JPH03227205A - セラミックグリーンシート裁断方法及びその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は、セラミックグリーンシートを裁断するための
セラミックグリーンシート裁断方法及びその装置に関す
る。

［従来の技術］ 積層セラミックコンデンサや多層配線基板の製造工程で
は、その表面に所定のパターンで電極や回路配線を印刷
したセラミックグリーンシート（以下、単に「グリーン
シート」と称す）を所定の形状に切断し、これらを順次
積層することが行われる。

このグリーンシートの従来の切断方法及びその装置を、
第４図及び第５図を用いて説明する。

先ず、第４図に示される様に、グリーンシート２は、例
えばポリエチレンテレフタレートフィルム等からなるキ
ャリアテープ１上に形成されて供給ロール３上に巻かれ
ている。このグリーンシート２は、前記供給ロール３か
ら前記キャリアテープ１と共に繰り出され、その後、テ
ンシロンロール４及び分離ロール５を経て前記キャリア
テープｌから剥離される。

その後、グリーンシート２がキャリアベルト６によって
切断台７の上に運ばれ、第５図に示す様に、切断線ａに
沿ってカッター８で切断される。そして、この切断され
たグリーンシート２は、前記カッター８と共に設けられ
た吸着ユニット９の下面に吸着されて積層域ｌＯに搬送
され、既に裁断されて載置された他のグリーンシートの
上に積層される。

第６図及び第７図に、このキャリアベルト６と切断台７
の構造が示されている。第６図に示す様に、このキャリ
アベルト６０表面には、小孔６ａが無数に形成されてお
り、これらの小孔６ａは、第７図に示す様に、前記キャ
リアベルト６の下面に設けられた前記切断台７の吸着面
７ａに形成された吸着孔７ｂに対応して形成されている
。そして、グリーンシート２を切断する際、例えば真空
ポンプ等によって前記切断台７の下面に設けられた吸引
孔７Ｃがら空気を吸引する。これにより、前記切断台７
の吸着孔７ｂ及び前記キャリアベルト６の小孔６ａに負
圧とし、吸着面７ａにグリーンシート２を吸着固定する
。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、前記の従来のセラミックグリーンシート
切断装置では、キャリアベルト上でグリーンシートを完
全に切断することが出来ず、そのため、吸着ユニットに
より搬送する際に落下したり、あるいは、グリーンシー
トの位置ずれを生じるこがある。

これは、前記第７図から明らかな様に、カッター８がグ
リーンシート２上に押し付けられても、前記キャリアベ
ルト６の小孔６ａの上に位置する部分では、グリーンシ
ート２がこの小孔６ａの内部に沈み込んでしまい、前記
カッター８の刃の跡が付くだけで、切断されない。この
ため、前記キャリアベルト６上で切断されたグリーンシ
ート２の切断後の切断線Ｃは、第８図に示す様に、ミシ
ン目状になってしまう。特に、近年においては、電子部
品の小形軽量化に伴い、グリーンシート２の厚みが極端
に薄くなっており、そのため、容易に変形し易く、前記
の様・な問題が生じ易い状況になっている。

この様な問題点を解決するため、例えばカッター８の刃
圧を高めることも考えられるが、キャリアベルト６は、
その機械的強度を増すために金属で形成されており、こ
れでは、前記カッター８の刃先が短時間で刃こぼれした
り鈍下してしまい、カッターの交換頻度が多くなってし
まう不都合がある。

そこで、本発明では、前記の従来技術における問題点に
鑑み、その厚さが薄くなり、容易に変形し易くなってい
るセラミックグリーンシートであっても、これを正確か
つ完全に切断することの可能なセラミックグリーンシー
ト切断方法及びその装置を提供することをその目的とす
る。

［課題を解決するための手段］ すなわち、前記本発明の目的を達成するための手段の要
旨は、キャリアテープ上に積層されて順次供給されるセ
ラミックグリーンシートを裁断するセラミックグリーン
シート裁断方法において、前記順次供給されるセラミッ
クグリーンシートを前記キャリアテープ上に保持された
状態のまま切断台上で切断し、その後、この切断された
セラミックグリーンシートを前記キャリアテープから剥
離するセラミックグリーンシート裁断方法である。

さらに、セラミックグリーンシートを供給する手段と、
この供給されるセラミックグリーンシートを下から保持
する切断台と、前記切断台上の前記セラミックグリーン
シートを切断する切断手段とを備えたセラミックグリー
ンシ一ト裁断装置において、前記切断台と切断手段とは
、キャリアテープ上に保持されたセラミックグリーンシ
ートが搬送される搬送経路上に配置されると共に、切断
されたセラミックグリーンシートを前記キャリアテープ
から剥離する剥離手段を設けたセラミックグリーンシー
ト裁断装置である。

［作　　　用コ 前記のセラミックグリーンシート裁断方法及びその装置
によれば、キャリアテープ上に積層されて順次供給され
るセラミックグリーンシートを、前記キャリアテープ上
に保持された状態のままで吸着固定しながら切断するこ
とにより、前記キャリアテープをカッターの受けとして
利用することが出来る。そのため、厚さが薄くて容易に
変形し易いセラミックグリーンシートであっても、切断
台上の小孔内に沈み込むことなく、前記キャリアテープ
から反力を受けて、完全に切断することが出来る。また
、前記セラミックグリーンシートは、前記キャリアテー
プ上に積層された状態のままで吸着固定されることから
、薄くて容易に変形し易いものであっても確実に固定出
来、正確な寸法で切断することが出来る。

［実　　施　　例コ 以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説
明する。

第１図には、本発明によるセラミックグリーンシート切
断装置が示されている。図において、グリーンシート２
は、例えばポリエチレンテレフタレートフィルム等から
なるキャリアテープ１上に層状に形成されて供給ロール
３上に巻かれている。このグリーンシート２は、前記供
給ロール３から前記キャリアテープ１と共に繰り出され
、その後、テンシ日ンロール４を経て連続的に供給され
る。

前記キャリアテープ１と共に供給されるグリーンシート
２は、キャリアテープ１の上に保持されたまま、切断台
１７の上に運ばれる。すなわち、第２図に示すように、
この切断台１７の上に前記キャリアテープｌの上に載っ
た状態でグリーンシート２が供給される。この切断台１
７は、その吸着表面上に複数の吸引孔１７ｃを備えてお
り、この吸着表面上に置かれた前記キャリアテープ１を
真空による負圧を利用して吸着固定する。

続いてグリーンシート２は、カッター１８によって所定
の形状に切断される。この切断時の状態が、第２図に示
されている。すなわち、グリーンシート２は、前記キャ
リアテープ１上に保持された状態のままで前記切断台１
７上に吸着固定され、この状態で前記カッター１８によ
って切断される。このとき、前記キャリアテープｌがカ
ッタ１０の刃圧を背後から受ける。そのため、グリーン
シート１が薄く、容易に変形し易いものであっても、グ
リーンシートｌの前記カッター１８の刃が当たった部分
が前記切断台１７の吸着面上の吸引孔１７ｃの内部に沈
み込んでしまわず、第３図に符号りで示される様に、所
定の切断線に沿って完全に切断することが出来る。また
、前記カッター１８の刃圧も、前記グリーンシート１が
切断出来る最少銀の強さに設定しておけばよく、そうす
れば前記キャリアテープｌは切断されない。更に、前記
カッター１８の刃圧が前記キャリアテープ１によって受
けられるため、刃こぼれや先端の鈍化が生じにクク、カ
ッターの交換頻度も少な（なる。

前記の様にして裁断されたグリーンシー）１は、第１図
で示すように、前記カッター１８に近接して設けられた
吸着ユニット１９の下面に吸着され、搬送機構２０によ
って積層域２１に搬送され、既に裁断されて載置された
他のグリーンシート２の上に積層される。この時、上述
の様に、グリーンシートｌは完全に切断されていること
から、搬送機構２０の搬送速度と同速でキャリアテープ
１を巻取ると、キャリアテープｌから容易に剥離するこ
とができる。

第１図に於いて、符号２２は前記搬送機構２０を駆動す
るためのモータを、符号２３は、前記積層域２１に隣接
して設けられ、積層されたグリーンシートを排出するた
めの排出域を示している。

一方、上述の様に、所定のパターンに沿って切断された
残りのグリーンシート２ａは、前記キャリアテープｌと
共に巻取ロール２４に巻き取られる。

［発明の効果コ 以上の説明からも明らかなように、本発明によるセラミ
ックグリーンシート切断方法及びその装置によれば、薄
いセラミックグリーンシートであっても、これを完全に
切断することが可能である。同時に、カッターの寿命を
長（し、その交換頻度を低くすることが出来るという効
果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるセラミックグリーンシート切断装
置の構造を示す概略側面図、第２図は前記切断装置の切
断台の詳細構造を説明する一部拡大断面図、第３図は前
記切断装置によって切断されたグリーンシートの切断面
の状態を示す平面図、第４図は従来のセラミックグリー
ンシート製造装置及びその切断装置を説明するための概
略側面図、第５図は同従来の装置の平面図、第６図は同
従来の装置の要部斜視図、第７図は同従来の切断装置の
切断台の詳細構造を説明する一部拡大断面図、第８図は
同従来の切断装置によって切断されたグリーンシートの
切断面の状態を示す平面図である。 ｌ・・・キャリアテープ　２・・・グリーンシート　３
・・・供給ロール　４・・・テンシロンロール　■７・
・・切断台　１７ｃ・・・吸引孔　１８・・・カッター
　１９・・・吸着ユニット　２０・・・搬送機構　２１
・・・積層域

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）キャリアテープ上に積層されて順次供給されるセ
   ラミックグリーンシートを裁断するセラミックグリーン
   シート裁断方法において、前記順次供給されるセラミッ
   クグリーンシートを前記キャリアテープ上に保持された
   状態のまま切断台上で切断し、その後、この切断された
   セラミックグリーンシートを前記キャリアテープから剥
   離することを特徴とするセラミックグリーンシート裁断
   方法。
2. （２）セラミックグリーンシートを供給する手段と、こ
   の供給されるセラミックグリーンシートを下から保持す
   る切断台と、前記切断台上の前記セラミックグリーンシ
   ートを切断するする切断手段と備えたセラミックグリー
   ンシート裁断装置において、前記切断台と切断手段とは
   、キャリアテープ上に保持されたセラミックグリーンシ
   ートが搬送される搬送経路上に配置されると共に、切断
   されたセラミックグリーンシートを前記キャリアテープ
   から剥離する剥離手段を設けたことを特徴とするセラミ
   ックグリーンシート裁断装置。