JPH03285237A - 気体放電型表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は放電・発光現象を利用した平面型の表示装置ま
たは平面型の照明装置に用いる気体放電型表示装置に関
する。

従来の技術 近年、薄く可搬可能な平板型表示装置が実用化され、情
報機器の端末装置用を中心として、その応用範囲を大幅
に拡大している。今後、カラー化により表示情報量が増
大すると、情報機器の端末装置用だけでな（家庭用テレ
ビジョン受像機への応用も可能であり、さらに将来は、
壁掛はテレビジョン受像機も実現可能となる。

気体放電型表示装置のカラー化は、放電により発生する
紫外線により蛍光体を励起し、赤、緑。

青の３原色を得ることにより行う方法が主流で、たとえ
ば特開昭４９−１１２５６７号公報に開示されているよ
うな構成が一般的である。以下に従来の気体放電型表示
装置について説明する。

第３図及び第４図に示すように隔壁３により支持された
背面ガラス基板１と前面ガラス基板２とにより放電空間
４を形成する。陰極５は背面ガラス基板１上に、陽極６
は前面ガラス基板２上に両者がマトリックス状に配置さ
れて形成されている。蛍光体７はイオン衝撃による劣化
を防止するため、イオンが集中する陰極５上には設置せ
ず、その対向面の陽極６上に配置する。陽極６は蛍光体
７からの発光を取出すために透明電極とする。

以上のように構成された気体放電型表示装置について以
下その動作について説明する。

蛍光体７は、放電により生じた紫外線により励起され、
蛍光体特有の色を発する。マトリックス状に配置された
一本の陰極５と一本の陽極６に電圧を印加することによ
り、その交差する部分の限られた空間で放電・発光が生
じ、表示面上の一点が点灯する。表示情報に応じて任意
の点を点灯することで情報のカラー表示ができる。すべ
ての陰極５と陽極６に電圧を印加すれば全面点灯して平
面型の照明装置として使用できる。

第５図に示すように、一般に冷陰極放電は、陰極５から
陽極６方向に、負グロー９．クルックス暗部１０及び陽
極柱１１が形成される。負グロー９は陰極表面のご（近
傍に形成され、陽光柱１１に比べて非常に強い光を発す
る。しかも、平面型の表示装置のように放電長の短い場
合は、陽光柱１１はほとんど存在せず、負グロー９から
の発光が表示に大きく寄与する。

発明が解決しようとする課題 しかしながら上記の従来の構成では、陰極の表面のごく
近傍に発生する負グローからの紫外線が陽極上の蛍光体
を励起するまでに、封入ガスによる吸収と隔膜による遮
光などにより減少するので、蛍光体の励起効率が低下し
、発光効率が低く十分に明るいカラー表示ができないと
いう問題点を有していた。

本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、蛍光体
の劣化を防ぎ、高輝度・高効率のカラー表示が可能な気
体放電型表示装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段 この目的を達成するために、本発明の気体放電型表示装
置は、平行に対向した二枚の平板と、方の平板に近接し
て設置した複数の陽極と、蛍光体を設けた他方の平板に
近接して前記陽極に直交して設置した陰極を備え、前記
陰極と前記蛍光体の間に間隙を設けた構成である。

作用 この構成によって、蛍光体を陰極近傍に設置することが
可能となり、イオン衝撃による蛍光体の劣化を避け、か
つ、陰極近傍に発生する負グローからの強力な紫外線が
封入ガスによる吸収および隔壁による遮光を受けずに蛍
光体が励起される。

実施例 以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら説
明する。

第１図及び第２図に示すように、隔壁３によって背面ガ
ラス基板１と前面ガラス基板２を平行に対向して支持す
る。隔壁３には、前面ガラス基板２に平行に、それと前
面ガラス基板２との間に封入ガス圧や放電電流により決
まる負グローの厚さに相当する距離ｅの間隙８を形成し
て陰極５が設けられている。陰極５とマトリックス状に
配置して背面ガラス基板１上に形成されている陽極６に
対向した前面ガラス基板２上に蛍光体７を設ける。陽極
６と陰極５の電極間距離ｍは、電極間距離と封入ガス圧
との積の関数として定められるパッシェンの法則に基づ
いて最小放電開始電圧となるように設定する。

放電は陰極５と陽極６の間で生じるが、放電電流を十分
流せば、負グローは陰極５表面の周囲全体に広がるので
、負グローからの紫外線発光は、封入ガスによる吸収や
隔壁３による遮光などがなく、直接、蛍光体７の励起に
寄与する。しかも、陰極５と蛍光体７との間に間隙を設
けているので、陰極５に流入するイオンが蛍光体７に衝
突することがない。本発明の一実施例の性能を従来品と
比較して下表に示す。

以上のように本実施例によれば、蛍光体のイオン衝撃に
よる劣化を防止し、蛍光体励起用の紫外線の有効利用が
可能となり、発光効率・発光輝度を向上させることがで
きる。

なお、本発明の一実施例では線状の陰極を用いたが、陰
極近傍に間隙を設けて蛍光体を設置すればどのような形
状（たとえば平板状）の陰極を用いてもよいことは言う
までもない。

発明の効果 本発明は陰極と蛍光体との間に間隙を設は陰極側の基板
に蛍光体を設ける構成により、高輝度・高効率な画像表
示ができる優れた気体放電型表示装置を実現できるもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の気体放電型表示装置の構成
の要部を示す断面図、第２図はその一部切欠き要部斜視
図である。第３図は従来の気体放電型表示装置の構成の
要部を示す断面図、第４図はその一部切欠き要部斜視図
である。第５図は気体放電において放電空間に形成され
る放電形態を示す図である。 １．２・・・・・・基板、３・・・・・・隔壁、４・・
・・・・放電空間、５・・・・・・陰極、６・・・・・
・陽極、７・・・・・・蛍光体、８・・・・・・間隙。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 平行に対向した二枚の基板と、一方の基板に近接して設
   置した複数の陽極と、蛍光体を設けた他方の平板に近接
   して前記陽極に直交して設置した複数の陰極を備え、前
   記陰極と前記蛍光体との間に間隙を設けた気体放電型表
   示装置。