JPH03237282A - スクロール型圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はスクロール型圧縮機に関する。

（従来の技術） 第２図には従来のスクロール型圧縮機の１例が示されて
いる。

第２図に示すように、密閉ハウジング８の内部にはその
上部にスクロール型圧縮機構Ｃが、下部に電動モータＭ
が配設されている。

スクロール型圧縮機構Ｃは固定スクロールｌ。

旋回スクロール２、旋回スクロール２の公転旋回運動を
許容するが、その自転を阻止するオルダムリング等の自
転阻止部材３、固定スクロール１及び電動モータＭが締
結される固定フレーム６、回転シャフト５を軸支する上
部軸受７１及び下部軸受７２、旋回スクロール２を支持
する旋回軸受７３及びスラスト軸受７４等からなる。

固定スクロール１は端板１１とその内面に立設されたう
ず巻状ラップ１２とを備え、この端板１１には吐出ポー
口３及びこれを開閉する吐出弁１７が設けられている。

旋回スクロール２は端板２１とこの内面に立設されたう
ず巻状ラップ２２とを備え、この端板２１の外面に立設
されたボス２３内にドライブブツシュ２５が旋回軸受７
３を介して回転自在に嵌装され、このドライブブツシュ
２５に穿設された偏心孔内に回転シャフト５の上端から
突出する偏心ビン５３が嵌合されている。

固定スクロールｌと旋回スクロール２とを相互に公転旋
回半径だけ偏心させ、かつ、１８０　”だけ−角度をず
らせて噛み合わせることによって点対称に複数個の密閉
空間２４が形成されている。

電動モータＭを駆動することによって、回転シャフト５
、偏心ピン５３、ドライブブツシュ２５、ボス２３を介
して旋回スクロール２が駆動され、旋回スクロール２は
自転阻止機構３によって自転を阻止されながら公転旋回
半径の円軌道上を公転旋回運動する。

すると、ガスが吸入管８２を経て密閉ハウジング８内に
入り、電動モータＭを冷却した後、フレーム６に穿設さ
れた通路８５を通り固定スクロール１に設けられた吸入
通路１５から吸入室１６を経て密閉空間２４内に吸入さ
れる。そして、旋回スクロール２の公転旋回運動により
密閉空間２４の容積が減少するのに伴って圧縮されなが
ら中央部に至り、吐出ボート１３より吐出弁１７を押し
開いて吐出キャビティ１４に入り、更に、吐出管８３を
経て外部に吐出される。

これと同時に、ハウジング８内底部に貯溜された潤滑油
８１は回転シャフト５内下部に設けられたポンプ５１に
よって吸い上げられ、給油孔５２を通って下部軸受７２
、偏心ピン５３、上部軸受７１、自転阻止部材３、旋回
軸受７３、スラスト軸受７４等を潤滑した後、室６１、
排油孔６２を経て排出され、密閉ハウジング８の底部に
貯溜される。

なお、８４は回転シャフト５の上端に取り付けられたバ
ランスウェイトである。

（発明が解決しようとする課り 上記従来のスクロール型圧縮機においては、その運転中
、密閉空間２４内のガス圧力が旋回スクロール２の端板
２１の内面に作用し、旋回スクロール２は下方に押推さ
れるので、スラスト軸受７４には多大のスラスト荷重が
負荷される。

そして、このスラスト軸受７４の摩擦損失によってスク
ロール型圧縮機の機械的効率が悪化し、その性能が低下
するという問題があった。

（課題を解決するための手段） 本発明は上記課題を解決するために発明されたものであ
って、その要旨とするところは、それぞれ端板の内面に
うず巻状ラップを立設してなる固定スクロールと旋回ス
クロールとを噛合わせることにより密閉空間を形成し、
上記旋回スクロールを公転旋回運動させることにより上
記密閉空間内に吸入されたガスを圧縮するスクロール型
圧縮機において、上記旋回スクロールの端板の外面にう
ず巻状ラップを立設するとともにこのうず巻状ラップと
噛合するうず巻状ラップを固定フレームに立設すること
によって第２の密閉空間を形成したことを特徴とするス
クロール型圧縮機にある。

（作用） 本発明においては、上記構成を具えているため、その運
転中、旋回スクロールの端板の外面に立設されたうず巻
状ラップと固定フレームに立設されたうず巻状ラップと
を噛合わせることによって形成された第２の密閉空間内
にガスを吸入して圧縮することによりこのガス圧力を旋
回スクロールの端板の外面に作用させる。

（実施例） 本発明の１実施例が第１図に示されている。

旋回スクロール２の端板２１の外面の外周寄りにはうず
巻状ラップ２３が立設され、このうず巻状ラップ２３と
噛合するうず巻状ラップ３０が固定フレーム６に立設さ
れ、これらうず巻状ラップ２３と３０の噛合によって第
２の密閉空間３２が形成されている。そして、この第２
の密閉空間３２にガスを導入するための吸入口３３が固
定フレーム６に穿設されている。

３６は自転阻止部材３４で、旋回スクロール２の端板２
１の上面と固定スクロールｌとの間に設置されている。

他の構成はスラスト軸受７４を備えていない点を除き、
第２図に示す従来のものと同様であり、対応する部材に
は同じ符号が付されている。

しかして、モータＭを駆動すると、旋回スクロール２が
自転阻止部材３６によって自転を阻止されながら公転旋
回運動する。すると、密閉ハウジング８内に吸入された
ガスが通路８５から吸入通路ｌ５、吸入室１６を経て密
閉空間２４内に吸入されると同時に吸入口３３を経て第
２の密閉空間３２内に吸入される。そして、これら密閉
空間２４．３２がその容積を減少しながら中心に向かっ
て移動するのに従って次第に圧縮される。密閉空間２４
内で圧縮されたガスは吐出口１３、吐出キャビティ１４
、吐出管８３を経て外部に吐出され、第２の密閉空間３
２内で圧縮されたガスはうず巻状ラップ２３．３３の内
周側端より室６１内に吐出され、排油孔６２を経て密閉
ハウジング８の内部空間に吐出される。

かくして、第２の密閉空間３２内で圧縮されたガスの圧
力が旋回スクロール２の端板２１の外面に作用して旋回
スクロール２を上方に向かって押推する。

（考案の効果） 本発明においては、旋回スクロールの端板の外面にうず
巻状ラップを立設するとともにこのうず巻状ラップと噛
合するうず巻状ラップを固定フレームに立設することに
よって第２の密閉空間を形成したため、圧縮機の運転時
、第２の密閉空間内のガス圧力によって密閉空間内のガ
ス圧力による押圧力と方向が反対の押圧力を発生させる
ことができ、かくして旋回スクロールに作用するスラス
ト荷重を相殺し又は低減することができる。かくして、
スラスト軸受の摩擦損失を抑制又は低減して圧縮機の機
械的効率を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１実施例を示す部分的縦断面図、第２
図は従来のスクロール型圧縮機の縦断面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. それぞれ端板の内面にうず巻状ラップを立設してなる固
   定スクロールと旋回スクロールとを噛合わせることによ
   り密閉空間を形成し、上記旋回スクロールを公転旋回運
   動させることにより上記密閉空間内に吸入されたガスを
   圧縮するスクロール型圧縮機において、上記旋回スクロ
   ールの端板の外面にうず巻状ラップを立設するとともに
   このうず巻状ラップと噛合するうず巻状ラップを固定フ
   レームに立設することによって第２の密閉空間を形成し
   たことを特徴とするスクロール型圧縮機。