JPH03164628A - 厨房用空調装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、厨房用空調装置に於いて、特に空調装置の収
容配置に関するものである。

〔従来の技術〕

居住建物内で夏季に最も高温となる厨房室に対しては、
調理者を対象とした空調装置のニーズが高まっており、
そのため、調理者に直接冷風を送風するスポット冷房が
用いられるようになって来た。

〔発明が解決しようとする課題〕

併しながら、調理者に直接冷風を送風するスポット冷房
に於いては、空調装置の厨房室内に於ける設置は、一般
に厨房室内の上部に限定される。

そのため、例えば厨房室の上部に設けられている吊戸棚
内に空調装置を設置する場合には、コンパクトにまとめ
られる反面、吊戸棚内のスペースは空調装置によって占
有され、肝心の食器や調味料を収納するスペースが無く
なってしまうという問題があった。

本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、吊戸棚
の近くにあるレンジフード内のデッドスペースを利用す
ることにより、吊戸棚内の必要なスペースを確保したス
ポット冷房の厨房用空調装置を提供することを目的とす
るものである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、上記の目的を達成するために、圧縮機、凝縮
器、減圧装置及び蒸発器を備え、室内と室外を結ぶレン
ジフード内の換気通路に、前記凝縮器或は凝縮器に加え
て前記圧縮機を配設すると共に、前記レンジフードの近
傍に配設された吊戸棚又はこの吊戸棚に設置された箱体
に、前記蒸発器と蒸発器に送風する送風機を収容した構
成とするものである。

〔作用〕

上記の手段によれば、空調装置の中で容積が大きく且つ
作動により発熱する凝縮器、さらには圧縮機が、レンジ
フード内のデッドスペースである換気通路に配設される
ため、発生する熱は冷却されると共に、デッドスペース
内に有効的に収容される。

一方、空調装置中の蒸発器と、この蒸発器に送風する送
風機が、吊戸棚又は吊戸棚に設置された箱体に収容され
るため、吊戸棚内の必要なスペースは確保される。

しかも、本発明ではレンジフードに室内と室外とを結ぶ
換気通路が予め形成されていることに鑑み、この換気通
路内に凝縮器を配設するようにした為、換気通路を最も
効果的に活用できる。換言すれば、凝縮器を室内に配設
したにも拘わらず、その発生熱は換気通路を介して良好
に室外に排気され、熱排出の為の特別な穴等を外壁に設
ける必要はない。

〔実施例〕

以下、本発明の厨房用空調装置を図に示す実施例につい
て説明する。

第１図は、本発明の厨房用空調装置の一実施例を一部透
視して示す斜視図である。

第１図に於いて、１は駆動用のモータを内蔵した密閉型
の圧縮機、２はプレートフィン又はスパインフィン式の
熱交換器よりなる凝縮器、３は圧縮機１と凝縮器２で発
生する熱を厨房室外に排熱する軸流プロペラファンより
なる排熱送風機、４はキャピラリチューブよりなる減圧
装置で、これ等の空調装置の室外機は、レンジフード１
０の換気通路１０ａを形成する上部空間のデッドスペー
スに配設される。

圧縮機１→凝縮器２→減圧装置４→後述の蒸発器５→圧
縮機１の間は、冷媒配管７ａ、７ｂ１７Ｃ及び７ｄによ
って夫々接続され、冷媒回路が形成されている。

１３はレンジフード１０に開設され、レンジフード１０
内に空気を取入れる空気取入口で、１４はレンジフード
１０に開設され、レンジフード１０内の熱を厨房室外に
排熱する排熱口で、排熱口１４は、厨房室の壁に設けら
れた換気扇の換気口（図示せず）に合わせて設置される
。

１１はレンジフード１０の近くにある吊戸棚で、この吊
戸棚１１の下部には、箱体１２が設置されている。

第２図は、第１図のＡ−Ａ断面を示すもので、第２図に
於いて、５はプレートフィン又はスパインフィン式の熱
交換器よりなる蒸発器、６は蒸発器５で冷却された空気
を冷風として送風する冷風送風機で、これ等の空調装置
の室内機は、箱体１２内に配設される。

１５は箱体１２の側面に開設され、箱体１２内に空気を
吸込む空気吸込口で、１６は箱体１２の下面に開設され
、厨房室内の調理者に対して冷風を吹出す冷風吹出口で
ある。

なお、ｌｌａは吊戸棚１１内のスペースを示し、減圧装
置４と蒸発器５及び蒸発器５と圧縮機ｌを接続する冷媒
配管７ｃと７ｄの一部が、このスペースｌｌａ内に配設
されている。

次に、上記の実施例について、その作動を第１図と冷媒
回路を示す第３図に基づいて説明する。

電源スィッチ（図示せず）を投入すると、圧縮機１、排
熱送風機３及び冷風送風機６に通電されて、夫々回転を
始める。

圧縮機１の回転により、圧縮機１から高温高圧のガス冷
媒が吐出され、冷媒配管７ａを通って凝縮器２に送られ
、凝縮器２で凝縮液化してから、冷媒配管７ｂを通って
キャピラリチューブ４に入り、キャピラリチューブ４で
断熱膨張して低温低圧の霧状冷媒となるが、ここまでは
、図に示すレンジフード１０内で行われる。上記の霧状
冷媒はキャピラリチューブ４より冷媒配管７ｃを通って
吊戸棚１１の下部に設置された箱体１２内にある蒸発器
５に入り、蒸発器５で蒸発してガス冷媒となり、冷媒配
管７ｄを通って圧縮機ｌに吸入される。（冷媒の流れを
第３図に矢印で示す）圧縮機１と凝縮器２の作動により
、レンジフード１０内に発生した熱は、排熱送風機３の
回転によって、空気取入口１３からレンジフード１０内
に取入れられた空気で熱交換され、温風となって排熱口
１４から厨房室外に排出される。一方、冷風送風機６の
回転によって、空気吸込口Ｉ５から箱体１２内に吸込ま
れた空気は、蒸発器５で熱交換され、冷風となって箱体
１２の下面にある冷風吹出口１６より調理者の周辺に吹
出され、調理者に対するスポット冷房が行われる。

次に、本実施例では、レンジフード１０内の換気通路１
０ａとして、室内に開設した空気取入口１３より室内の
空気を取入れ、室外に開設した排熱口１４より室外に排
熱する経路によったが、空気取入口１３については、第
４図に示すように天井裏、或は第５図に示すように室外
に開設しても良く、一方、排熱口１４についても、第６
図に示すように天井裏、或は第７図に示すように室内に
開設しても良い。

また、本実施例では、レンジフード１０内（７）１０気
通路１０ａに、圧縮機１と凝縮器２と排熱送風機３とを
配設したが、必要に応じて、圧縮機１はレンジフード１
０外に配設しても良く、且つ排熱送風機３の代りに既存
の換気扇を用いるようにしても良い。

なお、本実施例では、蒸発器５と冷風送風機６を収容す
る箱体１２を吊戸棚１１の下部に設置したが、吊戸棚１
１の側部に設置しても良く、さらには、第８図に示すよ
うに、箱体１２の代りに、吊戸棚１１の例えば下部のス
ペースを利用して、ここに蒸発器５と冷風送風機６を収
容しても良い。

また、本実施例では、減圧装置４としてキャピラリチュ
ーブを用いたが、キャピラリチューブに代えて、通常の
定圧膨張弁を用いても良い。

〔発明の効果〕

本発明は、以上説明したように構成されているので、吊
戸棚内に食器や調味料を収容するための必要スペースは
確保され、且つ調理者にとってはスポット冷房による効
果的な冷涼感が得られる。

しかも、本発明では、レンジフードの換気通路途中に凝
縮器を配置する構４造としたことに伴い、凝縮器を室内
に配設するに伴い要求される排気孔をレンジフードの換
気通路と共用でき、従って、空調装置の取付工事が容易
となるという優れた効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の厨房用空調装置の一実施例を一部透視
して示す斜視図、第２図は第１図のＡＡ線に沿った断面
図、第３図は作動説明のための冷媒回路図、第４図〜第
７図はレンジフードの空気取入口と排熱口に関する他の
実施例を示す断面図、第８図は吊戸棚内の配置に関する
他の実施例を一部透視して示す斜視図である。 １・・・圧縮機、２・・・凝縮器、５・・・蒸発器、６
・・・送風機、１０・・・レンジフード、１０ａ・・・
換気通路。 １１・・・吊戸棚、１２・・・箱体。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）圧縮機、凝縮器、減圧装置及び蒸発器を備え、室
   内と室外を結ぶレンジフード内の換気通路に、前記凝縮
   器を配設したことを特徴とする厨房用空調装置。
2. （２）前記換気通路に、前記凝縮器に加え前記圧縮機を
   配設したことを特徴とする厨房用空調装置。
3. （３）前記レンジフードの近傍に収納箱体を配設し、こ
   の収納箱体内に前記蒸発器とこの蒸発器に送風する送風
   機を収容したことを特徴とする請求項１又は２記載の厨
   房用空調装置。
4. （４）前記収納箱体は、前記レンジフード近傍に配設さ
   れた吊戸棚又はこの吊戸棚に設置された箱体であること
   を特徴とする請求項３記載の厨房用空調装置。