JPH03220213A - 紫外線吸収剤共重合型非造膜性樹脂エマルジョンの製法ならびに該樹脂を含有する化粧料 - Google Patents

紫外線吸収剤共重合型非造膜性樹脂エマルジョンの製法ならびに該樹脂を含有する化粧料

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JPH03220213A
JPH03220213A JP22417389A JP22417389A JPH03220213A JP H03220213 A JPH03220213 A JP H03220213A JP 22417389 A JP22417389 A JP 22417389A JP 22417389 A JP22417389 A JP 22417389A JP H03220213 A JPH03220213 A JP H03220213A
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emulsion
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JP22417389A
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Inventor
Keiichi Honda
計一 本田
Mitsuo Kondo
光男 近藤
Yumiko Nakamura
由美子 中村
Shinichi Kuwamura
慎一 桑村
Masataka Ooka
正隆 大岡
Kunihide Takarabe
財部 邦英
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明は新規にして有用なる、紫外線吸収剤共重合型非
造膜性樹脂エマルジョンの製法方法、内部に小孔(ミク
ロボルド)を有する紫外線吸収剤共重合型非造膜性樹脂
エマルジョンの製法方法、該樹脂エマルジョンの精製方
法および粉末化法、ならびに当該紫外線吸収剤共重合樹
脂を含有して成る化粧料に関するものであり、とりわけ
、皮膚に有害な影響を及ぼす紫外線を吸収し、遮断して
、皮膚を保護するのに有用な紫外線吸収剤を共重合した
、非造膜性の樹脂エマルジョンの製法、ならびに、かか
る紫外線吸収剤共重合型非造膜性樹脂を配合した、皮膚
を刺激することがなく、したがって、安全で、かつ、皮
膚への付着力、伸展性および被覆力などにすくれるし、
しかも、皮膚の色相を適度に補正することができ、自然
な仕上がり性にもすぐれている化粧料に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
太陽光線中、200〜400nmは紫外線領域であって
、その波長により、200〜28Or+mなる遠紫外線
部280〜320nmなる中葉外線部そして、320〜
400nmなる近紫外線部の3つに分けられているが、
大気上層20〜25Kmにわたるオゾン層があり、この
層が紫外線をよく吸収するために、実際に地球上で被曝
しているのは、中葉外線部と近紫外線部である。そのう
ち、280〜320nmなる中葉外線部の光(以下、U
V−B)は皮膚に紅斑(サンバーン)を惹起し、甚しく
は、火傷と同様な水泡を生じせしめ炎症後黒化をもたら
す。一方、320〜400nmなる近紫外線部の光(以
下、UV−A)は、UV−Bに比較して紅斑惹起力は非
常に弱い、実質上、紅斑を起さず皮膚の黒化(サンクン
)をもたらす。さらに、紫外線の被曝は、皮膚に肝斑(
シミ)や雀卵斑(ソバカス)やシワ、ひいては、皮膚の
老化・皮膚弾力繊維の変性・光過敏症の誘発等を生じせ
しめる可能性を高める。
従来より、これらの障害を予防するため、各種の紫外線
吸収剤や無機顔料を配合した化粧料が開発され、市販さ
れているが、これらに用いられる紫外線吸収剤や無機顔
料としては、p−アミノヘンシェードg導体、サリシレ
ート誘導体、ベンゾトリアゾール誘導体、ヘンシフエノ
ン誘導体およびシンナメート誘導体などのUV−B領域
に極大吸収を有するものや、ジヘンゾイルメタン誘導体
、ヘンヅトリアヅール誘導体およびヘンシフエノン誘導
体などのIJ V−A IJ域に極大吸収を有する紫外
線吸収剤が、さらには、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄
などの無機顔料が挙げられる。前者の紫外線吸収剤は、
化粧料基剤に対し添加量を増すと、溶解性や使用感に問
題を生じたり、皮膚に塗布した場合、そのものの刺激や
光エネルギーを吸収したそれが、一過性の刺激を皮膚に
与えるなど、安全性に問題がある。そのため、紫外線吸
収剤を皮膚上に使用するにあたっては、かなり特定のも
のに限定されている。一方、後者の無機顔料は紫外線に
よる変質が少なく、また経皮吸収されないため、皮膚に
対する刺激性などについて問題ないが、粒子径が大きい
ものは可視光線を遮断する領域の粒子径であるため、紫
外部での吸収が弱く、しかも、隠蔽力が強すぎて、皮膚
に塗布した場合には、白化ないし着色したりして、その
使用量が限定されている。
さらに、紫外線吸収剤を樹脂モノマー中に溶解ないしは
分散させて公知の乳化重合を行なう方法もあるが、得ら
れる粒子は粒度分布が広く、0.1ミクロン以下の微粒
子がある反面、5〜50ミクロンの粗大粒子も多く存在
し、その結果、化粧品用粒子としては皮膚への付着力が
低く、使用域にも劣る。加えて、内包した紫外線吸収剤
がポリマー表面に漏れ出てくるという欠点を有するもの
もあって、安全性や安定性に欠けるものもある。適度な
隠蔽力も期待できない。
このため、本発明者らは、先に、上述した従来技術の欠
点を改良するものとして、内部に小孔を有するコア形状
の非造膜性樹脂エマルジョン中に紫外線吸収剤を封入す
る方法、ならびにその粉末化法を提案した。(特開昭6
2−93220号)しかし、この場合には、安定性や安
全性に著しい改善効果があるものの、内部に封入されて
いる紫外線吸収剤が経時的に粒子外に漏れ出すことが、
若干ながら、認められ、経時安定性の点で劣ることがわ
かった。
〔発明が解決しようとする課題] 本発明は、たとえば日焼は止め化粧料に配合して用いれ
ば、皮膚に有害な影響を及ぼす紫外線を吸収・遮蔽して
皮膚を保護することができると共に、皮膚を刺激するこ
となく、安全で、かつ、皮膚への付着力にすくれ、しか
も、皮膚色を適度に補正するが、白くないし着色せず透
明感があり、さらに経時的な保存性にもすぐれる化粧料
を提供することができる筈であるとの、本発明者らの強
い信念に立脚して、鋭意、研究が為され、それに基ずい
て為されたものである。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、−にか
かって、このように、極めて有用なる、紫外線共重合型
非造膜性樹脂エマルジョンの製造方法、ならびに該紫外
線吸収剤共重合型非造膜性樹脂を含有して成る化粧料を
提供することであり、さらには、該樹脂エマルジョンの
、それぞれ、精製法および粉末化法をも提供することで
ある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは上記の物性にすくれ、しかも、実用性の高
い非造膜性樹脂エマルジョンの製法を鋭意研究した結果
、本発明に至った。
すなわち、本発明の要点はラジカル重合性単量体に、重
合性不飽和結合を有する後記する一般式(I)〜[I[
[)もしくは〔v〕〜〔■]または構造式で示される各
種反応性紫外線吸収剤の少くとも1種を加えて乳化共重
合することから成る、紫外線吸収剤共重合型非造膜性樹
脂エマルジョンの製法にあるし、該樹脂エマルジョンの
精製法にあるし、該樹脂エマルジョンの粉末化法にある
し、ならびに、かかる紫外線吸収剤共重合型非造膜性樹
脂を含有して成る化粧料にある。
ここにおいて、上記した本発明で用いる反応性紫外線吸
収剤は、重合性不飽和結合、とりわけ、ビニル基を有す
る紫外線吸収剤であり、これらはラジカル重合性をもち
、乳化重合のさいには、ラジカル重合性単量体と反応し
て非造膜性ビニル系樹脂中に組み入れられるものである
が、かかる反応性紫外線吸収剤としては、重合性不飽和
結合、とりわけ、ビニル基を有するものであれば、いず
れも使用できるが、本発明において用いるのに適したも
のとして、特に代表的なもののみを例示するに留めれば
、次の一般式(1)〜(I[]もしくは〔V)〜〔■)
または構造式〔IV)で示されるものである。
(V) 7 または 〔■〕 そして、当該反応性紫外線吸収剤の具体的なものとしは
、p−メトキシ桂皮酸ビニル、p −N、Nジメチルア
ミノ安息香酸ビニル、サルチル酸ビニル、桂皮酸ビニル
、p−ビニル桂皮酸ビニル、ON、N−ジメチルアミノ
安息香酸ビニル、o−Nビニルアミノ安息香酸ビニル、
ウロカニン酸ビニル、l−ビニル−5−ウロカニン酸ビ
ニル、1ビニル−4−ウロカニン酸ビニル、0−アミノ
安息香酸ビニル、p−アミノ安息香酸ビニル、pN、N
−ビス(2−ヒドロキシプロピル)−アミノ安息香酸ビ
ニル、p−N、N−ビス(3−ヒドロキシプロピル)−
アミノ安息香酸ビニル、1−(2−オキシカルボニル)
−フェニル−3−(4’−メトキシ)フェニル−1,3
−プロパンジオン、2−(N。
N−ジメチル)アミノ−5−ビニルオキシカルボニル−
1,3−インダンジオン、2−(3−ビニルオキシカル
ボニル)ベンジリデン−5−ベンジリデン−シクロペン
タノン、4−(2,3−ジメトキシベンジリデン)−2
,5−ジオキソ−1−イミダゾリジン酢酸ビニル、4−
(2,3,4−トリメトキシベンジリデン)−2,5−
ジオキソ−1−イミダプリジン酢酸ビニル、4−(4−
t−ブチルベンジリデン)2.5−ジオキソ−1−イミ
ダゾリジン酢酸ビニル、4−(3,4−ジメトキシベン
ジリデン) −2,5−ジオキソ−3−イミダゾリジン
プロピオン酸ビニル、4−(2,4−ジメトキシベンジ
リデン) −2,5−ジオキソ−3−イミダゾリジンプ
ロピオン酸ビニル、4− (2,5−ジメトキシベンジ
リデン) −2,5−ジオキソ−3−イミダゾリジンプ
ロピオン酸ビニル、4−(4−メトキシベンジリデン)
−2,5−ジオキソ−3−イミダゾリジンプロピオン酸
ビニル、4−(3,4−ジメトキシベンジリデン”) 
−2,5−ジオキソ−3−イミダゾリジン酢酸ビニル、
4−(2゜4−ジメトキシベンジリデン) 1.5−ジ
オキソ−3イミダゾリジン酢酸ビニル、4−(2,5−
ジメトキシベンジリデン)−2,5−ジオキソ−3−イ
ミダゾリジン酢酸ビニル、4−(4−メトキシベンジリ
デン)−2,5−ジオキソ−3−イミダゾリジン酢酸ビ
ニル、4−(3,4−ジメトキシベンジリデン)25−
ジオキソ−1−イミダゾリジンプロピオン酸ビニル、4
−(2,4−ジメトキシベンジリデン)2.5−ジオキ
ソ−1−イミダゾリジンプロピオン酸ビニル、4−(4
−メトキシベンジリデン)2.5−ジオキソ−1−イミ
ダゾリジンプロピオン酸ビニル、4−(2,5−ジメト
キシベンジリデン)2.5−ジオキソ−1−イミダプリ
ジンプロピオン酸ビニル、4− (2,3,4−トリメ
トキシベンジリデン)=2,5−ジオキソ−1−イミダ
ゾリジンプロピオン酸ビニル、4−(4−t−ブチルベ
ンジリデン)2.5−ジオキソ−1−イミダゾリジンプ
ロピオン酸ビニル、4−(2,3−ジメトキシベンジリ
デン)2.5−ジオキソ−1−イミダゾリジンプロピオ
ン酸ビニル、4−(3,4−ジメトキシベンジリデン)
2.5−ジオキソ−1−イミダプリジン酢酸ビニル、4
− (2,4−ジメトキシベンジリデン) −2,5−
ジオキソ−1−イミダゾリジン酢酸ビニル、4−(25
−ジメトキシベンジリデン)’−2.5−ジオキソー1
=イミダゾリジン酢酸ビニル、4−(4−メトキシベン
ジリデン)−2,5−ジオキソ−1−イミダゾリジン酢
酸ビニル、4−(3,4−ジメトキシベンジリデン)−
2,5−ジオキソ−3−メチル−1−イミダゾリジンプ
ロピオン酸ビニル、4−(4−メトキシベンジリデン)
 −2,5−ジオキソ−3−メチル−1−イミダゾリジ
ンプロピオン酸ビニル、4−(3,4−ジメトキシベン
ジリデン) −2,5−ジオキソ3−エチル−1−イミ
ダゾリジンプロピオン酸ビニル、4−(4−メトキシベ
ンジリデン) −2゜5−ジオキソ−3−エチル−1−
イミダゾリジンプロピオン酸ビニル、4−(3,4−ジ
メトキシベンジリデン) −2,5−ジオキソ−3−オ
クチル−1−イミダプリジンプロピオン酸ビニル、4−
(4−メトキシベンジリデン) −2,5−ジオキソ−
3−オクチル−1−イミダゾリジンプロピオン酸ビニル
、4−(3,4−ジメトキシベンジリデン) −2,5
−ジオキソ−1−メチル−3−イミダゾリジンプロピオ
ン酸ビニル、4− (4−メトキシベンジリデン)25
−ジオキソ−1−メチル−3−イミダゾリジンプロピオ
ン酸ビニル、4−(3,4−ジメトキシベンジリデン)
 −2,5−ジオキソ−1−エチル−3−イミダゾリジ
ンプロピオン酸ビニル、4− (4−メトキシベンジリ
デン) −2,5−ジオキソ−1−エチル−3−イミダ
ゾリジンプロピオン酸ビニル、4−(3,4−ジメトキ
シベンジリデン) −2,5−ジオキソ−1−オクチル
−3−イミダゾリジンプロピオン6Bニル、4−(4−
メトキシベンジリデン)−2,5−ジオキソ−1−オク
チル−3−イミダゾリジンプロピオン酸ビニル、4−(
3,4−ジメトキシベンジリデン) −2,5−ジオキ
ソ−3−メチル−1イミダゾリジン酢酸ビニル、4−(
4−メトキシベンジリデン) −2,5−ジオキソ−3
−メチル−1−イミダゾリジン酢酸ビニル、4− (3
,4−:、’メトキシベンジリデン) −2,5−ジオ
キソ−3−エチル−1−イミダゾリジン酢酸ビニル、4
− (4−メトキシベンジリデン) −2,5−ジオキ
ソ−3−エチル−1−イミダプリジン酢酸ビニル、4−
(3゜4−ジメトキシベンジリデン)−2,5−ジオキ
ソ−3オクチル−1−イミダゾリジン酢酸ビニル、4−
(4−メトキシベンジリデン) −2,5−ジオキソ3
−オクチル−1−イミダゾリジン酢酸ビニル、4−(3
,4−ジメトキシベンジリデン) −2,5−ジオキソ
−1−メチル−3−イミダゾリジン酢酸ビニル、4−(
4−メトキシベンジリデン) −2,5−ジオキソ−1
−メチル−3−イミダゾリジン酢酸ビニル、4−(3,
4−ジメトキシベンジリデン)−2゜5−ジオキソ−1
−エチル−3−イミダゾリジン酢酸ビニル、4−(4−
メトキシベンジリデン)−2,5−ジオキソ−1−エチ
ル−3−イミダゾリジン酢酸ビニル、4−(3,4−ジ
メトキシベンジリデン)2.5−ジオキソ−1−オクチ
ル−3−イミダゾリジン酢酸ビニル、4−(4−メトキ
シベンジリデン)−2,5−ジオキソ−1−オクチル−
3−イミダゾリジン酢酸ビニル、4−(4−メトキシベ
ンジリデン)−2,5−ジオキソ−3−ビニル−1−イ
ミダゾリジン酢酸ビニル、1−(3,4−ジメトキシベ
ンジリデン) −2,5−ジオキソ−1−ビニル−3−
イミダゾリジンプロピオン酸ビニル、4− (4−メト
キシベンジリデン) −2,5−ジオキソ−1−ビニル
−3−イミダゾリジンプロピオン酸ビニル、4−(3,
4−ジメトキシベンジリデン) −2,5−ジオキソ−
1−ビニル−3−イミダゾリジン酢酸ビニル、4−(4
−メトキシベンジリデン) −2,5−ジオキソ−1−
ビニル−3−イミダゾリジン酢酸ビニル、4−(3,4
−ジメトキシベンジリデン)−25−ジオキソ−3−ビ
ニル−1−イミダゾリジンプロピオン酸ビニル、4−(
4−メトキシベンジリデン)−2,5−ジオキソ−3−
ビニル−1−イミダゾリジンプロピオン酸ビニル、また
は4−(3,4ジメトキシベンジリデン) −2,5−
ジオキソ−3−ビニル−1−イミダゾリジン酢酸ビニル
の如き各種のビニルエステル類をはじめ、これらと類似
の構造をもったp−N−ビニルアミノ安息香酸アルキル
(ここで、アルキルとはC1〜C2゜の直鎖または枝分
れしたアルキル基を示す。以下も同様。)、p−ビニル
桂皮酸アルキル、o−N−ビニルアミノ安息香酸アルキ
ル、■−ビニルー5−ウロカニン酸アルキルもしくは1
−ビニル−4−ウロカニン酸アルキルの如き各種のビニ
ルアルキルエステル類;あるいは(メタ)アクリルエス
テル類;さらには、1−(3−ビニル)フェニル−3−
(3−メチル)フェニル−1,3−プロパンジオン、2
− (N、N−ジメチル)アミノ−5−ビニル−1,3
−インダンジオン、2−(3−ビニル)ヘンジリデン−
5−(3−イソプロピル)ヘンジリデンーシクロペンタ
ノンなどのほか、4−(4−メトキシベンジリデン) 
−2,5−ジオキソ−3−ビニル−1−イミダゾリジン
酢酸オクチル、4−(4−メトキシベンジリデン) −
2,5−ジオキソ−3−ビニル−■−イミダゾリジン酢
酸エチル、4−(3,4−ジメトキシベンジリデン)−
2,5−ジオキソ−1−ビニル−3−イミダゾリジンプ
ロピオン酸オクチル、4− (3,4−ジメトキシベン
ジリデン) −2,5−ジオキソ−1−ビニル−3−イ
ミダゾリジンプロピオン酸エチル、4−(3,4−ジメ
トキシベンジリデン)2.5−ジオキソ−I−ビニル−
3−イミダゾリジン酢酸オクチル、4−(3,4−ジメ
トキシベンジリデン)−2,5−ジオキソ−1−ビニル
−3−イミダゾリジン酢酸エチル、4−(4−メトキシ
ベンジリデン)−2,5−ジオキソ−1−ビニル−3−
イミダゾリジンプロピオン酸オクチル、4−(4−メト
キシベンジリデン) −2,5−ジオキソ−1−ビニル
−3−イミダプリジンプロピオン酸エチル、4(4−メ
トキシベンジリデン) −2,5−ジオキソ1−ビニル
−3−イミダゾリジン酢酸オクチル、4−(4−メトキ
シベンジリデン)  −2,5−ジオキソ−1−ビニル
−3−イミダゾリジン酢酸エチル、4−(3,4−ジメ
トキシベンジリデン) −2,5−ジオキソ−3−ビニ
ル−1−イミダプリジンプロピオン酸オクチル、4− 
(3,4−ジメトキシベンジリデン)−2,5−ジオキ
ソ−3−ビニル−1−イミダゾリジンプロピオン酸エチ
ル、4−(3,4−ジメトキシベンジリデン’) −2
,5−ジオキソ−3−ビニル−1−イミダゾリジン酢酸
オクチル、4−(3,4−ジメトキシベンジリデン) 
−2,5−ジオキソ−3−ビニル−1−イミダゾリジン
酢酸エチル、4−(4メトキシベンジリデン) −2,
5−ジオキソ−3−ビニル−1−イミダゾリジンプロピ
オン酸オクチルまたは4−(4−メトキシベンジリデン
)−2゜5−ジオキソ−3−ビニル−1−イミダゾリジ
ンプロピオン酸エチルなどであり、4− (3,4−ジ
メトキシベンジリデン)−2,5−ジオキソ−イミダゾ
リジン−1−アクリルアミド、4−(4−メトキシベン
ジリデン)−2,5−ジオキソ−イミダゾリジン1−ア
クリルアミド、4−(3,4−ジメトキシベンジリデン
)−2,5−ジオキソ−イミダゾリジン−1−メタクリ
ルアミド、4−(4−メトキシベンジリデン)−2,5
−ジオキソ−イミダゾリジン−1メタクリルアミド、4
−(3,4−ジメトキシベンジリデン)−2,5−ジオ
キソ−イミダゾリジン−3−アクリルアミド、4−(4
−メトキシベンジリデン)−2,5−ジオキソ−イミダ
ゾリジン−3−アクリルアミド、4− (3,4−ジメ
トキシベンジリデン) −2,5−ジオキソ−イミダゾ
リジン−3−メタクリルアミド、4−(4−メトキシベ
ンジリデン)2.5−ジオキソ−イミダゾリジン−3−
メタクリルアミド、4−(3,4−ジメトキシベンジリ
デン)25−ジオキソ−イミダゾリジン−1,3−ジア
クリルアミド、4−(4−メトキシベンジリデン)−2
,5−ジオキソ−イミダゾリジン−1,3−ジアクリル
アミド、1−(3,4−ジメトキシベンジリデン)2.
5−ジオキソ−イミダゾリジン−1,3−ジメタクリル
アミド、4−(4−メトキシベンジリデン)−2,5−
ジオキソ−イミダゾリジン−1,3−ジメタクリルアミ
ド、4−(3,4−ジメトキシベンジリデン)2.5−
ジオキソ−3−メチルイミダゾリジン−1アクリルアミ
ド、4−(4−メトキシベンジリデン) −2,5−ジ
オキソ−3−メチルイミダゾリジン−1−アクリルアミ
ド、4−(3,4−ジメトキシベンジリデン)−2,5
−ジオキソ−1−メチルイミダゾリジン−3−アクリル
アミド、4−(4−メトキシベンジリデン) −2,5
−ジオキソ−1−メチルイミダプリジン−3−アクリル
アミド、4−(3,4−ジメトキシベンジリデン)  
−2,5−ジオキソ3−メチルイミダゾリジン−1−メ
タクリルアミド、4−(4−メトキシベンジリデン) 
−2,5ジオキソ−3−メチルイミダゾリジン−1−メ
タクリルアミド、4−(3,4−ジメトキシベンジリデ
ン)−”2.5−ジオキソ−1−メチルイミダゾリジン
3−メタクリルアミド、または4−(4−メトキシベン
ジリデン) −2,5−ジオキソ−1−メチルイミダゾ
リジン−3−メタクリルアミドなどである。
また、当該反応性紫外線吸収剤の使用量は次の通りであ
る。すなわち、非造膜性樹脂エマルシヨンを構成するラ
ジカル重合性単量体の100重量部に対し、それに溶解
する量0.01〜50重量部、より好ましくは0.05
〜30重量部が適する。
一方、ラジカル重合性単量体としては、下記の如き単量
体の単独もしくは任意の混合物が用いられる。
(1)カルボキシル基含有モノビニル単量体としては、
たとえばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタ
コン酸、マレイン酸またはフマール酸などが挙げられる
し、 (2)  ヒドロキシル基含有モノビニル単量体として
は、たとえば2−ヒドロキシエチルアクリレート、ヒド
ロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメ
タクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ヒ
ドロキシブチルアクリレート、アリルアルコールまたは
メタアリルアルコールなどが挙げられし、 (3)アミF基またはそのN−メチロール基またはその
アルコキシ基含有モノビニル単量体としては、たとえば
(メタ)アクリル酸アミドまたはN−メチロール化(メ
タ)アクリル酸アミドなどが挙げられるし、 (4)  ニトリル基含有モノビニル単量体としては、
たとえばアクリロニトリルまたはメタクリレートリルな
どが挙げられるし、 (5)含窒素アルキル基含有モノビニル単量体としては
、たとえばジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチ
ルアミノエチルメタクリレートなどが挙げられるし、 (6)  スルホン酸基ないしはその塩基含有モノビニ
ル単量体としては、たとえばビニルスルホン酸またはス
チレンスルホン酸、あるいはそれらの塩などが挙げられ
るし、 (7)(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、
たとえばメチル−、エチル−、プロピルn−ブチル−1
t−−ブチル−1n−アミルミーアミル−へキシル−、
オクチル−、ノニル−、デシル−Fデシル−、オクタデ
シルシクロへキシル−、フェニル−もシ<はヘンシル(
メタ)アクリレートなどが挙げられるし、(8)モノビ
ニルエステルとしては、たとえば酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニル、ビニルブチラード、ハーサテイック酸ビニ
ル等が挙げられる。
(9)モノビニルエーテルとしては、たとえば、メチル
ビニルエーテル、エチルビニルエーテル、n−プロピル
ビニルエーテル、イソプロピルビニルエーテル、n−ブ
チルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、t−
ブチルビニルエーテル、n−ペンチルビニルエーテル、
n−ヘキシルビニルエーテル、n−オクチルビニルエー
テル、2−エチルヘキシルビニルエーテル、クロロメチ
ルビニルエーテル、クロロエチルビニルエーテル、ベン
ジルビニルエーテルまたはフェニルエチルビニルエーテ
ルの如きアルキルビニルエーテルもしくは置換アルキル
ビニルエーテル類;シクロペンチルビニルエーテル、シ
クロヘキシルビニルエーテルまたはメチルシクロヘキシ
ルビニルエーテルの如きシクロアルキルビニルエーテル
類;あるいはトリフルオロメチルビニルエーテル、ペン
タフルオロエチルビニルエーテル、テトラフルオロエチ
ルビニルエーテル、テトラフルオロプロピルビニルエー
テル、ヘフタフルオロプロビルビニルエーテルの如キ(
バー)フルオロアルキルビニルエーテル類などが挙げら
れるし、 00)他のモノビニル単量体としては、たとえば塩化ビ
ニルもしくは塩化ビニリデンの如きハロゲン化ビニル類
;またはマレイン酸−、フマル酸−もしくはイタコン酸
のジアルキルエステルの如き不飽和二塩基酸ジアルキル
エステル類;スチレンもしくはビニルトルエンの如きス
チレン類;エチレンやブタジェンの如きモノエン類やジ
エン類;ビニルトリクロロシラン、ビニルトリエトキシ
シランの如きシラン基含有モノビニル単量体;あるいは
くメチル)グリシジル(メタ)アクリレートの如きグリ
シジル基含有モノビニル単量体が挙げられるし、 (10多官能性架橋性単量体としては、たとえば、分子
中に重合性不飽和結合を2個以上有するものであり、エ
チレングリコールジメタクリレート、1.3−ブチレン
グリコールジメタクリレート、1.4−ブチレングリコ
ールジメタクリレート、プロピレングリコールジメタク
リレート、シビニルヘンゼン、トリビニルヘンゼン、ジ
アリルフタレート、エチレングリコールジアクリレート
、1.3−ブチレングリコールジアクリレートなどが挙
げられる。
尚、上記した(9)のモノビニルエーテル単量体は、反
応性紫外線吸収剤がビニルエステル類である場合には、
これとの反応性に富み、系内の未反応モノマー量を減少
させるので、その使用は有効である。そのさいの使用量
としては、ビニルエステル系紫外線吸収剤の量と当量も
しくはそれ以上がよい。また、上記した(l 1)の多
官能性架橋性単量体の使用量も、最終樹脂の耐溶剤性な
どの上からは、全単量体中、50重量%未満、好ましく
は、0.1〜30重量%なる範囲内が適切である。
本発明の方法により得られる非造膜性樹脂エマルジョン
は、前記掲された如き各種の反応性紫外線吸収剤と、ラ
ジカル重合性単量体とを、乳化共重合させたもののほか
、次の方法により得られる内部に小孔を有するコア/シ
ェル型非造膜性樹脂エマルジョンであってもよい。
すなわち、ラジカル重合性単量体を乳化重合しく第一段
反応)、次いで、この乳化重合体エマルジョンの存在下
に、該エマルジョンの重合体に比して、水の接触角が5
〜110°高い重合体を形成しうるラジカル重合性単量
体を加えて乳化重合する(第二段反応)に当たり、前記
第一段反応および/または第二段反応のラジカル重合性
単量体に前記−数式(1)〜(III)もしくは〔■〕
〜〔■]または構造式〔IV〕で示される反応性紫外線
吸収剤を加えて乳化共重合する方法である。
このようなコア/シェル型非造膜性樹脂エマルジョンに
おいて、第一段反応による乳化重合体エマルジョン(種
粒子エマルジョン)を構成するラジカル重合性単量体、
および、後添加するラジカル重合性単量体は、前記の条
件を満足すれば任意に選択しうるが、種粒子エマルジョ
ンを構成するラジカル重合体としては、親水含有ビニル
単量体、(メタ)アクリル酸の01〜C4のアルキルエ
ステル、多官能性架橋性単量体を含むことが好ましく、
後添加重合性単量体(第二段目の形成モノマー)として
は、比較的疎水性のスチレンもしくはビニルトルエンの
如きオレフィン類;エチレンやブタジェンの如きモノエ
ン類やジエン類;あるいは多官能性架橋性単量体を含む
ことが好ましい。
尚、後添加ラジカル重合性単量体(反応性紫外線吸収剤
をも含む。)により生じる重合体は、種粒子の乳化重合
体エマルジョンの重合体に比べて親水性が低く、水の触
媒角が通常120°を越えないものである。
ここにおいて、重合体の水の接触角とは、重合体中に乳
化剤などの添加剤を実質的に含有しない状態で、重合体
のフィルムまたはシートの上に水滴を落して、水滴とフ
ィルムまたはシートとの接触角度で示したものである。
尚、かかる接触角は、たとえば、[医用材料と生体j妹
尾学、今西幸男、竹本善−1桜井端久編集、講談社出版
に記載されている。
また、コア/シェル型の樹脂エマルジョンを製造するさ
いに用いられる乳化重合体エマルジョン(種粒子エマル
ジョン)は、通常、前記単量体(反応性紫外線吸収剤を
含んでもよい。)、乳化剤および触媒などを用いて合成
される、粒子径が0.01〜1.0μmなる程度の樹脂
粒子を、固形分で5〜65重景%含むものが好ましい。
さらに、かかる種粒子エマルジョンの使用量としては、
その固形分/後添加ラジカル重合性単量体(反応性紫外
線吸収剤を含んでもよい。)なる重合比で、0、1 /
99.9〜90/10、好ましくは、0.5/99.5
〜60/40なる範囲内が適切である。
上記の方法によるコア/シェル型非造膜性エマルション
では、ラジカル重合性単量体を加えて重合せしめるさい
に、かかる単量体で種粒子エマルジョン中の重合体粒子
(種粒子)を膨潤せしめ、次いで、乳化重合せしめるこ
とによって、各重合体の親水性の差により、乳化重合体
エマルジョンの重合体と後で生成する重合体との反転が
起こり、内部に小孔を有する非造膜性樹脂粒子のマエル
ジョンが形成されるものと推測される。
前記したコア/シェル型を含めて、本発明の紫外線吸収
剤共重合型非造膜性樹脂エマルジョンを製造する場合に
は、通常、乳化剤や触媒が用いられる。かかる乳化剤と
しては、アニオン型乳化剤、非イオン型乳化剤またはカ
チオン型乳化剤をはじめ、反応性乳化剤やアクリルオリ
ゴマーなど界面活性能を有する物質が挙げられ、これら
は1種もしくは2種以上併用することができる。これら
のうち、非イオン型およびアニオン型乳化剤が重合中の
凝集物の生成の少いこと、および安定なエマルジョンが
得られることから好ましい。非イオン型乳化剤としては
、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレ
ン高級脂肪酸エステルまたはエチレンオキサイド−プロ
ピレンオキサイドブロック共重合体などの市販の非イオ
ン型乳化剤のいずれもが用いられ、また、アニオン型乳
化剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸アルカリ金
属塩、アルキルサルフェートアルカリ金属塩またはポリ
オキシエチレンアルキルフェノールサルフェートアルカ
リ金属塩などの市販のアニオン型乳化剤のいずれもが用
いられる。さらに、上述のアニオン型乳化剤の代わりに
、または、併用の形で、水溶性オリゴマーを使用するこ
とも可能であり、とりわけ、ポリカルボン酸あるいはス
ルホン酸塩よりなるものが市販されていることから、容
易に利用でき、これにより、いわゆる、ソープフリー型
エマルジョン組成物を得ることも可能である。また、通
常、乳化重合において、しばしば用いられる保護コロイ
ドも使用できる。保護コロイドとしては、ポリビニルア
ルコールやヒドロキシエチルセルロースなどの水溶性高
分子物質を挙げることができる。これら保護コロイドは
乳化重合に用いられると、皮膚への付着性が低下するの
で、使用する場合には、単量体総量100重量部に対し
て5重量部以下、好ましくは、2重量部以下にすべきで
ある。
なお、コア/シェル型樹脂エマルジョンを得るにさいし
て、乳化剤は種粒子となる乳化重合体エマルジョンの製
造時には必ず用いられるが、その後の重合にさいしては
、新たに添加しても、添加しなくてもよく、通常は、新
たに添加しない方が望ましい。また、乳化剤の使用量は
特に制限されないが、通常、単量体総量100重量部当
たり、0.1〜10重量部程置部ある。
また、触媒としては、乳化重合に一般に使用されるもの
であれば差しつかえなく、そのうちの代表的なものみの
を挙げるに留めれば、過酸化水素や過硫酸アンモニウム
の如き各種の水溶性無機過酸化物もしくは過硫酸塩;ク
メンハイドロパーオキサイドやベンゾイルパーオキサイ
ドの如き各種ノ有効過酸化物;あるいはアゾビスイソブ
チロニトリルの如きアゾ化合物などであり、これらは1
種もしくは2種以上の混合物として用いられる。
その使用量は単量体の総重量に対して0.1〜2%程度
でよい。
なお、これらの触媒と金属イオンおよび還元剤との併用
による、一般にレドックス重合法とじて公知の方法によ
ってもよいことは勿論である。
また、前記した各種の単量体は、これを−括して、また
は分割して、あるいは連続的に滴下して加えてもよく、
前記した触媒の存在下に、0〜100℃1実用的には、
30〜90℃なる範囲内の温度で重合される。
本発明の方法により得られる紫外線吸収剤共重合型樹脂
エマルジョン中の樹脂粒子は、ガラス転移温度(計算値
)が40℃以上、好ましくは50℃以上なる樹脂で、重
合した樹脂マトリックス中に紫外線吸収剤が共重合され
ているものであり、しかも常温では、フィルム形成能を
もたない、いわゆる非造膜性の樹脂粒子である。また、
これは内部に小孔(ミクロボイド)を有するものであっ
てもなくてもよい。こうした非造膜性樹脂粒子は、通常
、0.05〜5.Ourn 、好ましくは0.1〜1.
0μmなる範囲内の粒子径を有しており、内部に小孔を
有する場合には、その小孔(ミクロボイド)は、通常、
0.01〜1.0μm、好ましくは0.02〜0.5μ
mなる範囲内の直径を有する。そして、この小孔内は空
洞であっても、水が存在していてもよく、水が存在する
場合に、かかる水は乾燥時に揮散されることになる。
本発明の方法により得られる紫外線吸収剤共重合型非造
膜性樹脂エマルジョンの固形分濃度は特に制限されない
が、一般には、5〜70重量%、好ましくは、20〜6
0重量%なる範囲内が適切である。
なお、紫外線吸収側共重合型非造膜性樹脂マエルジョン
の樹脂粒子が小孔を有しているかどうかは、簡単に確認
することができる。たとえば、それ自身の透過型および
走査型電子顕微鏡による観測でも、かかる小孔が確認で
きる。そのほか、エマルジョンの比重を測定することに
よっても可能である。
本発明に従えば、前述した紫外線吸収剤共重合型非造膜
性樹脂エマルジョンを乾燥することによって粉末化する
ことができる。こうした粉末化は、一般に行なわれてい
るエマルジョンの粉末化法で差しつかえなく、たとえば
135〜155℃の温度による噴霧乾燥、50〜70℃
の温度による、熱風雰囲気下でのトレイ乾燥または流動
床乾燥などで行なうことができる。乾燥前のマエルジョ
ンの固形分濃度としては、20〜60重量%程度が好ま
しい。
かくして得られ紫外線吸収側共重合型非造膜性樹脂粉末
の一次粒子径は、用いたエマルジョンの粒子径とほぼ同
じである。かかる粉末は、必要により、乳化剤や保護コ
ロイドなどの各種分散剤を加えて、水に再分散させるこ
とも可能である。
さらに、実用に供するさいの安全性を、−層、高めるた
めに本発明の方法により得られた樹脂エマルジョンの未
反応モノマーを含む低沸点成分を、減圧留去や水蒸気蒸
留などにより留去させたり、超臨界ガスにより抽出した
りすることも可能である。
また、必要によっては、乾燥粉末化した非造膜性樹脂微
粉末を、粒子に対しては貧溶性の溶剤により、未反応上
ツマ−を含む低沸点成分に対しては易溶性の溶剤により
、たとえば1.ヘキサンやシクロヘキサンの如き非極性
溶剤により洗浄したのち再乾燥する方法も、安全性を高
める上で、非常に有効な手段である。
かくして得られる、紫外線吸収性ビニル単量体に代表さ
れる反応性紫外線吸収剤の導入された紫外線吸収剤共重
合型非造膜性樹脂は、それぞれ、エマルジョン状態のま
までも、あるいは、粉末状態のままでも、本発明の目的
物でもある化粧料に含有させ、配合させることができる
そのさいの、樹脂粉末を基準とした含有量ないしは配合
量としては、本発明化粧料における処方成分の全重量、
すなわち、いわゆ−る樹脂組成物の重量を基準として、
通常は、1〜90重量%なる範囲内が、好ましくは、5
〜60重量%なる範囲内が適切である。
1重量%よりも少ない場合には、どうしても、紫外線を
吸収・遮蔽する能力が低下するようになるし、一方、9
0重量%を超える場合には、どうしても、化粧料として
は、実に、粉っぽい感触を呈するものとなり、いずれの
場合にも、使用上、好ましくない傾向がある。
本発明の化粧料は、たとえば、前途した如き本発明の方
法により得られた紫外線吸収剤共重合型非造膜性樹脂を
、通常の化粧料用原料と共に使用して、常法により、調
整することができる。
而して、本発明の化粧料には、必要に応じて、油性成分
、保湿側、界面活性剤、体質顔料、香料、防腐剤または
水溶性高分子物質などを配合することもできる。
本発明の化粧料は、たとえば、サンスクリーンローショ
ン、サンスクリーンクリーム、サンオイル、サンカット
プレストパウダー、サンプロテクトリップスティック、
あるいはサンカットケーキファンデーションなどとして
有用である。
〔発明の効果] 本発明の方法により得られる紫外線吸収剤共重合型非造
膜性樹脂エマルジョンおよびその粉体は、共重合される
べき反応性紫外線吸収剤を、種々、変えることによって
、皮膚に有害な影響を及ぼすUV−A領域やUV−B領
域の紫外線を吸収して皮膚を保護することは勿論、紫外
線吸収剤を樹脂中に共重合せしめることによって、紫外
線吸収剤そのものの皮膚刺激や、光エネルギーを吸収し
た紫外線吸収剤が与える一過性の皮膚刺激などを防御し
、安全性が高く、ひいては、紫外線吸収剤の安定性、と
りわけ、保存安定性の向上化が図れる、という多大のメ
リットを有するものである。
さらに、本発明の方法により得られた樹脂エマルジョン
およびその粉体は、単一分散系に近く、粒子径が小さく
、かつ、そろっており、皮膚への付着力にすぐれこれが
紫外線吸収・遮蔽効果及び皮膚での使用怒を高める。ま
た、本発明の方法により得られた樹脂粒子が内部に小孔
を有する、中空構造を呈するものである場合には、かか
る中空構造内で可視光などが乱反射することによって、
適度な隠蔽力を持ち、皮膚色を適・度に補正することが
できると共に、弾力性がある。
他方、本発明の化粧料は、このような紫外線吸収剤共重
合型非造膜性樹脂エマルジョン、あるいはその樹脂粉末
が配合されているものである処から、皮膚に有害な影響
を及ぼすUV−AやUVBの各領域の紫外線を吸収して
、肝斑(シミ)や雀卵斑(ソバカス)をはじめ、皮膚の
老化、皮膚弾力繊維の変性あるいは、光過敏症の誘発な
どを防ぎ、皮膚を保護することができる。
また、このように、紫外線吸収剤を樹脂中に共重合させ
て得られる樹脂エマルジョンやそのI脂粉末が用いられ
ているために、紫外線吸収そのものの皮膚刺激や、光エ
ネルギーを吸収した紫外線吸収剤が与える一過性の皮膚
刺激などを防御し、しかも、安全性も高い。
〔実施例〕
次に、本発明を実施例および比較例により、−層、具体
的に説明する。以下において、部および%は特に断りの
ない限り、すべて重量基準であるものとする。
なお、重合反応はいずれも、窒素ガスなる不活性ガスの
雰囲気下において行なわれたものであり、また、紫外線
の吸収・遮蔽効果はいずれも、SPF〔サン・プロテク
ション・ファクター(Sun ProtecLion 
Factor))なる値を用いて評価されたものである
ここにおいて、SPF値とは、パネラ−3人の背部に、
1 cJ当たり2■なる量の化粧料試料を、均一に塗布
したさいの最小紅斑生成エネルギーEaと、当該試料を
全く塗布しないときの最小紅斑生成エネルギーEcとの
比、 SPF値= E a / E c として求められたものであり、かかるSPF値の測定は
、東芝衣料用品■製のrM−DM  l型」なる衣料用
紫外線照射装置に、「東芝FL−20SE−30」 〔
東芝管球器材■製品〕なるランプの5本を接続して、1
5cmの距離から照射して行なったものであり、照射エ
ネルギーの測定は、rUVR−305/365J  C
東芝光学機械■製の紫外線強度計〕を用いて行なったも
のである。
なお、かかるSRF値の定義は、r FederalR
egister」43 、 (166) 、 PP、3
8206〜38269(1978)なる文献に記述され
ている。
そして、各実施例および比較例に示されているそれぞれ
の化粧料についての、皮膚上での付着性、伸展性、被覆
性、化粧効果の持続性、ならびに自然な仕上がり性なる
緒特性の評価は、3人の専門検査員によって調べられた
ものである。
それぞれの効果特性は、いずれも、次のような評価点数
の平均点で表示した。
「非常に良い」−・・−・−・・−・−−−−−−5点
「良 い」−・・−−−−−・−・・−・−4点「普 
通J−−−−−−−・・・−・−・−・・−3点「悪 
い」−・・・・−・−・−2点 「非常に悪い」−・−・−・・・−・−1点実施例1(
紫外線吸収剤共重合型非造膜性樹脂エマルジョンの調製
例) 攪拌機、還流冷却器、滴下漏斗および温度計を備えた反
応容器に、水の140部、[エマルゲン950J  (
花王■製の乳化剤〕の1.5部および[レベノール W
ZJ  (同上)の1.5部(いずれも固形分換算)を
仕込んで、よく攪拌した。
次に、反応器を70℃に保ち、反応性紫外線吸成剤のp
−N、N−ジメチルアミノ安息香酸ビニル20部、メチ
ルメタクリレート50部、スチレン25.8部、ヒドロ
キシブチルビニルエーテル15部、メタクリル酸2部お
よびジビニルベンゼン3部の混合物と、過硫酸カリウム
0.40部および水13部の混合物とを、それぞれ約3
時間に亘って注入して反応せしめ、さらに熟成を45分
間に行なった。しかるのち、冷却して25%アンモニア
水溶液を加えて、pnを調整した。
得られたエマルジョンは、固形分濃度が42%、粘度1
5cps(BM型回転粘度計、ローターNo、1、回転
数60rpI11、温度25℃の値;以下同様)PI(
6,5、サブミクロン粒子アナライザー■ (Coulter N−4)にて測定した平均粒子径は
0.3μmであった。このエマルジョンをA−1とする
実施例2〜4(同上) 使用する反応性紫外線吸収剤、およびそれらと共重合す
るラジカル重合性単量体として表1に示すものを用いる
以外は、実施例1とまったく同様にして樹脂エマルジョ
ンを得た。このエマルジョンをA−2〜A−4とし、そ
の性状を表1に示す。
実施例5〔内部に小孔を有する紫外線吸収剤共重合性非
造膜性樹脂エマルジョンの調製例〕前記A−1と同様の
反応容器に水150部と、「エマルゲン 931J  
(花王■製の乳化側〕の0.5部と第一工業製薬■製の
「ハイテノールN−08」の1.0部とを添加して良く
攪拌した。次いで、反応容器の内温を70℃に保ち、反
応性紫外線吸収剤と、それらと共重合するラジカル重合
性単量体として、表1に示されるような部数の混合物と
、過硫酸アンモンの0.15部および水の10部との混
合物を、それぞれ1時間に亘って注入して反応せしめ、
さらに1時間熟成した(第一段反応終了)。その後、内
温を70℃に保ち、表1に示されるような単量体混合物
と、過硫酸アンモンの0.25部および水の15部との
混合物を、それぞれ、2時間に亘って注入して反応せし
め、さらに熟成を45分間行なった(第二段反応終了)
その後、冷却して25%アンモニア水溶液を加えて、p
Hを調整した。このエマルジョンをA−5とし、その性
状を表1に示す。
実施例6(同上) 使用する反応性紫外線吸収剤、および、それらと共重合
するラジカル重合性単量体として表1に示すものを用い
る以外は、実施例5とまったく同様にして樹脂エマルジ
ョンを得た。このエマルジョンをA−6とし、その性状
を表1に示す。
実施例7〜10 使用する反応性紫外線吸収剤、および、これらと共重合
するラジカル重合性単量体として表1に示すものを用い
る以外は、実施例1とまったく同様にして樹脂エマルジ
ョンを得た。このエマルジョンをA−7〜A−10とし
、その性状を表1に示す。
比較例1 実施例1で用いた反応性紫外線吸収剤のPN、N−ジメ
チルアミノ安息香酸ビニルに替えて、P−N、N−ジメ
チルアミノ安息香酸オクチルを紫外線吸収剤として用い
るように変更した以外は、実施例1とまったく同様にし
て樹脂エマルジョンを得た。このエマルジョンをA′−
1とし、その性状を表1に示す。
比較例2 実施例2で用いた反応性紫外線吸収剤のp−メトキシ桂
皮酸ビニルに替えて同量のp−メトキシ桂皮酸を紫外線
吸収剤として用いるように変更した以外は、実施例2と
まったく同様にして樹脂エマルジョンを得た。このエマ
ルジョンをA’−2とし、その性状を表1に示す。
比較例3 反応性紫外線吸収剤のp−メトキシケイ皮酸ビニルは用
いず、以下実施例2と同様にして樹脂エマルジョンを得
た。この樹脂エマルジョンの102.8部と、P−メト
キシ桂皮酸の20部をテトラヒドロフランの50m2に
溶解したものとをコールドブレンドした。このエマルジ
ョンをA′−3とし、その性状を表1に示す。
比較例4〜6 紫外線吸収剤として表1に示すものを用いる以外は、実
施例4〜6に準じて樹脂エマルジョンを得た。このエマ
ルジョンをA′−4〜A’−6(!:し、その性状を表
1に示す。
/ 註l)紫外線吸収剤、共重合性モノマーの組成p−MC
V・・・p−メトキシ桂皮酸ビニルp−DABV・・・
p−N、N−ジメチルアミノ安息香酸ビニル p−MCA・・・p−メトキシ桂皮酸 p−0AOB・・・p−N、N−ジメチルアミノ安息香
酸オクチル DBMV  ・・・1−(2−ビニルオキシカルボニル
)フェニル−3−(4’−メトキシ) フェニル−1,3−プロパンジオン IPV・・・4−(3,4−ジメトキシベンジリデン)
2.5−ジオキソ−1−イミダゾリジ ンプロピオン酸ビニル 門門A・・・メチルメタクリレート、 St・・・スチレン、 HBVE・・・ヒドロキシブチルビニルエーテル、MA
八・・・メタクリル酸、 DVB・・・ジビニルベンゼン、 BA・・・n−ブチルアクリレート、 CHVE・・・シクロヘキシルビニルエーテル、EGD
M・・・エチレングリコールジメタクリレート、 IBVE・・・イソブチルビニルエーテル、IBMA・
・・イソブチルメタクリレート2)接触角DI =第一
段目の共重合体ポリマーの接触角固体表面の水滴の接 触角 D2・・・第二段目の共重合体ポリマーの接触角固体表
面の水滴の接 触角 3)D、−D、:第二段目の共重合体ポリマーと、第一
段目の共重合体ポリ マーとのポリマー固体表面の 水滴の接触角の差 水滴の触媒角:ポリマー固体表面の水滴の接触角θを下
記ベクトルに基 づきエルマゴニオメータ式接 触角測定器によって測定した。
接触角θと単位面積あたりの各エネルギー成分のベクト
ル T−=水の表面張力 Ts :固体の表面自由エネルギー Ts−:固体表面と水との間の界面自由エネルギー 4)粒子径:走査型電子顕微鏡写真より測定した。
5)小孔(ミクロボイド)径:エマルジョンを液体窒素
にて凍結し、その破断面 の走査型電子顕微鏡写真より小孔 の最大径を求め、これを以て表示 した。
表1より本発明の実施例1〜10では反応性紫外線吸収
剤を共重合した非造膜性樹脂エマルジョンが製造できた
。その粒子径は0.1〜0.6μmで粒子径のそろった
単分散性を示した。
一方、比較例1〜2および4〜6では非反応性の紫外線
吸収剤を封入したが紫外線吸収剤の完全封入は困難であ
った。
また、比較例3のように非反応性の紫外線吸収剤を単に
ブレンドしただけでは封入できず、ダマ、ブツが発生し
好ましくない。
実施例11〜16〔非造膜性エマルジョンの粉末化法〕 前記実施例で調製したA−1−A−6の各エマルジョン
の5.O40から160mmHg、60〜80″Cにて
低沸点成分を減圧留去したのち、噴霧乾燥機(小型研究
開発用モービル・マイナー型、アシザワ・ニロアトマイ
ザー■製)により、流入口温度150〜200℃および
滴下速度2.01 /hrの条件下、約3時間で樹脂粉
末を調製した。
比較例7〜12 前記比較例1〜6で合成したA′−1〜A′6の各エマ
ルジョンを、実施例11〜16と同様にして各樹脂粉末
を調製した。
実施例および比較例で得られて各樹脂粉末の特性と、そ
れらを皮膚に塗布したときの特性とを表2にて比較する
実施例17(化粧料の調製例−そのうちの′°サンスク
リーンローション の例) A、処方 ■ 紫外線吸収剤共重合型非造膜性   21部樹脂の
エマルジョン(A−1) ■ エタノール            0.5部■ 
流動パラフィン          5.0部■ パラ
オキシ安息香酸メチル     0.1部■ ジイソプ
ロパツールアミン     0,4部■ 純水    
          61.6部■ カルボキシルビニ
ルポリマー    0.4部■ エデト酸二ナトリウム
       0.1部[相] グリセリン     
      5.5部B、調製法 上記した成分■〜[相]を均一に分散させ溶解される(
溶液l)。他方、上記した成分■〜■を均一に分散させ
溶解させる(溶解2)。次いで、この溶液1をホモミキ
サーで攪拌しながら、溶液2を添加し、しかるのち、成
分■を均一に分散させて、目的とするサンスクリーンロ
ーションを得た。
かくして得られたサンスクリーンローションは白色なる
エマルジョン状のものであって、皮膚への伸展性(評価
点数の平均点=5.0点)、被覆性(同4.8点)およ
び付着性(同5.0点)にすぐれるし、かつ、紫外線吸
収・遮蔽効果(SPF値)は4であって、かかる効果が
持続されているものであることが確認された。しかも、
塗布後の仕上がり性も良好で(同上=5点)、滑らかで
あった。
実施例18(同上) 樹脂エマルジョン(A−1)の代わりに、10.03部
の樹脂エマルジョン(A−5)を使用し、かつ、純水の
使用量を72.57部に変更した以外は、実施例7と同
様にして、目的とするサンスクリーンローションを得た
このものは、実施例7と同様に、すぐれた効果特性を有
していた。
実施例19〜21ならびに比較例13および14(同上
−そのうちの“サンカットプレストパウダーパの例) 表3に示されるような処方に従って、各別に、サンカッ
トプレストパウダーを調製した。
まず、ヘンシェルミキサーでAを混合したのち、アトマ
イザ−で粉砕した。これをヘンシェルミキサーで攪拌し
ながら、そこへBを加えて10分間混合した。得られた
混合物をプロワ−シフターで均質にし、型容器に充填、
打型しサンカットプレストパウダーを得た。それらの特
性を表4に示す。
これからも明らかなように本発明の化粧料は皮膚上での
付着性・伸展性・被覆性にすぐれ、それがために、紫外
線吸収および遮蔽効果(SPF値)、化粧効果の持続性
ならびに自然な仕上り性をさらに高めている。
/ ・フ 実施例22ならびに比較例15および16(同上−その
うちの“″サンスクリーンクリーム゛°の例) 表5に示されるような処方に従って、紫外線吸収剤p−
MCVを共重合させた樹脂粉末(B2)を用いて、本発
明のサンスクリーンクリームを調製して、これを実施例
22とした。
比較対照用として、紫外線吸収剤:P−MCAをそのま
ま配合して、これを比較例15とし、−方、特開昭57
−120514号公報に記載されている発明の実施例2
に基ずいて、樹脂の100部に対してp−MCAの20
部を用いて得られた球状多孔性樹脂粉末(平均粒子径=
5μ園なる、中空部を何ら有していないもの)を配合し
て、これを比較例16とした。
重合性単量体としては、MMAおよびEGDMを用い、
重合開始剤としては過酸化キュメン(キュメン・ハイド
ロパーオキサイド)を用いるほか、トルエンを溶剤とし
て用い、さらに、アニオン型乳化剤を用い、特開昭57
−120514号公報に記載の発明の実施例2に準じて
、 球状多孔性樹脂粉末を 調製した。
/ / / / / / / 上記した各成分■〜■を、80℃にて、均一に溶解する
(溶解l)。他方、上記した各成分■〜■を、80℃に
て、均一に溶解する(溶液2)。
次いで、この溶液1をホモミキサーに、攪拌しながら、
溶液2を加え、しかるのち、上記した各成分[相]〜■
を、ヘンシェルミキサーで混合したのち、60℃にて、
それぞれの粉末(成分■)および上記成分[相]を加え
て均一に分散させ、30℃に冷却して、それぞれのサン
スクリーンクリームを得た。
それぞれのクリームについての特性を、まとめて、表6
に示す。
この結果から、本発明化粧料サンスクリーンクリームは
、比較対照用のサンスクリーンクリームに比して、紫外
線吸収・遮蔽効果にもすぐれるし、皮膚に対する伸展性
、被覆性ならびに付着性にもすくれていることが確認さ
れた。
さらに、塗布後の仕上がりもまた、滑らかであって、化
粧効果の持続性にもすくれていた。
/ 2′ / 実施例23(同上−そのうちの“サンプロテクトリップ
スティック”の例) A、処方 ■ カルナバ蝋 ■ キャンブレラ蝋 ■ 固形パラフィン ■ ラノリン ■ ひまし油 2部 5部 10部 25部 21.58部 ■ 紫外線吸収剤共重合型中空     23部樹脂粉
末(B−6) ■ 赤色204号            3部■ 赤
色223号          0.4部[相] 橙色
201号           0.02部B、調製法 上記成分■〜■を80℃にて溶解したのち、成分■〜[
相]を加えて均一に混合する。次いで、ローラで混練後
型に流し込ん゛で成型して、目的のサンプロテクトリッ
プスティックを得た。
このものは、紫外線吸収・遮蔽効果(SPF値)は「6
」で、***に対して伸展性(4,6点)、被覆性(4,
8点)、付着性(4,9点)がよく、また、通常のサン
プロテクトリップスティックのように白くならず、さら
に、仕上がり・持続性も良好であることが認められた。
とりわけ、***はメラニン色素がないので、強度の紫外
線からは、必ず、防御しておく必要がある。したがって
、本発明は非常に有用なものである。
実施例24(同上−そのうちの“サンオイル”°の例) A、処方 ■ 流動パラフィン          74部■ ホ
ホバ油              6部■ デキスト
リン脂肪酸エステル     4部■ 紫外線吸収側共
重合型        8部樹脂粉末(B−1) ■ 紫外線吸収剤共重合型中空      8部樹脂粉
末(B−6) B、調製法 上記した各成分■〜■を、約80℃にて、溶解して、4
0℃まで冷却する。次いで、これに成分■および■を均
一に分散させて、目的サンオイルを得た。
このものは、SPF値が「IO」であって、皮膚に対す
る被覆性(4,7点)も付着性(5,0点)も共に良く
、しかも、化粧効果の持続性(4,9点)も良好であっ
た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ラジカル重合性単量体に、重合性不飽和結合を有す
    る、下記の一般式〔 I 〕〜〔III〕もしくは〔V〕〜〔
    VIII〕または式〔IV〕で示される反応性紫外線吸収剤の
    少なくとも1種を加えて乳化共重合せしめることを特徴
    とする、紫外線吸収剤共重合型非造膜性樹脂エマルジョ
    ンの製法。 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・〔 I 〕 〔但し、式中のQ_1は−CH=CH_2、−C(CH
    _3)=CH_2、または炭素数が1〜20なるアルキ
    ル基を、また、R_1は−H、−OCH_3、または−
    CH=CH_2を表わすものとするが、Q_1が1〜2
    0なる炭素数を有するアルキル基である場合に限り、R
    _1は−CH=CH_2を採るものとする。〕 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・〔II〕 〔但し、式中のQ_1は前出の通りであるものとし、ま
    た、R_2は−NH_2、−N(CH_3)_2、−N
    H(−CH=CH_2)、または−N(C_3H_6O
    H)_2を表わすものとするが、Q_1が1〜20なる
    炭素数を有するアルキル基である場合に限り、R_2は
    −NH(−CH=CH_2)を採るものとする。 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・〔III〕 〔但し、式中のQ_1は前出の通りであるものとし、ま
    た、R_3は−Hまたは−CH=CH_2を表わすもの
    とするが、Q_1が1〜20なる炭素数を有するアルキ
    ル基である場合に限り、R_3は−CH=CH_2を採
    るものとする。〕 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・〔IV〕 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・〔V〕 〔但し、式中のR_4は−COOCH=CH_2または
    −CH=CH_2を、また、R_5およびR_6は、そ
    れぞれ、同一であっても異なっていてもよい、−H、−
    CH_3、−CH(CH_3)_2、−C(CH_3)
    _4または−OCH_3を表わすものとする。〕 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・〔IV〕 〔但し、式中のR_7は−COOCH=CH_2または
    −CH=CH_2を、また、R_8およびR_9は、そ
    れぞれ、同一であっても異なっていてもよい、−H、−
    CH_3または−CH=CH_2を表わすものとする。 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・〔VII〕 〔但し、式中のR_1_0は−COOCH=CH_2ま
    たは−CH=CH_2を、また、R_1_1は−H、−
    CH_3、−CH(CH_3)_2、−C(CH_3)
    _3または−OCH_3表わすものとする。 または ▲数式、化学式、表等があります▼・・・〔VIII〕 〔但し、式中のR_1_2およびR_1_3は、それぞ
    れ、−H、−CH=CH_2、炭素数が1〜20なるア
    ルキル基、または炭素数が1〜20なるアルコキシル基
    を、また、R_1_4およびR_1_5は、それぞれ、
    −H、−CH=CH_2、炭素数が1〜20なるアルキ
    ル基、−COOQ_1、−CH_2COOQ_1、また
    は−CH_2CH_2COOQ_1(但し、Q_1は前
    出の通りであるものとする。)を表わすものとする。但
    し、R_1_2、R_1_3、R_1_4、R_1_4
    またはQ_1のうち少なくとも一つは、必ず、エチレン
    性不飽和二重結合を含むことを要するものとする。 2、ラジカル重合性単量体を乳化重合し(第一段反応)
    、次いで、かくして得られた乳化重合体エマルジョンの
    存在下に、該エマルジョンの重合体に比べて水の接触角
    が5〜110℃高い重合体を形成しうるラジカル重合体
    単量体を加えて乳化重合する(第二段反応)に当たり、
    前記第一段反応および/または第二段反応における、そ
    れぞれのラジカル重合性単量体に、下記の一般式〔 I
    〕〜〔III〕もしくは〔V〕〜〔VIII〕または式〔IV〕
    で示される反応性紫外線吸収剤の少なくとも1種を加え
    て乳化共重合せしめることを特徴とする、内部に小孔を
    有する紫外線吸収剤共重合型非造膜性樹脂エマルジョン
    の製法。 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・〔 I 〕 〔但し、式中のQ_1は−CH=CH_2、−C(CH
    _3)=CH_2、または炭素数が1〜20なるアルキ
    ル基を、また、R_1は−H、−OCH_3、または−
    CH=CH_2を表わすものとするが、Q_1が1〜2
    0なる炭素数を有するアルキル基である場合に限り、R
    _1は−CH=CH_2を採るものとする。〕 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・〔II〕 〔但し、式中のQ_1は前出の通りであるものとし、ま
    た、R_2は−NH_2、−N(CH_3)_2、−N
    H(−CH=CH_2)、または−N(C_3H_6O
    H)_2を表わすものとするが、Q_1が1〜20なる
    炭素数を有するアルキル基である場合に限り、R_2は
    −NH(−CH=CH_2)を採るものとする。〕▲数
    式、化学式、表等があります▼・・・〔III〕 〔但し、式中のQ_1は前出の通りであるものとし、ま
    た、R_3は−Hまたは−CH=CH_2を表わすもの
    とするが、Q_1が1〜20なる炭素数を有するアルキ
    ル基である場合に限り、R_3は−CH=CH_2を採
    るものとする。〕 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・〔IV〕 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・〔V〕 〔但し、式中のR_4は−COOCH=CH_2または
    −CH=CH_2を、また、R_5およびR_6は、そ
    れぞれ、同一であっても異なっていてもよい、−H、−
    CH_3、−CH(CH_3)_2、−C(CH_3)
    _3または−OCH_3を表わすものとする。〕 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・〔VI〕 〔但し、式中のR_7は−COOCH=CH_2または
    −CH=CH_2を、また、R_8およびR_9は、そ
    れぞれ、同一であっても異なっていてもよい、−H、−
    CH_3または−CH=CH_2を表わすものとする。 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・〔VII〕 〔但し、式中のR_1_0は−COOCH=CH_2ま
    たは−CH=CH_2を、また、R_1_1は−H、−
    CH_3、−CH(CH_3)_2、−C(CH_3)
    _3または−OCH_3を表わすものとする。〕または ▲数式、化学式、表等があります▼・・・〔VIII〕 〔但し、式中のR_1_2およびR_1_3は、それぞ
    れ、−H、−CH=CH_2、炭素数が1〜20なるア
    ルキル基、または炭素数が1〜20なるアルコキシル基
    を、また、R_1_4およびR_1_5は、それぞれ、
    −H、−CH=CH_2、炭素数が1〜20なるアルキ
    ル基、−COOQ_1、−CH_2COOQ_1、また
    は−CH_2CH_2COOQ_1(但し、Q_1は前
    出の通りであるものとする。)を表わすものとする。但
    し、R_1_2、R_1_3、R_1_4、R_1_4
    またはQ_1のうち少なくとも一つは、必ず、エチレン
    性不飽和二重結合を含むことを要するものとする。〕 3、前記した反応性紫外線吸収剤が、ビニル基を有する
    ものである、請求項1または2に記載の製法。 4、請求項1または2に記載の製法により得られる紫外
    線吸収剤共重合型非造膜性樹脂エマルジョン中に含まれ
    る低沸点成分を、減圧留去せしめるか、あるいは、水蒸
    気蒸留により留去せしめることを特徴とする、該樹脂エ
    マルジョンの精製法。 5、請求項1または2に記載の製法により得られる紫外
    線吸収剤共重合型非造膜性樹脂エマルジョンを、必要に
    より、精製せしめ、次いで、粉末化せしめることを特徴
    とする、該樹脂エマルジョンの粉末化法。 6、請求項1,2または5に記載の製法により得られる
    紫外線吸収剤共重合型非造膜性樹脂の少なくとも1種を
    含有することを特徴とする、化粧料。
JP22417389A 1988-08-30 1989-08-30 紫外線吸収剤共重合型非造膜性樹脂エマルジョンの製法ならびに該樹脂を含有する化粧料 Pending JPH03220213A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0896006A3 (de) * 1997-08-08 2000-09-13 Basf Aktiengesellschaft Lipophile polymere UV-Absorber
JP2004530030A (ja) * 2001-06-08 2004-09-30 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト 水溶性の放射線活性化可能なポリマー樹脂
JP2008518988A (ja) * 2004-11-02 2008-06-05 ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. Uv−日焼け止め調製物のための添加剤
JP2012122074A (ja) * 1999-10-14 2012-06-28 Rohm & Haas Co 紫外線吸収組成物の調製法
JP2013199596A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 Shinnakamura Kagaku Kogyo Kk 紫外線吸収性を有する高分子微粒子およびその製造方法
WO2014136945A1 (ja) * 2013-03-08 2014-09-12 横浜ゴム株式会社 アクリル系エマルジョンならびにそれを用いたシーリング材用水系プライマーおよび組成物

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