JPH03220110A - 植物生育剤 - Google Patents

植物生育剤

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JPH03220110A
JPH03220110A JP1449090A JP1449090A JPH03220110A JP H03220110 A JPH03220110 A JP H03220110A JP 1449090 A JP1449090 A JP 1449090A JP 1449090 A JP1449090 A JP 1449090A JP H03220110 A JPH03220110 A JP H03220110A
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JP
Japan
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scum
plant
lipid
oil
vitamin
Prior art date
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Pending
Application number
JP1449090A
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English (en)
Inventor
Sumio Mori
森 純生
Takahide Yamaguchi
高秀 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taki Chemical Co Ltd
Original Assignee
Taki Chemical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH03220110A publication Critical patent/JPH03220110A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、大豆油、菜種油等の植物油精製時に発生する
スカムまた当該スカムからビタミンEを抽出した後の脂
質含有物を使用してなる植物生育剤に関し、これによっ
て植物病害防除並びに作物の収量、品質向上を図ること
を目的とするものである。
(従来の技術) 近年、我国では野菜産地指定制度等の行政によるさまざ
まな生産団地育成策と農家の生産意欲の向上とが相乗的
に働き、特定種類の作物の栽培が盛んとなり、全国的に
伝統的輪作体系が崩壊し、作物の連作栽培が一般化して
きている。
この様な現象は、当然の帰結として、どこの産地でも連
作障害が年毎激化する結果、これによる収量低下、品質
劣化等が問題となり、その問題は深刻化の一途をたどっ
ている。
一般に、連作障害はFusarium oxyspor
ums Plasmodiphora brassic
ae、 Pseudomonas 5olanacea
ru■等の土壌病原菌によることが主要な原因となって
いる。
従って、これらの土壌病原菌を防除することが、その障
害を防ぐことの最も有効な手段となる。
これら土壌病MwIの防除方法としては、クロロピクリ
ンあるいは臭化メチル等の薬剤による土壌消毒法、夏期
の高温を利用してのハウス密閉による太陽熱消毒法、圃
場の水田化法、堆肥あるいは有機質肥料の使用による方
法、拮抗微生物の利用等による生物学的方法、作物の品
種の選定、抵抗性台木の利用等さまざまな防除方法が検
討されているが、いずれの防除技術も安全性、経済性、
効果等に於いて問題があり、より良い技術の開発が望ま
れているのが現状である。
(発明が解決しようとする課題) 本発明者らは係る現状に鑑み、連作障害の主原因である
土壌病原菌を防除する方法について鋭意検討を重ねた結
果、人畜に対し無害であり、且つ安価である植物油精製
時に発生するスカム及び当該スカムからビタミンEを抽
出した後の脂質含有物が、前記の課題を解決する顕著な
効果を有することを見い出し、係る知見に基づき本発明
を完成させるに至ったものである。
(課題を解決するための手段) 即ち、本発明は植物油精製時に発生するスカムまたは当
該スカムからビタミンEを抽出した後の脂質含有物を使
用してなる植物生育剤に関する。
(作 用) 本発明の植物油精製時に発生するスカムは、植物油原料
から植物油を製造する際に発生する残渣である。
植物油を製造する方法は植物油原料の種類により異なる
が、一般にゴマは圧搾法が、大豆、米糠は抽出法、ナタ
ネ、綿実、サフラワー ヒマワ1ハコブラなどは画法の
併用による圧油法で採油される。
今、大豆を例にとり抽出法による採油工程を示すと次の
通りである。
原料大豆中に混存する鉄片などをマグネチッグセバレー
ターで取除き、また、ごみ、茎などは風力分離機で取除
き精選機に入れられる。
次いで、粗砕ロールで粉砕、圧延し表面積を増やし、熱
処理してタンパク質を凝固させ、ヘキサン等の溶剤で抽
出した後、脱溶剤して原油を得る。
採取された原油は種々の不純物を含有し、そのままでは
食用にできず、ゴミ、タンパク質、ガム質、脂肪酸、色
素、有臭物質等を除去する必要があり、原油は精製工程
に供せられる。
精製工程に於いて、ゴミ類はろ過により除去され、ろ過
された原油中のタンパク質、粘質物、ガム質等は温水、
水蒸気を吹き込むことにより水と親和して泥状となって
原油から分離される。
この様に処理された原油は脱ガム油となり、これに次い
でか性ソーダを添加し、遊離脂肪酸をケン化除去するこ
とにより脱酸油となる。
更に、脱酸油中に含有される着色物質を活性白土等を使
用して吸着脱色を行い、最終的に、有臭物質を除去する
ために、水蒸気蒸留を行い、これをろ過することにより
精製植物油となる。
この最終工程に於いて、水蒸気蒸留によって有臭物質と
共に留出したものを冷却回収したものが、本発明で使用
するスカムである。
このスカムは、黄濁色で常温では固体若しくは半流動体
の物質である。
また、このスカムはビタミンEを多含する結果、これよ
りビタミンEが抽出され多用されているが、本発明では
この様なスカムからビタミンEを抽出した後の脂質含有
物も使用することができる。
この脂質含有物が得られる工程を示すと次の通りである
スカムをエステル化処理した後、分子蒸留を行うことに
よりビタミンEの含量が高められ、これをアルコールを
用いて抽出処理する。
この抽出物を更に分子蒸留を行うことにより、ビタミン
Eが取得されるが、この時にアルコールに抽出されなか
った沈澱物質が本発明で使用するスカムからビタミンE
を抽出した後の脂質含有物質である。
また別の方法として、スカムをエステル化処理した後、
これを有機溶媒に溶解し、イオン交換樹脂を用いてビタ
ミンEを吸着分離する方法もあり、この場合に於いては
、このイオン交換樹脂で吸着されなかった溶出液の有機
溶媒を除去したものが、本発明のスカムからビタミンE
を抽出した後の脂質含有物質となる。
このように、植物油原料として大豆を例にとり説明を行
ったが、本発明はその原料の種類に特段限定はなく、他
の植物油原料として、菜種、綿実、ひまわり、トウモロ
コシサフラワー等、いずれの原料から得られるものであ
ってもよい。
本発明の植物生育剤の作物への施用方法としては、スカ
ムまたはスカムからビタミンEを抽出した後の脂質含有
物質をそのまま土壌に使用してもよく、あるいは珪藻上
等の適当な担体と混合して使用してもよい。
また、化成肥料、液体肥料、葉面散布肥料等と混合使用
することもできる。
更に、本発明の植物生育剤の施用量としては、防除すべ
き病原菌による土壌の汚染の程度、土壌の種類、生育剤
の施用方法、植物の栽培方法、気候等の条件により異な
り特に限定できないが、概ね10a当り5〜500kg
の程度の施用が目安となる。
また、施用量がこの量より少量であれば、効果が発現し
ない場合があり、また反対にこの範囲以上の多量の施用
を行っても、施用量に見合う効果は期待できない。
施用の時期としては、作物の作付前に施用することが最
も望ましいが、作物の育成期の施用であってもよい。
更に対象作物としては、うり類のキュウリ、メロン、ス
イカ等、また、なす科のナス、トマト、ピーマン等、更
に菜類のハクサイ、キャベツ等に本発明の生育剤は最も
効果が発揮されるが、これら以外の作物であってもよく
、本発明はその施用作物の種類に特段限定されるもので
はない。
(実施例) 以下に本発明の実施例を掲げて更に説明を行うが、本発
明はこれらに限定されるものではない。
また、零発1明に於いて%は特に断らない限り全て重量
%を示す。
実施例1 植物油精製時に発生するスカム、また当該スカムからビ
タミンEを抽出した後の脂質含有物として、以下の4種
の本発明植物生育剤を調製した。
■生育剤−1 植物油原料として、大豆を用いて製造された植物油の精
製時に得られたスカムを用い、施用時の取り扱いを容易
とするため、このスカム1部に対して担体としてケイ・
藻土を2部(重量比)添加混合し、粉状態にして試料と
した。
■生育剤−2 生育剤−1の調製で使用したスカムから、更に先に説明
した方法でビタミンEを抽出した後の脂質含有物を用い
、施用時の取り扱いを容易とするため、これを風乾し残
存するアルコールを除去して試料とした。
■生育剤−3 植物油原料として、菜種を用いて製造された植物油の精
製時に得られたスカムを用い、施用時の取り扱いを容易
とするため、このスカム1部に対して担体としてケイ藻
土を2部(重量比)添加混合し、粉状態にして試料とし
た。
■生育剤−4 生育剤−3の調製で使用したスカムから、更に先に説明
した方法でビタミンEを抽出した後の脂質含有物を用い
、施用時の取り扱いを容易とするため、これを風乾し残
存するアルコールを除去して試料とした。
このように調製した本発明の供試試料の4種を用い、キ
ュウリのつる割病に対する病害防除効果を調査した。試
験条件は以下の通りである。
1)試験地:兵庫県神戸市ハウス栽培 キュウリ連作でつる割病病原菌に感染された土2)供試
試料の施用量と施用方法 試験区を5区に分割し、第1〜4区に本発明の生育剤N
o、i〜4を各々10kg/aづつ施用した。(3月1
1日に元肥と同時に施用し、土壌を十分に耕転した) また、第5区は生育剤を使用せず比較区とした。
(3月11日に元肥のみ施用し、土壌を十分に耕転した
) 3)供試品種:南極2号 4)耕種概要 ・1区1a1140株/as畝幅13OcmX株間55
cm・播種 2月18日、 定植3月27日・施肥量(
総量) N:P、O,:に、0=38kg:45kg:
36kg(10a当り) 元肥は化成肥料、追肥は液肥を使用 ・整枝は主枝1本仕立て(22節で摘心)で、子づる2
節、孫づるは1節摘心を原則とした。
5)発病調査 栽培期間中5日毎に発病萎凋枯死株を調査し、栽培終了
時に発病萎凋枯死株を合計し、 株率を算出した。
6)試験結果ご試験結果を第1表に示した。
第1表 萎凋枯死 第1表の結果から明らかなように、本発明の植物油精製
時に発生するスカム及び当該スカムからビタミンEを抽
出した脂質含有物は、キュウリのつる割病に対し顕著な
防除効果を示し、その結果キュウリの収量増、品質向上
にも効果を示した。
実施例2 実施例1で調製した本発明の生育剤を用い、トマトの萎
凋病に対する防除効果を調査した。
1)試験地:兵庫県神戸市 ハウス栽培トマトの連作で
萎凋病病厚菌に汚染された土壌 2)供試試料の施用量と施用方法 試験区を5区に分割し、第1〜4区に本発明の生育剤N
o、 1〜4を各々50kg/aづつ施用した。(1月
26日に元肥と同時に施用し、土壌を十分に耕耘した) また、第5区は生育剤を使用せず比較区とした。
(1月26日に元肥のみ施用し、土壌を十分に耕耘した
) 3)供試品種 瑞栄 4)耕種概要 ・1区1a、238株/a、うね幅120cmX株間3
5cm・播種 12月10日、 定植2月13日・施肥
量(総量) : N:P2O5:KJ=32kg:37
kg:34kg(10a当り) 元肥は化成肥料、追肥は液肥を施用 5)発病調査:5月上旬に萎凋病発生しその後急速に広
がった 6月1日に発病株を集計し、発病率を算出した。
6)試験結果 試験結果をgJ421!lに示した。
第2表の結果から明らかなように、本発明の植物油精製
時に発生するスカム及び当該スカムからビタミンEを抽
出した脂質含有物は、トマトの萎凋病に対して顕著な防
除効果を示し、その結果、トマトの収量増、品質向上に
も効果を示した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 植物油精製時に発生するスカムまたは当該スカムからビ
    タミンEを抽出した後の脂質含有物を使用してなる植物
    生育剤。
JP1449090A 1990-01-23 1990-01-23 植物生育剤 Pending JPH03220110A (ja)

Priority Applications (1)

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JP1449090A JPH03220110A (ja) 1990-01-23 1990-01-23 植物生育剤

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JP1449090A JPH03220110A (ja) 1990-01-23 1990-01-23 植物生育剤

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JPH03220110A true JPH03220110A (ja) 1991-09-27

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ID=11862495

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1449090A Pending JPH03220110A (ja) 1990-01-23 1990-01-23 植物生育剤

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JP (1) JPH03220110A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110526500A (zh) * 2019-08-27 2019-12-03 合肥天汇孵化科技有限公司 一种高盐高cod大豆废液的再利用***及方法

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