JPH0314646Y2 - - Google Patents

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JPH0314646Y2
JPH0314646Y2 JP10507688U JP10507688U JPH0314646Y2 JP H0314646 Y2 JPH0314646 Y2 JP H0314646Y2 JP 10507688 U JP10507688 U JP 10507688U JP 10507688 U JP10507688 U JP 10507688U JP H0314646 Y2 JPH0314646 Y2 JP H0314646Y2
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lenses
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、光学ヘツド装置などの各種光学機器
に係るものであり、レンズなどの複数の光学素子
をその光軸を一致させた状態にて組合わせ固定し
た光学装置に関する。
〔考案の背景〕
各種光学機器には、レンズなどの複数の光学素
子をその光軸を一致させて配列した光学装置が使
用されている。一般に、この種の装置では、レン
ズなどの光学素子の周囲部分を固定している。し
たがつて、各光学素子の光軸の一致精度を向上さ
せるためには、光学素子の外周に対する中心位置
と光学素子の光軸とのずれを最少限に抑えなくて
はならず、また、光学素子とこれの支持部との組
立精度を維持しなくてはならない。そのため、光
学素子自体は、光軸を中心とした外周の加工精度
を高く維持しなくてはならず、また光学素子の外
周を保持する鏡筒などの加工精度を高くし、さら
に鏡筒に対する光学素子の位置決め精度も高くし
なくてはならず、装置全体の組立作業に熟練を要
し、且つその作業工数も増大している。
また、レンズなどの複数の光学素子の周囲部を
固定する装置では、その固定部の構造が複雑にな
るため、機構上の不都合が生じることがある。第
1図は、この従来の問題点の一例を示した光学ヘ
ツド装置の縦断面図である。この光学ヘツド装置
は、光学式ビデオデイスク装置、光学式オーデイ
オデイスク装置、あるいはデイスクメモリー装置
などの光学機器に使用されるものである。この光
学ヘツド装置の中心部に、複数のレンズ1a,1
b,1cが同軸上に配列されて光学装置1が形成
されている。各レンズ1a,1b,1cは鏡筒2
の内部に所定間隔にて固定されており、また、鏡
筒2の上下端は板ばね3ならびに4に接続されて
いる。この板ばね3,4は筒状の枠体5の内側に
固定されているものであり、この板ばね3,4の
弾性力により、鏡筒2は枠体5内にて上下方向へ
移動自在に支持されている。また、鏡筒2の外側
にはコア2aが一体に設けられており、これにコ
イル6が巻装されている。枠体5の内側には永久
磁石7が固設されており、コイル6はこの永久磁
石7の凹部7a内に収納されている。
また、2点鎖線で示した8は記録媒体であり、
その表面には螺旋状あるいは同心円状に情報が記
録されている。第1図に示した光学ヘツド装置は
回転する情報媒体8に対して半径方向へ移動し、
半導体レーザからの光をレンズ1a,1b,1c
によつて情報媒体8の表面に集束させて情報を読
み取るものである。そして、レーザビームを記録
媒体8の記録面へ微小スポツトとして集束させる
ための焦点調節制御は、焦点誤差検知部(図示せ
ず)によつて、焦点誤差信号を電気信号に変換
し、コイル6に駆動電流を与えることによつて行
なう。そして、このコイル6と永久磁石7との間
の磁力変化に応じて、鏡筒が上下方向に移動し、
焦点自動調節が行なわれる。また、トラツキング
調節制御およびラジアル調節制御は、図示しない
駆動機構によつて枠体5を第1図の左右方向なら
びに紙面に対して前後方向へ運動させることによ
つて行なう。
〔考案が解決しようとする問題点〕
この光学ヘツド装置では、レンズ1a,1b,
1cによつて集束されるレーザビームと記録媒体
8との相対位置関係がずれないように自動調節す
るためすなわち適正な焦点自動調節が行なわれる
ようにするために、各部材の応答速度の高速化が
要求される。そのため、焦点調節制御では、光学
装置1(レンズ1a,1b,1c)の支持部の軽
量化が要求され、また、ラジアル調整制御では、
枠体5内の機構全体の軽量化が要求される。
ところが、上記従来の機構では、レンズ1a,
1b,1cを各々周囲部にて固定している限り、
レンズ支持部の軽量化が図れず、制御応答速度を
高速化できないことになる。
さらに、前述のように、各レンズ1a,1b,
1cがその周囲部分を基準にして取付けられてい
るため、レンズ1a〜1cの各光軸の一致精度を
高くすることができず、レーザビームの微小スポ
ツトの集束精度も高くできないものになつてい
る。逆に各レンズ1a〜1cの光軸を一致させる
ためには、各レンズの外周の加工精度を高くしな
くてはならなくなる。
本考案は、上記従来の問題点に着目してなされ
たものであり、簡単な構造にて、複数の光学素子
を同軸上に高精度に固定でき、且つ全体の軽量化
を図ることのできる光学装置を提供することを目
的としている。
〔問題点を解決するための具体的な手段〕
本考案による光学装置は、レンズなどの複数の
光学素子をその光軸上に並べて固定して成る光学
装置において、各光学素子の光軸部に穿設された
穴に支持棒を挿入して、各光学素子を支持棒を基
準にして光軸を一致させた状態にて並べて固定す
るとともに、前記複数の光学素子のうちの1つの
縁部を支持部材によつて保持したことを特徴とす
るものである。
〔作用〕
上記手段では、レンズなどの複数の光学素子の
各々が、支持棒を基準として光軸が一致した状態
にて連続して固定される。よつてレンズの場合に
はその外周部の加工精度に影響されることなく、
各々がその光軸を高精度に一致させた状態にて固
定されることになる。またレンズの場合、その光
軸部分に細い支持棒を貫通したとしても集光機能
などに対する影響はほとんど無視できる程度であ
る。さらに複数の光学素子のうちの1つの縁部を
枠体によつて保持しているため、レンズなどに対
する保持部材を最小限の大きさにでき、光学装置
を軽量化できる。よつて光学ヘツド装置に実施し
た場合、焦点調節動作などの可動部を軽量化で
き、感度のよい調整動作を実現できるようにな
る。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を第2図以下の図面によ
つて説明する。
第3図は本考案による光学装置10の縦断面
図、第2図はこの光学装置を使用した光学ヘツド
装置の断面図である。
第3図に示す光学装置10は複数のレンズ1
1,12,13を光軸上に配列して固定したもの
である。レンズ11,12,13の各々には光軸
を貫通する細径の穴11a,12a,13aが
各々穿設されている。そして各穴11a,12
a,13aには細径の支持棒14が挿入されてい
る。穴11a,12a,13aと支持棒14は、
ほとんど隙間なく嵌合するように径寸法が仕上げ
られている。また、レンズ11と12の間にはス
ペーサ15aが、レンズ12と13の間にはスペ
ーサ15bが介装されており、各レンズ間の距離
が所定値に設定されている。支持棒14の一端に
は抜け止め用の頭部14aが一体に形成され、他
端には固定部14bが形成されている。この固定
部14bは、支持棒14が金属製の場合にはねじ
止め式とし、支持棒14が樹脂製の場合には接着
式にする。また、各レンズ11,12,13は装
備する機器に応じてガラスレンズでもよいし、プ
ラスチツクレンズでもよい。
第2図に示した光学ヘツド装置は、第3図に示
した光学装置10を備えている。各レンズ11,
12,13のうち中央に位置するレンズ12の周
囲部が支持筒21によつて保持されている。支持
筒21は、第1図に示した鏡筒2に比べ極めて短
寸法に形成されている。支持筒21は、枠体22
の内側に固定された板ばね23によつて支持され
ており、この板ばね23が弾性変形する範囲内に
おいて、支持筒21ならびに光学装置10が第2
図の上下方向へ動けるようになつている。支持筒
21には外側下方へ延びるコア21aが一体に形
成されており、このコア21aの外周にコイル2
4が巻装されている。また、枠体22の内側には
永久磁石25が固設されており、この永久磁石2
5の凹部25a内に前記コイル24が挿入されて
いる。
また第2図の光学装置10の下方位置には、枠
体22に固定された反射鏡(図示せず)が備えら
れており、枠体22の外部に設けられた半導体レ
ーザから発せられるビームが、反射鏡によつて反
射され、各レンズ11,12,13を通過して、
レンズ13の上方に位置する情報媒体(第1図に
8で示したものと同じ)の表面の微小スポツトに
集束される。焦点調節制御は、第1図の従来のも
のと同様に、焦点誤差検出部からの信号に応じて
コイル24に通電され、コイル24による駆動力
にて光学装置10が図の上下方向へ移動し、レー
ザビームが情報媒体の記録面の微小スポツトに確
実に集束されるようになつている。また、トラツ
キング調節制御およびラジアル調節制御は、駆動
機構(図示せず)により、枠体22全体が駆動さ
れることによつて行なわれる。
本考案による光学装置10では、レンズ11,
12,13の光軸部に支持棒14ならびにその頭
部14a、固定部14b、さらにスペーサ15
a,15bが存在しているので、第1図に示すよ
うなレンズの配列手段に比べ、当然に光学的特性
が異なつてくるが、支持棒14、頭部14a、固
定部14b、ならびにスペーサ15a,15bの
径をレンズの外径に比べて十分に細くすれば、集
光機能にほとんど影響が生じないものである。以
下、この問題点に対する解析を述べる。
第4図に示すように、凸レンズLに平行光を当
てると、焦点Fにおける輝度分布は矢印Aで示す
ような曲線で記すことができる。本考案にる光学
装置10では、光軸上に支持棒14を設けている
ので、第5図に示すように、レンズLの中央部に
円形の遮光板Mを設けたものに相当する。そこ
で、この遮光板Mを有するレンズLの焦点位置に
x1軸、y1軸を含む面を設定し、この面上の各点に
おける輝度を、面と光軸との交点Fからその点ま
での距離xの関数として求めると下記の式が得ら
れる I′(x)=(2/πx)2[J1(πX)−sJ1(πsx)
2 上式において、 ・x=l1r1/λf {xは焦点面(x1軸、y1軸を含む面)におけ
るFからの距離} {l1:レンズLの有効径、 r1:焦点面(x1軸、y1軸を含む面)におけ
る原点Oからの距離 λ:光の波長、 f:レンズLの焦点距離} ・s=l2/l1 (レンズ有効径と遮光板の直径との比) l2:遮光板の直径 ・J1(x):次数1の第1種ベツセル関数を表わ
す。
これをグラフとして示したのが第7図である。
図において横軸はx、縦軸はI′(x)を各々示し
ている。
このグラフから分かるように、sを小さい値に
すれば、すなわち遮光板Mの径l2をレンズLの有
効径l1に対して十分小さくすれば、焦点面におけ
る輝度分布を、通常の凸レンズ(s=0のレン
ズ)の輝度分布に近づけることが可能である。よ
つて、第2図、第3図に示される光学装置10に
おいて、支持棒14の頭部14aやスペーサ15
a,15bなどの径を細くすることにより、各レ
ンズ11,12,13による光学的特性を実用上
支障なくすることができる。
なお、上記実施例では、凸レンズ11,12,
13を組合わせた光学装置について説明したが、
使用する機器に応じて、第6図に示すように、凸
レンズL1、凹レンズL2、プリズムPなどを組合
わせ、各光学素子を支持棒によつて固定するよう
にしてもよい。
以上のように本考案によれば、以下に列記する
効果を奏するようになる。
(1) レンズなどの光軸部に穴を設けているので、
レンズの加工の際、この穴を基準として光学面
の研磨などを行なえることになり、加工が簡単
になるのみならず、穴と光軸を一致させること
により、レンズの精度向上が図られる。
(2) レンズの外周部と光軸との位置関係がラフに
仕上げられても、支持棒を基準として各光学素
子の光軸を一致させることができるので、レン
ズなどの加工作業が楽になり、コストダウンも
図れる。
(3) 支持棒によつて各光学素子の光軸を一致させ
ているので、機器の光学素子支持部の構造を簡
単にすることができる。また、組付作業時に各
光学素子間の位置合わせをする必要がないの
で、各種機器の組立作業も楽である。
(4) 複数の光学素子を支持棒上に固定して一体化
し、複数の光学素子のうちの一つの縁部を支持
部材21によつて保持しているため、支持部材
21を最少の形状にできる。よつて複数の光学
素子ならびに支持部材21によつて構成される
光学装置10の小型化と軽量化を現実できる。
したがつて、第2図に示すような光学ヘツド装
置にこの軽量の光学装置10を使用すれば、コ
イル24ならびに永久磁石25によつて行なわ
れる光学装置の焦点調節制御、トラツキング調
節制御などの動作を迅速に行なうことが可能に
なり、光学装置の制御動作の感度を高めること
が可能になる。
(5) 光学素子としてプラスチツクレンズなどを使
用する場合には、第3図に示す3個のレンズ1
1,12,13などを支持棒14に対して一体
に同時成形することが可能であり、成形工程を
単純化できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の光学装置1を備えた光学ヘツド
装置の断面図、第2図は本考案による光学装置1
0を備えた光学ヘツド装置の断面図、第3図は本
考案による光学装置10の断面図、第4図は輝度
分布を計算するためのレンズの側面図、第5図は
同じく輝度分布を計算するためのレンズの正面
図、第6図は他の実施例による光学装置を示す側
面図、第7図は輝度分布図である。 10……光学装置、11,12,13……光学
素子、11a,12a,13a……光軸上の穴、
14……支持棒、14a……頭部、14b……固
定部、15a,15b……スペーサ、21……支
持筒、22……枠体、23……板ばね、24……
コイル、25……永久磁石。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. レンズなどの複数の光学素子をその光軸上に並
    べて固定して成る光学装置において、各光学素子
    の光軸部に穿設された穴に支持棒を挿入して、各
    光学素子を支持棒を基準にして光軸を一致させた
    状態にて並べて固定するとともに、前記複数の光
    学素子のうちの1つの縁部を支持部材によつて保
    持したことを特徴とする光学装置。
JP10507688U 1988-08-08 1988-08-08 Expired JPH0314646Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP10507688U JPH0314646Y2 (ja) 1988-08-08 1988-08-08

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JP10507688U JPH0314646Y2 (ja) 1988-08-08 1988-08-08

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JPS6429614U JPS6429614U (ja) 1989-02-22
JPH0314646Y2 true JPH0314646Y2 (ja) 1991-04-02

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JP10507688U Expired JPH0314646Y2 (ja) 1988-08-08 1988-08-08

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