JPH0326737A - 低分子ガス吸着触媒剤が混入されたポリエチレン系組成物 - Google Patents

低分子ガス吸着触媒剤が混入されたポリエチレン系組成物

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JPH0326737A
JPH0326737A JP1161933A JP16193389A JPH0326737A JP H0326737 A JPH0326737 A JP H0326737A JP 1161933 A JP1161933 A JP 1161933A JP 16193389 A JP16193389 A JP 16193389A JP H0326737 A JPH0326737 A JP H0326737A
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mixed
organic acid
low
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Minoru Handa
稔 半田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は低分子ガス吸着触媒剤が混入されたポリエチレ
ン系組成物の改良に係わり,更に詳しくは生鮮食料品等
の鮮度保持機能に勝れたポリエチレン系組成物の改良に
関する. 〔従来の技術〕 周知の通り、野菜.果実.魚.肉等の生鮮食料品は時間
経過と共に熟威し、老化し、腐敗していく.上記の内老
化.腐敗過程に着目すると、時間経過と共に生鮮食料品
自からエチレンガス等の老化●腐敗ガスを放出し、この
存在下に生鮮食料品を放置するとより早く老化●腐敗が
進行すると言われている.現象的には生鮮食料品から放
出される老化・腐敗ガス、又は貯蔵時に於けるガスによ
って貯蔵臭として感得でき、この貯蔵臭のある所に生鮮
食料品を放置すると当該生鮮食料品の老化が促進されて
しまう.そこでポリエチレン系のフィルムを包装用フィ
ルムとして用いる場合、このフィルムによって包まれた
上記生鮮食料品から放出される老化や腐敗ガスが包装用
フィルムの中に閉じ込められることから生鮮食料品の鮮
度低下が著しい為,従来から包装用フィルムに、生鮮用
食料品から放出される老化・腐敗ガスを吸着除去するよ
うな機能が求められていた. 特にポリエチレンフィルムの場合,プラスチックフィル
ム中で最も安価であり,容易にヒートシールが可能で、
安全密閉・でき、伸び、引裂強さ、衝撃強さが大きく、
柔軟で強じなフィルムであり、加えて耐水性,耐湿性、
耐薬品性に勝れていると共に、無毒、無臭、無味である
等の利点があるのでプラスチックフィルムの中で最も大
量に包装用フィルムとして用いられているから、尚更こ
の要求が高った.勿論包装用フィルムばかりではなく、
室内.庫内に生鮮食料品を常置又は貯蔵する場合、その
貯蔵空間を仕切る壁面に適用されるポリエチレン系の化
粧シート、壁紙にも同じ事が要求されている. 更に上記化粧シート、壁紙に着目する時,建物中の一般
の悪臭の吸着除去機能がこれら化粧シート,壁紙に求め
られていた.この為,これらの要求に答えるべく、従来
からポリエチレン系組成物より成るフィルム中に低分子
ガス吸着機能を有する細多孔質物質の粒子(パウダー)
を混入したものが用いられている.即ち活性炭、シリカ
ゲル、アルミナゲル、活性白土等々である.勿論これら
パウダーは厚さlOミクロン〜0.15ミリ程度のポリ
エチレン系フィルムに混入された場合,それらパウダー
粒子の表面がフィルムの面から露出するように混入され
、その結果、空気中の生鮮食料品から放出された老化ガ
ス、あるいは悪臭成分がパウダー粒子の表面にとり込ま
れ,吸着されるものとされている. 〔発明が解決しようとする課題〕 上記従来技術は、ポリエチレン系組成物のフィルム、シ
ート中に混入された細多孔質物質の粒子が、当該フィル
ムに被包された生鮮食料品から生ずるエチレンガス等の
老化ガスあるいは進行してアンモニアや硫化水素等の腐
敗ガスを表面に吸着するので、生鮮食料品がエチレンガ
ス等の存在下で被包される状況がかなりの程度までなく
なるので、生鮮食料品の鮮度低下がかなりの程度まで抑
制される.あるいは環境下に於ける種々の悪臭成分が吸
着除去される.所が上述したように細多孔質物質粒子に
よる上記の鮮度保持機能や脱臭機能は、単に老化.腐敗
ガス分子の細多孔質物質粒子表面への物理的吸着のみな
ので、吸着除去能力に一定の限界があり、その吸着除去
能力のより一層の改良が望まれていることも事実である
.従って本発明の目的とする所は、ポリエチレン系組成
物のフィルム,シート中に細多孔質の物質の粒子を混入
し、当該細多孔買物質粒子による生鮮食料品から生ずる
貯蔵時の老化.腐敗ガスの吸着による鮮度保持や、環境
下に於ける悪臭威分の吸着による脱臭を図ることは勿論
のこと、この良さを活かしつつ、更に細多孔質物質粒子
の吸着能力及び更にその老化,腐敗.悪臭ガス除去能力
を改善したポリエチレン系組成物を提供するにある. 〔課題を解決する為の手段,作用〕 上記目的を達或する為に、本発明者はポリエチレン系組
成物のフィルムやシート類中に細多孔質物質粒子を混入
した製品を製造するかたわら、長い間研究した結果次の
手段が有用であることが判った.即ち本発明者は、珪藻
類を含む土を乾燥すると共にそれを粉砕することにより
有機酸を高度に含む有機酸化合物の抽出用原料を製造し
、次いでその有機酸化合物の抽出用原料から有機酸化合
物を抽出し,続いて上記抽出した有機酸化合物を細多孔
質物質中に含浸せしめ、次いでそれを乾燥,粉砕するこ
とによって製造した低分子ガス吸着触媒剤が、生鮮食料
品から放出される老化,腐敗ガスの吸着除去や悪臭威分
の吸着除去に極めて効果的であることをつきとめた.従
って本発明者は,この低分子ガス吸着触媒剤を利用して
本発明を完威させるに至ったものである. 即ち本発明は細多孔買物質の粒子が混入されたポリエチ
レン系組成物であって、上記細多孔質物質の粒子中には
珪藻類を含む土11ら抽出した有機酸化合物が含浸せし
められており、而もこの有機酸化合物が含浸せしめられ
た細多孔質物質粒子のポリエチレン系素材に対する混合
割合を、重量比でポリエチレン系素材95%〜98.2
%、有機酸化合物が含浸せしめられた細多孔質物質粒子
5%〜0.06%の範囲である事を特徴とするものであ
る.上記に於いてポリエチレン系素材は最終製品の目的
,用途に応じて種々のものとすることができる.即ち低
密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン,高密度ポリエ
チレンの何れかのものを選択でき、透明,半透明.不透
明のものを選択することが、更には着色も任意である.
勿論膜厚も種々選択できる.然しながら、この組成物の
膜厚に関しては、この組成物中に混入される細多孔質物
質の粒子の内、組成物の表面に臨む分の最適比率や、組
成物の引張強度,引裂強度等の維持,あるいは混入すべ
き細多孔買物質粒子の粒径との関係で自から実用上望ま
しいとされる箱囲の制限があり、これらについては後述
する.所でこれらポリエチレン系組成物の種類は周知の
通り低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度
ポリエチレンがあるが、これらの伺れを選択することも
でき,且つ必要に応じて酸化防止剤、着色剤等が配合さ
れるが、何れも用いることができる.次いで上記に於い
て細多孔質物質としては、サンゴ,シリカゲル、活性ア
ルミナ、合歳又は天然のゼオライト、自陶土、蛭石より
得られるパーライト、大石岩類中の石英斑岩に属する麦
飯石等各種のものを用いることができる.例えば細孔容
積が0.3〜1.4  (am″/g)範囲のものであ
り、その比表面積が100 〜1,800(m″/g)
のものの範囲から選択できる.続いて上記珪藻類を含む
土から抽出した有機酸化合物中に含まれる有機酸に関し
ては,それら有機酸化合物中に重量比で有機酸が90%
以上含まれているものを用い.カルポン酸,スルホン酸
,スルフィン酸,フェノール.エノール、チオフェノー
ル,オキシム,芳香族スルホンアミド、第1kII及び
第2級二トロ化合物の全部又はそれらの一部からなり、
望まし〈は多価フェノールと含窒素化合物の縮合物であ
る事が望ましい。
所でこの珪藻類を含む土から有機酸を高度に含む化合物
を得る方法は次の通りである.先ず、有機酸化合物抽出
用の原料を得る工程は,採取した段階では80%内外の
含水率を呈している珪藻類を含む土を倉庫等に放置し、
6ケ月位かけて含水率55〜65%程度にする.この様
な土は、例えば日本国長崎県北高来郡森山町に産出する
.長い年月を経て低温発酵で珪藻類が組威されるに至っ
たとされている.このような性状の土に、重量部で士の
0.5〜2%相当の糖類を添加する.望ましくは1%相
当がよい.これを添加した後、lO〜!2時間経過後,
60〜80℃の温度に保ちながら40〜55時間程度か
けて乳酸発酵せしめる.この際微量の空気をこの間連続
して吹きかける.例えば, 100kgの珪藻類を含む
士に重量部で1%相当の糖類を添加した場合、0.3 
m″/ h rの空気を吹きかける.上記乳酸発酵によ
り、糖類が乳酸に変えられ、その過程で発酵熱を生ずる
.即ち堆積状態の土中に発酵熱が生じ,この発酵熱で土
の水分が蒸発せしめられ,含水率がおよそ30%内外に
なる.即ち,極めて短期に乾燥が進行する.これにより
、最終製品の低分子ガス吸着触媒剤全体の生産性が著し
く向上するものである.加えて、低分子ガス吸着触媒剤
に、より多くの多糖類が含まれる結果となり、その鮮度
保持,除湿,脱臭,制菌等の諸作用が増加することが確
認された.以後、次の工程の有機酸化合物抽出工程、及
び細多孔質材料への浸漬工程で必要とされる接触面積の
増大の為に、この乾燥された原料を15〜30メッシュ
アンダの粒径に粉砕する.これにより有機酸化合物抽出
用原料を製造する.&!いて上記の有機酸化合物抽出原
料から高度に即80%以上に有機酸を含む化合物を製造
する抽出工程は次の通りである.即ち,有機酸化合物抽
出用原料に温水を加えて定温、攪拌する. 上記温水は、重量部で有機酸化合物抽出用原料の8〜1
2%相当加え、95℃程度の温水を用い、95℃を保っ
て30〜80分程度、攪拌する.次いで常法通り、20
〜30時間かけて比重分離し、ミクロン級のフィルタに
かけて濾過する.これにより2〜5ミクロン粒子の有機
酸及びその化合物が得られる.この有機酸化合物中には
、90%以上の有機酸が含まれる.そして、この液状の
有機酸化合物はP H 2.98〜3の範囲に調節され
、酸度はクエン酸換算で4〜5%である. 次に、このようにして得られた液状の有機酸化合物を細
多孔質物質の組織中に含浸させる工程は次の通りである
.即ち、細多孔質物質としては、上述した通りサンゴ、
シリカゲル、活性アルミナ、合成又は天然のゼオライト
、自陶土,軽石より得られるバーライト、麦飯石等が考
慮される.特に、硫酸,ft酸カルシウム、炭酸カルシ
ウム燐酸カルシウムを主戊分とする天然細多孔質物質の
微粉末が望ましい. さて、この細多孔質物質を重量比で略同等の量の有機酸
化合物中に浸漬させる.この時、減圧下、即ち0.8〜
0.98気圧下で実施する事を特徴とする.即ち常圧下
で行う場合、液状の有機酸化合物が細多孔買物質の最外
側の表面に付着し、組織の中まで浸透していかないのが
実情であった.その為細多孔賀物質の延べの全表面積が
,g度保持や、脱臭作用時有効に寄与しなかった.所が
このように減圧下で実施すると、液状の有機酸化合物の
各孔隙内への浸透がよりよく実施された.而して上記の
減圧工程は20〜30時間実施し、・この後の浸漬工程
は40〜50時間程度実施し、20〜26時間位定温に
て放置するとよい.即ち有機酸化合物の細多孔質物資各
組織内への含浸定着を図る為である.以後、60〜70
℃温風を用い、90−100時間程度、強制乾燥し含水
率3〜7%にまで乾燥せしめ、続いて350メッシュア
ンダーに粉砕し低分子ガス吸着触媒材とするものである
.さて、可塑剤や安定剤等の助剤を含むポリエチレン素
材即ちペレット状コンパウンドにこの有機酸が高度に含
浸せしめられた細多孔質物質粒子を混入し,フィルム等
の組威物に威型する方法は、T型ダイス法によるエキス
トルージゴン法や、インフレーション法によるエキスト
ルージョン法、あるいは延伸法等を用いる.そして低密
度、中密度,高密度ポリエチレンもその種類を選ぶこと
ができる.これら或型手段は従来公知のものを用いれば
よいので説明は省略する.所で、ポリエチレン系組成物
中へ配合する有機酸化合物含浸細多孔質物質の割合は、
基本的には重量比で助剤を含むポリエチレン系組成物8
8〜98.1%に対し、4%〜0.01%の範囲である
が、その範囲に於ける配合比の選択基準は次の通りであ
る. 即ちこの有機酸含浸細多孔質物質の粒子が、老化ガス、
腐敗ガスあるいは悪臭或分の分子を吸着し,触媒として
機能して,それらを化学吸着するのは、これら細多孔質
物質粒子の表面が組成物、例えばフィルムあるいはシー
トの表面に露出し空気中に接触していることが必要であ
る.それ故に、用いる粉砕後の細多孔質物質粒子の粒径
を考慮しつり組威物の厚さとの関係でこの範囲を決定す
ることが1つの目安となる.勿論、フィルムやシートの
引張,引裂強度を所定の要求に合うようにしなければな
らないのでその妥協点に求められる.例えばlO〜l5
ミクロン厚さのフィルムの場合、いわゆるラッピングフ
ィルムの場合、0.1〜0.5%配合する事が考慮され
る.有機酸を高度に含む細多孔質物質の粒子の粒径がメ
ッシュオーダで350メッシュアンダーであるから,こ
の厚さの場合、0.1〜0.5%程度の配合率であって
も、粒形状によってはある細多孔質物質粒子はフィルム
の表裏に貫通し、空気は細孔を通じて表裏に通り抜ける
ことになる.この過程で老化,腐敗ガス、悪臭ガスの分
子が吸着される.厚さが30〜45ミクロンの場合1〜
1.5%配合することがよい.例えば0.l5ミリ程度
のシート地になると1.5〜4.0%配合できる.要す
るに混入される有機酸を高度に含む細多孔質物質粒子の
吸着,触媒機能が有効に機能する配合比を組成物の厚さ
,粒子サイズとの関係で選択すればよい. 所で、このようにして得られたポリエチレン系組成物は
、包装用フィルムや農芸用フィルムあるいは壁紙、化粧
紙等として用いることができる.包装用フィルムとして
用いる場合、野菜、果実、肉、魚等の生鮮食料品は時間
経過と共に熟成後、老化、腐敗と進行していく.老化の
場合、ポリエチレンガス等の老化ガスを放出する.この
老化ガス存在下に生鮮食料品を放置すると老化の速度が
極めて早〈なり鮮度がより早く低下する.腐敗の場合も
同様でアンモニア、硫化水素,トリメチルアミン等の腐
敗ガスを放出するが,この存在下に放置すると腐敗がよ
り早く進行する.所がこの高度に有機酸を含む細多孔質
物質粒子を混入したポリエチレン系組成物の包装フィル
ムによると、これら老化ガス、腐敗ガスが極めて効果的
に吸着,除去されることが確認された.当然の事ながら
細多孔質物質粒子による老化ガス分子,腐敗ガス分子の
物理的吸着による除去が実施されるが、実施例の所で詳
細に述べるようにより以上の除去効果が確認された. 本発明者も明らかにしているわけではないが,これは物
理的吸着のみならず、含浸せしめられた有機酸の触媒作
用に基づ〈化学吸着、即ち空気中から取り込んだ老化ガ
スの変質過程があるものと思われる.これらによって生
鮮食料品の鮮度保持が著しく向上した.更に貯蔵庫の仕
切壁土に貼る化粧紙、壁紙等として利用することもでき
,あるいは建物内の化粧紙として用いることもできる.
この場合、空気中の悪臭歳分を物理吸着のみならず、上
述したように触媒作用に基く化学吸着するものと考えら
れる. 〔実施例〕 次に本発明の好適な実施例を詳述する.実施例l 含水率57%の珪藻楯を含む±100kgに対し,糖類
をlkg添加し、13時間経過後72℃に保持し、0.
3 rn’ / h rの空気を連続供給しながら47
時間で乳酸発酵せしめ、その発酵熱により含水率29%
に乾燥し、それを粉砕して30メッシュアンダーの粒径
の有機酸抽出用原料を製造した.これに重量部で10%
相当の温水(94℃)を加え、94℃に保って一時間攪
拌し、24時間かけて比重分離し、濾過して,2ミクロ
ン級の有機酸化合物を抽出した.その有機酸化合物を試
験した所、次の表1〜6表3 各種金属の定量分析 の結果を得た. 表4 有機酸組或 表2 有害威分の試験成績 表5 アミン酸分析結果 表6 糖分析結果 この後上記液状有機酸化合物250 1中に300メッ
シュのパーライ}  100kgを混合攪拌し、全体を
0.86気圧の減圧室にXれ、その状態でパーライトを
有機酸化合物中に浸漬した.この浸漬を24時間実施し
、以後48時間放置し、室温で125時間かけて乾燥し
、以後200メッシュに粉砕し低分子ガス吸着剤を得た
. 上記パーライトの化学的性質は次の表7の通りであった
. 表7 化学威分%全分析 珪酸75.5 化 アルミナ15.3 学 鉄OJ 的 石灰0.1 性 一 加里4.0 而して、このパーライト粒子に上記の有機酸化合物を含
浸させた低分子ガス吸着触媒剤を、それ自体ガス吸着効
果試験にかけてみた所,次の試験結果を得た.即ち、 1)試験目的は、供試品のアンモニア、硫化水素、メチ
ルメルカブタン及びトリメチルアミンのガス吸着効果の
確認である.又 2)試験概要は次の通り. O試薬及び器具 窒素ガス:第一酸素■製 アンモニア:28%水溶液(半井化学製)硫化水素: 
99.9%標準ガス(ガスクロ工業■製 メチルメルカプタン:30%メタノール溶液(半井化学
製) トリメチルアミン:28x水溶液(半井化学製)ガス検
知器:光明理化学工業製 ガス検知器:北川式(光明理化学工業製)におい袋:近
江オドエアーサービス■製0操 作 3) 供試品(3g)をにおい袋に入れた後、窒素べ一スのア
ンモニアガス(200 ppm).硫化水素ガス (2
00 ppm).  メチルメルカブタンガス (20
0ppm) .  }リメチノレアミンガス(200p
p鵬)をそれぞれ3J1封入した.(別に供試品を入れ
ないにおい袋も同様にガスを封入した→ブランクとする
.)これを室温下で放置した後,1,2,4,8,12
, 24, 48. 11813よび1o時間後にガス
検知管により残存ガス濃度を測定した.試験結果は次の
通り. 次いで上記の低分子ガス吸着触媒剤をポリエチレン素材
(ペレット状コンパウド)に配合した.即ち重量部でポ
リエチレン素材98%、上記低分子ガス吸着触媒剤を3
%として配合し,インフレーション法でフィルム厚15
ミクロンの軟質ポリエチレンの軟質フィルムを製造した
. これを用いて鮮度保持能力試験を試みた.この結果は後
記する表8〜表14の鮮度保持能力比較試験結果として
記載する.この事から判る通り格段と鮮度保持能力が認
められた. 実施例2 上記実施例1で得たと同じ有機酸化合物30([1を,
350メッシュのサンゴ300kgと混合攪拌し、0.
98気圧に減圧された室でサンゴを有機酸化合物中に4
8時間浸漬し、以後24時間定温保持し, 80℃熱風
を86時間かけ、含水率5%に乾燥し、 200メッシ
ュに粉砕して、以後実施例lと同様のフィルムを製造し
た.これを用いて鮮度保持能力試験を試みた.この結果
も後記する表8〜表14に記載する. 表9 表10 表12 表11 表13 表14 上記表8〜表14に於いて、実施例1及び実施例2とは
実施例1及び2に於けるフィルムを示し、そのフィルム
で各品名の検体を包入し,温度20℃、湿度90%の室
に放置してその変化を観察したものである.又市販ポリ
エチレンフィルムとは,市販のポリエチレンフィルムで
各品名の検体を包入し、上記と同じ条件でその変化を観
察したものである. 評価は「5」〜rlJの5段階で「5」は最高、「3」
は商品価値の限界で、夕方における店頭の状態を基準と
した.これらの事から判る通り生鮮食料品に対して鮮度
保持効果が認められた. 実施例3 実施例lで得たと同様の有4l1s化合物を高度に含む
細多孔質物質粒子の低分子ガス吸着触媒剤を0.4%ポ
リエチレン素材に配合した.即ち重量部でポリエチレン
素材99.6%、上記低分子ガス吸着触媒剤を0.4%
として配合し,フィルム厚15ミクロンの軟質ポリエチ
レンフィルムを製造した.これを用いて鮮度保持能力試
験を行った.この結果は以下表15〜20の通りであり
、この実施例のフィルムの鮮度保持能力の優秀さが確認
された. 表15 ムに混入した調整したものを示し、評価は5段階とし、
5を最上,lを最低とする.そして3をもって商品価値
有の限界とするものである.以下表16〜20も同様で
ある. 表16 尚、この表中Mはミート、魚肉用として調整したもの、
■は野菜用として調整したもの、Rは理研ビニール工業
株式会社製のフィルムに混入して調整したもの、Oはオ
カモト株式会社製のフィル表17 表19 表18 表20 〔効果〕 以上詳述した如く本発明によれば、ポリエチレン系組成
物のフィルム.シート中に細多孔質の物質の粒子を混入
し,当該細多孔質物質粒子による生鮮食料品から生ずる
貯蔵時の老化,腐敗ガスの吸着による鮮度保持や,環境
に於いて生ずる悪臭成分の物理的吸着による脱臭を図る
ことは勿論のこと、この良さを活かしつつ更に細多孔買
物質粒子の貯蔵ガス、腐敗ガスの吸着能力及び除去能力
が格段と改善されて成るポリエチレン系組成物を提供で
きるものである.

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)細多孔質物質の粒子が混入されたポリエチレン系
    組成物であって、而もポリエチレン系組成物の表面に細
    多孔質物質の粒子の表面が露出するように混入して成る
    ポリエチレン系組成物に於いて; 上記細多孔質物質の粒子中には珪藻類を含む土から抽出
    した有機酸化合物が含浸せしめられており、而もこの有
    機酸化合物が含浸せしめられた細多孔質物質粒子のポリ
    エチレン系素材に対する混合割合は、重量比でポリエチ
    レン系素材95%〜99.4%、有機酸化合物が含浸せ
    しめられた細多孔質物質粒子5%〜0.06%である事
    を特徴とする低分子ガス吸着触媒剤が混入されたポリエ
    チレン系組成物。
  2. (2)上記細多孔質物質の粒子はサンゴ、シリカゲル、
    活性アルミナ、合成又は天然のゼオライト、白陶土、蛭
    石より得られるパーライト、麦飯石の中から選択された
    ものであると共に、上記珪藻類を含む土から抽出した有
    機酸化合物にはカルボン酸、スルホン酸、スルフィン酸
    、フェノール、エノール、チオフェノール、オキシム、
    芳香族スルホンアミド、第1級〜第2級ニトロ化合物の
    全部又はそれらの一部からなる有機酸が重量比で90%
    以上含まれており、重量部で上記細多孔質物質粒子1を
    有機酸化合物1中に浸漬し、含水率3〜7%に乾燥後、
    これを350メッシュアンダに細かく粉砕したものであ
    る事を特徴とする請求項第1項記載の低分子ガス吸着触
    媒剤が混入されたポリエチレン系組成物。
  3. (3)上記有機酸化合物中に含まれる有機酸は主として
    多価フェノールと含窒素化合物の縮合物である事を特徴
    とする請求項第2項記載の低分子ガス吸着触媒剤が混入
    されたポリエチレン系組成物。
  4. (4)上記ポリエチレン系組成物は低密度ポリエチレフ
    ィルムである事を特徴とする請求項第1項、第2項、第
    3項記載の低分子ガス吸着触媒剤が混入されたポリエチ
    レン系組成物。
  5. (5)上記ポリエチレン系組成物は中密度ポリエチレン
    フィルムである事を特徴とする請求項第1項、第2項、
    第3項記載の低分子ガス吸着触媒剤が混入されたポリエ
    チレン系組成物。
  6. (6)上記ポリエチレン系組成物は高密度ポリエチレン
    フィルムである事を特徴とする請求項第1項、第2項、
    第3項記載の低分子ガス吸着触媒剤が混入されたポリエ
    チレン系組成物。
  7. (7)上記ポリエチレン系組成物は包装用フィルムであ
    る事を特徴とする請求項第4項記載の低分子ガス吸着触
    媒剤が混入されたポリエチレン系組成物。
  8. (8)上記ポリエチレン系組成物は農芸用フィルムであ
    る事を特徴とする請求項第4項記載の低分子ガス吸着触
    媒剤が混入されたポリエチレン系組成物。
  9. (9)上記ポリエチレン系組成物は化粧シートである事
    を特徴とする請求項第4項、第5項、第6項記載の低分
    子ガス吸着触媒剤が混入されたポリエチレン系組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012196811A (ja) * 2011-03-18 2012-10-18 Gunze Ltd 壁紙用フィルム及び壁装材

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