JPH03180771A

JPH03180771A - 接地抵抗測定方法

Info

Publication number: JPH03180771A
Application number: JP32086489A
Authority: JP
Inventors: Hitoshi Kijima; 木島　均
Original assignee: Nippon Telegraph and Telephone Corp
Current assignee: Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date: 1989-12-11
Filing date: 1989-12-11
Publication date: 1991-08-06

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、誘導しゃへいケーブル金属シースの導通試験
を行うと同時に、両端末の接地抵抗測定を簡便に行う方
法に関するものである。

〔従来の技術とその解決すべき課題〕

誘導しゃへいケーブルは、送電線等からの誘導電圧を軽
減する目的で使用されているため、ケーブル保守上、ケ
ーブル金属シースとその両端末の接地とによって構成さ
ている大地帰路回路に断線のないこと、及び金属シース
両端末の接地抵抗合計値を所要抵抗値以下に保持する必
要がある。

このため従来は、金属シースの導通試験及び両端末の接
地抵抗測定の２つの測定を行っていた。

以下に従来の測定方法とその欠点について述べる。

まず、第３図に示した金属シースの導通試験方法につい
て述べる。ｌは誘導しゃへいケーブル金属シース、２，
３は接地、４，５は接地線、６は絶縁抵抗計である。金
属シースの導通試験方法は、片端末の接地線４を切り離
し、この接地線４と接地２との間に絶縁抵抗計６を挿入
し金属シースｌの導通を確認するものである。このため
、接地線を一時切り離すという手間がかかると共に、接
地線を切り離している間に送電線等の地絡事故が生じた
場合、金属シースの大地帰路回路が構成されていないた
め、ケーブル心線に過大電圧が発生し、誘導しゃへいケ
ーブル本来の機能を発揮できないという欠点を有してい
た。

次に、第４図に示した両端末の接地抵抗測定方法につい
て述べる。第３図と同符号は同じものを示しており、７
は仮接地、８，９は補助接地棒、１０．１１，１２．１
３はリード線、１４は接地抵抗計である。

リード線ＩＯを用いて接地線４と仮接地７とを接続する
ことによって、誘導しゃへいケーブル金属シースｌの接
地を確保しておきながら、この接地点から接地２に近い
側の接地線４を切断する。

次に補助接地棒８．９を接地２からそれぞれ５０ｍ及び
１００ｍ離して打ち込み、リード線Ｉｌ。

１２．１３を接地抵抗計１４の端子Ｅ、　　Ｐ、　Ｃに
それぞれを接続し、Ｅ−Ｃ間に電流Ｉを流しＥ−２間の
電圧Ｖから接地抵抗Ｒ＝Ｖ／Ｉを求めていた。

このため従来の接地抵抗測定方法においては、補助接地
棒８，９の打ち込み、及び仮接地７を布設する必要があ
り、測定作業に長時間を要するという欠点を有していた
。また最近は、建築物の密集や道路舗装の拡充によって
仮接地７及び補助接地棒８，９を打ち込む場所を確保す
ることが困難であるという欠点を有していた。

本発明の目的は、上述した２つの従来の測定方法、すな
わち、金属シースの導通試験および両端端末の接地抵抗
測定が有していた欠点を解決し、なおかつ２つの測定を
同時に実施することのできる測定方法を提供することに
ある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、誘導しゃへいケーブルの金属シースとその両
端末の接地とによって構成されいる大地帰路のループ抵
抗を測定し、このループ抵抗測定値から、ケーブル金属
シースの接地抵抗測定を簡便に行うことを最も主要な特
徴とする。

〔実施例〕

第１図は本発明の実施例であり、■は誘導しゃへいケー
ブル金属シース、２，３は接地、４．５は接地線、１５
．１６は分割可能なカレントトランス、１７は発信器、
１８は電流計である。

発信器１７よって駆動された定電圧Ｅを、カレントトラ
ンス１５を用いて誘導しゃへいケーブル金属シースｌと
その両端末の接地２，３とによって構成されている大地
帰路回路に印加すると、大地帰路回路には回路電流Ｉが
流れ、その時次式が成立する。

Ｅ／Ｉ＝Ｒ＋　（ＲＥＩ＋ＲＥ２）　　　　　（１）こ
こで、Ｒはケーブル金属シースｌの抵抗、ＲＥ　Ｉ　Ｉ
　ＲＥ　２はそれぞれ接地２及び接地３の接地抵抗であ
る。

従って、駆動電圧Ｅを一定とすれば、カレントトランス
１６及び電流計１８用いて回路電流■を検出することに
よって、大地帰路回路ループ抵抗Ｒ＋　（ＲＥ　ｌ　＋
　ＲＥ２）を測定することができる。ここで、ケーブル
金属シースの抵抗Ｒはケーブル種別によって既知である
ため、両端末の接地抵抗の合計値ＲＥｌ　＋　ＲＥ２　
（誘導しゃへいケーブルの接地抵抗は両端末の接地抵抗
の合計値で規定されている）を求めることができる。

なお、誘導しゃへいケーブル金属シースが導通していな
い場合には、回路電流■が検出されないため断線判定が
可能であり、導通試験を同時に行ったことになる。

上記実施例によって、現用の誘導しゃへいケーブルシー
スの接地抵抗測定を行った結果、本発明による測定結果
と従来の方法による測定結果とは良く一致することを確
認した。また、測定時間も従来の測定方法が２時間を要
したのに比較して、本発明は、その約１／２０になり、
作業性も向上している。

第２図は本発明の他の実施例であり、ｌは誘導しゃへい
ケーブル金属シース、２．３は接地、４゜５は接地線、
１９は分割形カレントトランスを用いた電流測定部、２
０は電圧測定部、２１は除算器である。これを動作させ
るためには、電流測定部１９を用いて、誘導しゃへいケ
ーブルの金属シースとその両端末の接地とによって構成
されている大地帰路回路に送電線からの常時誘導によっ
て流れている電流Ｉを測定し、電圧測定部２０を用いて
、この電流によって生じる誘導しゃへいケーブルの金属
シース片端末の接地２と遠方点間の電圧Ｖを測定し、除
算器２１を用いて、誘導しゃへいケーブルの金属シース
片端末の接地抵抗Ｖ／Ｉ＝Ｒ８１を求めることができる
。また同様の測定手順を繰返して、もう片端末の接地抵
抗ＲＥ　２を測定することができる。

上記本発明の他の実施例によって、現用の誘導しゃへい
ケーブル金属シースの接地抵抗測定を行った結果、この
実施例による測定結果と従来の方法による測定結果とは
良く一致することを確認した。また、測定時間も従来の
測定方法が約４０分を要したのに比較して、本応用例は
、その約ｌ／２０になり、作業性も向上している。

〔発明の効果〕

以上説明したように、誘導しゃへいケーブル大地帰路の
ループ抵抗を測定することによって、接地線の切り離し
、仮接地、及び補助接地棒を必要とせずに、ケーブル金
属シースの導通試験及び両端末の接地抵抗測定を同時に
かつ簡便に行うことが可能であり、作業時間を大幅に短
縮できるという利点がある。また、道路舗装によって仮
接地及び補助接地棒の打ち込みが困難である場所におい
ても接地抵抗測定が可能であるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示している。第２図は本発明
の他の実施例を示している。第３図は従来の誘導しゃへ
いケーブル金属シースの導通試験方法を、第４図は従来
の誘導しゃへいケーブル両端末の接地抵抗測定方法を示
している。ｌ・・・誘導しゃへいケーブル金属シース、２，３・・
・接地、４，５・・・接地線、６・・・絶縁抵抗計、７
・・・仮接地、８，９・・・補助接地棒、１０、　ｌ抵抗計、ス、１７窓部、２１．１２．１３・・・リード線、１４・・・接地１５．
１６・・・分割可能なカレントトラン・・・発信器、１
８・・・電流計、１９・・・電流側０・・・電圧測定部
、２１・・・除算器。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）誘導しゃへいケーブルの金属シースとその両端末
の接地とによって構成されている大地帰路回路の一部に
、分割形カレントトランスを用いて定電圧で駆動された
電流を流し込み、このときの大地帰路回路に流れる電流
を他の分割形カレントトランスで検出し、駆動定電圧と
検出電流との比によって大地帰路回路のループ抵抗を測
定し、このループ抵抗測定値から、両端末の接地抵抗を
求めることを特徴とする接地抵抗測定方法。
（２）誘導しゃへいケーブルの金属シースとその両端末
の接地とによって構成されている大地帰路回路に流れて
いる電流を分割形カレントトランスで検出し、この電流
によって、前記一方の端末の接地と遠方点との間に生じ
る電位差を電圧測定部で測定し、この測定電圧と検出電
流との比を除算器により計算することにより前記一方の
端末の接地抵抗を求めることを特徴とする接地抵抗測定
方法。