JPH03203677A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH03203677A
JPH03203677A JP34491089A JP34491089A JPH03203677A JP H03203677 A JPH03203677 A JP H03203677A JP 34491089 A JP34491089 A JP 34491089A JP 34491089 A JP34491089 A JP 34491089A JP H03203677 A JPH03203677 A JP H03203677A
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JP
Japan
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recording
carriage
ink
paper
recording medium
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JP34491089A
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English (en)
Inventor
Tadashi Hanabusa
端 花房
Masanori Kaneko
雅則 金子
Hiroshi Hasegawa
宏 長谷川
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は記録装置に関し、特にインクジェット方式の記
録装置に関する。
[従来の技術] 従来、紙、 OHP用シートなどの記録媒体(以下記録
紙または単に紙ともいう)に対して記録を行う記録装置
は、種々の記録方式による記録ヘッドを搭載した形態で
提案されている。この記録ヘッドには、ワイヤートッド
方式、感熱方式、熱転写方式、インクジェット方式によ
るものなどがある。
この中でも、特にインクジェット方式は、記録用紙に直
接インクを噴射するものであり、ランニングコストが安
く、記録動作が静かである等の利点を有した記録方式と
して注目されている。
また、近年のインクジェット記録装置、とりわけ記録ヘ
ッドにあっては、その製造が、半導体デイバイスにおけ
る成膜技術やマイクロ加工技術によって行われるように
なり、より小型でかつ廉価な記録ヘッドが実現されつつ
ある。これにより、例えばインクタンクを一体とした使
い捨てタイプの記録ヘッドも提案されており、これに伴
ない、装置自体の構成も小型かつ簡潔なものとされる。
一方、以上述べたような数々の利点を有するインクジェ
ット記録装置は、電子タイプライタ。
ワードプロセッサ、ファクシミリ、複写機等、種々の装
置の記録装置として広範囲に用いられつつある。この場
合、インクジェット記録装置は、これら装置個有の機能
、使用態様等に対応した構成を具える。
また、電子タイプライタ、ワードプロセッサ等では、小
型かつ軽量で携帯可能なものが、その傾向の1つとして
あり、この見地からも、これら装置に用いられるインク
ジェット記録装置の小型かつ簡潔な構成が望まれている
[発明が解決しようとする課題] ところで、記録ヘッドを搭載して移動するキャリッジの
動作精度は、高品位な画像を記録する上で重要なものの
1つである。例えば、カラー画像や階調を有した画像を
記録する場合、これら画像を構成する画素を吐出インク
滴の重なりによって形成することがあり、このような場
合、インク滴の打ち込み位置にばらつきがあると所定の
濃度を得られず、画像品位を損うことがある。また、通
常の画像形成においても、インク滴の打ち込み位置にず
れ等があると、画像全体で白スジ等を生じる場合もあり
、同様に画像品位を損うことになる。また、双方向記録
を行なう場合には、記録位置ずれを生ずることもある。
このキャリッジの動作精度を決定する構成の主なものと
して、キャリッジとその一部が接してキャリッジを搬送
するためのベルト、ワイヤ等、このベルト等を張設しこ
れを駆動するためのプーリ、およびこのプーリに回転駆
動力を伝達するためのギア列がある。
これら構成において、従来は、ばね等の付勢部材によっ
てベルト等にテンションを負荷しその駆動においてプー
リとのすべり等がないようにしたり、ギア列においては
、その噛合を、例えばシルボン紙等を介して調整した後
ビス等で固定することや、ギアにダブルギアを用いるこ
とによりバックラッシを調整するなどして、キャリッジ
の動作の精度を保っていた。
しかしながら、上記のような構成は、調整のための操作
が煩雑であったり、構造が比較的複雑である等の問題が
あった。また、記録装置を長時間使用する間にギア列の
噛合において摩耗を生じ、この噛合に不具合が生じる可
能性もあった。
本発明は、上述の問題点を解消するためになされたもの
であり、その目的とするところは、1つの弾性部材によ
り、ベルト等のテンションおよびギア間の噛合を付勢す
る力を生じさせ、上記構成を簡潔なものとし、また、上
記噛合を付勢する力によってガタ等のない適正なバック
ラッシを維持することにより、キャリッジの動作精度を
簡潔な構成で常に良好に保つことができる記録装置を提
供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] そのために本発明では、記録媒体に記録を行うための記
録ヘッドを具えた記録装置において、前記記録ヘッドを
搭載し記録媒体に沿って移動するためのキャリッジと、
該キャリッジの一部と接続し、当該キャリッジに前記移
動のための駆動力を伝達する伝達部材と、該伝達部材を
張設すると共に、回転駆動力を前記駆動力に変換して伝
達するためのプーリと、該プーリの回転軸に軸支される
プーリギアと、該プーリギアと噛合し回転駆動される駆
動ギアと、前記プーリの回転軸を回動自在に軸支し、移
動可能な可動部材と、該可動部材と係合し、前記プーリ
ギアの回転中心と前記駆動ギアの回動中心によって構成
される方向と垂直でない方向に当該可動部材を付勢する
よう設けられた弾性部材と、を具えたことを特徴とする
[作 用] 以上の構成によれば、弾性部材の付勢力によって、伝達
部材が張設される方向および2つの回転中心によって、
構成される方向と、弾性部材による付勢方向との関係に
応じた大きさで、上記張設のためのテンションと2つの
ギアの噛合のための付勢力がそれぞれ作用する。
(以下余白) [実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する
第1図(A)および(B)は本発明を適用可能な装置と
して電子タイプライタの外観構成例を示す。
ここで、1はキーボード部であり、文字、数字等キャラ
クタ入力用のキーやコントロールキー等のキー群2が配
列され、非使用時にはヒンジ3を中心に回動させること
により第1図(B)に示すように折りたためるようにな
っている。4は装置内部のプリンタ部にシート状記録媒
体を送給するための給紙トレーであり、同じく非使用時
には同図(B)に示すようにプリンタ部を覆って収納さ
れる。5は手動にて記録媒体のセットや排出を行うため
の送りノブ、6は入力した文章等を表示するための表示
器、7は本例に係る装置を運搬する際に用いられる把手
である。
また、8は本例電子タイプライタのカバーをなし表示器
6に隣接してタイプライタ上部に設けられる窓であり、
後述されるように格納されるインクジェットプリンタお
よび記録紙を視ることができる。
第2図は本例に係るプリンタ部の構成例を示す。
ここで9は第3図および第4図につき詳述するインクジ
ェット記録ヘッドを有したヘッドカートリッジ、11は
これを搭載して図中S方向に走査するためのキャリッジ
である。13はヘッドカートリッジ9をキャリッジ11
に取付けるためのフック、15はフック13を操作する
ためのレバーである。このレバー15には、後述するカ
バーに設けられた目盛を指示してヘッドカートリッジの
記録ヘッドによる印字位置や設定位置等を読取り可能と
するためのマーカ17が設けられている。19はヘッド
カートリッジ9に対する電気接続部を支持する支持板で
ある。21はその電気接続部と本体制御部とを接続する
ためのフレキシブルケーブルである。
23は、キャリッジ11をS方向に案内するためのガイ
ド軸であり、キャリッジ11の軸受25に挿通されてい
る、27はキャリッジ11が固着され、これをS方向に
移動させるための動力を伝達するタイミングベルトであ
り、装置両側部に配置されたプーリ29A、 29Bに
張架されている。一方のプーリ29Bには、ギヤ等の伝
導機構を介してキャリッジモータ31より駆動力が伝達
される。
33は紙等の記録媒体(以下記録紙ともいう)の被記録
面を規制するとともに記録等に際してこれを搬送するた
めの搬送ローラであり、搬送モータ35によって駆動さ
れる。37は記録媒体を給紙トレー4側より記録位置に
導くためのペーパーパン、39は記録媒体の送給経路途
中に配設されて記録媒体を搬送ローラ33に向けて押圧
し、これを搬送するためのフィードローラである。34
はヘッドカートリッジ9の吐出口に対向し記録媒体の記
録面を規制するためのプラテンである。41は記録媒体
搬送方向上、記録位置より下流側に配置され、記録媒体
を不図示の排紙口へ向けて排紙するための排紙ローラで
ある。42は排紙ローラ41に対応して設けられる拍車
であり、記録媒体を介してローラ41を押圧し、排紙ロ
ーラ41による記録媒体の搬送力を生じさせる。43は
記録媒体のセット等に際してフィードローラ39.押え
板459拍車42それぞれの付勢を解除するための解除
レバーである。
45は記録位置近傍において記録媒体の浮上り等を抑制
し、搬送ローラ33に対する密着状態を確保するための
押え板である。水側においては、記録ヘッドとしてイン
ク吐出を行うことにより記録を行うインクジェット記録
ヘッドを採用している。
従って記録ヘッドのインク吐出口形成面と記録媒体の被
記録面との距離は比較的微少であり、かつ記録媒体と吐
出口形成面との接触を避けるべくその間隔が厳しく管理
されなければならないので、押え板45の配設が有効で
ある。47は押え板45に設けた目盛、49はこの目盛
に対応してキャリッジ11に設けられたマーカであり、
これらによっても記録ヘッドの印字位置や設定位置が読
取り可能である。
51はホームポジションにおいて記録ヘッドのインク吐
出口形成面と対向するゴム等の弾性材料で形成したキャ
ップであり、記録ヘッドに対し当接/離脱が可能に支持
されている。このキャップ51は、非記録時等の記録ヘ
ッドの保護や、記録ヘッドの吐出回復処理に際して用い
られる。吐出回復処理とは、キャップ51を吐出口形成
面に対向させ、インク吐出口内方に設けられてインク吐
出のために利用されるエネルギ発生素子を駆動すること
により全吐出口からインクを吐出させ、これによって気
泡や塵埃、増粘して記録に適さなくなったインク等の吐
出不良要因を除去する処理予備吐出)や、これとは別に
吐出口形成面とキャップ51で覆った状態で吐出口より
インクを強制的に排出させることにより吐出不良要因を
除去する処理である。
53はインクの強制排出のために吸引力を作用するとと
もに、かかる強制排出による吐出回復処理や予備吐出に
よる吐出回復処理に際してキャップ51に受容されたイ
ンクを吸引するために用いられるポンプである。55は
このポンプ534こよって吸尽された廃インクを貯留す
るための廃インクタンク、57はポンプ53と廃インク
タンク55とを連通ずるチューブである。
59は記録ヘッドの吐出口形成面のワイピングを行うた
めの゛ブレードであり、記録ヘッド側に突出してヘッド
移動の過程でワイピングを行うための位置と、吐出口形
成面に係合しない後退位置とに移動可能に支持されてい
る。61はモータ、63はモータ61から動力の伝達を
受けてポンプ53の駆動およびキャップ51やブレード
59の移動をそれぞれ行わせるためのカム装置である。
次に、上述したヘッドカートリッジ9の詳細について説
明する。
第3図は、インクジェット記録ヘッド本体をなす吐出ユ
ニット9aとインクタンク9bとを一体としたヘッドカ
ートリッジ9の外観斜視図を示し、図において、906
eは、ヘッドカートリッジ9を装着する際にキャリッジ
11に設けられたフック13によって掛止されるつめで
ある。図から明らかなようにつめ906eは記録ヘッド
全延長の内側に配設される。また、ヘッドカートリッジ
9の前方吐出ユニット9aの近傍には、この図には示さ
れないが位置決め用突き当て部が設けられている。 9
06fは、キャリッジ11に立設されフレキシブル基板
(電気接続部)およびゴムパッドを支持するための支持
板が挿入されるヘッド開口部である。
第4図(A)およびCB)は、第3図に示したヘッドカ
ートリッジの分解斜視図を示し、上述のようにインク供
給源たるインク収容部を一体としたディスポーザブルタ
イプのものとしである。
同図(A)において、911はSi基板上に電気熱変換
素子(吐出ヒータ)と、これに電力を供給するA42等
の配線とが成膜技術により形成されて成るヒータボード
である。 921はヒータボード911に対する配線基
板であり、対応する配線は例えばワイヤボンディングに
より接続される。
940はインク流路を限界するための隔壁や共通液室等
を設けた天板であり、本例においてはオリフィスプレー
ト部を一体に有した樹脂材料で成る。
930は例えば金属製の支持体、950は押えばねであ
り、両者間にヒータボード911および天板940を挟
み込んだ状態で両者を係合させることにより、押えばね
950の付勢力によってヒータボード910と天板94
0とを圧着固定する。なお、支持体930は、配線基板
921も貼着等により設けられるとともに、ヘッドの走
査を行うキャリッジ11への位置決め基準を有するちの
とすることができる。また、支持体930は駆動に伴っ
て生じるヒータボード911の熱を放熱冷却する部材と
しても機能する。
960は供給タンクであり、インク供給源をなすインク
貯留部9bからインク供給を受け、ヒータボード911
と天板940との接合により形成される共通液室にイン
クを導くサブタンクとして機能する。970は共通液室
へのインク供給口付近の供給タンク960内の部位に配
置されるフィルタ、980は供給タンク960の蓋部材
である。
900はインクを含浸させるための吸収体であり、イン
クタンク本体9b内に配置される。1200は上記各部
911〜980からなる記録エレメント9aに対してイ
ンクを供給するための供給口であり、当該ユニットをイ
ンクタンク本体9bの部分101Oに配置する前の工程
で供給口1200よりインクを注入することにより吸収
体900のインク含浸を行わせることができる。
1100はカートリッジ本体の蓋部材、1300はカー
トリッジ内部を大気に連通ずるために蓋部材に設けた大
気連通口である。1300Aは大気連通口1300の内
方に配置される撥液部材であり、これにより大気連通口
1300からのインク漏洩が防止される。
供給口1200を介してのインクタンク9bへのインク
充填が終了すると、各部911〜980よりなる吐出ユ
ニット9aを部分1010に位置付けて配設する。
このときの位置決めないし固定は、例えばインクタンク
本体9bに設けた突起1012と、これに対応して支持
体930に設けた穴931とを嵌合させることにより行
うことができ、これによって第4図 (B)に示すヘッ
ドカートリッジ9が完成する。
そして、インクはカートリッジ内部より供給口1200
、支持体930に設けた穴932および供給タンク96
0の第4図(^)中実面側に設けた導入口を介して供給
タンク960内に供給され、その内部を通った後、導出
口より適宜の供給管およ・び天板940のインク導入口
942を介して共通液室内へと流入する。以上における
インク連通用の接続部には、例えばシリコンゴムやブチ
ルゴム等のパツキンが配設され、これによって封止が行
われてインク供給路が確保される。
第5図(A)および(B)は、それぞれ、キャリッジ1
1の詳細を示す上面図および左側面図および右側面図で
ある。
これら図において、606はキャリッジ11の底部に立
設される支持板であり、可撓性のフレキシブル基板60
4、および基板604に形成される端子パッドに対応し
て設けられる突起部605Aを有するゴムパッド605
を支持する。
607は、キャリッジ11の前方において同様に底部に
立設される突き当て部材である。突き当て部材607は
、ヘッドカートリッジ9およびキャリッジ11の限定さ
れた配設スペースの範囲内で可能な限りインクタンクの
スペースを大きくとるために、その肉厚を薄く形成され
る。このため、部材607には、強度を確保するための
3本のリブ608が形成される。このリブ608が延在
する方向は、ヘッドカートリッジ着脱時における旋回方
向の動きに対応した強度を有するようキャリッジ11の
移動方向とする。また、リブ608は、ヘッドカートリ
ッジ9が装着されたときにその吐出面より0.1mm程
度前方へでるよう形成される。これにより、記録紙が何
らかの作用によって記録ヘッドの移動経路に突出した場
合でも、記録紙が吐出面を擦り損傷等を与えることを防
止できる。
ヘッドカートリッジの着脱操作を行なうための操作レバ
ー15は、キャリッジ11本体に設けられた軸601d
により回動自在に軸支される。フック13は、操作レバ
ー15の一部と係合した動きにより、その一部を係合さ
せたヘッドカートリッジ9の着脱動作を行なうために用
いられる。フック13は、これに形成される長穴603
cがキャリッジ11本体に設けられるガイド軸601c
に案内されることにより上記着脱にかかる動作を行なう
操作レバー15およびフック13等からなる着脱操作機
構は、キャリッジ11の側方、すなわち、キャリッジ1
1の移動方向側に設けられるため、キャリッジの移動に
よって着脱操作機構が大きなデッドスペースを形成する
ことは無い。
次に、ヘッドカートリッジ装着の際の位置決めのための
突き当て部について説明する。
601aは左右方向の位置決めのための突き当て部であ
り、突き当て部材607の側部に2ケ所設けられる。な
お、左右方向の位置決めは、突き当て部601aの外に
、支持板606に設けられる突き当て部601fが利用
される。
601bは前後方向位置決めのための突き当て部であり
、突き当て部材607の側方下部に形成される。
601cは上下方向位置決めのための突き当て部であり
、突き当て部材607の側方下部および支持板側方下部
の2ケ所に形成される。
第6図(A)および(B)は、それぞれキャリッジ11
にヘッドカートリッジ9が装着されたときの状態を示す
上面図および左側面図である。
これらの図において、906aは記録ヘッド装着時にキ
ャリッジ11の突き当て部に当接可能なようにヘッドカ
ートリッジ9に設けられる当接部であり、906bおよ
び906cは、それぞれ同様に突き当て部601bおよ
び601cに対応した当接部である。
ここで、第6図(A)を参照して記録ヘッドが装着され
た際の各部の係合間係を概説する。
ヘッドカートリッジ9の当接部906aは、キャリア6
の突き当て部601aと当接しており、同時にヘッドカ
ートリッジ9のつめ906とは、これに掛止されたフッ
ク13を介したコイルばね610の付勢力によって、図
中左方へ力を受ける。これにより、ヘッドカートリッジ
9は上記当接部を中心とするモーメント力を受ける。こ
のとき、ヘッドに設けられた基板906dは突き当て部
601fに当接し、その結果、ヘッドカートリッジ9の
左右方向の位置決めがなされ、その位置が保持される。
このとき、ゴムパッド605の突起部605Aは、基板
906dとの当接によって、圧縮変形される。この変形
により、フレキシブル基板604の端子パッドと基板9
06dの端子とを圧接する力が生じろ。この場合、突き
当て部601fに基板906dが当接しているため、突
起部605Aの変形量は一定となり安定した上記圧接力
を得られる。
なお、上図においては、突起部605Aの圧縮変形した
状態は示されていない。
また、ヘッドカートリッジ9の前後および上下方向の位
置決めは、装着の過程においてなされるものである。
第7図(A)は上記キャリッジ11の分解斜視図である
ここで、613は後述のコロばね、615は操作レバー
15をキャリッジ11上の取付は部617に取付けるた
めのレバー留めである。619はフレキシブルケーブル
21の一端部をなし、かつ本例ではこれと一体に形成し
たフレキシブル基板604およびゴムパッド605の上
端縁部分を支持板606に固定するための取付は部材、
621は同じく下端縁部分を固定するための取付は部材
である。
以上述べた構成に加え、本例においては、ヘッドカート
リッジ9の未装着時にキャリッジ側フレキシブル基板6
04を覆い、操作者の手等による接触ないしは当該接触
等による破壊や静電気力の作用から、フレキシブル基板
604やこれに結合した本体側回路を保護するための基
板カバー623を設けである。この基板カバー623は
、下縁側基板取付は部材621のビン621Aに対して
回動可能に設けられている。625はフレキシブル基板
604を覆う方向に基板カバー623に回動習性を与え
るばね、627はヘッドカートリッジ9の装着時に基板
カバー623を収納する凹部である。
第7図(B)および(C)を用いて基板カバー623の
動作を説明する。ヘッドカートリッジ9の未装着時には
、同図(B)に示すように、基板カバー623はばね6
23の付勢力によりフレキシブル基板604を覆った状
態にある。この状態からヘッドカートリッジ9を上方か
ら取付けると、その下面とカバー操作部623Aとの係
合、もしくは操作者の手と操作部623Aとの保合に伴
って、基板カバー623はばね625の付勢力に抗して
ビン621Aを中心に図中時計方向に回動する。そして
、ヘッドカートリッジ9が完全に装着され、基板604
とヘッド側基板906dの当接状態では、第7図(C)
に示すように、カバー623はヘッドカートリッジ9の
下面により押えられて凹部627に収納された状態とな
る。なお、ヘッドカートリッジ9を取外せば、カバー6
23は直ちに同図CB)の状態に復帰するので、基板6
04の保護がなされることになる。
第8図(A)は、第2図等で示した装置の主に記録媒体
搬送系を示す模式的側面図である。
第8図(A)は、通常の記録媒体搬送時における各要素
の配置を示している。不図示の給紙トレイから給紙され
る記録媒体は、搬送ローラ33とペーパーパン37との
間に形成される搬送路に導入される。この搬送経路では
、搬送ローラ33が図中時計廻りに回転するのに伴なっ
てフィードローラ39の押圧力に基づく搬送ローラ33
と記録媒体との間の摩擦力により記録媒体が搬送される
。その後、記録媒体は搬送ローラ33と紙押え板45と
の間に導入され、同様に紙押え板45による押圧力に基
づいた搬送ローラ33と記録媒体との摩擦力によって搬
送される。さらに、記録媒体は紙押え板45によってそ
の方向を規制されかつプラテン34に沿って排紙ローラ
41と拍車42との間へ搬送され、この間に記録ヘッド
カートリッジ9からのインク滴吐出によって記録媒体上
に記録がなされる。
第8図(B)は、ペーパーパン37とこれを搬送ローラ
33方向へ付勢するためのレリーズ板とを装置上方から
見た図であり、説明のための分離した形態で示している
第8図(A)および(B)を参照して、記録媒体搬送に
かかる機構について説明する。これら図において、40
はレリーズ板であり、ペーパーパン37を介してフィー
ドローラ39を搬送ローラ33へ押圧し、また、この押
圧を解除するための部材である。すなわち、レリーズ板
40は、これの両端に設けられた軸部40Cが、装置の
底板100に立設されたレリーズ板軸支部材1[)2に
設けられる軸支孔101Aと係合することにより、回動
可能に軸支される。この結果、レリーズ板40の一端の
2個所で、係合するばね401により、この部分が第8
図(A)において斜め右下方向に付勢されると、レリー
ズ板40は軸部40Gを支点として第8図(A)におい
て時計廻りに回動する。371は、ペーパーパン37の
下側の2個所に設けられたリブである。リブ371は、
レリーズ板40の上記回動においてその押圧部40Aと
当接し、第8図(A)において上方に押圧される。これ
により、リブ371に軸支されるフィードローラ39は
搬送ローラ33を押圧する。
レリーズ板40による押圧の解除は、第9図において後
述されるようにレリーズ板40の一端において延在する
肩部40Bが、ばね401による回動力に逆らって第8
図(A)中下方に押し下げられることによってなされる
。この押圧の解除がなされると、ペーパーパン37およ
びフィードローラ39はこれらの自重によって下方へ移
動し、フィードローラ39と搬送ローラ33との間に所
定量の間隙が形成される。
372は、ペーパーパン37の一部が下方に延在するこ
とによって形成される矩形の突設部である。
突設部372には矩形の孔372Aが設けられてあり、
この孔372Aと、底板100に立設される突起102
とが所定量のガタを有して係合する。この保合により、
ペーパーパン37、従がってフィードローラ39の搬送
ローラ33に対する位置決めがなされる。
上記係合におけるガタを有した構成により、搬送される
記録媒体の後端がフィードローラ39を抜けろ際に生じ
る、いわゆるけとばしによる悪影響を排することができ
る。すなわち、第9図(A)に示すように、記録媒体後
端がフィードローラ39により搬送ローラ33に押圧さ
れる状態から、記録媒体がこの状態を抜は出し第9図(
B)に示すようにフィードローラ39と搬送ローラ33
とが当接する状態に至る間に、記録媒体はフィードロー
ラ39と搬送ローラ33との間から押し出される。従来
構成においては、特に記録媒体が封筒や厚紙の場合この
押し出しの際に各部に作用する力によって、上記けとば
し現象が生ずる。
例えば、第9図(C)に示すような従来のペーパーパン
を支持する構成、すなわち、ペーパーパン37のボス3
71Aが、付勢部材400の係合部400Aによって前
後方向(図中、左右方向)に逃げられないように支持さ
れる構成では、フィードローラ39が記録媒体の押し出
し方向と逆方向に逃げられないため、押し出しに伴なっ
て搬送ローラ33が回転して所定量以上の搬送がなされ
る。この結果、記録媒体における記録位置がずれる等の
問題を生じていた。
これに対して、第8図(A)、第9図(A)および(B
)に示す本例の構成では、記録媒体後端の押し出しに伴
なってペーパーパン37が、上記係合におけるガタdの
分だけ図中右方向に逃げることができるため、記録媒体
および搬送ローラ33には押し出しによる力が作用しな
いため上述のような問題は生じない。
再び、第8図(A)を参照すると、451は紙押え板4
5をプラテン33方向へ付勢するためのばねである。
ばね451はコイル形状部分から延在する一端が紙押え
板45の一部と係合し、他端が装置底板100の一部と
係合する。また、そのコイル形状部分が底板100の一
部に軸支される。紙押え板45は、また、後述されるよ
うにキャリッジ11の前端部に設けられたコロ91を介
してキャリッジ11により押圧されている。これらばね
451とコロ91を介した押圧によりヘッドカートリッ
ジ9の吐出口と記録媒体における記録面との距離が適正
に保たれる。
紙押え板45は、また、上述の押圧力により記録媒体を
介して搬送ローラ33に押圧力を作用し、この押圧力に
基づく記録媒体と搬送ローラ33との摩擦力により記録
媒体の搬送を行う。
ここで、種々の記録媒体に応じて良好な搬送を行うには
、紙押え板と記録媒体および搬送ローラと記録媒体のそ
れぞれにおいて生ずる摩擦力を適切なものとしなければ
ならない。すなわち、紙押え板と記録媒体との間の摩擦
力はできるだけ小さく、また搬送ローラと記録媒体との
間の摩擦力はできるだけ大きいことが望ましい。
また、紙押え板と搬送ローラとの間の摩擦力はできるだ
け小さいことが望ましい。すなわち、この摩擦力が大き
いと、いわゆる空送りをした場合等にモータ等の負荷が
大きくなるからである。また、これを避けるため紙押え
板と搬送ローラとの間に所定のギャップを設けると、記
録媒体のプラテンへの付勢等に関してその精度管理が困
難なものとなる。
このため、本例では、紙押え板45の材質としてPOM
  (ポリアセクール)を用い、搬送ローラ33として
はCR(クロロブレンゴム、硬度60°/Aスケール)
にナイロン樹脂の単繊維を5〜10%(重量比)混合し
たものを用いた。なお、紙押え板45としてはフッソ樹
脂を用いてもよい。
なお、上記クロロブレンゴムの硬度を60°としたが、
50°〜70°の範囲にあれば、記録紙搬送等には支障
ない。また、上記搬送ローラ33および紙押え板45が
全て上記材質によって構成されている必要はなく、当接
部位のみが上記材質によって構成されていてもよく、さ
らに上記材質の部材をシート状にして本体部にこれを貼
付することにより紙押え板や搬送ローラな形成するよう
にしてもよい。
以上のような材質で紙押え板および搬送ローラを構成す
ることにより、紙押え板45と記録媒体との間の摩擦係
数を小さくできるため上述したように紙押え板45が搬
送ローラ33に対して押圧する構成とすることができる
。この結果、例えば従来、種々の記録媒体の紙厚に応じ
ることができるよう押圧する構成を採れなかった場合よ
りも、記録媒体とヘッドカートリッジとの距離を容易に
管理できるようになった。また、記録媒体と搬送ローラ
との間の摩擦係数は大であるため、その搬送においてす
べり等が生ぜず、良好な記録媒体搬送を行うことができ
る。
第8図(A)において、46は紙押え板45と平行に延
在しその両端が装置フレームによって軸支される軸部材
であり、その断面はD文字形状をなす。
記録媒体搬送時には、同図に示すようにD文字の直線部
分が縦方向(同図中、上下方向)となるようその回転位
置が定められる。一方、紙押え板45による搬送ローラ
33への押圧を解除する場合には、第10図、第11図
に示されるようにその直線部分を横方向(第8図(A)
中、左右方向)とすることによりばね451の一部と当
接してこれを変位させ、ばね451と紙押え板45との
係合を解除する。
これにより紙押え板45は、その位置を変位させずに押
圧力のみが解除される。
この結果、記録媒体挿入等のためにこの押圧力を解除し
た状態でキャリッジ11が動作してもヘッドカートリッ
ジおよびキャリッジと紙押えとが干渉しヘッドカートリ
ッジやキャリッジ等を破損するようなことがない。換言
すれば、紙押え板の押圧力を解除した状態でも、キャリ
ッジを移動させ種々の動作を行うことも可能である。な
お、コロ91を介した紙押え板45への押圧力は、この
際、解除されないが、この押圧力が作用するのは、紙押
え45のキャリッジ11に対向する部分の一点であり、
記録媒体の挿入等には支障がない。
第8図(A)において、41は排紙ローラであり、排紙
ローラ41には拍車42が係合する。拍車42は第10
図、第11図等に示される付勢手段によって排紙ローラ
41に向けて付勢されており、ここでも同様にこの押圧
力に基づく記録媒体と排紙ローラ41との間の摩擦力に
よって記録媒体搬送が行われる。
拍車42は、その保持部材42Aを介して上述のように
排紙ローラ41に向けて付勢されると共に、これを介し
て排紙ローラ41からの離脱動作を行ない、その保合を
解除することもできる。
以上第8図(A)および(B)に示したベーパーパン3
7(フィードローラ39)9紙押え45および拍車42
は、上述したようにそれぞれの態様で付勢力の解除が行
われる。これらの解除は、第2図に示した解除レバー4
3の操作によって一斉に行なわれるちのであり、その結
果、第8図(C)に示す状態となる。
第1O図(A)および(B)、第11図(A)および(
B)は、上記付勢力解除のための機構を示す図であり、
第10図(A)および(Bl は記録装置におけるこれ
ら機構を右IIIから見た図であり、第11図(A)お
よび(B)は左側から見た図である。
第1O図(A)および第11図(A)は、記録媒体搬送
時等の付勢力が解除されていない状態を示す。このとき
、搬送ローラ33の軸によって回動自在に軸支された解
除レバー43は、後述されるばねの付勢力によりねた状
態にあり、これに伴ないレバー43に固定されるカム部
材431.ギア432およびレバー43が配設される端
部の他方の端部に配され、搬送ローラ33と同心の軸に
固定されたギア432′は、レリーズ板40の肩部40
Bや軸部材46を回転させるギア列と所定の位置関係を
有して係合している。また、拍車保持部材42から延在
し両端部に配される拍車アーム421および421′は
、それぞれレバー43および連結部材433とのそれぞ
れ保合部421Bおよび421B’ での係合を介しば
ね422および422′の引張力によって装置後方に付
勢されている。この付勢状態において、それぞれの拍車
アームに設けられた係合部421Aおよび421A’ 
は排紙ローラ41の軸と係合すること番こより、拍車4
2と排紙ローラ41との位置、押圧力等が適切な保合が
なされる。
上記拍車アーム421と解除レバー43との係合は、所
定量のガタを有してなされるため、拍車アーム421の
形状等の精度をそれ程必要とせずに拍車42と排紙ロー
ラ41との適切な保合を行うことが可能となる。
また、解除レバー43の回動は、ギア432および中間
ギア列を介して軸部材46に伝えられ、さらに軸部材4
6を介し他端部側の中間ギア列およびギア432′、連
結部材433に伝えられ、最終的に拍車アーム421′
を移動させる。この際、介在するギア間でのバックラッ
シにおけるガタが、上記解除レバー43と拍車アーム4
21 とのガタを有した保合によって吸収される。
なお、上記のような構成によって付勢を解除される部材
としては拍車に限られず、記録媒体搬送にがかるローラ
であればどのような形態であってもよい。
第10図(Blおよび第11図(Blば、拍車421紙
押え板45およびペーパーパン37のそれぞれによる付
勢を解除した状態を示す、これら解除は、解除レバー4
3をばね422の引張力に逆らって装置前方へ回動させ
ることによりなされる。
すなわち、解除レバー43を回動させると、これに伴な
ってギア432が回動する。このとき、上述したように
、ギア432と係合する中間ギア列を介して軸部材46
が回動しそのD文字形状の直線部分を横方向とする。こ
れにより、第8図(A)にて上述したように軸部材46
はばね451を狭める方向に押し、ばね451と紙押え
板45との係合が解除される。この結果、紙押え45の
付勢力が解除される。
また、解除レバー43の回動に伴なって、カム431が
回動する。カム部材431のカム部には、第8図にて上
述したレリーズ板40の肩部40Bが係合しており、レ
リーズ板40はカム部材431の回動に伴なってその位
置を下げ、ペーパーパン37のリブ371との係合が解
除され、リブ371を押圧しなくなる。この結果ペーパ
ーパン37(フィードローラ39)を搬送ローラ33に
付勢する力が解除され、ペーパーパン37は自重により
下方に下がる。解除レバー43の回動により、最終的に
肩部40Bと、カム部材431の段落状のカム部が係合
することにより、これらの保合位置が固定されると共に
、これによって解除レバー43の回動位置が固定される
さらに、解除レバー43の回動に伴なって、拍車アーム
421が装置前方へ移動すると共に、上述したように、
軸部材46を介した回動の伝達により他端部側の拍車ア
ーム421′も装置前方へ移動する。これにより、これ
ら拍車アーム421.421′に接続する拍車42は排
紙ローラ41との係合が解除される。
このように、解除レバーを1回回動させることにより、
ペーパーパン、紙押えおよび拍車による付勢を解除する
ことができ、しかも、これを簡易な構成で行うことがで
きる。
なお、ペーパーパンの支持は、上側では、レノーズ板の
付勢、および装置底板に設けられた突起とペーパーパン
の長穴との係合により構成されるが、例えば第9図(C
)に示されるような構成を用い、係合部400の形状を
長大とし、この長穴の方向にペーパーパンが逃げること
ができる構成としてもよい。
第12図は、搬送ローラ33の軸に固定されるノブと、
上記解除レバーの組立て状態を示す模式的正面図であり
、第13図は、その模式的な分解図である。
第12図において、搬送ローラ33を回転駆動するため
の被駆動ギア321は、搬送ローラ33の軸333に固
定され、また、ノブ5は、軸333に打ち込まれたスプ
リングビン332によって、軸333に固定される。解
除レバー43は、これらの間にあって回動自在に軸支さ
れるが、上述したようにばね等によってその回動が規制
されている。
第13図は、上記構成の組立順序を説明するための図で
ある。同図に示されるように、軸333には予めスプリ
ングビン332が打ち込まれ、また、ギア331が固定
されている。この状態の軸333に、解除レバー43を
その開口部43Aを介して挿入する。開口部43Aは、
図に示されるように軸333およびスプリングビン33
2が通過できる形状を有しており、これにより、解除レ
バー43はスプリングビン332が打ち込まれた位置を
越えて、ギア331側へ移動できる。その後、ノブ5を
軸333に挿入しながら、スプリングビン332を留め
穴5Aに嵌合させることにより、ノブ44を軸333に
固定する。
以上のような構成とすることにより、解除レバー43の
軸方向の動きをギア331とノブ5とによって規制し、
ノブ44の固定をスプリングビン332によって行うこ
とができる。また、あらかじめスプリングビン332を
軸333に打ち込むため、レバーを挿入した後、スプリ
ングビンを打ち込むのに比較して組立が容易となる。
(以下/#−,色) 第14図および第15図は、第2図等に示したヘッドカ
ートリッジ周辺の機構を示すそれぞれ側面図および上面
図である。
これら図において、91は、前述したようにキャノッジ
11の前端部において、回動自在に軸支されるコロであ
る。コロ91は、その一部がヘッドカートリッジの吐出
口面より前方に突出するように設けられるものであり、
紙押え板45と当接しこの上を回動する。また、613
はキャリッジ11の後端部に設けられたコロばねである
。コロばね613は、コロ613A、コロ613Aを軸
支する連結部材613B、および連結部材613Bを所
定の回転方向に付勢するばね613Cからなる。コロ6
13Aは、装置の底板100の前端部において前述のガ
イド軸と平行に延在するよう立設された前端板105と
当接し、この上を回動する。連結部材613Bはキャリ
ッジ11の所定の軸113により回動自在に軸支され、
また、ばね613Cは、キャリッジ11の所定の軸に支
持され連結部材613Bを軸113の廻りに反時計方向
に回転させるような付勢を行う。以上のようなコロばね
613の構成により、キャリッジ11は、常に紙押え板
45の方向へ付勢される。
25は、ガイド軸23と係合する軸受けであり、キャリ
ッジ11の両側端部に装着される。軸受25は後に詳述
されるように、その装着にかかるケースに対して軸受部
が偏心したものであり、2つの軸受25は、その偏心方
向が反対になるよう装着される。また第14図に示され
る側の軸受25は、キャリッジ11に設けられたボス1
12を軸として揺動可能に設けられている。すなわち、
キャリッジ11においてこの軸受25が装着される部分
は長穴となっており、また、軸受25の2つの突起25
Aがボス112により前後方向(第14図中、左右方向
)の動きを規制される。この結果後述されるようなキャ
リッジ11の動きに応じて、この軸受25はキャリッジ
11に相対的に揺動する。なお、このとき、この軸受2
5のガイド軸23方向の動きは、軸受25に設けられた
突起25Bがキャリッジ11の一部(例えば、第7図(
A) ?照)に規制される。
以上説明したコロ91.コロばね613および軸受25
の構成に基づく記録媒体とヘッドカートリッジの吐出口
面との間隔(以下、ギャップともいう)の自動調整につ
いて、第16図および第17図を参照して説明する。
ギャップの自動調整は、紙押え板45とプラテンローラ
33との間に挿入される記録媒体の厚さに応じてなされ
るものである。第16図(A)に示すような比較的薄い
通常用いられる記録媒体に記録を行なう場合、第16図
中左側の軸受25は長穴における相対的位置がほぼ中央
に位置する。すなわち、コロばね613が前端板105
を押圧することによる前端板105からの反力によって
キャリッジ11は紙押え板45の方向に付勢され、これ
によりコロ91が紙押え板45を押圧する。このコロ9
1が紙押え板45を押圧する力および上述のコロばね6
13が前端板105を押圧する力のそれぞれの反力は、
第16図中右側の軸受を支点とするモーメントを構成し
、この2つのモーメントが均合うことによって、上述し
た軸受25の長大における位置が定まる。換言すれば、
装置本体に固定されるガイド軸23、従って軸受25に
相対的なキャリッジ11の位置が定まり、これに搭載さ
れるヘッドカートリッジ9の吐出口と記録媒体とのギャ
ップdが定まる。
第16図(B)は封筒等の比較的厚い記録媒体に記録を
行う場合のキャリッジ11の位置を示している。この場
合、コロ91.従ってキャリッジ11は、第16図(A
)の場合と比較したとき記録媒体の厚みに応じて同図中
下方へ後退する。これにより、コロばね613によって
生じる前端板105からの反力が変化し、これに応じて
上記モーメントの均合う位置が変化する。この結果、図
中左側の軸受25とキャリッジ11どの相対的位置が変
化し、キャリッジ11は、その前端部が第16図中で左
側が開いた位置となり、吐出口と記録媒体とのギャップ
は、第16図(A)の場合とほぼ等しいギャップdとな
る。
この際、左側の軸受25は、相対的に第17図中矢印で
示されるような揺動を行ない長穴内での位置を変化させ
る。
なお、コロ91を設ける位置によっては、例えば通常の
厚紙よりさらに厚い記録媒体に対応できる。すなわち、
コロ91を設ける位置によっては、このような厚紙に対
応して紙押え板45を大きく逃がすことができると共に
ギャップを一定に保つことができる。
上記構成において、コロばね613は、第17図に詳細
に示され、るようにコロ613Aが前端板105の折れ
曲がった斜めの部分と当接するため、コロ613Aが同
図中、下方に押圧され、これにより、キャリッジ11全
体が下方に押えられる。この結果、キャリッジ11の浮
き等が防止され、搭載されるヘッドカートリッジ9によ
るインク滴吐出の方向が安定する。
再び第15図を参照すると、111はキャリッジ11の
左側方下部に設けた切欠き部であり、ホームポジション
近傍に設けられたプーリ軸290Aと係合する。この保
合はキャリッジ11が吐出口面のキャップ位置へ移動す
るのに伴なってなされるものであり、この保合位置にお
いてキャップ51(第2図参照)による吐出口面のキャ
ッピングが行なわれる。
この係合により、例えば記録装置に振動等が加えられた
場合にも、キャリッジ11はその前後方向に移動するこ
とができないためキャップ51とヘッドカートリッジ9
の吐出口面とは離反せず、キャッピングを確実に行うこ
とができる。
また、キャリッジ11の切欠き部111と係合する部材
としてプーリ軸290Aを兼用するため、この保合のた
めの特別な部材を必要とせず、簡潔かつ低コストな構成
とすることができる。
さらに、切欠き部111はプーリ軸290との係合が容
易になるよう、その導入部を面取りした形状としである
。これにより、紙厚に応じてキャリッジ11が変位して
いる場合にも、容易にその係合を行うことができる。
第18図は、ヘッドカートリッジ9およびキャリッジ1
1を記録媒体側から見た模式的立面図である。
同図から明らかなように、ガイド軸23に対して、従が
ってキャリッジ11の移動方向に対して、キャリッジ1
1およびこれに搭載されるヘッドカートリッジ9が傾い
た構成となっている。これにより、吐出口配列の方向も
同様に傾く。
この傾きは、上述したように軸受部が偏心した2つの軸
受25を用いることによって構成される。
すなわち、左側の軸受25(第18図では右側)は、第
14図、第17図等で参照されるようにその偏心位置が
下方に位置するように装着され、右側の軸受25(第1
8図では左側)は、同種の軸受を用いその偏心位置が上
方に位置するように装着される。
以上示したような吐出口配列が傾いた構成は、複数の吐
出口について時分割駆動する場合に採る構成である。す
なわち、一般的にインクジェット記録ヘッドの駆動にお
いては、記録速度や駆動電力を大きくできない等の観点
に立って、時分割駆動を行なうものであるが、例えば、
縦方向に配列する64個の吐出口を8ブロツクに分けて
時分割駆動した場合、吐出口配列を傾けない構成ではキ
ャリッジ移動を考慮すれば第19図(A)に示すような
記録がなされ、これを巨視的に視た場合、斜めの線にな
る。これに対して、本例のように、吐出口配列を傾けて
記録した場合、第19図(B)に示すような記録がなさ
れ、これは巨視的に視た場合、縦線となる。なお、この
傾きの構成が有効なのは、上側で示したブロック毎の時
分割駆動に限られず、吐出口毎の時分割駆動にも有効で
あることは勿論である。
本例による傾きは、キャリッジ11の両側端に装着した
軸受25によって構成するため、これら軸受間の距離が
比較的長いことから傾きの精度を出し易い、また、一種
類の軸受を上下逆方向に装着するだけでよいため傾きの
構成が簡潔なものとなる。さらに、キャリッジ速度等に
より時分割駆動のタイミングが異なる場合には、キャリ
ッジや記録ヘッド等の変更無しで軸受のみ変更すること
により、上記タイミングに応じた傾きを構成することが
できる。この結果、キャリッジ等を共通化することも可
能である。
第20図(A)および(B)は、キャリッジを移動させ
るためのタイミングベルトを駆動する2つのプーリのう
ち装置右端に配設されるプーリ29Bの周辺の詳細を示
すそれぞれ上面図および立面図である。
プーリ29Bには、これと同軸に被駆動ギア291が固
定され、ギア291はキャリッジモータ31の回転軸に
固定された駆動ギア294と噛合する。プーリ29Bお
よびギア291を固定する軸は、ブラケット292によ
り回動自在に軸支されている。
ブラケット292には、ばね293の一端が接続し、ば
ね293の他端は底板100に立設される突起106と
接続する。これにより、ブラケット293は、タイミン
グベルト27が延在する方向と所定の角度を有した方向
に付勢される。このとき、ブラケット292(およびこ
れに軸支されるギア291゜プーリ29B)は、底板1
00に立設されるL型部材295Aおよび295Bによ
り上下方向および底板100に沿った所定方向の動きが
規制される以外はフリーである。従がって、ばね293
による上記付勢力により、その分力に応じてタイミング
ベルト27におけるテンションおよびギア291とギア
274との噛合力を得ることができる。
第21図および第22図は、本例のインクジェット記録
装置における記録位置指示モードの制御手順を示すそれ
ぞれタイミングチャートおよびフローチャートである。
本例にかかる記録位置指示モードとは、本例記録位置が
用いられる電子タイプライタのように、フォーマット紙
や既に一部記録のなされた記録紙に記録を行う場合等に
起動される制御手順である。すなわち、キャリッジ(記
録ヘッド)を移動させながら、記録位置の確認、設定や
記録範囲の設定を行うが、この間インク滴は吐出されな
い。
このため、インク増粘や不吐出を防止するために予備吐
出やキャッピングを行うが、これら処理をキャリッジに
よる記録位置設定等の処理を中断して所定時間毎に予備
吐出等のための位置ヘキャリッジを移動させるものであ
る。
以下、第22図のフローチャートに基づき、第21図の
タイミングチャートを参照しながら記録位置指示モード
の制御手順について説明する。
所定のキー人力によって記録位置指示命令があると、本
制御手順が起動され、ステップ5201でキャップ51
をオーブンしく第21図9時点■以下、時点のみ記す)
、ステップ5202で、例えばスペースキーの入力に応
じ指示位置へ向けてキャリッジ11を移動させる(時点
■〉。この間、ステップ5203では、キャリッジ11
が指示位置に至った結果所定のキー人力によってこの位
置の設定が有ったか否かを判断し、否定判断であればス
テップ5204でキャップオープンから所定時間T秒経
過したか否かを判断する。
7秒経過した場合には、ステップ5205でキャリッジ
11の現在の位置を記憶し、ステップ5206でキャリ
ッジ11を予備吐出位置へ移動させる(時点■)。さら
に、ステップ5207で所定量(A回吐出)の予備吐出
を行う(時点■)。その後、ステップ5208で前回記
憶した位置までキャリッジ11を移動させ、ステップ5
209で上記と同様にして指示位置への移動を行う。こ
の間、ステップ5210では、上記と同様に指示位置設
定の入力が有ったか否かを判断し、否定判断であればス
テップ5211で位置指示命令から、すなわち本制御手
順が起動されてから所定時間α秒経過したか否かの判断
を行う。この0秒は、通常には指示位置の設定が終了し
て然るべき時間であり、また、この時間を経過して記録
ヘッドをキャップオープンのままにしておくことはイン
ク滴吐出に重大な支障を招くものとして設定されたもの
である。
ステップ5211で否定判断の場合は、ステップ521
2で、前回の予備吐出から所定時間を秒経過したか否か
を判断し、を秒経過した場合には、上記と同様のステッ
プ5213.5214の処理を経て、ステップ5215
でB回吐出の予備吐出を行ない、ステップ5208の処
理へ戻る。
ステップ5203または5210で指示位置設定入力が
あった場合は、それぞれステップ5216または521
7でその位置を記憶し、また、ステップ5211でα秒
経過したと判断した場合は、処理はステップ5218へ
進む。
ステップ5218では、キャリッジ11をキャップ位置
へ移動させ(時点■)、ステップ3219でキャッピン
グしく時点■)、ステップ5220で指示モードをリセ
ットして本処理手順を終了する。
なお、上記経過時間T秒、を秒、0秒はそれぞれ例えば
雰囲気の温度や湿度に応じて設定することもできるし、
また、温度等のセンサを設け、これらセンサによる検出
に応じて経過時間を自動的に設定するようにしてもよい
上記制御手順における指示位置へ移動は、操作者がスペ
ースキーを押下しながら行うものであるが、この際、第
2図および第15図に示されるキャリッジll上のマー
カ49と紙押え板45上の目盛47とを併用することに
より、記録媒体におけるキャリッジ11の位置、すなわ
ち吐出口の位置を知ることができる。なお、マーカ49
の位置と吐出口の位置とはずれているが、このオフセッ
ト量は予め記憶されており、記録動作等においては自動
的に修正されるものである。目盛47は、紙押え板45
といったインクジェット方式の記録装置に特有の部材上
に記されるため、極めて近接して目盛を記録媒体に合わ
せることができる。
また、同様に指示位置への移動等にかかる操作において
は、同様に第2図および第15図に示されるレバー上の
マーカ17と、第1図に示される装置カバーの窓8に記
された目盛(不図示)とにより、特にキャリッジ11の
移動量を知ることができる。
このように、マーカ49.17およびこれらと併用され
る構成は、本例記録装置がインクジェット方式であって
、予備吐出等のためにキャリッジ移動による位置確認操
作が中断される場合には、再び中断時の位置にキャリッ
ジを戻す場合等に特に有効である。
第23図は、第21図および第22図に示した制御等を
実行するための制御構成を示すブロック図である。
キャリッジ11のキャップ位置や移動位置は、回復系ホ
ームセンサ65やキャリッジホームセンサ67の検出に
基づいて知ることができる。また、指示位置への移動や
指示位置設定入力等は、キーボードlに設けられたスペ
ースキーや所定のキーを用いて行う、さらに、同図にお
いて1000は上記制御手順を実行するMPtl 、 
1001は、上記制御手順等を格納するROM 、 1
002は、キャリッジ11の現在位置を記憶したり、上
記制御実行におけるワークエリアとして用いられるRA
Mである。また、1003は、T秒、を秒、0秒等の時
間を計測するタイマである。
第24図は第2図におけるキャップ51.ポンプ53、
ブレード59.モータ61およびカム装置63等から成
る回復装置の主要部の分解斜視図である。
ここで、501はキャップ51内部に配置されるインク
吸収体、503はキャップ51を保持する保持部材、5
05はビン507を中心に回動可能に取付けられ、ビン
507に加えられる力によってキャップ51を吐出ユニ
ット9aの吐出口形成面に当接/離脱させるためのキャ
ップレバーである。511はキャップレバー505の端
部509に係合してキャップレバー505の回動範囲を
規制するためのビンである。
513はキャップレバー505のビン507が嵌太され
る穴部を有する治具であり、キャップレバー505をポ
ンプ53に設けた支持部515に取付けるのに用いられ
る。516はその取付は状態を確保するための留め部材
である。517は吐出口形成面に当接させるための力を
キャップ51に作用する作用部であり、キャップ51の
後側部のほぼ中央に係合する。この作用部は吸引された
インクの導入口517Aを有し、キャップレバー505
内部、ビン507内部、治具513内部および支持部5
15内部にはそれぞれインク流路が形成されている。そ
して、ポンプ53が吸引力を作用すると、インクはこれ
ら流路を経て図中矢印で示すようにポンプ53内に導入
される。
519はポンプ53の端面中央に突設し、内部にインク
流路を形成した軸であり、側壁部520に回動可能に取
付けられる。これによるポンプ53自体の回動力は支持
部515を介してキャップレバー505に加えられ、こ
れに伴ってキャップ51が進退する。521はポンプ軸
519に結合する流路形成部材、523はチューブ57
の取付は部材である。すなわちこれら軸519.流路形
成部材521および取付は部材523の内部にインク流
路が形成され、ポンプ53に吸引されたインクが、図中
矢印で示すようにこれら流路を経てチューブ57を介し
廃インクタンク55に導入される。
525はポンプ53のピストン、527はその軸である
ピストン軸、529はパツキン、531はポンプ53の
キャップである。533はピストン軸527に取付けら
れ、ピストン525を作動させるための力の伝達を受け
るビンである。
535はブレード59が取付けられるブレードレバーで
あり、ポンプ53の端面に突設した軸のまわりに回動可
能に支持され、当該回動に伴ってブレード59を記録ヘ
ッド側に突出または後退させる。537はブレードレバ
ー535に対しブレード59を突出させる方向への回動
力を付与するばねである。また、539はポンプ53自
体に対しキャップ53が記録ヘッド側に向う方向への回
動習性を与えるばねである。
541はモータ61の回転をカム装置63に伝達するギ
ア列である。カム装置63は、ポンプ53に設けた係合
部545に係合してこれを回動させるためのカム547
と、ポンプ53のピストン軸527に設けたビン533
に係合してポンプを作動させるためのカム549と、ブ
レードレバー535に設けた保合部551に係合してこ
れを回動させるためのカム553と、カム装置63のホ
ームポジションを検出するためのスイッチ555に係合
するカム557とを有している。これらカムの動作につ
いては後述する。
第25図はキャップ51等の構成例を示す。
ここで、本例では、キャップ内のインク吸引口561を
、鉛直方向下部に開口させ、キャップレバー505の作
用部517に設けたインク導入口517Aに向ってノン
ク流路563を形成している。また、吸引口561を吸
収体501によって完全には覆わない構成としている。
従来は、吸収体501がキャップ51の面565全面に
わたって設けられるとともにインク流路が一点鎖線上C
に鉛直して吸引口は吸収体501の裏面側中央部に開口
するものであった。これによると、吐出回復処理時にイ
ンク吸収体に受容されたインクが重力の作用によりイン
ク吸収体の下方に流れるので、吸引しきれなかったイン
クがその部分で固化し、インク吸収体の吸収能力の劣化
や吸引力の低下をもたらすことがあった。
これに対し、本例によると、重力によってインクが下方
に流れてきても、インクは下方に設けた吸引0561よ
り吸引されるために、インク吸収体501に残留するイ
ンク量が著しく小となり、従って固化による劣化等を大
幅に遅らせてインク吸収体ないしこれが取付けられたキ
ャップ51の寿命を伸ばすことができる。
なお、本例ではインク流路をキャップレバーに設けてい
るためキャップ51内の流路563を図示の構成とした
が、インク吸引路を別に設けるのであれば、キャップ内
のインク流路を図示のように構成する必要はない。すな
わち、インク吸引口561がキャップ51の鉛直方向の
下方に設けられるのであれば、インク流路の構成はいか
ようにも定めることができる。
第26図および第27図は、それぞれ、カム装置63の
各カムの輪郭曲線および各カム位置に対応した各部動作
位置を示す説明図である。なお、第26図中の数値はカ
ムの回転角度である。
これら図において、■は記録動作を行うときのカム位置
および各部の状態を示し、キャップ51およびブレード
59は記録ヘッドの吐出口形成面から離隔し、ポンプ5
3は上死点にある。■はホームポジションスイッチ55
がオフとなった位置であり、この位置をカム装置63の
ホームポジションとする。これは記録の待機時等に設定
される位置であり、このときキャップ51は吐出口形成
面を覆い、かつブレード59が後退しているとともにポ
ンプ53も上死点である。
位置■からカムを回転させて行くと、キャップ51は吐
出口形成面に接合(キャップオン)したままピストン5
25が下死点に向けて移動し、キャップに至る吸引系の
負圧が大となって行く。やがてピストン525がポンプ
のインク導入口に至りこれを閉塞している期間(弁が閉
となる期間)を経て、弁が開き始め(109,5°の点
)、完全に開き(130,5’″の点)、その後ピスト
ン525は下死点付近の位置Oに至る。インク吸引系の
流体抵抗を考慮してこの位置で所定時間カムの回転を停
止することにより十分な吸引を行ってから、再びカムを
回転させて行くと、ピストン525は下死点に至り、キ
ャップ51は吐出口形成面から離脱し始める。この位m
を所定時間保持する。
その後カムをさらに回転させると、ピストン525は再
び上死点に向い始める。この過程で弁は閉じ始め(20
9,5°の点)、その後完全に閉塞される点(230,
5°の点)に至り、一方キャップ51は位mでは完全に
吐出口形成面から離隔した状態となっている。この近傍
でピストン525を数回駆動することにより、インク吸
引系に残留したインクがポンプ側に吸引(空吸引)され
ることになる。
なお、ポンプ内のピストン525の左右の空間は、不図
示の流路で連通され、当該流路はピストンが上死点から
下死点に向う場合に閉塞され、下死点から上死点に向う
場合に開とされる。また、ピストン右側の空間はポンプ
軸519に設けた流路に連通している。従って、空吸引
の過程でピストン525が下死点から上死点に向う場合
にピストン左側の空間に導入されたインクが右側の空間
に移送され、上死点から下死点に向う場合にインク吸引
系から左側空間へのインク導入および右側空間から廃イ
ンクタンクへのインク排出がなされる。
その後、カムをさらに正方向に回転させると、ブレード
59が突出してワイピング可能な状態となる(位置■)
。この状態でキャリッジ11を記録領域側に移動させる
と、ヘッドの吐出口形成面にブレード59が係合してそ
の表面がワイピングされ、吐出口形成面に付着したイン
ク等が拭われる。そして、カムをさらに回転させてブレ
ード55を後退させ位置■にカムを設定する。この状態
でキャリッジ11をキャップ側に移動させ、ヘッドの吐
出口形成面をキャップ51に対向させた後、カムを位置
■に移動させてキャップオンとし、停止させる。
なお、記録に移行する場合には位置■から正方向もしく
は負方向にカムを回転させてブレード59を突出させ、
ワイピングを行ってから記録を行うようにすればよい。
第28図は本例に係る廃インクタンク55の構成例を、
装置使用時に取る姿勢で示す。
ここに、181は廃インクを保持するインク吸収体、5
5Aは装置使用時(第1図(A)の状態)に底面となる
部分、55Bは装置を第1図(B)のように収納して把
手6を持って運搬する際等に底面となる部分である。5
5Cはいずれの場合にも鉛直方向下向きとならない斜面
であり、水冷ではここに通気布183を設けである。こ
の通気布183はインク溶剤蒸気は通すが液体であるイ
ンクは透過させないものであり、具体的には例えばペイ
パーロード(■ティジン)を用いることができる。
このような通気布183の配設によって廃インクタンク
55からのインク漏洩は殆ど生じないが、本例ではさら
にこれを設ける部分を上記斜面55Cとすることによっ
て、その漏洩が完全に防止されるようにしている。
すなわち、第29図(A)および(B)に示すように、
装置使用時には部分55Aが底面となって斜面55Gは
上方を向いており、収納時(運搬時)には部分55Bが
底面となって斜面55Cはやはり上方を向いているから
であり、廃インクが通気布183を通して浸出し、漏洩
が生じることがないからである。
(以 不 ゐ 白) (その他) なお、Δ発明は、特にインクジェット記録方式の中でも
バブルジェット方式の記録ヘッド、記録装置において優
れた効果をもたらすものである。
かかる方式によれば記録の高密度化、高精細化が達成で
きるからである。
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特許
第4723129号明細書、同第4740796号明細
書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好
ましい、この方式は所謂オンデマンド型、コンティニュ
アス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマ
ンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシ
ートや液路に対応して配置されている電気熱変換体に、
記録情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇
を与える少なくとも1つの駆動信号を印加することによ
って、電気熱変換体に熱エネルギを発生せしめ、記録ヘ
ッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆
動信号に一対一で対応した液体(インク)内の気泡を形
成できるので有効である。この気泡の成長、収縮により
吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少な
くとも1つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状
とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、
特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、
より好ましい。このパルス形状の駆動信号としては、米
国特許第4463359号明細書、同第4345262
号明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
記録ヘッドの構成としては、吐出口、液路、電気熱変換
体の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの
圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示
する特開昭59−131461号公報に基いた構成とし
ても本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッド
の形態がどのようなものであっても、記録を確実に効率
よく行いつるからである。
さらに、上側のようなシリアルタイプのものでも装置本
体に装着されることで、装置本体との電気的な接続や装
置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチッ
プタイプの記録ヘッド、あるいは上記実施例のような記
録ヘッド自体に一体的に設けられたカートリッジタイプ
の記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
また1本発明に記録装置の構成として設けられる、記録
ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手段等を付加
することは本発明の効果を一層安定できるので、好まし
いものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッド
に対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧
或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子
或はこれらの組み合わせによる予備加熱手段、記録とは
別の吐出を行なう予備吐出モードを行なうことも安定し
た記録を行なうために有効である。
また、搭載される記録ヘッドの種類ないし個数について
も、例えば単色のインクに対応して1個のみが設けられ
たものの他、記録色や濃度を異にする複数のインクに対
応して複数個数設けられるものであってもよい。
さらに加えて、本発明インクジェット記録装置の形態と
しては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末
として用いられるものの他、リーダ等と組合せた複写装
置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の形
態を採るものであってもよい。
(以下余白) [発明の効果] 以上の説明から明らかなように、本発明によれば弾性部
材の付勢力によって、伝達部材が張設される方向および
2つの回転中心によって、構成される方向と、弾性部材
による付勢方向との関係に応じた大きさで、上記張設の
ためのテンションと2つのギアの噛合のための付勢力が
それぞれ作用する。
これにより、ベルト等の伝達部材に常に一定のテンショ
ンを持たせることができると共に、ギア間のバックラッ
シがガタを有して大きくなること等を防止できる。この
結果、キャリッジ動作の精度維持を簡易な構成で実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)および(B)は、本発明の一実施例にかか
る装置としての電子タイプライタの使用時および収納時
の外観斜視図、 第2図は、本発明に適用可能なプリンタの一構成例を示
す斜視図、 第3図は、第2図に示したヘッドカートリッジの外観斜
視図、 第4図(A)および(B)は、第3図に示したヘッドカ
ートリッジの分解斜視図および外観斜視図、 第5図(A)および(B)は、第2図に示したキャリッ
ジの上面図および側面図、 第6図(A)および(B)は、上記ヘッドカートリッジ
を上記キャリッジに搭載した状態を示す上面図および側
面図、 第7図(A) 、 (B)および(C)は、上記キャリ
ッジの分解斜視図、 同様にキャリッジの側面図、およびキャリッジにヘッド
カートリッジを搭載した状態を示す側面図、 第8図(A)および(B)は、第2図に示したプリンタ
における記録媒体搬送系の側断面図および分解上面図、 第8図(C)は、上記搬送系において各付勢力を解除し
た状態を示す側断面図、 第9図(A)および(B)は、上記搬送系におけるフィ
ードローラの逃げの構成を示す模式的側面図、 第9図(C)は、フィードローラの付勢機構の一従来例
を示す模式的側面図、 第10図(A)および(B)は、上記搬送系におけるフ
ィードローラ、紙押え板および拍車の付勢を解除する機
構のうち装置右側に配設される部分における解除前後の
側面図、 第11図(A)および(B)は、同機構の装置左側に配
設される部分における解除前後の側面図、第12図は、
上記付勢解除のためのレバーとノブの係合状態を示す模
式的正面図、 第13図は、第12図に示した機構の分解斜視図、 第14図および第15図は、第2図等に示したキャリッ
ジの他の要素との保合関係を説明するための側面図およ
び上面図、 第16図(A)および(B)は、上記キャリッジが記録
媒体の厚さに応じてその位置を変化させる様子を示す模
式的上面図、 第17図は、上記変化に伴なうガイド軸受の変化を説明
するための模式的側面図、 第18図は、第2図等に示したキャリッジにおいて、こ
のキャリッジの移動方向に対して吐出口配列を傾ける機
構を示す模式的正面図、 第19図(A)および(B)は上記傾ける構成の無い場
合および有る場合の記録例を示す模式的平面図、 第20図(A)および(B)は、第2図に示したキャリ
ッジ駆動のためのベルトのテンション機構およびその駆
動機構を示す上面図および正面図、第21図および第2
2図は、第2図等で示した記録装置における記録位置指
示モードのそれぞれタイミングチャートおよびフローチ
ャート、第23図は、上記モードの制御構成を示すブロ
ック図、 第24図は、第2図に示した吐出回復機構の分解斜視図
、 第25図は、上記機構におけるキャップ部の側断面図、 第26図は、上記機構における一連の回復動作を示すタ
イミングチャート、 第27図は、上記機構の吐出回復動作における各部の動
作を時間を追って示す図、 第28図は、上記回復動作によって排出されるインクを
貯留する廃インクタンクの模式的斜視図、 第29図(A)および(B)は上記排インクタンクのプ
リンタのそれぞれ使用時および収納時における配置を示
す図である。 1・・・キーボード、 2・・・キー 3・・・ヒンジ、 4・・・給紙トレイ、 5・・・ノブ、 6・・・表示器、 7・・・把手、 8・・・窓、 9・・・ヘッドカートリッジ、 11・・・キャリッジ、 15・・・操作レバー 17・・・マーカ、 19・・・支持板、 23・・・ガイド軸、 25・・・軸受、 27・・・タイミングベルト、 29A、 29B・・・プーリ、 31・・・キャリッジモータ、 33・・・搬送ローラ、 35・・・搬送モータ、 37・・・ペーパーパン、 39・・・フィードローラ、 40・・・レリーズ板、 41・・・排紙ローラ、 42・・・拍車、 43・・・解除レバー 45・・・紙押え板、 46・・・軸部材、 47・・・目盛、 49・・・マーカ、 51・・・キャップ、 53・・・ポンプ、 55・・・廃インクタンク、 59・・・ブレード、 61・・・モータ、 63・・・カム装置、 91・・・コロ、 183・・・通気布、 501・・・吸収体、 561・・・吸引口、 613・・・コロばね、 623・・・基板カバー 第 1 図 第3図 第5図(A) 第6図(B) 第7図(B) 第7図(C) 2A 第 図 (C) 、@(l’Jffi(ill) 第10図(A) 6 第 1 図 (A) を側面 (レリーズ状旭) 第 10図 (B) 左−側面 (レリース゛) 第 1 図 (B) (A) 第 16図 (B) 第19 図 51キヤツグ 第25 図 第28 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)記録媒体に記録を行うための記録ヘッドを具えた記
    録装置において、 前記記録ヘッドを搭載し記録媒体に沿って移動するため
    のキャリッジと、 該キャリッジの一部と接続し、当該キャリッジに前記移
    動のための駆動力を伝達する伝達部材と、 該伝達部材を張設すると共に、回転駆動力を前記駆動力
    に変換して伝達するためのプーリと、該プーリの回転軸
    に軸支されるプーリギア と、 該プーリギアと噛合し回転駆動される駆動ギアと、 前記プーリの回転軸を回動自在に軸支し、移動可能な可
    動部材と、 該可動部材と係合し、前記プーリギアの回転中心と前記
    駆動ギアの回動中心によって構成される方向と垂直でな
    い方向に当該可動部材を付勢するよう設けられた弾性部
    材と、 を具えたことを特徴とする記録装置。 2)前記記録ヘッドは、電気熱変換素子が発生する熱エ
    ネルギーによりインク中に気泡を発生させ、該気泡の膨
    張,収縮に伴なってインク滴を吐出することを特徴とす
    る請求項1に記載の記録装置。
JP34491089A 1989-12-29 1989-12-29 記録装置 Pending JPH03203677A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8406660B2 (en) 2009-02-19 2013-03-26 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus including counter-rotating developing rollers and controlling method
JP2013176933A (ja) * 2012-02-29 2013-09-09 Brother Industries Ltd 液体吐出装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8406660B2 (en) 2009-02-19 2013-03-26 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus including counter-rotating developing rollers and controlling method
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