JPH03188961A - 流体放出容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、流体放出容器に係り、特に、弾性力を有する
筒状体容器の内部に流体を充填し、この容器の収縮力に
より流体を放出するようにした流体放出容器に関する。

〔従来の技術〕

従来、いわゆるスプレー容器などのように容器内部に圧
力を加え流体内容物を定量的に放出させる吐出力として
、フレオン等のフッ化炭化水素類を用いることはよく知
られている。

しかしながら、フレオンは、上層大気のオゾン層を破壊
し生活環境の悪化をうながすためその使用が社会的問題
となっている。米国ではフレオンをエアゾール缶用に使
用することが既に禁止されており、全世界的にみてもフ
レオンの使用を自粛する傾向にある。

そこで、上記フレオンによる吐出力を用いることなく容
器内の流体を放出させる容器の開発が要望されるように
なってきた。

このような実情のもと本出願人は、すでに実願昭第６３
−１４８２５８号等にゴム等の弾性容器の収縮力を利用
した流体放出容器を提案している。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、伸び、弾性等の機械的特性に優れる天然
ゴム等のゴム容器は、一般に、いわゆるバリア性および
耐内容物性が低く、通常、以下のような不都合が生じる
。

すなわち、■内容物が香料等を含む場合には、香料がゴ
ム容器の外に拡散して出てしまう。■内容物によっては
直接触れるゴム容器が劣化してしまう等の問題がある。

一方、バリア性および耐内容物性が比較的良好なゴム材
質としてブチルゴムがあるが、このものは、機械的強度
が弱く実用に耐えない。

本発明は、上述の事情に鑑み創案されたもので、その目
的とする処は、上記問題点を解消し、機械的特性に優れ
、なおかつ、バリア性および耐内容物性等、特に、内容
物を長期保存する場合のバリア性に優れ、しかもゴム容
器の材質劣化の抑制に優れた弾性容器を備えた容器を提
供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、型成形法により形成された弾性層および保護
層を有する弾性筒状体と、該弾性筒状体の一方端に設け
られ、流体の放出流路の開閉をおこなうバルブと、前記
弾性筒状体の他端を封止するように設けられた封止部材
とを備えるように構成した。

〔作用〕

弾性筒状体を主体とする容器の中に充填された流体は、
弾性筒状体の弾性力により常に、押圧を受けており１、
容器の頭部に設けられたアクチュエータを手動で押すと
、ステム孔が開き、流体がバルブのノズル孔から放出さ
れる。

そして、本発明に用いる弾性容器は、機械的特性に優れ
た弾性層と、バリア性および耐内容物性等に優れた保護
層とを備えているので、機械的特性に優れ、なおかつ、
内容物を長期保存する場合のバリア性に優れ、しかも弾
性容器の材質劣化の抑制にも優れる。

〔実施例〕

以下、本発明に係る流体放出容器（以下、単に、容器１
と称す）の一実施例を第１図乃至第３図を参照して説明
する。

第１図は、容器１の内部に流体が充填された状態の縦断
面図を示す。

この図において、本発明容器］は、流体の放出口となり
放出流体路の開閉をおこなうバルブ２と、該バルブ２に
直接または間接的に連通して設けられる弾性筒状体８０
と、該弾性筒状体８０の底部に設けられた封止部材９０
とを備えている。

前記バルブ２は、弾性筒状体８０の中に貯留される流体
Ｆを所定量任意に放出させるものであれば良く、特に、
その構造は限定されるものではなく、公知の種々のバル
ブが使用され得る。

具体的には、例えば、第２図に詳細に示されるようなバ
ルブ２が用いられる。これによれば、バルブ２は、バル
ブ開閉にためのステム孔２ａを備えたステム２と、該ス
テム２の一部およびスプリング７を収納するハウジング
４と、該ハウジング４に固着された金属製のマウンテン
キャブ３と、該マウンテンキャツプ３、ハウジング４お
よびステム孔２ａのシールの役割をするステムラバー５
とを有する形状をなしている。

そして、バルブが閉塞状態にあるときには、ステム孔２
ａは、ステムラバー５によってシールされているが、−
旦、図示しないアクチュエータを押し下げることによっ
て、ステム孔２ａが下がり、ステム孔２ａがステムラバ
ー５から離れて開口し、弾性筒状体内の流体Ｆが放出さ
れるようになっている。

このようなバルブ２は、第１図に示されるようにシール
部材６０を介して筒状のスリーブ７０のフランジ７０ａ
にマウンテンキャツプ３の油部を折り曲げてかしめて固
着されている。さらにスリーブ７０の筒状部７０ｂ外周
面には、後述する弾性筒状体８０の一端が挿入され、そ
の弾性筒状体８０の外周面には、金属巻線等の締結具５
０が固着され、スリーブ７０と弾性筒状体８０とが容器
内圧によって外れないようになっている。

このような弾性筒状体８０は、ある程度の強度と弾性を
有し、本発明の弾性筒状体８０は第１図に示されるよう
に機械的特性に優れた弾性層８１と、バリア性および耐
内容物性等に優れた保護層８５とを備えている。そして
弾性筒状体８０の内腔部内に流体Ｆを貯留し、弾性筒状
体８０の弾性復元力により流体Ｆを常に押圧できるよう
になっている。

弾性層８１は、機械的性質にすぐれた材質、例えば、天
然ゴム、イソプレンゴム等のゴム材質が用いられる。

このような弾性層８１の内面側には、前述したように保
護層８５が形成される。

この保護層８５としては、ブチルゴム、シリコーンゴム
、エチレンプロピレンゴム等が用いられる。

上述の型成形法としては、例えば、２台の押出成形機を
用いたラミネート押出等が挙げられる。

なお、保護層８５は、弾性層８１の内周面の全面に亘っ
て、被覆、形成することが好ましい。

このような型成形法を用いることによって、生産性の向
上および層と層との接着強度を高めることができる。

なお、上述してきた保護層８５は、通常、弾性層８１の
内周面に直接設けられるが、これらの間に中間層を介在
させてもよい。さらに弾性層ゝ８１の外周面に種々の保
護層を設けることもできる。

このような弾性筒状体８０の他端（下端）内部には、容
器底蓋の役目を果たす筒状の封止部材９０が嵌着され、
その部分の弾性筒状体８０の外周面には、金属巻線等の
締結具５５が固着され、封止部材９０と弾性筒状体８０
とが容器内圧によって外れないようになっている。なお
、第３図には弾性筒状体８０を含む容器内部に流体Ｆが
充填される前の状態が示されている。

このような本発明に係る容器１の作用について説明する
。

第１図に示されるように弾性筒状体８０を含む容器の中
に充填された流体Ｆは、弾性筒状体８０の弾性力により
常に、押圧を受けており、容器１の頭部に設けられた図
示しないアクチュエータを手動で押すと、流体が図示し
ないバルブのノズル孔から放出されるようになっている
。

なお、上記実施例においては、弾性筒状体８０とバルブ
２との連結をスリーブ７０を介して、いわゆる、かしめ
方式で行っているが、これに限定されることなくキャッ
プ等を用いたねじ込み方式で行うこともできる。さらに
、弾性筒状体８０を包囲するように保護容器を設けるこ
ともできる。

〔発明の効果〕

本発明の流体放出容器に用いる弾性筒状体は、機械的特
性に優れた弾性層と、バリア性および耐内容物性等に優
れた保護層とを備えているので、機械的特性に優れ、特
に、内容物を長期保存する場合のバリア性に優れ、しか
も弾性容器の材質劣化の抑制にも優れる。また、生産性
もよい。

【図面の簡単な説明】

第１図および第３図は、本発明に係る流体放出容器の縦
断面図、第２図はバルブの一例を示す縦断面図である。 １・・・流体放出容器、２・・・バルブ、８０・・・弾
性筒状体、８１・・・弾性層、８５・・・保護層、９０
・・・封止部材。 ４４８− ４４９

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 　型成形法により形成された弾性層および保護層を有す
   る弾性筒状体と、 該弾性筒状体の一方端に設けられ、流体の放出流路の開
   閉をおこなうバルブと、 前記弾性筒状体の他端を封止するように設けられた封止
   部材とを備えることを特徴とする流体放出容器。