JPH03213432A - 乗用作業機のトランスミッション構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、機体の前部にエンジンを搭載した乗用作業機
におけるトランスミッション構造に係るものである。

〔従来の技術〕

一般に、田植機等の乗用作業機は、機体の前部にエンジ
ンを搭載し、エンジンからの動力をフロントアクスルの
上方に設けたトランスミッションを介して機体各部に伝
達しているが、従来のトランスミッションは、ミッショ
ンケースの上面から変速レバーやステアリング軸等が突
出しているので、機体に搭載されるエンジンをトランス
ミッションの前方上方に配設している。

〔本発明が解決しようとする課題〕

ところが、機体に搭載されるエンジンをトランスミッシ
ョンの前方上方に設けたものでは、重いトランスミッシ
ョンが後方に位置するので、機体の前後重量バランスが
悪くなり、機体がヘッドアップして植付性能が低下する
。しかもフロントアクスルから機体前端まで長く突出す
るので、畦際等における回行時の回行半径が増大して作
業能率が悪いうえ、機体の前方視界が妨げられる等の問
題があった。

本発明は上記の如き問題点を解消すべく創案されたもの
であって、機体の重量バランスが良好となって、機体が
ヘッドアップするのを確実に防止でき、しかも機体の前
部が短かくなって回行性が向上するうえ、前方視界が広
くなって常に安定した走行作業を行うことができる乗用
作業機のトランスミッション構造を提供することを目的
課題としたものである。

〔課題を解決するための手段〕

上記の課題を解決するため本発明が講じた技術的手段は
、機体前部にエンジンを搭載し、エンジンからの動力を
フロントアクスルの上方に設けたトランスミッションを
介して機体各部に伝達するようにした乗用作業機におい
て、上記エンジンの前端面とトランスミッションの前端
面およびフロントアクスルに装着される前輪の前端側と
が上下略同一面に位置すべく構成したことを特徴とする
ものであり、またトランスミッションの上面を機体のフ
ラットステップ面と略同一高さに構成して、該トランス
ミッションの上方にエンジンを配設したことを特徴とす
るものである。

〔発明の作用〕

したがって本発明によれば、前端面が上下略同一面に位
置したエンジンとトランスミッションとの重量が、機体
の前部に作用して前後重量バランスを良好にし、作業中
機体がヘッドアップするのを確実に防止する。しかも、
エンジンとトランスミッションが前輪の前端側から突出
しないので、フロントアクスルから機体前端までの長さ
が短かくなって畦際等における同行性が向上し能率よく
作業を行うことができる。

また、トランスミッションの上面を機体のフラットステ
ップ面と略同一高さにしたものでは、トランスミッショ
ンの重心位置が下がって一層機体の重量バランスを良好
にし、しかもトランスミッションの上方に配設されるエ
ンジンの位置も低くなるので前方視界が良好になって常
に安定した走行作業を行うことができる。

〔実施例〕

次に本発明の実施例を添付した図面に基いて詳述する。

１は乗用作業機として例示した乗用田植機の走行機体で
あって、左右の前輪２，２および後輪３，３を備えた機
体フレーム４の前部にエンジン５が搭載され、該エンジ
ン５を覆うボンネット６の後方には、ステアリングホイ
ール７、主変速レバー８、副変速レバー９等を有する運
転操作部１゜が設けられている。１１は運転シートであ
る。また機体の後部には、苗載台１２、フロート１３等
を備えた植付部１４が、アッパーリンク１５、ロアリン
ク１６からなるリンク機構を介して昇降自在に装着され
ている。

１７はエンジン５からの動力を機体各部に変速伝達する
トランスミッションであって、該トランスミッション１
７は、前輪２，２が装着されたフロントアクスル１８の
上方に位置している。

上記トランスミッション１７には、ミッションケース１
９の後部にフロント入力軸２０が配置され、その前方に
はベルト２１を介してエンジン５に連動する主軸２２が
エンジン５の略直下位置に配置されている。上記主軸２
２の近接位置には、歯車機構を備えた中間軸２３、植付
部駆動軸２４および後進軸２５が配置され、フロント入
力軸２０の後方には後輪駆動軸２６が配置されている。

上記植付部駆動軸２４と後輪駆動軸２６は、それぞれ植
付ＰＴＯ軸２７および後輪ＰＴＯ軸２８に噛合されてい
る。そして主軸２２に設けた変速歯車の切換による選択
噛合により、中間軸２３を介してフロント入力軸２０に
動力が伝達されて前輪２を駆動し、同時にフロント入ノ
Ｊ軸２０に噛合する後輪駆動軸２６を駆動するようにな
っている。また切換機構を介して植付部駆動軸２４およ
び後進軸２５が駆動されるようになっている。

２９はステアリング軸であって、上記ミッションケース
１９の後端部を貫通してミッションケース１９の底部に
設けたステアリング減速部３０に連結されており、ステ
アリングホイール７の操作によりピットマンアーム３１
が作動して前輪２が操向操作される。３２はステアリン
グコラムである。また前記主変速レバー８は、下端側が
ステアリングコラム３２の側方に枢支され、前方下方に
延出した連結ロッド３３の先端が、ミッションケース１
９の後端側に設けた変速シフタ３４の回動支点３５にア
ーム３６を介して連結されている。３７はシフトホーク
、３８は変速ギヤである。

そしてミッションケース１９の上面３９が略水平状に形
成されていて、エンジン５をミッションケース１９の後
端側とバンパー４０のフレーム４１間に架設した取付枠
４２に固定することにより、ミッションケース１９の上
部に配設されたエンジン５の前端面とトランスミッショ
ン１７の前端面および、フロントアクスル１８に装着さ
れた前輪２，２の前端側とが上下略画−面に位置するよ
うになっている。

また、上記ミッションケース・１９の上面３９が、機体
のフラットステップ４３と略同一高さとなるように配置
されていて、トランスミッション１７の重心位置をでき
るだけ下げるように構成されている。

また、前記ミッションケース１９内には、前部側の空間
を利用して油圧機構の油圧ポンプ４４が配設されている
。４５はエンジン５の排油樋であって該排油樋４５は排
油方向を機体の前方に向けて設けられている。

上記の如き構成において、エンジン５からの動力はトラ
ンスミッション１７を経て前輪２、後輪３および植付部
１４等に伝達され、機体の走行に伴って植付作業を行う
ことができる。そして、エンジン５とトランスミッショ
ン１７の前端面および前輪２の前端側が上下に略同一面
に位置しているので、エンジン５とトランスミッション
１７の重量が機体前部に作用して前後重量バランスを良
好にすることができる。このため、機体が作業中ヘッド
アップすることなく円滑に植付作業を行うことができる
。しかもフロントアクスル１８から前方にエンジン５と
トランスミッション１７とが突出しないので、畦際等に
おける回行性が向上し、能率よく作業を行うことができ
るうえ、機体の全長が短くなるので、機体の運搬時等に
おいても、容易に車輌へ積載することができる。

またフラットステップ４３と略同一高さとしたミッショ
ンケース１９は、重心位置が下って一層機体の重量バラ
ンスを良好にし、さらに、ミッションケース１９の上方
に配設するエンジン５の位置も低くすることができるの
で運転操作部１ｏがらの視界が広くなり、常に安定した
走行作業を行うことができる。

またミッションケース１９の前端部に設けた油圧ポンプ
４４は、ミッションケース１９内の空間を有効に利用で
き、しかもミッションケース１９の重量バランスを図る
ことができるうえ、油圧ポンプ４４がエンジン５に近接
するので、エンジン５がらのベルト伝動を容易にするこ
とができる。一方、エンジン５から排油する際には、機
体の前部に設けた排油樋４５から機体外方の最も近い機
体前方に排油することができて、排油操作を容易に行う
ことができる。

〔発明の効果〕

これを要するに本発明は、機体前部にエンジンを搭載し
、エンジンからの動力をフロントアクスルの上方に設け
たトランスミッションを介して機体各部に伝達するよう
にした乗用作業機において、上記エンジンの前端面とト
ランスミッションの前端面およびフロントアクスルに装
着される前輪の前端側とが上下略画−面に位置すべく構
成し、また、トランスミッションの上面を機体のフラッ
トステップ面と略同一高さに構成して、該トランスミッ
ションの上方にエンジンを配設したものであるから、エ
ンジンからの動力を機体各部に伝達して作業を行うに当
り、前端面が上下に略同一面に位置したエンジンとトラ
ンスミッションは、機体の前部にその重量が同時に作用
して前後重量バランスを良好にするので、作業中、機体
がヘッドアップするのを確実に防止することができる。

しかもエンジンとトランスミッションが前輪の前端側か
ら前方に突出しないので、フロントアクスルから機体前
部までの長さが短かくなって畦際等における回行性が向
上し、能率よく作業を行うことができる。

また、機体のフラットステップ面と略同一高さ０ の上面が構成されているトランスミッションは、重心位
置が低くなるので一層機体の重量バランスを良好にでき
、しかも、トランスミッションの上方に配設されるエン
ジンの位置も低くなるので、前方視界が良好になって、
常に安定した走行作業を行うことができるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る乗用作業機のトランスミッション構
造の一実施例を示すものであって、第１図は乗用作業機
の全体側面図、第２図はトランスミッションの拡大断面
図、第３図は排油機を示す側面図である。 図中、２・・・前輪、５・・・エンジン、１７・・・ト
ランスミッション、Ｉ８・・・フロントアクスル、４・
・・フラットステップである。 ■ ■

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）機体前部にエンジンを搭載し、エンジンからの動
   力をフロントアクスルの上方に設けたトランスミッショ
   ンを介して機体各部に伝達するようにした乗用作業機に
   おいて、上記エンジンの前端面とトランスミッションの
   前端面およびフロントアクスルに装着される前輪の前端
   側とが上下略同一面に位置すべく構成したことを特徴と
   する乗用作業機のトランスミッション構造。
2. （２）機体の前部にエンジンを搭載し、エンジンからの
   動力をフロントアクスルの上方に設けたトランスミッシ
   ョンを介して機体各部に伝達するようにした乗用作業機
   において、上記トランスミッションの上面を機体のフラ
   ットステップ面と略同一高さに構成して、該トランスミ
   ッションの上方にエンジンを配設したことを特徴とする
   乗用作業機のトランスミッション構造。