JPH03274299A

JPH03274299A - スプレー式多段水洗装置の洗浄水供給方法

Info

Publication number: JPH03274299A
Application number: JP7216890A
Authority: JP
Inventors: Kiyoshi Fujiwara; 清藤原
Original assignee: Trinity Industrial Corp
Current assignee: Trinity Industrial Corp
Priority date: 1990-03-23
Filing date: 1990-03-23
Publication date: 1991-12-05
Anticipated expiration: 2012-11-12
Also published as: JP2675423B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野］本発明は、塗装前処理槽や電着槽の後段に設置されたス
プレー式多段水洗装置の各洗浄水タンクに洗浄水を供給
する方法に関する。

〔従来の技術〕

スプレー式多段水洗装置は、洗浄水タンクに貯溜した洗
浄水をライザー管からスプレーする水洗装置が多段に設
置され、後段側の洗浄水タンクから前段側の洗浄水タン
クに順次オーバーフローして回収された洗浄水を、ウル
トラフィルトレイジョン装置（ＵＦ装置）と称する濾過
装置で浄化して最終段の洗浄水タンクに戻すようになっ
ている（実公昭６２−２６４５６号、実公昭６２−３６
８４９号公報）。

この水洗装置が稼働している間は、各洗浄水タンクに貯
溜した洗浄水が、ライザー管から被処理物に向けてスプ
レーされ、そのスプレーした洗浄水が当該各洗浄水タン
ク内に回収される同時に、当該各洗浄水タンク内に収容
できない余剰の洗浄水が前段側の洗浄水タンクにオーバ
ーフローしている。

そして、水洗装置の稼働を停止して、ライザー管による
洗浄水のスプレーが停止された時は、当該ライザー管の
管内に充たされていた洗浄水が、重力によりその管内か
ら抜は落ちて、洗浄水タンク内に回収されると同時に、
その回収された水量分に相当する洗浄水が、各洗浄水タ
ンクからオーバーフローして排出される。

〔発明が解決しようとする課題〕

このため、水洗装置を稼働開始して、各洗浄水タンクに
貯溜された洗浄水を再びライザー管からスプレーし始め
た時に、当該ライザー管の管内に洗浄水が充たされる水
量分（通常、約６００１）だけ、各洗浄水タンク内の水
位が急激に低下する。

したがって、最終段の洗浄水タンクから洗浄水が再びオ
ーバーフローし始める迄に時間がかかり、更に、そのオ
ーバーフローする洗浄水が順次前段側の各洗浄水タンク
に供給されて、当該各洗浄水タンク内の水位がオーバー
フローを生ずる原水値に復帰する迄に長時間を要するこ
ととなる。

そして、この間においても、塗装前処理や電着を終了し
た被処理物が次々に洗浄されているから、各洗浄水タン
ク内に貯溜された洗浄水中の薬液濃度や塗料濃度が急激
に上昇して、洗浄品質を損なうおそれがあった。

そこで本発明は、スプレー式多段水洗装置の稼働開始時
における各洗浄水タンクの水位低下によって洗浄水中の
薬液濃度や塗料濃度が急上昇しないようにすることを技
術的課題としている。

〔課題を解決するための手段〕

この課題を解決するために、本発明は、洗浄水タンクに
貯溜した洗浄水をライザー管からスプレーする水洗装置
が多段に設置され、後段側の洗浄水タンクから前段側の
洗浄水タンクに順次オーバーフローして回収された洗浄
水が、濾過装置で浄化されて最後段の洗浄水タンクに供
給されるように成されたスプレー式多段水洗装置の洗浄
水供給方法において、各洗浄水タンクに供給される洗浄
水が当該各タンクの最大容量より少ない一定の水量を超
えた時に余剰洗浄水をオーバーフローさせる溢流管を、
各洗浄水タンクに設けると共に、当該各溢流管に自動バ
ルブを介装させておき、水洗装置の稼働停止時に、前記
各自動バルブを所定のタイミングで閉鎖して前記各溢流
管からの余剰洗浄水のオーバーフローを中止させること
によって、水洗装置の稼働開始時迄に、各洗浄水タンク
内の洗浄水の水位を前記オーバーフローが生ずる水位以
上に高めておくことを特徴とする。

〔作用〕

本発明方法によれば、各洗浄水タンクに設けた溢流管か
らの余剰洗浄水のオーバーフローを中止することによっ
て、水洗装置が稼働開始時迄に、各洗浄水タンク内の洗
浄水の水位を、溢流管からのオーバーフローが生ずる通
常の水位より高めておくので、水洗装置が稼働開始して
各ライザー管から洗浄水のスプレーが開始されることに
より、当該ライザー管の管内容積に相当する水量分だけ
各洗浄水タンク内の水位が低下しても、各溢流管からの
洗浄水のオーバーフローを速やかに開始することができ
る。

したがって、水洗装置が稼働開虻した直後から洗浄水中
の薬液濃度や塗料濃度を希釈して、洗浄品質を良好に保
つことができる。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明す
る。

第１図は本発明方法を適用するスプレー式多段水洗装置
の一例を示すフローシート図であって、電着槽１のサブ
クンク２から送られる電着塗料液をＵＦ装置等の濾過袋
Ｗ３によって塗料成分と濾液とに分離し、その塗料成分
を電着槽１内に戻すと共に、その濾液を一旦濾液タンク
４に貯溜して、当該濾液タンク４内から、電着槽１の後
段に設置したスプレー式多段水洗装置５．６及び７の最
後段の洗浄水タンク８Ｃに洗浄水として定常的に供給す
るようになっている。

そして、最後段の洗浄水タンク８Ｃ内からオーバーフロ
ーする余剰洗浄水は、その前段側の洗浄水タンク８ｂ、
８ａに順次オーバーフローして、各洗浄水タンク８ａ〜
８Ｃ内に貯溜した洗浄水の塗料濃度が希釈され、最も塗
料濃度の高い洗浄水タンク８ａ内の余剰洗浄水が、電着
槽１のサブタンク２内に戻されている。

また、水洗装置５．６及び７には、各洗浄水タンク８ａ
〜８Ｃ内から各ポンプ９で圧送される洗浄水をスプレー
するライザー管１０が設けられている。

各洗浄水タンク８ａ〜８Ｃには、濾液タンク４内の濾液
をポンプ１１で圧送する濾液供給管１２に対して並列に
連結した各配管１３が接続され、当該各配管１３には、
夫々自動バルブ１４が介装されている。

また、各洗浄水タンク８ａ〜８Ｃには、当該各洗浄水タ
ンク内に供給される洗浄水がその容量より少ない一定の
水量を超えた時に余剰洗浄水をオーバーフローさせる溢
流管１５ａ〜１５ｃが設けられると共に、夫々の溢流管
１５ａ〜１５ｃに自動バルブ１６ａ〜１６ｃが介装され
ている。

しかして、水洗装置５．６及び７の稼働中は、自動バル
ブ１４を閉鎖して、濾液タンク４内の濾液を濾液供給管
１２を通じて最後段の洗浄水タンク８Ｃのみに定常供給
し、当該洗浄水タンク８Ｃ内の余剰洗浄水を溢流管１５
ｃを通じて前段の洗浄水タンク８ｂにオーバーフローさ
せると共に、洗浄水タンク８ｂ内の余剰洗浄水を溢流管
１５ｂを通じて最前段の洗浄水タンク８ａにオーバーフ
ローさせ、更に、洗浄水タンク８ａ内の余剰洗浄水を溢
流管１５ａを通じてサブタンク２内に戻している。

また、各洗浄水タンク８８〜８Ｃ内に貯溜した洗浄水は
、各ポンプ９でライザー管１０に圧送して、当該ライザ
ー管１０からスプレーされている。

そして、水洗装置５，６及び７の稼働が停止すると、各
ポンプ９を停止してライザー管１０による洗浄水のスプ
レーが停止され、当該ライザー管１０の管内から抜は落
ちた洗浄水が、各洗浄水タンク８ａ〜８Ｃ内に回収され
ると同時に、その回収された洗浄水の量に相当する余剰
洗浄水が、溢流管１５ａ〜１５ｃを通じて前段側にオー
バーフローし、以後も、濾液供給管１２を通して最後段
の洗浄水タンク８Ｃに供給される洗浄水が、順次前段側
の洗浄水タンクに絶えずオーバーフローせられている。

そして、水洗装置５．６及び７を再び稼働開始する時間
が迫ると、溢流管１５ａ−１５Ｃに介装された各自動バ
ルブ１６ａ〜１６ｂを一斉に閉鎖して、各溢流管１５ａ
〜１５ｃからの洗浄水のオーバーフローを中止させ、次
に、濾液供給管１２に接続した各配管１３に介装されて
いる自動バルブ１４を開放して、濾液タンク４内の濾液
を各洗浄水タンク８ａ〜８ｃに一斉供給することによっ
て、水洗装置５．６及び７の稼働開始直後に、各洗浄水
タンク８ａ〜８Ｃ内の洗浄水の水位を、第１図鎖線図示
の如く溢流管１５ａ〜１５Ｃからのオーバーフローが生
ずる水位以上に高めておく。

なお、配管１３を設けない場合は、まず、溢流管１５ａ
の自動バルブ１６ａを閉鎖して、前段に設置した洗浄水
タンク８ａ内の水位を高め、次いで、溢流管１５ｂの自
動バルブ１６ｂを閉鎖して、中段に設置した洗浄水タン
ク８ｂ内の水位を高め、最後に、溢流管１５ｃの自動バ
ルブ１６Ｃを閉鎖して、後段に設置した洗浄水タンク８
Ｃ内の水位を高めるようにすればよい。

これにより、水洗装置５．６及び７を稼働して各ライザ
ー管１０から洗浄水がスプレーされ始めた時に、各洗浄
水タンク８ａ〜８Ｃ内に貯溜した洗浄水の水位が一時的
に低下しても、溢流管１５ａ〜１５ｃに介装した各自動
バルブ１６ａ〜１６Ｃを開けて、各洗浄水タンク８ａ〜
８Ｃ内の洗浄水を直ちにオーバーフローさせることがで
きる。

したがって、水洗装置５，６及び７の稼働開始直後から
洗浄水中の塗料濃度が希釈されて、洗浄品質が良好に保
たれる。

なお、洗浄水タンク８ａ内の余剰洗浄水は、溢流管１５
ａによってサブタンク２に戻す必要はなく、ポンプを介
装した送水管で戻してもよい。

次に、第２図は本発明方法の他の例を示すフローシート
図であって、洗浄水タンク８ａ〜８ｃに設けた各溢流管
１５ａ−１５（の上方に、オーバーフロー用の樋又は配
管１７ａ〜１７ｃを設けている。

この場合は、水洗装置５，６及び７の稼働を停止してラ
イザー管１０からの洗浄水のスプレーが停止される直前
に、各溢流管１５ａ〜１５ｃの自動バルブ１６ａ〜１６
ｃを一斉に閉鎖して、余剰洗浄水のオーバーフローを中
止し、スプレーを停止した各ライザー管１０の管内から
抜は落ちる洗浄水を各洗浄水タンク８ａ〜８ｃ内にその
まま回収貯溜して、当該各タンク８ａ〜８ｃ内の洗浄水
の水位を、配管１７ａ〜１７ｃが設けられた高さまで上
昇させる。

これにより、水洗装置５．６及び７の稼働停止中は、洗
浄水タンク８Ｃ内の余剰洗浄水が、配管１７ｃを通じて
洗浄水タンク８ｂにオーバーフローし、当該洗浄水タン
ク８ｂ内の余剰洗浄水も、配管１７ｂを通じて洗浄水タ
ンク８ａにオーバーフローし、更に、洗浄水タンク８ａ
内の余剰洗浄水も配管１７ａを通してオーバーフローす
る。

そして、水洗装置５．６及び７が稼働開始して各ライザ
ー管１０からの洗浄水のスプレーが開始され、そのライ
ザー管１０の管内容積に相当する水量分だけ各洗浄水タ
ンク８ａ〜８ｃ内の水位が低下すると、配管１７ａ〜１
７ｃの下方に設けた溢流管１５ａ〜１５ｃの自動バルブ
１６ａ〜１６Ｃを直ちに開放して、当該各溢流管１５ａ
〜１５Ｃを通じて各洗浄水タンク８ａ〜８ｃ内の余剰洗
浄水をオーバーフローさせる。

したがって、この場合も、水洗装置５．６及び７の稼働
開始直後から洗浄水中の塗料濃度が希釈されて、洗浄品
質が良好に保たれる。

〔発明の効果〕

以上述べたように、本発明によれば、スプレー式多段水
洗装置の稼働開始時に、各洗浄水タンク内の水位が低下
しても、当該各洗浄水タンクからの余剰洗浄水のオーバ
ーフローを速やかに開始させて、洗浄水中の薬液濃度や
塗料濃度の急上昇を確実に防止することができるという
大変優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法を適用したスプレー式多段水洗装置
の一例を示すフローシート図、第２図は本発明方法の他
の例を示すフローシート図である。符号の説明５．６．７・・・水洗装置、８ａ〜８ｃｍ・洗浄水タンク、１０−・ライザー管。１５　ａ−１５ｃ−・溢流管、１６　ａ−１６ｃ−自動バルブ。

Claims

【特許請求の範囲】

　洗浄水タンク（８ａ），（８ｂ），（８ｃ）に貯溜し
た洗浄水をライザー管（１０）からスプレーする水洗装
置（５），（６），（７）が多段に設置され、後段側の
洗浄水タンクから前段側の洗浄水タンクに順次オーバー
フローして回収された洗浄水が、濾過装置（３）で浄化
されて最後段の洗浄水タンク（８ｃ）に供給されるよう
に成されたスプレー式多段水洗装置の洗浄水供給方法に
おいて、各洗浄水タンク（８ａ），（８ｂ），（８ｃ）
に供給される洗浄水が当該各タンクの容量より少ない一
定の水量を超えた時に余剰洗浄水をオーバーフローさせ
る溢流管（１５ａ），（１５ｂ），（１５ｃ）を、各洗
浄水タンク（８ａ），（８ｂ），（８ｃ）に設けると共
に、当該各溢流管（１５ａ），（１５ｂ），（１５ｃ）
に自動バルブ（１６ａ），（１６ｂ），（１６ｃ）を介
装させておき、水洗装置（５），（６），（７）の稼働
停止時に、前記各自動バルブ（１６ａ），（１６ｂ），
（１６ｃ）を所定のタイミングで閉鎖して前記各溢流管
（１５ａ），（１５ｂ），（１５ｃ）からの余剰洗浄水
のオーバーフローを中止させることによって、水洗装置
（５），（６），（７）の稼働開始時迄に、各洗浄水タ
ンク（８ａ），（８ｂ），（８ｃ）内の洗浄水の水位を
前記オーバーフローが生ずる水位以上に高めておくこと
を特徴とするスプレー式多段水洗装置の洗浄水供給方法
。