JPH03157264A - 列車運行管理システム用制御装置の構成方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は列車の運行管理システムに係り、特に監視制御
処理を行う制御装置の構成方式に関する。

（従来の技術） 従来の列車運行管理システムにおける制御装置は各種の
構成形態をとる計算機システムとして実現されてきたが
、次のような問題点があった。

列車運行管理システムは基本的に列車の運行を監視し、
その進路を自動的に制御する機能を持つものであるため
、路線の延伸、駅の配線変更が発生すると当然それに合
わせて１機能の拡張・変更が必要となる。また、近年で
は鉄道をとりまく社会環境の変化に応じて旅客への案内
サービスや列車群の最適制御などの付加機能への要求が
強まってきている。しかしながら、従来の列車運行管理
システムの制御装置では、−度構築したシステムの機能
を拡張・変更・追加することは多大の労力を要するもの
であった。すなわち、機能を実現する制御装置内のプロ
グラムモジュール、データといったシステム要素が互い
に独立しておらず、また、システム要素の動作が集中管
理機構の規定に従うため、機能の拡張・変更・追加は関
連するシステム要素や集中管理機構へも影響を及ぼす大
きな改造となってしまうためである。

一方、このような機能の拡張・追加を行ったり、列車運
転密度が増加した場合などには制御装置の処理能力を増
強する必要があるが、従来の制御装置では必要に応じた
処理能力の増強を実現することは難しく、制御装置の更
新を行うか、あるいは当初より余裕を見込んだ処理能力
を持つ制御装置を導入する外なかった。

（発明が解決しようとする課題） このように、従来の列車運行管理システムが用いている
制御装置は、機能の拡張・変更・追加や処理能力の増強
の要求に対して柔軟に対応することはできなかった。

本発明は、列車運行管理システムにおける制御装置のソ
フトウェア、ハードウェアの柔軟性を向上させ１機能の
拡張・変更・追加への容易な対応や、負荷に応じた処理
能力の実現により、経済的にシステムの構築や改造を可
叱とすることを目的とする。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） 以下、本発明を図面に基づいて説明する。

第１図は本発明の基本概念を示す図である。

本発明の目的を達成するため、複数の計算機１には、公
知のオブジェクトモデルを採用した自己の処理に必要な
データを内包し、自律動作可能なアプリケーションプロ
グラムとしてのオブジェクト２ａ、　２ｂ、・・・と、
個々の計算機のプロセッサやメモリの管理と計算機間通
信装置４を介してオブジェク１−間で交換されるメツセ
ージの送受信処理などを行うローカル管理部３が実装さ
れている。これらの計算機１は、各計算機に分散配置さ
れるオブジェクト２ａ、　２ｂ、・・・間の通信を実現
する計算機間通信装置４と、列車運行管理システムとし
ての監視制御情報を入出力する監視制御情報通信装置５
により結合され、制御装置を構成する。

（作　用） 計算機１に入力される監視情報は監視制御情報通信装置
５より情報の入力を担当するオブジェクト２に渡される
。入力担当オブジェクト２は情報の内容を解析し、その
結果を自己の存在する計算機１内の他のオブジェクト２
はもとより、他の計算機１に存在している全てのオブジ
ェクト２に対してもローカル管理部３と計算機間通信装
置４を介して放送する。情報を受信したオブジェクト２
はその内容を解析し、自分が処理すべきものであった場
合には処理を実行し、その結果を他の全てのオブジェク
ト２に対して放送する。この処理の実行に当り、オブジ
ェクト２は他のオブジェクト２内のデータを参照に行く
ようなことはなく、あくまでも自己の内包するデータに
よってのみ処理を行なう。もちろん、計算機１上にはオ
ブジェクト２が参照するデータファイルのようなものは
存在しない。このように、各オブジェクト２が自己の処
理すべき事柄であることを判断し、処理の実行結果を全
ての他のオブジェクトに放送することにより、各オブジ
ェクト２間の協力により、機能が実現される。ここで、
オブジェクト２の負荷管理、同時実行制御、故障管理な
どのグローバルな動作管理を集中的に行なう管理機構は
存在せず、これらの機能は個々のオブジェクト２の中に
分散して実装し、オブジェクト２間の協調により実現し
ている。このようにオブジェクト２間の協力・協調によ
り実現された機能からの出力は最終的に出力相当のオブ
ジェクト２から監視制御情報通信装置５に渡される。

情報の入力から出力までの処理に当っては、１つずつオ
ブジェクトが起動されるとは限らず、１つの入力情報に
対して複数のオブジェクトが起動して複数の機能を実現
することが可能であり、オブジェクトの配置を複数の計
算機上に理想的に行えば、計算機の台数にほぼ比例した
処理能力を持つ制御装置が実現される。

（実施例） 第２図は本発明の一実施例に係る列車運行管理システム
における制御装置の構成方式のブロック図である。

６は列車運行管理システムのマンマシンインターフェー
ス装置、７はセンターと駅を結んで監視制御情報のやり
とりを行う長距離通信装置、８はその伝送路、９は駅の
連動装置である。

かかる構成において１図３に示す駅に在線する列車に対
する進路制御の方法を示す。

図３において１００は対象となる駅、１１０〜１３０は
１つまたは２つ以上の軌道回路をまとめて列車追跡の単
位とした″区間”　、１４０は出発信号機、１５０は対
象となる列車である。

図２の計算機１上にはこれらの駅１区間、列車に対応す
る機能を持つオブジェクトが実装されている。２００は
監視制御情報をとり込み全オブジェクトへ放送する入力
オブジェクト、２０１は各オブジェクトからの出力情報
を監視制御情報通信装置へ出力する出力オブジェクト、
２１０は［００における信号機制御機能を持つ駅オブジ
ェクト、２１１〜２１３はそれぞれ区間１１０〜１３０
に対応し１列車の在線情報を管理する区間オブジェクト
、１２５は列車１５０に対応するダイヤ情報を持つ列車
オブジェクトである。

駅１００における区間１１０に含まれる軌道回路に列車
が在線する情報を入力オブジェクト２００が受け、全オ
ブジェクトに放送すると、区間オブジェクト２１１は１
区間に列車が進入、到着したことを検知し、全オブジェ
クトに放送する６列車オブジェク１〜２１５はこの情報
によって自列車が発生したことを検知し、自分の出発進
路に対応する出発信号機１４０を制御する時刻になった
時、制御要求を全オブジェクトに対して放送する。駅オ
ブジェクト２１０はこれを受けて自駅内の出発信号機で
ある１４０の状態を調べ制御可能であればその制御出力
を全オブジェクトへ放送する。これを受けて出力オブジ
ェクト２０１は監視制御情報通信装置５へ該当する出力
を行い、一連の制御処理が完了する。

以上のように本実施例によれば、機能の実行が個々に独
立し、自律的な動作が可能であるオブジェクト群の協力
・協調によって実現されるため、機能の拡張・変更にも
該当のオブジェクトを変更するのみで対応が可能となる
。また１機能の追加に関しても基本的に新規のオブジェ
クトを追加するのみで対応できるため、機能の改変に対
する対応が従来と比較して非常に容易になる。

第４図は本発明に係る他の実施例のブロック図である。

第２図とは実装されるオブジェクトの内容は同一である
が、計算機１の台数が増加し、オブジェク１〜の配置が
異なっている。各オブジェクトは並列動作が可能である
ため、第２図の構成よりも全体的な処理能力が向上する
効果が期待できる。

〔発明の効果〕

以上のように本発明によれば、列車運行管理システムに
おける制御装置の機能の拡張・変更・追加や処理能力の
増強への要求へも柔軟に対応できるようになる。

【図面の簡単な説明】

梶１図は本発明の基本概念図、第２図は実施例に係る制
御装置の構成ブロック図、第３図は列車運行管理システ
ムにおける制御対象例、第４図は他の実施例に係る制御
装置の構成ブロック図である。 １・・計算機　　　　　　　２８〜２ｊ・・・オブジェ
クト３・・・ローカル管理部　　　４・・・計算機間通
指装置５・・監視制御情報通信装置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 列車の運行を監視制御する列車運行管理システム用制御
   装置において、複数の計算機と、計算機でプログラムの
   通信と可能とする計算機間通信装置と、監視制御の情報
   を計算機との間で入出力する監視制御情報通信装置によ
   って構成することを特徴とする列車運行管理システム用
   制御装置の構成方式。