JPH03234889A - ガラス繊維シート - Google Patents

ガラス繊維シート

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JPH03234889A
JPH03234889A JP2240067A JP24006790A JPH03234889A JP H03234889 A JPH03234889 A JP H03234889A JP 2240067 A JP2240067 A JP 2240067A JP 24006790 A JP24006790 A JP 24006790A JP H03234889 A JPH03234889 A JP H03234889A
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JP
Japan
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mycelium
glass fiber
fibers
sheet
paper
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JP2240067A
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English (en)
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Otohiko Watabe
乙比古 渡部
Yasuyuki Oku
恭行 奥
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Ajinomoto Co Inc
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0313Organic insulating material
    • H05K1/0353Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement
    • H05K1/0366Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement reinforced, e.g. by fibres, fabrics

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はエアーフィルター用濾紙、プリント基板用シー
ト、床材等の用途に利用されるガラス繊維シートに関す
る。
〔従来技術〕
ガラス繊維シートは、半導体産業、医療品製造工業、食
品工業、病院等の分野で利用されるクリーンルーム用エ
アーフィルター ビル空調用エアーフィルターをはじめ
、プリント基板、床材バッカー等広範囲の分野で利用さ
れている。これらガラス繊維シートはガラス繊維を主体
とし、必要に応じて、合成繊維、天然繊維、無機繊維を
混合して抄紙したものが利用されている。
ここで用いられているガラス繊維は各用途に応じて、そ
の繊維径、繊維長が異なる。例えばクリーンルーム用エ
アーフィルターには、HEPAフィルター(超高性能エ
アーフィルター)、中性能エアフィルターがある。前者
では繊維径0.1〜]−μmの比較的細かいガラス繊維
が用いられ、後者では繊維径が1〜15μmの比較的太
いガラス繊維が用いられている。プリント基板用あるい
は床材のバッカー用としては5〜15μmの繊維径のも
のが主として用いられ、必要に応じて合成繊維、天然繊
維を適宜混合して、シートの空隙率を変え、含浸樹脂の
付着量をコントロールしたり、塩化ビニルのゾルの浸透
性をコントロールする。
これらのシートを形成する際、上記繊維のみでは繊維に
自着能力がなく、シートとしての強度を得るためには、
バインダーが必要となる。パインダーとしては、アクリ
ル系、ウレタン系、エポキシ系、スチレン−ブタジェン
系、塩化ビニル系、エチレン−酢酸ビニル系等の合成樹
脂エマルジョンをガラス繊維の水性スラリーに添加して
、混合抄紙(内添法)するか、紙層形成後、スプレーま
たは含浸等により付与して使われる。また熱水可溶性の
繊維状ポリビニルアルコールを混抄する方法等があり、
これらバインダーは要求性能に応じて適宜、選択あるい
は組み合わせて用いられている。
エアーフィルター、床材用バッカー、プリント基板等に
使用されるガラス繊維シ、−トの要求性能は各々異なる
が、これらの共通した要求性能としては、低バインダー
量で強度の強いことが上げられる。高強度のガラス繊維
シートを得るためバインダー量を増やすと、繊維間にバ
インダーの皮膜が多く形成され通気性又は含浸特性が低
下する等、ガラス繊維シートの特性が阻害される。
特開昭64−13789号公報で微生物の産出するバク
テリアセルロースを利用したプリント配線板用シートが
例示されている。バクテリアセルロースはシート化に用
いることができるが、バクテリアセルロースは濾水度が
低いこと、凝集性が強く地合が悪くなることが欠点であ
った。
バクテリアセルロースは菌体を培養し、菌体外に生産さ
れた物質を利用しているのに対し、菌体自身をシートに
利用した例としては特公昭57−10240号公報、イ
ギリス公開特許第2165865号公報が挙げるれる。
前者ハ、パルプと合成パルプに糸状菌を混合し、パルプ
の増量剤としての利用に関し述べているだけで、機能性
シートのバインダーに関しては何等記述はない。
後者は、糸状菌をアルカリで積極的に洗浄し、キチン・
キトサンを露出させ、キチン・キトサンそのものの特徴
をいかし、傷病用不織布、イオン交換体としての利用を
述べている。ここでは、キチン・キトサンの特徴をいか
すことに注意が注がれ、糸状菌をアルカリ洗浄せずにそ
のままバインダーとして用いる方法に関しては何等記述
はない。
この様に糸状菌を、他繊維のバインダーとして利用する
ことについての知見は限られている。
一方、樹脂含浸エマルジョンの内添法には、ガラス繊維
の水性スラリーにエマルジョンを添加し、多価金属塩の
水溶液またはカチオン性のポリマー水溶液を加え、前記
エマルジョンをガラス繊維表面に凝集、沈着させ、抄紙
する方法や予め合成樹脂エマルジョンを多価金属塩等で
平均粒子径が50〜300μmの大きさに凝集させこれ
をガラス繊維の水性スラリーと混合抄紙する方法で、こ
の方法においては、繊維の交差部に付着した樹脂凝集物
のみが紙力に寄与するため、必要な紙力を得るためにバ
インダーを多量に添加する必要がある。このため得られ
たシートの通気性は著しく阻害される。さらに、ガラス
繊維は表面がなめらかであり、そのため抄紙の際に上記
凝集物はガラス繊維表面から容易に離脱し、抄紙ワイヤ
ーから流出したり、また抄紙ワイヤーの目づまりを起こ
す。
スプレーや含浸法により合成樹脂エマルジョンを付与す
るためには、通常の抄紙設備以外に特別な設備が必要で
ある。
すなわち、抄紙機ワイヤー上に形成されたシートは、水
の表面張力により、かろうじてシートの形態を保ってい
るに過ぎず、これにバインダーを付与するためには、こ
の湿ったままのシートをワイヤー等で保持して、これに
バインダーをスプレーするか、あるいは、含浸した後、
そのまま乾燥させてはじめて、ガラス繊維シートの強度
が得られる。このため工程が煩雑であり、また生産速度
も遅い。また、この方法においてもバインダー量を多く
必要とする。
熱水可溶性の繊維状ポリビニルアルコールをバインダー
として混抄する場合は、湿紙水分が十分でないと乾燥時
ポリビニルアルコール繊維が溶融しないため、シート強
度が得られない。繊維径が1μm以下の細かいガラス繊
維の場合は、繊維のネットワーク間に多くの水を保持で
きるため、上記バインダーで十分な紙力が得られるが、
繊維径が数μm以上のガラス繊維では、湿紙の水分保持
能力がないため、紙力の強いシートを得るのは困難であ
る。また、繊維状ポリビニルアルコールバインダーを使
って得られるシートは緻密で密度が高く、かさ高なシー
トを要求されるフィルターには不適当である。
さらに製造上においても抄紙機のワイヤ一部からフェル
トに移転させる過程、ついで乾燥部に移転させる過程で
は、ガラス繊維間の結合がないためガラス繊維がフェル
トに取られ、切断しゃすい問題もある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、上記従来の問題点を解決するものであり、通
常の抄紙工程で容易に製造でき、低バインダー量でシー
ト強度の強いガラス繊維シートを提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは前記の課題を解決するため鋭意研究を行っ
た。その結果、ガラス繊維のバインダーとして、糸状菌
の産生ずる菌糸体を使用することにより、ごく少量のバ
インダーで、高強度のシートが得られることを見い出し
本発明を完成した。
即ち、本発明はガラス繊維と菌糸体を含有してなるガラ
ス繊維シートである。
上記ガラス繊維シートはエアーフィルター用濾紙、プリ
ント基板用シート、床材等に用いることが可能である。
以下本発明の詳細な説明を行う。
本発明で用いられるガラス繊維は、繊維径4μm以下の
極細ガラス繊維、繊維径5〜20μmのチョツプドスト
ランドガラス繊維を各々単独またはこれらを組み合わせ
て使用できる。
バクテリアセルロースは菌を培養しその菌体外に生産さ
れたセルロース性物質を利用しているのに対し、本発明
で用いられる糸状菌の産生ずる菌糸体とは菌体自身が生
長し繊維状になったもの、すなわち菌体そのものを利用
しており、バクテリアセルロースとは異なる。このバク
テリアセルロースもガラス繊維のシート化に用いること
ができるが、本発明の菌糸体を用いたものは、バクテリ
アセルロースを用いたものより地合が良いこと、シート
が柔軟であるため巻取り性が良いこと等において、より
優れている。
本発明で用いられる糸状菌の産生ずる菌糸体とは、カビ
(アスペルギルス属、リゾプス属、フザリウム属、ザプ
ロレグニア属、ムコール属、デイプロブイア属、セルコ
スポーラ属、トリコテシウム属、ペニシリウム属、トリ
コデルマ属、ノイロスポラ属、ボトリティス属、トリコ
ツアイトン属、チュートミウム属、エンドシイア属、等
)、酵母(カンディダ属等)、放線菌(ストレプトミセ
ス属等)、バクテリア(マイコバクテリウム属等)。
担子菌類(ヘテロバシジョン属、ラエティボルス属、テ
ィロミセス属等)、藻類(ホトリブイウム属、スペルリ
ナ属)等、菌糸状になる全ての生物をさす。
培地は、有機及び無機栄養分を含む各菌糸体に適した培
地(例えば、カビの場合には、YM培地)を用いる。こ
の際、培地の有機栄養分の濃度は、通常の1/10〜1
 / 100でも可能で、経済的にも優れている。攪拌
は、菌糸体が、玉状に固まってしまうこともあるので、
緩やかな攪拌、あるいは、静置条件が望ましいが、玉状
になる恐れがない場合は、生育を促進するために、振盪
を行なってもよい。温度は、5〜95℃、期間は、1日
間〜90日間の範囲にて行う。
培養により得られた菌糸体は、そのまま使用することも
できるが、菌糸体はセルロース、キチンのような多糖類
の他に、タンパク質、核酸、脂質、無機塩類等種々の成
分を含有しているので適当な処理でそれらを除去するこ
ともできる。例えばタンパク質の場合はアルカリ水溶液
、脂質の場合は有機溶剤、無機塩類の場合は酸溶液等に
それぞれ浸漬することにより除去が可能である。また菌
糸体には色が着いている場合があるが、これは目的に応
じて上記の処理や漂白等で脱色する事が可能である。通
常、本発明の菌糸体に対する処理は、通常のパルプ精製
工程、すなわちアルカリ処理や漂白処理などの工程をそ
のまま使用することができる。
このようにして得られた菌糸体はガラス繊維との絡み合
いがよく、抄紙機のワイヤー上に形成さ 0 れた湿紙の強度が強いため、次の工程への転移が容易で
あり、通常の抄紙設(nuで効率よく製造できる。また
菌糸体を混合することによりスラリーの分散かよくなる
こともその特徴であり、そのため容易に均一なシートを
得ることができる。
水中でのガラス繊維の分散を更に良好にするため界面活
性剤、高分子ポリアクリルアミド水溶液等を添加しても
よい。さらに気泡によるピンホールの生成を避けるため
、消泡剤を添加してもよい。
該シートは上記ガラス繊維と菌糸体を水中に均一に分散
混合し、通常の湿式抄紙機で抄紙、乾燥することにより
得られる。
菌糸体の量はシー1− ffi瓜に対し、1〜30重量
%で、好ましくは5〜20重皿%である。菌糸体が1重
量%より少ないとシート強度が弱く、30重ユ%より多
いとガラス繊維の量が少なくなり好ましくない。
また、ガラス繊維と菌糸体の混合は、菌糸体の調製後と
は限らず、必要に応じて、ガラス繊維を培地に添加し、
培養時にガラス繊維と菌子体の複合体を調製しても良い
また、必要に応じて上記ガラス繊維シー1へは合成繊維
、再生繊維、天然繊維または無機繊維を混抄することが
できる。合成繊維としてはポリエステル繊維、ポリアミ
ド繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリオレフィン繊
維、ポリアクリルニトリル繊維等が例示される。再生繊
維としてはレーヨン繊維、キュプラ繊維等が例示される
。天然繊維としては、水利バルブ、麻パルプ、木綿パル
プ等が例示される。無機繊維としては、セラミック繊維
、ロックウール繊維、セピオライト等が例示される。上
記各種繊維はガラス繊維および菌糸体の水性スラリーに
混合分散することが可能で、このスラリーを抄紙するこ
とによりガラス繊維シートが形成される。さらに、無機
燃料を混合し抄紙することも可能である。
上記ガラス繊維シートは必要であれば、撥水剤をスプレ
ー、塗布、含浸し乾燥することにより撥水加工してもよ
い。また、サイズ剤をスラリーに混合し、抄紙してもよ
い。また、表面のガラス繊1 維の毛羽立ちを抑えるために、合成樹脂エマルジョンを
スプレー、含浸し乾燥してもよい。
〔作 用〕
本発明のガラス繊維シートは、ガラス繊維にバインダー
として菌糸体を用いることにより得られる、低バインダ
ー量で強度の高いシートである。
そのため取り扱いが容易で、エアーフィルター用濾材、
プリント基板用原紙、床材等として有効に作用する。
〔実施例〕
以下に実施例をあげて本発明を具体的に説明するが、本
発明は本実施例に限定されるものではない。
実施例において記載の部、%はすべで重量によるもので
ある。
菌糸体を以下の通り調製した。
培地として以下の2種類の組成のものを用いた。
(培地I)イーストエキストラクト0.3g、マルトエ
キストラフl−0,3g、  ポリペプトン0.5g、
グルコース1.Og、水道水]1.Og1] 2 pHは7.0に調整した。
(培地■)イーストエキストラクト3g1マルトエキス
トラクト3g1ポリペプトン5g1グルコース10g1
寒天20g、水道水1.0g、pHは7.0に調整した
培地■上で、30℃で、3日間、カビ(アスペルギルス
、オリゼー ATCC15240)を前培養した。前培
養したカビを生理食塩水に懸濁した。吸光度を2.53
 (600nm)にし、これを、培地Iに対して2%の
割合で接種した。マグネチックスターシーにより、30
rpmの緩やかな回転を行いながら、30℃で2日間培
養した。
培養後に、培養液から生成した菌糸体を十分量の水で吸
引ろ過しながら水洗した。以下実施例1〜4ではこの菌
糸体を用いた。
(実施例1〜3) 極細ガラス繊維(ジョンマンビル社製、C0DE106
、繊維径0.54〜0.6g、czm:以下ガラス繊維
(A))を水中に添加し、Sv型往復反転式攪拌機(高
崎製作所製、アジター)で分散 3 ] 4 後、先に調製した菌糸体をアジターで攪拌しながら添加
混合した。このときシートを抄紙したときのガラス繊維
(A)と菌糸体の混合比を9515.90/10.80
/20になるよう3水準調製した。ついで該スラリーに
水を加え各々0.1%に希釈し、乾燥重量で75g/r
rfのシートを角型手抄装置(金網80メツシユ一金網
寸法25cm×250In)で抄紙後、プレス、乾燥し
ガラス繊維シートを得た。得られたシートに1%濃度の
水溶性撥水剤(チバガイギー社製、フォボテックスFT
C)をガラス繊維シートに対し、固形分で1%になるよ
うスプレーで塗布、乾燥し撥水処理を行い、I(EPA
フィルター用濾材を得た。
(実施例4) チョツプドストランドガラス繊維(旭ファイバーガラス
社製、繊維径9μm1繊維長6mm :以下ガラス繊維
(B))を水中に添加し、0.5%濃度に調製後、アジ
ターで分散した。該スラリーに、ガラス繊維(B)と菌
糸体の比が9515になるように、先に調製した菌糸体
を添加し、さらに水を加え、0.2%濃度に調整しアジ
ターで均一に分散し、乾燥重量で40g/ryfのシー
トを抄紙し、ワイヤーからフェルトに移転した(湿紙状
態)。
ついで、極細ガラス繊維(ジョンマンビル社製、C0D
E108B、繊維径1μm=以下ガラス繊維(C))1
0部とガラス繊維(B)90部を水に添加し、0.5%
濃度に調整後アジターで分散した。該スラリーにガラス
繊維(ガラス繊維(B)とガラス繊維(C))と菌糸体
の比が9515になるように、先に調製した菌糸体を混
合し、水を加え、0.2%濃度に調整しアジターで均一
に分散し、乾燥重量で35g/rrfのシートを抄紙し
た。
ついで、ワイヤー上の湿紙の上に、先にフェルトに移転
した40g/r+fの9μmガラス繊維からなる湿紙を
フェルトとも重ね合わせ、ワイヤー上の湿紙をフェルト
に移転し、プレス、乾燥をし、35 g/rr?と40
g/rrrのガラス繊維シート2層からなる75g/r
rrの抄き合わせガラス繊維シートを得た。
 5 得られたシートを実施例1〜3と同じ方法で撥水処理を
行い、中性能エアーフィルター用濾材を得た。
(比較例1) ガラス繊維(A)95部を水中に添加し、0.5%濃度
に調整後アジターで分散し、該スラリーに熱水可溶性ポ
リビニルアルコール繊維(クラレ社製、VPB105、
繊維径2デニール、繊維長3mm)5部を添加し、水を
加え、0.2%の混合スラリーとし、均一に分散後、実
施例1〜3と同じ方法で乾燥重量で75g/rrrのガ
ラス繊維シートを作成し、撥水処理を行いI(EPAフ
ィルター用濾材を得た。
以上の結果を表・1に示す。測定項目は、坪量、厚み、
引張り強度、圧力損失、捕集効率である。
なお、圧力損失(mmH20)および捕集効率はJIs
  B−9908の形式1により風速5.3cm/秒で
測定した。また、捕集効率の測定はり。
Pエアロゾル(フタル酸ジオクチル、粒径0. 3μm
)を用いて測定した。
]−6 表  1 *GFニガラス繊維 PVA繊維:熱水可溶性ポリビニルアルコール繊維(実
施例5) 菌糸体を以下の通り調製した。
培地として以下の2種類の組成のものを用いた。
(培地■)ポテトデキストロース寒天培地(栄研化学社
製)39g、寒天5gに水道水を加え、pHを5.6に
調整しく塩酸および苛性ソーダ使用)全体を1ρにフィ
ルアップした。150mΩずつルーフラスコに分注し、
120℃、20分オートクレーブによる殺菌を行った。
(培地■)イーストエキストラクト3g1マルトエキス
トラクト3g(以上デイフコ社製)、ポリペプトン5g
(大五栄養社製)、グルコース20gに水道水を加え、
pH7,Oに調整しく塩酸および苛性ソーダ使用)全体
を1Ωにフィルアップした。培地1.5Ωを3g容量コ
ルベンに分注し、120℃、20分オートクレーブによ
る殺菌を行った。
培地■上で、28℃で3日間、カビ(フザリウム・ソシ
ーニ)を培養した。培養後、1一つのルーあたり生理食
塩水を30m1加えて、生育したカビ菌体をよく懸濁さ
せた。懸濁物を滅菌した綿に透過させ、得られた胞子懸
濁液を1mgずつ分注し、−80℃下で保存し、以後必
要な時に溶かして用いた。培地■に、胞子懸濁液を、1
gあたり1mgの割合で接種し、28℃、2日間、80
ストロ一ク/分で培養した。培養液を200メツシユの
ふるいを用いて濾過し、さらに純水で洗浄を繰り返した
。この菌糸体を用いて実施例3と同様にして、ガラス繊
維シートを得、同様の撥水処理で、HEPAフィルター
用濾材全濾材。
(実施例6) 菌糸体を以下の通り調製した。
培地としては、培地■と培地■の2種類を用いた。
培地■上で、28℃で、3日間、カビ(デイプロプイア
・ナタレンシス)を培養した。培養後、生理食塩水を加
えて、生育したカビ菌糸をよく懸゛濁させ得られた懸濁
液を、培地■に接種し、28℃、2日間、80ストロ一
ク/分で培養した。接種割合は、1Ωあたり、スラント
1木分であった。
9 培養液を200メツシユのふるいを用いて濾過し、さら
に純水で洗浄を繰り返した。この菌糸体を用いて実施例
3と同様にして、ガラス繊維シートを得、同様の撥水処
理で、HEPAフィルター用濾材全濾材。
(実施例7〜16) 実施例6と同様にして、カビ(セルコスポーラ・オリゼ
ー)(実施例7)、カビ(トリコテシウム・ロセウム)
(実施例8)、カビ(ムコール・ロイキシアヌス、IF
0577B)(実施例9)、カビ(ペニシリウム・シト
リナム、ATCC9849)(実施例10)、カビ(ト
リコデルマ・リーセイ、ATCC117109)(実施
例11)、カビ(ノイロスポラ・クラッサ、ATCC3
6373)(実施例]2)、カビ(ボトリティス・シネ
リー CB5241.62)(実施例13)、カビ(ト
リコツアイトン・メンタグロファイテス、1FO752
2)(実施例14)、カビ(チェートミンム・アナへリ
シナム、NHL2390)(実施例]5)、カビ(エン
ドシイア・バラシテ 0 イカ、CB5114.13)(実施例16)を用いて、
以下、実施例6にならい、菌糸体を調製して、ガラス繊
維シートを得た。
以上実施例5〜16で得られたシートの物性の測定結果
を表2に示す。項目は実施例1〜4に同じである。
1 2 23 (実施例17) 菌糸体を以下の通りに調製した。
培地として、培地■および次の培地Vの2種類の組成の
ものを用いた。
(培地■)イーストエキストラクト3g1マルトエキス
トラクト3g1ポリペプトン5g1グルコス20g1ガ
ラス繊維(A) 12 g、水道水1、O,Q、pHは
7.0に調整した。培地1.5gを3.lll容量コル
ベンに分注し、120℃、20分オートクレーブによる
殺菌を行った。
培地■上で、30℃、3日間、カビ(アスペルギルス・
オリゼー、ATCC15240)を前培養した。前培養
したカビを生理食塩水に懸濁した。
吸光度を2. 53 (600n m)にし、これを培
地Vに対して2%の割合で接種した。マグネチックスク
ーラーにより、30rpmの緩やかな回転を行いながら
、30℃で、2日間培養し、ガラス繊維に菌糸体が結着
したガラス繊維−菌糸体複合体を得た。ガラス繊維−菌
糸体は、200メツシユふるい上で水洗した。ついて、
該複合体にガラス繊維の1000倍(重量)の水を加え
、乾燥重量で70g/r&のシートを各型手抄装置(金
網80メツシユ一金網寸法25X25cm)で抄紙後、
プレス乾燥し、ガラス繊維シートを得た。
ガラス繊維を初めから加えた場合でも、カビの培養、処
理工程に何等支障を来さず、カビの菌糸体は同様の優れ
たバインダー効果を示した。
(実施例18〜20) ガラス繊維(B)を水中に添加し、0.5%濃度に調整
後、アジターで分散し、先に調製した菌糸体をアジター
で攪拌しながら添加混合した。このときガラス繊維と菌
糸体の比を9515.90/10.80/20に変化さ
せて調製した。ついで上記スラリーに水を加えて各々0
.2%に希釈し、抄紙後、プレス、乾燥し、坪量50g
/ryfのガラス繊維シートを得た。
(比較例2) 先に調整した菌糸体を絶乾重量で10g相当量を採取し
、2%NaOHで120℃、20分間蒸気滅菌処理した
。処理後、洗浄し、絶乾重量を測つA  5 定したところ2.5gであった。
実施例18〜20と同じ方法でガラス繊維(B)を分散
し、NaOHで処理した上記の菌糸体を混合した。この
ときガラス繊維と菌糸体の混合比が90/10になるよ
うに調整し、実施例18〜20と同様の方法で坪量50
g/ryfのガラス繊維シートを得た。
実施例18〜20、比較例2のガラス繊維シートの物性
を表、3に記す。測定項目は坪量、密度、引張り強度、
通気度で、なお通気度の測定はJIS  L−1096
のフラジール型試験器で測定した。
(実施例21) 実施例18〜20のガラス繊維シートにエポキシ樹脂(
油化シェル社製、エピコー)1001)100部、ジシ
アンジアミド6部、ベンジルジメチルアミン0.4部、
メチルエチルケトン67部からなるエポキシ樹脂フェス
を含浸し、含浸シートを得た。いずれも含浸性、取り扱
い作業性に優れたシートであった。
含浸シートを風乾後、120℃で10分間乾燥し、含浸
乾燥したシートを4枚重ね170℃、20kgr/c+
n2 テ30分、熱圧成型し、プリント基板用シートを
得た。体積抵抗率を測定したところ、実施例18〜20
の順に1.2X10151.5X10151.0XIO
15Ω’Cmと良好な電気特性を示した。また、シート
のぼこつきや反りも全く見られなかった。
(実施例22) 剥離紙にポリ塩化ビニルゾルを塗布し、その上に実施例
18〜20のガラス繊維シートを載せ、さらにポリ塩化
ビニルを塗布し、乾燥して含浸シートを得た。ポリ塩化
ビニルの浸透性、作業性に優れており、サンドイッチタ
イプの床材として好適であった。
(実施例23) ガラス繊維(ユニチカ社製、繊維径6μm1繊維長6m
m:以下ガラス繊維(D))30部、ガラス繊維(B)
30部、ポリエステル繊維(ティジン社製、繊度0.5
デニール、繊維長3mm) 6 10部、未叩解針葉樹漂白パルプ(NBKP、C3F6
75m1)10部を水中に添加後、アジターで攪拌しな
がら、菌糸体20部を添加し、水を加え0.2%の混合
スラリーを得た。該スラリーを均一に分散後、実施例1
〜3と同じ方法でガラス繊維シートを得た。結果を表、
3に示す。
 7 8 9 このシートは床材のバッカー用として、強度、取り扱い
性に優れた物であった。
表、1から明らかなように本発明のフィルタは低バイン
ダーで大きな強度を示し、圧力損失の小さい、捕集効率
が高いものである。
表、2から本発明のフィルターのバインダーとして該フ
ィルターを構成する菌糸体は属に限定されず、優れたバ
インダー効果は菌糸状になる生物一般について言えるこ
とが判る。
表、3からも本発明のシートが低バインダーで大きな強
度を示し、床材としての取り扱い、加工性に優れている
ことが判る。
なお、バインダーとして用いる菌糸体の量は、本願発明
に関する菌糸体の量に比べ、NaOHで処理することに
より、菌糸体産生時から考えると4倍量を必要としたに
も関わらずシート強度は変わらなかった。
〔発明の効果〕
本発明のガラス繊維シートはガラス繊維と糸状菌の産生
ずる菌糸体からなる。少量のバインダーで充分な強度を
もつ。必要に応じて合成繊維、天然繊維、無機繊維を混
合することも可能である。
該ガラス繊維シートはエアーフィルター用濾材、プリン
ト基板、床材バッカー等に要求される、均質で高強度の
紙力を有し、通常の抄紙方法で様々な径のガラス繊維シ
ートを幅広く利用し、容易に抄紙できる等の効果がある

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ガラス繊維と糸状菌の産生する菌糸体を含有して
    なるガラス繊維シート。
  2. (2)菌糸体を1重量%〜30重量%の範囲で含有して
    なる請求項(1)記載のガラス繊維シート。
JP2240067A 1989-12-22 1990-09-12 ガラス繊維シート Pending JPH03234889A (ja)

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JP33117689 1989-12-22
JP1-331176 1989-12-22

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