JPH0321714Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、集じん機の改良に関するものであ
る。

集じん機の構成は、大略、ベース上に配設され
たモータと、モータに駆動されたフアンと、フア
ンの周囲を包囲するフアンケーシングと、フアン
ケーシングに接続された風洞とから構成されてお
り、使用に際しては、風洞部先端に設けられてい
るダスト排出口にダストバツグを取り付け、フア
ンを駆動することにより、集じん機内に吸い込ま
れた塵をダストバツグに送り込んで捕集するとい
うものであつて、従来型集じん機においては、集
じん機本体からダストバツグを取り外すことによ
り、当該ダストバツグ内に捕集されている塵をご
み箱に捨てるようにしている。

本考案は、上記したごとき構成よりなる従来型
集じん機にさらに改良を加えたものであつて、そ
の目的とするところは、集じん機で捕集すべきご
みをその大きさや種類によつて選別したり、さら
には集じん機そのものを清掃用ブロア（本考案で
謂う「清掃用ブロア」とは、たとえば人目の届か
ない隠れた個所に堆積する塵やコーナー部に堆積
する塵など、所謂通常の方法では除塵し難い個所
に堆積する塵の類を一度他所にブローさせてから
改めて捕集する働きを備えた機器を謂う）として
機能させることができる、集じん機を提供しよう
とするものである。

上記目的を達成するため、本考案は、ベース上
に配設されたモータと、モータに駆動されたフア
ンと、フアンの周囲を包囲するフアンケーシング
と、フアンケーシングに接続された風洞とを備え
てなる集じん機において、上記風洞を複数路に分
岐し、各分岐通路を流体方向変換ダンパの開閉操
作により選択的に開放・閉塞せしめるよう構成し
てなることを特徴とするものである。

以下、本考案を、図面にもとづいて説明する。

第１図は本考案に係る集じん機の一実施例を示
す側面図、第２図は第１図の正面図である。

第１図および第２図において、符号１は集じん
機本体のベース、２はベース１上に配設されたモ
ータを示し、モータ２にフアン３が直結されてい
る。４はフアン３の周囲を包囲するフアンケーシ
ング、５ａおよび５ｂはフアンケーシング４に接
続された二股状の風洞で、風洞５ａおよび５ｂの
二股状分岐部には、流体方向変換ダンパ６が設け
られている。図中、７はダンパ６の支軸上端に取
り付けられたレバー、８はフアンケーシング４に
設けられたダスト吸込口、９ａおよび９ｂはそれ
ぞれ風洞５ａおよび５ｂに設けられたダスト排出
口を示す。

第３図ないし第５図はいずれも上記第１図およ
び第２図に示す集じん機の異なつた使用例を示
し、第３図は一般的集じん機としての使用例を、
第４図は本考案に特有の集じん機としての使用例
を、第５図はこれまた本考案に特有の清掃用ブロ
アとしての使用例をそれぞれ示している。

第３図において、１０はフアンケーシング４の
ダスト吸入口８に接続されたホース、１１はダス
ト排出口９ｂにホースバンド１２を介して接続さ
れたダストバツグで、ダスト吸込口８から空気１
３とともに吸い込まれた塵１４は、フアンケーシ
ング４内を通過し、ダンパ６によつて流れ方向を
選択された風洞５ｂ内を流れ、ダストバツグ１１
内に送り込まれるものであつて、ダストバツグ１
１は、たとえば木綿のような通気性のよい材料で
作られているから、ダストバツグ１１内には、塵
１４のみが捕集され、空気１３は、ダストバツグ
１１外に吐き出される。

第４図の使用例においては、第３図のダストバ
ツグ１１に加えて、他のダスト排出口９ａにホー
ス１５を接続したものであつて、この使用例にお
いては、ダンパ６のレバー７を切り替えることに
より、ダスト吸入口８から吸い込まれた塵１４が
風洞５ａ内を通つてホース１５の排出系（たとえ
ば、所定のごみ箱）へと排出されるものであり、
この使用例によれば、ダンパ６の切替えにより、
塵１４の大きさや種類によつてその捕集個所を選
別することができる。

第５図の使用例においては、第４図は使用した
ホース１５の先端にノズル１６を接続し、ダスト
吸入口８からは塵を吸い込むことなく、空気１３
のみを吸い込むようにしたものであつて、この使
用例によれば、たとえ人目の届かない隠れた個所
に堆積する塵やコーナー部に堆積する塵などのよ
うに、通常の方法では除塵し難いような個所に堆
積する塵の類であつても、ノズル１６の先端から
噴き出す空気１３によつてそれらを一度他所にブ
ローさせ、その後改めて捕集することができる。

なお、本考案の集じん機は、上記第３図ないし
第５図に示す使用例以外に、たとえばダスト排出
口９ａおよび９ｂの双方にダストバツグ１１，１
１を接続したり、上記ダストバツグ１１，１１に
代えて、ダスト排出口９ａ，９ｂにホース１５，
１５を接続して使用することもできる。

以上、本考案は、従来型集じん機にさらに改良
を加えたものであつて、一般的集じん機としての
用途以外に、集じん機で捕集すべき塵をその大き
さや種類によつて選別したり、さらには集じん機
そのものを清掃用ブロアとして機能させることが
できる、使用目的の多様化した実用的な集じん機
を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る集じん機の一実施例を示
し、第１図はその側面図、第２図は第１図の平面
図、第３図ないし第５図はいずれも本考案集じん
機の異なつた使用例を示す平面図である。 １……ベース、２……モータ、３……フアン、
４……フアンケーシング、５ａおよび５ｂ……風
洞、６……流体方向変換ダンパ、７……レバー、
８……ダスト吸入口、９ａおよび９ｂ……ダスト
排出口、１０……ホース、１１……ダストバツ
グ、１２……ホースバンド、１３……空気、１４
……塵、１５……ホース、１６……ノズル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ベース上に配設されたモータと、モータで回転
   駆動するフアンと、フアンの周囲を包囲するフア
   ンケーシングと、フアンケーシングにダスト吸込
   口と風洞が接続された集じん機において、上記風
   洞を複数路に分岐し、各風洞の先端には、ダスト
   バツク又はホースが取付可能なダスト排出口を設
   け、各分岐部通路に設けた流体方向変換ダンパの
   開閉操作により、選択的に開放・閉塞することを
   特徴とする集じん機。