JPH03284618A - 東洋ラン様香料組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は香料組成物、特に東洋ラン様の優れた［従来の
技術］ 東洋ランの香りは動物の欝香と並び称され、「蘭欝の香
り」とたたえられるはとに優れた香りであり、また、優
美ですがすがしく、はのかで気品のある香りである。

そして、東洋ランを部屋においた場合には部屋中が東洋
ランの香りで満たされるか、ランの花自体にそれほど強
い香りがあるわけではなく、極めて嗜好性の高い香りと
して古くから注目されていた。

［発明が解決しようとする課題］ しかし、東洋ランは同一品種の株か少なく高価な上、香
り成分自体が極めて微量なため研究方法か難しく、その
香気成分については長い間不明であった。

本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされたものであり
、その目的は従来より熱望されていなから開発されなか
った東洋ラン様香料組成物を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 前記目的を達成するために本発明者らが鋭意検討した結
果、メチルエピジャスモネートが東洋ランの香りの主成
分であることを見出し、本発明を完成するに至った。

すなわち、本出願の請求項１記載の東洋ラン様香料組成
物は、メチルエピジャスモネートを０゜１〜２０重量％
含有することを特徴とする。

また、請求項２記載の東洋ラン様香料組成物は、メチル
エビジャスモネートをメチルジャスモネートに対し５〜
１５重量％の比で配合し、且つ合計配合量を２０〜９０
重量％としたこ吉を特徴とする 請求項３記載の東洋ラン様香料組成物は、ジイソブチル
アジペート及び／又はトリエチルシトレートを５〜１．
５重量％含むことを特徴とする。

本発明者らは、従来行われていた溶媒抽出法に加え、少
量の生花そのものから発散する香気成分を長時間捕集す
るヘッドスペース香気成分法を用い東洋ランの香りを分
析し、その主香気成分であるメチルエピジャスモネート
を発見した。

ところで、メチルジャスモネートは他の香料と広く調和
するものであって、多くの花香調のへ一ス香料に添加さ
れている。そして、メチルエピジャスモネートはメチル
ジャスモネートの製造とともに１〜３％程度混在するこ
とか知られていた。

しかし、従来においては香料としてメチルジャスモネー
トを配合する場合でも多くて１ないし２％程度であり、
事実上のメチルエピジャスモネートの配合量は、わずか
に０．０１ないし０．０６％であった。

このため、メチルエピジャスモネートの有する東洋ラン
様の香りについては従来全く認識され得なかったのであ
る。

一方、メチルエピジャスモネートの製造方法についても
幾つかの報告がなされているが、近年ジャスモネートの
香りに関する研究で、メチルジャスモネートと、メチル
エビンヤスモネートとの間で平衡関係があり、不安定型
のメチルエビジャスモネートか安定型のメチルジャスモ
ネートよりも約４００倍も香気か強いことが解明された
（Ｔ、ＥＡｃｒｒ　ｅｔ、ａｌ、、　Ｊ、Ａｇｒｉｃ、
Ｆｏｏｄ　Ｃｈｅｍ、、　ｖｏｌ、３３．　ｐ４２５〜
４２７．１９８５）。

メチルジャスモネートの合成方法は古くから知られてお
り、最近メチルエビジャスモネートの選択的合成方法も
検討されている（割円ら、　第３０回　香料・テルペン
及び精油化学に関する討論会、　　１０１．１９８６）
。

さらにメチルジャスモネートとメチルエビジャスモネー
トの混合物の蒸留分画で、メチルエビジャスモネートを
２０％程度含むものを得たり、アルカリや酸処理により
メチルエビジャスモネートの含有率を８％程度に高める
方法等が検討されている。

メチルジャスモネート、及びメチルエピジャスモネート
は次の構造を有しており、両者は平衡関係にある。

両物質とも東洋ランの特徴的ｔＪ香りを有するか、メチ
ルエピジャスモネートはメチルジャスモネートの約１／
４００の閾値で、極めて強い香りをもっている。

メチルエピジャスモネートは、その濃度か２０重量％よ
り高くなると、容易にメチルジャスモネートへの変換が
起こり、香りの安定性に欠ける。

また、０，１重量％より低い濃度の場合には東洋ランの
香りを充分に醸し出すことかできない。

なお、本発明にかかる香料組成物には、その東洋ラン様
の香りを阻害しない範囲で、グルカム、Ｐ−２０，１，
２−ジ（ベンゾイルオキシ）プロパン、ジエチルフタレ
ート、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール
、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、トリアセ
チン、中鎖脂肪酸トリグリセリド等の香料調整物が配合
可能である。

また、本発明にかかる香料組成物としては、香水、オー
デコロンの他、例えば室内芳香剤等にも応用可能である
。

［実施例］ 以下、本発明の好適な実施例を説明する。なお、本発明
はこれにより限定されるものではない。また配合量は重
量％で示す。

実施例の説明に先立ち、効果試験の表記基準について説
明する。

五烹圧璽基岸 ◎：優れた東洋ラン様香気を有する。

Ｏ：東洋ラン様香気を有する。

△：やや、東洋ラン様香気を有する。

×：全く東洋ラン様香気を有しない。

支定性試埜 それぞれの調合香料を５％の濃度で９５％ブルシン変性
アルコール合成級に溶解し、０℃と４０℃で１力月経時
のものを比較し、香り安定性を調べた。

○：はとんど変化なし △：すこし変化する。

×：かなり変化する。

実１劃ＬＬ二Ｊ− 次の実施例１〜６に基づきメチルエピジャスモネートと
メチルジャスモネートの好適な配合割合について検討し
た。

（以下余白） 表−１ スモネートがメチルジャスモネートに対して２０％以下
が良好である。

以上の点を考えあわせると、メチルエビジャスモネート
の配合割合（対メチルジャスモネート）は５．０〜１５
．０％程度か特に好適である。

なお、香りの評価的には特に実施例４（メチルエピジャ
スモネートの配合割合が１０％）か好適であった。

前記実施例１〜６の結果より、メチルエビジャスモネー
トの配合割合は、メチルジャスモネートに対して５，０
％以上が良好であることが理解される。

また、安定性試験の結果では、メチルエビジャ大流ｔと
≧二１又 次に実施例７〜１２に基づきメチルエピジャスモネート
の好適な配合量について検討した。

なお、メチルジャスモネートはメチルエピジャスモネー
トの１０倍量配合することとした。

（以下余白） 表−２ 人造［ルユ坪 次に、実施例１３〜１８に基づき各ジャスモネートとジ
イソブチルアジペート、トリエチルシトレートとの関係
について調べた。

すなわち、各種東洋ラン香料組成物を検討中に、特にこ
の三者が前記各ジャスモネートとの相乗作用により優れ
た東洋ラン香気を呈することが認められ、さらにその作
用について検討を進めたのである。

（以下余白） 以上の結果より、メチルエビジャスモネートの配合量は
０．１％以上が好適であり、さらに好ましくは１．０％
以上が好適であることが理解される。

表−３ なお、ジイソブチルアジペートないしトリエチルシトレ
ートを２０％以上配合すると、香りのバランスが崩れる
傾向が見られた。

前記実施例１３〜１８より明らかなように、ジイソブチ
ルアジペートないしトリエチルシトレートを５〜１５％
程度配合することにより、特に香りの評価か向上し、優
れた東洋ラン様の香りが得られた。

［発明の効果］ 以上説明したように本出願の請求項１記載の東洋ラン様
香料組成物は、メチルエビジャスモネートを０．１〜２
０重量％含むこととしたので、安定で優れた東洋ラン様
の香りを醸し出すことかできる。

また、本出願の請求項２記載の東洋ラン材香籾組成物は
、メチルジャスモネートとメチルエピジャスモネートを
特定割合で配合することとしたので、更に安定性を向上
させることかできる。

さらに、本出願の請求項３記載の東洋ラン様香料組成物
は、ジイソブチルアジペート及び／又はトリエチルシト
レートを配合することとしたので、優れたバランスの東
洋ラン様の香りを醸し出すことができる。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）メチルエピジャスモネートを０．１〜２０重量％
   含有することを特徴とする東洋ラン様香料組成物。
2. （２）メチルエピジャスモネートをメチルジャスモネー
   トに対し５〜１５重量％の比で配合し、且つ両者の合計
   配合量を２０〜９０重量％としたことを特徴とする東洋
   ラン様香料組成物。
3. （３）請求項１又は２記載の組成物において、ジイソブ
   チルアジペート及び／又はトリエチルシトレートを５〜
   １５重量％含むことを特徴とする東洋ラン様香料組成物
   。