JPH03234656A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH03234656A
JPH03234656A JP3171990A JP3171990A JPH03234656A JP H03234656 A JPH03234656 A JP H03234656A JP 3171990 A JP3171990 A JP 3171990A JP 3171990 A JP3171990 A JP 3171990A JP H03234656 A JPH03234656 A JP H03234656A
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渡部 文彦
Atsushi Saito
篤 斉藤
Akio Okubo
明夫 大久保
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はインクジェット記録ヘッドを備えたインクジェ
ット記録装置に関するものである。
[従来の技術] プリンタ、複写機、ファクシミリ等の記録装置は、転送
されてくる画像を情報に基づいて、記録ヘッドのエネル
ギー発生体を駆動することにより、紙やプラスチック薄
板等の記録シート上にドツトパターンから成る画像を記
録していくように構成されている。
前記記録装置の中でもインクジェット記録装置は、記録
時における騒音が極めて小さく、高密度マルチ吐出口が
容易であることから、高速記録か可能である。また、カ
ラー画像の色再現が容易である点等において最近関心を
集めている。
その中でも、熱エネルギーを利用してインク滴を吐出飛
翔させる方式(バブルジェット式など)は、薄膜技術に
より流路を形成できることから、あらゆる記録方式の中
でもっとも高密度化が可能で、したがって高速記録に適
しているといえる。
[発明が解決しようとしている課題] ところでインクジェット記録装置においては、インク吐
出口からのインクの蒸発や乾燥、吐出口からのインク漏
れや吐出口面へのゴミ付着等による汚れ、インクタンク
から記録ヘッドに対し供給されるインクのインク供給路
内での気泡発生などにより、インク吐出不良が生じ、記
録画像の品位が低下することがある。
そこで、この吐出不良を解硝するため、記録動作中ある
いは非記録時に、記録ヘッドの全吐出口1からインクを
空吐出させたり、例えば、記録紙の記録幅全幅にわたっ
て吐出口が設けられたフルラインタイプの記録ヘッドで
は、複数のインク供給口を有しているので一方から他方
への一方向のインク流れを生しさせて行う記録ヘッドの
回復動作を必要とする。
この記録ヘッド(インクジェットヘット)を使用してい
ない時に回復動作を行なう際には吐出口形成面を密封す
る必要があり、そのためにキャッピング手段を設ける必
要もある。
以上のようにインクジェット記録装置では記録ヘッドの
他、記録ヘッドに対してインクを供給するための供給系
(インクタンク・ポンプ・管等)や記録ヘッドの吐出状
態を正常化させるための回復系(ふきとり手段・キャッ
プ)等のユニットをも、当然これらの部品が記録シート
パス周辺近くに配置される。
このため、記録シートパスが複雑になったり、ツレによ
って、紙搬送トラブルがあった場合には、周辺の回復系
までトラブルを起す場合も生じうる。また、逆にインク
供給系を構成する部品からのインクもれが記録シート及
び記録シートパスを汚す原因になる可能性があるという
技術的課題を抱えている。
本発明は、これらの課題を解決し、極めて良好な記録を
達成できるインクジェット記録装置を提供することを目
的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は、この目的を達成するため検討した結果、
各構成項要素の装置ない配置を工夫することで好適な結
果が得られることを見出した。
本発明は、その知見に基づきなされたもので記録媒体に
インクを吐出して記録媒体に記録を行うインクジェット
記録装置において、記録媒体に記録を行うために、イン
クを吐出するインクジェット記録ヘッドと、前記インク
ジェット記録ヘッドによる記録位置下方に設けられた、
前記インクジェット記録ヘッドの吐出口を覆うキャッピ
ング手段と、前記インクジェット記録ヘットに供給され
るインクを貯留するためのインクタンクと、を有するこ
とを特徴とするものである。
これによれば、インクのある部分が最下方にあり、装置
の傾斜によるインク漏れの危険性を減する。また、イン
クのある部分と、インクの存在しない部分が分けられて
おり、装置内のユニット分けが容易になり、設計の容易
化、構造の単純化、組立性の向上、インクの容易化、機
能の確保安定等の効果が得られる。さらに、インクタン
クと記録ヘッドとの間における水頭差を十分に取ること
ができたため、インク供給に寄与する圧力変化の割合が
軽減され良好な記録ができる。
[実施例] 以下、本発明を実施例に基づき具体的に説明する。
第1図(A)は本発明を特徴的に表すファクシミリ装置
の一実施例の中央断面図である。第1図(B)はその上
桟平面図、第2図は、その開放状態を示す断面図である
。本実施例のファクシミリ装置は大きく分けて、原稿搬
送系A、光学系B、電源部C1電気回路基板D、記録紙
搬送系E、デカール系F、供給系G、回復系Hにより構
成されている。ここで前記原稿搬送系A及び光学系Bは
原稿像を設は取る原稿読み取り部を構成している。そし
てフアツジより装置の基本動作として、送信或いはコピ
ーの際、原稿搬送系Aは原稿2がセットされると、原稿
2の原稿像を読み取るために、該原稿2を不図示のTl
fAII11手段より駆動を得たローラ列(ローラR1
・R2・R3・R4)により逐次搬送する。そして搬送
途中法められた原稿読取ライン(主走査ライン)位置の
原稿ライン情報が、光学系B(ランプLトミラーM1M
2)の反射光路を通して集光レンズLeによりラインC
CD100まで届き、電気信号に変換され原稿情報が読
み取られる。受信或いはコピーの際、記録紙搬送系Eは
、ロール形状に巻かれた記録紙1を図示した経路に不図
示の駆動手段により、駆動を得たローラ列により、逐次
搬送し、途中法められた記録紙記録ラインに対し、記録
ヘッド38の吐出開口からインクが吐出し記録される。
記録ヘッド38の吐出開口からのインクの吐出は、熱エ
ネルギーが利用されて行なわれる。そして、この熱エネ
ルギーは、記録ヘッド38が備える電気熱変換体によっ
て生起されるものである。尚、電源部Cは普通、一般A
C人力を得て装置内の全ての必要な電圧電流に変換して
各部に供給している。電気回路基板りを中心とした電気
回路はマイクロコンピュータシステムを中心に、本装置
の各部の機能動作を制御しており、また、送信回線との
接続・解放や、画像の情報信号の入出力を行なう。供給
系Gは記録ヘッドにインクを供給し、回復系Hは、ヘッ
ドに必要な吐出開口面のクリーニングとキャッピングを
行なう。
なお第1図(B)に示す通り、ロール状記録紙1は装置
はほぼ中央に位置し、その左方には原稿搬送系A、光学
系B、電源部Cが垂直方向に並んで配置されている。ま
たその右方には上方から順に記録ヘッド38.記録ヘッ
ド回復系H,インクタンク86を備えたインク供給系G
が配置されている。このように上方から順に記録ヘッド
38゜記録ヘッド回復系H,インクタンク786を備え
たインク供給系Gが配置゛されているために、本実施例
では装置が傾斜していても、記録ヘッド38のオリフィ
ス面に対するインクタンク86からの圧力変化の割合が
軽減され(各吐出口に対する圧力が均一となり)、良好
な記録が可能となる。これは装置を小型化したにもかか
わらず、記録ヘッドのオリフィス面とインクタンクとの
間隔をより大きくすることができるからである。
以下多構成及び動作の様子を各々説明する。
まず、記録紙搬送の動作を順を追って説明する。ロール
状記録紙1は装填され、この記録紙1は巻きぐせを矯正
するためのデカール系Fを通って、駆動搬送ローラ7と
該搬送ローラ7に当接する従動ローラ(プラテンローラ
)8に挟まれて搬送される。搬送ローラ7は不図示の駆
動手段により駆動されており、例えば、ステッピングモ
ータを駆動源としている。
ここで従tローラ8(プラテンローラ)周辺の長手方向
の部品関係、を示す斜視図を第3図に示す。記録フレー
ム19に固着または一体形成された第1プラテン側板1
3a及び342プラテン側板13bが、その軸径よりも
大きな開口13cに軸を貫通して従動ローラ8をがたを
与えて支持している。そして、従動ローラ8の軸部両端
にEリング29及び30が抜は止めとして取りつけられ
ている。さらに、両軸部には内径と外径の同軸度が正確
に規定され従動ローラ8の芯部に嵌合し回動自在の軸受
10a、10bが配設されている。−方、前記第1プラ
テン側板13a及び第2プラテン側板13bは、図示す
るように内側面に各々プラテン押圧軸12a、12bが
嵌合し摺動自在に配設されている。そして、バネlla
、llbの作用により、前記プラテン押圧軸12a、1
2bの一端が、前記従動ローラ8の軸受10a、10b
に当接押圧力を与えるよう構成されている。
さて、第1図に戻って、記録ヘッド38は記録位置にあ
り、この時、従動ローラ8は押圧力をもって、搬送ロー
ラ7に対して従動ローラ8を、また記録ヘッド38に対
して前記軸受10a及び10bを当接することによって
2方向に当接し位置決めされる。即ち、従動ローラ8へ
のプラテン押圧軸12a、12bの押圧力の方向は前述
がごとく、従動ローラ8が搬送ローラ7と軸受10a、
10bが記録ヘッド38へと当接する方向に設定されて
いる。同時に、可撓性薄板の記録ガイド14は、前記記
録ヘッド38がヘッド軸36を回動中心として回動して
記録位置にくる。
こうして、シートパスは記録ライン位置に合され、記録
ヘッド38は記録時に吐出開口より、前記記録ライン位
置にインクを吐出記録する。
次に、記録紙1は、第1曲率ガイド15と第1排紙ガイ
ド20にガイドされて、第1排紙ローラ21と該排紙ロ
ーラ21と当接する、コロ列17a〜17g及びコロ列
18a〜18gに挟まれて案内搬送される。
なお、前記第1排紙ローラ21は、゛搬送ローラ7と同
じ駆動源の駆動系より駆動力を得て、前記第1排紙ロー
ラ21の周速が、前記搬送ローラ7の周速よりわずかに
早くなるよう設定されている。
ここで、第1排紙ローラ21周辺の長平方向の部品関係
を示す斜視図を第4図に示す。コロ17a〜17g及び
コロ18a〜18gが第1曲率ガイド15a〜15fと
交互に並び、各々軸31と軸32とで回動自在に軸支さ
れ、軸中の両端はEリング等で止められている。また軸
32は両端で、記録フレーム19に固着または一体形成
された第1排紙コロ受側9a及び第2排紙コロ受側19
bの規制を受け、また水平方向には軸32の径と嵌合の
縦長穴に通されて規制を受け、さらに両側はEリング(
不図示)等でぬけ止めされる。なお図には代表して16
aでのみ示すバネ16a〜16fによって、記録シャー
シ19と第1曲率ガイド15a〜15fとの圧縮力が生
じ(第1図参照)コロ17a〜17g及びコロ18a〜
18gは押圧力をもって排紙ローラ21に当接する。そ
の結果、記録紙1を挟むと搬送力を生じる。そして、記
録紙1は、受信1ページ毎に記録紙を切断するカッター
22の両刀22a・22b間を通り、さらに上排紙ガイ
ド23及び後排紙ガイド24に案内されて、第2排紙ロ
ーラ25とこれに当接するコロ27a〜27g及びコロ
28a〜28gにより、案内、搬送される。
また、なお第2排紙ローラ25は駆動系よりの駆動力を
受けており、周速が前記341排紙ローラ21の周速よ
り僅かに速くなるよう設定されている。ここでも前述の
第1排紙ローラ21周辺と同様、コロ27a〜27g及
びコロ28a〜28gが第2曲率ガイド26a〜26f
と交互に並び各々軸33と軸34とに回転自在に軸支さ
れている。そして、軸34は両端をEリング等で抜は止
めし、軸33は両端で記録フレーム19に固着または一
体形成された排紙コロ受側19C及び19dの水平方向
には軸33の径と嵌合の縦長穴に通されて規制を受け、
両端はEリング等で抜は止めする。バネ35a〜35f
によって、°記録シャーシ19と第2曲率ガイド26a
〜26fの間に圧縮力が生じ(第1図参照)、コロ27
a〜27g及びコロ28a〜28gは押圧力をもって第
2排紙ローラ25に当接し、記録紙1を挟むと搬送力を
生じる。このようにして記録の終了した記録紙は排紙さ
れ、カッターにより1ページ毎にカットされた形で排出
ローラ39の搬送力をさらに受けて、スムーズに先端を
スタッカー40により受けとめられ保持されていく。こ
の結果操作者はスタッカー40に保持された記録紙を取
り出すことができる。
以上のように記録紙搬送系は構成され動作する。ここで
、第1図に示す状態は記録時を表しており、記録紙の交
換、記録紙搬送トラブル時には、記録フレーム19のヒ
ンジ19eを軸中心にして、記録フレーム19の開閉が
可能である。すなわち、第2図に示すように、ちょうど
記録紙搬送経路を境にして開放可能であって、各構成部
品が上側に記録フレーム19に、下側に本体フレーム6
3側に属するよう設計されている。この記録フレーム1
9とこれに属する構成部品の組付けられた状態を第5図
に挙げておく。
このように本実施例は、上方から順に記録ヘッド38.
記録ヘッド回復系H,インク供給系Gを配置している。
そして記録ヘッド38によって記録の行われた記録紙1
は、記録ヘッド38の上方を水平方向へ案内された後下
降して排出スタッカ40に収納される。そして前記記録
紙を前記水平方向へ案内する経路が前述本体の開放する
境にあたっている。そこで本実施例によれば紙詰まりが
生じてもその取り除きが容易であり、さらに紙詰まりを
生じてもヘッド面を傷つけることなくキャッピングを行
なうことができる。またキャッピング時にインク漏れが
生じても記録紙を汚すことがない。
次に、従動ローラ8(プラテンローラ8)の位置決めに
ついて説明する。
まず第6図に於いて、第6図は本装置本体が待機状態の
ときの従動ローラ8の周辺の部品の状態を表すものであ
る。記録ガイド14ば、外力が加わらない状態に於いて
は、従動ローラ8とは接触しないよう、配設されている
。そのため記録紙1は、待機状態においては、印字状態
に比べて従動ローラ8の外周に接触している角度が少な
くなっている。このとき従動ローラ8の位置は、プラテ
ン押圧軸12a、12bにより押圧され搬送ローラ7に
従動ローラ8の外周が接触することと、従動ローラ8の
芯金がプラテン側板13a、13bに設けられている前
記芯金の外周より、0.1mm〜数mm大きい貫通穴1
3cに接触することにより決まっている。なお前記搬送
ローラ7、従動ローラ8は共に鉄環剛体の芯金にゴム等
可撓体のローラを外周に配置したものである。
次に第7図に於いて、第7図は本装置が待機状態から記
録状態に入るため、記録ヘッド38がへラド軸36を中
心に時計方向へ回動している連中の状態を表したもので
ある。まずモータKMの駆動により、ヘッド38が前述
のごとく回動してくると、ヘッド38の記録面に複数段
けられに突起38cが記録ガイド14の先端に接触し、
記録ガイド14を弾性変形させ始める。ここでヘッド3
8の記録面に設けられた突起38cは、隅に向うに従っ
て高くなっていく。そのため、記録ガイド14と記録ヘ
ッド38は前記突起部の高さ(図中δ)だけ離れて弾性
変形していくことになる。
ここで前記突起部38cが隅に向うに従って、高くなっ
ているのは、後述するヘッド記録面のワイピング動作の
時にインクを除去しやすくするためである。
記録ヘッド38がさらに時計方向へ回転し、第1図に示
す記録状態まで記録ヘッド38が移動すると、記録ヘッ
ド38の記録面の両端が軸受10a、10bに当接する
。これによって記録ヘッド38の記録面とプラテンロー
ラ(従動ローラ)8との間隔は決まることになる0本実
施例においては、軸受10a、10bの外周は従動ロー
ラ8の外周より大きくしてあり、その量は前記記録ヘッ
ド38の突起部の高さδより数分の1mmはど小さい量
として設定している0、これによって、ガイド14がプ
ラテンローラ8の外周に確実に当接し、記録紙の搬送を
行うことができる。ここで記録時には、前記搬送ローラ
7は時計方向へ回転し、その外力によってプラテンロー
ラ8は反時計方向へ回転するとともに、記録ヘッド38
方向へ移動する。そこで前述の構成によって、前記プラ
テンローラ8は記録紙を介してガイド14に当接するこ
とになる。そこで、前述バネlla・ttbは必らずし
も必要ではなく、プラテンローラ8の自重のみでも当接
可能である。
次に記録ヘッド38の周辺部品の構成を第8図の斜視図
を用いて説明する。記録ヘッド38は発熱部、電気部品
部、ガラス製インク液室部を含むヘッド本体部38fと
ヘッド本体部のそれぞれ外側に配設されたフィルター前
38d1フィルター後38eと、ヘッド前面プレート3
8cとにより大まかには構成されている。またフィルタ
ー前38dとフィルター後38eにはそれぞれヘッドイ
ンク連結部前38d1とヘッドインク連結部後38e、
があって、それぞれ図示せぬシール部材を挟んでインク
供給前71とインク供給チューブネジ込みにより、厳密
に密閉されて連結される。
38aはノズルの並んでいる直線をノズルの中心線を結
んで表した架空の図中2点鎖線であり、被記録部材主走
査方向全幅にわたり、画像を形成できるよう、ノズル3
8は複数個並んでいる。以後ノズル38aと呼ぶが、実
際には直径数十ミクロンの穴が開いており、前記の穴は
インク供給チューブ71,7’2につながっている。こ
こでインク供給チューブ71.72の反対側の端部は後
述する供給管ジヨイント前84、供給管ジヨイント後8
5へと連結される。さてノズル38が開口されている面
を図中38bで表わし、オリフィス面と呼ぶことにする
。ここで、ヘッド前面プレート38gは金属又はモール
ド部材により形成されており、オリフィス面38bとヘ
ッド前面プレート38gの間はシリコーンゴム等によっ
て埋められており、完全に密閉されている。フィルター
38d、38eはインク内のゴミをノズル部へ侵入させ
ないためのものである。37a、3.7bはヘッドアー
ム前、後であって剛性があり、高温で熱変形のしにくい
エンジニ、アブラスチック、又は焼結金属、ダイカスト
金属等で形成されており、それぞれBJヘッド38にネ
ジ等により固設されている。
ヘッドアーム前37aとヘッドアーム後37bはヘッド
軸36にネジ止めによって固設されている、前記のごと
くの構成となっているためヘッド軸36とBJヘッド3
8は固設されていることになる。ヘッド軸36は本体フ
レーム56に図示せぬ軸受を介して、回動自在に支持さ
れており、ヘッド軸36は歯車、ベルトKB等により構
成される駆動系に連結され、ざらにステッピングモータ
KMへと連結されている。
次にキャップ41の周辺部品の構成を第9図の斜視図を
用いて説明する。キャップ41の形状は詳細に後述する
が、キャップ41は機械的クリープに強く水蒸気等の気
体透過率の高いシリコンゴム等可撓体で形成されている
。42はアルミ、ステンレス等の剛性をもった材質で作
られたキャップキールで第10図の断面図に示すがごと
く短軸46 a、  46 b、  46 c、 46
 d、 46 eをネジ止めによりキャップキール42
に固設している。
短軸46 a −eはステンレス等さびにくく剛性のあ
る材質が望ましい。本実施形においては短軸46 a 
% eはネジ止めされているが、圧入、接着等により結
合してもかまわない、またキャップキール42と短軸4
6a−eをモールド等によって一体成形してもかまわな
い。
ここでキャップ41の成形は、前記のごとくまず初めに
、キャップキール42と短軸46a〜46eを結合して
しまい、結合されたキャップキール42と短軸46a〜
46eを開いた成形型の中に埋め込み、キャップ41の
原材料であるシリコンゴムを注入または挟み込むことに
より、キャップ41をキャップキール42に焼き付は一
体成形することにより作られる。ここで、前述の成形型
の形状は、キャップ41の外形形状に合ったものである
ことは当然である。さて60はステンレス等サビにくく
剛性のある材料で作られた回復フレームで、4方を回復
フレームの剛性を増すため折り曲げ(60a〜60dに
)立ち上げている。回復フレーム60には、短軸46a
〜46eを受ける短軸軸受61 a、 61 b、 6
1 c、 61d、61eが図示せぬネジ等によって止
められている。なお軸受61a〜61eのフレーム60
への結合方法は、溶着でもよいし、接着でもかまわない
。また後述する通り、短軸46aは長大と、短軸46b
−c−dは所謂ばか穴と嵌合し、短軸46eは位置決め
嵌合される。すなわち各短軸46a〜46eの外径は同
じで、短軸軸受61eの内径部61e、と短軸46eの
外径はちょうど嵌合する径に作られており、ステンレス
製の短軸46eに対し摺動性の良いポリアセタール系の
樹脂で短軸軸受61a〜61eは作られている。
短軸軸受61eに対し、短軸軸受61aは第10図に示
すがごとくキャップ41の長手方向に向って、長穴部6
1alが形成されている。そして長穴部61a1の短手
方向の寸法が短軸46aと嵌合するようにして作られて
いる。短軸軸受61b、61c、61dに開いている穴
部61b+ 、61C+ 、61d+の直径は、短軸4
6b〜46dの外形より、0.1mm〜1mmの範囲で
大きく作られている。次に短軸46a〜46eの外側に
圧縮バネ47a〜47eをそれぞれ図中に示すがごとく
回復フレーム60の裏側から短軸止め56a〜56eを
挟んでねじ止めをする。
ねじ止めされた結果、圧縮バネ47a〜47eはキャッ
プキールと短軸軸受61a〜61eは挟まれて圧縮され
た状態となる。このときのキャップ41の動きについて
は、詳細に後述する。
次に、50.52はそれぞれ第1ワイパー前、第2ワイ
パーであって、耐摩耗性の良いゴム等可撓体で作られて
おり、それぞれ第1ワイパー50、第2ワイパー52の
先端部である50a、52aの直線部分は真直度が厳密
に管理されており、へりやゴミなども無いように管理さ
れている。また前記第1ワイパー50は第1ワイパース
テー49に、第2ワイパー52は第2ワイパーステー5
1に図示せぬねじ等で固着させている。第1ワイパース
テー49、′1JI2ワイパーステー52はどちらもさ
びに<<、剛性の有るステンレス等、金属で作られてい
る。
さらに第1ワイパーステー49と第22ワイパーステー
51は第9図に示すがごとく回復フレーム60にねじ止
めによって止められている。
このとき後述するキャップ41の突起部41aとワイパ
ー先端50a・52aとは平行度が正確なように配設さ
れている。さらに前記突起部41a1ワイパー先端50
a・52aと、回復フレーム60のワイパーステー49
・51の取付は面と、カム歯車前59a、カム歯車後5
9bのそれぞれのボス部59a1 ・59blの中心線
を結ぶ仮想線である第9図中2点鎮線αと、も後述する
がごとく平行度が正確なように配設している。また第9
図中に示すがごとく、第1ワイパーの先端50aの回復
フレーム60に対する高さよりも第2ワイパーの先端5
2aの回復フレーム60に対する高さがより高くなるよ
うに構成されている。
この構成のためには、第1ワイパー50と第2ワイパー
後52の前述したゴム等可撓体部の高さを変えても良い
し、第1ワイパーステー49と第2ワイパーステー51
の剛性のある部分の高さを変えても良い。次に54は回
復フレーム軸受であって、第1図(中央断面図)中に示
す回復フレーム軸55が回復フレーム軸受54の長大部
54aにその短手方向に嵌合するようになっている。な
おここで回復フレーム軸55は本体フレーム63に固着
されているが、回復フレーム軸55は本体フレ″−ムロ
3に回動自在に支持されていてもかまわない。回復フレ
ーム軸受54の材質は摺動性能の良いポリアセタール系
の樹脂で作られていて、回復フレーム60にネジ止めに
よって固着されている。このとき回復フレーム軸受54
の回復フレーム60に対する固着位置は第9図中矢線β
方向で、回復フレーム60の中央部に長穴部54aの深
さ方向の中心がくるようになっている。またここで、短
軸軸受61cの穴部61C,の中心も図中に示すがとと
く矢示β方向で回復フレーム60の中央部に位置してい
る。さらに、短軸軸受61bの穴部61b、の中心と、
短軸軸受61dの穴部61d、の中心は、61C0を中
心に矢示β方向に対称に位置している。さらに短軸軸受
61aの長穴部61a1の矢示β方向の中心と、短軸軸
受61eの穴部61e、の中心は、同様に穴部61c、
を中心に矢示β方向に対称に位置している。さて、穴部
61a1の中心と穴部61bmの中心の距離、穴部61
b、の中心と穴部61C1の中心との距離、穴部61c
、の中心と穴部61d、の中心の距離、穴部61dlの
中心と穴部61e、の中心の距離の前記の4つの距離は
等しいことが望ましい0次に62は回復フレーム軸であ
って、本体フレーム63の両側板に渡って配設されてい
る。この回復フレーム軸62は、本体フレーム63に配
設された軸受(図示せず)の回りに回動自在に支持され
ている。さらにこの回復フレーム軸62には両本体フレ
ーム63の内側で、後述するキャップガイド前48aと
キャップガイド後48bの外側に位置するようにアイド
ラ歯車57a・57bが固着されている。アイドラ歯車
57a・57bの回復フレーム軸62への固着手段は、
回復フレーム軸62の本体フレーム63への組込みの関
係上、平行ピン又はスプリングビン(ともに図示せず)
と、E形止め輪によって固着されている。さらに回復フ
レーム軸62には図中に示すがごとく本体フレーム63
を挟んで外アイドラ歯車58が回復フレーム軸62の端
部に形成されているDカット部を回り止めとして固着さ
れている。次にアイドラ歯車57a・57bには、ちょ
うど噛合するように、カム歯車59a・59bが配置さ
れている。カム歯車59a・59bの位置はキャップガ
イド48a・48bの外側で、本体フレーム63の内側
にあって、本体フレーム63に固着されているカム歯車
軸70a・70bの回りに回動自在に支持されている。
ここで歯車57a ・57b ・59a −59bはモ
ジュール、歯数は等しい。またさらに歯車58と歯車5
7a・57b・59a・59bは歯数を等しくしている
。ここで歯車58はステッピングモータCMへと連結さ
れている。
前述した、歯数の構成となっているのは、カム歯車59
a・59bが1回転するとき、まったく同じく1回転す
る歯車を連結することにより、その歯車の回転角度、回
転位置を図示せぬマイクロスイッチスリット型センサー
(図示せず)等により検出し、カム歯車59aのボス部
59aIとカム歯車59bのボス部59b1の位置を検
出するためである。したがって、カム歯車59a・59
bの1回転と同期して1回転する歯車、タイミングブー
り等を駆動系の中に存在させれば、その歯車、タイミン
グブーり等の位置を検出すれば、本実施形のごとく歯車
57a・57b・59a・59bの歯数を同じにしなく
ても良い。回復フレーム60には他にキャップガイド4
8a・48bが固着されている。このキャップガイド4
8a・48bの材質は摺動性能の良いポリアセタール系
の樹脂で作られている。そしてキャップガイド48a・
48bにはカム歯車59a−59bのボス部59al 
、59b1と短手方向に嵌合する溝部48a、、48b
、が形成されており、第10図中に示すがごとく嵌合し
ている。ここでボス部59a、、とボス部59b、は互
いにちょうど対向する位置に配設されている。
前述がととくの構成となっているため、外アイドラ歯車
58が回転すれば、第10図(中央断面図)に示す矢示
A方向に回復フレーム60は回復フレーム軸55を中心
に揺動運動を行なうことになる。
さて、回復フレーム60周辺は前記のととくの部品構成
となっている。そのため、′tS9図において、回復フ
レーム60は2点鎖線αと、回復フレーム軸55で形成
される平面によって位置決めされる。ここで2点鎖線α
とヘッド軸36は平行度が正確なように配設されている
。前記2点鎖線αと回復フレーム軸55で形成される平
面によって回復フレーム60は位置決めされているが、
前記構成部によって固定されるわけではなく、第9図中
矢示θ方向、曲矢示γ方向には、回復フレーム60は自
由度を持つ構成となっている。
次に第1キヤツプガイド48aと第2キヤツプガイド4
8bの図中矢示θ方向の回復フレーム60への配設位置
を第11図を用いて詳述する。
第1キャップガイド48a、第2キヤツプガイド48b
は共にU半穴形状部48a、  ・4Bb、が形成され
ており、U字穴部の間隔は精度良く形成されている。前
記0字穴48aI ・48b+の間隔は図中、矢示によ
って表わされている。そして前記U字穴部48a、  
・48b、の間隔の中央に、キャップ41の突起部41
aの短手方向の幅(図中、矢示で表す)の中央がくるよ
うに、第1キヤツプガイド48aと第2キヤツプガイド
48bが回復フレーム60に配設されている。
次に、第1へラドアーム3フa%第2へラドアーム37
bには、円形状突起部、37a、部、37b1部があっ
て、それぞれへッドアーム前37a1ヘツトアーム後3
7bに形成されている。そして、前記円形状突起部37
a、  ・37b、の配設位置は、円形状突起部の中心
位置にノズル部38aのインク突出口が配置されるよう
に、構成されている。また、前記円形状突起部37al
 、37blの直径は、ちょうどキャップガイド48a
、48bのU字欠形状部の間隔に嵌合するように形成さ
れている。
さて、前述がととくの構成となっているため、キャッピ
ング時回復フレーム60がカム歯車59a・59bの回
転によって上昇すれば、キャップガイド48a −48
bのU半穴部48a、  ・48b、にヘッドアーム3
7a・37bの円形状突起部37a1 ・37b1がそ
れぞれガイドされ、ノズル部38aとキャップ41の突
起部41aはちょうど対向することになる。
ここで本実施例においては、前述した構成によって、回
復フレーム80は矢示θ方向及びγ方向(第9図)へ変
位可能である。そこで本実施例においては、前記U半穴
部48a、  ・48b、と突起部37a、・37b1
が嵌合する際に若干の位置ずれが有ったとしても、突起
部37a137b1がU半穴部48al  ・48b+
の斜面48cに接触しさえすれば、その後は斜面48c
及び穴部48 a、  ・48b、にガイドされつつ回
復フレーム80が水平方向へ変位しつつ両者を確実に嵌
合することができる。
さらに後述するキャップ41とヘッド前面プレート38
cとの位置決めも必然的に行なわれることになる。さら
に、ノズルオリフィス面38bに回復フレーム60が傾
きを持って接近したとしても、突起部41aとノズル部
38aは対向する位置関係を保ちつつ接近することにな
る。
次にキャップ41.キャップキール42.弁43、弁カ
バー44.廃インクチューブ45の形状及び動作を第1
0図〜第15図を用いて説明する。
第10図はヘッド38とキャップ41が接触した直後の
状態を示す図、第11図はヘッド38とキャップ41が
離隔した状態を示す図、第12図はキャップ41がヘッ
ド38方向へ移動している状態を示す図、第13図は突
起部41aがノズル38aを押圧密閉しており、バネ4
7が弾性変形している状態を示す図、第14図はキャッ
プ41がヘッド38から離れていく状態を示す図、第1
5図は待機状態を示す図である。また各図において、(
A)は側板方向から視た側面図、(B)は短手方向断面
図、(C)は長手方向断面図である。但し第11図は(
A)は同様の側面図、(B)は長手方向断面図である。
まず、第10図において、第10(A)、第10図(B
)、to図(C)はキャップ41がヘッド前面プレート
38Cに接触した瞬間の状態を示す図である。まだキャ
ップ41は変形していない。第10図(B)において、
キャップ41の断面形状を詳述する。キャップ41の側
面部は第1O図(B)中、上方に向うほど側面部間の距
離が開いていくよう傾きを持って形成されている。
傾きを持った側面部は曲線部を持った図中8部につなが
っていき、a部の肉厚は、図中に示すがごとく他の箇所
より薄くなっている。本実施例においては、a部はなめ
らかに変化していく曲線形状となっているが、急変する
エッチ形状でもかまわない。エッヂ形状とした場合、前
記エッヂ部の肉厚を薄くすることになる。同様に341
0図(C)において、キャップ41の短手方向の断面形
状も、図面中、上方に向うほど外側に開くよう形成され
ている。
キャップ41の短手方向の断面形状では、ヘッド前面プ
レート38cと接触するキャップ41の肉厚が第10図
(B)に示すキャップ41の長手方向の断面形状の前記
ヘッド前面プレート38Cとの接触部分より厚く形成さ
れている。これは前記に示す本実施例においては、キャ
ップ41の短手方向のヘッド38との位置決めは正確に
行っているが、長手方向の位置決めを正確に行っていな
いためで、キャップ41の長手方向の位置決めをヘッド
38に対して正確に行えば本実施例のごとく構成しなく
ても良い、さて第10図(C)に戻って、キャップ41
の側面部の形状は、第10図(B)と同様になめらかに
変化する曲線部す部につながっており、b部の肉厚は薄
くなっている。また本実施例においては、第10図(B
)、第10図(C)のどちらのキャップ41の形状にお
いても、肉厚の変化のしかたは図中下方にいくに従って
薄くなるように、なめらかに変化している。さて第10
図(B)に戻ってキャップ41の密閉空間の中には、キ
ャップ41と一体威形されている突起部41aが配設さ
れている。突起部41aの配設位置はノズル部38aに
対向した位置に、突起部41aのR形状部分41cの頂
点がくるような位置にある。突起部41aの長手方向の
長さは、ノズル部38aの配列している全長より両端共
に、長くなるように形成されている。次にキャップ41
には貫通穴41bが開いていて、キャップ41の貫通穴
41bは、キャップキール42に開いている貫通穴41
bにも連通している。そして前記貫通穴41bには弁4
3が配設されている。前記弁43は弁43に圧力が加わ
っていなくても弁43が可撓性部材で形成されているた
め、大気との密閉状態は作り得る。ここで弁43が弁と
して機能可能となっているのは、キャップキール42が
前述のごとく剛性を持った部材で形成されており、弁4
3とのキャップキール42の接触面の平面度が精度良く
作られているためである。
次に、弁43の回わりには弁カバー44があって弁43
を囲って、キャップキール42と弁カバー44とが密閉
されて固着されている。さらに弁カバー44は廃インク
チューブ45へ密閉されて連結されている。キャップ4
1は、第10図のごとくの状態から、第10図(A)の
カム歯車59a・59bが図中矢示d方向に回転するこ
とにより、記録ヘッド38の方向へ近づき始める。
前述のカム歯車59a・59bの動きに伴い、キャップ
41の側面部は第10図(B)、第10図(C)中の矢
示C方向にヘッド前面プレート38Cとの接触を保ちつ
つ移動を始める。本移動はキャップ41の側面部が上方
にいくに従って、開くように形成されているからである
。さて、キャップ41が矢示C方向へ移動するのは前記
のごとくのキャップ41の形状による理由の他に、キャ
ップ41の密閉空間内の圧力がキャップ41の密閉空間
内の容積減少によって、上昇し始めるからでもある。キ
ャップ41の密閉空間内の圧力が上昇するに従い、弁4
3は開き始め、弁43から密閉空間内の大気と、図示せ
ぬ廃インクが廃インクチューブ45の方へ流れ始める。
さらにカム歯車59a・59bが矢示d方向へ回転した
ときの状態を第12図に示す。
第12図(B)においてキャップ41の側面部はヘッド
前面プレート38cの縁部に有る立上がり部に当接され
、第10図中の矢示C方向への移動は止まることになる
。第12図(C)に示す、キャップ41の短手方向の側
面部は、前述のごとく、長手方向の側面部の肉厚より厚
く、成形されているため、側頭部自身の剛性をもって矢
示C方向の移動が止まることになる0本実施例では前述
のごとく第12図(C)のキャップ41の側面部の肉厚
を変えているが、前述のごとくキャップ41の短手方向
の側面部の肉厚を、長手方向の側面の肉厚と同様に薄く
形成すれば、前面プレート38Cの縁部の立上り部に当
接されることになり、本実施例と同様の機能を実現でき
る。
さて、第12図(B)において、キ、ヤツブ41の側面
部は、ヘッド前面プレート38cの縁部に当接した後3
部に示す部分は、曲げ応力を受け。
図中に示すがごとく変形する。キャップ41の側面部の
ヘッド前面プレート38cと接触する面を含め、肉厚の
厚い部分は、座屈荷重を受けることになり、前記a部が
曲げ変形するため座屈することはない。上記の内容は、
第12図(C)においてb部が変形していくことを含め
、同様なキャップ41の側面部の変形を起こしていくこ
とになる。ここで12図(C)において圧縮バネ47a
はまだ変形を起こし始めない。
第12図(B)において、キャップ41によって作られ
る前記密閉空間内の圧力は、第10図で表わされた状態
の圧力よりも高くなり、弁43は開放されてキャップ4
1の密閉空間の大気及び前述廃インクは廃インクチュー
ブ45へ送り出されていく。
ここでさらにカム歯車59a・59bが矢示d方向へ回
転すると、キャップ41はさらにヘッド38に近づいて
いき、キャップ40の突起部41aがノズル38aに当
接する。ここでキャップ40の変形は、突起部41a部
除いてほとんど行なわれない状態となる。またさらにカ
ム歯車59a・59bが矢示d方向へ回転していくと、
圧縮バネ47aが変形を始め、前記圧縮バネ47aの反
作用力がキャップ41の突起部41aのノズル部38a
への押圧力となって作用する。なおここで第10図より
第15図まで、圧縮バネは47aのみが図中で表示され
ているが、他の圧縮バネ47b、47c、47d、47
eも圧縮バネ47aと同様の動きをしている。ここで前
記突起部41aがノズル38aを押圧する時間は、ヘッ
ド38内をインク液を循環するのに要する約数秒間であ
る。この際ポンプが作動してインク液を循環させる。
さて前述のごとく、圧縮バネ47aが変形し、カム歯車
59a・59bのボス部59a1 ・59b、が最も上
方に位置した状態を第13図に表す。第13図において
は、キャップ41で形成される密閉空間の容積変化はほ
とんど無く、弁43は大気を密閉した状態のみとなり、
密閉空間内の圧力と大気の圧力は平衡状態となる。第1
3図に示す状態からカム歯車59a・59bが矢示e方
向に回転したときの各部の状態を以下に示す。
ここでカム歯車59a・59bの回転方向は、ボス部5
9a1 ・59b1の図中における上方から下方への移
動もしくは下方から上方への移動という動作が必要なの
であって、例えば第13図においてカム歯車59a・5
9bが矢示e方向と逆回転したとしても、以下に記述す
る動作は同様に生じる。第14図において、キャップ4
1の密閉空間は再び容積が増加していく状態となり、密
閉空間内は大気に対して負圧状態となり弁43は図中に
示すがごとく閉じた状態となる。そのため、キャップ4
1の密閉空間の体積減少を補うために、記録ヘッド38
のノズル部38aよりインクが排出され、ノズル部り8
a内に有るインクはリフレッシュされることになる。
最後に第15図は、本実施例で示す装置が記録、回復等
の動作を行っていない、待機状態におけるキャップ41
を含めた周辺部品の状態を表わすものである。本図にお
いて、カム歯車は回転運動を停止している。第15図(
B)において、キャップ41の密閉空間内の圧力と大気
の圧力は平衡状態にある。このとき弁43には、弁43
を開かせようとする外力も、閉じさせようとする外力も
作用していないが、弁43の形状によって、キャップ4
1の密閉空間内の水蒸気は大気に放出されなくなってい
る。
次にインク供給、回復系について述べる。このユニット
は、インクタンク、インクチューブ、ポンプ等から構成
され、インクの保持や、記録ヘッドに対して正常にイン
クを供給する機能と、管路等に気泡が生じた場合、ノズ
ルに目詰りが生じた場合、これを除去する機能を有する
第16図は、本発明の詳細な説明する概念図である。こ
の第16図において、38は記録ヘッド、76はインク
ポンプ、86はインクタンクと廃インク吸収体を有する
インクカートリッジ、87ばブリーザ−と呼ばれる大気
開放口、である。
記録ヘッド38のインク初期供給は次のとうり行う。つ
まりキャップ41を記録ヘッドに密着させた状態(第1
3図に示されるようにキャップ41内の突起部41aが
記録ヘッド38のノズル部38aに密着した状態)でイ
ンクポンプ76を動作させ、インクカートリッジ86か
ら矢印Eで示す方向にインクを循環させ、記録ヘッド内
を含め管路内をインクで満たす。このときキャップ41
にも若干のインクが流出するが、これは廃インクチュー
ブ45を通ってインクカートリッジ86に戻され、内蔵
の廃インク吸収体96に回収される。
インクの初期供給が終ると、記録ヘッド38は吐出可能
な状態となるが、本実施例で用いたインクポンプは停止
時に流路を閉塞しない方式のボンブであるので、吐出時
のインク供給は、ヘットインク連結部前後38d、38
eの両方から行なわれる。
吐出によりインクが減少すると、その減少量と同量の空
気がタンクに入らなければならないが、このための大気
開放口となるのがブリーザ87である。このブリーザ8
7は、内部にごく微小の圧力差で開く逆止弁を双方向に
配置してあり、タンク内にわずかの負圧力・正圧力が生
しても開き、実質上は空気穴として働くが、ゴミの侵入
や蒸発は抑制するものである。
92はインク無し検出部で、タンク内94のインク無し
を検知する部分であり、検知は次のようにして行う。つ
まり、フロート室90は、インクタンク94と共通なブ
リーザ87で大気開放されているので、その内部の液面
と、浮かべられたフロート89は、アンクランク94内
のインク液面91と同じ水位91aを示す。そこでフロ
ート室90の下部の適当な所に、光線の遮断を検知する
センサ88を配置して、インク液面91の低下、すなわ
ち検出部の水位91aの低下にともなってフロート89
が低下し、センサ88の光線を遮断することでインク無
しを検出する。
次に回復動作について述べる。回復動作は正常な吐出を
妨げる気泡・目詰りを除去する動作で、後述する回復シ
ーケンスに沿って、回復系と連動させて行うが、回復動
作はインクの初期供給の時と全く同しである。つまりキ
ャップ41を記録ヘッド38に密着させた状態(この時
の様子を第13図に示す)でインクポンプ76を動作さ
せ、矢印Aのような経路でインクを循環させ、気泡をイ
ンクタンク内に回収し、ブリーザ−から外方に逃がす゛
。また、キャップ41内の突出部41aとノズル38a
との当接状態を解除してポンプ駆動を行なうことでノズ
ル内の目詰りなどを取り除くことができる。この時フロ
ート室90にも加圧されたインクが流入するが、フロー
ト89が上昇してフロート室90の上面に密着してブリ
ーザ87への流路をふさぐのでブリーザ87にインクが
侵入することはない。
第17図は、本実施例の構成を具現化した供給回復系、
構成部の斜視図である。この第17図において73は本
ユニットの基台であって、後述のインクカートリッジ8
6をそなえつける基台ともなる、74は種々の流路接続
部が夫々固設されて形成されたジヨイント板と呼ばれる
部材で、このジヨイント板74にはインクカートリッジ
86の位置決めを行なうカートリッジガイド78、イン
クカートリッジ゛86の装着時にインクを導出したり、
大気開放を行なうために管路を接続するカートリッジジ
ヨイント79a、79b、79c、回復動作の際に生ず
る廃インクを廃インクチューブ45を経由して、インク
カートリッジ86の内部に設けられた廃インク吸収体9
6に導く廃インクジヨイント81、大気開放を行なうブ
リーザをエアチューブ83で接続するためのエアジヨイ
ント80、記録ヘッドにインクを送る第11.第2イン
ク供給チューブ71.72を接続する第1.第2供給管
ジヨイント84,85、ポンプモータ77で駆動される
インクポンプ76が結合されている。このようにインク
カートリッジ86内に収納されたインクタンク94のと
接続されるインクジヨイント7つが記録時にインクを供
給する第1インク供給部79a、第2インク供給部79
bと、大気連通接続部79cとの3つの機能を有したも
のを集中的に備えて、インクタンク94側と対応関係を
有する第1インク供給口95a、第2インク供給口95
b、大気連通口95cと一度に結合する構成をとってい
る。
そのため、インクタンクへの大気連通部分をジヨイント
により達成する構成としたため、インク袋を使用したイ
ンクタンク形式をとることなくインク大容量の収納を可
能とした硬tffl脂材により構成されるインクタンク
形成をとることができた。
さらに、第1インク供給口95a、第2インク供給口9
5bと第1インク供給部79C,第2インク供給部79
bとを連結させ、記録時のインク供給は両方の供給領域
から行ない、インクの初期充填、回復動作時には、イン
クタンクからボンブを間に介した経路記録ヘッドを通過
し再びインクタンクへと循環する経路を構成する。
すなわち、前述のようにタンクと供給路とさらには大気
連通部とが直接ジヨイントされた構成なので硬質樹脂よ
りなるインクタンクでありながら、安定供給に従来必要
であったサブタンクのような機能を省略することが可能
となった。本例ではこれらの部材をジヨイント板74に
個別に固定しているが、これをジヨイント板との一体成
形で構成してもかまわない。
更にジヨイント板74には、インク流路となる流路溝7
5aを設けた流路板75が結合され、この部分でインク
流路の配管、接続の大部分が構成されている。
すなわち、インクタンク94と接続されるジヨイント板
74に付設されたジヨイント部79を固定配設されたも
のとすることでその部分において、インク経路75aが
可動しなくてもよい構成とすることが可能となるのであ
る。
そのために、流路を形成した流路板をジヨイント板79
の背面に接合することだけで、インクタンク94から記
録ヘッドに至るインク経路の一部を構成することができ
る。
一方、後述するように、インクカートリッジ86内に配
設したインクタンク94は、カートリッジ86を構成す
る筐体93a、93b内において自由度を有して収納さ
れている。
インクタンク側を自由度を有して収納することで固設さ
れたジヨイント部79に対してカートリッジを装着する
に際して装着部の係合状態を容易に確実とせしめること
ができ、カートリッジの装着に対する確実性が確保でき
る。
このようにジヨイント板74と流路板75との接合によ
って流路を形成することでインクタンクからのインク路
が複雑なはいまわしを行なうことなく構成できた。
インクカートリッジ86は、第18図に示すように、接
液性のよい樹脂を用いて作られたインクタンク94と、
フェルトや多孔質体などのインクの吸収保持性に優れた
吸水性材料で作られた廃インク吸収体96を、耐衝撃性
の良い材料で作られた共通の筐体93a、93bに収納
しである。インクの供給と大気開放はジヨイント部95
を介してジヨイント板74側のカートリッジ79と接続
されておこなわれる。このようにインクカートリッジ8
6全体が一括して装置側の基台73に対して着脱可能な
構成になっている。
この部分の構造を更に詳細に示したのが第19図(a)
、(b)である。第19図(a)インクカートリッジ本
体86の要部を被断して示すインクカートリッジ側面断
面、′s19図(b)は供給系のカートリッジジヨイン
ト部に接続した時のジヨイント部95の一部を被断して
示している。インクカートリッジ86を取り外した際、
インクが漏出しないように、ジヨイント部95にはスプ
リング98によってジヨイント部開口95aに押圧され
た金属ボール99が内蔵されていて、インクカートリッ
ジを装置から抜いた時には金属ボール99がシールゴム
101に密着し、ジヨイント部の開口部95aを密閉す
る構造となっている。
またこの第19図(a)、(b)と正面断面を示す第2
0図に示すように、インクタンク94は、その底面に傾
斜が設けられている。すなわち、ジヨイント部95に後
方からインクの流れを集めるような傾斜面94aとイン
クタンク94の側方からジヨイント部95にインクの流
れを集めるような傾斜面94bとが設けられている。イ
ンクはその最深部に開口するように曲げられた導出管1
00を通って、供給系に送られる。このようにインクタ
ンクの底部に傾斜面94a、94bを形成することでイ
ンクをすべて導出管100近傍に集めることができ、ム
ダなくインクを使うことが可能となる。また装置が若干
の傾きをもって設置されても無駄なくインクを取り出す
こともできる。このような構成とすることで、できた筐
体内の領域には、前述の廃インク吸収体96が略コ字形
状で収納されている。
更に、本実施例では、ジヨイント部95で3本の流路、
すなわち2本のインク供給路と、1本の大気開放路が、
連結される必要があるが、この部分ての確実な連結を得
るために、第20図に示すように、インクタンク94は
、筐体93a、93bの中で、適当な量だけ自由に動け
るように、すきま部97を持って保持されている。
特に、複数本のジヨイントを接続する際には上下、左右
への自由度のみならず回転方向への自由度も必要となる
。本例においては、ジヨイント部95の中心軸に対する
回転方向の自由度を得るために、インクタンク94の両
端部に設けたすきま部97aと柔軟なフェルト状の廃イ
ンク吸収体96でインクタンク94を支持することによ
り、若干量だけ回動可能に保持されている。これによっ
て位置ズレの無い確実な接続を行なうことが可能となる
。なおかつこの場合、振a衝撃などでインクタンク94
か動いて異音を発生したり、筐体を破損するのを防止す
るためとスペースの有効利用のため、第18図で示すよ
、うに廃インク吸収体96の中央部付近を除去し、この
部分にインクタンク94の最深部をはめこみ、残った外
周部で保持するようにして、廃インク吸収体96の柔軟
さで衝撃を吸収、し、なおかつ自由度を維持できる構造
としている。このように廃インク吸収体をインクタンク
94の最深部をはめこみ、外周部で保持する構成とし、
しかも、フェルトなどのやわらかいものを構成したので
、インクタンクを外的な衝撃から守れる、また前述した
ようにインクタンクのガタッキを防止できる。
次に回復シーケンスについて述べる。この動作は回復系
と供給系が連動して、流路内の気泡や目詰りを除去し、
正常な記録を維持するために必要となる動作である。第
22図にこの動作のフローチャート、第23図に動作の
概略図を示す。第23図において、説明を容易にするた
めに、記録ヘッド38・ヘッドアーム等からなるユニッ
トをヘッドユニット65、キャップ4トワイパー50.
52・回復フレーム60等からなるユニットをキャップ
ユニット64とする。ヘットユニット65はヘッド軸3
6を中心に、キャップユニット64は回復フレーム軸5
5を中心にそれぞれ回動可能となっている。以下回復動
作手順を説明する。
通常の待機状態では既に述べたように記録ヘッド38と
キャップ41の関係は、キャップの周囲をわずかにたわ
ませた第15図で示されるような密閉状態で保たれてい
る。回復動作はまず第12図に示すように、カム歯車5
9a、59bが回転してキャップ41の内部にある突起
部41aを記録ヘッド先端のノズル38aに押しつける
(この時のキャップユニットの位置を押し付は位置と呼
ぶ)(S22−1)。次にこの状態でインクポンプ76
を動かし供給路内のインクを循環させ(S22−2)、
管路の泡を除去する。突起部41aをノズル38aに押
し付けるのは、インクポンプの圧力で一部のインク循環
せずに、ノズルから流れ出て無駄な廃インクとなってし
まうのを防ぐためである。
次に第23図(a)中央口Fに示すようにキャップユニ
ット64が下降して(この状態を退避位置と呼ぶ)(S
22−3)、さらにヘッドユニット65を第3図(b)
が中央口Gとキャップユニット64が第23図(b)中
央口Hのように回動してワイピング開始位置となる(S
22−4)。
この後ヘツドユニット65が第23図(C)に示すよう
に図中矢印■のように回動してキャップユニット64に
設置したワイパー50.、.52によって、記録ヘッド
の吐出口形成面38bのインク滴やゴミ等を拭き取る動
作をする(S22−5)。
第23図(C)中央口Iは記録ヘッドの吐出口形成面3
8bが1枚目のワイパーを通過している様子を示してい
るが、本実施例では、ワイパーを2枚持っているので、
2枚目のワイパーによる抜き取りが終了した時点で、第
23図(d)中央口Jのようにキャップユニット64が
再び退避位置に下がり、ヘッドユニット65が元の位置
に戻り(S22−7)、最後にキャップユニット64が
上昇して第1図に示すような通常の待機状態に戻って(
S22−8)回復動作は終了する。
本実施例におけるクリーニング−について加えて説明す
る。本実施例で使用された記録ヘッドは、記録媒体の記
録幅の全域に対して吐出口が形成された、いわゆるフル
ラインタイプであることは前述の通りである。ところが
、このように吐出口形成面が非常に長尺化した場合、吐
出口面をクリーニングするについて1枚のブレードを使
用して1回クリーニングを行なうだけでは十分なりリー
ニングが行えない。これは、長尺化のため、プレーどの
吐出口面に対する押圧力が全幅で均一にすることがむず
かしいことに起因している。
したがって本例では、プレート50.52と2枚のブレ
ードを使用して吐出口面を順次クリーニングすることで
クリーニングの確実性を確保している。
特にクリーニングに際しては、2枚のブレードが、夫々
独立して記録ヘッドの吐出口形成面と接触してクリーニ
ングを行なうことが重要であり、いわゆる二環ぶきの効
果を得ている。このように2枚のブレードを順次並べる
ことで1枚ブレードで2回りリーニング動作を行う場合
に比べてクリーニング時間が短くてすむ。また、本例で
は、最初に記録ヘッドと当接するブレード50と続いて
当接するブレード52との大きさを異ならせている。こ
れは、記録ヘッドがヘッド軸36を中心にして回動する
動作を行うために、記録ヘッドの移動経路中にブレード
の先端部が吐出口面と接触するような長さとして設定さ
れているためである。したがって、記録ヘッドの回動動
作とともにキャップユニットを駆動させることで、ブレ
ード50.52の長さが同じであってもあるいは本例と
送の長さ関係を有していてもクリーニングを行うことは
できる。
尚、ブレードによるクリーニングは、前述のように2枚
を使用しなければならないことはなく、それ以上を使用
してもよい、あるいは本例では両者のブレード50.5
2の材料は同じものを使用しているが、夫々特性の異な
る同一材、異種材を使用して、クリーニング効果を高め
てもよい。
次に第24図に印字開始時のシーケンスを表わす。
記録の開始は次のように行なわれる。まずステップ52
4−1に示される第15図に示されるような記録ヘッド
の吐出口形成面をキャップが覆っただけの待機状態を存
在している記録ヘッドに対して記録開始信号が入る。そ
してステップ524−2で示されるように、第11図で
示される記録ヘッドとキャップとが離間した状態、すな
わちキャップユニットを退避位置に退りぞかせる。
つづいて、この第11図に示される状態を維持してステ
ップ324−3に示されるように、記録ヘッドの全ノズ
ルから散発ないし数百発の予備吐出を行なう。
これによって記録ヘッドの吐出状態を全ノズルで均一状
態とすることができる。
そして、予備吐出が終了した後キャップユニットとヘッ
ドユニットとを移動させてステップ324−4に示され
るように第23図(a)で示されるワイピング動作開始
状態を構成する。その後ステップ524−5に示される
如く、第23図(b)〜(d)に表わされるように一連
のワイピング動作を行ないステップ524−6で示され
第1図で示すような、記録位置へとさらに記録へラドユ
ニットを移動させ、その状態を保持する。その後記録信
号の人力が順次行なわれて所望の記録が達成される。
最後にインクを循環させて行なう回復動作について、さ
らに詳細に述べる。本実施例では第16図に示す気泡セ
ンサ103を持っていて供給チューブ内に存在する気泡
を検知することが可能となっている。したがって回復動
作はあらかじめ定められた一定時間ごとに行なわれる自
動回復と、気泡センサ103が偶発的な泡を検知した場
合に行なわれる臨時回復の2種類が可能となる。後者は
気泡センサ103を有することによって実現できたもの
で、これにより今まで生じていた偶発的不吐出を減少さ
せ装置の信頼性を向上させることが可能となる。特に、
気泡除去、気泡の量やその存在場所等にかかわらず、全
ての気泡が除去されることの安全性を鑑みて十分に気泡
が除去されるように、かなりの余分な循環時間または回
数を設定していた。しかし本実施例では記録ヘッドに対
する。循環時のインク流れ方向上下流側の両方に気泡セ
ンサー103a、103bを設けている。
したかって、両方の気泡センサーて気泡で検知されない
ときには、たたちに回復動作を中止するようになってい
る。特に、循環時のインク流れ方向−下流側に設けられ
た気泡センサ103bの信号が気泡の除去(無し)を検
知したら、若干の時間経過後(気泡がセンサの存在位置
からタンクに排出されるまての時間)、インクポンプを
停止させるので、従来のように余分な循環時間をかける
必要がなくなり、結果的に回復シーケンスを短時間で終
了させることかできる。また、逆に気泡除去が検知され
てから回復を停止するので気泡除去の確実性が増した。
これにより、これまで回復によって消費されていたイン
クを少量とすることが可能となり、ひいてはFAXの受
信の際のインク切れや、回復動作中による不受信状態を
回避することが可能となる。
本実施例では、供給管を両端に持ち、循環によって回復
動作を行なう記録ヘッドを用いているが、供給管が1木
でノズル前面から吸引によって回復する型式の記録ヘッ
トに対して本発明を適用しても良いことはいうまでもな
い。また気泡センサを、ヘットの構造物に一体に形成し
て、コストダウンを図ることも可能である。
本発明は、特にインクジェット記録方式の中でもバブル
ジェット方式の記録ヘッド、記録装置に於いて、優れた
効果をもたらすものである。
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特許
第4723129号明細書、同第4740796号明細
書に開示されている基本的な原理を用いて行なうものが
好ましい。この方式は所謂オンデマント型、コンティニ
ュアス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデ
マント型の場合には、液体(インク)が保持されている
シートや液路に対応して配置されている電気熱変換体に
、記録情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上
昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印加することに
よって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記
録ヘッドの熱作用面に膜沸騰させて、結果的にこの駆動
信号に一対一対応し液体(インク)内の気泡を形成出来
るので有効である。この気泡の成長、収縮により吐出用
開口を介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも
つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると
、即時適切に気泡の成長収縮が行なわれるので、特に応
答性に優れて液体(インク)の吐出が達成でき、より好
ましい。このパルス形状の駆!II+信号としては、米
国特許第4463359号明細書、同第4345262
号明細書に記載されているようなものが通している。尚
、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第
4313124号明細書に記載されている条件を採用す
ると、更に優れた記録を行なうことができる。
記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示され
ているような吐出口、液路、電気熱変換体の組み合わせ
構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に熱作用部が
屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許
第4558333号明細書、米国特許第4459600
号明細書を用いた構成も本発明に含まれるものである。
加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスリッ
トを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭
59年第123670号公報や熱エネルギーの圧力波を
吸収する開口を吐出部に対応させる構成を開示する特開
昭59年第138461号公報に基づいた構成としても
本発明は有効である。
更に、記録装置が記録できる最大記録媒体の幅に対応し
た長さを有するフルラインタイプの記録ヘッドとしては
、上述した明細書に開示されているような複数記録ヘッ
ドの組み合わせによって、その長さを満たす構成や一体
的に形成された一個の記録ヘッドとしての構成のいずれ
でも良いが、本発明は、上述した効果を一層有効に発揮
することができる。
加えて、装置本体に装着されることで、装置本体との電
気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる
交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘ
ッド自体に一体的に設けられたカートリッジタイプの記
録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
又、本発明の記録装置の構成として設けられる、記録ヘ
ッドに対しての回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので好ましいも
のである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対
しての、キャビング手段、クリーニング手段、加圧或は
吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或は
これらの組み合わせによる予備加熱手段、記録とは別の
吐出を行なう予備吐出モードを行なうことも安定した記
録を行なうために有効である。
更に、記録装置の記録モードとしては黒色等の主流色の
みの記録モードだけではなく、記録ヘッドを一体的に構
成するか複数個の組み合わせによってでもよいが、異な
る色の複色カラー又は、混色によるフルカラーの少なく
とも一つを備えたに一層 以上本発明は第1図以下に示すような実施例にもとづき
説明したが、記録ヘッド・回復系・供給系というインク
ジェット記録装置の機能ユニットにおける内部の詳細な
構成により、本発明の思想はかかわるものでない。また
例えば、記録時の記録ヘッドの吐出開口の向きが上向き
に構成されても、本発明の思想は実現される。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、インクタンクの
ある部分が最下方にあり、装置の傾斜によるインク漏れ
の危険性を減することができるインクジェット記録装置
が提供できる。
さらに、インクタンクと記録ヘッドとの間における水頭
差を十分に取ることができたため、インク供給に寄与す
る圧力変化の割合が軽減され良好な記録ができるインク
ジェット記録装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)は本発明の一実施例を適用したファクシミ
リ装置の側断面図、 第1図(B)はその1視平面図、 第2図はその開放状態を示す側断面図、第3図はプラテ
ンローラ附近の斜視図、第4図は排紙ローラの斜視図、 第5図は記録フレームの斜視図、 第6図及び第7図は記録ヘッド附近の側面図、第8図は
記録ヘッドの斜視図、 第9図はキャップ附近の斜視図、 第10図(A)・ (B) ・ (C)はヘッドとキャ
ップが接触した直後の状態を示す図、第11図(A)・
 (B)はヘッドとキャップが離隔した状態にした状態
を示す図、 第12図(A)・ (B)・ (C)はキャップがヘッ
ド方向へ移動している状態を示す図、第13図(A) 
  (B)・(C)は突起部がノズルを押圧密閉してお
り、バネが弾性変形している状態を示す図、 第14図停(A)   (B)   (C)はキャップ
がヘッドから離れていく状態を示す図、第15図(A)
・ (B)・(C)は待機状態を示す図、 第16図は、本発明に係るインクジェット記録装置のイ
ンク供給経路の一構成例の概略模式的に示す概略模式図
、 第17図は、本発明に係るインクジェット記録装置のイ
ンク供給手段の一構成例を示す斜視図、第18図は、本
発明に係るインクジェット記録装置に搭載されるインク
カートリッジの一構成例を分解して示す分解斜視図、 第19図(a)、(b)は、インクカートリッジの一構
成例の側面を一部破断して示す断面図、及びその一部を
拡大し、インク供給手段との保合状態を示す断面図、 第20図は、インクカートリッジの一構成例の正面を一
部破断して示す断面図、 第21図は、インクカートリッジの一構成例の上面部を
示す概略図、 第22図は、本発明に係るインクジェット記録装置で適
用可能な回復−シーケンスの一例を示すフローチャート
、 第23図(a)、(b)、(c)、(d)は、回復動作
を順をおって示す概略側面図、第24図は、待機状態か
ら記録状態に至るまでのシーケンスの一例を示すフロー
チャートである。 1・・・記録紙 2・・・原稿 7・・・搬送ローラ 14・・・記録ガイド 22・・・カッタ 38・・・記録へ゛ノド 41・・・キャップ 50.52・・・ワイパ 60・・・回復フレーム 86・・・インクカートリツシ lza必 12a必 第t’を図

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)記録媒体にインクを吐出して記録媒体に記録を行
    うインクジェット記録装置において、記録媒体に記録を
    行うために、インクを吐出するインクジェット記録ヘッ
    ドと、 前記インクジェット記録ヘッドによる記録位置下方に設
    けられた、前記インクジェット記録ヘッドの吐出口を覆
    うキャッピング手段と、前記インクジェット記録ヘッド
    に供給されるインクを貯留するためのインクタンクと、 を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. (2)前記インクジェット記録ヘッドは、下方へ回動し
    て前記キャッピング手段と係合可能であることを特徴と
    する請求項(1)記載のインクジェット記録装置。
  3. (3)前記インクジェット記録ヘッドは、記録媒体の記
    録領域の全幅にわたって吐出口が形成されているフルラ
    インタイプであることを特徴とする請求項(1)に記載
    のインクジェット記録装置。
  4. (4)前記インクジェット記録ヘッドは、熱エネルギー
    を利用してインクを吐出するものであって、前記熱エネ
    ルギーを発生するための電気熱変換体を備えていること
    を特徴とする請求項(1)に記載のインクジェット記録
    装置。
  5. (5)前記インクジェット記録装置は、原稿読み取り部
    を有したファクシミリ装置であることを特徴とする請求
    項(1)に記載のインクジェット記録装置。
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