JPH0320519Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0320519Y2 JPH0320519Y2 JP1983083199U JP8319983U JPH0320519Y2 JP H0320519 Y2 JPH0320519 Y2 JP H0320519Y2 JP 1983083199 U JP1983083199 U JP 1983083199U JP 8319983 U JP8319983 U JP 8319983U JP H0320519 Y2 JPH0320519 Y2 JP H0320519Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- oil sump
- pin boss
- axis
- circumferential
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000003921 oil Substances 0.000 claims description 25
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 5
- 230000001050 lubricating effect Effects 0.000 claims description 3
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 claims description 2
- 238000005461 lubrication Methods 0.000 description 2
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 description 1
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 1
- 239000000314 lubricant Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、エンジンのピストンの外周面潤滑装
置に関し、ピストンとシリンダの摺擦面での焼付
や摩耗を防止してエンジンの耐久性を向上させる
ことを目的とする。
置に関し、ピストンとシリンダの摺擦面での焼付
や摩耗を防止してエンジンの耐久性を向上させる
ことを目的とする。
一般に、レシプロ式エンジンのピストンは第6
図に示すように、ピストン1がシリンダ19内を
上下摺動する時にピストンピン16を中心とし
て、首を振つた状態で摺動することがある。
図に示すように、ピストン1がシリンダ19内を
上下摺動する時にピストンピン16を中心とし
て、首を振つた状態で摺動することがある。
こうした場合、ピストンピン16に対して直交
方向のピストン周面部分2bの上下端部17,1
8がその高い接圧のために早期に摩耗したり、こ
の部分で油膜切れを起して焼付いたりする。
方向のピストン周面部分2bの上下端部17,1
8がその高い接圧のために早期に摩耗したり、こ
の部分で油膜切れを起して焼付いたりする。
そこで、ピストンの周面に複数の油溜用周溝を
形成し、この周溝に貯えた潤滑油でピストンとシ
リンダとを潤滑して摩耗及び焼付を防止するよう
にしたものがある。
形成し、この周溝に貯えた潤滑油でピストンとシ
リンダとを潤滑して摩耗及び焼付を防止するよう
にしたものがある。
ところが、ピストンの周面に設けた油溜用周溝
は、その溝幅が全周に亘つて同じ幅で形成される
ことから、油溜用周溝部に形成される摺接用突状
周面の幅も全周に亘つて同じ幅で形成されピスト
ンが首を振つた状態で摺動する時に、シリンダに
接当している面圧の高い部分では摺接用突条が早
期に摩耗してしまい、その耐久性が悪くなる。
は、その溝幅が全周に亘つて同じ幅で形成される
ことから、油溜用周溝部に形成される摺接用突状
周面の幅も全周に亘つて同じ幅で形成されピスト
ンが首を振つた状態で摺動する時に、シリンダに
接当している面圧の高い部分では摺接用突条が早
期に摩耗してしまい、その耐久性が悪くなる。
本考案は、上記欠点を解消するために提案され
たもので、ピストンの周面に設ける油溜用周溝の
開口部の溝幅を筒壁の周面上におけるピンボスの
軸心に近い左右両側面部分の方がピンボスの軸心
から遠い前後両側面部分よりも幅広くなる寸法に
形成し、油溜用周溝の開口部同士間の摺接用突条
周面の条幅を筒壁の周面上におけるピンボス軸心
に近い左右両側面部分よりもピンボス軸心から遠
い前後両側面部分の方が幅広くなる寸法に形成す
ることにより、ピストン周面の潤滑性を良好に保
ちながらも、ピストンの前後両側面部分の摩耗を
防止してその耐久性を向上させるようにするもの
である。
たもので、ピストンの周面に設ける油溜用周溝の
開口部の溝幅を筒壁の周面上におけるピンボスの
軸心に近い左右両側面部分の方がピンボスの軸心
から遠い前後両側面部分よりも幅広くなる寸法に
形成し、油溜用周溝の開口部同士間の摺接用突条
周面の条幅を筒壁の周面上におけるピンボス軸心
に近い左右両側面部分よりもピンボス軸心から遠
い前後両側面部分の方が幅広くなる寸法に形成す
ることにより、ピストン周面の潤滑性を良好に保
ちながらも、ピストンの前後両側面部分の摩耗を
防止してその耐久性を向上させるようにするもの
である。
以下、本考案の一実施例を図面に基き説明す
る。
る。
第1図はピストンの側面図を示し、第2図は第
1図の−線断面図を示す。
1図の−線断面図を示す。
このピストン1は円筒状の筒壁2の中間高さ部
の左右両側壁部分2dに左右一対のピンボス3を
内方に向けて突出形成し、筒壁2の外周面2cの
上寄り部には2本のピストンリング溝4と1本の
オイルリング溝5とが設けてあり、両リング溝
4,5にはピストンリング6及びオイルリング7
がそれそれ嵌着されてリング部8を形成してあ
る。
の左右両側壁部分2dに左右一対のピンボス3を
内方に向けて突出形成し、筒壁2の外周面2cの
上寄り部には2本のピストンリング溝4と1本の
オイルリング溝5とが設けてあり、両リング溝
4,5にはピストンリング6及びオイルリング7
がそれそれ嵌着されてリング部8を形成してあ
る。
そして、リング部8の上方のトツプランド9と
ピストン1のスカート部10の下部周面11には
それぞれ3本の油溜用周溝12を上下多段に刻設
してある。
ピストン1のスカート部10の下部周面11には
それぞれ3本の油溜用周溝12を上下多段に刻設
してある。
この油溜用周溝12はピストン1の筒壁2の周
面2cに環状に形成したもので、各油溜用周溝1
2の開口部13の溝幅Wは、第3図及び第4図に
示すようになつている。
面2cに環状に形成したもので、各油溜用周溝1
2の開口部13の溝幅Wは、第3図及び第4図に
示すようになつている。
即ち、各油溜用周溝12の開口部13の溝幅W
は、筒壁2の周面上におけるピンボス3の軸心C
に近い左右両側面部分2aの方がピンボス3の軸
心Cから遠い前後両側面部分2bよりも幅広く、
かつ、溝深さDは深くなるように形成してある。
は、筒壁2の周面上におけるピンボス3の軸心C
に近い左右両側面部分2aの方がピンボス3の軸
心Cから遠い前後両側面部分2bよりも幅広く、
かつ、溝深さDは深くなるように形成してある。
このように各油溜用周溝12の開口部13の溝
幅Wを形成すると、各油溜用周溝12の開口部1
3同士間に形成される摺接用突条14の条幅N
は、ピンボス3の軸心Cに近い左右両側面部分2
aよりもピンボス3の軸心Cから遠い前後両側面
部分2bの方が広く、溝深さDは浅くなるように
形成される。
幅Wを形成すると、各油溜用周溝12の開口部1
3同士間に形成される摺接用突条14の条幅N
は、ピンボス3の軸心Cに近い左右両側面部分2
aよりもピンボス3の軸心Cから遠い前後両側面
部分2bの方が広く、溝深さDは浅くなるように
形成される。
こうして、摺接用突条14のピンボス3の軸心
Cから遠い前後両側面部分2bの条幅Nが広く形
成されると、第3図に示すようにピストン1の上
下摺動時にピストン1の前後両側壁部分2aの接
圧が高くなる場合や、第6図に示すようにピスト
ン1がピストンピン16を中心に首を振つた状態
でピストン1の前側頭部17及びスカート部10
の後部18が部分当りして接圧が高くなるような
場合でも摺接用突条の広い条幅Nで確かりと受け
るようになる。
Cから遠い前後両側面部分2bの条幅Nが広く形
成されると、第3図に示すようにピストン1の上
下摺動時にピストン1の前後両側壁部分2aの接
圧が高くなる場合や、第6図に示すようにピスト
ン1がピストンピン16を中心に首を振つた状態
でピストン1の前側頭部17及びスカート部10
の後部18が部分当りして接圧が高くなるような
場合でも摺接用突条の広い条幅Nで確かりと受け
るようになる。
尚、上記実施例では油溜用周溝12の断面形状
を台形としたが半円形や方形にしてもよい。
を台形としたが半円形や方形にしてもよい。
以上に述べたように、本考案によれば、ピスト
ンの筒壁のリング部上方のトツプランドを潤滑す
る油溜用周溝間に形成される摺接用突条の条幅
を、ピンボスの軸心に近い左右両側面部分よりも
ピンボスの軸心から遠い前後両側面部分の方が広
くなるようにしてあるので、接当用突条の広い条
幅で接当するので面圧を低下させる。
ンの筒壁のリング部上方のトツプランドを潤滑す
る油溜用周溝間に形成される摺接用突条の条幅
を、ピンボスの軸心に近い左右両側面部分よりも
ピンボスの軸心から遠い前後両側面部分の方が広
くなるようにしてあるので、接当用突条の広い条
幅で接当するので面圧を低下させる。
これにより、ピストンの前後両側面部分での摩
耗を防止して耐久性を向上できる。
耗を防止して耐久性を向上できる。
しかも、ピンボス軸心に近い側の幅広い油溜用
周溝に多量に貯えられた潤滑油をピンボスの軸心
から遠い側の溝幅の狭い油溜用周溝に供給するの
で、ピストンの全周壁を良好に潤滑する。
周溝に多量に貯えられた潤滑油をピンボスの軸心
から遠い側の溝幅の狭い油溜用周溝に供給するの
で、ピストンの全周壁を良好に潤滑する。
これにより、ピストンとシリングとの摺擦面で
の摩耗が防止され、潤滑性能が良好に保たれるこ
とから、燃焼室からのガス洩れがなく、エンジン
の出力が向上するとともに燃費が向上する。
の摩耗が防止され、潤滑性能が良好に保たれるこ
とから、燃焼室からのガス洩れがなく、エンジン
の出力が向上するとともに燃費が向上する。
図面は本考案の一実施例を示し、第1図はピス
トンの側面図、第2図は第1図の−線断面
図、第3図は第2図のー線断面図、第4図は
第1図の部の縦断面図であり、第5図は油溜用
周溝の展開図、第6図はピストンの摺動状態を示
す概略側面図である。 1……ピストン、2……筒壁、2a……2の左
右両側面部分、2b……2の前後両側面部分、2
c……2の周面、3……ピンボス、8……リング
部、9……トツプランド、10……スカート、1
1……10の下部周面、12……油溜用周溝、1
3……12の開口部、14……摺接用突条、C…
…3の軸心、W……溝幅、N……14の条幅。
トンの側面図、第2図は第1図の−線断面
図、第3図は第2図のー線断面図、第4図は
第1図の部の縦断面図であり、第5図は油溜用
周溝の展開図、第6図はピストンの摺動状態を示
す概略側面図である。 1……ピストン、2……筒壁、2a……2の左
右両側面部分、2b……2の前後両側面部分、2
c……2の周面、3……ピンボス、8……リング
部、9……トツプランド、10……スカート、1
1……10の下部周面、12……油溜用周溝、1
3……12の開口部、14……摺接用突条、C…
…3の軸心、W……溝幅、N……14の条幅。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 ピストン1の筒壁2の中間高さ部の左右両側壁
部分2dに左右一対の各ピンボス3を一体形成
し、筒壁2のリング部8上方のトツプランド9に
多数の油溜用周溝12を上下多段に刻設し、油溜
用周溝12に貯えた潤滑油でピストン1とシリン
ダとの摺接面を潤滑するように構成したエンジン
のピストンの外周面潤滑装置において、 上記各油溜用周溝12の開口部13の溝幅Wを
筒壁2の周面2c上におけるピンボス3の軸心C
に近い左右両側面部分2aの方がピンボス3の軸
心Cから遠い前後両側面部分2bよりも幅広くな
る寸法に形成し、 上記各油溜用周溝12の開口部13同士間の摺
接用突条周面の条幅Nを筒壁2の周面2c上にお
けるピンボス軸心Cに近い左右側面部分2aより
もピンボス軸心Cから遠い前後両側面部分2bの
方が幅広くなる寸法に形成した事を特徴するエン
ジンのピストンの外周面潤滑装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8319983U JPS59188952U (ja) | 1983-05-31 | 1983-05-31 | エンジンのピストンの外周面潤滑装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8319983U JPS59188952U (ja) | 1983-05-31 | 1983-05-31 | エンジンのピストンの外周面潤滑装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59188952U JPS59188952U (ja) | 1984-12-14 |
JPH0320519Y2 true JPH0320519Y2 (ja) | 1991-05-02 |
Family
ID=30213158
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8319983U Granted JPS59188952U (ja) | 1983-05-31 | 1983-05-31 | エンジンのピストンの外周面潤滑装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59188952U (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2510099Y2 (ja) * | 1988-03-04 | 1996-09-11 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関用ピストン |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5234493U (ja) * | 1975-09-03 | 1977-03-11 | ||
JPS5239012A (en) * | 1975-09-18 | 1977-03-26 | Mahle Gmbh | Piston for internal combustion engine |
JPS5338008U (ja) * | 1976-09-08 | 1978-04-03 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5156408U (ja) * | 1974-10-30 | 1976-05-01 |
-
1983
- 1983-05-31 JP JP8319983U patent/JPS59188952U/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5234493U (ja) * | 1975-09-03 | 1977-03-11 | ||
JPS5239012A (en) * | 1975-09-18 | 1977-03-26 | Mahle Gmbh | Piston for internal combustion engine |
JPS5338008U (ja) * | 1976-09-08 | 1978-04-03 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59188952U (ja) | 1984-12-14 |
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