JPH03267041A - 医療用導電性粘着ゲル - Google Patents

医療用導電性粘着ゲル

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JPH03267041A
JPH03267041A JP2064303A JP6430390A JPH03267041A JP H03267041 A JPH03267041 A JP H03267041A JP 2064303 A JP2064303 A JP 2064303A JP 6430390 A JP6430390 A JP 6430390A JP H03267041 A JPH03267041 A JP H03267041A
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gel
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Kazuhisa Takashimizu
高清水 和尚
Junji Suzuki
淳史 鈴木
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新井 一夫
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、電位ピックアップ用電極(例えば、筋電図用
電極、脳波測定用電極、心電図用電極、眼電位測定用電
極等)および電流パッシブ用電極(例えば、電気メス用
対極板、低周波治療器用電極、イオントフオレーゼ用電
極等)と生体とを電気的および物理的に接続する医療用
あるいは、動植物の生体観察用に使用する導電性粘着ゲ
ルに関するものである。
(従来の技術) これまで電位ビックアンプ用電極および電流パッシブ用
電極と生体とを電気的および物理的に接続する目的で、
数多くの導電性粘着剤或いは、導電性粘着ゲルが考案さ
れてきた。これら既提案による技術の多くに共通してあ
げられる特徴は、導電性健現の手段として、高分子電解
質を使用していることである。この様な手段がら成るも
のの例を示せば、カルボンa塩(例えば、特開昭56−
3.6939.特公昭57−28505) 、 4級ア
ンモニウム塩(例えば、特開昭52−95895.特開
昭82−133935.特開昭82−3596391 
、特開昭62−270135、特開昭62−29214
0.特開昭63−43646) 、スルホン酸塩(例え
ば、特開昭55−81635.特開昭58−13550
6.特開昭59−125545) 、 リン酸塩(例え
ば、特開昭6l−85925)をあげることができる。
これら高分子電解質は、乾燥状態に於いては非常に固く
脆い物性を有し、また導電性は非常に低いことから、こ
れらの高分子電解質に導電性および粘着性を付与するた
めには、グリセリン等で代表される親水性の非常に高い
多価アルコールを、しかも大量に使用してこれら堅牢な
ポリマーを可塑化する必要がある。この様な手段から成
るゲルは、大量の可塑剤を含有することからゲル強度が
低く不織布等の支持材料を必要としたり、保存環境の条
件、特に湿度の変化によりこれらゲルが吸脱湿すること
から、これに伴いゲルの物性が大きく変化するという欠
点を有するため、長期的な物性の低下は免れなく、これ
を防ぐために高価なパンケージングの使用を余儀なくさ
れていた。更に、これら高分子電解質をこの様な目的に
使用した場合の致命的欠陥は、高湿度下で使用した場合
の吸湿および、皮膚から分泌される汗の吸収によりゲル
が膨潤し、この結果粘着性が著しく低下し、最悪の場合
に至っては、電極がその自重によって簡単に皮膚から脱
落してしまうという結果をもたらすことである。この欠
点は、高分子電解質をこの様な目的に利用した場合避け
られない問題である。特開昭56−36940に開示さ
れるポリマーは、ノニオン系のポリマーから構成されて
いるため、粘着ゲルが著しく膨潤するという欠点は避け
られると思われるが、この分野に携わる者であれば容易
に理解できるように、この様な技術から成るゲルの導電
性と粘着性は極めて低く、特に電位ピックアップ用電極
と生体とをこのゲルで接続した場合においては、商用電
源ハムノイズの障害を受けることは避けられず、またそ
の粘着性の低さから生体と電極とを物理的に充分な強度
で接続するという目的は、達成されないであろう事は大
いに予想され得ることである。
最近発明者らの関心を惹いたのは、特開昭621396
28に開示されるイオン導電性ゲルである。
このゲルは、親水性ポリエーテルウレタンにアルカリイ
オン化合物が含有された物であり、比較的良好な導電性
と強力な粘着性を有するノニオン系親水性ゲルとしては
、従来に無い設計思想の下に構成されているという点で
注目された。
しかしこの技術から成るゲルは、ポリマー合成、および
ポリマー構造夫々の本質に由来する欠点を有している。
ポリマー合成上における欠点としては、ゲル形成反応時
において水分の存在が許されないことである。ここで言
うゲル形成反応というのは、ポリエーテルポリオールプ
レポリマーとポリイソシアネートプレポリマーとの反応
をさす。このポリエーテルポリウレタンゲルから成る粘
着ゲルの導電性は、前述の高分子電解質を使用したゲル
に較べるとかなり劣っているため、電位ピンクアップ用
電極と生体とを接続する目的として使用する場合には、
更に導電性を向上させる必要がある。この目的を達成す
る最も簡単な方法としては、誘電率の高い溶媒、例えば
、水、(多価)アルコール等をゲル中1こ含有させるこ
とが考えられるが、これらの溶媒をゲル形成反応時に共
存させることは、気泡の発生や粘着剤としての物性の低
下を招く結果となり好ましい方法とはいえない。従って
、これら溶媒を使用して導電性を向上させようとする場
合、ゲル形成反応後、何等かの方法で後添加する必要が
有り、このことは結果的に量産効率を著しく低下させる
ことになるであろう。また、ゲル形成反応の工程および
原材料の保管の工程においても、原材料の吸湿を避ける
ための厳重な管理が必要になり、これにともなうコスト
の上昇は免れないことである。
ポリマー構造に由来する欠点としては、この技術から成
るゲルを生体に装着した場合、粘着力の低下が比較的短
時間で起こることである。
特に若干発汗をともなった人体皮膚に装着した時にこの
傾向が著しい この原因は、おそらくポリマーの親水性
の低さによるものと思われる。
即ち、ゲルの親水性が低いことにより、皮膚から分泌さ
れる汗の発汗速度が、その汗をゲルが吸収する速度より
も大きいため、ゲルと皮膚との界面に汗の貯溜層ができ
、これが体の運動に伴い、ゲル全面に拡大しついには、
ゲルの脱落に至ってしまうという事が考えられる。この
事はポリエーテルポリオールを原料とするポリウレタン
をこの様な目的に使用する場合の致命的欠点となる。と
いうのは、更に親水性を上げようとした時、原料である
ポリエーテルポリオール分子中の、エチレンオキサイド
単位の占める割合を増加させる事の他には有効な手段が
見当らないためである。この分野に携わる研究者であれ
ば容易に推察できるで有ろうが、ポリエーテルポリオー
ル分子中のエチレンオキサイドの割合を増加させる事は
、ポリエーテルポリオールとこれからできるゲルの結晶
化を促進するため、製造工程に於けるハンドリングを悪
くさせ、また、導電性の低下をまねく事にもなる事が予
想される。
(発明の目的) 本発明の目的は、これまで提案されてきた技術では解決
され得なかった問題点、即ち、高湿度下で使用しても皮
膚と電極とを電気的、物理的に確実に接続し、且つ長時
間にわたってこの接続を維持し、人体から若干の発汗が
有っても脱落せず強固な接着性を維持する医療用導電性
粘着ゲルを提供することにある。
(目的を達成するための手段) 上記目的を達成するための手段として、本発明の医療用
導電性粘着ゲルは、粘着成分として、炭素数が2〜18
のアルキル基を40mol%以上有し、且つイオンのキ
ャリヤーとして解離性官能基を2〜24mol%有し、
且つアルキレンオキサイドの繰返し単位が2以上の、ア
ルキレンオキサイド長鎖を側鎖に有することを特徴とす
るポリマーを使用することを特徴とする物である。
アルキレンオキサイド長鎖分子中に持たないポリマーの
みによっても、可塑剤種、可塑剤量をコントロールする
ことにより、充分な粘着性を与えることが可能であるが
、この系だけでは充分な導電性を得ることは困難である
。従ってこのポリマーを粘着剤のベースポリマーとして
使用する場合には、適切な低分子電解質を含有させるこ
とが必要である。これにより粘着性と導電性を有するゲ
ルが得られる。しかし電位ピックアップ用電極と生体と
を電気的に接続する場合に於いては、商用電源のハムノ
イズを避けるため導電性を更に向上させる必要がある。
導電性を向上させる方法としては、イオンキャリヤーと
しての解離性官能基の含有量を増加させる方法と、ゲル
に少量の水を添加させる方法とがある。前者の方法によ
った場合、導電性を向上させるという目的は達成できる
が、ベースポリマー中の解離性官能基量を増加させる事
は、ポリマーのガラス転移温度を上昇させる結果となり
、この方法によって充分な粘着性を得ようとすると、大
量の可塑剤を必要とし、高分子電解質をベースポリマー
として利用するという従来技術と同一になってしまう。
これによるゲルの欠点は前述の通りである。また後者の
方法によって導電性を向上させた場合、製造直後は良好
な導電性を示すであろうが、低湿度下で長期にわたって
保存されるような場合には、製造時添加した水は揮散し
てしまうため、この揮散を避けるためには、前述の様に
高価なパッケージングを使用する必要に迫られろためこ
の方法も望ましい方法とは言い得ない。
発明者らはこの点について鋭童研突を重ねた結果、前述
の炭素数2〜18のアルキル基を40m。
%以旧有し且つイオンのキャリヤーとし・7M III
性官能基を2〜24mol%有するポリマーの側鎖に、
新たなイオンキャリヤーとして、アルキレンオキサイド
の繰返し数が2以北のアルキレンオキサイド長鎖を導入
したポリマーをベースポリマとし、このベースポリマー
を適当な可塑剤によって可塑化し、低分子電解質を溶斬
含有せしめ、周知の手段によって架橋させることに0− より、従来になかった粘着性、導電性、凝集力に優れた
医療用導電性粘着ゲルが得られることを見出した。
次にこの医療用導電性粘着ゲルを構成する各原料につい
て詳述する。ベースポリマーの構造は、モノマー単位で
見た場合、基本的には次に示す3つの単位から構成され
ている。すなわち、炭素数2〜18のアルキル基を有す
るアルキルアクリレート単位(A単位)、イオンキャリ
ヤー単位(B単位)、その他の単位(C単位)の3成分
である。
A単位の導入目的は、ベースポリマーのガラス転移温度
を低下させ粘着性を付与することと、親水性のコントロ
ールが目的である。この単位の導入方法としては、炭素
数1〜18のアルキル基を有するα、β−不飽和カルボ
ン酸のアルキルエステルを共重合することが最も単純で
且つ実用的な方法である。この目的に適うモノマーを非
限定的に示せば、アクリル酸エチル、アクリル酸−〇−
ブチル、アクリル酸−し−ブチル、アクリル酸−2−エ
チルヘキシル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸−〇
−ラウリル、メタクリル酸トリデシル、フマル酸ジブチ
ル、イタコン酸モノブチル、イタコン酸ジブチル等をあ
げることができる。ベースポリマー中に占めるA単位の
割合については、α、β−不飽和カルボン酸のアルキル
エステルを単位とすれば40mol%以上であるが、実
用的な範囲は60〜90Illo1%である。60 m
 o1%未満の領域に有っては充分な粘着性を得ること
は困難であり、90mol%を越えた場合充分な親水性
と導電性を得ることは困難な傾向が見られた。
B単位の導入目的は、ベースポリマーにイオンキャリヤ
ーを導入することと、A単位の比率と相まって親水性の
コントロールを行なうことを目的とするものである。B
単位は前述の説明で分るように、解離性官能基を有する
モノマー単位と、アルキレンオキサイドの繰返し数が2
以上のアルキレンオキサイド長鎖をベースポリマー主鎖
に導入するためのモノマー単位とがら成る。
解離性官能基の導入手段としては、ベースポリマーをモ
ノマー単位で見た場合、非限定的に示された次のモノマ
ーを共重合させることによって得られる。α、β−不飽
和カルボン酸塩(例えば、アクリル酸塩、メタクリル酸
塩、イタコン酸塩等)、スルホン酸塩を有するビニルモ
ノマー(例えば、アリルスルホン酸塩、メタクリルスル
ホン酸塩、ビニルスルホン酸塩、2−アクリルアミド−
2−メチルプロパンスルホン酸塩等)リン酸塩または亜
リン酸塩を有するモノマー(例えば、2−アクリロイル
オキシエチルリン酸塩等)、4級アンモニウム塩を有す
るビニルモノマー(例えば、メタクリロイルオキシエチ
ルトリメチルアンモニウムクロライド、メタクリ、ルア
ミドプロピルトリメチルアンモニウムクロライド等)等
が解離性官能基を導入するためのモノマーであるが、共
重合時に既に塩型になっている必要はなく、ベースポリ
マー重合後、部分中和或いは完全中和によって導入でき
ることは言うまでもない またこれら解離性官能基は、
一種類に限定される物ではなく、複数種の解離性官能基
を有するモノマー単位から成っていても良い この解離
性官能基のベースポリマー分子中に占める割合は、2〜
24IIlo1%であり、実用的には、5〜15mol
%の範囲である。5IIlo1%未満の場合には充分な
親水性と凝集力が得難く、15mol%を越えるとベー
スポリマーが固くなりすぎ、充分な粘着力が得られない
傾向がある。
ベースポリマー側鎖に、アルキレンオキサイド長鎖を導
入する手段としては、高分子反応を利用して導入する方
法と、アルキレンオキサイドを有するビニルモノマーを
共重合する方法とが有るが、合理的には後者の方法が優
れていると思われる。この目的に適うモノマーの構造を
非限定的に次の構造式(1)に示す。
CH2=  C−R。
(I) 0  =  C−(E  O)  m−(A  ○) 
n−○ R23 4 ここでR5は、I−T、CH3の何れかであり、R2は
H,CH3、CH2CH3等の非置換アルキル基、また
は置換アルキル基である。(E○)はエチレンオキサイ
ド単位を示し、mは≧0の数である。(A○)はアルキ
レンオキサイド単位を示し、nはアルキレンオキサイド
単位の繰返し数てn≧2以上の整数である。本発明に好
適なアルキレンオキサイド鎖を非限定的に示せば、構造
式(11)に示した様なものがあげられる。
(CH20)   、     (CH2CH20)(
CH2CH(CH3)  ○) (CH2CH2CH2CH20)          
(■ )構造式(1)で示されている(A○)は、構造
式(n)の単独体であっても、また複数種のアルキレン
オキサイド単位のランダム体またはブロック体であって
もよいが、親水性、導電性の点からは、構造式(1)で
示した(A○)の−部または全部が、エチレンオキサイ
ド単位であることか望ましく、mの数としては4以上で
あることが望ましい 4未満の数であった場合には、充
分な親水性と導電性が得にくい傾向があった。このアル
キレンオキサイド長鎖を導入する手段としてのモノマー
単位は、一種類に限定される物ではなく、複数個のモノ
マーを併用して使用する事も可能である。構造式(1)
に該当するモノマーを非限定的に示せば、ポリプロピレ
ングリコールモノメタクリレート(プロピレンオキサイ
ドの繰返し数(n=12))、ポリエチレングリコール
モノメタクリレート(n=7〜9)ポリエチレングリコ
ール(n−10)ポリテトラメチレングリコール(n−
5)モノメタク゛リレート、メトキシポリエチレングリ
コール(n=8)アリルエーテル、メトキシポリエチレ
ングリコール(n:9)メタクリレート等が上げられる
このアルキレンオキサイド鎖を有するモノマーのベース
ポリマー中に占める割合は、アルキレンオキサイド単位
の繰返し数によって、モノマー分子量が大きく変動する
ため一概に適切な範囲を示すことは難しいが、概略0.
5〜20mol%の範囲が望ましい傾向が見られた。
C単位の導入目的は、粘着性、親水性、凝集力の微調整
を行なうと同時に、架橋用官能基を導入することにある
。この目的に適うモノマーを非限定的に示すと、酢酸ビ
ニル、アクリロニトリル、アクリルアミド、し−ブチル
アクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、スチレン
、□メタクリル酸メチル、メタクリル酸、アクリル酸、
イタコン酸、無水マレイン酸、2−ヒドロキシエチルメ
タクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ジ
メチルアミノエチルメタクリレート、メチロールアクリ
ルアミド、グリシジルメタクリレート、アクリル酸−2
−メトキシエチル、アクリル酸エトキシエトキシエチル
、アクリル酸テトラヒドロフルフリル等を上げることが
できる。これらモノマーは共重合によってベースポリマ
ーに組込まれるが、前述の様に公知の技術によって架橋
用官能基として利用する事も出来る。例えば、メタクリ
ル酸とグリシジルメタクリレートとの併用の様に、自己
架橋型のペースポリマーが得られる可能性についても言
及していることは言うまでもない C単位のベースポリ
マー中に占める割合は、要求特性によって変動するため
典型的範囲を示すことは出来ない。
ペースポリマーの可塑剤添加の目的としては、ポリマー
を可塑化することは勿論であるが、後述の低分子電解質
の解離を促進することも重要な役割となる。このため可
塑剤は、一種類だけではこの目的を達成することが難し
く、通常は複数の可塑剤を混合して用いた方が、種々の
物性の点から好ましい結果が得られる事が多いこの様な
目的に適した可塑剤を非限定的に示せば、水、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、グリセリン、等の
多価アルコール類、エチレングリコールジメチルエーテ
ル、ポリエチレングリコールジメチルエーテル、ポリエ
チレングリコールモノメチルエーテル等のポリエチレン
グリコール誘導体、ポリプロピレングリ7 コール、ポリ(オキシエチレン−オキシプロピレン)ア
ルキルエーテル、等のポリプロピレングリコール誘導体
、その他各種のポリエーテル(ポリ)オール類、エチレ
ンカーボネート、プロピレンカーボネート、グリセリン
カーボネート等の炭酸エステル類、N−メチルピロリド
ン、ジメチルアミド、ヘキサメチルホスホルアミド等の
アミド類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル 肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン境によっ
て大幅に変動するが、ベースポリマー100重量部に対
して凡そ50〜250重量部程度が適切な範囲である。
本発明におけるベースポリマーは、従来技術に見られる
高分子電解質を用いたベースポリマーに比べると、親木
性がはるかに小さいので、充分な導電性を与えるために
は、低分子電解質を溶解含有させる事が必要である。こ
の目的を達するための電解質としては、カチオン成分と
してLi+、Na”、K”で代表されるアルカリ金属イ
オン、または、R4N”(Rは水素または低級アルキル
基)で代表される第4アンモニウムイオン、アニオン成
分としては、CI−、Br”、ドで代表されるハロゲン
イオン、チオシアン酸イオン、過塩素酸イオン、アルキ
ルスルホン酸イオン等があげられる。ここに例示した要
素の組合せからなる電解質は、一種類に限定される物で
はなく、複数の電解質を混合して使用することも可能で
ある。またこれらの電解質の添加は、重合溶媒′1 に予め溶解させておいても良いし、重合後に加、!パ 置部程度の範囲であるが、実用的には1〜10部が粘着
性、導電性両者の物性のバランスがとれた領域であった
。1部未満では充分な導電性が得られず、10部を越え
るとベースポリマーが固くなり充分な粘着性を得ること
が難しい傾向が見られた。
(作用および効果) 本発明から成る医療用導電性粘着ゲルは、従来技術では
得られなかった特性、即ち高湿度下における長期保存、
長期使用においても、膨潤することがなく充分な接着力
と凝集力を維持し、若干発汗を伴う皮膚に対しても充分
な接着力を維持する事が可能であり、揮発成分および吸
湿成分が殆ど含まれていないため、安価で簡単なパッケ
ージングによってもその物性が著しく変動することが無
いという特徴をもっている。
また、従来高分子電解質を利用したゲルに北欧に実施例
によって本発明を更に詳細に説明する。
[測定方法] S 304)で挟む、これをブリッジの一端に組込み、
1 k 11 z正弦波を印加し、リサージュ法により
インピーダンスを測定する。この値と、ゲルの形状から
体積抵抗値を算出する。測定は全て23℃,60RH%
で行なった。
2、平衡膨潤度(DS 厚さ約1mmの粘着ゲルを直径10mm ( dl=1
0mm)で打抜き、内径8cm、深さ2cmのシャーレ
に貼りつける。このシャーレに40mlの純水を入れる
これに適切な蒸発防止を施し、40℃恒温器に201 2 厚さ約11+1mの粘着ゲルを2×5CI11の長方形
に切取り、片面をベークライト板に貼りつけ、もう片面
を開放状態で40°C,40RI%の環境下に約2週間
放置する。この開放面に軟質塩化ビニルのする。
[ポリマーおよびゲルの調整] 比較例1 3ツロセパラブルフラスコに、次の割合で原材料を仕込
んだ(重量部)。
2−ヒドロキシメタクリレート 43.9  部アクリ
ル酸          6.1(P2O)とする。同
様な測定を40°C,90RI(%の環境下に同様2週
間径度放置したサンプルについても行ないこれを(P2
O)とする。これら2つのデータから(P90/P40
)を計算し、これを剥離力の低下率とする。
4、吸湿増加率(I A) 厚さ約1■の粘着シートを20mmφに打抜き、40℃
、 75 R11%の環境下に約2週間放置し吸湿量(
W75)を求める。この時同−形状のシートを40℃、
90R)1%の環境下に同様2週間径度放置し、吸湿量
(W2O)を求める。これら2つのデータから((讐9
O−W75)/警75)を求め、吸湿増加率と18時間
の重合を行なった。系を室温近くまで、冷却の後、5N
−水酸化ナトリウム溶液10.11部添加し、アクリル
酸の中和度を0.5にコントロールした。重合溶媒と、
中和に使用した水分を加熱により除去しポリマーを粉砕
した。
得られたポリマー10部に対し、グリセリン28部、精
製水12部を加え、80°C116時間で溶解均一なド
ープを得た。
このドープ50部に対し、4官能性ポリグリセロールポ
リグリシジルエーテルを、0.5部添加し、60℃、1
6時間の加熱によって粘着性のゲルを得た。
比較例& 仕込材料は下記の通り。
ブチルアクリレート    32  部アクリル酸  
       18 メタノール        75 A I B N           1.64メタノ
ール        30.0 過塩素酸リチウム      1.0 AIBN          、0.51窒素気流下、
環流温度で約16時間の重合を行なった。
系全体を室温附近まで冷却し、可塑剤としてポリオキシ
エチレンノニルフェニルエーテル(オキシエチレンの平
均繰返し数7.5) 14.0部、ジメトキシポリエチ
レングリコール(分子量的し、60℃、16時間の加熱
によって粘着性のゲルを得た。
実施例1 3ツロセパラブルフラスコに、次の割合で原材料を仕込
んだ(重量部)。
ブチルアクリレート    18.0  部アクリル酸
         2.0 部添加し、60℃、16時間の加熱によって粘着性のゲ
ルを得た。
実施例2 3ツロセパラブルフラスコに、次の割合で原材料を仕込
んだ(重量部)。
ブチルアクリレート    14.0  部5 6 アクリル酸         2.0 MPEGMA(n=9)         4.0メタ
ノール        30.0 過塩素酸リチウム      1.0 A I B N           0.51×MP
EGMA(n−9)はメトキシポリエチレングリコール
(エチレンオキサイドの繰返し数n=9)メタクリレー
トを意味する。
実施例1と同一操作、同一条件で粘着性のシートを得た
実施例3 −ル(エチレンオキサイドの繰返し数n=23)メタク
リレートを意味する。
実施例1と同一操作、同一条件で粘着性のシートを得た
実施例4 3ツロセパラブルフラスコに、次の割合で原材料を仕込
んだ(重量部)。
ブチルアクリレート    14.0  部アクリル酸
         2.0 MPEGMA(n−23)        4.0メタ
ノール        30.0 過塩素酸リチウム      1.0 A I B N           0.52メ  
タ  ノ  − ル                
           30.0過塩素酸リチウム  
    1.0 A I B N           0.51※MP
EGMA(n=23)はメトキシポリエチレングリコ(
オキシエチレンの平均繰返し数7.5) 8.1部、グ
リセリンカーボネート24.4部を添加混合し、更に3
N−水酸化カリウム約5部添加し、アクリル酸の中和度
を0.5にコントロールする。中和反応が完結し、溶液
全体が室温に戻ったことを確認し、4官能性ポリグリセ
ロールポリグリシジルエーテルを、0.27部添加し、
60°C116時間の3ツロセパラブルフラスコに、次
の割合で原材料を仕込んだ(重量部)。
ブチルアクリレート    14.0  部アクリル酸
         0.4 MPEGMA(n:23)        4.0MO
ETMAC4,0 メ  タ ノ − ル               
         30.0過塩素酸リチウム    
  1.0 A I B N           0.52窒素気
流下、¥i溜温度で約16時間の重合を行なった。
系全体を室温附近まで冷却し、可塑剤とじてポリオキシ
エチレンノニルフェニルエーテル(オキシエチレンの平
均繰返し数7.5) 16.0部、ジメトキシポリエチ
レングリコール(分子量的300) 4.0部を添加混
合し、更に3N−水酸化カリウム約5部添加し、アクリ
ル酸の中和度を0.5に、コントロールする。中和反応
が完結し、溶液全体が室温に戻ったことを確認し、4官
能性ポリグリセロールポリグリシジルエーテルを、0.
22部添加し、60℃、16時間の加熱によって粘着性
のある体積抵抗値556にΩ・clのゲルを得た。
[特性評価] 1、体積抵抗値の比較 実施例1,2.3の体積抵抗値の比較を表1に示す。こ
のデータは、導電性に及ぼすアルキレンオキサイド長鎖
を導入効果を示す物である。
表1.実施例の体積抵抗値 (単位 kΩ・cm) 2、従来技術との比較 9 0 次に比較例 1.2と実施例4との各特性値を表2に示
し、本発明がこれまでの技術から成る物に比へ優れてい
る点を明らかにしたいと思う。
表2.従来技術との比較 実施例5は、解離性官能基としてカルボン酸塩と他の解
離性官能基との共存が可能であることを示すものである
明細書本文中で述べたように、架橋の手段としては、実
施例に示したカルボン酸塩と水溶性グリシジル化合物と
の反応だけに範囲が限定されたものではなく、あらゆる
周知の手段も、利用することが可能である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)モノマー単位として、炭素数が2〜18のアルキ
    ル基を有するアルキルアクリレートを40mol%以上
    有し、且つ解離性官能基を2〜24mol%有し、且つ
    アルキレンオキサイドの繰返し単位が2以上の、アルキ
    レンオキサイド長鎖を側鎖に有することを特徴とするポ
    リマーを使用することを必須条件とし、更にこのポリマ
    ーを可塑化し、低分子解離性塩を溶解含有せしめ三次元
    架橋体構造を形成せしめた導電性粘着ゲルであって、充
    分な強度を有し、人体表皮に充分な強度で接着し、40
    ℃水中に於ける平衡膨潤度が3.5以下であることを特
    徴とする医療用導電性粘着ゲル。
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