JPH03292963A

JPH03292963A - 易分割性カニューレ

Info

Publication number: JPH03292963A
Application number: JP2094853A
Authority: JP
Inventors: Yoshikazu Kishigami; 兆一岸上
Original assignee: Nissho Corp
Current assignee: Nissho Corp
Priority date: 1990-04-10
Filing date: 1990-04-10
Publication date: 1991-12-24
Also published as: JPH057026B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本発明はカテーテルの導入部として使用されるカニユー
レに関し、詳しくは留置されたカニユーレを介して体腔
内にカテーテルを導入し留置した後、このカニユーレを
縦方向に引き裂いて容易に取り外すことのできる易分割
性カニューレに関する。

〈従来の技術〉所謂留置針と称せられる合成樹脂製のカニユーレは、長
いカテーテル等を体腔内にスムーズに導入するための導
入部として機能するものであるが、カテーテルを体腔内
に導入した後はその存在はその後に続く手技の邪魔にな
る。そのためカテ−チル挿入後に導入部としてのカニユ
ーレを縦方向に引き裂いたり割ったりして分割し取り除
くことのできるタイプの合成樹脂製カニユーレが開発さ
れている（実公昭５１−１６６１号公報、特公昭６１−
５９１４６号公報、同６１−５０４６４号公報、特公平
２−７６７０号公報など）。

実公昭５１−１６６１号公報の考案は、ハンドル手段を
把持して長手軸と直行する方向に力を加え、弱化部分で
ある分離線（複数条のスリットやミシン目）に沿って留
置針を開くようにしたものであり、特公昭６１−５９１
４６号公報の発明は、基材ポリマーにこの基材ポリマー
に対し相性を有しない変成ポリマーを均一に混合した材
料で形成されたカテーテル（縦方向に裂は易い）、特公
平２−７６７０号公報の発明は、略１８０度ずれた位置
に、特公昭６１−５９１４６号公報で開示された変成ポ
リマーからなる２本の平行な線条帯を介在させたカテー
テルである。また特公昭６１−５０４６４号公報の発明
は、カテーテルの基体の軸方向に沿ってＸ線造影性を有
する無機質の粉体が混入された複数条の線条部を設けた
ものである。

しかしながら、これらの従来技術は、たとえば実公昭５
１−１６６１号公報の考案においては、穿刺時に流入し
て（る血液が分離線の部分から漏れ出るという致命的な
欠点があり、また非常な痛みを伴うのみならず、引き裂
き途中において千切れる可能性もある。また変成ポリマ
ーを利用した特公昭６１−５９１４６号公報および特公
平２−７６７０号公報の発明、および特公昭６１−５０
４６４号公報の発明は、引裂強度が未だ大きすぎる嫌い
があり、カニユーレを取り除く操作で大きな力を出した
時にカニユーレが動いて患者に苦痛を与える虞がある。

〈発明が解決しようとする課題〉本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、血液がリ
ークすることがなく、適当な引裂強度を有する易分割性
カニユーレを提供することを目的とする。

〈課題を解決するための手段〉本発明は上記の課題を解決するために、長手方向に延び
る複数の帯体から構成されてなる合成樹脂製のチューブ
であって、隣合う帯体同士が容易に分離可能であること
を特徴とするカニユーレを採用している。

〈作用〉本発明のカニユーレは上記のように構成されているので
、帯体同士の接合部分の接着強度が弱く、帯体の境界で
容易に裂ける。

〈実施例〉次に本発明の実施例について説明する。

本発明のカニユーレは、長手方向に延びる複数の帯体か
ら構成されてなる合成樹脂製のチューブであって、隣合
う帯体同士が容易に分離可能になっている。そして隣合
う帯体同士が容易に分離可能であればどの欅な材料を使
用して形成してもよいが、隣合う帯体の一方を第１の合
成樹脂で製するとともに、隣合う帯体の他方を第１の合
成樹脂にこの第１の合成樹脂と相容性を有しない第２の
合成樹脂を混合してなる材料で製するのが好ましく、第
１の合成樹脂としてはポリプロピレンやポリエチレン、
ポリエステルなどが、第２の合成樹脂としてはポリウレ
タンが使用可能であり、特にポリプロピレンとポリウレ
タンの組合せが好ましい。そしてポリプロピレンとポリ
ウレタンの組合せの場合、その混合割合は概ね６５〜９
５ｈｔ％：３５〜５ｗｔ％である。尚、帯体の一方には
顔料または硫酸バリウム、タングステンカーバイドある
いは酸化ジルコニウム等のＸＭ造影性を存する無機質の
粉体を混入してもよく、またカニユーレの基部には例え
ば翼状のタブなど適当な把持手段を設けてもよい。

次に本発明のカニューラを引き裂く操作を図面（第１図
）を用いて説明する。

第１図において（１）はカニューラ、（２）は第１の合
成樹脂から形成されてなる帯体、（３）は第１の合成樹
脂と第２の合成樹脂の混合物から形成されてなる帯体、
（４）は帯体（２）および（３）の境界、（５）、（６
）は把持部である。

把持部（５）、（６）を手で把持して長手軸と直行する
方向に、（５）と（６）とが離間する方向に引っ張ると
カニューラ（１）は境界（３）部分で容易に引き裂かれ
、帯体（２）と（３）が分離される。

〔実施例１〜５〕２台の押出成型機（（株）プラスチック工学研究所製、
ＵＴ２５Ｈ，ＵＴ３２Ｈ）を用いて、一方の成型機にポ
リプロピレン　を充填、他方の成型機にポリプロピレン
とポリウレタンを重量比で９５ｗｔ％：５ｗｔ％、９（
ＩＨｔ％：１０ｗｔ％、８０ｗｔ％：２０ｗｔ％、７０
１１ｔ％：３０ｗｔ％、６５ｗｔ％：３５ｗｔ％の割合
で混合したものを充填し、これら２台の成型機で２本の
帯体からなるチューブを製造した。そして得られたチュ
ーブ（外径２．１ｍ、内径１．７５！Ｉｍ）について、
引張試験ＩＩ（島津製作所（株）製、Ｓ−５００）を用
いて以下の方法で引き裂き強度を測定した。すなわち全
長７０ｍｍのチューブの基端部に２０閣のスリットを設
け、第１図に示す状態で把持部を引張試験機に取り付け
、引き裂きに要する力を測定した。その結果を第１表に
示す。引き裂き強度は０．１〜０．３　ｋｇと適当な強
さであり、カニユーレ穿刺中に割れたり、カニユーレを
取り外す操作でカニユーレ穿刺部分を傷つけることがな
かった。

〔比較例１〕ポリウレタンおよび、ポリウレタンとポリプロピレンを
８０ｗｔ％：２０ｉｉｔ％の割合で混合したものを用意
し、実施例１〜５と同じ成型機を用いて同様のチューブ
を製造し、同様の試験を行った。

その結果を第１表に示す。

〔比較例２〕ポリプロピレンおよび、ポリプロピレンとポリウレタン
を４０ｗｔ％：６０ｗｔ％の割合で混合したものを用意
し、比較例１と同じ成型機を用いて同様のチューブを製
造し、同様の試験を行った。その結果を第１表に示す。

〔比較例３〕ポリプロピレンおよび、ポリプロピレンとポリエチレン
を２０ｗｔ％：８０ｗｔ％の割合で混合したものを用意
し、比較例１と同じ成型機を用いて同様のチューブを製
造し、同様の試験を行った。その結果を第１表に示す。

〈発明の効果〉以上説明してきたことから明らかなように、本発明のカ
ニユーレは帯体同士の接着強度が適当な強さになってい
るので、カニユーレの穿刺中に剖れたり、カニユーレの
取り外しに際して穿刺部位を傷つけたりすることがなく
、安全に患者の体腔内゛にカテーテルを導入することが
できる。

（以下省略）

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のカニユーレを引き裂く操作を説明する
図である。〈符号の説明〉にカニユーレ　　　　　　２：第１の帯体３：第２の帯
体　　　　　　４：境界５．６：把持部

Claims

【特許請求の範囲】１）長手方向に延びる複数の帯体から構成されてなる合
成樹脂製のチューブであって、隣合う帯体同士が容易に
分離可能であることを特徴とする易分割性カニューレ。２）隣合う帯体の一方が第１の合成樹脂で製せられると
ともに、隣合う帯体の他方が第１の合成樹脂に該樹脂と
相容性を有しない第２の合成樹脂を混合してなる材料で
製せられてなる請求項１記載のカニューレ。３）第１の合成樹脂がポリプロピレンであり、第２の合
成樹脂がポリウレタンである請求項２記載のカニューレ
。４）ポリプロピレンとポリウレタンの混合割合が６５〜
９５ｗｔ％：３５〜５ｗｔ％である請求項３記載のカニ
ューレ。５）帯体の一方に顔料またはＸ線造影を有する粉体を混
入してなる請求項２〜４のいずれかに記載のカニューレ
。６）カニューレの基部に把持手段を設けた請求項１〜５
のいずれかに記載のカニューレ。