JPH03202411A - 高炉用鉱石受金物装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、高炉用鉱石受金物装置に関し、特に鉱石受
金物の取ゝ替の容易化に間する。

［従来の技術］ 高炉用鉱石受金物は、高炉の炉口部煉瓦の最上端に設置
されるもので、炉頂装入装置により炉内に装入される装
入物を炉内円周方向に均一に分布させるものであり、鉄
皮および内張り耐火物を装入物の衝突、摩耗から保護す
るものである。炉口部は高熱雰囲気であり、鉱石受金物
には耐熱、耐摩、および耐衝撃性が求められ、耐熱耐摩
鋳鋼や耐熱耐摩鋳鉄等が使用され、ている。

第３図はベル装入方式による装入部の状況を示す図であ
る。大ベルホッパー７の装入物８は大ベル７を一点鎖線
の位置までさげると、大ベル８の斜面を滑り落ち炉内に
落下する。落下の途中、炉壁に衝突し、跳ね返り第５図
のストックライン８に落下する。鉱石受は金物３は装入
物が炉壁に衝突する位置に設けられている。第４図は鉱
石受金物取付部の断面および平面図である。上部煉瓦２
の上に、長方形に形式された平板部と後配部に設けられ
た丁字形アームからなる鉱石受金物３のアームの端部が
、鉄皮１に固着された支持金物４に係合され、且つ鉱石
受金物３の後背部の間に充填された不定形耐火物５に埋
設されて固定されている。鉱石受金物の設置されている
部位のガス温度は８００℃にもなるため鉱石受金物３を
耐熱性鋳鋼等で作り、鉄皮に懸かる熱負荷を少なくする
ため、不定形耐火物５の厚さを６００〜８００　ｍにし
ている。このようにｍ戒された鉱石受金物装置は、長期
間使用していると、第５図に示すように上部煉瓦２が摩
耗すると、その上の不定形耐火物５が欠落し鉱石受金物
３が支えを失って次々と傾き、装入物の落下経路が変わ
り（実線から破線の経路に）、装入物の粒度分布が変化
し、炉況を悪化させる原因となるため、早期に修理を必
要とし、多大な工数をかけて修理を行っていた。このた
め長寿命で、脱落し難くおよび取替え容易な鉱石受金物
装置の開発が要望されている。寿命の延命および取替え
ｐ容易化を計ったものとして、鉱石受ｆＩＬ物の表面に
、鋳鋼製のプレートの表面に格′子状の鉄筋を埋設した
鋳鉄製プレートを着脱交換自在に設けたもの（実公昭６
０−４０５７１号公報〉、脱落防止および取替の容易化
を計ったものとして、保護ライナー（鉱石受金物）の隣
接する両側部に結合部を形成し、結合部同士を結合部材
によって切離可能に結合するもの（実開昭６２１９８２
５３号公報）がある。

［発明が解決しようとする課題］ 従来の鉱石受金物は、その後背部に打設された不定形耐
火物が厚いため、鉱石受金物が摩耗したときの取替えは
、鉱石受金物の上方の内張り耐火物の無い鉄皮に、鉱石
受金物の出し入れ用のマンホールを設けて、鉱石受金物
の取替えを行わねばならないこと、また鉱石受金物の取
付をチェーンを用いて行っているため、取替に工数を多
く要するという問題点がある０本発明は摩耗した鉱石受
金物を、その後背部の鉄皮開口より出し入れでき且つ鉱
石受金物の寿命の延命を計ることを目的とするものであ
る。

［課題を解決するための手段］ 本発明は上記のような目的を達成しようとするもので、
高炉の炉口部に設置され、炉頂装入装置により炉内に装
入される装入物を高炉の円周方向に均一に分布させるた
めの高炉用鉱石受金物装置において、鉱石受金物と、一
端を鉄皮に固着し、他端に前記鉱石受金物を結合する固
定金具と、鉄皮と鉱石受金物の間に設けた厚さが７０〜
２００關で、且つ内部に冷却管を埋設した不定形耐火物
からなる高炉用鉱石受金物装置である。

［作用］ 不定形耐火物の厚さを７０〜２ｏｏｌＩ１１としたのは
、７０關未満にすると＃Ｒ熱能が少なくなり鉄皮の熱劣
化が大きくなり、２００　ｕ＋を越えると鉱石受金物を
、その後背部の鉄皮開口がら出し入れが困難になるがら
である。

不定形耐火物内に冷却管を埋設し、不定形耐火物および
鉱石受金物を冷却するがら不定形耐火物を薄くでき、ま
た鉱石受金物の寿命が長くなる。

［実施例］ 本発明の実施例を図面に基づいて以下に説明する。第１
図は本発明の鉱石受金物装置の縦断面図、第２図は本発
明の鉱石受金物の取付は部拡大断面図である。工は鉄皮
、２は上部煉瓦、３は鉱石受金物で耐熱耐摩耗鋳鋼また
は耐熱耐摩耗鋳鉄でできている。１４は鉱石受金物の背
面に形成された係合部、１１は一端を鉄皮１に固着し、
他端が鉱石受金物の係合部に結合して鉱石受金物３を支
持する固定金具、１２は固定金具１１と鉱石受金物を結
合するビンまたはボルトである。５は鉱石受金物３の後
背部と鉄皮の間に充填打設された不定形耐火物、１３は
不定形耐火物の中に埋設された冷却管である。冷却管１
３を不定形耐火物の中に配設する方法は、次のように行
う、先ず、冷却管１３は鉄皮１と鉱石受金具３の間のほ
ぼ中間位置に、鉄皮１内周に沿って冷却管１３をリング
状に配設し、鉄皮１と鉱石受金具３の間に不定形耐火物
を打設することに行う。

冷却配管を不定形耐火物の中に埋設した場合の鉄皮温度
および鉱石受金物の表面温度を計算で求めた結果を第１
表に示す、計算条件；炉頂ガス温度−７００℃、鉱石受
金物の厚さ＝１２０ｍｍ、冷却水量＝５ポ／ｈ、鉄皮の
厚さ一３５市。

第　　１ 表 ここに、ｊｌｍｍ；不定形耐火物の厚さ、Ｔ　ｓ　’Ｃ
；鉄皮温度、 Ｔ１１℃；鉱石受金物表面温度。

そこで、実炉の一部に本発明の鉱石受金物装置を設けて
鉄皮および鉱石受金物の表面温度の計測を行った。冷却
管（呼称径＋３２Ａ）を埋設し、冷却水量５ｎｆ／ｈｒ
、不定形耐火物の厚さを１５０開、鉱石受金物の厚さ１
２０ｍｍ（材質：　５ＣＨ）とし、炉頂ガス温度６００
″Ｃのときの鉄皮（３５關〉の温度は７０〜８０’Ｃ１
鉱石受金物の表面温度は５００〜５５０’Ｃであり、計
算結果とほぼ一致した。従来の鉱石受金物装置における
鉄皮表面温度は６０〜２００℃、鉱石受金物の表面温度
は３００〜７００℃であり、冷却管を埋設して冷却する
ことにより、不定形耐火物の厚さを７０ｍｍまで薄肉化
できることが分かった。

不定形耐火物の厚さが薄くなったので、鉱石受金物が摩
耗し取換える場合は、該当部位の鉄皮を切り欠き、不定
形耐火物を除去し鉱石受金物を取り換えた後、不定形耐
火物を充填し、鉄皮を修復して行うことができるように
なった。

［発明の効果コ この発明は、上記のように構成されているから、次のよ
うな効果が得られる。

（１）不定形耐火物を薄肉化することにより、長さの短
い固定金具で鉱石受金物を支持することができ、不定形
耐火物が脱落しても、鉱石受金物は脱落することが無く
、従来の鉱石受金物のように傾き、装入物の粒度分布が
変化して、炉況を悪化させることが無い。

＋２１　　鉱石受金物が摩耗しても、少ない工数で容易
に取替えができる。

（３）　　不定形耐火物の使用量が大幅に減少し、設備
費用の低減となる。

（４）従来より鉱石受金物の表面温度が下がり、その寿
命が延命する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の鉱石受金物装置の縦断面図、第２図は
本発明の鉱石受金物の取付部拡大断面図、第３図はベル
装入方式による装入部の状況を示す図、第４図（Ａ）、
（Ｂ）は従来の鉱石受金物取付部の断面図および平面図
、第５図は従来の鉱石受金物装置において上部煉瓦が摩
耗した場合、鉱石受金物が傾き、装入物の落下経路が変
化する様子を示す区である。 １・・・鉄皮、２・・・上部煉瓦、３・・・鉱石受金物
、５・・・不定形耐火物、１１・・・固定金具、１２・
・・ピンまたはボルト、１３・・・冷却管、１４・・・
係合部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 高炉の炉口部に設置され、炉頂装入装置により炉内に装
   入される装入物を高炉の円周方向に均一に分布させるた
   めの高炉用鉱石受金物装置において、鉱石受金物と、一
   端を鉄皮に固着し、他端に前記鉱石受金物を結合する固
   定金具と、鉄皮と鉱石受金物の間に設けた厚さが７０〜
   ２００ｍｍで、且つ内部に冷却管を埋設した不定形耐火
   物からなる高炉用鉱石受金物装置。