JPH0328550Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、VTR等の電子機器におけるプリン
ト基板取付装置に関する。

(ロ) 従来技術 従来のプリント基板取付装置は、例えば実願昭
58−88433号等に示されているが、第４図及び第
５図を参照しつつ簡単に説明する。

図に於いて、１はコネクタを配設する端子板で
あり、プリント基板２が取り付けられている。こ
の端子板１は、シヤーシ３に設けられた一対の枢
支部４，４を保持する支点部５，５を備えてい
る。尚この端子板１は支点部５を中心として回動
する回動部材を形成している。

このような、プリント基板取付装置の組み立て
は、第４図に示すように、プリント基板２が取り
付けられ端子板１の支点部５を枢支部４に係合す
る。そして、VTRの天板（図示せず）を図の上
方から取り付けて、プリント基板２の取り付けを
終える。

ところで、このVTRのサービス時（修理時）
には、天板を取り外した後に、プリント基板２を
支点部５を中心として回動させて、プリント基板
２の裏面に装着された部品６を点検修理する（第
５図参照）。

ところで、第４図で斜線で示す部分Ａの裏面で
あつて、且つ第５図で示すプリント基板２上の斜
線の部分Ｂに、位置するように、部品をプリント
基板２に取り付けると、この部品は、プリント基
板２の開成時に、シヤーシ３の上端部Ｃと当接
し、プリント基板２の開成が不可能となる。

このため、このようなプリント基板取付装置で
は、プリント基板２のＡの部分の裏面には、部品
を装着出来なかつた。このため、プリント基板２
の有効面積が減り、機器の小型化に対する一つの
障害となつていた。

又、プリント基板２の回転中心である枢支部４
をシヤーシ３の端の部分（例えば３ａ）に設置す
れば、プリント基板２とシヤーシ３の間隔が大き
く取れ、プリント基板２の有効面積が減少するこ
とはないが、プリント基板２がシヤーシ３から大
きくはみ出すので、機器の小型化に対する障害と
なる。

(ハ) 考案の目的 本考案は、上記の点に鑑みてなされたものであ
り、機器の小型を可能とするプリント基板取付装
置を提供するものである。

(ニ) 考案の構成 本考案は、枢支部を中心に収納側に回動したプ
リント基板を、基板面と直交する方向に案内する
ため、支点部に連設されるガイド溝を形成するこ
とを特徴とするプリント基板取付装置である。

(ホ) 実施例 第１図乃至第３図を参照しつつ、本考案の一実
施例を説明する。図に於いて、１は端子７が取り
付けられる端子板である。この端子７は、第１図
に示すように嵌合部８に挿入され、係止片９と係
合することにより固定される。尚、第１図では、
嵌合部８に挿入される端子を数個省略した。又、
７′，７″も同様に端子である。２は前記端子板１
の一部１０に嵌合する溝部１１を備えたプリント
基板であり、ネジ１２によつて端子板１に固定さ
れる。尚、２ａ，２a′は端子７，７′の脚７ａ，
７a′が挿入される孔である。３はシヤーシであ
り、端子板１の支点部５と係合する枢支部４を備
えている。

尚、本考案の特徴は、端子板１の支点部５に連
設して、ガイド溝１３を設けたことである。この
ガイド溝１３は、プリント基板２がシヤーシ３か
ら出来るだけ離れた所で開閉自在となるように支
点部５と枢支部４を設けてプリント基板２の有効
面積を増加させたプリント基板取付装置に於い
て、プリント基板２収納時に、プリント基板２を
シヤーシ３方向にスライド移動可能として、機器
の小型化を可能としている。

この端子板１のシヤーシ３への取り付けを第２
図を参照しつつ、説明する。まず、端子板１の支
点部５をシヤーシ３の枢支部４に係合させる［第
２図ａ参照］。そして、プリント基板２が収納さ
れるように、端子板１を90度回転させる［第２図
ｂ参照］。そして、端子板２に設けたガイド溝１
３に沿つて、枢支部４をスライドさせ、プリント
基板２を図中下方へ移動させる［第２図ｃ参照］。
すると、プリント基板２はシヤーシ３方向へ収納
される［第２図ｄ参照］。

このようにして、取り付けられた端子板１は第
３図のようになる。そして、この端子板１の溝部
１４及びシヤーシの溝部１５に嵌入する部分を備
える天板（図示せず）を取り付ければプリント基
板２の取り付けが完了する。

尚、プリント基板２の修理時には、天板を外し
た後に、プリント基板２を第２図ｂに示すように
開く。尚、このとき、プリント基板２は、端子板
１のＬ字部１６がシヤーシ３に係合することによ
つて、開成状態が保たれる。

又、このプリント基板２を取り外したい時第２
図ｂに示す状態より、端子板１を図中上方に、引
つ張れば容易にシヤーシ３より、端子板１とプリ
ント基板２を取り外せる。尚、第１図の１８は、
第３図のように端子板１を取り付けた時に、端子
板１の中央部に第１図に示すＥ方向より力が加わ
つて、この端子板１が撓むのを防止するために、
設けられた突起である。又、１９は、シヤーシ３
の端３ｂに係合して、端子板１に加わるＦ方向の
力による撓みを防止するために端子板１に設けら
れた突片である。

(ヘ) 考案の効果 上記の如く、本考案のプリント基板取付装置
は、枢支部を中心に収納側に回動したプリント基
板をこの基板面と直交する方向に案内するため、
支点部に連設されるガイド溝を形成しているの
で、プリント基板の基板面積の有効利用が図れ、
機器の小型化にとつて有用である。

また、プリント基板の機器本体への装脱着を極
めて容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は本考案の一実施例に係り、
第１図はプリント基板の取り付けを説明するため
の図、第２図は端子板の取り付けを説明するため
の図、第３図は端子板を取り付けた状態を説明す
るための図である。第４図及び第５図は従来例に
係り、第４図は端子板の取り付けを説明するため
の斜視図、第５図はプリント基板の開成時の側断
面図である。 １……端子板回動部材、２……プリント基板、
３……シヤーシ、４……枢支部、５……支点部、
１３……ガイド溝。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 両端に１対の支点部と、該支点部を中心に直交
   する２方向に延在する溝部を有するガイド溝とが
   配設された回動部材と、 該回動部材に固着されたプリント基板と、 シヤーシに配され、前記ガイド溝に遊嵌可能で
   且つ前記支点部と係合して前記回動部材を回動可
   能とする一対の枢支部を備え、 該枢支部を前記ガイド溝の前記プリント基板に
   直交する側の溝部に遊嵌させて前記シヤーシに対
   する前記プリント基板の直線的な移動を可能とす
   ると共に、前記プリント基板に平行に延在する側
   の溝部に遊嵌させることにより前記プリント基板
   の前記シヤーシから取り外しを可能とすることを
   特徴とするプリント基板取付装置。