JPH03202283A - 電動工具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野〉 この発明は電動ドリル、電動ドライバ等の電動工具に関
する。

（従来技術） 一般にこの種の電動工具は後部にハンドル部を有する本
体と、該本体内に支持され、前端にドリル、ドライバビ
ット等の先端工具の保持具を有する支持軸と、本体内に
配備された電動機と、該電動機の出力軸と支持軸との間
に設けられた動力伝達機構とを有して構成されている。

このような電動工具では例えば特開平第１−２４０２７
９号公報に示されるように、電動機が先端工具の保持具
を有する支持軸に動力伝達するギヤ部の後部に配置され
ており、電動機の出力軸は支持軸とほぼ同一軸線上に位
置している。また、ハンドル部は電動機の後部において
使用者の手が入る空間を形成するＤ字状に構成され、握
り部は先端工具をワークに対し直角に押せるように支持
軸に対し直角に配置されている。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、上記従来の電動工具では電動機が先端工
具の保持具を有する支持軸及びギヤ部の後部に配置され
ているため、保持具からハンドル部までの本体部分の長
さ寸法が大きくなり、このためハンドルを握っての電動
工具の取扱いがしすらくなって、操作性が悪く、またこ
のため、加工作業時に先端工具のワークに対する芯ずれ
が生じて、例えば電動ドライバにおいては、ビスが木材
等のワークに斜めに入り込んで、ネジ締め不良を生じ、
また電動ドリルにおいてはワークに対し穴が斜めにおい
てしまうように、加工作業を確実に行えない欠点を有し
ていた。

（課題を解決するための手段） 上記課題を解決するため、本発明の電動工具は後部にハ
ンドル部を有する本体と、該本体内に支持され、前端に
先端工具の保持具を有する支持軸と、前記本体内に配備
された電動機と、該電動機の出力軸と前記支持軸との間
に介在された動力伝達機構とを有する電動工具であって
、前記電動機を、前記出力軸が前記支持軸とほぼ平行状
態で、前記支持軸の側部に配置した構成となっている。

（作用） 本発明において、電動機は、出力軸が支持軸とほぼ平行
状態で、支持軸の側部に配置しであるので支持軸の軸方
向の本体部分の寸法を短くでき、このため先端工具とハ
ンドル部との間の距離を短く設定できる。

（実施例） 次に本発明を電動スクリュードライバ兼用ドリルに適用
した一実施例を図面に従って説明する。

第１図に示した電動スクリュードライバ兼用ドリルの本
体１は中空状をなしており、縦割り状に２分割可能に構
成されている。本体１は図中紙面に直角方向で貫通形成
された空間２を有しており、この空間２により隔てられ
た前部１ａと後部１ｂとは空間２の上下部分において互
いに連続している。前部１ａの内部には先端工具（図示
しない）を保持するためのチャック３を前端に備えた支
持軸４、該支持軸４を駆動する電動機５及びこれらの間
の動力伝達機構６が収容されている。また本体１の後部
１ｂの内部には上記電動１１５の駆動、停止を行うスイ
ッチ７及び該スイッチ７の作動のために使用者により操
作されるトリガ８が上部に収容されており、またその下
部には電ｖＪ機５にスイッチ７を介して電力供給するた
めのバッテリーバック９の収容部が形成されている。

また上記空間２はこれに隣り合う後部１ｂの一部にハン
ドル部１０を形成するためのもので、該ハンドル部１０
は上記チャック３の支持軸４に対しほぼ直角方向すなわ
ち上下方向に延びて形成され、使用者が空間２に手の指
を入れてハンドル部１０を容易に握ることができるよう
になっている。

また、これに関連してトリが８は使用者の人差指で操作
し易い上部位置において一部が空間２に突出している。

次に本体１の前部１ａ内の支持軸４、電動機５及びこれ
らの間の動力伝達機構６の構成及び配置に関し説明する
。

支持軸４は前部１ａの上部において本体１の上面とほぼ
平行に延びており、前部１ａにより軸受１１．１２を介
して回動可能に支持されている。

なお、上記トリガ８は支持軸４とほぼ同一軸線上に配置
されており、ハンドル部１０を握って先端工具を図示し
ないワークに対し確実に直角方向で押しつけることがで
きるようになっている。電動機５は前部１ａの下部に横
置き状態で固定されており、電動１１５の出力軸１３は
支持軸４の真下方向下方において該支持軸４とほぼ平行
をなして電動機５の後部側より突出し、支持軸４の後端
よりも僅かに後方に至り延びている。

動力伝達機構６は支持軸４と電動機５の間において支持
軸４の直下で平行に配置され、前部１ａに対し前後端を
軸受１５．１６を介して回動可能に支持された伝動軸１
７と、該伝動軸１７の後部において出力軸１３との間に
設けられたクラッチ機構１８と、伝動軸１７と支持軸４
との間に段けられた変速機構１９とからなっており、伝
動軸１７と支持軸３及び電動機５の出力軸１３とは同一
平面内に位置している。伝動軸１７の前端は電動機５の
前端よりも僅かに後方に位置し、また後端は後述する第
１クラッチ円板２０の位置及び上記軸受１６による支持
の関係上電動機５の出力軸１３よりも僅かに後方に延出
しており、前部１ａの軸受１６の取付は部のすぐ後方に
は空所２が位置している。

まずクラッチ機構１８の構成を説明すると、伝動軸１７
の後部には電動機５の出力軸１３に取付けられた歯車１
３ａと噛合う外周歯部を備えた第１クラッチ円板２０が
遊嵌されており、この第１クラッチ円板２０には４個く
図は２個のみを示す）のボール２１を収容する凹所２２
が円周方向９０°間隔で設けられている。また伝動軸１
７には第１クラッチ円板２０に対向して、該第１クラッ
チ円板２０との間でボール２１を挟持する、上記凹所２
２に対応する該凹所２２よりも浅い凹所２３を備えた第
２クラッチ円板２４が取付けられている。この第２クラ
ッチ円板２４は伝動＠１７に形成された軸方向の長穴２
５にビン２６を介して連結されており、軸方向に移動可
能となっている。

また、伝動軸１７には該伝動軸１７に沿って軸方向にス
ライド可能なバネ受は部材２７が取付けられており、こ
のバネ受は部材２７と第２クラツチツチ円板２４との間
にはスプリング２８が介在されている。このバネ受は部
材２７の前部には伝動軸１７に沿って軸方向に移動可能
なスライダ２９が固定されている。一方本体１の前部１
ａのチャック３に相対する端部には操作者により回転調
節可能なアジャストリング４１が設けられており、スラ
イダ２９の先端はアジャストリング４１に円周方向適宜
範囲で設けられた軸方向の溝４１ａ内に突出している。

この溝４１ａの深さは円周方向に段階的に変化しており
、このためアジャストリング４１の回転位置に応じてス
ライダ２９の先端の当接位置が変化する。従ってスライ
ダ２９の軸方向位置が変化する。このようなアジャスト
リング４１によるスライダ２９さらには第２クラッチ円
板２４の位置調節によって第１クラッチ円板２０と第２
クラッチ円板２３によるボール２１の挟持力を任意に設
定可能となっている。

クラッチ機構１８は上記構成により、電動機５の出力軸
１３の正逆回転をボール２１を介して伝動軸１７に伝達
し、また伝動軸１７に所定の過剰負荷が生じて伝動軸の
１７の回転が阻止されると第２クラッチ円板２４の凹所
２３とボール２１との係合が外れて第１クラッチ円板２
０が空回りする。

次に、変速機構１９に関し説明すると、支持軸４には小
径の第１歯車３０と大径の第２歯車３１が軸方向に移動
可能に遊嵌されており、これらはそれぞれスプリング３
２．３３により互いに向かう側に付勢されている。先に
説明したように、支持軸４の後端は電動機５の出力軸１
３よりも前方に位置しており、従って第１歯車３０．第
２歯車３１及びスプリング３２．３３は電動機５よりも
後方に至らない範囲で配置されている。支持軸４には第
１歯車３０と第２歯車３１との間においてビン３４が突
設されており、第１歯車３０及び第２歯車３１には相対
する側にビン３４と保合可能な係合部３５．３６がそれ
ぞれ形成されている。

一方伝動軸１７の前部には上記第１歯車３ｏと噛合う小
歯車３７が固定されており、またこの小歯車３７の後方
には第２歯車３１と噛合うスプライン３８が形成されて
いる。また前部１ａの上部には第１歯車３０及び第２歯
車３１を支持軸４に沿って軸方向に動かすためのシフタ
３９が設けられている。このシフタ３９は該シフタの回
転操作により前後位置を可変な偏心ビン４０を備えてお
り、この偏心ビン４０の移動により第１歯車３０もしく
は第２歯車３１を対応するスプリング３２．３３に抗し
で動かして対応する係合部３５．３６のいずれか一方の
みをビン３４に対し保合状態とすることができる。すな
わち、例えば図示のようにシフタ３９により第１歯車３
０をスプリング３２に抗して動かし、係合部３５をビン
３４との係合位置から移動させると、第１歯車３０は空
転し、一方策２歯車３１はスプリング３３によりビン３
４との係合状態を保たれているため伝動軸１７の回転が
スプライン３８及び第２歯車３１を介して支持軸４に伝
達される。また逆に第２歯車３１をスプリング３３に抗
して動かし、係合部３６をビン３４との係合位置から移
動させると伝動軸１７の回転は小歯車３７及び第１歯車
３０を介して支持軸４に伝達される。ここで第２歯車３
１とスプライン３８とのギヤ比は第１歯車３０と小ｍ車
３７とのギヤ比よりも大きく設定されており、前部によ
る回転伝達の場合には支持軸４は低速回転し、後者によ
る場合には高速回転することとなる。

上記のように、本実施例では電動機５が本体１の前部１
ｂ内において支持軸４の下方において横置き状態で配置
されており、電動機５の出力軸１３は支持軸４とほぼ平
行をなしている。このため支持軸４のすぐ後方に空間２
を形成でき、先端工具とハンドル部１０との間の距離を
短く設定できる。従って、ハンドル部１０を握っての電
動スクリコードライバ兼用ドリルの取扱いが容易となっ
て操作性が向上し、かつ先端工具のワークに対する芯ず
れが生じにくくなるため、加工作業を確実に行うことが
できる利点を有する。

また、本実施例においてクラッチ機構１８は支持軸４と
電動機５の間に配置された伝動軸１７の後部において電
動機５の出力軸１３との間に設けられ、軸方向寸法が伝
動軸１７の長さの範囲内で収まっており、そのすぐ後方
に空間２が位置している。また変速機構１９も電動機５
よりも後方に至らない範囲で設けられている。このため
、これらのクラッチ機構１８及び変速機構１９は前部１
ｂの軸方向長さに影響を与えず、上記電動機５の配置と
相俟って電動スクリュードライバ兼用ドリルをコンパク
トに構成できる。

さらに、本実施例では先に説明したように先端工具とハ
ンドル部１０との間の距離を短く設定でき、このため第
２図に示す本体１の重心Ｇとハンドル部１０の中心Ｃと
の間の距離りも同様に短く設定できる。従ってハンドル
部１０に加わるモーメントＭ＝ＷＸＬ（Ｗ：本体１の重
量）が小さくなる。また本体１以外の電動機５．クラッ
チ機構１８、変速機構１９の重量によりハンドル部１０
に加わるモーメントも同様に小さくなり、電動スクリュ
ードライバ兼用ドリルの操作性、加工作業の確実性をさ
らに向上させることができる。

なお、以上の実施例において、支持軸４と伝動軸１７及
び電！１１１機５の出力軸１３は支持軸４の真下方向に
延びる同一面内に位Ｈ１１ｊることとしたが、伝動軸１
７及び出力軸１３は、電動スクリュードライバ兼用ドリ
ル全体の左右の重量バランスを考慮したうえで、支持軸
４に対し、あるいは互いに対し左右に位置をずらして配
置してもよく、要は支持軸４の側部、好ましくは下側部
に平行状態で配置されていればよい。

（効果） 本発明では先端工具とハンドル部との間の距離を短く設
定できるので、ハンドルを握っての電動工具の取扱いが
容易となって操作性が向上し、かつ先端工具のワークに
対する芯ずれが生じにくくなるため、加工作業を確実に
行うことができる利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例を示すもので、第１図は電動スク
リュードライバ兼用ドリルの縦断面図、第２図は第１図
に示した電動スクリュードライバ兼用ドリルのハンドル
部に加わるモーメントを表した概略側面図である。 ６・・・動力伝達機構 １０・・・ハンドル部 １３・・・出力軸

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 後部にハンドル部を有する本体と、該本体内に支持され
   、前端に先端工具の保持具を有する支持軸と、前記本体
   内に配備された電動機と、該電動機の出力軸と前記支持
   軸との間に設けられた動力伝達機構とを有する電動工具
   であつて、前記電動機を、前記出力軸が前記支持軸とほ
   ぼ平行状態で、前記支持軸の側部に配置したことを特徴
   とする電動工具。