JPH03255199A

JPH03255199A - 洗浄剤

Info

Publication number: JPH03255199A
Application number: JP5173290A
Authority: JP
Inventors: Takao Ito; 孝雄伊藤; Kyoko Koketsu; 纐纈　京子
Original assignee: Nippon Contact Lens Co Ltd
Current assignee: Menicon Co Ltd
Priority date: 1990-03-05
Filing date: 1990-03-05
Publication date: 1991-11-14

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】【産業上の利用分野】

本発明は、例えばコンタクトレンズに付着した脂質や蛋
白質の除去に効果的な洗浄剤に関するものである。

【発明の背景】

コンタクトレンズ等のプラスチック製品の洗浄を目的と
して、過酸化水素、過炭酸塩、過はう酸塩といった過酸
化物を使用することが提案されている。ところで、過酸化物は一般的には不安定な物質であり、
すなわち過酸化物は酸化還元反応によって酸素と水に分
解することから、保存の点で問題がある。そして、この
分解を助長するのは酸化性物質や金、白金等の触媒、金
属イオンであることが究明され、安定化させる為には一
般にキレート剤や金属を捕捉する物質を添加すればよい
ことが判って来た。このようなことから、例えばＥＤＴ
Ａ−２Ｎａ等のキレート剤、すず酸塩のような金属の捕
捉物質を用いることが提案されている。すなわち、特公昭５６−８６７５号公報や特開昭６１−
２７４６０２号公報に示される如く、コンタクトレンズ
の洗浄を目的として過酸化物とキレート剤等とを用いる
ことが提案されている。しかしながら、これで十分と言えるものでもないことが
次第に判って来た。

【発明の開示】

本発明者は、アルミニウム化合物が金属の吸着に関与し
ていることに着目し、鋭意研究を行った結果、過酸化物
の安定剤としてアルミニウム塩が有効であることを見出
し、本発明が達成されたのである。すなわち、本発明の目的は、脂質や蛋白質の除去に効果
的な洗浄剤を提供することにある。この本発明の目的は、過酸化物と、アルミニウム塩とが
含まれることを特徴とする洗浄剤によって達成される。過酸化物としては、例えば過炭酸ナトリウム、過硼酸ナ
トリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウムのよ
うなものが挙げられるが、本発明の洗浄剤が親水性ゲル
コンタクトレンズあるいはいわゆるハードコンタクトレ
ンズのようなコンタクトレンズに用いられる場合にあっ
ては、例えば過炭酸ナトリウム、過硼酸ナトリウムのよ
うな過酸化物が好ましい、そして、このような過酸化物
は約１．０〜１０．０％の範囲内で用いられることが好
ましい。アルミニウム塩としては、例えば塩化アルミニウムやミ
タウバンのようなものが挙げられるが、本発明の洗浄剤
が親水性ゲルコンタクトレンズあるいはハードコンタク
トレンズのようなコンタクトレンズに用いられる場合に
あっては、例えば塩化アルミニウムのようなアルミニウ
ム塩が好ましい、そして、このようなアルミニウム塩の
濃度はｏ、ｏｏｏｉ〜０．１％であるものが好ましい。又、この洗浄剤のρＩＩは７以上に調製されていること
が好ましく、又、さらにはエチレンジアミン四酢酸又は
その塩が含まれてなるものが、特に０゜０２〜０．０５
％程度のエチレンジアミン四酢酸又はその塩が含まれて
いることが好ましい。すなわち、塩化アルミニウムとＥＤＴＡ・２Ｎａを過硼
酸ナトリウム溶液に加え、過酸化物０Ｉｔ（ｈ）の分解
について調べた結果は、表１，２に示す通りであった。表　　１表２ ◎：安定（Ｈ１０□濃度９１％以上） ○：やや安定（ｕｚｏ、ｆＡ度が７１〜９１％）Δ：や
や不安定（ｌｂ（ｈ濃度が５１〜７１％）これによれば
、最も（１！０．ｉｌ！１度の変化の小さいサンプルは
、塩化アルミニウムーＥＤＴＡ・２Ｎａの組み合わせで
あり、４９日経過してもＨ，Ｏ□分解があまり進まず、
安定していることが判る。塩化アルミニウムの添加濃度のみで比較すると、サンフ
ル中のＩＩ　ｚ　Ｏｔ　１５度変化は塩化アルミニウム
の多い方が少ない。ＥＤＴＡ・２Ｎａの添加濃度のみで比較すると、０．０
２％と０．０５％とでその差は殆ど見られなかった。又、塩化アルミニウムのみ、ＥＤＴＡ・２Ｎａのみ、及
びアミニウム塩干ＥＤＴへ・２Ｎａを比較すると、アル
ミニウム塩＋ＥＤＴＡ・２　Ｎ　ａ　カよりｌ１ｚＯｔ
濃度の経時変化は小さいことも判る。そして、このようなＬＯ□濃度の経時変化が小さいもの
を用いてコンタクトレンズの洗浄を試みた結果、良好な
洗浄成績が示された。尚、この洗浄剤には、例えばポリオキシェヂレンアルキ
ルフェニルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキルアリルス
ルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、α−オレフィンス
ルホン酸塩、モノグリセリド硫酸エステル塩、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテルのような界面活性剤が含まれてい
ても良いものであり、特にポリオキシエチレンアル二Ｆ
ルフェニルエーテル硫酸エステル塩のよウナ界面活杜剤
が用いられることが好ましい。このような場合、界面活
性剤の濃度は０．１〜５．０％の範囲内であることが好
ましい。

【実施例１】下記の組成の過炭酸ナトリウム洗浄液を用意した。過炭酸ナトリウム洗浄液 ■液　過炭酸ナトリウム　５　％塩化アルミニウム　０．０１％希塩酸　　　　　　　適量 ■液　１％炭酸ナトリウム　適量

【実施例２】下記の＆ｌＩＩ′Ｉｉ、の過炭酸ナトリウム洗浄液を用
意した。過炭酸ナトリウム洗浄液 ■液　過炭酸ナトリウム　５　％塩化アルミニウム　０．０１％希塩酸　　　　　　　ｉＩ！ｉ量 ■液　界面活性剤　　　　１　％１％炭酸ナトリウム　適量

【実施例３】下記の組成の過硼酸ナトリウム洗浄液を用意した。過硼酸ナトリウム洗浄液過硼酸ナトリウム　２　％塩化アルミニウム　０．０１％ＥＤＴＡ−２Ｎａ　　Ｏ，０２％

【実施例４】下記の組成の過硼酸ナトリウム洗浄液を用意した。過硼酸ナトリウム洗浄液 ■液　過硼酸ナトリウム　２　％塩化アルミニウム　０．０１％ＥＤＴＡ−２Ｎａ　　０．０２％ ■液　界面活性剤　　　　１　％

【比較例１】下記の＆［ｌ威の過炭酸ナトリウム洗浄液を用意した。過炭酸ナトリウム洗浄液 ■液　過炭酸ナトリウム　５　％希塩酸　　　　　　　適量 ■液　１％炭酸ナトリウム　適量

【比較例２］下記の組成の過炭酸ナトリウム洗浄液を用意した。過炭酸ナトリウム洗浄液１液　過炭酸ナトリウム　５　％希塩酸　　　　　　　適量 ■液　界面活性剤　　　　ｌ　％１％炭酸ナトリウム　適量【比較例３】下記の組成の過硼酸ナトリウム洗浄液を用意した。過硼酸ナトリウム　２　％ＥＤＴＡ−２Ｎ　ａ　　０．０２％

【比較例４】下記の＆ｉ１戒の過硼酸ナトリウム洗浄液を用意した。過硼酸ナトリウム洗浄液１′ｅ、　　過硼酸ナトリウム　２　％ＥＤＴＡ−２Ｎ
ａ　　０．０２％ ■液　界面活性剤　　　　１　％

【特性】

上記実施例及び比較例の洗浄液を用意し、製造後ｌカ月
経過したこれら８種類の洗浄液を用いて汚染コンタクト
レンズの洗浄を試みたので、その結果を表３に示す。過硼酸ナトリウム洗浄液表３この表３から判るように、過酸化物の他にアルミニウム
塩が含まれた洗浄剤はコンタクトレンズに付着した汚れ
を効果的に除去できているのに対して、ｉｐ３酸化物が
含まれたものではあっても、アルミニウム塩が含まれて
いない洗浄剤はコンタクトレンズに付着した汚れを除去
できておらず、本発明の洗浄剤は長期間の保存後にあっ
ても大きな効果を奏する。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）過酸化物と、アルミニウム塩とが含まれることを
特徴とする洗浄剤。
（２）特許請求の範囲第１項記載の洗浄剤において、ア
ルミニウム塩の濃度が０．０００１〜０．１％であるも
の。
（３）特許請求の範囲第１項又は第２項記載の洗浄剤に
おいて、この洗浄剤のｐＨが７以上であるもの。
（４）特許請求の範囲第１項記載の洗浄剤において、さ
らにエチレンジアミン四酢酸又はその塩が含まれてなる
もの。
（５）特許請求の範囲第４項記載の洗浄剤において、エ
チレンジアミン四酢酸又はその塩の濃度が０．０２〜０
．０５％であるもの。