JPH0328552A - 動力伝達ベルト用テンション装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （技術分野） 本発明は、特に自動車産業および家庭用機器産業での使
用に適した、動力伝達ベルト用テンション装置に関する
。

（背景技術） 従来、動力伝達ベルトは、引張（テンション）ばねを備
えた装置によって引っ張られるようにされ、これらの引
張ばねは、ある固定点と、動力伝達ベルトが通過するプ
ーリ若しくはホイールの軸とに取り付けられるようにさ
れていた．しかし、このようなばね装置では、自身の共
振周波数を有するという問題や、疲労，腐食．温度変化
の影響を受け易いという問題がある。更に、これらの装
置では、揺動や振動の抑制手段が必要とされることが多
く、そのためにコストが高くなるという問題があった。

動力伝達ベルトを引張状態におくための装置として油圧
装置を使用するという提案もあるが、このような装置は
比較的高価なものとなる。

（発明の課題） 従って、本発明の目的は、構戒簡易，高機能．安価で、
しかも固有の揺動・振動抑制特性を有する伝達ベルト用
テンション装置を提供することにある． （発明の概要） そのために、本発明は、固定点と動力伝達ベルトが通過
するプーリの軸との間に設けられ、それ自身が引張状態
にあるときに該ベルトを引張の状態におくようにされた
弾性変形部材を含む、動力伝達ベルト用テンション装置
において、該弾性変形部材が、エラストマ材料からなる
ストリップに埋設された低い伸張率（ｌｏｗ　ｍｏｄｕ
ｌｕｓ　ｏｆ　ｅｘｔｅｎｓｉｏｎ）のコードの層を含
むものである。

本発明の有利な態様においては、前記弾性変形部材は、
所定長さの平伝達ベルト若しくは閉ループ状の平ベルト
にて構威されている。

本発明の装置では、エラストマ材料からなるストリップ
に埋設されたコードの層を含んで平伝達ベルトとほぼ同
様の構成をもつ弾性変形部材を使用するために、極めて
簡易且つ安価である．このような弾性変形部材を所望の
固さ・伸長許容特性を有するように製造することは、伝
達ベルトの製造技術においては困難なことではない。ま
た、これら弾性変形部材の張力ー伸長特性には一定のヒ
ステリシスがあり、そのために充分な揺動・振動抑制効
果を示す。

前記弾性変形部材は、それ自身の上に巻き重ねられてよ
い。

これにより、ピンと張られるべきベルトの緩みが比較的
大きい場合にも、弾性変形部材にとって許容できる伸長
量を確保することができる。

前記弾性変形部材の巻き重ねられた各層の間には、所定
の摩擦係数を有する材料にてなる薄いストリップ若しく
はシートが介装されてもよい。

このようにすれば、弾性変形部材の巻き重ねられた各層
が所定の摩擦を伴いつつ互いに移動し得るようになる。

この摩擦は、本テンション装置の使用目的に応じて小さ
くすることもできるし、或いは比較的大きいものとする
こともできる．本発明のある実施例においては、前記弾
性変形部材は回転可能な円筒状部材に巻かれ、且つその
一方の端で該円筒状部材に固定され、また円筒状部材そ
れ自身はレバー状アームによってプーリの軸に連結され
、更に前記弾性変形部材の他方の端は固定点に連結され
る．更に、別の実施例では、前記弾性変形部材は固定の
装置に巻かれ、且つその一方の端でその固定の装置に固
定され、また前記弾性変形部材の他方の端は平行移動可
能な部材によってプーリの軸に連結される。

こうして、ロータリ・タイプの装置と平行移動タイプの
装置を提供することができる。

以上のすべての場合において、前記弾性変形部材が完全
に弛緩することを防止するため、本装置の可動部材のス
トロークを制限する当接部材が設けられてもよい。

このようにすれば、所定の張力を確保することができる
。

（実施例） 以下、本発明の実施例を、添付の図面を参照しつつ、詳
細に説明する。

第１図は、本発明のベルト用テンション装置の応用例を
示す図である。

本装置は、固定ベース１０と、この固定ベース１０上に
軸１２回りに回転可能に設けられた略円筒形状の部材１
４と、この円筒状部材１４に固定され、且つプーリｌ８
を保持するレバー状アーム１６とを含んでいる。プーリ
ｌ８の回転軸２０は円筒状部材ｌ４の軸１２と平行であ
る。

ベルト２２は、プーリ１８と、少なくとも１つの他のプ
ーリ２４に巻き掛けられる．プーリ２４の軸２６は上記
軸１２．２０と平行である．本発明のテンション装置は
、更に、弾性変形可能な部材２８を含んでいる。この弾
性変形部材２８は、その一方の端で、円筒状部材ｌ４に
固定され、且つその周囲に（図中時計回りに）巻き重ね
られる．弾性変形部材２８の他方の端は、固定ベ一ス１
０に固定される。弾性変形部材２８が引張状態下にある
とき、アーム１６には、図中矢印３０で示す方向に復帰
力が作用する．固定ベース１０には、当接部材３２が、
例えば調節可能に設けられ、アームｌ６の時計回りの回
転を制限することにより弾性変形部材２Ｂが完全に弛緩
することを防止する．その結果、ベルト２２には少なく
とも所定の値の張力が生ずるよう保障される。

本発明においては、上記弾性変形部材２８は、例えば第
３図に示されているように構戒される。

即ち、ゴム等のエラストマ材料からなるストリップ３６
と、その中に埋設されたコード３４の層とを含んで構戒
される． かかるコード３４は、伸張率が低くなるように選択され
、且つ設計される。従って、伸びの変化は比較的小さく
、アーム１６に作用する牽引力はさほど変化しない。

コード３４は、例えば、互いに撚り合わされ、且つ接合
された９４０デシテックス（ｄｅｃｉｔｅｘ）のナイロ
ン糸（９４０Ｘ２タイプ．９４０Ｘ４Ｘ２タイプ等）か
らなるコードにて横戒されてよい。これらは、平伝達ベ
ルトの製造では、普通に用いられるものである．コード
３４は、層状にてエラストマからなるストリップ３６に
埋設される．ストリップ３６は、コード層３４を保持す
る機能を果たす．従来のベルト製造技術によって、コー
ド３４の均一な層を得ることができ、従って均一な弾性
変形部材２８を得ることができる． 第４図は、本発明における弾性変形部材２８の張カー伸
長グラフである．このグラフによれば、伸長Ｉ（Δｌ）
の関数としての張力（Ｆ）の曲線は小さなヒステリシス
を示す。このヒステリシスによって、本発明のテンショ
ン装置の作動中にアームｌ６に作用する揺動および振動
の大部分を充分に抑制することができる。

弾性変形部材２８の長さは、その単位長さ当たりの伸長
量が許容できる値となるように決定される。

円筒状部材１４に巻き重ねられることによる弾性変形部
材２Ｂ自身によるＦ！！擦障害を減ずるため、その巻き
重ねられた各層が互いに適度に滑り合うように、例えば
ｒテフロン１　（ポリテトラフルオロエチレン）等の所
定の摩擦特性を有する材料にてなる層．シート若しくは
フィルム３８を、弾性変形部材２８の少なくとも一つの
面に適用する。

また、その抑制効果を高めるため、より高い摩擦係数を
有する別の材料を用いることも可能である。

第２図には、本発明装置の別の実施例である直線タイプ
のものが示されている。

図中、弾性変形部材２８は、その一方の端で固定のロン
ド若しくはプレート４０に固定され、且つ、ベース４４
に固定された２つのロッド４２に糸かせのように巻き回
される．弾性変形部材２８の他方の端はバー４６に固定
され、バー４６はベース４４上で平行移動可能とされ、
且つ、ベルトが通過するプーリの軸に対して図示しない
態様で連結される。ベース４４に設けられた当接部材４
８はバー４６の対応する端と共働して、弾性変形部材２
８が完全に弛緩するのを防止する。

上記装置の作用は、第１図に示された装置の作用と同様
である。但し、第１図の装置では弾性変形部材２８はア
ーム１６に復帰トルクを加えるのに対して、本装置では
弾性変形部材２８はバー４６に対してほぼ直線的な牽引
力を加えるという点で異なる。

第１図の装置の実際的な態様の例が、第５図に示されて
いる。

図中、固定ベース１０には、円筒状シャフト５０が固定
される。シャフト５０には、自己潤滑型ベアリング５２
を介して、リール型の円筒状部材１４が回転可能に嵌め
られる。アームｌ６は螺子５４にて円筒状部材１４の両
面の一方に固定される。固定ヘース１０には、螺子６０
により、リング状部材５６が円筒状部材１４と同軸的に
固定される。リング状部材５６は斜めのスロット５８を
有し、且つ、円筒状部材１４の径よりも大きな径を有す
る。所定の摩擦係数を有する物質にてなる層若しくはス
トリップ３８が設けられた弾性変形部材２８の一方の端
が、取り付けビン６２が円筒状部材１４の側壁部に通さ
れることにより、円筒状部材ｌ４に固定される．弾性変
形部材２８の他方の端はリング状部材５６のスロット５
８を通して外に出され、取り付けビン６４の回りに巻き
回される。取り付けビン６４は、スロット５８の外側エ
ッジに当接することにより、取り付け手段および当接手
段として作用する。

上記の例では、弾性変形部材２８は、所望の張力ー伸長
特性を有するエンドレス状乃至は閉ループ状の平ベルト
が平板形状とされたものが用いられる。

また、調整可能な当接部材３２は、リング状部材５６の
外周面に螺子で固定されたストリップにて構威される。

当接部材３２はアーム１６上に伸び出し、アーム１６の
対応する部分には、当接部材３２を受け入れるためのノ
ッチ６６が、形或される。

以上の説明から明らかなように、本発明のテンション装
置は、伸張率の低い平ベルト若しくは所定長さの平ベル
トを含む回転タイプ若しくは平行移動タイプの簡易な装
置にてなることから、安価に構成される。弾性変形部材
は巻き重ねられるのに極めて適しているため、本発明装
置は種々の異なる形態にて構威され得ることが理解され
るであろう。

また、本発明は、上記実施例の記載に何等限定して解釈
されるべきではない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の動力伝達ベルト用テンション装置の
一例を示す説明図である。第２図は、本発明装置の別の
実施例を示す説明図である．第３図は、弾性変形部材と
、所定の摩擦係数を有する物質からなるシートとの配置
を示す拡大断面図である。第４図は、本発明における弾
性変形部材の張力一伸長特性を示すグラフである．第５
図は、本発明装置の具体例を示す展開斜視図である．４
０：固定ロンド

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. （１）固定点と動力伝達ベルトが通過するプーリの軸と
   の間に設けられ、それ自身が引張状態にあるときに該ベ
   ルトを引張状態におくようにされた弾性変形部材を含む
   、動力伝達ベルト用テンション装置にして、該弾性変形
   部材が、エラストマ材料からなるストリップに埋設され
   た低い伸張率のコードの層を含むことを特徴とする動力
   伝達ベルト用テンション装置。
2. （２）前記弾性変形部材が、所定長さの平伝達ベルト若
   しくは閉ループ状の平ベルトにて構成されている請求項
   （１）記載の動力伝達ベルト用テンション装置。
3. （３）前記弾性変形部材が、それ自身の上に巻き重ねら
   れる請求項（１）記載の動力伝達ベルト用テンション装
   置。
4. （４）前記弾性変形部材の巻き重ねられた各層の間に、
   所定の摩擦係数を有する材料にてなる薄いストリップ若
   しくはシートが介装される請求項（３）記載の動力伝達
   ベルト用テンション装置。
5. （５）前記弾性変形部材が回転可能な円筒状部材に巻か
   れ、且つその一方の端で該円筒状部材に固定され、また
   円筒状部材それ自身はレバー状アームによってプーリの
   軸に連結され、更に前記弾性変形部材の他方の端は固定
   点に連結される請求項（１）記載の動力伝達ベルト用テ
   ンション装置。
6. （６）前記弾性変形部材が固定の装置に巻かれ、且つそ
   の一方の端でその固定の装置に固定され、また前記弾性
   変形部材の他方の端は平行移動可能な部材によってプー
   リの軸に連結される請求項（１）記載の動力伝達ベルト
   用テンション装置。
7. （７）前記弾性変形部材の弛緩に対応する方向において
   前記可動部材のストロークを制限する当接部材を含む請
   求項（５）記載の動力伝達ベルト用テンション装置。
8. （８）前記弾性変形部材の弛緩に対応する方向において
   前記可動部材のストロークを制限する当接部材を含む請
   求項（６）記載の動力伝達ベルト用テンション装置。