JPH031981Y2 - - Google Patents

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JPH031981Y2
JPH031981Y2 JP1983158507U JP15850783U JPH031981Y2 JP H031981 Y2 JPH031981 Y2 JP H031981Y2 JP 1983158507 U JP1983158507 U JP 1983158507U JP 15850783 U JP15850783 U JP 15850783U JP H031981 Y2 JPH031981 Y2 JP H031981Y2
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shoji
frame
packing
stile
guide rail
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Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 この考案は引違い防音サツシにおける召合せ下
部の気密構造に関するものである。
従来技術及びその問題点 一般に普通サツシにおいては、暴風雨のとき等
に内、外障子の室内側に雨水が浸入する為、下枠
の内、外障子用の案内レール間に水溜用の大きな
段部を形成し、内、外障子を閉じたときに外障子
とその段部との間に形成される凹部に雨水を溜め
て外圧とバランスさせ、外障子下部の水密性を確
保するようになつている。一方、引違い防音サツ
シにあつては、内、外障子を閉じて室内側へ引寄
せたとき内障子の召合せ框に備えた閉塞部材が下
降して内障子の召合せ框下端と下枠上面との間の
隙間を積極的に塞ぐようにしたものが開発され
た。また最近外障子の室外側への落下事故を防ぐ
為に内障子を室内側へ取外せるようにしたサツシ
が要求され、引違い防音サツシにおいても例外で
はなくなつてきている。従つて、上記のような引
違い防音サツシにあつては、閉塞部材が下降した
ときにその閉塞部材の下端が内障子の案内レール
上端よりあまり低くならないようにしなければな
らず、その為引違い防音サツシの下枠は普通サツ
シの下枠とは常に別々に設計する必要があつてそ
の管理コストや製造コストが高くなる問題があつ
た。
目的と概要 そこで、本考案は上記問題点を解決し、内障子
の召合せ框下端と下枠上面との間の隙間を閉塞部
材によつて積極的に塞ぐことができてしかも下枠
を一般の普通サツシの下枠としてそのまま使用し
得るようにした経済的な引違い防音サツシにおけ
る召合せ下部の気密構造を提供しようするもの
で、内障子用案内レールを雨返し片の高さと略同
じになるように高く形成すると共に内障子用案内
レールと雨返し片間の下枠上面を外障子用案内レ
ールより相当高くなるように形成し、下枠の内、
外障子用案内レール間に段部を形成し、その段部
の室外側には上記外障子用枠パツキングをその上
面が下枠上面に連続するように装着し、雨返し片
の室外側には内障子用枠パツキングを下面が下枠
上面に連続するように装着し、段部と内障子用案
内レール間の下枠上面を外障子用案内レールと略
同じ高さになるように相当低く形成して内障子用
案内レールの室外側に大きい段差の水溜用段部を
設け、段部と内障子用案内レール間の下枠上面に
は召合せ部分に上面の高さが内障子用案内レール
と雨返し片間の下枠上面と略同じになる気密ピー
スを設け、その気密ピースの室外側に室外側面が
外障子用枠パツキングの室外側面と略同一面をな
すパツキングを上下全幅に亘るように設け、更に
内障子の召合せ框に召合せ框下端と上記気密ピー
ス、パツキング及び下枠上面間の隙間を塞ぎ得る
閉塞部材を召合せパツキングに摺接して昇降可能
に設けて成ることを特徴としている。
実施例 次に本願の実施例を図面に基いて説明する。第
1図において、1は窓枠で、上枠2、下枠3、内
障子戸当り枠4及び外障子戸当り枠5が枠組みさ
れて構成されている。6は内障子で、上框7、下
框8、戸先框9及び召合せ框10を枠組みすると
共にガラス11を嵌込んで構成されている。ま
た、12は外障子で、上框13、下框14、戸先
框15及び召合せ框16を枠組みすると共にガラ
ス17を嵌込んで構成されている。これらの内、
外障子6,12は上記窓枠1に引違い移動可能に
嵌め込まれている。上記内障子6の上、下部及び
外障子12の下部は一般の普通サツシのように室
内側框板と室外側框板の高さが等しく形成されて
いる。上記内障子召合せ框10に引寄せハンドル
として例示するクレセント18が、外障子召合せ
框16にはクレセント受け19が取付けられてい
る。このクレセント18は後述する内障子召合せ
框10の引寄装置を操作する為のハンドルを兼ね
ている。
次に上記上枠2部分の構造について示す。上枠
2において、20は天板で、室内外方向の中央付
近に上方へ窪んだ凹部21が形成されると共に段
部20aが形成されている。22は内障子用の案
内片、23は外障子用の案内片、24は室内側垂
片で、これらは第2図に示すように天板20から
下向きに突出されている。この室内側垂片24と
上記段部20aとの室外側には夫々パツキング嵌
着溝25,26が全長に亘つて形成されている。
この一方のパツキング嵌着溝25には、閉鎖状態
の内障子6の室内側框板27と対向する略片側半
分にのみ内障子用の枠パツキング28が装着され
ている。この枠パツキング28は第2図に示す如
くその室外側面が天板20に連続するように形成
されている。他方のパツキング嵌着溝26には、
閉鎖状態の外障子12の室内側框板29と対向す
る略片側半分にのみ外障子用の枠パツキング30
が装着され、残りの略片側半分にはこの外障子用
枠パツキング30が装着されずに余裕空間が形成
されている。また上記上枠2の天板20には上記
枠パツキング30と内障子用の案内片22との間
に入口部が狭くて奥部が広くなつている取付溝1
00が全長に亘つて形成されている。この取付溝
100には内障子6の召合せ框10と対向する部
分にこの取付溝100を塞ぐ溝埋ピース101が
長手方向へ摺動可能に嵌合され、かつかしめ付け
又は接着剤等により止着されている。
次に、上記下枠3部分の構造について示す。下
枠3において、31は基板で、第2図に示すよう
に室内外方向の中央付近に室内側が高い段部31
aが形成されている。上記基板31の室内側端部
には上方へ立上がる雨返し片32が一体成形され
ている。上記基板31の段部31aと雨返し片3
2との間には上方へ立上がる内障子用の案内レー
ル35が一体成形されている。また、上記基板3
1の段部31aより室外側部分には上方へ立上が
る外障子用の案内レール36が一体成形されてい
る。上記雨返し片32と段部31aとの室外側に
は夫々パツキング嵌着溝37,38が全長に亘つ
て形成されている。この一方のパツキング嵌着溝
37には、閉鎖状態の内障子6の室内側框板27
と対向する略片側半分にのみ内障子用の枠パツキ
ング39が装着されている。この他方のパツキン
グ嵌着溝38には、閉鎖状態の外障子12の室内
側框板29と対向する略片側半分にのみ外障子用
枠パツキング40が装着され、残りの略片側半分
には上枠部分と同様に余裕空間が形成されてい
る。上記内、外障子用枠パツキング39,40は
夫々その室外側面が上枠2の内、外障子用枠パツ
キング28,30の室外側面と同一平面上に位置
されているが、これに限定されるものではない。
また下枠3の基板31は上記枠パツキング40と
内障子用の案内レール35間の基板上面を内障子
用の案内レール35より室内側の基板上面より相
当低く形成して水溜用段部41が設けられてい
る。この水溜用段部41の高低差の大きさはこの
下枠3を普通サツシの下枠として使用したときに
下枠部の水密の為に要求される大きさに設計され
ている。上記水溜用段部41と枠パツキング40
間の基板上面には内障子6の召合せ框10と対向
する部分に第2図、第4図に示すように気密ピー
ス42が当て付けられ、かつ止着ねじ43でもつ
て水溜用段部41に止着されている。この気密ピ
ース42は第7図、第8図に示すように合成樹脂
等によつて形成されている。この気密ピース42
の上面42aは案内レール35より室内側の基板
上面と略同じ高さになるように形成されている。
上記気密ピース42の室外側面には第7図、第8
図に示すように嵌着溝44が形成され、この嵌着
溝44にパツキング45が嵌着されている。この
パツキング45はその室外側面が上記枠パツキン
グ40の室外側面と略同一面上に連続的に位置す
るように構成されている。また上記パツキング4
5は後述の召合せパツキング及び閉塞パツキング
と平面的にみて重合するように位置されている。
なお、下枠3の内障子開放側端部の上面には内障
子ストツパー48が取付けられている。
次に、内、外障子戸当り枠4,5部分の戸当り
枠部構造について説明する。先ず、内障子戸当り
枠4において、49は内障子当接片、50は室内
側枠片で、この室内側枠片50の室外側にはパツ
キング嵌着溝51が全長に亘つて形成されてい
る。このパツキング嵌着溝51には内障子用枠パ
ツキング52が閉鎖状態の内障子戸先框9の室内
側框板27と対向するように装着されている。こ
の内障子用枠パツキング52はその室外側面が
上、下枠2,3の内障子用枠パツキング28,3
9の室外側面に連続されている。一方、外障子戸
当り枠5において、53は外障子当接片、54は
パツキング保持片で、このパツキング保持片54
の室外側にはパツキング嵌着溝55が全長に亘つ
て形成されている。このパツキング嵌着溝55に
は外障子用枠パツキング56が閉鎖状態の外障子
戸先框15の室内側框板29と対向するように装
着されている。この外障子用枠パツキング56は
その室外側面が上、下枠2,3の外障子用枠パツ
キング30,40の室外側面に連続されている。
次に、内、外障子6,12部分について説明す
る。内障子6の上、下部には夫々上、下側が開放
されている凹溝57,58が形成され、この上部
の凹溝57が上記内障子用案内片22に嵌込ま
れ、下部の凹溝58内に配設された戸車59が上
記内障子用案内レール35上に嵌込まれている。
なお、上記上側の凹溝57内には振れ止めピース
60が配設されている。この内障子6の上、下框
7,8、戸先框9及び召合せ框10上、下部の各
室内側框板27には、内障子6の閉鎖引寄せ状態
において上、下枠2,3及び内障子戸当り枠4の
内障子用枠パツキング28,39,52に連続的
に圧着するようにした当接面27aが形成されて
いる。また、内障子6の下框8の室外側框板46
下端と雨返し片32の上端との高低差P1は取外
しの為の内障子6の持上げ可能寸法即ち内障子6
の上端と上枠2の天板20下面との高低差より大
きく設定され、内障子6を室内側へ外し得るよう
に構成されている。また上記上、下框7,8の室
外側框板46の室内側面にはパツキング装着溝4
6aが全長に亘つて形成されており、内障子6を
一般の普通サツシとして使用するときにはそのパ
ツキング装着溝46aにヒレ状パツキングを装着
できるようにしてある。一方、外障子12の上、
下部には夫々上、下側が開放されている凹溝6
1,62が形成され、この上部の凹溝61が上記
外障子用案内片23に嵌込まれ、下部の凹溝62
内に配設された戸車63が上記外障子用案内レー
ル36上に嵌込まれている。なお、上記上側の凹
溝61内には振れ止めピース64が配設されてい
る。この外障子12の上、下框13,14、戸先
框15及び召合せ框16上、下部の各室内側框板
29には、外障子12の閉鎖引寄せ状態において
上、下枠2,3及び外障子戸当り枠5の外障子用
枠パツキング30,40,56に連続的に圧着す
るようにした当接面29aが形成されている。ま
た、外障子12の下枠14の室内側框板29下端
と外障子用案内レール36の上端との高低差P2
は周知のごとく取外しの為の外障子12の持上げ
可能寸法即ち外障子12の上端と上枠2の天板2
0下面との高低差より大きく設定され、外障子1
2を室外側へ外し得るように構成されている。ま
た上記上、下框13,14の室外側框板47の室
内側面にはパツキング装着溝47aが全長に亘つ
て形成されており、外障子12を一般の普通サツ
シとして使用するときにはそのパツキング装着溝
47aにヒレ状パツキングを装着できるようにし
てある。次に、内、外障子6,12の召合せ部分
の閉塞構造について示す。先ず、内障子6の召合
せ框10には第3,5,11図に示すようにその
室外側框板65の室外側に内、外障子6,12の
閉鎖引寄せ状態において外障子召合せ框16の室
内側框板29の室内側に圧着するようにした召合
せパツキング66が全長に亘つて装着されてい
る。この召合せパツキング66は外障子12に装
着しても良い。また、内障子召合せ框10内の
上、下部には、内、外障子6,12の閉鎖引寄せ
状態において内障子召合せ框10及び召合せパツ
キング66の上、下部と上、下枠2,3間との隙
間を夫々塞ぎ得るように形成された閉塞部材6
7,68が上下動可能に嵌装されている。これら
の閉塞部材67,68は第3,5,9,10図に
示すように合成樹脂材料又は金属材料によつて成
形された閉塞ピース67a,68aとこれらの閉
塞ピース67a,68aの上、下部外周に嵌着又
は接着された帯状の閉塞パツキング67b,68
bとで構成されている。上記閉塞ピース67a,
68aと閉塞パツキング67b,68bとの室外
側部分は召合せ框10の室外側框板65の上、下
部に形成された上下方向の切欠溝71,72に上
下動可能に嵌込まれ、この部分の閉塞パツキング
67b,68bの室外側面が召合せパツキング6
6の室外側面と略同一面上に位置すると共に閉塞
パツキング67b,68bの側面が召合せパツキ
ング66の側面に略接触(接触状態のほかに僅か
に隙間のある状態をも含む)して上下動するよう
に形成されている。また、上記閉塞部材67の上
面と閉塞部材68の下面には内障子用案内片22
と内障子用案内レール35との干渉を防ぐ為の凹
部73,74が夫々形成されている。これらの凹
部73,74の室内側面は第9、第10図に示す
ように内障子用案内片22や内障子用案内レール
35と係合して内障子召合せ框10を室内側へ引
寄せ得る斜面73a,74aに形成され、閉塞部
材67,68の閉塞ピース67a,68aが内障
子召合せ框10の引寄装置を兼ねるようになつて
いる。上記閉塞ピース67a,68aは第3,5
図に示す如く召合せ框10内面との間にほとんど
隙間を生じないように形成され、召合せ框10内
の中空部が室外と連通するのを遮断するようにな
つている。上記閉塞部材67,68は上記クレセ
ント18の回動操作によつて互いに逆方向へ移動
される昇降杆75,76の端部に高さ調整可能に
取付けられている。また、上記閉塞部材67,6
8には框組付用のねじを調整する為のドライバー
挿通孔77,78が形成されている。これらの昇
降杆75,76は召合せ框10に取付けられた公
知の変換装置79によつてクレセント18の施錠
方向への回動によつて互いに遠ざかる方向へ、ま
た、クレセント18の開錠方向への回動によつて
互いに近づく方向へ夫々移動されるように構成さ
れている。なお上記内外障子6,12はクレセン
ト18の施錠方向への回動操作によつて適宜の引
寄装置によつて室内側へ引寄せられるようになつ
ている。この引寄装置としては例えば戸先框や召
合框等にくさび片や回動カムを設け、このくさび
片や回動カムを内、外障子6,12の閉鎖時に窓
枠の突片やピースに係合して内、外障子6,12
を室内側へ引寄せるようにしたものや、外障子召
合せ框内に嵌込んだ引寄ピースを上下動させて
上、下枠に係合させるようにしたものや、内、外
障子の上、下部を上、下枠の引寄ピースに係合さ
せるようにしたものや、内障子召合せ框内に嵌込
んだ引寄機構により外障子召合せ框内を引つ張る
ようにしたもの等で良い。
上記構成のものにあつては、内、外障子6,1
2を閉鎖してクレセント18を施錠方向へ回動さ
せてクレセント受け19に係合させると、内、外
障子6,12はクレセント18の働きにより互い
に閉鎖方向へ引分け移動される。また、上記クレ
セント18の施錠方向への回動によつて上側の昇
降杆75が第10図に示すように上昇されて閉塞
部材67の閉塞ピース67aの斜面73aが内障
子用案内片22に係合すると共に、下側の昇降杆
76が下降されて閉塞部材68の閉塞ピース68
aの斜面74aが内障子用案内レール35に係合
して内障子召合せ框10を室内側へ引寄せる。ま
た、上記のように内、外障子6,12が引分け移
動されると、内障子6の戸先框9、外障子12の
戸先框15及び外障子12の召合せ框16は公知
の引寄装置によつて室内側へ引寄せ移動される。
従つて、内障子6の室内側框板27の当接面27
aは窓枠1の内障子用枠パツキング28,39,
52に連続的に圧着され、外障子12の室内側框
板29の当接面29aは外障子用枠パツキング3
0,40,56に連続的に圧着され、同時に外障
子召合框16の室内側框板29が召合せパツキン
グ66、パツキング45及び枠パツキング30,
40に連続的に圧着される。一方、上記クレセン
ト18の施錠方向への回動によつて上側の閉塞部
材67が上昇されると、閉塞部材67の閉塞パツ
キング67bの上面は第10図に示すように上枠
の天板20、溝埋ピース101及び外障子用枠パ
ツキング30に圧着すると共に内障子用の案内片
22の両側に略接触し、閉塞パツキング67bの
室内側面は内障子召合せ框10の室内側框板27
の当接面27aに略連続した状態で上枠2の内障
子用枠パツキング28に圧着し、閉塞パツキング
67bの室外側面は召合せパツキング66の室外
側面に連続した状態で外障子召合せ框16の室内
側框板29に圧着し、これにより内障子召合せ框
10及び召合せパツキング66の上端と上枠2と
の間の隙間が気密(本願では僅かな隙間がある場
合も気密の意味に含める)に閉塞される。また、
下側の閉塞部材68が下降されると、上記と同様
に閉塞部材68の閉塞パツキング68bの下面は
下枠3の基板31及び気密ピース42に圧着する
と共に内障子用案内レール35の両側に接触し、
閉塞パツキング68bの室内側面は下枠3の内障
子用枠パツキング39に圧着し、閉塞パツキング
68bの室外側面は外障子召合せ框16の室内側
框板29に圧着し、これにより内障子召合せ框1
0及び召合せパツキング66の下端と下枠3及び
気密ピース42との間の隙間が気密に閉塞され
る。以上により内、外障子6,12間及び内、外
障子6,12と窓枠1間とは確実に閉塞される。
上記のように内、外障子6,12間を閉鎖した状
態では、内、外障子6,12間及び内、外障子
6,12と窓枠1間が積極的に閉塞されるので、
この引違い防音サツシの水密性能や防音性能を極
めて高くすることができる。また外障子12の下
框14と下枠3の水溜用段部41との間に高さ寸
法の大きい空間が形成されるので、何らかの原因
で外障子12の室内側へ雨水が浸入した場合で
も、この雨水が上記空間に溜まつて枠パツキング
40部における室内側圧力を室外側圧力とバラン
スさせることができ、これにより室内に雨水があ
ふれる事故を防止できる。
次に内、外障子6,12を開放する場合にはク
レセント18を開錠方向へ回動させる。これによ
り閉塞部材67,68は第9図に示すように元位
置に復帰され、内、外障子6,12の引分け移動
が解除され、内、外障子6,12は開閉可能状態
となる。この状態では内、外障子を互いに引違え
て完全引違いさせることができる。この場合溝埋
ピース101は取付溝100に嵌着させて天板2
0下面より下方への張出物(例えば止着ねじ等)
がないようにしてあるので、内障子6を開閉する
ときに閉塞部材67が溝埋ピース101と干渉す
るのを防止できる。また、内、外障子6,12を
取外したい場合には、内障子6の方から先に室内
側へ内外しすることができ、内、外障子6,12
の取外し、取付けを容易にかつ安全に行うことが
できる。
この場合、下枠3に気密ピース42を取付けて
あるので、内障子6の召合框10に設けた閉塞部
材68を僅かに上昇させることでもつて内障子6
を内外し可能状態にすることができ、これにより
閉塞部材68の昇降動作を安定して行える利点が
ある。なお、図面では閉塞部材68をその下端が
召合せ框10下端よりも相当高くなる位置迄上昇
させているが、この閉塞部材68はその下端が召
合せ框10下端と同じ高さになる位置迄上昇させ
るだけで充分である。
次に、上記構成のものにあつては上枠2の天板
20に普通サツシの上枠と同様に取付溝100が
形成され、下枠3の基板31には普通サツシの下
枠と同様に水溜用段部41を形成してあり、しか
も内、外障子6,12の上框7,13と下框8,
14には普通サツシの上框と同様にヒレ状パツキ
ングを装着可能なパツキング装着溝46a,47
aが夫々形成されているので、サツシ製造ライン
において上枠2、下枠3を一般の普通サツシ(防
音サツシのような気密構造を有しない一般住宅用
のサツシ)の上枠、下枠として使用し得るはもち
ろんのこと、内、外障子6,12の上框7,13
と下框8,14もパツキング装着溝46a,47
aにヒレ状パツキングを装着することで普通サツ
シの上枠、下枠として使用でき、その結果製造工
程において上枠2、下枠3や上框7,13、下框
8,14を普通サツシのものと同じラインで製造
できて量産性を良くできる。
考案の効果 以上のように本考案にあつては、内障子用案内
レールを雨返し片の高さと略同じになるように高
く形成し、その内障子用案内レールの室外側に大
きい段差の水溜用段部を設け、段部と内障子用案
内レール間の下枠上面の召合せ部分に水溜用の気
密ピースを設けたので、障子閉鎖引寄状態では、
外障子下框と水溜用段部との間に深い水溜凹部を
形成でき、その結果外障子の室内側に侵入した水
を水溜凹部に溜めて外圧とバランスさせることが
でき、暴風雨の際の室内への雨水の侵入を確実に
阻止できる。また下枠の段部に外障子用枠パツキ
ングを上面が下枠上面に連続するように装着し、
雨返し片に内障子用枠パツキングを下面が下枠上
面に連続するように装着し、気密ピースに外障子
用枠パツキングの室外側面と略同一面をなすパツ
キングを上下全幅に亘るように設け、内障子召合
せ框に召合せ部の空間を塞ぐ閉塞部材を昇降可能
に設けたので、閉塞部材を下降させた状態では、
閉塞部材によつて内障子召合せ框、内障子用枠パ
ツキング、下枠上面、気密ピース、パツキング及
び外障子召合せ框によつて囲まれる空間を気密性
や水密性高く確実に塞ぐことができ、防音サツシ
の防音性能を良くできる。また内障子用案内レー
ルの高さを雨返し片の高さと略同じになるように
高く形成すると共に内障子用案内レールと雨返し
片間の下枠上面も高く形成し、気密ピースの高さ
を内障子用案内レールと雨返し片間の下枠上面と
略同じにし、その気密ピースの上面と下枠上面に
閉塞部材が圧接するようにしたので、閉塞部材を
僅かに上昇させることで内障子を内障子用案内レ
ールと雨返し片より高くでき、その結果内障子用
案内レールの室外側に大きな段差の水溜用段部を
有する防音サツシであつても、内障子を容易に室
内側へ外し得る安全上の効果がある。また下枠に
段差の大きい水溜用段部を設けたので、この下枠
を普通サツシの下枠として使用でき、内外し可能
な防音サツシの下枠を一般サツシの下枠と同時に
製造できて量産によるコスト低減を図り得る効果
がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本願の実施例を示すもので、第1図は全
体の正面図、第2図は第1図の−線拡大断面
図、第3図は第1図の−線拡大断面図、第4
図は内、外障子を省略して示す横断面図、第5図
は内、外障子を閉鎖引寄せした状態を示す横断面
図、第6図は溝埋ピースの正面図、第7図は気密
ピースの平面図、第8図は気密ピースの正面図、
第9図は一部を省略して示す第5図の−
線断面図、第10図は第9図の作動説明図、第1
1図は第9図の内障子召合せ框部分を室外側から
みた状態を示す部分図、第12図は第10図の内
障子召合せ框部分を室外側からみた状態を示す部
分図である。 1……窓枠、3……下枠、6……内障子、8…
…上框、10……召合せ框、12……外障子、1
4……下框、16……召合せ框、35……案内レ
ール、39,40……枠パツキング、41……水
溜用段部、42……気密ピース、45……パツキ
ング、68……閉塞部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 窓枠に嵌込んだ内、外障子を室内側へ引寄せて
    框を窓枠の内、外障子用枠パツキングに圧接させ
    ると共に召合せ框相互を召合せパツキングを介し
    て圧接させるようにした引違い防音サツシにおい
    て、内障子用案内レールを雨返し片の高さと略同
    じになるように高く形成すると共に内障子用案内
    レールと雨返し片間の下枠上面を外障子用案内レ
    ールより相当高くなるように形成し、下枠の内、
    外障子用案内レール間に段部を形成し、その段部
    の室外側には上記外障子用枠パツキングをその上
    面が下枠上面に連続するように装着し、雨返し片
    の室外側には内障子用枠パツキングを下面が下枠
    上面に連続するように装着し、段部と内障子用案
    内レール間の下枠上面を外障子用案内レールと略
    同じ高さになるように相当低く形成して内障子用
    案内レールの室外側に大きい段差の水溜用段部を
    設け、段部と内障子用案内レール間の下枠上面に
    は召合せ部分に上面の高さが内障子用案内レール
    と雨返し片間の下枠上面と略同じになる気密ピー
    ス、を設け、その気密ピースの室外側に室外側面
    が外障子用枠パツキングの室外側面と略同一面を
    なすパツキングを上下全幅に亘るように設け、更
    に内障子の召合せ框に召合せ框下端と上記気密ピ
    ースパツキング及び下枠上面間の隙間を塞ぎ得る
    閉塞部材を召合せパツキングに摺接して昇降可能
    に設けて成る引違い防音サツシにおける召合せ下
    部の気密構造。
JP15850783U 1983-10-13 1983-10-13 引違い防音サツシにおける召合せ下部の気密構造 Granted JPS6068186U (ja)

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