JPH03266328A - 消弧装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、リモートコントロール式等の消弧装置に関
するものである。

〔従来の技術〕

先端側に互いに相接触する接点を有して相対向する一対
の可動接触子をもった回路しゃ断器として、一方の可動
接触子は機構部に連動してオン。

オフおよびトリップし、他方の可動接触子は電磁石の動
作に連動し、両回動接触子は相互に独立な動作をするリ
モートコントロール式回路しゃ断器がある。

このような回路しゃ断器の消弧装置の従来例を第４図に
示す。すなわち、この消弧装置は、先端側に互いに相接
触する接点７０．７１を有して相対向する一対の可動接
触子７２．７３と、これらの可動接触子７２．７３の一
方の開極側に並びかつリード’ｉｐ＜図示せず）により
接続された走行板７４と、前記可動接触子７２．７３の
他方の開極側と前記走行板７４の先端側との間に配設さ
れた消弧グリッド７５と、前記一対の可動接触子７２７
３の両側に配置されて前記消弧グリッド７５例のアーク
ガスの一部を前記接点７０．７１側に還流させる一対の
還流側板７６．７７と、前記還流側板７６．７７の外側
に位置し前記接点７０．７１間のアークを前記消弧グリ
ッド７５側に磁気駆動させる一対の磁性片７８．７９と
を備えている。

アークを消弧グリフドア５へ走行させる磁気駆動力は、
アークが存在するあたりの磁束密度に比例して大きくな
る。したがって、接点７０．７１の両側に一対の磁性片
７８．７９を対向させると、接点７０．７１間に発生し
たアークを強力に磁気駆動してよりすばや（消弧グリッ
ド７５内に走行させることができる。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところが、磁性片７８．７９と走行板７４との間にすき
間８０があるため、期待通りに磁束密度をアップするこ
とができず、アークの膠着時間が長いという欠点があっ
た。

したがって、この発明の目的は、アークを走行させる磁
束密度を多くでき、アークへの磁気駆動力を増してアー
クをすばやく消弧グリンド内に走行させ、遮断特性を向
上することができる消弧装置を提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

この発明の消弧装置は、先端側に互いに相接触する接点
を有して相対向する一対の可動接触子と、これらの可動
接触子の一方の開極側に並びかつリード線により接続さ
れた走行板と、前記可動接触子の他方の開極側と前記走
行板の先端側との間に配設された消弧グリッドと、前記
一対の可動接触子の両側に配置されて前記消弧グリッド
側のアークガスの一部を前記接点側に還流させる一対の
還流側板と、前記走行板の両側より延出して前記還流側
板の外側に位置し前記接点間のアークを前記消弧グリッ
ド側に磁気駆動させる一対の磁性片とを備えたものであ
る。

〔作用〕

この発明の構成によれば、接点間に発生したアークは両
回動接触子が相対向するため、磁気駆動力によって可動
接触子の先端より前方に伸びるとともに一方の可動接触
子のアーク端が同電位である走行板に移り、他方の可動
接触子と走行板の間に橋絡する。さらにこのアークは走
行板の両側より延出した磁性片にアークのまわりの磁束
が集中するため、磁性片間の磁束密度が大きくなり、ア
ークに鎖交する磁束が増えるのでアークの磁気駆動力が
増大し、したがってアークをよりすばやく消弧グリッド
内に走行させるのでアークの膠着時間を短くでき、遮断
性能が良くなる。

〔実施例〕

この発明の一実施例を第１図および第２図に基づいて説
明する。すなわち、この消弧装置は、対の可動接触子１
．２と、走行板３と、消弧グリッド４と、一対の還流側
板５．６と、一対の磁性体７．８とを有する。

一対の可動接触子１．２は、先端側に互いに相接触する
接点９，１０を存して相対向する。可動接触子１．２は
平行に相対向している。

走行板３は、これらの可動接触子１．２の一方の開極側
に並びかつリード線（図示せず）により接続されている
。実施例では走行板３は鉄製であり、走行板３の先端部
は可動接触子１側に直角に折曲し、その先端にグリッド
載せ部１１を広幅に形成している。

消弧グリッド４は、可動接触子１．２の他方の開極側と
走行板３の先端側との間に配設されている。実施例では
複数のグリッドＦｉ、１２が平行に一定間隔をおいて積
層され側板１３により保持されており、グリッド載せ部
１１に載置されて、消弧グリッド４の上端部の前縁が可
動接触子１の開極側に接近している。

一対の還流側板５．６は、一対の可動接触子１２の両側
に配置されて消弧グリッド４側のアークガスの一部を接
点９．１０側に還流させる。１４は還流切欠であり、接
点９．１０の側位置に形成されている。接点９．１０間
に発生したアークによりアークガスが発生し、還流側板
５，６間より消弧グリッド４に向けて広がると、一部は
還流側板５．６の外側すなわち器台の側壁との間のすき
間を還流し還流切欠１４より接点９．１０側に流入しア
ークの後側にまわり込んでアークの走行を促進する。

一対の磁性片７，８は、走行板３の両側より延出して還
流側板５，６の外側に位置し接点９，１゜間のアークを
消弧グリッド４側に磁気駆動させる。

磁性片７．８は鉄片を実施例とし、走行板３の両側に磁
性片７，８を延出し同方向に折曲することにより形成し
ている。磁性片７．８があると、アークのまわりの磁束
が磁性片７．８に集中するので磁性片７．８間の磁束密
度が増大し、アークの磁気駆動力が増大する。

この実施例によれば、接点９，１０間に発生したアーク
は両回動接触子１．２が相対向するため、磁気駆動力に
よって可動接触子１．２の先端より前方に伸びるととも
に一方の可動接触子２のアーク端が同電位である走行板
に移り、他方の可動接触子１と走行板３の間に橋絡する
。さらにこのアークは走行板３の両側より延出した磁性
片７．８にアークのまわりの磁束が集中するため、磁性
片７．８間の磁束密度が大きくなり、アークに鎖交する
磁束が増えるのでアークの磁気駆動力が増大し、したが
ってアークをよりすばやく消弧グリッド４内に走行させ
るのでアークの膠着時間を短くでき、遮断性能が良くな
る。

第３図はこの消弧装置を通用したリモートコントロール
式回路しゃ断器である。１５は器台、１６１７は端子で
ある。１日は機構部であり、ラッチリンク１９がトリッ
プリンク２０にラッチされた状態でハンドル２１を操作
することにより可動接触子１をオンまたはオフに操作で
き、トリップリンク２０がランチリンク１９を引外しラ
ッチリンク１９を釈放することによりメカの均整を崩し
可動接触子１をトリップ開極させる。トリップリンク２
０は異常電流検出手段２２の動作に応動する。

異常電流検出手段２２は短絡センサ２３と過電流検出用
のバイメタル２４からなる。２５は双安定で育種型の電
磁石であり、遠隔信号によって励磁される。固定軸２７
を中間部に有するＬ字形のアーム２９の一端が電磁石２
５のプランジャ２８に連結され、他端に可動接触子２を
保持し、ｔ［石２５の動作によりプランジャ２８が移動
することによりアーム２９が回動して可動接触子２をオ
ンまたはオフに駆動する。そして、端子１６は可動接触
子２および走行板３にリード線（図示せず）により接続
され、端子１７は短絡センサ２３、バイメタル２４およ
びリード線２６を介して可動接触子１に接続されている
。

なお、走行板の先端側は実施例では直角に折曲されてい
るが、折曲することなく先端側に消弧グリッドを設けた
ものでもよい。

〔発明の効果〕

この発明の消弧装置によれば、接点間のアークを消弧グ
リッド側に磁気駆動する一対の磁性片を走行板の両側よ
り延出して、還流側板の外側に位置したため、従来例と
比較して磁性片間の磁束密度が大きくでき、アークに鎖
交する磁束が増えるのでアークの磁気駆動力を増大でき
、したがってアークをよりすばやく消弧グリッド内に走
行させ、アークの膠着時間を短くでき、遮断性能を良く
することができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の斜視図、第２図は走行板
の破断斜視図、第３図はリモートコントロール式回路し
ゃ断器の断面図、第４図は従来例の斜視図である。 １．２・・・接点、３・・・走行板、４・・・消弧グリ
ッド、５．６・・・還流側板、７，８・・・磁性片、９
，１０・・・接点 １ ２・・接点 第 図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 先端側に互いに相接触する接点を有して相対向する一対
   の可動接触子と、これらの可動接触子の一方の開極側に
   並びかつリード線により接続された走行板と、前記可動
   接触子の他方の開極側と前記走行板の先端側との間に配
   設された消弧グリッドと、前記一対の可動接触子の両側
   に配置されて前記消弧グリッド側のアークガスの一部を
   前記接点側に還流させる一対の還流側板と、前記走行板
   の両側より延出して前記還流側板の外側に位置し前記接
   点間のアークを前記消弧グリッド側に磁気駆動させる一
   対の磁性片とを備えた消弧装置。