JPH0318460A - 連続鋳造機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は連続鋳造機に係り、特に鋳造速度が低速の場合
においても熱間圧延へ高温鋳片を供給し直送圧延が可能
な連続鋳造機に関し、連続鋳造の分野に利用される。

〔従来の技術〕

近年、省エネルギーおよび工期短縮の観点から，連続鋳
造と熱間圧延工程の直結化プロセスが提案され実現され
つつある。この直送圧延において最も重要な課題は高温
で無欠陥の鋳片を熱延工場に供給することである。

無欠陥の鋳片を得るため、特開昭６１−８６０５６にお
いては鋳片の切断端面をシールすることによってセンタ
ーボロシティを被覆し酸化の防止を達成している。

従来，高温鋳片を得るために、例えば「鉄と鋼」第７４
年（１９８８）Ｎα７の「遠隔地直送圧延を可能にする
高温連鋳スラブの製造技術ＪおよびｒＮＫＫの連鋳一熱
間直送圧延プロセス』等の如く、多くの研究が発表され
ている。すなわち、鋳片の幅方向端部の弱冷却、幅端部
の保熱あるいは輸送中に加熱する方法等がある。また、
特開昭５５−９４７７１においては、鋳片の表面温度を
検出し、表面温度に見合った最も効率のよい切断速度で
切断し、切断時間を短縮すると共に高温鋳片の供給を意
図している． 高温鋳片を得るためには凝固した直後に切断を開始する
必要がある。一方、鋳造速度は品質上の制約、工程の溶
鋼供給能力などにより変化し一定にすることは不可能で
ある。この関係を従来の連続鋳造機について考えてみる
。第３図において，ダミーパー２はダミーバー引上装置
４およびダミーバー力−６を介して運搬され，ｔ４型８
に挿入され鋳造が開始される。鋳片１０はピンチロール
１２および支持ロール１４を通過中に凝固し、トーチ切
断機１６にて切断され、切断鋳片１８となる。

この場合、支持ロール１４の支持域の長さは、最高の鋳
造速度の場合において鋳片の凝固が完了する如く設計さ
れ、その後にトーチ切断機１６が配置されている。従っ
て鋳造速度が遅い場合には凝固が支持ロール１４の支持
域の一部で完了し、凝固のまま残りの支持ロール１４上
を通過し、その後切断されるので、冷却時間が長く鋳片
１０の温度が低下するのを免れることはできない．これ
を防ぐため、鋳造速度の遅い場合には冷却水の散布を停
止するとか、保温カバーを使用して温度低下を防止する
等の方策が取られているが、冷却水の停止でｌ５％程度
，保温カバーの採用で５０％程度の温度低下を防止する
のが限界であり，結果として高温鋳片が得られず、鋳造
速度の遅い場合には鋳片温度が低下し直送圧延が不可能
な現実レこある。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決し、鋳造
速度の遅い場合にも鋳片の高温を維持し直送圧延の可能
な連続鋳造機を提供するにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の要旨とするところは次の如くである。

すなわち，ダミーバー引上装置およびダミーバーカーを
介してダミーバーを運搬し鋳型に挿入して鋳造を開始し
支持ロールにおいて凝固が完了した鋳片をトーチ切断機
で切断する連１鋳造機において、前記支持ロール設置域
まで上流側に移動可能な前記トーチ切断機と、前記トー
チ切断機の移動に応じて移動可能な前記ダミーバー引上
装置と、を有して或ることを特徴とする連続鋳造機であ
る。

本発明の詳細を第ｌ図に図示の実施例により説明する。

すなわち、本発明においては、トーチ切断機１６は第３
図の従来の移動範囲Ｌに比較して，第１図に示す移動範
囲Ｍの如く上流側に大きく範囲が拡大され広く移動でき
る。すなわち、第２図に示す如く支持ロールエプロン２
０は必要に応じて鋳片進行と直角方向の左右に回転移動
もしくは水平移動することによって待避し、その後に発
生した支持ロール設置域の空間にまでトーチ切断機１６
は移動することができる。また、これに対応して、従来
は固定されていたダミーバー引上装置４も移動範囲Ｎの
領域で移動可能である．〔作用〕 次に，上記の如く移動可能のトーチ切断機１６およびダ
ミーバー引上装置４を有する本発明の連続鋳造機の作用
について説明する。まず、鋳片の品質、寸法および鋳造
速度から鋳造機における鋳片１０の凝固完了位置を推定
する．これは超音波による内部調査あるいは速度を基準
とする実績等から推定できる。次に、上記の推定凝固完
了位置において，トーチ切断機１６によって切断を実施
するのである． すなわち、鋳造速度が速い場合は第３図に示す従来例と
同様に支持ロールエ４を全部使用して鋳片ｌＯを凝固し
て切断する。

次に、鋳造速度が遅く、支持ロール設置域内に鋳片の凝
固完了位置が存在すると推定される場合には，第２図に
矢印にて示す如く支持ロールエプロン２０を左右に待避
させ、第１図に示す如く待避後の空間に支持ロール１４
を上流側に移動させる。また、これに対応してダミーバ
ー引上装置４を移動する．これらの移動後に鋳造を実施
すれば、鋳片１０は凝固完了直後にトーチ切断機１６に
おいて切断できる。従って本発明においては、鋳造速度
が遅い場合においても、凝固完了後直ちに切断すること
が可能であるので高′ＩＡ鋳片を熱延工場に供給できる
． 〔実施例〕 第３図に示す如き従来の連１′２鋳造機において、鋳造
速度が最高２　．　５　ｍ／ｗｉｎの場合に鋳片１０が
凝固できる如き長さの支持ロール１４を設置した。

この場合、鋳造速度は１　．　９　ｍ／ＩＩＩｉｎま５
では直送圧延が可能であったが、１　．　９　ｍ／ｍｉ
ｎ未満の鋳造速度においては凝固後も鋳片１０は支持ロ
ール１４上を移動し、その間冷却した後切断されるので
鋳片温度が低下し直送圧延は不可能であった。

上記従来例に対して、トーチ切断機１６とダミーバー引
上装置４を第１図に示す如く移動可能に改造し、他の部
分は変更しない本発明実施例においては、鋳造速度が遅
い場合に支持ロール設置域内にまでトーチ切断機１６を
上流側に移動して、支持ロール１４上における移動時間
を短縮して凝固後直ちに切断することによって，ｔ４造
速度が１　．　２　ｍ／ｗｉｎの低速まで直送圧延が可
能となった。

〔発明の効果〕

本発明は上記実施例からも明らかな如く、トーチ切断機
を支持ロール設置域まで上流側に移動可能とし、鋳造速
度が遅い場合においても凝固後直ちに切断することによ
って鋳片の高温を維持し直送圧延を可能とする効果を挙
げることができた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例の連続鋳造機の断面図、第２図は
本発明実施例における支持ロールの待避を説明する支持
ロールエプロンの断面図、第３図は従来の連続鋳造機の
断面図である。 ２・・・ダミーバー ４・・・ダミーバー引上装置 ６・・・ダミーバー力−　　８・・・鋳型ｌＯ・・・鋳
片　　　　　　１４・・・支持口−ル１６・・・トーチ
切断機

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ダミーバー引上装置およびダミーバーカーを介し
   てダミーバーを運搬し鋳型に挿入して鋳造を開始し支持
   ロールにおいて凝固が完了した鋳片をトーチ切断機で切
   断する連続鋳造機において、前記支持ロール設置域まで
   上流側に移動可能な前記トーチ切断機と、前記トーチ切
   断機の移動に応じて移動可能な前記ダミーバー引上装置
   と、を有して成ることを特徴とする連続鋳造機。