JPH03159839A

JPH03159839A - シートベルトのショルダーベルト位置調整装置

Info

Publication number: JPH03159839A
Application number: JP1297974A
Authority: JP
Inventors: Hideaki Yano; 秀明矢野; Misao Kamiyama; 加美山　操
Original assignee: Takata Corp
Current assignee: Takata Corp
Priority date: 1989-11-16
Filing date: 1989-11-16
Publication date: 1991-07-09
Also published as: GB9024417D0; GB2237977B; GB2237977A; US5125686A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、自動車等の座席に着座する乗員の保護拘束に
用いるシートベルト装置に関し、特にシートベルトのシ
ョルダーベルト位置調整装置に関する。

［従来の技術］一般の自動車等には、衝突等の緊急時に乗員を座席に拘
束することで保護するシートベルトが設けられている。

このようなシートベルトによって乗員の身体を拘束する
場合には、瞬間的に生じる体重の数十倍の荷重に耐える
ために、人体の拘束部位は強度的に高い部分である必要
がある。このため、通常ラップベルトは確実に腰骨にか
かり、ショルダーベルトは肩の関節と首の中間にあるこ
とが好ましい。

ところで、拘束刻象となる乗員は子供から大人までとそ
の個体の寸法差が著しく、更に座席の移動調整も各人毎
に異なる。

そこで、このような問題に対処するため、ショルダーベ
ルトのべルトアンカ位置調整によって各乗員毎に好まし
い拘束状態を得るシートベルトのショルダーベルト位置
調整装置が従来より提案されている。

このような従来のシートベルトのショルダーベルト位置
調整装置として、第６図（ａ）、（ｂ）及び第７図に示
すものがある。

同図に示すシートベルトのショルダーベルト位置調整装
置１は、自動車のセンタービラ−８に取り付けられる略
コ字状からなる取付部材２と、この取付部材２の両折曲
片２ａ、２ｂ間に回動自在に取り付けられた螺子部材（
スクリュシャフト）３と、該螺子部材３に螺合しており
、螺子部材３の回転によりガイトレール２ｄ，２ｄに案
内されて図中矢印Ａ方向に移動されるアンカ支持ブロッ
ク４とを備えたものである。なお、第６図中５は第７図
に示すショルダーベルト７を遊挿保持するベルトアンカ
６を取り付ける取付孔である。

以上の構成を備えたシートベルトのショルダーベルト位
置調整装置１では、アンカ支持ブロック４は螺子部材３
の雌螺子面に螺合する雌螺子面を有したものであり、螺
子部材３の回転に伴ってアンカ支持ブロック４がガイド
レール２ｄ，２ｄに沿って移動する。

［発明が解決しようとする課題］上記のショルダーベルト位置調整装置においては、アン
カ支持ブロック４が螺子部材３の回転に伴って滑らかに
移動しつるようにするために、螺子部材３及びアンカ支
持ブロック４の螺子面にグリース等の潤滑剤を塗付して
おくことが考えられる。ところが、この螺子面に塗付し
た潤滑剤がショルダーベルト７に付着し、さらに乗員の
衣服に付着するおそれがあるので、グリース等の付着性
潤滑物質の使用は極力回避するのが好ましい。

また、上記のショルダーベルト位置調整装置は螺子部材
３がセンタービラ−８内に収納されるようにして車体に
取り付けられる。このため、ショルダーベルト位置調整
装置を車体に取り付けた後では螺子部材３及びアンカ支
持ブロック４の螺子面にグリース等の潤滑剤を供給でき
ない。このため、潤滑性物質を袖給することが不要な潤
滑機構の提供が期待される。

［課題を解決するための千段コ本発明は、螺子部材の回転によりアンカ支持ブロックを
螺進させるようにしたシートベルトのショルダーベルト
位置調整装置において、螺子部材の螺子面及びアンカ支
持ブロックの螺子面の少なくとも一方の螺子面に固体潤
滑材の表面層を形成したものである。

本発明において、固体潤滑材としては二硫化モリブデン
、フッ素樹脂、グラファイトなと各種のものを用いるこ
とができる。また、この固体潤滑材の表面層は、螺子部
材及びアンカ支持ブロックの双方の螺子面に形成するの
が好適である。

［作用コかかる本発明のシートベルトのショルダーベルト位置調
整装置にあっては、固体潤滑材の潤滑作用によりアンカ
支持ブロックが螺子部材に沿ってきわめて滑らかに螺進
する。

この固体潤滑材の表面層はグリース等と異なりショルダ
ーベルト等への付着性を有しておらず、乗員の衣服を汚
すおそれも全くない。また、この固体潤滑材は長期間に
わたって潤滑作用を発揮するものであり、シートベルト
のショルダーベルト位置調整装置が車体のセンタービラ
ー内などに収納設置された場合でも、保守管理を行うこ
となく長期間にわたってアンカ支持ブロックの円滑な滑
動が保障される。

［実施例］第１図（ａ）は本発明の実施例に係るシートベルトのシ
ョルダーベルト位置調整装置の螺子部材３とアンカ支持
ブロック４との係合状態を示す拡大断面図であり、螺子
部材３の螺子面及びアンカ支持ブロック４の螺子面の双
方にそれぞれ固体潤滑材の表面層３ａ、４ａが形成され
ている。かかる表面層３ａ、４ａの潤滑作用によりアン
カ支持ブロック４は螺子部材３の回転に伴って極めて滑
らかに螺進する。

また、表面層３ａ、４ａは固体潤滑材を含む塗料によっ
て形成された塗膜とすることが好ましい。

なお、シートベルトのショルダーベルト位置調整装置の
全体構成は第６、７図と同様であるので、説明を省略す
る。ただし、本発明は第６、７図に示したもの以外の各
種のシートベルトのショルダーベルト位置調整装置の潤
滑機構に適用できることはいうまでもない。

次に、本発明を適用するのにきわめて好適であるシート
ベルトのショルダーベルト位置調整装置について説明す
る。このきわめて好適なシートベルトのショルダーベル
ト位置調整装置は、ショルダーベルトが遊挿されるベル
トアンカと、ベルトアンカが支持されたアンカ支持ブロ
ックと、このアンカ支持ブロックを摺動可能に保持する
ガイドレールと、このガイドレールの長手方向に沿って
設けられると共に、前記アンカ支持部材が螺合している
直線状の螺子部材（スクリュシャフト）とを備え、螺子
部材の回転に伴ってアンカ支持ブロックがガイドレール
に沿って移動するシートベルトのショルダーベルト位置
調整装置において、螺子部材の上端部をガイドレールに
釣支したものであるが、まずかかるシートベルトのショ
ルダーベルト位置調整装置が創案されるに至った技術背
景について説明する。

一般に、車両衝突等の緊急時にはショルダーベルトに大
きな力が作用するが、第６、７図の従来装置においては
、この力はアンカ６、アンカ支持ブロック４を介して螺
子部材３が直接負担するようになっている。

このため従来はこのような力を想定し、これに耐え得る
ように大径で高強度の得る螺子部材３を用いた結果、位
置調整装置の小型化を図ることができないという問題が
あった。

そこで、この好適な態様に係るシートベルトのショルダ
ーベルト位置調整装置は、螺子部材の上端部をガイドレ
ールに釣支することにより、ショルダーベルトを介して
ベルトアンカに加わる力のうち、水平方向成分（ｘ，ｙ
方向成分）は、ガイドレールに対する曲げ荷重としてガ
イドレールが負担し、垂直方向成分（２方向成分）は、
螺子部材に対する引張荷重として螺子部材が負担するよ
うにしたものである。この結果、個々の部材の機械的強
度を低く設定することが可能となて、小型化を達成する
ことができる。

また、螺子部材には曲げ荷重がかからないので、螺子部
材が折損することがなく、装置全体としての信頼性を高
めることができる。

以下、好適な態様について図面を参照して説明する。

第１図（ｂ）乃至（ｄ）はこの態様に係るシートベルト
のショルダーベルト位置調整装置を示すそれぞれ上面図
、一部断面を含む正面図、Ａ−Ａ断面図である。

同図に示すシートベルトのショルダーベルト位置調整装
置９は、ベルトアンカ２０を支持するアンカ支持部材（
以下「スライダ」という。）１０と、このスライダ１０
を摺動可能に保持するガイドレール１１と、このガイド
レール１１に両端部が回転自在に取り付けられ、その上
端部（第１図（ｂ）〜（ｄ）の上方向）でガイドレール
に釣支された螺子部材１２と、この螺子部材１２に螺合
されると共に突出部１３ａが前記スライダに遊嵌され、
前記螺子部材１２の回転に伴ってスライダ１０と共にガ
イドレール１１に沿って移動する移動部材１３とを備え
たものである。なお、この移動部材１３とスライダ１０
とによりアンカ支持ブロックが形成されている。

上記構成では、ショルダーベルト（図示しない）を介し
てベルトアンカ２０に加えられる力のうち、図示Ｘ，Ｙ
方内分力（水平方向分力）はガイドレール１１に分担さ
せ、図示Ｚ方内分力（垂直方向分力）はスライダ１０を
介して螺子部材１２に分担させるようにしている。なお
、図中１９、１８はスライダ１０の上下端位置を検出す
る検出スイッチである。

前記ガイドレール１１は、本実施例では自動車のセンタ
ービラーの形状に対応させて湾曲形成されたもので、両
端部１１ａ，ｌｌｂにはセンタービラーに取り付けるた
めのボルト挿通孔１４、１５がそれぞれ穿設されている
。また、この両端部１１ａ，ｆｉｂ間の両側端部には、
スライダ１０を保持しつつ摺動自在にガイドずるガイド
片１１ｃ，ｌｉｅが形成されている。また、その両端郎
１１ａ、ｆｉｂの近傍には、螺子部材１２の両端部を回
転可能に取り付ける取付部材１６、１７が設けられてい
る。

前記取付部材１６は、螺子部材１２の下端部１２ａを取
付支持するもので、正面から見た形状が略下向きのコ字
状であり、その水平な上辺に螺子部材１２の下端部１２
ａを挿入ずる挿入孔１６ａが形成されている。また、こ
の取｛−１部材１６は、螺子部材１２の折損強度以下で
変形又は破損する脆弱構造であって、その変形又は破損
により螺子部材１２の下端部１２ａを開放する構造とな
っている。

前記取付部材１７は、螺子部材１２の上端部１２ｂを取
付支持するもので、螺子部材１２の上端部１２ｂを釣支
する孔１７ａを備えた強固な構成となっている。また、
上記取付部材１６とは異なり螺子郎材１２に加わる図示
Ｚ方内分力を分担している。

前記螺子部材１２は、前記取付部材１６、１７間におい
て、ガイドレール１１とほぼ平行に配置されており、上
端郎１２ｂには前記孔１７ａに釣支される鍔部１２ｃが
形成されている。また、下端部１２ａには、図示しない
モータの駆動力を伝達する伝動ワイヤ２１が連結されて
いる。

第２図（ａ）乃至（Ｃ）はスライダ１０の上面図、断面
図、Ｂ−Ｂ端面図である。

図示スライダ１０は、その断面が略コ字状からなるもの
で、両側部にはガイドレール１１のガイド片ｌｉｅ，ｌ
ｉｅを摺動自在に挟持ずる挟持部１０ａ，１０ａが形成
され、図示上面にはベルトアンカ２０を螺合する雌螺子
部１０ｂを中心に形成された円柱状からなるアンカ支持
部１０ｃ及び詳細を後述する移動部材１３の突出部１３
ａが遊嵌される四角形状の切欠部１０ｄが形成されてい
る。

第３図（ａ）、（ｂ）は移動部材１３の縦断面図、ｆ？
ＩＩ１面図である。

図示移動部材１３は、前記スライダ１０の図示１１上面に形成された切欠部１０ｄに遊嵌されるほぼ四角柱
状の突出郎１３ａと、前記螺子部材１２に螺合される雌
螺子部１３ｂとを備えたものである。該移動部材１３は
、突出部１３ａが切欠部１０ｄに係合して螺子郎材１２
の軸心回りへの回転が阻止されているので、螺子部材１
２の回転によりガイドレール１１に沿って上下方向に移
動される。

ところで、上記切欠部１０ｄと突出部１３ａとが遊嵌さ
れているので、移動部材１３が螺子部材１２に沿って直
線的に移動するときに、スライダ１０は湾曲したガイド
レール１１に沿って移動できる。

次に、以上の構成を備えたシートベルトのショルダーベ
ルト位置調整装置の作用について、主に第４図及び第５
図を参照して説明する。

第４図（ａ）は移動部材１３及びスライダ１ｏが螺子部
材１２の上端部１２ｂ側にある場合を示すものである。

この状態で図示しないモータにより伝動ワイヤ２１を介
して螺子部材１２が正方向１２に回転されると、移動部材１３は螺子部材１２に沿って
直線的に移動される。このとき、スライダ１０は湾曲さ
れたガイドレール１１に沿って移動部材１３と共に移動
される。また、螺子部材１２が逆回転されれば、前述と
同様にして移動部材１３及びスライダ１０は上端部１２
ｂ側に移動する。この移動に際し、突出部１３ａが切欠
部１０ｄに遊嵌しているので、スライダ１０は移動部材
１３に対し水平方向に接離移動自在であると共に、矢印
Ｃの如くその姿勢を回動させ得る。

ベルトアンカ２０に遊嵌されたショルダーベルト２２を
介してベルトアンカ２０に力Ｆが作用した場合について
、第５図を参照して説明する。

力Ｆは、螺子部材１２と平行な前述した２方向（垂直方
向）分力ｆ２とこれと直角なＸ，Ｙ方向（水平方向）分
力ｆ　ｘｙとの合成力である。

ショルダーベル１・２２に作用する力のうちＸＹ方向分
力ｆ　ｘｙはスライダ１０及びガイドレール１１で負担
されるか、スライダ１０は移動部材１３と遊嵌されてい
るため、このＸ．Ｙ方内分力ｆＸｙは移動部材１３及び
螺子部材１２にはかからない。

Ｚ方向においては、スライダ１０は移動部材１３に係止
されているだけであり、このＺ方内分力ｆ２はスライダ
１０及びガイドレール１１では負担されず、移動部材１
３及び上端部１２ｂで釣支された螺子部材１２で負担す
ることになる。

従って、螺子部材１２には引張応力のみが作用し曲げ応
力が作用しないことになる。この結果、螺子部材１２と
して従来に比較して小径のものを用いることができる。

かつ折損のおそれがない。従って、本装置全体を小型化
することができる。

ところで、前記Ｘ，Ｙ方内分力ｆう，がガイドレール１
１の曲げ強度（塑性変形強度）以上の値となった場合に
は、該ガイドレール１１はＸ，Ｙ方内分力ｆｘｙに応し
て弓状に変形し、螺子部材１２に折曲力が作用する。木
実施例ではこの場合を想定し、取付部利１６を、螺子部
材１２の折損強度以下で変形又は破損する脆弱構造とし
てその変形又は破損により螺子部材１２の下端１２ａを
開放する構造としているので、螺子部材１２に当該開放
力以上の折助力が作用することがない。

ざらじ、本実施例ではガイドレール１１をセンターピラ
一〇形状に密着対応させて湾曲して形成でき、これによ
り小型化に寄与することができる。

このように構成された位置調整装置でも、移動部材１３
の雌螺子面と螺子部材１２の雄螺子面に固体潤滑材の表
面層を形成することにより、スライダ１０をガイドレー
ル】１に沿って滑らかに動作させることができる。

［発明の効果］以上詳述した通り、本発明によれば、アンヵ支持部材が
、螺子軸に沿ってきわめて滑らかに移動される。このた
め、ショルダーベルトの位置調節を円滑に行なえると共
に、この位置調節時の作動音も著しく低減され、車両室
内の快適さが向上される。

【図面の簡単な説明】

１５第１図（ａ）は実施例に用いられる螺子部材及びアンカ
支持部材の要部断面図である。第１図（ｂ）乃至（ｄ）
は一実施例としてのシートベルトのショルダーベルト位
置調整装置を示すそれぞれ上面図、一部断面を含む正面
図、Ａ−Ａ断面図、第２図（ａ）乃至（Ｃ）はスライダ
の上面図、断面図、Ｂ−Ｂ端面図、第３図（ａ）、（ｂ
）は移動部材の縦断面図、側面図、第４図（ａ）、（ｂ
）はスライダ及び移動部材の動作説明図、第５図はショ
ルダーベルトから加えられる力の作用説明図、第６図（
ａ）、（ｂ）は従来のシートベルトのショルダーベルト
位置調整装置の正面図、側面図、第７図はシートベルト
のショルダーベルト位置調整装置の車体への取り付け状
態を示す説明図である。２ｄ・・・ガイドレール、　３・・・螺子部材、３ａ・
・・表面層、４・・・アンカ支持ブロック、４ａ・・・表面層、　　　　　６・・・ベルトアンカ、
１６７・・・ショルダーベルト、８・・・センタービラー１
０・・・アンカ支持部材（スライダ）、１１・・・ガイ
ドレール、　　１２・・・螺子部材、１３・・・移動部
材、　　　　２０・・・ベルトアンカ、２２・・・ショ
ルダーベルト。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）ショルダーベルトが遊挿されるベルトアンカと、
ベルトアンカが支持されたアンカ支持ブロックと、この
アンカ支持ブロックを摺動可能に保持するガイドレール
と、このガイドレールの長手方向に沿って設けられると
共に、前記アンカ支持ブロックが螺合している直線状の
螺子部材とを備え、螺子部材の回転に伴ってアンカ支持
ブロックがガイドレールに沿って移動するシートベルト
のショルダーベルト位置調整装置において、前記螺子部
材及びアンカ支持ブロックの少なくとも一方の螺子面に
固体潤滑材の表面層が設けられていることを特徴とする
シートベルトのショルダーベルト位置調整装置。