JPH03206123A - ポリウレタン・ポリアミド系複合繊維およびその製法 - Google Patents

ポリウレタン・ポリアミド系複合繊維およびその製法

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JPH03206123A
JPH03206123A JP1343327A JP34332789A JPH03206123A JP H03206123 A JPH03206123 A JP H03206123A JP 1343327 A JP1343327 A JP 1343327A JP 34332789 A JP34332789 A JP 34332789A JP H03206123 A JPH03206123 A JP H03206123A
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裕史 小林
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  • Multicomponent Fibers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、ポリウレタンとポリアミドとからなる自己捲
縮性複合繊維の改良に関する。さらに詳しくは、回復応
力特性および耐熱性に優れ、特に、フィット性および透
明性に優れたストッキング用やトリコット用の素材とし
て有用な、ポリウレタン・ポリアミド系複合繊維に関す
る。
[従来の技術] ポリウレタンとポリカプラミドとを偏心的に複合させて
なる自己捲縮性複合繊維は、優れた捲縮特性および透明
性を有する編地とすることができるので、高級ストッキ
ング用素材として高く評価されている。
この複合繊維におけるポリウレタン成分としては、ポリ
オールに、ポリアルキレンオキシド、ポリテトラヒドロ
フランなどからなるポリエーテル;ε一カブロラクトン
の開環重合などにより得られるポリラクトン;アジピン
酸、グルタル酸などの酸とエチレングリコール、プロピ
レングリコールなどのグリコール類とから縮合重合によ
って得られるポリエステル;あるいはポリ炭酸エステル
を使用し、これらのボリオールとジイソシアネートとの
反応、および低分子量ジオール、あるいは、ヒドラジン
、エチレンジアミン類による鎖伸長を行うことにより得
られた弾性ポリウレタンが知られている。
これらポリウレタン化合物のうちでも、ポリアミド成分
との耐剥離性に優れしかも耐熱性にも比較的優れたポリ
炭酸エステル系ポリウレタンを他のポリエステル系ポリ
ウレタンやポリエーテル系ポリウレタンなどと共重合ま
たは混合することが良いとされている(特公昭55−2
2570号公報、特公昭57−34370号公報など)
[発明が解決しようとする課題コ 上述の従来ポリウレタン成分を用いて偏心複合繊維を製
造してもかなり優れたコイル状捲縮を得ることはできる
が、ストッキング分野においては近年特に高フィット性
の要求が強く、さらに高いフィット性が得られるポリウ
レタン・ポリアミド偏心複合繊維が求められてきている
また、従来のポリウレタン・ポリアミド複合繊維では、
ポリウレタンの耐熱性がポリアミドに比し劣るために後
加工工程における熱処理により製品のフィット性あるい
は耐久性が悪化するというトラブルの発生もみられる。
そこで、本発明は、ポリウレタン弾性体の優れた伸長・
回復特性を損なうことなく、捲縮発現後の回復応力特性
を高めること、さらに、耐熱性を向上させ、熱処理後に
おける製品の特性を向上することができるポリウレタン
・ポリアミド系複合繊維を提供することを主な目的とす
る。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本発明に係るポリウレタン・
ポリアミド偏心複合繊維は、ポリウレタン成分とポリア
ミド成分とからなる偏心的複合繊維において、前記ポリ
ウレタン成分が、DSC融解ピーク温度が190〜23
0℃である弾性ポリウレタンからなることを特徴とする
本発明でポリウレタン成分として用いる弾性ポリウレタ
ンは、DSC融解ピーク温度が190〜230℃を示す
ことを要する。192℃以上であることが好ましく、さ
らに、195℃以上であることが好ましい。このピーク
温度が190℃未満では、耐熱性や伸長回復特性が劣る
ので、本発明の目的を達成することができない。また、
このピーク温度は高くても230℃程度であり、さらに
220℃程度であることが好ましい。このピーク温度が
230℃を越えると、ストッキング等の伸縮編地製品と
した場合、その風合(ソフト感)や伸長回復特性等が劣
るので、十分に優れた製品とすることが困難である。
このピーク温度は、次の方法で求めればよい。
試料約10mgをアルミパンに詰め、示差走査熱分析計
(DSC);パーキンエルマー社製“DSC−4”によ
り昇温速度10℃/分、試料約10mgの条件でDSC
融解曲線を求める。その融解曲線は、lつまたは複数の
吸熱ピークを持つ。その吸熱ピークのうち、ハードセグ
メント結晶部の融解に関する実質的に最も高温側のピー
クをとり、そのピーク温度をもってDSC融解ピーク温
度とする。
例えば、実施例のNo.A1、B2およびC2の場合の
DSC融解曲線を示す図において、Alの融解曲線のよ
うにシングルピークを示す場合にはそのピークの温度を
、C2の融解曲線のように明らかに複数のピークを示す
場合には最も高温側のピークの温度を、また、B2の融
解曲線のように融解ピーク中に分解発熱ピークが割込む
場合にはくり返しにより補正ピークを読み取り、その最
も高温側のピークの温度をとればよい。
上記DSC測定には、複合繊維からポリアミド成分のみ
を蟻酸により常温下で溶解完全除去することによりポリ
ウレタン成分を得、水洗後、l2時間以上風乾し、この
ポリウレタン成分を測定用試料とすればよい。
この弾性ポリウレタンのDSC融解ピーク温度を190
〜230℃の温度範囲とするためには、ポリウレタンの
結晶形成部(ハードセグメント)の比率、ポリウレタン
溶融温度、ボリオール或分の分子量、低分子ジオール部
のブロック性などを調整する手段、あるいは、製糸され
た複合繊維の配向特性や結晶構造の完全度を調整するた
めにエイジング、伸長や熱処理等の手段を組合せて用い
ればよい。
例えば、ポリウレタンのハードセグメント(低分子ジオ
ール、ジアミン等の鎖伸長剤)とソフトセグメント(ポ
リオール戊分)との比率を調整する場合には、低分子ジ
オール/ボリオールの重量比を、17 : 83〜25
:75の範囲をとればよい。さらに20:80〜25:
75の範囲が好ましい。さらに、DSC融解ピーク温度
を{90〜230℃とするためには、延伸に引続いて7
0〜160℃程度の温度で熱処理する手段が好ましく、
この熱処理により複合繊維の高次加工における耐熱性を
さらに向上させることができる。
請求項1で特定された複合繊維を得るためには、溶融紡
糸する前のポリウレタン成分の段階で1 5 0 kg
 I/cnf以上の100%引張り応力を有する弾性ポ
リウレタンを用いることが好適である。
この弾性ポリウレタンを用いて得られた複合繊維は、さ
らに耐熱性、得られる伸縮編地製品のフィット性、風合
、伸長回復特性、および捲縮特性が良好となる。
この100%引張り応力の値はJIS  K7311法
により測定した値であり、射出成形2mm厚シートを使
用し、引張速度300m/分で測定すればよい。
その弾性ポリウレタンの種類としては、ポリ炭酸エステ
ル系ポリウレタン、ポリエステル系ポリウレタン、ポリ
ラクトン系ポリウレタン、ポリエーテル系ポリウレタン
などの弾性ポリウレタンを、単独、共重合あるいは混合
で用いればよい。なかでも、実質的にポリ炭酸エステル
系ポリウレタンのみからなる弾性ポリウレタン、あるい
はポリ炭酸エステル系ポリウレタンを共重合成分あるい
は混合威分として10重量%以上含む弾性ポリウレタン
がポリアミド成分との接着性等の点から好ましい。また
、ポリアミドとの耐剥離性、熱可塑性、熱安定性、強伸
度および弾性などの特性を阻害しない少量(例えば20
重量%以下、好ましくは10重量%以下)であれば、ポ
リエステル、ボリイソシアネートなどの他の化合物が混
合されていてもよい。
前記ポリ炭酸エステル系ポリウレタンを得るためのポリ
オールとしては、4.4′−ジオキシジフエニル−2,
2′−プロパン(ビスフェノールA)からの芳香族ポリ
炭酸エステル、および脂肪族2価アルコールとホスゲン
との反応により得られる脂肪族ポリ炭酸エステルなどが
挙げられる。
また、ポリエーテル系ポリウレタンを得るためのボリオ
ールとしては、ポリ(オキシエチレン)グリコール、ポ
リ(オキシプロピレン)グリコール、ポリ(テトラメチ
レン)グリコールなどが挙げられる。さらにまた、ポリ
エステル系ポリウレタンを得るためのボリオールとして
は、アジピン酸、グルタル酸あるいはセバシン酸などの
酸と、エチレングリコール、1.4−ブチレングリコー
ル、1.3−または2,3−プタンジオール、2,5ヘ
キサンジオールなどのグリコールとから縮合反応によっ
て得られたポリエステルが挙げられる。
これらポリオールの分子量は600〜4000程度であ
ることが好ましい。
また、弾性ポリウレタンを得るためのジイソシアネート
としては、ジフエニルメタンジイソシアネート、トリレ
ンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、イ
ソホロンジイソシアネート、リジンジイソシアネートな
どが挙げられる。鎖伸長剤としては、低分子量グリコー
ル、ヒドラジン、エチレンジアミン、ビスーβ−ヘキサ
ノンなどが挙げられる。重合原料中の一NCO末端基と
−OH末端基とのモル比(− N G O/− O H
)は、1.00〜■,15程度であればよい。
これら重合原料をワンショット法やプレボリマ法などの
通常のポリウレタン重合方法により重合し、あるいはざ
らにポリマ混合や添加剤混合を行って、ポリウレタン成
分のベースボリマとして用いる弾性ポリウレタンとする
ことができる。
この弾性ポリウレタンの溶融紡糸時の粘性バラッキを抑
制するためには、ポリウレタンの重合度をそのポリウレ
タン組成に応じた適正範囲に制御することが有効であり
、一般に、3500〜35000ボイズ程度の溶融粘度
とすることが好ましい。
一方、本発明において使用するポリアミド成分としては
、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン6・10,ある
いはそれらの共重合ポリアミドなどのような溶融紡糸可
能なポリアミドを用いればよく、特に、強伸度や耐摩耗
性などの実用上の物性が良好な複合繊維を得るためには
、融点が200℃以上のポリアミドを用いることが好ま
しい。しかし、ポリウレタンと複合紡糸するためにはあ
まりにも高融点のポリアミドは好ましくなく、その融点
は高くとも300℃程度であることが実用上好ましい。
なかでも、融点が210℃以上であるポリアミドが好ま
しく、特に、実質的にナイロン6またはナイロン66か
らなるポリアミドが好ましい。その重合度は、衣料用繊
維に用いられている程度の相対粘度ηrを有していれば
よく、例えば、2.0〜2.8程度の硫酸相対粘度を有
していればよい。このポリアミド成分は、耐熱剤・耐光
剤・艶消剤などの通常の添加剤を含有していてもよい。
前記したポリウレタン成分とポリアミド或分とは、基本
的には従来のポリアミドとポリウレタンとの溶融複合紡
糸と同様に紡糸して偏心複合繊維とすればよい。例えば
、通常の溶融複合紡糸機にそれぞれのボリマ〔組成物)
を供給して別々に溶融した後、230〜290℃程度に
加熱された複合紡糸口金を用いて複合紡糸し延伸する、
通常の製糸方法により潜在捲縮性の複合繊維を製造すれ
ばよい。この延伸の手段は、熱延伸でも、冷延伸でもよ
く、特に均一性の点から冷延伸が好ましい。
さらに弛緩熱固定を行ってもよい。
その複合構造は、捲縮発現処理によってコイル状捲縮を
示すことができる潜在捲縮性が得られる偏心複合構造で
あればよく、例えば、偏心芯鞘型複合構造、サイドバイ
サイド接合型複合構造が挙げられる。その複合比率は、
その複合構造にも左右されるが、一般に、8 0/2 
0〜2 0/8 0程度であればよい。また、繊維外周
面を占めるポリマはポリアミドであること、あるいはそ
の割合が多いことが好ましい。
溶融複合紡糸することにより得られたポリウレタン・ポ
リアミド偏心的複合繊維は、通常の方法で捲縮発現され
てコイル状捲縮繊維として弾性特性を発揮するのである
[作用] 本発明に係る複合繊維は、ポリウレタン或分を構成する
弾性ポリウレタンが、■90℃以上と従来よりも高いD
SC融解ピーク温度を有するので、複合繊維の耐熱性が
優れ、しかも、優れた強度および伸長・回復特性をも示
すことができる。
従って、この複合繊維を用いると、製編織、染色、熱セ
ット、捲縮発現のような後加工を行って最終製品としで
も、その後加工時の物性低下が大幅に改善され、伸縮性
最終製品における繊維の強伸度特性は、従来のポリウレ
タン・ポリアミド繊維製編地に比べ大きく改善され、優
れた強度および伸長回復特性を示すことができ、実用的
でフィット性が高く、しかも、捲縮が細かく編目が美し
く風合に優れた最終製品とすることができる。
これに対し、従来の複合繊維では、ポリウレタン成分を
構成する弾性ポリウレタンのDSC融解ピーク温度が1
90℃未満と低いので、耐熱性や伸長回復特性が十分と
言えず、実用的なストッキング製造の際の後加工工程に
おいての加熱等に大きな制約がある。
DSC融解ピーク温度が耐熱性を表す指標となるととも
に伸長回復時の応力とも関係がある。即ち、このDSC
融解ピーク温度が高いことは、弾性ポリウレタンの結節
部である結晶部(ハードセグメント)の結晶の完全化が
増し、さらに、結晶ドメイン数が増加したことを意味す
るのであり、より高いゴム弾性を有するのである。従っ
て、編織製品のフィット性に寄与する伸長回復応力およ
び耐熱性を向上させるためには、DSC融解ピーク温度
を190℃以上と、従来以上の高水準とすることが有効
である。
[実施例] 実施例1 数平均分子量がそれぞれ2000のポリ炭酸エステルと
ポリカプロラクトンとの1=1混合ポリオールを使用し
、鎖伸長剤として1,4−プチレングリコールを、また
、ジイソシアネートとしてジフエニルメタンジイソシア
ネートを用いて通常のワンショット法により重合してポ
リウレタン重合体を得た。得られた重合体を、粉砕した
後、エクストルーダにより溶融押出し、ペレタイズした
上記重合の際、重合原料中における一NGO末端基と−
OH末端基とのモル比(−NGO/−OH)は1.07
とした。また、1,4−ブチレングリコール/混合ポリ
オールの重量比が16/84あるいは2 1/7 9と
異なる2種類の弾性ポリウレタンを合成した。合成時に
ポリウレタン粘度水準を調整し、それぞれ溶融粘度が1
 0 0 0 0poiuあるいは2 0 0 0 0
poiseの弾性ポリウレタンとした。
得られたそれぞれの弾性ポリウレタンの溶融粘度および
100%引張り応力を測定し、その結果を第■表に示し
た。
これら弾性ポリウレタンと98%硫酸相対粘度が2.4
0のポリカプラミドとをそれぞれ230℃および260
℃で別々に溶融して複合紡糸機に供給し、250℃に加
熱した複合口金部で複合割合5 0/5 0の偏心芯鞘
状に複合して紡出し、通常の方法により冷却、給油して
600m/分で巻取った 得られた未延伸糸を約4.  0倍に延伸後、連続して
常温〜140℃に設定した熱板上を定長状態で接触走行
させ、熱処理した20デニール、2フィラメントの潜在
捲縮性複合フィラメント糸を得た。得られたフィラメン
ト糸の強伸度特性およびポリウレタン成分のDSC融解
温度を測定し、その結果を第1表に示した。また、No
,Al、B2およびC2の場合のポリウレタン成分の融
解曲線を図に示した。
この複合フィラメント糸を、通常の方法を用い、編立て
速度8 0 0 rpmでストッキング編地に編立て、
l10℃の加圧蒸気で熱セット処理してストッキング製
品を製造し、その伸長回復応力特性、フィット性および
風合を測定し、その結果もあわせて第工表に示した。
上記物性の測定は、それぞれ次の方法によった。
ストッキングの捲縮特性: 定伸長型引張試験機TOM
−100E型(新興通信工業(株)製)を用い、ストッ
キング試料に2kgの荷重を掛けて伸長した時の試料長
をL1とし、このストッキング試料を2つ折りにして引
張り試験機にかけ、このL1/2の75%まで伸長させ
直ちに回復させた応力歪のヒステリシス曲線を描かせる
。このヒステリシス曲線からL1/2の75%伸長した
時点の応力値(g)を、また、その回復時曲線からL1
/2の60%伸長の長さに回復した時点の応力値(g)
とを読取り、それらを1/2にした値を、それぞれ、7
5%伸長応力、60%回復応力の値として表した。これ
らの値は、ストッキングのフィット性を示す指標であり
、高いほどフィット性は優れている。
フィット性および風合: 製品ストッキングを着用試験
することによって得られた相対評価結果であり、◎:極
めて良好、○:良好、△:やや不良、×:不良 の基準
でもって示した。
第1表の結果から明らかなように、ポリウレタン成分が
190℃以上のDSC融解ピーク温度を有する弾性ポリ
ウレタンからなる複合繊維の場合は、強伸度特性および
ストッキングのフィット性、風合が優れていた。また、
ポリウレタン成分として100%引張り応力が150k
gl/cof以上の弾性ポリウレタン(No.  Cお
よびD)を用いた場合は、それら特性がさらに優れ、極
めて良好な製品となった。
[発明の効果] 本発明に係るポリウレタン・ポリアミド偏心複合繊維は
、DSCピーク温度が190℃とか高い弾性ポリウレタ
ンでもって構成されているので、捲縮発現後のコイル状
捲縮繊維における回復応力特性を著しく向上させること
ができ、従って、フィット性がさらに一層向上した伸縮
編地製品とすることができる。
しかも、耐熱性が向上するので、捲縮発現処理時や熱セ
ット時における品質劣化を防止することができ、伸縮編
地製品の強伸度特性を改善することもできる。
本発明に係る複合繊維は高いフィット性が要求される繊
維製品に広く使用できるが、特に、ストッキング用や伸
縮性トリコット製品用として有用であり、また、ソック
ス等の他のホージャリー用にも用いることができる。
【図面の簡単な説明】
図は、ポリウレタン成分のDSC融解曲線を例示するも
のであり、そのうちの82およびC2は本発明に係る複
合繊維のポリウレタン成分の融解曲線を例示する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリウレタン成分とポリアミド成分とからなる偏
    心的複合繊維において、前記ポリウレタン成分が、DS
    C融解ピーク温度が190〜230℃である弾性ポリウ
    レタンからなることを特徴とするポリウレタン・ポリア
    ミド系複合繊維。
  2. (2)前記弾性ポリウレタンの10重量%以上が、ポリ
    炭酸エステル系ポリウレタンであることを特徴とする請
    求項1記載のポリウレタン、ポリアミド系複合繊維。
  3. (3)ポリウレタン成分とポリアミド成分とを溶融複合
    紡糸することにより請求項1記載のポリウレタン・ポリ
    アミド系複合繊維を製造するに際し、前記ポリウレタン
    成分として100%引張り応力が150kgf/cm^
    2以上である弾性ポリウレタンを用いることを特徴とす
    るポリウレタン・ポリアミド系複合繊維の製法。
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