JPH03227843A - 給紙装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、トルクリミッタを用いるＦＲＲ方式の給紙装
置に関する。

従来の技術 従来、トルクリミッタを用いるＦＲＲ方式の給紙装置と
しては、特開昭５６−７８４７号公報や特開昭５９−６
９３２８号公報に記載されたものがあり、リバースロー
ラには、フィードローラによる給紙方向と逆向きのトル
クが常時作用している。

発明が解決しようとする課題 このため、トルクリミッタにおけるハブとコイルスプリ
ングとの嵌合部分が摩耗しやすく、この摩耗によってト
ルクリミッタの耐久性が低下し、分離性能が低下すると
いう欠点がある。

また、リバースローラへのトルク伝達に伴う騒音が常時
発生している。

さらに、フィードローラのオフ時において、フィードロ
ーラの逆転防止をするための一方向クラッチ付軸受を設
ける必要がある。

課題を解決するための手段 給紙方向に回転駆動されるフィードローラと、このフィ
ードローラに圧接されるとともにトルクリミッタを介し
て給紙方向と逆向きのトルクが加えられるリバースロー
ラとを有する給紙装置において、駆動部からの動力を前
記フィードローラに伝達するフィードギヤと前記トルク
リミッタのフリーハブギヤとを中間ギヤを介して連結す
るとともに、前記フィードギヤから前記フリーハブギヤ
に向けて回転を伝達する一方向クラッチを前記中間ギヤ
に設けた。

また、フィードギヤと中間ギヤとの連結状態を維持する
とともに前記フィードギヤとフィードローラとの連結状
態を断続する電磁クラッチを設けた。

作用 フィードローラとリバースローラとが共通の駆動部によ
り駆動されるため、フィードローラへの動力伝達を遮断
した際には同時にリバースローラへのトルク伝達も遮断
され、従って、リバースローラに対するトルク伝達の時
間が短縮され、トルクリミッタにおける摩耗が低減され
る。しかも、中間ギヤには一方向クラッチが設けられて
いるため、ジャム紙を除去する場合のようにリバースロ
ーラを給紙方向とは逆向きに回転させた場合、」リバー
スローラの回転は一方向クラッチの働きによりフィード
ローラへは伝わらず、フィードローラは負荷が作用する
ことなく滑らかに回転する。

また、電磁クラッチによりフィードギヤとフィードロー
ラとの連結状態を遮断することにより、リバースローラ
を給紙方向と逆方向に回転させるとともにフィードロー
ラをリバースローラに連れ回らせ、フィードローラとリ
バースローラとの間に挾持された残紙のフィードバック
を行える。

実施例 本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

カセット１内に設けられた底板２上には用紙３が積載さ
れ、カセット１の給紙側に対向する位置には積載された
用紙３を一枚ずつ給紙するためのフィードローラ４が設
けられている。なお、フィードローラ４による給紙を行
うために必要なフィード圧“ＰＡ″を与えるための加圧
アーム５と底板加圧スプリング６とが設けられている。

さらに、前記フィードローラ４に対向する位置にはリバ
ースローラ７が配設されており、このリバースローラ７
は重送された用紙の分離を行うのに必要なリバース圧“
ＰＢ”を与えるためのリバース加圧スプリング８により
前記フィードローラ４の外周面に圧接されている。

つぎに、前記フィードローラ４と一体的に回転するフィ
ード軸９にはフィードギヤ１０が設けられており、さら
に、このフィードギヤ１０とフィード軸９との連結状態
を断続する電磁クラッチ１１が設けられている。また、
前記リバースローラ７と一体的に回転するリバース軸１
２には、フリーハブ１３と固定ハブ１４とコイルスプリ
ング１５とよりなるトルクリミッタ１６が設けられてお
り、フリーハブ１３の外周部に形成されたフリーハブギ
ヤ１７と前記フィードギヤ１０とが中間ギヤ１８を介し
て連結されている。そして、この中間ギヤ１８には、フ
ィードギヤｌＯからフリーハブギヤ１７に向けて回転を
伝達する一方向クラッチ（図示せず）が設けられている
。

なお、前記フィードギヤ１０には、駆動部であるモータ
１９に連結された駆動ギヤ２０が噛み合っている。また
、前記用紙３の給紙方向前方には、レジストローラ２１
と給紙された用紙３を検出するセンサ２２とが設けられ
ている。

このような構成において、電磁クラッチ１１によりフィ
ードギヤ１０とフィード軸９とを連結した状態において
は、モータ１９の駆動によりフィードギヤ１０とフィー
ドローラ４とが給紙方向（矢印入方向）に回転駆動され
、さらに、中間ギヤ１８とトルクリミッタ１６とを介し
て連結されたリバースローラフには給紙方向と逆向き（
矢印Ｂ方向）のトルクが加えられる。そして、フィード
ローラ４の給紙方向への回転により用紙３が一枚ずつ給
紙される場合は、リバースローラ７はフィードローラ４
により給紙方向に連れ回される。

また、二枚以上の用紙３が重なった状態でフィードロー
ラ４とリバースローラ７との間に入り込んだ場合は、リ
バースローラ７が給紙方向と逆向きに回転し、重送が防
止される。ここで、リバースローラ７が給紙方向に連れ
回されても、中間ギヤ１８には一方面クラッチが設けら
れているため、リバースローラ７が給紙方向に回転する
ことによりフィードギヤ１０の回転が妨げられるという
ことはない。

つぎに、フィードローラ４とリバースローラ７との間で
ジャムが発生した場合において、ジャム処理を行うべく
ジャム紙を給紙方向と逆向きに引っ張ると、一方向クラ
ッチの働きによりフィードローラ４とリバースローラ７
とはともに給紙方向と逆向きに滑らかに回転するため、
ジャム処理をＷｇ単に行える。

また、用紙３がレジストローラ２１等により引っ張られ
た場合には、フィードローラ４が給紙方向に連れ回され
、一方、リバースローラ７は、フィードローラ４とリバ
ースローラ７との間に一枚の用紙３が挾持されている状
態のときは給紙方向に連れ回され、二枚以上の用紙３が
挾持されている場合には停止する。

つぎに、電磁クラッチ１１によりフィードギヤ１０とフ
ィード軸９との連結状態を遮断した場合には、リバース
ローラ７へは給紙方向と逆向きのトルクが伝達されるが
、フィードローラ４への駆動力の伝達は遮断される。従
って、フィードローラ４とリバースローラ７との間に挾
まれた状態で停止した用紙３（残紙）をフィードバック
によりカセットｌ内に戻す場合は、電磁クラッチ１１を
切った状態でモータ１９を駆動させる。すると、リバー
スローラ７が給紙方向と逆向きに回転駆動されるととも
にフィードローラ４が給紙方向と逆向きに連れ回され、
残紙のフィードバックが行われる。従って、電磁クラッ
チ１１の断続操作により、モータ１９の回転方向を変更
することなく、給紙と、残紙フィードバックとを行える
。このため、モータ１９として正逆回転自在なステッピ
ングモータを用いた場合には、ステッピングモータの一
方の回転を、給紙装置以外の装置の駆動力として使用す
ることが可能となる。

つぎに、第５図は、モータ１９の停止タイミングと電磁
クラッチ１１のオフタイミングとを同一にした駆動タイ
ミングを示すものである。モータ１９の駆動とともにリ
バースローラ７へ給紙方向と逆向きのトルクが伝達され
、電磁クラッチ１１を繋ぐことによりフィードローラ４
は給紙方向へ回転駆動される。そして、フィードローラ
４の停止時にはリバースローラ７へのトルク伝達も停止
される。

第６図は、第５図に示した駆動タイミングに残紙フィー
ドバックタイミングを付加したものである。残紙フィー
ドバック時には電磁クラッチ１１を切った状態でモータ
１９を駆動させる。モータ１９の駆動によりリバースロ
ーラ７は給紙方向と逆向きのトルクが伝達されて回転す
るとともに、フィードローラ４がリバースローラ７に連
れ回され、リバースローラ７とフィードローラ４との間
に挾持された残紙のフィードバックが行われる。

発明の効果 本発明は、上述のように一つの駆動部によってフィード
ローラを給紙方向に回転駆動させるとともにリバースロ
ーラに給紙方向と逆向きのトルクを加えたことにより、
駆動部からフィードローラへの動力伝達の遮断とリバー
スローラへのトルク伝達の遮断とを同時に行うことがで
き、従って、リバースローラを常時駆動させる場合に比
べてトルクリミッタにおける摩耗を低減させるとともに
トルクリミッタの耐久性を向上させる二とができ。

しかも、中間ギヤに一方向クラッチを設けたことにより
、リバースローラが給紙方向に連れ回る場合でもフィー
ドローラへの駆動力の伝達をスムーズに続行することが
でき、さらに、ジャム紙を給紙方向と逆向きに引っ張っ
た場合には、一方向クラッチの働きによりフィードロー
ラとリバースローラとがともに給紙方向と逆向きに滑ら
かに回転するためにジャム処理を簡単に行うことができ
、また、フィードギヤと中間ギヤとの連結状態を維持す
るとともにフィードギヤとフィードローラとの連結状態
を断続する電磁クラッチを設けたことにより、駆動部の
回転方向を変えることなく残紙フィードバックを行うこ
とができる等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図は動力伝
達系統を示す正面図、第２図は給紙部を示す側面図、第
３図はフィードギヤと中間ギヤとフリーハブギヤとの噛
み合い状態を示す側面図、第４図は給紙装置の全体を示
す側面図、第５図及び第６図はリバースローラとフィー
ドローラとの駆動タイミングを示すタイミングチャート
である。 ４・・・フィードローラ、７・・・リバースローラ、ｌ
Ｏ・・フィードギヤ、１１・・・電磁クラッチ、１６・
・トルクリミッタ、１７・・フリーハブギヤ、１８・・
・中間ギヤ、１９・・・駆動部 Ｕ図 一第 図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、給紙方向に回転駆動されるフィードローラと、この
   フィードローラに圧接されるとともにトルクリミッタを
   介して給紙方向と逆向きのトルクが加えられるリバース
   ローラとを有する給紙装置において、駆動部からの動力
   を前記フィードローラに伝達するフィードギヤと前記ト
   ルクリミッタのフリーハブギヤとを中間ギヤを介して連
   結するとともに、前記フィードギヤから前記フリーハブ
   ギヤに向けて回転を伝達する一方向クラッチを前記中間
   ギヤに設けたことを特徴とする給紙装置。 ２、フィードギヤと中間ギヤとの連結状態を維持すると
   ともに前記フィードギヤとフィードローラとの連結状態
   を断続する電磁クラッチを設けたことを特徴とする請求
   項１記載の給紙装置。