JPH0316108Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、２つのテープレコーダーが組込まれ
ているテープレコーダーの電動機制御回路に関す
る。

テープレコーダーは、一般に再生動作時磁気テ
ープが終了すると自動的に停止状態に切換える所
謂自動停止装置を備えている。また最近では２つ
のテープレコーダーが一体的に組込まれたテープ
レコーダーが普及しつつあり、斯かるテープレコ
ーダーでは２つのテープレコーダーを連続して再
生する機能即ち連続再生機能が要求される。

本考案は上述した自動停止装置を利用して連続
再生動作を行なうようにした電動機制御回路を提
供しようとするものであり、以下図示した実施例
を参照して詳細に説明する。図において、１は第
１テープレコーダーの磁気テープを走行駆動せし
める第１電動機、２は該第１電動機１がコレクタ
負荷として接続されている第１制御トランジスタ
ーであり、そのエミツタは電源に接続されている
と共にベースは抵抗３を介して電源に接続されて
いる。４は第２テープレコーダーの磁気テープを
走行駆動せしめる第２電動機、５は該第２電動機
４がコレクタ負荷として接続されている第２制御
トランジスターであり、そのエミツタは電源に接
続されていると共にベースは抵抗６を介して電源
に接続されている。７は第１テープレコーダーの
再生操作が行なわれると閉成される第１スイツチ
であり、自動停止装置の動きにより第１テープレ
コーダーが停止状態に切換えられると開放される
ように構成されている。また、前記第１スイツチ
７は第１バイアス抵抗８と共に前記第１制御トラ
ンジスター２のベースと第２制御トランジスター
５のコレクタとの間に接続されている。９は第２
テープレコーダーの再生操作が行なわれると閉成
される第２スイツチであり、自動停止装置の働き
により第２テープレコーダーが停止状態に切換え
られると開放されるように構成されている。ま
た、前記第２スイツチ９は第２バイアス抵抗１０
と共に前記第２制御トランジスター５のベースと
第１制御トランジスター２のコレクタとの間に接
続されている。斯かる回路において、第１制御ト
ランジスター２及び第２制御トランジスター５の
ベース電流は夫々第２電動機４及び第１電動機１
を通して流れるように構成されている。

以上の如く本考案は構成されており、次に動作
について説明する。第１テープレコーダー及び第
２テープレコーダーが共に停止状態にあるときに
は第１スイツチ７及び第２スイツチ９が開放状態
にあるため、第１制御トランジスター２及び第２
制御トランジスター５は共に非導通状態にある。
斯かる状態にあるときに第１テープレコーダーの
再生操作をすると駆動機構が再生状態になると共
に第１スイツチ７が閉成される。該第１スイツチ
７が閉成されると第１バイアス抵抗８、第１スイ
ツチ７及び第２電動機４を通して第１制御トラン
ジスター２のベース電流が流れ、該第１制御トラ
ンジスター２は導通状態になる。その結果該第１
制御トランジスター２のエミツタ・コレクタ路を
通して第１電動機１に駆動電流が流れ、該第１電
動機１は第１テープレコーダーの磁気テープを走
行駆動せしめる状態になり、第１テープレコーダ
ーの再生動作状態が構成される。また斯かる再生
動作状態では第２電動機４に第１制御トランジス
ター２のベース電流が流れるが、その電流は微少
であるため該第２電動機４は回転することはな
い。このように第１テープレコーダーの再生動作
は行なわれるが、停止状態にあるときに第２テー
プレコーダーの再生操作を行なうと第２スイツチ
９が閉成されて第２制御トランジスター５が導通
し第２電動機４に駆動電流を供給する状態になる
結果第２テープレコーダーの再生動作状態が構成
される。

以上の如く第１テープレコーダー及び第２テー
プレコーダーの再生動作を独立して行なう場合の
動作は行なわれるが、次に連続再生動作について
説明する。まず、第１テープレコーダーの再生動
作を行なつた後第２テープレコーダーの再生動作
を連続して行なう場合について説明する。斯かる
動作を行なうための操作は、第１テープレコーダ
ーの再生操作を行なつた後第２テープレコーダー
の再生操作を行なうことによつて行なわれる。第
１テープレコーダーの再生操作を行なうと前述し
たように第１スイツチ７が閉成されることにより
第１電動機１が回転動作状態になり、第１テープ
レコーダーの再生動作状態が構成される。第１テ
ープレコーダーが再生動作状態にあるときに第２
テープレコーダーの再生操作を行なうと前述した
ように第２スイツチ９が閉成されるが、斯かる状
態では第１制御トランジスター２のコレクタ電位
は高電位にあるため第２制御トランジスター５は
逆バイアスされて非導通状態にある。従つて第２
電動機４は回転することはなく、第２テープレコ
ーダーの磁気テープは走行駆動せしめられること
はない。斯かる状態のままで第１テープレコーダ
ーの再生動作が行なわれるが、磁気テープが終了
すると自動停止装置の働きによつて第１テープレ
コーダーは停止状態に復帰せしめられる。第１テ
ープレコーダーが停止状態に復帰すると第１スイ
ツチ７が開放されるため、第１制御トランジスタ
ー２が非導通状態に反転し第１電動機１は回転を
停止する。前記第１制御トランジスター２が非導
通状態に反転すると第２バイアス抵抗１０、第２
スイツチ９及び第１電動機１を通して第２制御ト
ランジスター５のベース電流が流れ、該第２制御
トランジスター５が導通状態に反転する結果、第
２電動機４が回転を開始し第２テープレコーダー
の再生動作状態が構成されることになる。そし
て、第２テープレコーダーの再生動作が行なわれ
磁気テープが終了すると自動停止装置の働きによ
つて第２テープレコーダーは停止状態に復帰せし
められる。このように第１テープレコーダーから
第２テープレコーダーへの連続再生動作は行なわ
れるが、第２テープレコーダーから第１テープレ
コーダーへの連続再生動作は、第２テープレコー
ダーの再生操作を行なつた後第１テープレコーダ
ーの再生操作を行なえば前述した動作と同様の動
作によつて行なわれるのでその説明は省略する。

尚、本実施例では各テープレコーダーの再生状
態において閉成される各スイツチを第１制御トラ
ンジスターと第２制御トランジスターとの間に接
続するようにしたが、トランジスター等のスイツ
チング素子を第１制御トランジスターと第２制御
トランジスターとの間に接続することによつて構
成することも出来る。

以上説明したように本考案は、各テープレコー
ダーが備えている自動停止装置によりテープレコ
ーダーが停止状態に復帰せしめられると開放され
るスイツチの開閉動作を利用することによつて電
動機の動作を制御するようにしたので、構成が簡
潔になるという利点を有している。

【図面の簡単な説明】

図示した回路は、本考案の電動機制御回路の一
実施例である。 主な図番の説明、１……第１電動機、２……第
１制御トランジスター、４……第２電動機、５…
…第２制御トランジスター、７……第１スイツ
チ、９……第２スイツチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 再生動作時磁気テープの終了を検出することに
   よりテープレコーダーを停止状態に切換える自動
   停止装置を各々備えた第１テープレコーダー及び
   第２テープレコーダーが組込まれているテープレ
   コーダーにおいて、第１テープレコーダーが再生
   状態にあるとき閉成される第１スイツチと、第２
   テープレコーダーが再生状態にあるとき閉成され
   る第２スイツチと、第１テープレコーダーの磁気
   テープを走行駆動せしめる第１電動機がコレクタ
   負荷として接続された第１制御トランジスター
   と、第２テープレコーダーの磁気テープを走行駆
   動せしめる第２電動機がコレクタ負荷として接続
   された第２制御トランジスターとより成り、前記
   第１制御トランジスターのベースと第２制御トラ
   ンジスターのコレクタとを前記第１スイツチを介
   して接続すると共に前記第２制御トランジスター
   のベースと第１制御トランジスターのコレクタと
   を前記第２スイツチを介して接続したことを特徴
   とするテープレコーダーの電動機制御回路。