JPH0319077Y2

JPH0319077Y2 -

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Publication number: JPH0319077Y2
Application number: JP1983143852U
Authority: JP
Priority date: 1983-09-16
Filing date: 1983-09-16
Publication date: 1991-04-23
Also published as: JPS6051642U

Description

【考案の詳細な説明】（技術分野）本考案は、VTRのビデオテープ装着装置に係
り、特にはビデオテープをビデオカセツト内に完
全に収納されるようにアンローデイングすること
に関する。

（従来技術）従来のVTRのビデオテープ装着装置における
ビデオテープのローデイングは第１図に示すよう
になつている。第１図において、１はビデオカセ
ツト、２，３はそれぞれ供給、巻き取りリール
台、４はヘツドドラム、５は図示しないローデイ
ングアームに取り付けられたローデイングポス
ト、６はビデオテープ、７はテープガイド、８は
キヤプスタン、９はピンチローラ、１０は磁気ヘ
ツド、１１はインピーダンスローラである。第１
図はリール台にビデオカセツト１を装填し、該ビ
デオカセツト１内からヘツドドラム４の方へビデ
オテープ６をローデイングポスト５により引き出
すとともにヘツドドラム４にセツトしたローデイ
ング完了状態を示すものである。図中、破線はア
ンローデイング時のローデイングポスト５を示
し、破線矢印はローデイングポスト５の移動方向
を示す。ところで、このようなローデイング状態
からアンローデイングする場合、従来技術ではビ
デオテープ６も同時に供給リール台２を図中矢印
とは反対方向に駆動して巻き取るようにしてい
る。この場合、リール台駆動装置のリールアイド
ラが供給リール台２とこれを駆動するリールモー
タとの間に介在しているが、ほこりや油によりリ
ールアイドラがスリツプしてビデオテープ６が充
分巻き取られておらずこのため該ビデオテープ６
がまだビデオカセツト１の外にあるのにアンロー
デイング完了としてしまうことがある。このよう
なアンローデイング完了のままビデオカセツト１
をイジエクトしたりローデイングさせたりする
と、ビデオテープが傷付けられてしまうおそれが
ある。

なお、このようにアンローデイング動作におい
てビデオテープを供給リール台に巻き取る従来技
術の具体的な一例を挙げると、特開昭56−111157
号公報に記載のものがある。

この公報の従来技術においては、サブリール台
デイスクと、メインリール台デイスクとの間にフ
エルトを設けているが、アンローデイング時に、
このフエルトが有機ガスとか油によつてその摩擦
係数が大きく低下すると、フエルトがすべつて供
給リール台にビデオテープを巻き取らせることが
できず途中でたるんだ状態になつてしまうもので
ある。

そして、この公報記載の従来方式ではアンロー
デイング完了後はビデオテープの供給リール台へ
の巻き取りをするものではないから、アンローデ
イング後にビデオテープにたるみがある状態のま
まビデオカセツトをイジエクしたりローデイング
させたりすることになつて、該ビデオテープに傷
を付けてしまうおそれのあるものであつた。

（目的）本考案は、アンローデイング完了後は供給リー
ル台によるビデオテープの巻き取り動作を停止さ
せていた従来とは異なつて、アンローデイング完
了後もさらに該供給リール台を駆動してビデオテ
ープがビデオカセツト内にたるみなく確実にかつ
十分に巻き取られるようにして、ビデオカセツト
をイジエクトするときとか、ローデイングすると
きにビデオテープが傷を付けられることのないよ
うにすることを目的としている。

（実施例）以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳
細に説明する。この実施例はVHS方式のVTR
（ビデオテープレコーダ）に適用して説明される。
また、この実施例のビデオテープ装着装置は第１
図の構造については従来と同様である。第２図は
この実施例の構成を示す図である。この実施例は
アンローデイング完了をローデイングポスト５の
位置により検出するスイツチ手段１２を備える。
このスイツチ手段１２はローデイングモータ１３
により駆動されるローデイングポスト５の移動位
置にしたがつて移動する可動接点１２１と個別接
点１２２，１２３と有する。このスイツチ手段１
２は第１個別接点１２２に可動接点１２１が位置
するときにローデイング完了信号Ｓ１を形成し第
２個別接点１２３に可動接点１２１が位置すると
きにアンローデイング完了信号Ｓ２を形成する。
制御装置１４はビデオカセツト１をイジエクトす
るためのイジエクトレバー１５をウオームギヤ１
１６やギヤ１７を介して駆動するイジエクトモー
タ１８に対し第１駆動信号Ｓ３を、リールモータ
１９を駆動制御する回路２０に対し第２駆動信号
Ｓ４を、ローデイングモータ１３に対し第３駆動
信号Ｓ５を、それぞれ与えるようになつている。
２１はリールアイドラであり、リールモータ１９
と駆動制御回路２０とともにリール台駆動装置２
２を構成する。この制御装置１４はアンローデイ
ング完了時にリール台駆動装置２２に第２駆動信
号Ｓ４（この場合の信号はリール台を駆動させる
ための信号Ｓ４′であり、特にこの信号Ｓ４′を駆
動信号Ｓ４′という）を与えてこれを駆動すると
ともに前記スイツチ手段１２からのアンローデイ
ング完了信号Ｓ２に応答してセツト信号Ｓ６を形
成して出力し、カウントアツプ信号Ｓ７の入力に
応答して第２駆動信号Ｓ４（この場のの信号はリ
ール台を駆動停止させるための信号Ｓ４′′であ
り、特にこの信号Ｓ４′′を駆動停止信号Ｓ４′′と
いう）を形成して出力する。出力手段２３は巻き
取りリール台３の回転数に応じて例えば該巻き取
りリール台３に形成された複数の光検知穴２４，
２４．．．を検出するフオトカプラ２５と、このフ
オトカプラ２５の出力波形を整形する回路２６
と、カウンタ２７と、フリツプフロツプ２８とを
含む。この出力手段２３においてウカウンタ２７
は前記波形整形回路２６からの出力パルスの数を
カウントするとともにこのカウントの値が所定の
数に達するとリセツト信号Ｓ８をフリツプフロツ
プ２８に出力する。フリツプフロツプ２８はこの
リセツト信号Ｓ８によりリセツトされてカウント
アツプ信号Ｓ７を制御装置１４に与える。したが
つて、この実施例によればビデオテープ６がロー
デイング位置からアンローデイングされるときは
ローデイングモータ１３によりローデイングポス
ト５がビデオカセツト１内に収納される一方、供
給リール台２もリール台駆動装置２２により駆動
されてビデオテープが巻き取られていく。そし
て、スイツチ手段１２の可動接点１２１が個別接
点１２２から個別接点１２３に切替わつたときス
イツチ手段１２から制御装置１４にアンローデイ
ング完了信号Ｓ２が与えられる。制御装置１４は
駆動信号Ｓ４′をリール台駆動装置２２に与えて
そのリールモータ１９を徐々に回転駆動して供給
リール台２を駆動するとともにアンローデイング
完了信号Ｓ２に応答してセツト信号Ｓ６をフリツ
プフロツプ２８に与える。出力手段２３はフオト
カプラ２５からの回転数検知信号を波形整形回路
２６により波形整形して後、カウンタ２７により
カウント動作を開始させる。このカウンタ２７の
カウント値が所定値に達したときにフリツプフロ
ツプ２８はカウンタ２７からのリセツト信号Ｓ８
によりリセツトされる。フリツプフロツプ２８は
これによりカウントアツプ信号Ｓ７を制御装置１
４に与える。制御装置１４はこのカウントアツプ
信号Ｓ７によりリール台駆動装置２２の回路２０
に駆動停止信号Ｓ４′′出力する。このため、ビデ
オテープ６は制御装置１４にアンローデイング完
了信号Ｓ２が与えられた後も更にカウンタ２７が
カウントアツプするまでの間は供給リール台２が
回転することにより巻き取られることになるた
め、リールアイドラ２１がスリツプするなどして
もビデオカセツト１外にビデオテープ６が出たま
まの状態でイジエクトされたりあるいは再びロー
デイングされたりするおそれがなくなる。尚、制
御装置１４から出力手段２３のカウンタ２７には
タイマ信号Ｓ９が与えられ、このタイマ信号Ｓ９
がカウンタ２７に与えられてから所定時間経過し
ても波形整形回路２６から回転検知信号がカウン
タ２７に与えられないときに制御装置１４はリー
ルモータ１９を停止させまたローデイング動作お
よびビデオカセツト１のイジエクト動作が禁止さ
れるように動作する。

（効果）以上説明したことから明らかなように、本考案
によれば、ローデイングポスト、スイツチ手段、
制御装置、リール台駆動装置、および出力手段を
有し、アンローデイング時にローデイングポスト
によつて、ビデオテープをビデオカセツト側へ移
動させ、スイツチ手段においては、ビデオテープ
のアンローデイング完了をローデイングポストの
位置により検出してアンローデイング完了信号を
出力させ、制御装置においては、アンローデイン
グ完了信号に応答してリール台駆動装置には駆動
信号を、出力手段にはセツト信号をそれぞれ出力
させ、リール台駆動装置においては、駆動信号に
応答して供給リール台を駆動して、ビデオカセツ
ト外のビデオテープを該供給リール台側に巻き取
らせ、出力手段においては、セツト信号が与えら
れてからの巻き取りリール台の回転数が所定値に
なつたときにカウントアツプ信号を制御装置に出
力させ、制御装置においてはまた、カウントアツ
プ信号に応答して駆動停止信号をリール台駆動装
置に出力させ、リール台駆動装置においてはま
た、駆動停止信号に応答して供給リール台の駆動
を停止させて供給リール台によるビデオテープの
巻き取り動作を停止させるように構成したから、
ローデイングポストによつてビデオテープがビデ
オカセツト内に収納されてローデイング完了状態
とされてもその完了状態から巻き取りリール台が
所定回転するまでは、さらに供給リール台が回転
駆動されてビデオテープが該供給リール台にさら
に巻き取られることになることから、ビデオテー
プをたるみなくビデオカセツト内に収納すること
ができ、その結果、ビデオテープに傷を付けるこ
となくイジエクトしたり、再度ローデイングした
りすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はVTRのビデオテープの装着装置の構
成を示す図、第２図は本考案の実施例の構成を示
す図である。１……ビデオカセツト、２……供給リール台、
３……巻き取りリール台、４……ヘツドドラム、
５……ローデイングポスト、６……ビデオテー
プ、１２……スイツチ手段、１３……ローデイン
グモータ、１４……制御装置、１９……リールモ
ータ、２０……駆動制御回路、２１……リールア
イドラ、２２……リール台駆動装置、２３……出
力手段、２５……フオトカプラ、２６……波形整
形回路、２７……カウンタ、２８……フリツプフ
ロツプ、Ｓ１……ローデイング完了信号、Ｓ２…
…アンローデイング完了信号、Ｓ３……第１駆動
信号、Ｓ４……第２駆動信号、Ｓ５……第３駆動
信号、Ｓ６……セツト信号、Ｓ７……カウントア
ツプ信号、Ｓ８……リセツト信号、Ｓ９……タイ
マ信号。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】ローデイングポスト５、スイツチ手段１２、制
御装置１４、リール台駆動装置２２、および出力
手段２３を有しており、ローデイングポスト５は、ローデイングモータ
１３により駆動されるものであつて、供給リール
台２と巻き取りリール台３とのそれぞれに装填さ
れてあるビデオカセツト１内のビデオテープ６
を、ローデイング時にはヘツドドラム４へ引き出
すとともに該ヘツドドラム４にセツトする一方、
アンローデイング時にはビデオカセツト１側へ移
動するものであり、スイツチ手段１２は、アンローデイング完了を
ローデイングポスト５の位置により検出してアン
ローデイング完了信号Ｓ２を出力するものであ
り、制御装置１４は、アンローデイング完了信号Ｓ
２に応答してリール台駆動装置２２には駆動信号
Ｓ４′を、出力手段２３にはセツト信号Ｓ６をそ
れぞれ出力するものであり、リール台駆動装置２２は、駆動信号Ｓ４′に応
答して供給リール台２を駆動して、ビデオカセツ
ト１外のビデオテープ６を該供給リール台２側に
巻き取らせるものであり、出力手段２３は、セツト信号Ｓ６が与えられて
からの巻き取りリール台３の回転数が所定値にな
つたときにカウントアツプ信号Ｓ７を制御装置１
４に出力するものであり、制御装置１４はまた、カウントアツプ信号Ｓ７
に応答して駆動停止信号Ｓ４′′をリール台駆動装
置２２に出力するものであり、リール台駆動装置２２はまた、駆動停止信号Ｓ
４′′に応答して供給リール台２の駆動を停止させ
て供給リール台２によるビデオテープ６の巻き取
り動作を停止させるものであることを特徴とするVTRのビデオテープ装着装
置。