JPH0316605A - 脱気チューブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 く産業上の利用分野〉 この発明は、液体中に溶存残留している気体（溶存ガス
）を脱気する脱気チューブに関するものであり、特に大
径チューブ内に挿入した小径チューブ束の取り替えを自
在としたものである。

く従来の技術〉 溶液中の溶存ガスを除去する方法の一つとして、気体透
過性のある脱気チューブを真空チャンバー内に設置し、
この脱気チューブ内に液体を流すことで液中の溶存ガス
を真空中に除去する方法が用いられており、一般に脱気
性能を向上させるには同材質の場合、脱気チューブの肉
厚を薄くして内径を細くすることが行なわれている。

しかし、溶液の粘度が高くなるに従い上記のような脱気
チューブでは圧力損失が非常に大きくなる。

そこで、高粘度溶液に対応するため、内径を太くし、合
せて内径が太くなったことによるチューブ強度の低下を
防ぐため肉厚を増した脱気チューブを使用している， く発明が解決しようとする課題〉 しかし、内径を太くして肉厚を増した脱気チューブは、
圧力損失を低く押えられるものの、肉厚を増したこと及
び溶液との接触面積の低下などにより脱気効率（脱気の
度合）が低下し、高粘度溶液の完全な脱気を行なうこと
ができないという問題がある。

この発明は、上記−のような問題点を解決するためにな
されたもので、圧力損失を高くすることなく脱気性能を
向上させ、高粘度溶液に対しても確実な脱気が行なえ、
さらに脱気処理液の切り替え時にチューブ内の洗浄が容
易に行なえる脱気チューブを提供することを目的とする
。

〈課題を解決するための手段〉 上記のような課題を解決するため、この発明は気体透過
性のある大径チューブ内に同材質の小径チューブを挿入
し、該大径チューブ内に液体を流す二重管の脱気チュー
ブを形成し、この小径チューブ束の一方を気密性を持た
せて一体化させ、もう一方の端部は一本づつを各々気密
性を持たせて溶着し、小径チューブ束部のみを大径チュ
ーブ内から取り出し及び挿入可能となるように構成した
ものである。

く作用〉 大径チューブと小径チューブで二重管に形成した脱気チ
ューブの大径チューブ内に液体を流し、大径チューブの
外側雰囲気及び内側小径チューブの内部を同時に減圧真
空にすることで、圧力損失が大幅に低下すると同時に液
体との接触面積が増大し、液体が高粘度であっても確実
な脱気が可能になった● 又、小径チューブの片方端部のみを一体化したので、小
径チューブ束を取り出せ、確実に脱気出来るという上記
の効果を損なうことなく脱気処理液の切替え時にはチュ
ーブ内の洗浄が極めて容易に行なえるようになった。

更に、脱気処理液の特性に合わせて脱気特性の異なった
小径チューブ束（脱気チューブ）を選択することも可能
となった。

く実施例〉 以下、この発明の実施例を添付図面の第１図乃至大２図
に基づいて説明する。

第１図に示すように、気体透過性のある大径チューブｌ
内に同材質の小径チューブ２を挿入して二重管の脱気チ
ューブ３を形成し、この脱気チューブ３を複数本平行状
に並べ、各大径チューブ１の両端部を接続部４，４で気
密性を持たせて一体化している。

各小径チューブ２は、大径チューブ１よりも長尺に形成
し、大径チューブｌの両端部から外部′に突出させた両
端部の片方が接続部５で気密性を持たせて一体化され、
もう一方の端部は各小径チューブ２の一本づつを各々気
密性を持たせて溶看している。

脱気チューブ３を収納する真空チャンバー１２は、両端
部に大径チューブｌの接続部４を気密状に固定すると共
に真空室に連通する真空ボンブ接続部ｌ３を備えている
。

真空チャンバー１２の両端に気密状に固定した端部金具
ｌ４に小径チューブ２の接続部５を固定し、真空チャン
バー１２の反対側には端部金具ｌ５を固定する。

被処理液は入り口ｌ６より入り、脱気チューブ３内で脱
気された液が出口１７より排出される。

小径チューブ２は片方の端部において接続部ｌ８により
真空ボンブに接続されている。

そして、小径チューブ２の束は片方の端部一箇所で一体
化されており、大径チューブ１内から小径チューブ２を
束にして引き出せるようになっている。

く効果〉 以上のように二重管とした脱気チューブにより脱気効率
を向上させることができ、更に、この性能を損なうこと
なく小径チューブ束の着脱が容易に行なえるようになっ
たことで、被処理液の切替え時には小径チューブをはず
して洗浄できるので作業性が向上した。

又、脱気被処理液の特性に合わせて脱気特性の異なった
小径チューブ束を選択することも出来るようになった。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明に係る脱気チューブの縦断正面図、
第２図は脱気チューブの縦断面図である． １・・・大径チューブ　　２・・・小径チューブ３・・
・脱気チューブ　　ｌ１・・・真空管ｌ２・・・真空チ
ャンバー １３．　１８・・・真空ボンブ接続部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 気体透過性のある大径チューブ内に同材質の小径チュー
   ブを挿入し、該大径チューブ内に液体を流す二重管の脱
   気チューブを形成し、この小径チューブ束の一方を気密
   性を持たせて一体化させ、もう一方の端部は一本づつを
   各々気密性を持たせて溶着し、小径チューブ束部のみを
   大径チューブ内から着脱自在に挿入可能としたことを特
   徴とする脱気チューブ。