JPH0331271Y2 - - Google Patents

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JPH0331271Y2
JPH0331271Y2 JP1984077841U JP7784184U JPH0331271Y2 JP H0331271 Y2 JPH0331271 Y2 JP H0331271Y2 JP 1984077841 U JP1984077841 U JP 1984077841U JP 7784184 U JP7784184 U JP 7784184U JP H0331271 Y2 JPH0331271 Y2 JP H0331271Y2
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thread
needle
sewing machine
looper
cam
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は二重環縫いミシンや安全縫いミシン
など二重環縫い目を形成するミシンに使用され
る。
従来技術 二重環縫い目は一般に次のようにして形成され
る。
針が下死点に達して反転し(第3a図)、やゝ
上昇したときに形成される針糸ループ2を二重環
ルーパ3が捕捉する(第3b図)。針1が更に上
昇し上死点に達して反転する間、二重環ルーパ3
は針糸ループ2が掛け渡された状態で楕円軌跡を
描いて右死点に達する(第3c図)。二重環ルー
パ3が右死点より左方に楕円軌跡を描いて移動す
るとき針糸とルーパ糸4によつて形成される三角
形の域内に針1が下降する(第3d図)。二重環
ルーパ3が更に左方へ移動すると該ルーパに掛け
られていた一針前の針糸ループがルーパより抜け
る(第3e図)。その後は再び上記の過程が繰返
され、二重環縫い目が順次形成されていく。
上記の過程において針糸は天秤等の糸制御体に
よつて制御され、緊張或いは弛緩する。すなわち
針上昇時には針糸が取り上げられて緊張し、これ
により縫い目が締められると同時に糸供給源から
針糸が繰出され、また針下降時には緊張が解除さ
れ弛められる。ここで問題はルーパに掛け渡され
た針糸ループが針の降下に伴つて弛緩してルーパ
糸との間で形成されるべき必要な三角形が形成さ
れなくなり、そのため針が降下する際、針糸ルー
プを引つ掛けたり、三角形の域外を通過したりし
て糸切れや目飛びを生じる傾向があることであ
る。布がない状態でミシンを作動し、空環を生じ
させる場合にはことに針糸の弛緩が顕著となるた
め上記のような現象が生じ易い。
この問題を解消する試みが特公昭55−43797号
により提案されている。
この装置はミシン本体に固定された糸案内片
と、針の上昇時に縫い目を緊締し、かつ糸供給源
から針糸を繰り出すように針糸を緊張する一方、
針の下降時にその緊張を解除するように運動する
糸制御体との間に配置される板バネと基板とから
構成される係止体からなつており、針とともに上
下動する糸制御体の上昇に伴つて板バネと基板と
の間に進入した針糸を板バネによつて針が三角形
の域内に降下するまで係止してその間の針糸の弛
緩を防止しようとするもので、針が三角形の域内
に降下して下死点に達するまでの間に係止体によ
る針糸の係止を解除するようにしている。
しかしながら上記のような係止体では針糸を係
止する板バネのバネ圧の調整が難しく、また針糸
の太さに対応して針糸の係止を解除するタイミン
グの調整が困難である。
特開昭54−2847号に示されるように、針棒とと
もに上下動するカム状の天秤によつて針降下時の
糸の弛みを吸収するようにしたものもある。しか
しながらこの装置では、針糸が固定糸案内と天秤
を経て針上方の面板に立設された糸案内に通さ
れ、ついでこれより直角に屈曲垂下して針棒に固
定した糸案内より針に通されるようになつてお
り、針の上下動ストロークがほゞそのまゝ糸引出
し量となるため多量に糸を消費する縁かゞり縫い
用の針糸に対しては問題なくても二重環縫い用の
針糸では糸の弛みを十分に吸収し得ない嫌いがあ
る。
しかもこの装置では針糸制御を一つの天秤のみ
によつて行つているが、こうした装置では、針が
上死点から70〜80゜降下するとき糸さばき量を多
くしようとすると、カムのリフトを大きく、カム
の形状を急激に変化させねばならなくなるため糸
がカムに引掛かつてスムースな動きが生じにくゝ
なる。また上昇時も下降時も同じ針糸制御を行
い、ミシン針が針糸ループとルーパ糸によつて形
成される三角形の域内に降下するまでの間の必要
時のみ糸の弛みを吸収することができない。
考案が解決しようとする課題 本考案は上記の問題を解決することを目的とす
る。
課題の解決手段 本考案はそのため、ミシンの針株に付設した糸
さばき体により針糸を緊張或いは弛緩させて二重
環縫い目を形成するミシンの糸制御装置におい
て、針株近傍に針株と一体となつて上下動する目
孔17aと、その側方のミシン本体に取着される
糸道23を設けるとともに前記糸さばき体18と
は位相を遅らせて針糸26の運動軌跡と交差する
ように上下動し、糸道23から目孔17aに至る
二重環縫い用の針糸26に糸さばき体18ととも
に作用する凸形の糸制御カム30を別に設け、前
記目孔17aの上下動により糸道23を中心とし
て上下に揺動する針糸26を糸さばき体18と糸
制御カム30とで両側から挟むようにして係合し
てミシン針12が上死点より二重環ルーパに掛け
られた針糸ループと、ルーパ糸とによつて形成さ
れる三角形の域内に降下するまでの間、ミシン針
の降下に伴つて生じようとする針糸の弛みを吸収
し、ミシン針が上記三角形の域内を降下したのち
は糸制御カム30が針糸26から離間することを
特徴とするものである。
実施例 第1図は本考案の一実施例である安全縫いミシ
ンを示すもので、既知のように針株に取付けられ
る二本の針11,12のうち、一方の針11は上
ルーパ13及び下ルーパ14と協動して被縫製物
の布端に縁かゞり縫い目を形成し、また他方の針
12は二重環ルーパ15と協動して縁かゞり縫い
目の内側に該縫い目と平行な二重環縫い目を形成
する。
上記針株にはまた補助糸調子器17と糸さばき
体18がそれぞれ止めネジ19及び20にて止着
してある。補助糸調子器17は図示していない
が、裏側から板片をバネで圧接させて後述の糸挟
持体を形成し、その糸挟持体により縁かゞり用針
糸の張力を制御するようになつているとともに、
その手前上部には二重環縫い用の針糸を案内する
目孔17aを設けている。糸さばき体18は縁
かゞり縫い用針糸21が通される縦向きの長孔状
カム溝24を有し、該カム溝は糸さばき体18の
上下動に伴つてその両側に配置される糸道25間
の縁かゞり縫い用針糸21に作用し、該針糸を緊
張或いは弛緩する。糸さばき体18は更に作業者
側の端面がカム部27として形成され、ミシン本
体22の手前側方に上下位置が調整可能に止着さ
れる糸道23と上記目孔17aとの間の二重環縫
い用針糸26に作用し、後述する糸制御カム30
とともに針糸26の制御を行いうるようになつて
いる。
28は上メスレバー29に取付けられる布切断
用の上メスで、既知のものと異なり被縫製物を送
るのに支障を来たさない範囲内で針11,12と
位相を異にし、針より遅れて上下動するようにな
つており、上メスレバー29には上メス28のほ
かに糸さばき体18と糸道23との間の二重環縫
い用針糸26に作用する凸形の糸制御カム30が
上メス28とは上下逆向きにして止めネジ31に
より位置調整可能に取付けられている。図中32
及び33は糸調子器で、糸供給源から糸調子器3
2に通された縁かゞり縫い用針糸21は上記した
糸道23、糸道25、糸さばき体18のカム溝2
4、糸道25及び補助糸調子器17の裏側の糸挾
持体(図示しない)等を経て針11に通され、ま
た別の糸供給源から糸調子器33に通された二重
環縫い用針糸26は糸道23、目孔17aを経て
針12に通されるようになつている。
作 用 次に二重環縫い用針糸26に対する制御につい
て説明する。
針12が上死点に達して降下し始める第3c図
の状態より針糸26は針と一体の目孔17aの降
下により弛もうとするが、針とは遅れて上下動す
る糸制御カム30が針糸26に係合してその弛み
を吸収し始める(第2A図)。針12が更に下降
すると、糸制御カム30は上死点に達して下降し
始め、その間に針糸26を糸さばき体のカム部2
7と糸制御カム30で屈折させ、目孔17aの降
下に伴つて生じようとする針糸26の弛みを吸収
する(第2B図)、これにより二重環ルーパ15
に掛けられている針糸ループはある程度の緊張状
態を保ち、ルーパ糸とで針が通るのに必要な三角
形を形成する(第3d図)。針が三角形の域内を
通り、更に降下すると二重環ルーパ15は楕円軌
跡を描きながら左方へ移動し、該ルーパに掛かつ
ていた針糸ループが抜けるが(第3e図)、この
間に糸制御カム30は針糸26より外れて該糸に
作用しなくなり、糸さばき体18のカム部27の
みが針糸26に作用して針糸ループがルーパ15
より抜けたのちも該糸の緊張状態を保持する(第
2C図)。これにより針糸ループが引締められ、
被縫製物に形成される二重環縫い目の針糸を締め
る。同時に針糸26の緊張が維持された状態での
目孔17aの降下によつて糸供給源から次の縫い
目形成に必要な糸が引出される。次いで針が下死
点に達して上昇する際、これより遅れて下死点に
達する糸制御カム30は針糸26から離間して作
用せず、したがつて針の上昇期に余分な張力が
かゝらないため針糸ループが従前通り形成され、
ルーパ15による針糸ループの捕捉が行われる。
上記実施例では糸制御カム30は針とは位相を
異にして上下に揺動させるようにした上メスレバ
ー29に取付けているが、主軸に連動して上下動
或いは揺動する部材を備えた機構を別に設け、上
記部材に糸制御カムを取付けてもよい。
効 果 本考案の針糸制御装置は以上のように、糸さば
き体とは別に糸制御カムを設け、該カムにより針
が上死点から二重環ルーパに掛けられている一針
前の針糸ループとルーパ糸とによつて形成される
三角形の域内に降下するまでの間の針糸に作用し
てミシン針の降下に伴つて生じようとする針糸の
弛みを吸収するようにしたため、糸の太さに関係
なく糸の弛緩が防止され、針が三角形の域内に確
実に降下し糸切れや目飛びを生じないこと、針株
近傍に設けた目孔にその側方から針糸を供給し、
目孔の上下動により針糸が糸道を中心として上下
に揺動するようになつているため糸引出し量が針
の上下動ストロークよりも小さくなり、そのため
吸収すべき弛み量が少なくなるうえ糸制御カムは
凸形で、針が上記三角形の域内に降下したのちは
針糸から離れるようになつており、離れたのちは
針の降下のみによつて糸の引出しが行われ、余剰
の糸が引出されないため糸制御が容易となり、引
締まつた縫い目が形成されること、針糸は糸制御
カムで押込まれ、糸さばき体と糸制御カムで屈折
するため各カムのリフトを少なくすることがで
き、針糸の動きをスムースにすることができるこ
となどの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る針糸制御装置を備えたミ
シンの正面図、第2A〜2C図は同ミシンの要部
斜視図で糸制御カムの作用順を示す。第3a〜3
e図は二重環縫い目の縫い目形成過程を示す説明
図である。 12……針、15……二重環ルーパ、17a…
…目孔、18……糸さばき体、25……糸道、2
6……針糸、27……カム部、28……上メス、
30……糸制御カム。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ミシンの針株に付設した糸さばき体により針糸
    を緊張或いは弛緩させて二重環縫い目を形成する
    ミシンの糸制御装置において、針株近傍に針株と
    一体となつて上下動する目孔17aと、その側方
    のミシン本体に取着される糸道23を設けるとと
    もに前記糸さばき体18とは位相を遅らせて針糸
    26の運動軌跡と交差するように上下動し、糸道
    23から目孔17aに至る二重環縫い用の針糸2
    6に糸さばき体18とともに作用する凸形の糸制
    御カム30を別に設け、前記目孔17aの上下動
    により糸道23を中心として上下に揺動する針糸
    26を糸さばき体18と糸制御カム30とで両側
    から挟むようにして係合してミシン針12が上死
    点より二重環ルーパに掛けられた針糸ループと、
    ルーパ糸とによつて形成される三角形の域内に降
    下するまでの間、ミシン針の降下に伴つて生じよ
    うとする針糸の弛みを吸収し、ミシン針が上記三
    角形の域内に降下したのちは糸制御カム30が針
    糸26から離間することを特徴とするミシンの糸
    制御装置。
JP7784184U 1984-05-25 1984-05-25 ミシンの糸制御装置 Granted JPS60188581U (ja)

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JP7784184U JPS60188581U (ja) 1984-05-25 1984-05-25 ミシンの糸制御装置

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JP7784184U JPS60188581U (ja) 1984-05-25 1984-05-25 ミシンの糸制御装置

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JPS60188581U JPS60188581U (ja) 1985-12-13
JPH0331271Y2 true JPH0331271Y2 (ja) 1991-07-02

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0647426Y2 (ja) * 1988-04-01 1994-12-07 ペガサスミシン製造株式会社 安全縫いミシンの針糸さばき
JPH0693949B2 (ja) * 1989-04-17 1994-11-24 ペガサスミシン製造株式会社 安全縫いミシンの針糸繰り機構

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS542847A (en) * 1977-06-06 1979-01-10 Juki Kk Controller of cotton in sewing machine provided with looper

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS542847A (en) * 1977-06-06 1979-01-10 Juki Kk Controller of cotton in sewing machine provided with looper

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