JPH03270710A - 溶剤回収装置 - Google Patents

溶剤回収装置

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JPH03270710A
JPH03270710A JP2070050A JP7005090A JPH03270710A JP H03270710 A JPH03270710 A JP H03270710A JP 2070050 A JP2070050 A JP 2070050A JP 7005090 A JP7005090 A JP 7005090A JP H03270710 A JPH03270710 A JP H03270710A
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JP
Japan
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gas
adsorbent
adsorption tower
auxiliary
solvent
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JP2070050A
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Hisaaki Yokota
横田 久昭
Osamu Yoshiguchi
吉口 理
Hitoshi Uematsuse
上松瀬 等
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Kobe Steel Ltd
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Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明はフロン等の溶剤を含有する処理ガスからこの溶
剤を回収するバッチ式の溶剤回収装置に関し、特に、再
生時に水蒸気を使用しない溶剤回収装置に関するもので
ある。
[従来の技術] 近時、環境汚染に対する関心が高まり、環境保全の見地
から規制が強化されて炭素廃棄物の大気中への放出が禁
止される傾向にある。とりわけ、塩素を有するフロンガ
スによる大気汚染が地球的規模で重大な問題として注目
されており、このためフロンガスの排出規制がなされよ
うとしている。
このフロンガス排出規制においては、将来的にはフロン
ガスの全面使用中止が唱われているものの、その代換品
が開発される迄の現状の期間においては、従来大気に放
散されていたフロンガスを系外へ排出しないように回収
して再使用することを次善策としている。このため、種
々のフロンガス回収装置が開発されている。
従来のバッチ式のフロンガス回収装置においては、吸着
材を貯留した複数基の吸着塔に、選択的に且つ交互にフ
ロン含有ガスを通流させて吸着塔内の吸着材にフロンを
吸着させ、これにより清浄ガスを得ている。そして、フ
ロン吸着後の吸着塔内の吸着材には高温の蒸気を通流さ
せ、この蒸気により吸着材を加熱し、吸着材からフロン
を脱着させて吸着材を再生する。このように、複数基の
吸着塔にて吸着と脱着とを交互に繰り返すことにより、
フロン含有空気からフロンが除去されて清浄空気が得ら
れる。なお、必要に応して、脱着工程を終了した吸着塔
には常温等の低温の冷却ガスを通流させ、吸着材を冷却
してその吸着効率を高めた後に、吸着工程に移るように
なっている。
しかしながら、このような従来のフロンガス回収装置に
おいては、吸着材の再生に蒸気を使用するために、酸の
発生を回避することができないという欠点がある。即ち
、フロンが蒸気にさらされた条件下で活性炭に吸着され
たまま長時間経過すると、フロンの一部が分解し、塩酸
及びフッ酸が発生する。そうすると、回収フロン中のフ
ロン純度の低下、並びに排水及び浄化ガス中への酸の混
入等の問題が生じる。また、アルコールを含む共沸混合
フロンを回収する場合は、アルコールは水分に溶は込み
、その殆どの部分が多量に排出される排水と共に排出さ
れてしまうため、排水中のBOD、COD対策を講しる
必要がある等の問題点もある。
そこで、本願発明者は吸着材の再生に蒸気を使用しない
溶剤回収装置を提案した(特願平1−144987号)
。この溶剤回収装置は吸着材をシートヒータにより加熱
するようにしたものであり、第3図にその一例を示す。
即ち、2基の吸着塔1,2内には第4図に示す吸着体4
0が収納されている。
この吸着体40は複数個の活性炭吸着材41間にシート
ヒータ42を介装させて配置したものである。そして、
このシートヒータ42に通電することにより抵抗発熱さ
せ、これにより、シートヒータ42に接した吸着材41
を加かするようになっている。シートヒータ42に対す
る通電を停止することにより吸着材42は放冷される。
処理ブロア3には、配管21を介してフロン含有空気が
供給される。そして、この処理ブロア3は配管22を介
して冷却器4に連結され、冷却器4は配管23と、この
配管23から分岐した配管23a、23bとにより夫々
第1及び第2の吸着塔1,2に連結されている。フロン
含有空気は処理ブロア3により配管22,23.23a
、23bを介して第1及び第2の吸着塔1.2に選択的
に送り込まれる。冷却器4には冷却水が供給され、これ
により吸着塔1,2内に送り込まれるフロン含有空気を
予め冷却するようになっている。なお、配管23a、2
3bには、夫々開閉弁V、、V。
が介装されている。
第1及び第2の吸着塔1,2から排出された浄化空気は
配管24a、24b及びこれらの配管24a、24bが
連結された基幹配管24を介して大気中に排出される。
この配管24a、24bには夫々開閉弁V2 、V4が
介装されている。
また、配管24は配管26 a +  27 aと配管
26b、27bとを介して夫々第1及び第2の吸着塔1
,2の各一方の端部に連結されている。配管26a、2
8bには夫々大気開放弁Ve 、Vaが介装されており
、配管27a、27bには夫々キャリア空気の流量調整
弁vlol VI2が介装されている。そして、第1及
び第2の吸着塔1,2の各他方の端部には夫々配管25
a、25bと配管28a、28bとが連結されている。
配管25a。
25bは配管25に合流しており、この配管25は配管
22に連結されている。そして、配管25には配管25
a、25bを介して吸着塔1,2内の空気を吸引する冷
却ブロア5が介装されており、配管25a、25bには
夫々開閉弁V5.V7が介装されている。
更に、配管28a、28bは配管28に合流し、この配
管28を介して分離器8に連結されている。
そして、この配管28には真空ポンプ6と冷却器7とが
介装されており、配管28a、28b、28を介して真
空ポンプ6により吸着塔1,2内の空気を吸引し、冷却
器7によりこの吸引空気を冷却した後、分離器8に送給
するようになっている。
冷却器7にはチル冷却水が供給され、真空ポンプ6によ
り吸引された吸着塔1,2内のフロン含有空気はこのチ
ル冷却水により冷却されてそのフロン含有空気中のフロ
ン及び水分が凝縮され、これらのフロン液及び水が、未
凝縮フロンを含む空気と共に分離器8に供給される。
分離器8においては、水とフロン液とが分離され、フロ
ン液はタンク9に集められて回収される。
水分は分離器8から排出される。一方、未凝縮のフロン
を含有する空気は、配管29を介して配管21に返戻さ
れ、処理空気と共に再度吸着及び脱着工程に供される。
次に、上述のごとく構成されたフロン回収装置の動作に
ついて説明する。
先ず、第1の吸着塔1に収納されている吸着体が再生後
のもので活性状態にあり、第2の吸着塔2に収納されて
いる吸着体が吸着後のものでフロンを十分に吸着してい
る状態にあるとする。従って、第1の吸着塔1が吸着工
程、第2の吸着塔2が脱着工程を実施することになる。
この場合は、開閉弁V 1. V2 ヲ開、開閉弁V 
5 、V e及びV8を閉にする。流量調整弁V 10
は、次工程の減圧時に所定の流量の再生ガスを通流する
ように設定しておく。また、開閉弁V 3 r v、t
 I V7 rV8を閉、開閉弁V 11を開にし、流
量調整弁VL2を所定の開度に設定してこの流量調整弁
V I 2を介して所定の流量の再生ガスを通流させる
。また、処理ブロア3は常に駆動されており、真空ポン
プ6及び冷却洗浄ブロア5は選択的に駆動される。
なお、この工程の当初は真空ポンプ6が動作状態、冷却
洗浄ブロア5が動作停止状態にある。
そうすると、フロン含有空気は配管21を介してブロア
3により吸引され、配管22を介して冷却器4に供給さ
れて冷却される。これにより、フロン含有空気は吸着材
による吸着効率が高い低温に冷却された後、ブロア3に
より配管23.23aを介して第1の吸着塔1に送り込
まれる。吸着塔1内には吸着体40が収納されていて、
フロン含有空気は吸着体40の吸着材41を通流してそ
の含有フロンが吸着材41に吸着される。フロンが除去
されて浄化された清浄空気は配管24a。
24を介して大気に排出される。
一方、第2の吸着塔2においては、真空ポンプ6により
配管28,28bを介して吸着塔2内が吸引され、配管
24を通流している浄化空気が流量調整弁VI2を介し
て所定の流量で導入される。
そして、吸着塔2内の吸着体40においては、そのシー
トヒータ42に通電することによりシートヒータ42を
抵抗発熱させ、このシートヒータ42に接する吸着材4
1を加熱する。これにより、この吸着材4工に吸着され
ていたフロンが脱着され、流量調整弁V1□を介して吸
着塔2内に導入された浄化空気をキャリアガスとして吸
着材41から脱着されたフロンが真空ポンプ6により吸
引されて冷却器7に供給される。このフロンが濃縮され
た吸着塔2の排出空気は冷却器7にてチル水により冷却
され、排出空気中のフロン及び水分が凝縮されてフロン
液及び水となって分離器8に供給される。未凝縮フロン
を含有する空気は分離器8から配管29を介して配管2
1に返戻され、配管21を介して送り込まれたフロン含
有空気と共に、処理ブロア3により吸着工程を実施して
いる第1の吸着塔1に導入される。従って、冷却器8に
てフロン濃縮空気からフロン及び水分を凝縮させた後の
未凝縮フロンを含有する空気は第1の吸着塔lに供給さ
れて未凝縮フロンが吸着除去される。
分離器8においては、フロン液と水とが比重分離され、
水は排出されると共に、フロン液はタンク9に回収され
る。
次いで、第2の吸着塔2内の吸着材からフロンを十分に
脱着した後、第1の吸着塔lは吸着工程を実施したまま
の状態で、第2の吸着塔2を脱着工程から冷却工程に移
行させる。即ち、弁VI+V2.V6.V、、Ve及び
弁V3.V4はそのままで、開閉弁V8を開、開閉弁V
Hを閉にする。
こうすることによって、それまで減圧されていた吸着塔
2内に配管26bを介して空気が供給され、常圧となる
。次いで、他の開閉弁はそのままで、開閉弁V8を閉、
開閉弁V4.V7を開とする。
また、真空ポンプ6は動作を停止させ、冷却洗浄ブロア
5は動作を開始させる。そうすると、第2の吸着塔2内
には、配管24を通流している浄化空気が冷却洗浄ブロ
ア5に吸引されて、配管26bを介して導入される。こ
の浄化空気は冷却ガスとして第2の吸着塔2内の吸着材
を冷却した後、配管25b、25を介して配管22に返
戻され、フロン含有空気と共に第1の吸着塔1に供給さ
れる。これにより、第2の吸着塔2内を通流したときに
冷却ガス中に混入したフロンを第1の吸着塔1内の吸着
材に吸着させて除去する。
その後、第1の吸着塔1を脱着工程、第2の吸着塔2を
吸着工程に切り替え、爾後このような動作を交互に繰り
返してフロン含有空気からフロンを回収する。
このようにして、酸の発生の虞がある蒸気を使用せずに
吸着材を再生することができる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上述したフロン回収装置には以下に示す
欠点がある。なお、この欠点はガスがフロンである特定
の場合に生じるのではなく、フロンに代表される溶剤一
般にて起こるものである。
以下、説明の簡略化のため、溶剤がフロンである場合に
ついて説明する。
処理すべきフロン含有空気中のフロン濃度が低い場合に
は、真空ポンプ6により吸引されて冷却器7に送り込ま
れるフロン濃縮ガス中のフロン濃度も低い。その結果、
冷却器7における冷却凝縮効率が低くなり、分離器8か
ら配管21に返戻される空気中には未凝縮フロンが多量
に含まれるようになる。従って、吸着塔1,2において
は、配管21を介して本装置に送り込まれるフロン含有
空気中のフロンの外に、装置内で循環されるリターン空
気中のフロンも吸着処理する必要があり、しかもこのリ
ターン空気中のフロン量が比較的多いために、吸着塔内
に収納すべき吸着材の所要量が多くなる。このため、装
置コストが高いという欠点がある。
また、分離器8から吸着塔L 2に返戻されるリターン
空気の量が多くなるので、吸着塔1,2においては、−
度濃縮した空気をリターン空気として再度濃縮する割合
が多くなり、無駄な濃縮(吸着及び脱着)工程を実施し
ていることになる。
そして、このリターン空気中のフロンの吸着回収に吸着
材が使用されてしまい、本来吸着回収すべきフロン含有
空気、即ち外系から供給されるフロン含有空気を処理す
べき吸着材の割合が少なくなって極めて非効率的である
。例えば、フロン113においては、冷却器7で5°C
に冷却して凝縮分離しても、キャリアガス中に理論値で
18%、実際上30%の高濃度の未凝縮フロンが含有さ
れて吸着塔1,2の入口に返戻されることになる。フロ
ン11においては、更に高濃度の約53%の未凝縮フロ
ンが含有されて吸着塔1,2の入口に返戻される。この
ようにリターン空気中の未凝縮フロン量が多いために、
吸着塔1,2による濃縮工程が外系から導入されたフロ
ン含有空気の濃縮に有効に使用されていないという欠点
がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、
吸着塔による濃縮工程を高効率化することができ、吸着
材の所要量の低減及び装置コストの低減を図ることがで
きる溶剤回収装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明に係る溶剤回収装置は、主成分が活性炭である吸
着材及びこの吸着材を加熱する加熱手段を備えた第1及
び第2の主吸着塔と、主成分が活性炭である吸着材を収
納した第1及び第2の補助吸着塔と、前記第1及び第2
の主吸着塔に溶剤を含有する処理ガスを選択的に通流さ
せて清浄ガスを得る溶剤含有ガス通流手段と、前記第1
又は第2の主吸着塔からの再生後ガス及び前記第1又は
第2の補助吸着塔からの再生後ガスを導入して冷却し前
記再生後ガス中の溶剤を凝縮させる凝縮冷却器と、この
凝縮冷却器からの未凝縮ガスを前記第1又は第2の補助
吸着塔に選択的に通流させる未凝縮ガス通流手段と、前
記第1及び第2の主吸着塔に対する処理ガスの供給及び
再生後ガスの排出を選択的に且つ交互に実施させると共
に前記第1及び第2の補助吸着塔に対する未凝縮ガスの
供給及び再生後ガスの排出を選択的に且つ交互に実施さ
せる制御手段とを有することを特徴とする。
この場合に、前記吸着材はハニカム成形体等のモノリス
成形体か、又はペレット状のものがある。
前記吸着材がモノリス成形体の場合には、前記加熱手段
として前記吸着材に接触する熱量供給部材を使用するこ
とができる。この熱量供給部材としては、具体的には、
シート状のヒータであって、通電により抵抗発熱するも
のがある。また、前記吸着材がペレット状の場合には、
前記加熱手段として、コイル状のヒータ等を使用するこ
とができる。このコイル状ヒータは前記吸着材を取り囲
むように配設すればよい。
[作用コ 本発明においては、一方の第1(第2)の主吸着塔に装
入されている吸着材を加熱手段により加熱すると、前記
吸着材は従前の吸着工程にて吸着していた溶剤を温度圧
力スイング脱着効果により脱着する。また、一方の第1
(第2)の補助吸着塔に装入されている吸着材も再生工
程を実施されており、第1(第2)の主吸着塔及び第1
(第2)の補助吸着塔から排出された再生後ガスは、凝
縮冷却器にて冷却を受けてその含有する溶剤がガス中か
ら凝縮分離される。そして、この凝縮冷却器にて凝縮し
ない未凝縮の溶剤を含有するガスは、他方の第2(第1
)の補助吸着塔に導入されて、その含有溶剤が吸着除去
され、準清浄ガスが得られる。また、他方の第2(第1
)の主吸着塔には外系から溶剤含有ガス(処理ガス)が
導入され、この第2(第1)の主吸着塔により処理ガス
中の溶剤が吸着除去されて清浄ガスが得られる。次いで
、第1及び第2の主吸着塔が処理ガスの吸着工程と再生
(脱着)工程とを交替する。また、第1及び第2の補助
吸着塔も未凝縮溶剤含有ガスの吸着工程と再生(脱着)
工程とを交替する。
このようにして、主吸着塔が処理ガス中の溶剤を吸着除
去すると共に再生時にはこの溶剤濃度を濃縮して溶剤含
有ガス(中濃度ガス)を脱着する一方、凝縮冷却器にて
凝縮しなかった未凝縮の溶剤を含有する未凝縮溶剤含有
ガスは、補助吸着塔に導入されてこの補助吸着塔により
前記未凝縮溶剤の大部分が除去される。従って、外系か
ら供給される溶剤含有ガス中の溶剤濃度が低いため、溶
剤が凝縮冷却器にて十分に凝縮せずに比較的多量の未凝
縮溶剤が凝縮冷却器から排出される場合であっても、本
発明によれば、補助吸着塔によりこの未凝縮溶剤を十分
に除去することができるので、仮に補助吸着塔から排出
された準清浄ガスを主吸着塔の入り口に返戻したとして
も、その返戻ガス中に含まれる溶剤の量及び濃度は低い
ので、主吸着塔は専ら外系から導入される処理ガスの吸
着及び脱着による溶剤濃縮工程に有効に利用される。
このため、主吸着塔において、溶剤含有ガスを極めて高
効率で濃縮することができる。
[実施例コ 以下、本発明の実施例について具体的に説明する。
第1図は本発明の原理を示すブロック図である。
但し、このブロック図にて示す溶剤回収装置はフロンを
回収するものである。この第1図において、第3図と同
一物には同一符号を付しである。
主吸着塔1,2内には、第4図に示す吸着体40が収納
されており、シートヒータ42に対する通電により、シ
ートヒータ42が発熱して吸着材41が加熱される。こ
れにより、吸着材41からフロンが脱着されて吸着材が
再生される。一方、第1及び第2の補助吸着塔10.1
1内には、活性炭ペレットが充填されており、この活性
炭ペレットにより補助吸着塔内を通流する空気中からフ
ロンが吸着除去される。
この第1図に示す工程においては、主吸着塔工は吸着工
程、主吸着塔2は脱着工程(再生工程)を実施している
。そして、主吸着塔1には、処理ブロア3により処理ガ
スとして溶剤含有空気が導入される。また、主吸着塔2
には、脱着した溶剤を搬送するキャリアガスが導入され
る。この主吸着塔2の脱着工程においては、主吸着塔2
内の吸着材41は通電により抵抗発熱したシートヒータ
42により加熱される。主吸着塔2内のキャリアガスは
真空ポンプ6により吸引されて凝縮冷却器7に供給され
る。凝縮冷却器7にて凝縮しなかった未凝縮の溶剤を含
有する未凝縮ガスは補助吸着塔10に供給される。この
未凝縮ガスは補助吸着塔10内の吸着材による含有溶剤
の吸着を受け、準清浄ガスとなって処理ブロア3の上流
側に返戻される。この返戻ガスは再度主吸着塔1による
溶剤吸着を受け、清浄ガスとなって大気に排出される。
一方、補助吸着塔11の内部は、真空ポンプ11により
吸引され、補助吸着塔11内の吸着材は真空に減圧され
ることにより、それまで吸着していた溶剤を脱着する。
この脱着溶剤はキャリアガスにより搬送されて凝縮冷却
器7に導入され、主吸着塔2から排出された再生後ガス
と共に、溶剤の吸着除去を受ける。凝縮冷却器7にて凝
縮した溶剤の凝縮液は回収タンクに回収される。
そして、主吸着塔1内の吸着材がフロンで飽和した後、
又はその飽和の直前で、主吸着塔1は脱着工程、主吸着
塔2は吸着工程、補助吸着塔10は脱着工程、補助吸着
塔11は吸着工程に移る。
以後、同様にして、吸着及び脱着の各工程が交互に繰り
返されて処理ガス中のフロンが回収される。
なお、特に、主吸着塔1.2においては、脱着工程から
、吸着工程に移るときに、その中間に吸着材を冷却する
冷却工程を設ける場合もある。これにより、脱着工程の
加熱により昇温した吸着材を冷却してその吸着能を回復
させた後、吸着工程に移るようにすることができる。
上述の本発明においては、主吸着塔2内の吸着材を再生
し、フロンを高濃度で含有する再生後ガスは、真空ポン
プ6により吸引されて凝縮冷却器7に供給され、この凝
縮冷却器7によりフロンが凝縮回収される。また、補助
吸着塔11内の吸着材を再生してフロンを高濃度で含有
する再生後ガスも同様に凝縮冷却器7にて凝縮される。
そして、この凝縮冷却器7にて凝縮回収されずに、ガス
中に残存する未凝縮ガスは、凝縮冷却器7から補助吸着
塔10に供給され、この補助吸着塔10内の吸着材に吸
着されて除去される。従って、この未凝縮ガス中に含ま
れるフロンは補助吸着塔10により除去された後、その
フロン濃度が極めて低い状態で主吸着塔1の入り口に返
戻されるので、主吸着塔1は専ら外系から導入される処
理ガス中に含まれるフロンの吸着及び脱着による濃縮処
理を行えばよい。このため、外系から導入される処理ガ
ス中のフロン濃度が低い場合であっても、主吸着塔にお
ける処理効率が高く、その小型化が可能である。
而して、主吸着塔2,1から排出された再生後ガスを直
接補助吸着塔10.11に導入して、この補助吸着塔1
0.11により更に一部フロンを濃縮した後、凝縮冷却
器7にこの高濃度フロン含有ガスを導入してフロンを凝
縮回収することも考えられる。しかし、外系から導入さ
れる処理ガス中には、フロンの外に水分が存在する。そ
して、処理ガス中のフロン濃度が例えばIQOOppm
であり、主吸着塔1,2により処理ガス中のフロンが例
えば80%に、即ち800倍に濃縮された場合には、濃
縮倍率は異なるものの、水分も同様に濃縮される。
このため、主吸着塔1,2からは、高濃度及び高温であ
って、高湿度の再生後ガスが排出される。
また、この再生後ガスは過飽和の水分を含有するため、
その一部が水滴となって排出されてくる。
この場合に、仮に前述のごとく、高湿度のガスを補助吸
着塔10.11に導入すると、補助吸着塔10.11内
の吸着材活性炭が水分又は水滴により濡れてしまい、そ
のフロン吸着能が劣化する虞がある。
しかしながら、本発明のように、主吸着塔2゜1から排
出された再生後ガスを先に凝縮冷却器7により冷却して
フロンを凝縮回収すると共に、水分も凝縮させて除去し
た後、未凝縮フロンを含有する未凝縮ガスを補助吸着塔
10.11に導入するように構成することにより、補助
吸着塔10゜11には水分が少ない乾燥した未凝縮ガス
が供給されるので、水滴により補助吸着塔10.11内
の吸着材を濡らしてその吸着能を劣化させてしまうこと
はない。
なお、第1図に示す例では、主吸着塔1,2はシートヒ
ータ42等による加熱源を備えて吸着材41を温度及び
圧力により脱着させる所謂TPSA (Tempera
ture Pressure Swing Adsor
ption )の濃縮工程を実施する。補助吸着塔10
.11は圧力により吸着材を脱着させる所謂PSA(P
ressure Swing Adsorption 
)の濃縮工程を実施する。ところで、補助吸着塔10.
11もTPSAによりフロンを吸着脱着することとして
もよい。しかし、凝縮冷却器7から排出される未凝縮ガ
スは約30%という比較的高濃度でフロンを含有してい
る。このため、仮に、補助吸着塔10゜11の濃縮倍率
が3倍であるとしても、補助吸着塔10.11から排出
されて凝縮冷却器7に与えられる再生後ガスは、フロン
を90%の濃度で含有し、高濃度のフロン含有ガスが凝
縮冷却器7に供給される。従って、補助吸着塔10.1
1はPSA方式の吸着脱着で十分である。
また、主吸着塔1,2は、上述のごとく、ハニカム活性
炭等のモノリス成形体からなる活性炭吸着材と、シート
ヒータ等のように吸着材に接触して熱量を供給する熱量
供給部材からなる加熱手段とを有するものに限らない。
例えば、吸着材はペレット状のものであってもよい。こ
のペレット状の吸着材を使用した場合は、加熱手段とし
ては、コイルヒータ等のように、非接触で吸着材を加熱
できるものを使用することが好ましい。
更に、主吸着塔1,2の再生時にフロンを搬送するため
に主吸着塔1,2内に導入するキャリアガスとしては、
外気を使用してもよく、また、吸着工程の主吸着塔から
排出される清浄ガスの一部を使用してもよい。補助吸着
塔10.11についても、そのキャリアガスは外気であ
ってもよく、また吸着工程の補助吸着塔から排出される
準清浄ガスであってもよい。補助吸着塔のキャリアガス
として、外気を使用すると、活性炭を十分に正常化して
、活性化することができる。一方、補助吸着塔のキャリ
アガスとして外気を使用すると、活性炭の清浄化(再生
)は若干劣るものの、補助吸着塔10から処理ブロア3
の入り口に返戻されるリターンガスの量は、主吸着塔1
.2のキャリアガス量(例えば、417分)のみてあり
、このリターンガス量が少なくなる。即ち、補助吸着塔
10.11も外気をキャリアガスとした場合は、このキ
ャリアガス量(3,51/分)を加えたものがリターン
ガスとして主吸着塔の入り口に返戻されるのに対し、補
助吸着塔10.11の出口からキャリアガスを供給した
場合は、リターンガス量が少ないので、特に低沸点の溶
剤含有ガスを回収する場合に好適である。
次に、上述の本発明をフロンの回収に具体化した実施例
について、第2図を参照して説明する。
なお、この第2図において、第1図又は第3図と同一物
には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
第1及び第2の主吸着塔1,2は夫々配管28a + 
28 bとこの配管28a、28bが合流した配管28
とを介して真空ポンプ6に連結されている。また、この
配管28 (28b)には、配管30が連結されており
、この配管30は分岐配管30a、30bを介して夫々
補助吸着塔10.11に連結されている。従って、第1
及び第2の主吸着塔1.112びに第1及び第2の補助
吸着塔10゜11はいずれも直接真空ポンプ6に連結さ
れている。配管28には、真空ポンプ6、凝縮冷却器7
及び比重分離器8が直列に連結されている。この凝縮冷
却器7には例えばO′Cのチル水が通流しており、供給
されたガスをチル水により冷却するようになっている。
これにより、多塔から真空ポンプ6により吸引されて排
出されたガスは凝縮冷却器7に供給され、この凝縮冷却
器7にて冷却されてフロン及び水分が凝縮分離された後
、この液体骨は分離器8に供給される。また、分離器8
には、溶剤タンク9a及びドレンタンク9bが接続され
ている。これにより、比重分離器8にて比重分離された
溶剤と水とは夫々溶剤タンク9a及びドレンタンク9b
に回収される。
なお、配管28a、28bには、夫々開閉弁Ve+V+
+が介装されている。また、配管30a。
30bには、夫々開閉弁V131 V14が介装されて
いる。
主吸着塔1,2には夫々開閉弁V l 7+ V l 
8が介装された配管29a、29bが設けられ、配管2
9a、29bが合流した配管29は冷却ブロア5を介し
て冷却器32に連結されている。この冷却器32のガス
出口には配管25が連結されており、冷却器32はこの
配管25から分岐した配管25a、25bにより夫々主
吸着塔1.2に連結されている。配管25a、25bに
は夫々開閉弁V51v7が介装されている。
また、凝縮冷却器7にて凝縮しない未凝縮フロンを含有
する未凝縮ガスは、配管31及びこの配管31から分岐
した配管31a、31bを介して夫々補助吸着塔10.
11に供給される。更に、この補助吸着塔10.11に
は、夫々配管33a。
33bが連結されており、この配管33a、33bはい
ずれも配管33を介して処理ブロア3の上流側の配管2
1に連結されている。この配管33a、33bには、夫
々開閉弁V 19+ V2Oが介装されている。更に、
補助吸着塔10.11には、夫々流量調整弁V 171
 V IBが介装された配管32a。
32bが連結されており、この配管32a、32bは配
管32に合流していて、これらの配管32゜32a、3
2bを介して配管33を流れる準清浄ガスが流量調整弁
V171 Vlllにより減圧されて補助吸着塔10.
11内に導入されるようになっている。
次に、このように構成された溶剤回収装置の動作につい
て説明する。
先ず、第1の主吸着塔1が吸着工程を実施し、第2の主
吸着塔2が脱着工程を実施するものとする。従って、第
1の主吸着塔1内の吸着体は活性状態にあり、第2の主
吸着塔2内の吸着体はフロンを飽和状態又はそれに近い
状態で吸着している。
この場合は、先ず、開閉弁V l + VQ + + 
Vll+V1°+ V+5+ V1O1V14を開、開
閉弁V5.V、□。
Ve+ Ve+ V71 Vlllll VO2V41
 Va+V 131 V 18+ V 20を閉にする
。流量調整弁V lo+V1°+ V171 VlOは
、吸着塔減圧時に所定の空気が流れるように調整してお
く。但し、この工程においては、開閉弁V1□、■、4
のみが開であるので、流量調整弁V1°、VlOのみを
通過して所定の広量のガスが流れる。そして、真空ポン
プ6を駆動し、処理ブロア3は常に駆動状態にする。
そうすると、フロン含有空気は処理ブロア3により第1
の主吸着塔1内に送り込まれる。そして、このフロン含
有空気は第1の主吸着塔1内に収納された吸着体40の
吸着材41を通流してそのフロンが吸着除去された後、
清浄空気として大気中に排出される。
一方、第2の主吸着塔2においては、その吸着体40の
シートヒータ42に通電することにより吸着材41が加
熱され、吸着材41は従前の吸着工程にて吸着していた
フロンを脱着する。第2の主吸着塔2及び第2の補助吸
着塔11は真空ポンプ6により吸引されて負圧下におか
れており、このため、流量調整弁V1□を介して少量の
浄化空気が第2の主吸着塔2内に導入されると共に、流
量調整弁V□8を介して少量の準浄化空気が第2の補助
吸着塔11に導入されている。第2の主吸着塔2及び第
2の補助吸着塔11内の吸着材から脱着したフロンはこ
の浄化空気及び準浄化空気をキャリアガスとして真空ポ
ンプ8により吸引されて凝縮冷却器7に供給される。こ
のフロンを中濃度に含有するフロン濃縮空気は、凝縮冷
却器7において冷却され、この濃縮空気中に含有される
フロン及び水分が凝縮してフロン液及び水となり、分離
器8に供給される。フロン液と水とは分離器8にて比重
分離され、フロン液は溶剤タンク9に集められて貯留さ
れる。
凝縮冷却器7から排出された未凝縮フロンを含有する空
気は、配管31.31aを介して第1の補助吸着塔10
に供給され、未凝縮フロンは第1の補助吸着塔10内の
吸着材に吸着される。更に、この補助吸着塔10から排
出された空気は、配管33a、33を介して処理ブロア
3の上流側に返戻され、処理空気(フロン含有空気)と
共に、第1の主吸着塔1を通流してその残存フロンが第
1の主吸着塔1内の吸着材に吸着され、清浄空気となっ
て大気中に排出される。
次に、第2の主吸着塔2内の吸着材が十分に脱着された
後、第2の主吸着塔2は吸着材の冷却工程に移る。即ち
、開閉弁V□1を閉にし、開閉弁V8を開にし、吸着塔
内を常圧にした後、再度開閉弁■8は閉とする。そして
、開閉弁、v7゜ViBを開とし、冷却ブロア5の駆動
と冷却器32による冷却を開始する。また、第2の主吸
着塔2内に収納された吸着体40のシートヒータ42に
対する通電を停止する。
これにより、第2の主吸着塔2内には、配管29b、2
9,25b、25を介して冷却ブロア5に吸引された浄
化空気が冷却空気として通流し、従前の脱着工程にて加
熱されている第2の主吸着塔2内の吸着材が冷却される
。この冷却空気が第2の主吸着塔2内を通流する間に、
第2の主吸着塔2内のフロンが冷却空気に混入すること
となるが、第2の主吸着塔2から排出された冷却空気は
冷却器32により吸着可能な温度域まで冷却された後、
第2の主吸着塔2に供給されて再度吸着される。これに
より、その混入フロンが第2の主吸着塔2内の吸着材に
吸着除去される。
次に、第1の主吸着塔1内の吸着材が飽和し、又はそれ
に近い状態になった後、第1の主吸着塔lが脱着工程、
第2の主吸着塔2が吸着工程に移行する。また、補助吸
着塔10が脱着工程、補助吸着塔11が吸着工程に移行
する。
即ち、開閉弁V r + V2 v V5+ Ve r
 V I7を閉、開閉弁V8を開にする。また、開閉弁
V31V4を開、開閉弁V 71 Va + V ll
+ V 1sを閑にする。更に、開閉弁V13を開、開
閉弁V 、5. V 、9を閉にすると共に、開閉弁V
 l l+ V 20を開、開閉弁V 14を閉にする
。そして、冷却ブロア5の駆動を停止する。また、第1
の主吸着塔l内に収納された吸着体40のシートヒータ
42に通電して吸着材41を加熱し、第1の主吸着塔1
内の吸着材41からフロンを脱着させる。
これにより、第1の主吸着塔1及び第1の補助吸着塔1
0は脱着工程、第2の主吸着塔2及び第2の補助吸着塔
11は吸着工程を実施する。そして、第1の主吸着塔1
内の吸着材が十分にフロンを脱着した後、第1の主吸着
塔1は冷却工程に移る。即ち、そのシートヒータ42に
対する通電を停止し、開閉弁V9を閑にし、開閉弁V8
を開にして主吸着塔1内を常圧にした後、再度開閉弁v
6は閉とする。そして、開閉弁V、、V、。を開とし、
処理ブロア5の駆動を開始する。これにより、第1の主
吸着塔1内には冷却器32により冷却された浄化空気が
導入され、従前の脱着工程にて加熱されていた第1の主
吸着塔1内の吸着材が浄化空気の通流により冷却される
爾後、第1の主吸着塔1と第2の主吸着塔2とが、吸着
工程と、脱着及び冷却工程とを交互に繰り返し、第1の
主吸着塔1が吸着工程(又は脱着工程)の場合に、第1
の補助吸着塔10が吸着工程(又は脱着工程)を実施し
、第2の主吸着塔2が脱着工程(又は吸着工程)の場合
に、第2の補助吸着塔11が脱着工程(又は吸着工程)
を実施する。これにより、フロン含有空気は連続的に吸
着処理され、清浄な空気が得られると共に、凝縮分離さ
れたフロン液は溶剤タンク9a内に回収される。
このようにしてフロンが液体として回収される。
この場合に、主吸着塔1.2が吸着除去するフロンは、
系内で循環されてくるものは極めて少なく、専ら系外か
ら本装置内に導入されたものである。
このため、主吸着塔1,2は本来吸着除去すべきフロン
含有空気の吸着処理に専ら使用され、極めて有効にフロ
ンを吸着することができるので、主吸着塔内の吸着材の
所要量は少なくて足り、装置コストを低減することがで
きる。
また、主吸着塔1,2は低濃度側で温度圧力スイング吸
着(TPSA)を実施し、補助吸着塔10.11は高濃
度側で圧力スイング吸着(PSA)を実施する。このた
め、入口濃度が200ppm等のように低くて、第3図
に示す従来の溶剤回収装置では、そのフロンが装置の内
部で循環するたけて凝縮しないような場合であっても、
本実施例装置においては、主吸着塔による濃縮を受けた
後、凝縮冷却器から発生する未凝縮ガスは補助吸着塔に
よる濃縮を受けるので、処理ガス中の溶剤を極めて高効
率で回収することができる。従って、本実施例装置にお
いては、低濃度のフロン含有空気中からフロンを高効率
で回収することができる。
なお、本発明はフロンの回収に限らす、他の種々の溶剤
の回収に適用することができることは勿論である。
[発明の効果コ 本発明によれば、主吸着塔の外に、凝縮冷却器の未凝縮
ガス中の溶剤を吸着除去する補助吸着塔を設け、主吸着
塔による溶剤含有ガスの濃縮の外に補助吸着塔による未
凝縮ガスの吸着及び脱着を実施するので、この外系から
装置内に導入される溶剤含有ガス中の溶剤濃度が低い場
合であっても極めて高い効率で溶剤を回収することがで
きる。
また、未凝縮溶剤を含有するガスは補助吸着塔に導入さ
れてその未凝縮溶剤が補助吸着塔内の吸着材に吸着除去
されるので、凝縮冷却器における凝縮効率が高いことと
相まって主吸着塔にて吸着除去すべき未凝縮溶剤(装置
内循環溶剤)は極めて少ない。従って、主吸着塔内の所
要吸着材量は少なくて足り、装置コストを低減すること
ができる。
このように、低濃度側と高濃度側とて専用の吸着塔を設
けることにより、本発明は溶剤回収効率を高めることが
できると共に、その装置コストを低減することができる
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理を示すブロック図、第2図は本発
明の実施例に係る溶剤回収装置を示すブロック図、第3
図は従来の溶剤回収装置を示すブロック図、第4図は蒸
気を使用しない吸着体を示す模式的斜視図である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)主成分が活性炭である吸着材及びこの吸着材を加
    熱して再生する加熱手段を備えた第1及び第2の主吸着
    塔と、主成分が活性炭である吸着材を収納した第1及び
    第2の補助吸着塔と、前記第1及び第2の主吸着塔に溶
    剤を含有する処理ガスを選択的に通流させて清浄ガスを
    得る溶剤含有ガス通流手段と、前記第1又は第2の主吸
    着塔からの吸着材再生後ガス及び前記第1又は第2の補
    助吸着塔からの吸着材再生後ガスを導入して冷却し前記
    再生後ガス中の溶剤を凝縮させる凝縮冷却器と、この凝
    縮冷却器からの未凝縮ガスを前記第1又は第2の補助吸
    着塔に選択的に通流させる未凝縮ガス通流手段と、前記
    第1及び第2の主吸着塔に対する処理ガスの供給及び再
    生後ガスの排出を選択的に且つ交互に実施させると共に
    前記第1及び第2の補助吸着塔に対する未凝縮ガスの供
    給及び再生後ガスの排出を選択的に且つ交互に実施させ
    る制御手段とを有することを特徴とする溶剤回収装置。
  2. (2)前記吸着材はモノリス成形体であり、前記加熱手
    段は前記吸着材に接触する熱量供給部材であることを特
    徴とする請求項1に記載の溶剤回収装置。
  3. (3)前記吸着材はペレット状をなすことを特徴とする
    請求項1に記載の溶剤回収装置。
  4. (4)前記第1及び第2の主吸着塔内の吸着材を冷却ガ
    スの通流により冷却させた後、その排出ガスを冷却して
    、再度、前記冷却ガスが排出された吸着塔に導入する環
    状のガス流系を備えた冷却ガス通流手段を有することを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の溶剤
    回収装置。
  5. (5)前記未凝縮ガスが前記第1及び第2の補助吸着塔
    を選択的に通流した後に得られた準清浄ガスを前記第1
    及び第2の主吸着塔の処理ガス入り口に返戻する返戻手
    段を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    1項に記載の溶剤回収装置。
  6. (6)前記主吸着塔の吸着材再生に使用するガスは他方
    の主吸着塔から排出された清浄ガスの一部であることを
    特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の溶剤
    回収装置。
  7. (7)前記補助吸着塔の吸着材再生に使用するガスは他
    方の補助吸着塔から排出された準清浄ガスの一部である
    ことを特徴とする請求項5に記載の溶剤回収装置。
  8. (8)前記主吸着塔の吸着材再生に使用するガスは外気
    であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項
    に記載の溶剤回収装置。
  9. (9)前記補助吸着塔の吸着材再生に使用するガスは外
    気であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1
    項に記載の溶剤回収装置。
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JPH0583287B2 JPH0583287B2 (ja) 1993-11-25

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003299931A (ja) * 2002-04-05 2003-10-21 Sanyo Electric Industries Co Ltd ガス分離方法及びガス分離装置
JP2010523319A (ja) * 2007-04-10 2010-07-15 バイエル・マテリアルサイエンス・アクチェンゲゼルシャフト ガスストリームから有機化合物を除去する再生式吸着方法
JP2013128908A (ja) * 2011-12-22 2013-07-04 Jfe Steel Corp ガス分離回収方法
JP2013128906A (ja) * 2011-12-22 2013-07-04 Toyobo Co Ltd 有機溶剤含有ガス処理システム
JP2017012978A (ja) * 2015-06-30 2017-01-19 前澤工業株式会社 ガス精製装置とガス精製方法

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