JPH0317056Y2 - - Google Patents

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JPH0317056Y2
JPH0317056Y2 JP1983010225U JP1022583U JPH0317056Y2 JP H0317056 Y2 JPH0317056 Y2 JP H0317056Y2 JP 1983010225 U JP1983010225 U JP 1983010225U JP 1022583 U JP1022583 U JP 1022583U JP H0317056 Y2 JPH0317056 Y2 JP H0317056Y2
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bearing
resin
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resin bearing
bearing base
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JP1983010225U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案の軸受は、自動車等において使用される
樹脂製軸受に関するものである。
(従来の技術) 樹脂製軸受は、自己潤滑性、耐摩耗性、および
軽量化等の優れた性質を有する。
しかしながら強度上の問題があるので、強度を
必要とする軸受けに樹脂製軸受を使う場合は、金
属製の軸受け基材の内面に樹脂製軸受を固定して
使用するのが一般的である。
ところで、樹指の熱膨張係数は、金属に比べて
かなり大きいので、軸受け基材と樹脂製軸受との
結合には、技術的に困難な問題がある。
従来、自動車のシヤーシー部品等に使用されて
いる円筒状の樹脂製軸受は、両開口端部に該端部
が縮径できるようにある長さで軸方向に延びる切
り割れを複数条有し、しかも開口端部周縁に抜け
止めを兼ねた外向きの係止爪を複数個有するもの
であつて、装着しようとする円筒状の軸受け基材
に、装着時に開口端部を加圧して弾性縮径させた
状態で挿入し、この加圧力を解除するることによ
つて係止爪を軸受け基材に形成された段部あるい
は穴に樹脂製軸受の弾性力を利用して係止させて
組み付ける、いわゆるスナツプヒツトタイプのも
のが多い。このタイプの樹脂製軸受は、それ自体
単独で形成できるため容易に作ることができると
いう利点を有する反面、次のような問題があつ
た。
(考案が解決しようとする課題) 先ず、樹脂製軸受を軸受け基材に組み付けるた
めに、両者に高い寸法精度が要求されることであ
る。次に形状が合致しない別の軸受け基材に樹脂
製軸受を装着する場合に、樹脂製軸受の抜け止め
形状等に工夫を要した。また通常、軸受け成形用
の樹脂としてナイロン、ポリアセタール等の結晶
性樹脂を使用しているため、樹脂製軸受は、成形
時および成形後の樹脂収縮の影響を受けやすい
が、この樹脂収縮の影響を受け憎い形状とするこ
とが通常困難であつた。そこで樹脂収縮を考慮し
て、成形後に、樹脂製軸受の最高使用温度に合わ
せたアニーリング(型温調)工程が不可欠であつ
た。また半径方向の樹脂収縮の影響を受けにくく
するため、更には軸受けとしての機能を向上させ
るためには、軸受けの肉厚は薄いほど望ましい
が、従来の樹脂製軸受はその弾性力を利用してい
たので、その弾性力を得るために厚肉に形成され
ていた。本考案は、軸受け基材の内面に樹脂製軸
受を一体成形可能にして上記問題をことごとく解
決した樹脂製軸受を提供するものである。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するための本考案に係わる手段
は、円筒状の軸受基材の内周面に軸方向に離間し
て、抜け止め用凹溝を設けるとともに軸方向に回
り止め用凹溝を設け、該軸受基材の内周面に前記
回り止め用凹溝を含む薄肉円弧の樹脂製軸受を一
体成形したことを特徴とする。
(作 用) このように構成したので、軸受基材の内周面に
樹脂成形された樹脂軸受けは、薄肉であるので軸
受けの内径方向への収縮はほとんど無く、かつ樹
脂軸受は円弧状に形成されているので軸受の内周
方向への収縮は自由であり、樹脂軸受の外表面と
軸受基材との間には、殆ど〓間を生じさせない
で、成形加工することが可能である。
また、軸受基材の抜け止め用凹溝及び回り止め
用凹溝内で固化した樹脂は、肉厚であるので収縮
量が大きく、それぞれ抜け止め用凹溝及び回り止
め用凹溝との間に〓間を生ずるが、樹脂軸受の抜
け止め及び回り止めの機能は十分に果たす。
(実施例) 以下本考案の一実施例について詳細に説明す
る。第1図および第2図において、軸受け基材2
の内面には、樹脂製軸受け1が成形されたときに
抜け止め4が形成されるように、軸受け基材2の
軸方向に離間して、抜け止め用凹溝が全周にわた
つて設けられている。また、樹脂製軸受け1が成
形されたときに回り止め5が形成されるように軸
受け基材2の内周面軸方向に回り止め用凹溝が設
けられている。そして、樹脂製軸受け1が薄肉で
かつ回り止め5を含む円弧状に形成されるように
図示を省略した成形用型が設けられている。また
この成形用型は、樹脂製軸受け1の両端内縁にお
いて外径方向に拡径されている。
この軸受け基材2と図示を省略した成形用型を
用いて、結晶樹脂例えばナイロン、ポリアセター
ル、ポリエチレン樹脂等を注入し成形する。この
成形により、円弧状薄肉の樹脂製軸受け1がスリ
ツト3を形成して、抜け止め4、回り止め5と一
体成形されるようになつている。
次に本実施例の作用について説明する。第4図
および第5図において軸受け基材2と図示を省略
した成形用型とで形成されたキヤビテイ内に注入
された樹脂は、薄肉円弧状の樹脂軸受部、抜け止
め用凹溝、および回り止め用凹溝に充填される。
そしてこの充填された樹脂は、冷却固化すると
きに、肉厚に比例して収縮する。
すなわち、抜け止め4においては、充填時の厚
さT1からT2に、直径D1からD2に収縮し、また回
り止め5では、充填時の厚さT1からT2に、高さ
H1からH2に収縮する。
また、端部拡径部Aも抜け止め4の肉厚の影響
でA'まで縮径し、樹脂製軸受け1の長さもL2
らL1に収縮する。
しかしながら、樹脂製軸受け1の肉厚を十分薄
くすることにより、その外形D3は殆ど収縮しな
い。例えば、成形用樹脂の材質を比較的成形収縮
の大きいポリアセタールとした場合でも、樹脂製
軸受け1の肉厚を0.5mmとすると、成形後収縮率
を10/1000としても直径で高々10μmmの変化でし
か無い。
一方樹脂製軸受け1の周方向の収縮は第5図に
示すように樹脂製軸受け1は円弧状になつていて
かつスリツト3が形成されているのでその両端は
自由端であり、円弧1から2に収縮する。
このように、外形D3の収縮量を微小にし、円
1から2への収縮を許容し、かつ抜け止め4
にて円弧状の樹脂製軸受け1の両端を結合すると
ともに、回り止め5にて補強することにより、樹
脂製軸受け1の外表面を軸受け基材2の内周面に
密着した状態で軸受け基材2の内周面に樹脂製軸
受け1を成形することが可能になる。また第5図
に示すように回り止め5の肉厚の影響により、樹
脂製軸受け1の内面BがB'のようにくぼみを生
ずるが軸受けとしてはグリス溜りとなつてむしろ
好ましい。
第3図に示すように、ラツクアンドピニオン式
パワステ用ラツク軸6の軸受けとして、この樹脂
製軸受け1を使用した場合に、抜け止め4はラツ
ク軸6の軸心方向の摺動により樹脂製軸受け1が
相手部材2から抜け出ないように拘束し、回り止
め5はラツク軸6の回転により回されないことを
拘束する。そして抜け止め4は樹脂製軸受け1自
体に周方向の強度を与えるものである。なお、第
3図中、7はシリンダーチユーブ、8は環状のオ
イルシール、9は環状スペーサ、10は環状スペ
ーサと樹脂製軸受け1端部とで形成されたグリー
ス溜りである。また樹脂製軸受け1の肉厚を薄く
すると、軸受け面の面圧にラツク軸6(第3図参
照)の摺動速度を掛けた値であるところの限界
PVを向上させ、更にまた熱伝導を良好にして樹
脂製軸受け1自体の変形を防ぎラツク軸6の摺動
を支障無くして、樹脂製軸受け1の軸受けとして
機能を向上せしめる。
(考案の効果) 以上詳述したとうり本考案によれば、薄肉円弧
状の樹脂製軸受け、抜け止め、および、回り止め
の有機的な関係により、軸受基材の内周面に薄肉
の樹脂製の軸受けを一体成形できるようにしたの
で、軸受基材の加工精度は要求されず、アニーリ
ング等の後工程を不要にし、生産性を向上すると
ともに樹脂製軸受けの特性を生かした軸受けを得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す縦断面図、第
2図は第1図のものの横断面図、第3図は第1図
のものをラツク軸の軸受けとして使用した横断面
図、第4図は説明用図であり樹脂製軸受けの収縮
状態を部分拡大して示した横断面図、第5図は説
明用図であり樹脂製軸受けの収縮状態を部分拡大
して示した縦断面図である。 1…樹脂製軸受、2…軸受基材、3…スリツ
ト、4…抜け止め、5…回り止め。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 円筒状の軸受基材の内周面に軸方向に離間して
    抜け止め用凹溝を設けるとともに軸方向に回り止
    め用凹溝を設け、該軸受基材の内周面に前記回り
    止め用凹溝を含む薄肉円弧の樹脂製軸受を一体成
    形したことを特徴とする樹脂製軸受。
JP1022583U 1983-01-27 1983-01-27 樹脂製軸受 Granted JPS59116629U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1022583U JPS59116629U (ja) 1983-01-27 1983-01-27 樹脂製軸受

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1022583U JPS59116629U (ja) 1983-01-27 1983-01-27 樹脂製軸受

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59116629U JPS59116629U (ja) 1984-08-07
JPH0317056Y2 true JPH0317056Y2 (ja) 1991-04-11

Family

ID=30141666

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1022583U Granted JPS59116629U (ja) 1983-01-27 1983-01-27 樹脂製軸受

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0774646B2 (ja) * 1988-12-09 1995-08-09 大日本印刷株式会社 軸受の製造方法
JP2009120027A (ja) * 2007-11-14 2009-06-04 Showa Corp 油圧パワーステアリング装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5630626B2 (ja) * 1972-12-29 1981-07-16

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JPS5630626U (ja) * 1979-08-17 1981-03-25

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