JPH03245431A - パッファ形ガス遮断器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は電流遮断時に可動部の運動によってガスを圧縮
してガス流を作ってアークを冷却遮断するパッファ形ガ
ス遮断器に係り特に進み小電流遮断特性を向上させたガ
ス遮断器に関する。

（従来の技術） 従来から遮断器の定格電圧を増加させる場合は一遮断点
当りの耐電圧値に限度があるため通常多点切り構造とし
ていた。しかし近年においては遮断技術の向上により遮
断点数を減少させた遮断器が出現してきた。それに対し
て遮断器の遮断点数の減少化に伴い一遮断当りの定格電
圧が大きくなったため進み小電流責務が苛酷になってき
た。

この進み小電流遮断は電流が小さいため開極距離が小さ
くても遮断でき、また電流を遮断した後に遮断前の電圧
の２倍の電圧が極間に印加されるためである。また送電
容量の増大とともに遮断器の遮断容量も増大されてきた
。このため第４図に示すような従来のパッファ形ガス遮
断器では遮断性能を高めるため大形のパッファシリンダ
を速い開極速度で動かしパッファ室内のガスを高圧力に
してアークに吹き付ける方法がなされている。

（発明が解決しようとする課題） 以上のようにアークに吹き付けるガス圧を大きくすると
ガス流が高速になるためノズル沿面でガス圧力が低下す
る。その結果進み小電流遮断責務のように電流が小さい
条件では短い開極距離でも遮断されるため、その後高い
電圧が極間に現れるため再点弧する場合があった。

本発明の目的はパッファ形ガス遮断器の進み小電流遮断
において再点弧を発生させないガス遮断器を提供するこ
とである。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 上記目的を達成するため本発明においては第１のパッフ
ァ室と第２のパッファ室を設け、開極初期に第１と第２
のパッファ室との間に設けた可動仕切り板のガス流通穴
からｍｌのパッファ室から第２のパッファ室にガスを流
入させるようにして固定アーク接触子と可動アーク接触
子間に吹き付けるガス流を少なくして圧力低下を最小に
し、開極後期には可動仕切り板の穴部を塞ぎパッファ室
のガスを圧縮してアーク接触子間に吹き付けるようにす
る。

（作　用） 開極初期に第１と第２のパッファ室との間に設けた可動
仕切り板のガス流通穴を通して第１のパッファ室から第
２のパッファ室にガスを流入させるようにして固定アー
ク接触子と可動アーク接触子間に吹き付けるガス流を少
なくして圧力低下を最小にし、遮断後にアーク接触子間
に引加される電圧に耐えるようにする。

（実施例） 第１図に本発明の一実施例のガス遮断器の構造を示す。

図は遮断部のみを示し駆動装置の部分は示していない。

図において１は固定アーク接触子である。２は可動接触
子部であり、操作ロッド３、パッファシリンダ４、可動
アーク接触子５、可動通電接触子６、ノズル７が固定さ
れている。

パッファシリンダ４はパッファピストン８とでパッファ
室９を形成している。パッファ室９は可動仕切り板１０
で第１にパッファ室９ａと第２のパッファ室９ｂに分離
されている。可動仕切り板１０はガス流通穴１１が設け
られさらにバネ１２でパッファピストン８に固定されて
いる。

遮断器が閉状態では固定アーク接触子１と可動アーク接
触子５は接触状態にある。ここで進み小電流を遮断する
場合、開指令がでて可動接触子部２が動きアークが発生
する。電流が小さいためにアーク時間が短い条件でも遮
断される。その後もパッファシリンダ４が動き可動仕切
り板１ｏとの相対速度でガスを圧縮する。この時第１の
パッファ室９ａのガスは固定アーク接触子１と可動アー
ク接触子５間とガス流通穴１１を通して第２のパッファ
室９ｂに流入する。また可動仕切り板１ｏは圧縮された
ガスのためにパッファピストン８側に移動する。

さらに開極動作が進むと第２図のように可動仕切り板ｌ
Ｏはパッファピストン８部の突起部８ａに達し、ガス流
通穴ＩＩは突起部８ａで塞がれる。その後は第１のパッ
ファ室９ａのガスは可動板ｌｏで圧縮され固定アーク接
触子１と可動アーク接触子５間に吹き付けられる。ここ
で電流遮断後の固定アーク接触子１の先端部のガス圧力
を従来と本発明の遮断器で比較すると第３図のようにな
る。本発明の遮断器では開極初期に第１のパッファ室９
ａの圧縮ガスは第２のパッファ室と固定アーク接触子ｌ
と可動アーク接触子５間に流れるのに対して、従来の遮
断器では固定アーク接触子１と可動アーク接触子５間に
だけ流れる。

その結果従来の遮断器の方が固定アーク接触子１の先端
部の圧力は高くなる。そしてさらに開極が進むと絶縁ノ
ズル７と固定アーク接触子１間で作られる断面積が絶縁
ノズル７のスロート部の断面積より大きくなる付近でガ
ス流が高速になるため固定アーク接触子１の先端部の圧
力は低下する（第３図のＡ部）。ここで本発明の遮断器
では従来の遮断器に比べて圧力の低下は小さい（第３図
のＢ部）。その結果電流遮断後の絶縁回復特性がよくな
る。

［発明の効果］ 以上のべたように、本発明によれば従来例に比べ開極初
期の圧力低下を小さくできるので進み遮断特性を向上さ
せたパッファ形ガス遮断器を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すパッファ形ガス遮断器
の開極初期を示す断面図、第２図は第１図に示すパッフ
ァ形ガス遮断器のその後の開極過程を示す断面図、第３
図は第１図に示す固定アーク電極先端の圧力の変化を示
す図である。 １・・・アーク接触子、　　２・・・可動接触子、４・
・・パッファシリンダ、 ５・・・アーク接触子、 ８・・・パッファピストン、 ８ａ・・・突起物、 ９ａ・・・第１バツフア室、 １０・・・可動仕切り板、 １２・・・ばね。 ７・・・ノズル、 ９・・・パッファ室、 ９ｂ・・・第２バツフア室、 １１・・・ガス流通穴、

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 消弧性ガスを充填した容器内に、切離可能な固定接触子
   部と可動接触子部を有し、可動接触子部にもうけられた
   パッファピストンとパッファシリンダからなるパッファ
   室を圧縮することによって、ガスを圧縮してノズル部に
   導き、固定アーク接触子と可動アーク接触子間に発生し
   ているアークに吹き付け、アークを冷却して消弧せしめ
   るパッファ形ガス遮断器において、前記パッファ室内に
   前記パッファピストンにばねで固定して動作自由にした
   。可動仕切り板をもうけて前記パッファ室を、第１のパ
   ッファ室と第２のパッファ室とし、前記可動仕切り板の
   中央部には前記第１のパッファ室と第２のパッファ室を
   連通する連通穴を設け、遮断動作初期は第１のパッファ
   室のガスが前記固定アーク接触子と可動アーク接触子間
   と前記導通穴を通して前記第２のパッファ室に流入する
   ようにし、遮断後期は前記仕切り板の連通穴が前記パッ
   ファピストンの突起物によって塞がれることによって前
   記第１のパッファ室の圧縮ガスが前記固定アーク接触子
   と前記可動アーク接触子間に吹き付けられることを特徴
   としたパッファ形ガス遮断器。