JPH03254163A

JPH03254163A - 車両用音響装置

Info

Publication number: JPH03254163A
Application number: JP2053118A
Authority: JP
Inventors: Kunio Segawa; 瀬川　邦生; Yukinobu Kashu; 夏秋　行伸
Original assignee: Mazda Motor Corp
Current assignee: Mazda Motor Corp
Priority date: 1990-03-05
Filing date: 1990-03-05
Publication date: 1991-11-13

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、定位感（ステレオイメージ）を正確に再現す
ることを可能とした車両用音響装置に関する。

（従来の技術）従来、自動車等の音響装置としては、前後左右のスピー
カ音の位相、到達時間等を制御して、濱奏会場と同様の
反射音、残響音を付加することにより、生演奏のりアリ
ティを再現するようにしたものが提案されている（特開
昭６２−２１６４９３号公報参照）。

上記公報技術は、具体的には残響信号の低音域を高音域
に対して減衰させることにより、音場効果を高めるよう
にしたものである。

ところで、第６図に示すように、車両１には、通常、フ
ロントシート２．３の左右位置に、左フロントスピーカ
ＰＬ、右フロントスピーカＰＲがそれぞれ設けられ、リ
ヤシート４の左右位置に、左リヤスピーカＲＬと右リヤ
スピーカＲＲがそれぞれ設けられている。

そして、例えば、右フロントシート３に着座した受聴者
（運転者）５を基準にすると、受聴者５に対して、右フ
ロントスピーカＰＲが最も近い距離Ｑ、にあり、ついで
、距離Ｑ、のフロントスピーカＦＬ、距離Ｑ３の右すヤ
スピーカＲＲ，距離１２４の左リヤスピーカＲＬの順に
距離が遠くなってゆ＜＜（１，＜Ｑ、くム〈Ｑ４）。

したがって、第７図に示すように、各スピーカＦＲＳＦ
Ｌ、ＲＲ，ＲＬの再生音が受聴者へ到達するまでの時間
ｔが少しづつずれて定位感（ステレオイメージ）が低下
することから、最も遠い距離Ｑ４の左リヤスピーカＲＬ
の出力信号を基準にして、距離ａ３の右すヤスピーカＲ
Ｒ，距離への左フロントスピーカＰＬ、距離ムの右フロ
ントスピーカＦＲの順に出力信号を少しづつ遅延させて
、各スピーカＰＲ，ＰＬ、ＲＲ，ＲＬの再生音が受聴者
へ到達する時間を等しくする処理を行なうことが考えら
れる。

（発明が解決しようとする課題）ところが、各スピーカＰＲ，ＰＬ、ＲＲ，ＲＬの再生音
の音量（ゲイン）が同じであると、受聴者５に対する再
生音の到達時間が等しくなっても、最も近い距１１１１
２．の右フロントスピーカＦＨの音量を基準にして、距
離Ｑ、の左フロントスピーカＦＬ。

距離Ｑ３の右すヤスピーカＲＲ，距離Ｑ４の左リヤスピ
ーカＲＬの順に音量が少しづつ低下して、定位感（ステ
レオイメージ）が低下するという問題があった。

本発明は上記問題を解決するためになされたもので、定
位感（ステレオイメージ）を正確に再現できるようにす
ることを目的とするものである。

（課題を解決するための手段）このため本発明は、車室内の複数箇所に配置されたスピ
ーカで、信号源からの出力信号を再生する車両用音響装
置において、上記各スピーカに対応する出力信号の遅延
時間と、該遅延時間に対応する出力信号の減衰率とが設
定され、遅延時間と減衰率に対応して出力調整を行なう
制御手段が設けられていることを特徴とするものである
。

上記遅延時間と減衰率は、聴取位置と各スピーカとの距
離に対応して設定するのが好ましい。

（発明の作用・効果）本発明は、複数のスピーカに対応して、制御手段により
、出力信号の遅延時間と減衰率とを設定したものである
から、受聴者に対する再生音の到達時間と音量が等しく
なり、定位感を正確に再現できるようになる。

（実施例）以下、本発明の実施例を添付図面について詳細に説明す
る。

第１図に示すように、車載のオーディオ機器には、カセ
ットデツキやＣＤプレイヤー等の信号源１０からのオー
ディオ信号（出力信号）の左、右信号をバランスさせる
バランスコントロール回路ｌｌと、前、後信号をフェー
ダさせるフェーダコントロール回路１２と、デイレイ回
路１３と、アンプ１４ａ、　１４ｂ、　１４ｃ、　１４
ｄとが設けられ、該各アンプ１４ａ〜１−１ｄで増幅さ
れた右フロント用信号、左フロント用信号、右リヤ用信
号、左リヤ用信号を各スピーカＰＲ，ＰＬ、ＲＲ，ＲＬ
でそれぞ丘再生するようになっている。

上記バランスコントロール回路１１で検出すれた右、左
信号とフェーダコントロール回路１２で検出された前、
後信号は、制御信号としてデイレイ回路１３に入力され
る。

該デイレイ回路１３には、各スピーカＦＲＳＦＬ、ＲＲ
，ＲＬに対応する出力信号の遅延時間を設定する遅延回
路が組込まれている。

上記バランスコントロール回路ｌｌ及びフェーダコント
ロール回路１２には、上記遅延時間に対応する出力信号
の減衰率（音量）を設定する減衰率設定回路が組込まれ
ている。

そして、遅延回路による遅延時間と減衰率設定回路によ
る減衰率（音量）に対応して出力調整が行なわれる。

具体的には、左、右の出力信号に対応しては、第２図の
ような遅延時間と音量との関係が設定され、前、後の出
力信号に対しては、第３図のような遅延時間と音量との
関係が設定されている。

例えば、第５図（ａ）に示すように、前古シートに受聴
者（５ＦＲ）がいる場合には各スピーカＦＲ。

ＰＬ、ＲＲ，ＲＬとの距離は１２１＜ム＜Ｃｓ＜１２４
の順に遠くなるので、遅延時間がｔ、＜ｔｌ＜ｔ３＜ｔ
、の順に大きくなり、音量がＶ　ｌ＜　Ｖ　ｔ　＜　Ｖ
　、＜　Ｖ　４の順に大きくなるとすると、スピーカＦ
Ｒは、遅延時間ｔ４．音量Ｖ１に設定され、スピーカＰ
Ｌはｔ３．ｖ、、スピーカＲＲはｔ＊Ｖ３、スピーカＲ
Ｌはｔ、Ｖ、に設定される。

これにより、受聴者（５Ｆ　Ｒ）に対する再生音の到達
時間と音量が等しくなり、定位感（ステレオイメージ）
が正確に再現される。

また、前座シートに受聴者（５Ｆ１）がいる場合（第５
図（ｂ））、後右シートに受聴者（５ＲＲ）がいる場合
（第５図（Ｃ））、後左シートに受聴者（５Ｒ１）がい
る場合（第５図（ｄ））も同様に制御できる。

これを下表にまとめた。

（以下余白）なお、Ｎは、各スピーカＦＲ，ＰＬ、ＲＲ，ＲＬから等
しい距離ｇにいると仮定した受聴者で（第５図（ｅ））
、この場合には、遅延時間ｔ、音量Ｖは一定である。

受聴者に対応して遅延時間及び音量を制御するために、
例えば第４図に示すような表示パネルを、車室内のイン
ストルメントパネルに設けることができる。

受聴者５ＰＲ，５ＦＬ、５ＲＲ，５ＲＬ、Ｎを照明表示
するデイスプレィを設け、その上側に、Ｌ（左）、Ｎ（
中央）、Ｒ（右）の切替えスイッチ、右側に、Ｆ（前）
゛、Ｎ（中央）、Ｒ（後）の切替えスイッチを設けて、
各スイッチのブツシュ操作で特定の受聴者を照明表示す
る。

この照明表示に連動して、上表のように遅延時間及び音
量を制御する。

なお、特定の受聴者への切替え手段は、上記ブツシュス
イッチの他、スライド式ボリュームのようなものであっ
てもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る音響装置の構成図、第２図及び第
３図は遅延時間と音量との関係をそれぞれ示すグラフ、
第４図は表示パネルの正面図、第５図（ａ）〜第５図（
ｅ）は受聴者と各スピーカとの距離を示す平面図、第６
図は自動車の平面図、第７図は各スピーカと遅延時間と
の関係を示すグラフである。１１・・・バランスコントロール回路、１２・・・フェ
ーダコントロール回路、１３・・デイレイ回路、ＰＲ，ＦＬｌＲＲＳＲＬ・・・スピーカ、Ｑ１〜Ｑ４・
・・距離、ｔ１〜ｔ４・・・遅延時間、■１〜Ｖ４・・
・音量。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）車室内の複数箇所に配置されたスピーカで、信号
源からの出力信号を再生する車両用音響装置において、上記各スピーカに対応する出力信号の遅延時間と、該遅
延時間に対応する出力信号の減衰率とが設定され、遅延
時間と減衰率に対応して出力調整を行なう制御手段が設
けられていることを特徴とする車両用音響装置。
（２）上記遅延時間と減衰率は、聴取位置と各スピーカ
との距離に対応して設定されていることを特徴とする請
求項（１）記載の車両用音響装置。