JPH03202314A - 鋼管コンクリート電柱用埋込ナットのアダプター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は鋼管コンクリート電柱に埋設される、足場ボル
ト取付用埋込ナツトを電柱の形成時に固定保持させるた
めのアダプターに関するものである。

〔従来の技術〕

従来、コンクリート電柱は、予かしめ鉄筋の篭を作り、
この鉄筋の篭を管状の型枠中に固定させ、この型枠を水
平に置いて回転させながらコンクリートを注入し、強い
遠心力を与えて緻密なパイプを成形している。このよう
な従来のコンクリート電柱の成形では鉄筋の篭を作るの
に著しく手間が掛かり、また、この鉄筋の篭に対して型
枠の回転中に移動しないように足場ボルト埋込用ナツト
を固定するのにも時分と手間が掛かるといった問題があ
る。

一方、従来から鋼管製の電柱があるが、これらは主に各
家庭への引込線用に使われるもので、外径が細く、また
肉厚が薄いものであることなどにより、足場ボルト埋込
用ナツトを埋込むことができない。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明は、このような手間の掛かるコンクリド電柱の鉄
筋の使用に代えて鋼管を使用して、この鋼管の内側に遠
心力を利用してコンクリートをパイプ状に充填させるこ
とにより構成される鋼管コンクリート電柱を採用し、こ
の鋼管コンクリート電柱成形時に、足場ボルト埋込用ナ
ツトを簡易に固定保持させるためのアダプターを提供す
ることを目的とするものである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の鋼管コンクリート電柱用埋込用ナツトのアダプ
ターは、コンクリート層の表面を鋼管で被覆した鋼管コ
ンクリート電柱の前記鋼管に開設された足場ボルト取付
用の取付孔へ嵌着させる嵌合部と、その下端に該取付孔
の孔径より大径をなす係止鍔片を周設した短筒体よりな
り、さらに該短筒体の内側面には前記係止鍔片に対応位
置させて埋込ナツトの鍔部を衝止させる台部を周設して
構成される。

〔作用〕

短筒体よりなるアダプターをその下端から鋼管に開設さ
れた取付孔に挿入し、押込めばその圧力によりアダプタ
ー自身が備えている可撓性によって係止鍔片が一時的に
変形し、その外径が縮小し、取付孔を通過する。係止鍔
片が取付孔を通過すれば一時的に変形した形状が元の状
態に戻ることにより、係止鍔片は本来の形状に復帰して
取付孔の下面を衝止し、アダプターは取付孔に固定され
る。

このように取付けられたアダプターに埋込ナツトを装着
してその鍔部を台部に衝止させて嵌挿保持させる。

〔実施例〕

以下に本発明の一実施例を図面と共に説明する。

従来から知られる構造をした足場ボルト取付用の埋込ナ
ツト１はねじ孔２を設けた有底筒状の本体部３の上端に
鍔部４を設けて一体に形成され、ねし孔２の開口端縁に
は足場ボルトを装着し易くさせるために、切欠段部５が
周設されている。さらに、前記本体部３の外周面にコン
クリートとの交絡を向上させるための突条６を計３条周
設すると共に、該本体部３と鍔部４との境界部に等間隔
に補強リブ７を複数架設している。

第１図及び第２図に示したものは埋込ナツト１を嵌挿保
持するための変形短筒体８よりなるアダプターＡである
。該アダプターＡは上端部に鋼管９の所定個所に開設さ
れた取付孔１０に嵌着する嵌合部１１を形成して、該嵌
合部１１の下端に取付孔１０より大径をなすように下方
へ傾斜させた三角形状の係止鍔片１２を周設し、短筒体
８の内側には係止鍔片１２の上端面に対応する高さに台
部１３を周設し、さらに、この台部１３に等間隔に切欠
凹部１４を複数設ける。アダプターＡの内側は埋込ナツ
トｌを嵌挿保持させる形状をなしており、台部１３で埋
込ナツト１の鍔部４の下面を支衝させ、さらに切欠凹部
１４には埋込ナツトｌの補強リブ７を嵌合させ、台部１
３の内径は埋込ナラ）１の本体部３を嵌挿保持する大き
さにしている。

１５は鋼管７の外側面に被着して取付孔１０の周りから
のコンクリートの漏出を阻止させるパツキンであり、１
６は該パツキンＩ５を鋼管９の外側面に押圧させる有底
筒体状のライナーである。該ライナー１６は周側壁１７
の上端面を型枠１８の内面に当接させる。　１９は固定
ボルトであり、ライナー１６．パツキン１５に開設した
挿通孔２０．２１から取付孔１０に挿通してねじ孔２に
螺合して締付け、埋込ナツトＩを固定させる。

第３図はこのように形成した本発明のアダプターＡの使
用状態を断面で示したものである。

先ず、アダプターＡの内側へ埋込ナツト１を嵌挿させて
、アダプターＡの先端を埋込ナツトｌの本体部３の最も
上側の突条６に係止させれば、鍔部４の下面が台部１３
に衝止され、しかも各補強リブ７が切欠凹部１４より嵌
まり込んで、埋込ナツトｌはアダプターＡにしっかり固
定される。そして、パツキン１５及びライナー１６を当
てがい、連通させた挿通孔２０．２１に固定ポル）１９
を挿通してねじ孔２に仮締する。

このようにして埋込ナツト１を固定したアダプターＡを
鋼管９に開設された取付孔ＩＯに挿入して、さらに埋込
むとその押圧力によって係止鍔片１２の外径が一時的に
変形して該係止鍔片１２は取付孔１０を通過して取付孔
１０の下面を衝止し、嵌合部１１が取付孔１０に嵌着す
る。

次に固定ボルト１９を螺締し、鋼管９に固定する。

このようにして埋込ナツトｌを固定した鋼管９を型枠１
８に装着した状態では、ライナー１６の周側壁１７の上
端面が型枠１８内面に衝止されて固定する。

この型枠１８を水平に置き、回転させながらコンクリー
トを注入し、３５〜５０Ｇに達する強い遠心力を与えて
緻密なコンクリート２２の層を有する鋼管よりなる電柱
を形成する。

そして、コンクリート２２が硬化した後に脱枠させ、固
定ボルト１９を離脱させてライナー１６及びパツキン１
５を取外してやれば第４図に示すようにアダプターＡの
係止鍔片１２より下方の外側面と、埋込ナツト１のアダ
プターＡより突出している本体部３がコンクリート２２
に埋没固定しており、しっかりと取付けられる。

〔発明の効果〕

以上に述べたように本発明の埋込ナツトを固定させるア
ダプターは、鋼管に開設した取付孔に対して簡単に取付
けられて、埋込ナツトを確実に保持してしっかりと固定
することができる。

そして、電柱成形に際して鋼管と型枠間に取付けたパツ
キンやライナーは電柱成形後に固定ボルトを離脱させる
ことにより簡単に取外しができ、電柱成形後の処理も殆
んど皆無であり、多数の埋込ナツトを埋設する鋼管コン
クリート電柱の成形工程に大きな利益をもたらすことが
できる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例に係わるもので第１図はアダプタ
ーの斜視図、第２図は同上縦断面図、第３図は使用状態
の断面図、第４図は電柱成形後の断面図である。 示す断面図である。 １・・・埋込ナツト、５・・・鍔部、８・・・短筒体、
Ａ・・・アダプター、９・・・鋼管、１０・・・取付孔
、１１・・・嵌合部、１２・・・係止鍔片、１２″　・
・・短筒体、１３・・・台部、２２・・・コンクリート
。 第↓図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. コンクリート層の表面を鋼管で被覆した鋼管コンクリー
   ト電柱を形成するに当り、前記鋼管に開設された足場ボ
   ルト取付用の取付孔へ嵌着させる嵌合部と、その下端に
   該取付孔の孔径より大径をなす係止鍔片を周設した短筒
   体よりなり、さらに該短筒体の内側面には前記係止鍔片
   に対応位置させて埋込ナットの鍔部を衝止させる台部を
   周設して形成したことを特徴とする鋼管コンクリート電
   柱用埋込ナットのアダプター。