JPH03151549A - 気化器の燃料増量装置 - Google Patents

気化器の燃料増量装置

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JPH03151549A
JPH03151549A JP29193389A JP29193389A JPH03151549A JP H03151549 A JPH03151549 A JP H03151549A JP 29193389 A JP29193389 A JP 29193389A JP 29193389 A JP29193389 A JP 29193389A JP H03151549 A JPH03151549 A JP H03151549A
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fuel
passage
throttle valve
carburetor
acceleration
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JP29193389A
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Takao Ishii
隆夫 石井
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Keihin Corp
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Keihin Seiki Manufacturing Co Ltd
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  • Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、機関へ供給する混合気の量及び濃度を制御す
る気化器に関し、そのうち特に、気化器本体を貫通する
吸気道の有効開口面積をアクセルワイヤーにて操作され
る絞り弁にて機械的に開閉制御する気化器の燃料増量装
置に関するものである。
〔従来の技術〕
アクセルワイヤーにて操作される絞り弁にて、吸気道の
有効開口面積を機械的に開閉制御する気化器は、大別す
ると次の二種がある。
第1は、気化器本体を貫通する吸気道を横断して、弁軸
が気化器本体に回動自在に軸支され、該弁軸に円板状の
バタフライ弁が取着されたもので、アクセルワイヤーを
操作することによって弁軸を回動させ、もってバタフラ
イ弁にて吸気道の有効開口面積を開閉制御したものであ
る。(通常バタフライ型気化器と称せられ、例えば実公
昭50−43617号公報等に示される。)第2は、気
化器本体を貫通する吸気道の中間部より上方に摺動弁案
内筒を連設し、該摺動弁案内筒内に円筒形あるいは矩形
の摺動絞り弁を摺動自在に配置したもので、アクセルワ
イヤーを操作することによって、摺動絞り弁を摺動弁案
内筒内において移動させ、もって摺動絞り弁にて吸気道
の有効開口面積を開閉制御したものである。(通常、摺
動絞り弁型気化器と称せられるもので、例えば実公昭5
2−54671号公報等に示される。) 前述した。絞り弁にて吸気道の有効開口面積を機械的に
開閉制御する第1.第2の気化器によると11次の問題
を有する。
第1に、絞り弁が高開度に開放されて、機関の回転数が
低い状態(高開度低速運転)において、吸気道を流れる
空気流速は低速となり、吸気道内に開口する各燃料噴孔
に加わる吸気道負圧は弱められる。(大気圧に近づく)
これによると、各燃料噴孔より吸気道内に充分な燃料を
吸出することが困難となるもので混合気の希薄化を招来
して好ましいものでない、この高開度低速運転における
混合気の希薄化現象は、機関の出力を向上させる為に吸
気道直径を大きくするに従い一層顕著にあられれる。
かかる不具合を解決することを目的とした従来技術とし
て、摺動絞り弁の上流側にエアコントロールバルブを配
Hし、高開度低速運転時において、絞り弁開度センサの
出力と機関回転速度センサの出力に依存してエアコント
ロールバルブを閉方向に制御する技術が知られる。(実
開昭60−70761号に示される。) 第2には、絞り弁が機関のフィトリング運転時のごとく
、低開度状態から急速に回転を上昇させる為に、絞り弁
を急激に高開度に開放する機関の急加a運転時について
鑑案すると、絞り弁の急開放によって機関には即座に増
量された空気が供給されるが、燃料の供給は、空気慣性
によって一時的におくれ、結果として混合気の希薄化を
招来して好ましいものではない。
この混合気の希薄化現象は、吸気道直径を大きくするに
従って一層顕著に表われる。
かかる不具合を解決することを目的とした従来技術とし
て、ダイヤフラムにて筺体をポンプ室と大気室とに区分
し、ポンプ室には、内部に吸入側逆止弁を配置し、浮子
室内に連絡された加速燃料流入路と、内部に吐出側逆止
弁を配置し、吸気道に連絡された加速燃料吐出路とを開
口し、このダイヤフラムを絞り弁の急開放動作時にポン
プ室側へ押圧してポンプ室を加圧し、ポンプ室内に貯溜
された加速用燃料を加速燃料吐出路を介して吸気道内へ
噴射供給したいわゆる加速ポンプ装置の技術がある。(
特公昭46−43050号に示される。) 〔発明が解決しようとする課題〕 かかる、従来の技術によると、次の問題点を有する。
まず実開昭60−70761号の技術によると、高開度
低速運転時において、摺動絞り弁は高開度に開放保持さ
れているものの、エアコントロールバルブはコントロー
ルユニットからの出力信号によって吸気道を閉方向に制
御して摺動絞り弁より上流側の吸気道の有効開口面積を
減少させるものである。これによると、エアコントロー
ルバルブより機関側の摺動絞り弁を含む吸気道内の吸気
道負圧は上昇するものであり、エアコントロールバルブ
より機関側の吸気道内に開口する主燃料系統としてのニ
ードルジェットの開口部に加わる吸気道負圧は増加され
、もってニードルジェットより多量の燃料を吸気道内へ
吸出することかできるもので混合気の希薄化を防止でき
たものである。黙しながらエアーコントロールバルブが
吸気道を閉塞方向に動作し吸気道の有効開口面積を減少
したことによると、機関へ供給される空気量は減少する
もので機関の出力を向上させる点において好ましいもの
でない。
次に特公昭46−43050号の技術は、絞り弁の急開
放動作によってポンプ室を加圧し、ポンプ室内に貯溜さ
れた加速用燃料を加速燃料吐出路を介して吸気道内へ噴
射供給したものであるが、これによると一定量の加速用
燃料を供給しうるものの加速ポンプ装置から吸気道内へ
供給する加速燃料噴射時間を長く設定することがむずか
しい。
これは加速ポンプ装置のポンプ室を加圧するダイヤプラ
ムが絞り弁と機械的に連絡されていることに起因するも
のであり、加速燃料噴射時間を長くする為に、ポンプ室
の室容積の選定、ポンプ室内に縮設されてダイヤフラム
を大気室側へ付勢するダイヤプラムスプリングの選定、
加速燃料吸入路及び加速燃料吐出路の通路径の選定、あ
るいは吸入側逆止弁、吐出側逆止弁を各弁座に対して押
圧付勢する為の弁閉止用スプリングの選定、等その選定
作業に多大なる設定時間を要するもので開発効率の向上
を阻害するものであった。また前述した各要素を選定し
たとしても加速燃料噴射時間を延ばすことには限度があ
るものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明になる気化器の燃料増量装置は、前記不具合点に
鑑みなされたもので、吸気道の有効開口面積を絞り弁に
て機械的に開閉制御する気化器において1機関の高開度
低速運転時及び加速運転時における混合気の希薄化を抑
止するとともに積極的に混合気を濃くすることのできる
燃料増量装置を提供することを目的とするものである。
本発明になる気化器の燃料増量装置によれば。
気化器本体を貫通する吸気道の有効開口面積を絞り弁に
て機械的に開閉制御する気化器と;燃料タンク内に貯溜
された燃料を、燃料ヘッド差又は燃料ポンプによって、
加圧して気化器の浮子室内に開口するバルブシートへ供
給する燃料流入路と; 絞り弁の開度を検出する絞り弁開度センサの出力と1機
関の回転数を検出する回転センサの出力とが入力される
制御回路からの制御信号によって、燃料槽内の燃料を吸
入路を介して吸入するとともに吐出路を介して吐出する
燃料増量ポンプと; 一端が燃料増量ポンプの吐出路に連なり、他端が吸気管
を含む気化器の吸気道に連なる燃料増量通路と;により
構成される。
〔作用〕
絞り弁の一定開度以上で、且つ機関の一定回転数範囲内
において、制御回路からの制御信号によって燃料増量ポ
ンプを駆動し、燃料槽内の燃料を燃料増量通路へ給送し
たものであり、これによって、加圧された燃料が燃料増
量通路を介して吸気道内へ噴射供給することができたも
のである。
一方、絞り弁の一定開度以下で、且つ機関の一定回転数
範囲外においては、制御回路から燃料増量ポンプへの駆
動の為の出力は停止するので燃料増量ポンプは不作動と
なり燃料増量通路から吸気道内への燃料の噴射供給は抑
止される。
〔実施例〕
以下、本発明になる気化器の燃料増量装置の一実施例を
第1図により説明する。尚、本実施例は、摺動絞り弁型
気化器における実施例である。
1は内部を吸気道2が貫通し、吸気道2の略中間部より
上方に向って摺動弁案内筒3が連設された気化器本体で
あり、気化器本体1の下方四部IAに対向して浮子基本
体4が配置され、この下方凹部IAと浮子基本体4とに
よって浮子室5が形成される。
浮子室5にはバルブシート6が開口し、このバルブシー
ト6に対応して該バルブシート6を開閉制御するフロー
トバルブ7が配置され、さらにこのフロートバルブ7は
浮子室5内に配置されたフロート8によってバルブシー
ト6に対する開閉駆動力を付与される。
摺動弁案内筒3内には、吸気道2の有効開口面積を開閉
制御する絞り弁9が移動自在に配置されるもので、この
絞り弁9は気化器本体1に回動自在に軸支された操作軸
10にリンク11等にて機械的に連結され、さらに前記
操作軸の気化器本体1外へ突出する軸端部には操作レバ
ー12が一体的に取着され、この操作レバー12には運
転者によって索引操作されるアクセルワイヤー(図示せ
ず)が取りつけられる。
従って1M転者がアクセルワイヤーを操作することによ
ると、操作レバー12、操作軸lOが回動し、これがリ
ンク11を介して絞り弁9に伝達されて絞り弁9が吸気
道2を開閉することになる。
また、絞り弁9の底部には、ジェットニードル13が一
体的に取着されるもので、このジェットニードル13は
吸気道2に開口するニードルジェット14内に挿入され
る。
ニードルジェット14はミキシングノズル15を介して
主ジェツト16に連絡され、前述したミキシングノズル
15の外周には環状の加速ウェルWが形成され、この加
速ウェルW内には浮子室5内の燃料が貯溜される。一方
、バルブシート6には燃料流入路17を介して燃料タン
クT内に貯溜された燃料が加圧された状態で供給される
ものであり、気化器本体1より下方位置に燃料タンクT
が配置された場合、燃料タンクT内の燃料は燃料ポンプ
Pによって加圧されて燃料流入路17へ供給され、−方
、燃料タンクTが気化器本体1より上方位置に配置され
た場合、(第1図において点線で示される。)燃料タン
クT内の燃料は、燃料ヘッド差によって加圧されて燃料
流入路17へ供給される。この燃料タンクTの位置は限
定されない。
従って、浮子室S内の液面が設定された液面より低い場
合、フロートバルブ7はフロート8によってバルブシー
ト6を開放するので燃料流入路17よりバルブシート6
を介して浮子室5内へ燃料が流入し、一方浮子室5内の
液面が設定した一定液面迄上昇すると、フロートバルブ
7はフロート8によってバルブシート6を閉塞するので
、燃料流入路17よりバルブシート6を介して浮子室5
内への燃料の供給が停止するもので、これによって浮子
室5内に常に一定なる液面を形成できるものである0以
上は従来公知の気化器である。
20は、燃料タンクT又は浮子室5の如き、内部に燃料
を貯溜した燃料槽N内の燃料を吸入路20Aを介して吸
入するとともに吐出路20Bより加圧して吐出する燃料
増量ポンプであり、電気的に駆動される。
21は、一端が燃料増量ポンプ20の吐出路20Bに連
なり、他端が吸気道2または気化器本体lの吸気道2と
機関とを連絡する吸気管(図示せず)に連絡された燃料
増量通路である。
22は絞り弁9の吸気道2に対する開度を検出する絞り
弁開度センサ、23は機関の回転数を検出する回転セン
サであり、絞り弁開度センサ22及び回転センサ23の
出力は制御回路24に入力され、絞り弁開度及び機関の
回転数の一定の条件下において制御回路24より燃料増
量ポンプ20を駆動する為の制御信号が出力される。
前述した絞り弁開度、機関の回転数の制御回路24に対
する条件の具体的な一例について述べると、絞り弁9の
開度が3/4開度以上開放した状態で、しかも機関の回
転数が200ORPMから500ORPMの回転数範囲
内において、制御回路24より燃料増量ポンプに対して
駆動の為の制御信号が出力される、前記条件範囲は第2
図の斜線範囲に明示されるが、この条件範囲は機関に対
する気化器のセツティング作業時において適宜最適に設
定される。
次にその作用について述べる。
まず、絞り弁9の低、中開度運転時のごとく。
絞り弁9の開度が374以下の運転状態において説明す
ると、機関の回転数がどのように変化しようと絞り弁9
が一定開度迄開放していないので制御回路24より燃料
増量ポンプ20に対し、駆動の為の制御信号は出力され
ない、従って燃料増量ポンプ20は不作動状態にあって
、燃料槽N内の燃料を燃料増量通路21内へ給送するも
のでなく、燃料増量通路21から吸気道2への増量燃料
が供給されることがない。
また、絞り弁9が前記低、中開度運転時より更に開放さ
れた高開度運転でしかも機関に加わる負荷が小負荷ある
いは中負荷状態、すなわち高開度高速、高開度中速、運
転時においては1機関の回転数は絞り弁9が高開度に開
放されていること。
および負荷が比較的少ないことから充分に上昇し、50
00RPM以上の回転数を保持するものであり、機関の
回転数が設定した回転数範囲200ORPMから5QO
ORPMi囲外となるので、制御回路24より燃料増量
ポンプ20に対し、駆動の為の制御信号は出力されない
従って燃料増量ポンプ20は燃料増量通路21へ燃料を
給送することがない。
すなわち、機関の通常運転状態である絞り弁9の低開度
運転、中開度運転、及び絞り弁9の高開度中速運転、高
開度高速運転1時においては、燃料増量通路21へ燃料
増量ポンプ20より燃料が供給されないので燃料増量通
路21から吸気道2内への燃料の供給は行なわれること
なく、通常気化器が有する主燃料系統としての主ジェツ
ト16、ニードルジェット14、ジェットニードル13
、あるいは、低速燃料系統としてのバイパス孔、パイロ
ットアウトレフト孔(共に図示せず)より吸気道2内へ
燃料を吸出させ、機関の運転を満足させるものである。
そして、本発明になる気化器の燃料増量装置は以下にお
いて格別なる作用を成す。
まず、第1には、絞り弁9が高開度に開放され、しかも
機関の回転数が比較的に低い絞り弁9の高開度低速運転
時である。かかる状況は、絞り弁9が高開度に開放され
て機関に高負荷が加わった状態であり2例えば急坂の登
板等がそれにあたる。
かかる状態において、絞り弁9は高開度に開放されてお
り、絞り弁9の開度は3/4開度以上に開放され、一方
、機関の回転数も通常の絞り弁9の高開度運転時におけ
る回転数より低下し、2000RPMから5000RP
にの回転数範囲にある。そしてこの絞り弁9の開度状態
は絞り弁開度センサ22にて検出されて、その出力が制
御回路24に入力され、一方機関の回転数は回転センサ
23にて検出され、その出力が制御回路24に入力され
る。
そして、この絞り弁開度センサ22と回転センサ23か
らの各出力が制御回路24に入力されると制御回路24
は燃料増量ポンプ20を駆動する為の制御信号を燃料増
量ポンプ20に対して出力するものであり、制御信号を
受けた燃料増量ポンプ20は燃料槽N内の燃料を吸入路
2OAを介して吸入するとともに吐出路20Bより燃料
増量通路21へ吐出して給送する。
これによると、燃料増量通路21より吸気道z内へ即座
に燃料が噴射供給されるもので、主燃料系統から吸気道
2内に吸出される燃料とあいまって高開度低速運転時に
おける混合気の希薄化を抑止するものである。
そして、この燃料増量通路21より吸気道z内への増量
燃料の供給は、絞り弁9の開度が3/4開度以上で、且
つ機関の回転数が200ORPMから500ORPMの
回転数範囲内にある絞り弁9の高開度低速運転状態にお
いて継続して行なわれるものであり、前記絞り弁9の開
度が3/4開度以下に成った場合、あるいは機関の回転
数が2000RpHから500ORPM範囲外と成った
場合、の何れか一方あるいは両方の条件と成った場合、
燃料増量ポンプ20を駆動する為の制御回路24からの
制御信号の出力が停止され、燃料増量ポンプ20もその
駆動を停止する。従って、燃料増量通路21から吸気道
2への燃料の供給を停止するものである。
次いで、第2には、絞り弁9が低開度から高開度に急速
に開放される加速運転時であり、絞り弁9は低開度状態
にあって、機関は低速運転状態にある。この状態より運
転者はアクセルワイヤーを引くことによって絞り弁9を
高開度状態に急速開放し、加速運転を行なう、ここで絞
り弁9の低開度状態から高開度状態への急速開放時にお
ける吸気道2への燃料供給の挙動をみると次の如くとな
る。
絞り弁9の低開度状態において1機関の回転数はアイド
リング回転(例えば120ORPM) 、あるいは低回
転を保持するもので、かかる状態において燃料は、絞り
弁9が低開度に保持されたことによる吸気道負圧の上昇
によってバイパス孔、パイロットアウトレフト孔等の低
速燃料系統(図示せず)より吸気道2内へ吸出されて機
関の低開度低速運転を行なう。
次いで、かかる絞り弁9の低開度状態より絞り弁9が高
開度に急速に開放されると、吸気道2内を流れる空気量
は一気に増加されるものであり、これによると吸気道2
内に開口するニードルジェット14の先端負圧が一時的
に上昇し、加速ウェルW内に貯溜されている燃料はミキ
シングノズル15を介してニードルジェット14より吸
気道2内へ吸出されて、機関の回転数を上昇させる。こ
の状態において加速ウェルW内の燃料がニードルジェッ
ト1(を介して吸気道z内へ吸出されるのは。
主ジェツト16による流入の制限を受けることがなく、
既に主ジェツト16の後流に貯溜されていて吸出され易
い状態にあることによるものである。しかしながら、加
速ウェルW内の燃料が吸出されたことによっても加速ウ
ェルW内の貯溜燃料に制御があることから機関の回転数
を大きく上昇させるに至らない。
すなわち、絞り弁9が高開度に開放されても。
機関の回転数は50QORPM以上に上昇させることは
困難である。なんとならば加速ウェルW内の容量を大き
くすれば加速時における回転数の上昇を大きくすること
が可能であるが、ミキシングノズル15の内外径が他の
運転領域における運転性を考慮されて決定されるので必
然的に加速ウェルWの容量は、制限を受けるからである
このような状態にあって1本発明においては、絞り弁9
が高開度に開放されていること、及び機関の回転数がア
イドリング回転より上昇するも5000RPM以上に上
昇せず2000RPMから500ORPMの回転数範囲
内にあること、よりそれらを検出する絞り弁開度センサ
22および回転センサ23の出力が制御回路24に入力
され、制御回路24より燃料増量ポンプ20に対し、駆
動の為の制御信号が出力される。
これによると、燃料増量ポンプ20は駆動を開始し、燃
料槽N内の燃料を吸入路20Aを介して吸入するととも
に吐出路20Bより燃料増量通路21内へ給送する。従
って燃料増量通路2!より吸気道2に増量燃料を噴射供
給できたものであるので、混合気の希薄化を抑止し、加
速時の回転数上昇を補助する。そして機関の回転数が5
000RPN t−超えると、制御回路24より燃料増
量ポンプ20に対する制御信号の出力が停止されて、燃
料増量通路21かもの燃料の供給が停止されるものであ
るが、機関の回転数が5000RPに以上と充分に上昇
していることから主燃料系統としてのニードルジェット
14に大なる吸気道負圧が作用するので、絞り弁9の高
開度運転に適合する燃料をニードルジェット14より吸
気道2内に吸出できたものである。
尚、かかる燃料増量通路21より吸気道2内へ噴射供給
する増量燃料の量は機関とのセツティング作業にて決定
されるが例えば、5cc/分程度の微少な燃料量で良い
ことから燃料増量通路21内に燃料増量通路21の宥効
通路径より小径の通路径を有する制御ジェット30を配
置し、この制御ジェット30にて燃料増量通路21より
吸気道2内への噴射燃料量を制御するようにすると、正
確で且つ高開度低速運転、及び加速運転に適合する増量
燃料の制御が可能となったものである。
また、燃料増量通路21の吸気道?へ開口する他端位置
を絞り弁9より機関側の吸気道2A及び気化器と機関を
連絡する吸気管(図示せず)に開口させると、機関と燃
料増量通路の開口部との距離が短くなること及び絞り弁
、絞り弁軸、ジェットニードル、等への増量燃料の衝突
がないこと、より極めて短時間の間に増量燃料を機関へ
供給することができたのでより一層の機関の性能向上を
図りうるちのである。
また、燃料増量ポンプ20が何等かの原因によって連続
的に運転されると1機関の運転中に渡って燃料を供給し
つづけることになるが、燃料増量通路21より、大気あ
るいは燃料タンクTに連なるリーク通路40を分岐する
とともに前記リーク通路40に常閉型の開閉弁41を配
置し、かかる状況下において開閉弁41を開放すれば燃
料増量通路21を流れる増量用の燃料は、吸気道2内へ
供給されることがなく、大気又は燃料タンクT内へ流出
させることができたものである。そして特にリーク通路
40の有効通路径を燃料増量通路21の有効通路径より
大とすれば燃料増量通路21内の燃料を確実に且つ即座
に抜き取ることができる。尚開閉弁41は電磁弁に限定
されない0手動弁でもよい。
又、第3図に示したものは、加速装置を有する気化器に
本発明になる増量装置を組みあわせた実施例を示すもの
で以下に説明する。(第1図と同一構造については同一
符号を使用し説明を省略する。) 50は加速装置であり、以下の構成よりなる。
すなわち、51は加速ポンプ室52と大気室53とに区
分するダイヤプラムであり、加速ポンプ室52には、一
端が浮子室5内に連絡され、内部に吸入側逆止弁54が
配置された加速燃料吸入路55と、一端が加速ノズル5
6を介して吸気道2に連絡され、内部に吐出側逆止弁5
7が配置された加速燃料吐出路5日と、が開口するとと
もにダイヤフラム51を大気室53側へ押圧するダイヤ
フラムスプリング5eが縮設される。そして、絞り弁9
の開放動作は操作レバー12.リンク60.ポンプレバ
ー61を介してダイヤフラム51に加えられる。
すなわち、絞り弁9の開放動作によると、ダイヤフラム
51は、ポンプレバーB1によって加速ポンプ室52の
室容積を減少して加速ポンプ室52を加圧し、これによ
って加速ポンプ室52内に貯溜された加速用の燃料を加
速ノズル5Bを介して吸気道2内へ噴射供給する。そし
て、前記第1図の実施例と同様の燃料増量通路21の他
端を吐出側逆止弁57と加速ノズル56との間の加速燃
料吐出路5Bに開口させたものである。
かかる構造によると、高開度低速運転時及び加速運転時
における燃料増量通路21から気化器への増量燃料の供
給は第1の実施例と同様なものであるが、加速運転時に
おいて、特に加速の初期に加速ウェルWからの燃料の供
給に加えて、加速装置50から加速燃料をあわせて供給
できたので、加速初期における回転の立上りを一層円滑
に行なうことができ、更には従来の加速装置ではその設
定に多くの時間を費やしていた加速燃料の噴射時間を、
制御回路24からの出力信号によって燃料増量ポンプ2
0を駆動し、燃料増量通路21より加速ノズル56に燃
料を供給したので加速の初期から終期に渡って所望の加
速燃料を適確に供給できたもので一層の加速性能の向上
を図ることができたものである。
また、燃料増量通路21の他端を特に吐出側逆止弁57
と加速ノズル56との間の加速燃料吐出路58に開口し
たことによると、吐出側逆止弁57を吐出弁座に押圧す
るチエツクバルブスプリングの押圧荷重に燃料増量通路
21内を流れる燃料圧力は何等の制約を受けない。
すなわち、吐出側逆止弁57より加速ポンプ室52側の
加速燃料吐出路58に燃料増量通路21を開口した場合
、燃料増量通路21内を流れる燃料の圧力は前記チエツ
クバルブスプリングの押圧荷重よりも大でなければ加速
燃料吐出路58を介して増量燃料の供給が不可能で、燃
料増量ポンプ20の吐出圧力を上げる必要がある。
更にまた、気化器本体lの吸気道2に開口する燃料増量
通路21の開口部は限られた気化器構造の中に穿設する
ことから設計的自由度が少ないものであるが、既に穿設
された加速ノズル56に連なる加速燃料吐出路5Bを利
用したことによると燃料増量通路21の引きまわしが容
易となる。
〔発明の効果〕
以上の如く1本発明になる気化器の燃料増量装置による
と次の効果を奏する。
■吸気道の有効開口面積を絞り弁にて機械的に開閉制御
する気化器において、絞り弁の高開度低速運転時におい
て、吸気道の負圧に依存することなく、積極的に燃料増
量通路より加圧された燃料を供給して混合気の希薄化を
抑止できたもので機関性能の著しい向上を図ることがで
きたものである。
■燃料増量通路内へ給送する増量用の燃料を燃料タンク
による燃圧、あるいは燃料ポンプによる吐出圧力によら
ず格別に設けた燃料増量ポンプの吐出圧力によったので
、燃料増量通路から吸気道内への増量燃料の噴射圧力を
自由に設定でき、特に高圧側への設定が可能となったも
のであり、これによると燃料の霧化の向上、と供給スピ
ードの向上を図ることができた。
■機関の加速運転時において、絞り弁が高開度へ開放し
ているにも拘わらず機関の回転が充分上昇し得ない場合
、燃料増量通路より積極的に加圧された燃料を供給し、
加速運転時における混合気の希薄化を抑止できたので機
関の加速性能の向上を図ることができたものである。
■燃料増量通路に燃料増量通路の通路有効径より小径の
制御ジェットを配置したことによると、微少の燃料制御
が可能となったもので絞り弁の高開度低速運転、加速運
転、に適合し得る制御ジェットの選定を容易に行なえる
■燃料増量通路の他端を、絞り弁より機関側の吸気道内
に開口したことによると、機関への燃料の供給が瞬時に
行なえるので機関の動特性の向上を図れるものである。
■燃料増量通路よりリーク通路を分岐し、該リーク通路
に常閉型の開閉弁を配置したことによると、燃料増量通
路内を流れる燃料を不要時において、抜き去ることがで
き、しかもリーク通路の有効通路径を燃料増量通路の有
効通路径より大とすると、瞬時に燃料増量通路から増量
燃料の供給を停止できるものである。
■燃料増量通路の他端を加速装置の吐出側逆止弁と加速
ノズルとの間の加速燃料吐出路に開口すると、特に、加
速の初期から中期をへて終期に至る間、加速装置からの
燃料供給とあいまって燃料増量通路より加圧された燃料
の供給を行なえるとともに、既に設けである加速燃料吐
出路を利用したことによって1通路のひき回しか容易と
なり。
更には燃料増量ポンプの吐出圧力は吐出側逆止弁の閉止
力に何等影響されないので吐出圧力の設定が容易である
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明になる気化器の燃料増量装置の一実施例
を示す気化器の縦断面図を含む全体系統図、第2図は絞
り弁開度と機関回転数との関係において制御回路から制
御弁に対し、駆動の為の出力を出す範囲の一例を示す線
図、第3図は他の実施例を示す気化器の縦断面図を含む
全体系統図である。 2 、、、、吸気a5 、、、、浮子室6 、、、バル
ブシート 9.、、、絞り弁17、、、、燃料流入路 ’ 20.00.燃料増量ポンプ 21、、、、燃料増量通路 22、、、、絞り弁開度センサ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)気化器本体を貫通する吸気道の有効開口面積を絞
    り弁にて機械的に開閉制御する気化器と: 燃料タンク内に貯溜された燃料を、燃料ヘッド差又は燃
    料ポンプによって、加圧して気化器の浮子室内に開口す
    るバルブシートへ供給する燃料流入路と; 絞り弁の開度を検出する絞り弁開度センサの出力と、機
    関の回転数を検出する回転センサの出力とが入力される
    制御回路からの制御信号によって、燃料槽内の燃料を吸
    入路を介して吸入するとともに吐出路を介して吐出する
    燃料増量ポンプと; 一端が燃料増量ポンプの吐出路に連なり、他端が吸気管
    を含む気化器の吸気道に連なる燃料増量通路と;よりな
    り、 絞り弁の一定開度以上で、且つ機関の一定回転数範囲内
    において、制御回路からの制御信号によって燃料増量ポ
    ンプを駆動し、燃料槽内の燃料を燃料増量通路へ給送し
    てなる気化器の燃料増量装置。 (2)燃料増量通路に、燃料増量通路の有効通路径より
    小径の通路径を有する制御ジェットを配置してなる特許
    請求の範囲第1項記載の気化器の燃料増量装置。 (3)燃料増量通路の他端を、絞り弁より機関側の吸気
    管を含む吸気道に開口させてなる特許請求の範囲第1項
    記載の気化器の燃料増量装置。 (4)燃料増量通路より大気又は、燃料タンクに連なる
    リーク通路を分岐し、該リーク通路に常閉型の開閉弁を
    配置してなる特許請求の範囲第1項記載の気化器の燃料
    増量通路。(5)リーク通路の有効通路径を燃料増量通
    路の有効通路径より大としてなる特許請求の範囲第4項
    記載の気化器の燃料増量装置。 (6)燃料増量通路の他端を、絞り弁の急速開放動作に
    応じて、加速ポンプ室内の加速燃料を、内部に吐出側逆
    止弁を備えた加速燃料吐出路より加速ノズルを介して吸
    気道内へ噴射供給する加速装置の、吐出側逆止弁と加速
    ノズルとの間の加速燃料吐出路に開口させてなる特許請
    求の範囲第1項記載の気化器の燃料増量装置。
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