JPH03259679A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は磁気記録再生装置に関し、特に、トラックパタ
ーンに曲りが発生した場合に、この曲りに応じたヘッド
トレースを行うようにした磁気記録再生装置に関する。

（従来の技術） 従来、家庭用のビデオテープレコーダ（以下、ＶＴＲと
いう）等において他のＶＴＲで録画された磁気テープの
再生を行う場合には、機械的な誤差から発生するトラッ
キング不良を調整する必要がある。コントロールヘッド
からの再生コントロールパルスと所定の基準信号とは位
相比較器によって位相比較されており、位相比較器の出
力に基づいてキャプスタンモータの回転が制御されてい
る。基準信号は単安定マルチバイブレータによって遅延
された後位相比較器に与えられており、ユーザーは単安
定マルチバイブレータの時定数を調整することにより、
トラッキング調整を行っている。また、近時、ソフトウ
ェアサーボを採用することにより、トラッキング動作を
ディジタル演算によって処理するゲイジタルトラッキン
グ調整機能を有するＶＴＲも普及している。これらのト
ラッキング調整によって、磁気テープのトラック上をビ
デオヘッドが正確にトレースすることができる。

ところが、テープ走行系の機械精度及び調整誤差のばら
つき等によって、トラックパターンに曲りが発生するこ
とがある。第４図はこのトラックパターンの曲りを示し
ており、この場合には、ビデオヘッド１５のトレースパ
ターンが直線状であることから、ビデオヘッド１５は記
録トラック１６を確実にトレースすることができない。

このため、従来の磁気記録再生装置においては、ビデオ
ヘッド１５のヘッド幅を十分に大きくすることにより、
記録トラック１６上をトレース可能にしている。しかし
ながら、ヘッド幅が大きいことから、隣接トラック１７
上もトレースされ、エツジシャリ及びクロストーク等の
隣接トラック妨害を受けて画質が劣化してしまうという
問題があった。

（発明が解決しようとする課題） このように、上述した従来の磁気記録再生装置において
は、トラックパターンの曲りを考慮してヘッド幅を大き
くしていることから、隣接トラック妨害によって画質が
劣化してしまうという問題点があった。

本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、
トラックパターンの曲りに対応させてビデオヘッドを変
位させることにより、確実なトレースを可能にして画質
を向上させることができる磁気記録再生装置を提供する
ことを目的とする。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 本発明に係る磁気記録再生装置は、ビデオヘッドが取り
付けられ、このビデオヘッドを駆動信号に基づいてトラ
ックパターンに対して垂直方向に変位させる圧電素子と
、前記ビデオヘッドの再生出力のエンベロープを検波す
るエンベロープ検波回路と、再生モードに対応した鋸歯
状波を発生する基準鋸歯状波発生回路と、前記エンベロ
ープ検波回路の出力から前記トラックパターンの所定サ
ンプリングポイントで前記エンベロープが増加するビデ
オヘッドの変位方向と変位量を求めると共に前記変位量
が所定値以下になるまで、前記サンプリングポイントを
細分化して前記トラックパターンに対応したビデオヘッ
ドの変位方向と変位置を求めそれに基づくパターン出力
を出力するトラックパターン補正手段と、前記トラック
パターン補正手段の出力と前記基準鋸歯状波発生回路の
出力に基づき前記駆動信号を作成して前記圧電素子に供
給する圧電素子駆動回路とを具備したものである。

（作用） 本発明において、トラックパターン補正手段は、圧電素
子駆動回路にパターン出力を出力して、圧電素子に取付
けられたビデオヘッドをトラックパターンに対して垂直
方向く幅方向）に変位させる。エンベロープ検波回路は
ビデオヘッドの再生出力をエンベロープ検波しており、
トラックパターン補正手段はエンベロープの検波レベル
から最適トレース位置となる変位量を判断してパターン
出力を変更する。更に、トラックパターン補正手段は、
トラックパターンの曲りに応じてビデオヘッドを変位さ
せるポイントを増加させ、これにより、トラックパター
ンの曲りに応じたトレースパターンを得ている。

（実施例） 以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細に説明する
。第１図は本発明に係る磁気記録再生装置の一実施例を
示す説明図である。

キャプスタンモータ１の回転はキャプスタン２に伝達さ
れており、キャプスタン２の回転によってピンチローラ
３との間の磁気テープ４が走行するようになっている。

キャプスタンモータ１の回転は回転検出回路５によって
検出されている。また、回転検出回路５は回転シリンダ
６の回転も検出しており、検出パルスを基準鋸歯状波発
生回路７に出力する。基準鋸歯状波発生回路７は検出パ
ルスに基づく周期の基準鋸歯状波を発生してミックスア
ンプ８に出力する。すなわち、回転検出回路５は、回転
シリンダ６の回転周期中にキャプスタン２から回転パル
ス（ＦＧパルス）が何個発生したかを計数して、ＶＴＲ
の再生テープ速度（再生モード）を判別する。基準鋸歯
状波発生回路７は再生モードに応じた鋸歯状波信号を発
生するもので、記録時と同じテープ速度である通常再生
の場合は鋸歯状波を発生しない。記録時に対して２倍の
テープ速度の場合、トレース開始から順次変位させトレ
ース終了点で１トラックピッチ分変位させる鋸歯状波を
発生する。ｎ倍速再生の場合（ｎ−１）トラックピッチ
変位させる鋸歯状波を発生する。またスロー再生の場合
、１／ｎテ一プ速度では、ｎ倍速時とは逆方向で（ｎ−
１）トラックピッチ分の変位となる。

回転シリンダ６には一端が固定された圧電素子９が取付
けられており、圧電素子９の他端にはビデオヘッド１０
が取付けられている。圧電素子９は駆動信号に基づいて
状態が変化し、これにより、ビデオヘッド１０をトラッ
クパターンに対して垂直に変位させることができるよう
になっている。ビデオヘッド１０からの再生出力はエン
ベロープ検波回路１１に与えられる。エンベロープ検波
回路１１はビデオヘッド１０の再生出力をエンベロープ
検波してエンベロープ最大値演算回路１２に出力する。

エンベロープ最大値演算回路１２は、所定のサンプリン
グポイントにおいてエンベロープの最大値を求めてトラ
ックパターン補正回路１３に出力する。トラックパター
ン補正回路１３は、エンベロープの最大値から、ビデオ
ヘッドの最適な変位方向と変位量を判断して、トラック
パターン補正出力をミックスアンプ８に出力するように
なっている。

ミックスアンプ８は基準鋸歯状波とトラックパターン補
正出力とを加算して増幅し、圧電素子駆動回路１４に出
力する。圧電素子駆動回路１４はミックスアンプ８の出
力に基づいて駆動信号を出力する。前述したように、こ
の駆動信号によって圧電素子９の状態が変化して、先端
に設けたビデオヘッド１０が変位するようになっている
。

次に、このように構成された磁気記録再生装置の動作に
ついて第２図及び第３図を参照して説明する。第２図は
トラックパターンとヘッドのトレースとの関係を示す説
明図である。

いま、第２図に示すように、トラックパターンに曲りが
発生しているものとする。再生が開始された時点では、
第２図（ａ＞に示すように、ビデオヘッドは略直線状の
パターンでトレースする。

基準鋸歯状波発生回路７は、回転検出回路５がらキャプ
スタンモータ１及び回転シリンダ６の回転に応じた検出
パルスが与えられ、この検出パルスに基づいた周期の基
準鋸歯状波を発生する。この基準鋸歯状波はミックスア
ンプ８を介して圧電素子駆動回路１４に与えられ、圧電
素子駆動回路１４は圧電素子９の状態を基準鋸歯状波周
期で変化させて、ビデオヘッド１０をトラックパターン
に対して垂直に振動させる。

こうして、ビデオヘッド１０からの再生出力のエンベロ
ープが最大となる最適トレース位置を判断する。すなわ
ち、エンベロープ検波回路１１は、ビデオヘッド１０か
らの再生出力をエンベロープ検波して検波出力をエンベ
ロープ最大値演算回路１２に出力する。エンベロープ最
大値演算回路１２は、第２図（ｂ）の矢印にて示すよう
に、比較的長い周期のサンプリングポイントにおいて、
エンベローブ検波レベルの最大値を求めてトラックパタ
ーン補正回路１３に出力する。トラックパターン補正回
路１３は、エンベロープ最大値演算回路１２の出力によ
って、ビデオヘッド１０の再生出力のエンベロープが最
大となるように、ビデオヘッド１０を変位させるための
トラックパターン補正出力を出力する。

このトラックパターン補正出力は、ミックスアンプ８を
介して圧電素子駆動回路１４に与えられる。

圧電素子駆動回路１４は、駆動信号を圧電素子９に与え
、第２図（ｂ）に示すように、略トラック上をトレース
するようにビデオヘッド１０を変位させる。

更に、トレースパターンがトラックパターンの曲りに沿
うように、ビデオヘッド１０を変位させる。

すなわち、エンベロープ最大値演算回路１２は、第２図
（Ｃ）の矢印にて示すように、前回の１／２周期のサン
プリングポイントにおいて、エンベロープの最大値を求
める。トラックパターン補正回路１３は、エンベロープ
検波出力が最大となるように、トラックパターン補正出
力をミックスアンプ８に出力する。これにより、圧電素
子駆動回路１４は、駆動信号を出力してビデオヘッド１
０を第２図（Ｃ）に示すように、トラックパターンの曲
りに沿って変位させる。以後、同様の動作を繰り返し、
結局、第２図（ｄ）、（ｅ）に示すサンプリングポイン
トで求めたエンベロープに応じてビデオヘッド１０を変
位させる。これは、最大エンベロープを得るためのビデ
オヘッド１０の変位置が所定値以下になるまで続けられ
る。このときのサンプリングポイントはトラック全体に
わたって一様に細分化させてもよいが、すでに所定値以
下の変位量となっている箇所を除いた必要箇所のみに限
定してもよい。こうして、ビデオヘッド１０は、第３図
に示すように、トラックパターンに曲りが発生している
場合には、この曲りに沿って変位して正確に記録トラッ
ク１８上をトレースする。したがって、ビデオヘッド１
０のヘッド幅を適正な幅に設定することができ、隣接ト
ラック妨害を低減することができる。

このように、本実施例においては、ビデオヘッド１０を
ビデオトラックに対して垂直振動させることにより、所
定のサンプリングポイントにおけるエンベロープの最大
値を求め、これにより、トラックパターンを補正してト
ラックの曲りに対応したヘッドトレースを得ている。再
生開始時はサンプリングポイントの周期を大きくし、ト
ラックパターンの曲りに応じてサンプリングポイントの
周期を狭くするようにしているので、安定した略直線状
のトラックパターンでは、サンプリングポイント数を低
減することができ、短期間にヘッドトレースが安定して
、画面のジッタ及び横揺れを低減することができる。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、トラックパターン
の曲りに応じてビデオヘッドを変位させているので、ト
ラック上を正確にトレースすることができ、画質を向上
させることができるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る磁気記録再生装置の一実施例を示
す説明図、第２図は実施例におけるトラックパターンと
ヘッドのトレースとの関係を示す説明図、第３図は実施
例の動作を説明するための説明図、第４図は従来例の問
題点を説明するための説明図である。 ５・・・回転検出回路、７・・・基準鋸歯状波発生回路
、８・・・ミックスアンプ、９・・・圧電素子、１０・
・・ビデオヘッド、１１・・・エンベロープ検波回路、
１２・・・エンベロープ最大値演算回路、１３・・・ト
ラックパターン補正回路、１４・・・圧電素子駆動回路
。 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ビデオヘッドが取り付けられ、このビデオヘッドを駆動
   信号に基づいてトラックパターンに対して垂直方向に変
   位させる圧電素子と、 前記ビデオヘッドの再生出力のエンベロープを検波する
   エンベロープ検波回路と、 再生モードに対応した鋸歯状波を発生する基準鋸歯状波
   発生回路と、 前記エンベロープ検波回路の出力から前記トラックパタ
   ーンの所定サンプリングポイントで前記エンベロープが
   増加するビデオヘッドの変位方向と変位量を求めると共
   に前記変位量が所定値以下になるまで、前記サンプリン
   グポイントを細分化して前記トラックパターンに対応し
   たビデオヘッドの変位方向と変位量を求めそれに基づく
   パターン出力を出力するトラックパターン補正手段と、
   前記トラックパターン補正手段の出力と前記基準鋸歯状
   波発生回路の出力に基づき前記駆動信号を作成して前記
   圧電素子に供給する圧電素子駆動回路とを具備したこと
   を特徴とする磁気記録再生装置。