JPH0321597Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、組子枠を額縁状に組合せるととも
に、該組子枠に組子桟を井桁状に配設して組子を
形成し、該組子をサツシ障子に装着してなるサツ
シ障子の組子装置に関する。

（従来技術） この種の組子装置として、例えば実公昭60−
474号公報所載のものが知られている。

前記公報所載のものは、サツシ障子のガラスに
対し組子は室内側に装着されているが、第５図に
見るように、サツシ障子４たる両引窓のはめ殺し
窓部Ｗに組子を装着するような場合は、引窓障子
が内動式であつてガラスがクレセント受けＣに邪
魔されるので、当該ガラスは外側から装着するタ
イプとなり、したがつて下框の押縁が外側に配設
され、これに伴い組子もサツシ障子のガラスに対
し室外側に装着される。

（考案が解決しようとする課題） このように、サツシ障子のガラスに対し室外側
から組子を装着する場合、各部材の装着手順は、
「ガラス→組子枠→押縁→後押えビード」の順番
となり、上記後押えビードを後から装着するため
に、障子框と組子枠との間に間隔が必要となる。
しかし、この隙間を残した状態で装着作業完了と
してしまうと、きわめて不体裁である。

本考案は、上記問題点を解決することを課題と
してなされた。

（課題を解決するための手段） そこで本考案では、この種サツシ障子の組子装
置において、組子枠と障子框の間に組子枠蓋を装
着するものであつて、前記組子枠は、組子枠本体
のガラス当接側を障子框側へ突出した内側フラン
ジと、該フランジから外側へ突出した突片とを備
え、前記組子枠蓋は、蓋本体に、組子枠本体に当
接する係止部と、前記突片に係合する係合突片と
を備える構成とした。

（作用） 上記組子枠蓋は、障子框と組子枠の間に所謂ス
ナツプフイツトで簡単に装着される。そして、障
子框と組子枠の間に形成されていた隙間は、上記
組子枠蓋によつて閉塞されることになる。

（実施例） 以下に本考案を図示の実施例に基いて説明する
と、第１図ないし第４図において、本考案に係る
サツシ障子の組子装置は、組子枠１，１を額縁状
に組合せるとともに、該組子枠に組子桟２，２を
井桁状に配設して組子３を形成し、該組子をはめ
殺しのサツシ障子４に装着する組子装置におい
て、組子枠１と障子框５の間に組子枠蓋６を装着
した。

前記組子枠１は、組子枠本体１０のガラス当接
側を障子框側へ突出した内側フランジ１１と、該
フランジから外側へ、すなわちガラス７に対し逆
の方向に突出した突片１２とを備える。尚、突片
１２の突設は、内側フランジ１１の適所箇所でよ
い。

一方、前記組子枠蓋６は、蓋本体６０に、組子
枠本体１０に当接する係止部６１と、前記突片１
２に係合する係合突片６２とを備えた。実施例で
は、蓋本体６０の組子本体側に内側フランジ１１
へ達する基部突片を形成して係止部６１となし、
又、係合突片６２を鈎状に形成して弾性をもたせ
ている。

尚、上述の本案組子装置において、はめ殺しの
サツシ障子４は上下左右の障子框５の中、下框た
る障子框５にのみ押縁８を設けている。

さて、サツシ障子４に組子３を装着するには、
予め押縁８を外しておき、ガラス７と組子３を同
時に又は別々にサツシ間口すなわち障子框５の開
口部に挿入し、これに後押えビード８１を設けた
押縁８を取付ける。これだけでは組子枠１と障子
框５の間に隙間があるので、この部分に組子枠蓋
６を装着する。すなわち、組子枠蓋本体６０の係
止部６１を組子枠本体１０に当接させ、組子枠蓋
本体６０を押しつつその係合突片６２を前記突片
１２に係合することにより行う。

（考案の効果） 本考案は以上説明したように、組子枠を額縁状
に組合せるとともに、該組子枠に組子桟を天桁状
に配設して組子を形成し、該組子をサツシ障子に
装着してなるサツシ障子の組子装置において、組
子枠と障子框の間に組子枠蓋を装着するものであ
つて、前記組子枠は、組子枠本体のガラス当接側
を障子框側へ突出した内側フランジと、該フラン
ジから外側へ突出した突片とを備え、前記組子枠
蓋は、蓋本体に、組子枠本体に当接する係止部
と、前記突片に係合する係合突片とを備えてなる
ので、組子枠蓋は組子枠と障子框の間において所
謂スナツプフイツトにより極めて簡単に装着され
るものである。この結果、本考案は特に両引窓や
片引窓のはめ殺し窓部に組子を装着するような、
組子枠が外側に位置する場合に好適である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を実施した両引窓の縦断面図、
第２図は同上の横断面図、第３図は第１図のＡ部
拡大図、第４図は本考案に用いる組子を示す斜視
図、第５図は両引窓の外観斜視図である。 １……組子枠、２……組子桟、３……組子、４
……サツシ障子、５……障子框、６……組子枠
蓋、１０……組子枠本体、１１……内側フラン
ジ、１２……突片、６０……蓋本体、６１……係
止部、６２……係合突片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 組子枠１を額縁状に組合せるとともに、該組子
   枠に組子桟２を井桁状に配設して組子３を形成
   し、該組子をサツシ障子４に装着してなるサツシ
   障子の組子装置において、組子枠１と障子框５の
   間に組子枠蓋６を装着するものであつて、前記組
   子枠１は、組子枠本体１０のガラス当接側を障子
   框側へ突出した内側フランジ１１と、該フランジ
   から外側へ突出した突片１２とを備え、前記組子
   枠蓋６は、蓋本体６０に、組子枠本体１０に当接
   する係止部６１と、前記突片１２に係合する係合
   突片６２とを備えたことを特徴とするサツシ障子
   の組子装置。