JPH0634362Y2 - 高炉ウェアリング金物の保護用ライナ - Google Patents

高炉ウェアリング金物の保護用ライナ

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JPH0634362Y2
JPH0634362Y2 JP1988127294U JP12729488U JPH0634362Y2 JP H0634362 Y2 JPH0634362 Y2 JP H0634362Y2 JP 1988127294 U JP1988127294 U JP 1988127294U JP 12729488 U JP12729488 U JP 12729488U JP H0634362 Y2 JPH0634362 Y2 JP H0634362Y2
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furnace
blast furnace
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cooling plate
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JP1988127294U
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JPH0251245U (ja
Inventor
弘 金谷
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川崎製鉄株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は高炉の炉口部鉄皮の内周面に張りめぐらしたウ
ェアリング金物の保護用ライナに関するものである。
<従来の技術> 高炉の炉口部には鋳鋼または鋳鉄製の箱形をしたウェア
リング金物が取付けてあるが、ベルから装入される原料
が直接当ったり、または高温ガスに曝されるため摩耗し
たり熱変形を起こし易い。
このため第3図に示すように箱形のウェアリング金物1
の炉内側面に鋳鋼または鋳鉄等の耐摩耗材料で作られた
板状の保護ライナ2を配設するようになって来た。なお
7は鉄皮4とウェアリング金物1の間に充填されている
不定形耐火物であり、8は炉壁れんがである。
この保護ライナ2は上部および下部に取付けたチエン3
を介して鉄皮4に引張り固定されており、取替可能にな
っている。4aは鉄皮4の開口部に設けた短管であり、チ
エン3の炉外側端は短管4aに取付けた支持蓋4bに固定さ
れている。
ベル5を下げて原料6を落下させると保護ライナ2に衝
突してはね返ったのち炉内に装入され所定のストックラ
インが形成されるようになっている。高炉の下部より上
昇して来た炉口部の炉内ガスは400〜500℃程度の温度で
あるが、炉況が不安定である場合には時として800℃ま
で短時間内に上昇することがある。
<考案が解決しようとする課題> 上記のようにウェアリング金物および保護ライナの材質
は鋳鋼または鋳鉄を使用しているが、炉況不調により短
時間内に温度が上昇すると保護ライナは熱による変形・
亀裂を生じ、部分的には炉内に脱落するようになる。第
4図は高温域における普通白銑鋳鉄のショアー硬度低下
の例を示したものであるが、高温になると保護ライナの
強度は著しく低下することがわかる。
このように、保護ライナの寿命が短いのは高温になると
硬度や強度が低下すると共に大きな熱応力が発生するた
めである。保護ライナに一旦変形・亀裂が生じると、落
下する装入原料により、衝撃・摩耗を受け、一部が脱落
し始めると亀裂や割れが助長され、遂には大半が脱落す
るに至る。
上記のように保護用ライナが変形・亀裂により損耗して
頻繁に取替えが必要となる点を改良したものとして特開
昭61−127802号公報には、保護ライナの背面に水冷鋳鉄
鋳物からなる冷却板を配設したものが提案されている。
この冷却板は鋳鉄鋳物に鋼管を鋳ぐるんだ構造となって
おり、鋼管に注入される冷却水により冷却板を冷却して
保護ライナの寿命延長を図るようにしたものである。
しかるにこのような鋳ぐるみ構造のものは、鋳鉄中への
鋳ぐるみ時における鋼管の浸炭を防止するため非溶着と
する必要があり、鋼管と鋳鉄鋳物との間に隙間を設けた
り、熱伝導率の低い非溶着塗布剤を介在させることにな
る。このため鋼管中を流れる冷却水の冷却効率が悪く、
冷却板が十分冷却されず保護ライナやウェアリング金物
の寿命延長が不十分であるという問題点があった。
本考案は上記のような実状に鑑みてなされたものであ
り、高炉の炉況不調等により炉口部の炉内ガスが上昇し
ても熱による変形や亀裂を低減することができる高炉ウ
ェアリング金物の保護ライナを提供することを目的とす
るものである。
<課題を解決するための手段> 上記目的を達成するための本考案の高炉ウェアリング金
物の保護ライナは、高炉の炉口部鉄皮の内周面に張りめ
ぐらしたウェアリング金物の内側面に水冷室を有する冷
却板を背面に接合した保護用ライナを配設し、上記冷却
板の水冷室に連通する給排水管を炉外から連結すると共
に上記冷却板を固定用チエンを介して高炉鉄皮に支持さ
せてなることを特徴とするものである。
<作用> 保護ライナの背面に冷却効率の良好な水冷室を有する冷
却板を接合してあるので、保護用ライナの裏面から効率
良く冷却される。このため、高炉の炉況不調等により炉
口部の炉内ガス温度が急上昇しても保護用ライナの温度
上昇は抑制され、熱応力による変形や亀裂を防止するこ
とができる。
<実施例> 以下本考案の実施例を第1図および第2図に従い説明す
る。なお図中上記第3図と同じのは図面の同一箇所に同
一符号を付して説明の簡略化を図るものとする。
先ず第1図(a),(b)において、高炉の炉口部鉄皮
4の内周面に張りめぐらしたウェアリング金物1の内側
面には銅製の冷却板9を背面に接合した保護用ライナ2
が配設されている。銅製の冷却板9の水冷室9aには上部
から給水管10aおよび排水管10bが連結されている。
また冷却板9の上部および下部にはチエン3が取付けて
あり、このチエン3は鉄皮4に設けた短管4aを貫通して
炉外側端が支持蓋4bに引張り固定されている。なお上部
の支持蓋4bには給水管10aおよび排水管10bが貫通して炉
外に導かれるようになっている。なお、16は上部の短管
4aの炉内側部に充填した不定形耐火物である。
冷却板9の内部は第2図(a),(b)に示すように隔
壁11によって水路を形成された水冷室9aが設けてあり、
給水管10aから供給される冷却水を隔壁11によって形成
された水路を通過させたのち排水管10bから排出して冷
却するようになっている。
冷却板9には隔壁11の部分に複数個のボルト孔12が設け
てられており、一方第2図(c)に示すように、例えば
鋳鉄製の保護ライナ2に穿った皿状開口部14の一端部に
ネジを切り、鋳ぐるみ端部に凹凸を付与したボルト13を
セットし、皿状開口部14に鋳鉄を鋳込んで固定してあ
る。
かくして保護ライナ2に固定されたボルト13には炉外に
おいて冷却板9のボルト孔12に嵌め込まれたのち、ボル
ト13のネジ部に冷却板9の裏面からナット15を締めつけ
て保護ライナ2と冷却板9とを接合して一体化してあ
る。なお、保護ライナ2と冷却板9との接合面にはカー
ボンペースト等を塗布しておくことにより隙間なく密着
させ、高炉ガスが裏風として通過するのを防止するのが
好ましい。
背面に冷却板9を接合一体化した保護ライナ2を高炉内
に搬入し、第1図に示すように鉄皮4の内周面に張りめ
ぐらしたウェアリング金物1の内側面に順次配設し、チ
エン3を介して鉄皮4に固定する。
<考案の効果> 本考案は上記の構成であるから保護ライナおよびウェア
リング金物が水冷式の冷却板によって冷却されるので、
高炉の炉況不調等のより炉口部の炉内ガス温度が上昇し
ても冷却板の冷却効果により保護ライナおよびウェアリ
ング金物の温度上昇が抑制される。
その結果、熱応力による変形や亀裂発生さらには落下す
る装入物による損耗が軽減され、寿命延長が達成され
る。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本考案の実施例を示す断面図、第1図
(b)は第1図(a)のA−A矢視を示す断面図、第2
図(a)は本考案の冷却板構造を示す断面図、第2図
(b)は第2図(a)のB−B矢視を示す断面図、第2
図(c)は本考案の冷却板と保護ライナの接合手段を示
す説明図、第3図は従来例を示す断面図、第4図は鋳鉄
のショア硬度と温度との関係を示すグラフである。 1…ウェアリング金物、 2…保護ライナ、3…チエン、 4…鉄皮、9…冷却板、 9a…水冷室、10a…給水管、 10b…排水管、11…隔壁、 12…ボルト孔、13…ボルト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】高炉の炉口部鉄皮の内周面に張りめぐらし
    たウェアリング金物の内側面に、水冷室を有する冷却板
    を背面に接合した保護用ライナを配設し、上記冷却板の
    水冷室に連通する給排水管を炉外から連結すると共に上
    記冷却板を固定用チエンを介して高炉鉄皮に支持させて
    なることを特徴とする高炉ウェアリング金物の保護用ラ
    イナ。
JP1988127294U 1988-09-30 1988-09-30 高炉ウェアリング金物の保護用ライナ Expired - Lifetime JPH0634362Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0251245U JPH0251245U (ja) 1990-04-10
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62198253U (ja) * 1986-06-06 1987-12-17
JPH0240721B2 (ja) * 1987-02-16 1990-09-13 Kurimoto Ltd Koronokosekiukekanamononoshijisochi

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JPH0251245U (ja) 1990-04-10

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