JPH03146068A - 較正液入り容器及びこれを用いたモニタリング装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、センサの較正に用いられる較正液が充填され
た較正液入り容器及びこれを用いたモニタリング装置に
関する。

［従来の技術］ 一般に、体外循環系においては、血液、体液等の被検液
中の計測対象成分をモニタリングするために体外循環用
モニタリング装置が用いられるが、このモニタリング装
置では、フロルセルに組込まれた、ガスセンサ等のセン
サの較正に較正液が用いられる。

従来、この較正液は、使用前に、標準緩衝液中に既知濃
度のガス等の計測対象成分を溶存させることにより作製
していた。また、その較正液はその都度較正液入り容器
と較正液配管とを接続さぜることによりセンサ部に供給
されるようになっていた。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、この従来の方式では、モニタリングの計
測＄備工程に著しく時間がかかり、逐速性にかけるとい
う問題があった。３ 一方、体外循環系においてリアルタイムで連続的に計測
しようとすれば、較正液や、体外に取出した被検液とし
ての血液を無菌状態で循環させなければ、人体に悪影響
を及ぼすため、その滅菌処理が問題になる。

本発明はかかる問題点に鑑みでなされたものであって、
予め既知濃度の計測対象成分を溶存させた較正液を封入
でき、簡単な操作で速やかに較正液をセンサに供給でき
、計測準備工程が簡略化されるとともに、無菌状態を維
持しなからセンサの較正を可能とする較正液入り容器及
びこれを用いたモニタリング装置を提供することを目的
とする。

［課題を解決するための手段］ 上記課題を解決するために本発明に係る較正液入り容器
においては、予め計測対象成分が溶存されてなる較正液
が充填されるとともに５その較正液を、較正液配管を介
してセンサが組込まれたフロースルーセルに供給するも
のであって、その壁面に外部から内部にかけて貫通する
貫通孔を有する容器本体ど、筒状に形成され前記貫通孔
を貫通して装着されるとともに、前記容器本体と反対側
の端面の開口部が、前記較正液配管の接続端部が貫通可
能な封止部材により封止されたコネクタ部材とを備え、
前記容器本体、コネクタ部材および封止部材をそれぞれ
ガス難透過性材料により形成したたことを特徴とするも
のである。

また本発明の較正液入り容器においては、前記コネクタ
部材の内部に、充填時の較正液逆流防止用の逆止弁を装
着し、さらに高圧蒸気により滅菌処理がなされた構成と
することが好ましい。

また本発明に係るモニタリング装置は、前記較正液入り
容器が配置される較正液入り容器配置部と、被検液中の
計測対象成分計測用のセンサが組込まれたフロースルー
セルと、前記フロースルーセルに接続されるとともに前
記較正液入り容器との接続端部が、前記封止部材を貫通
可能なように尖状に形成され、かつ較正液入り容器配置
部のコネクタ部材の配置部位に対応させて位置決めされ
た較正液配管と、前記センサが計測する計測対象成分の
モニタリングを行うモニタリング手段を有する本体部と
を備えたことを特徴とするものである。

［作　用］ 上記のように構成された本発明の較正液入り容器におい
又は、そのコネクタ部材を較正液入り容２３配置部に位
置決めされた較正液配管の尖状接合端部に押し当てると
、この接合端が封＋＋ニ一部材および逆止弁を突き破る
。これによりその接合端を介して容器本体内に充填され
た較正液が流出し、較ＩＥ液配管によりフロースルーセ
ルのセンサ部に導かれる。そして、この較正液中に溶存
されたガス等の計測対象成分がセンサ手段により計測さ
れ、この計測値に基いて当該センサの較正が行われる。

このようには本発明の較正液入り容器では、較正液配管
の尖状接合端部に押！１．当てるだけでよいので、較正
液をセンサ部に速やかに供給できる。

較正が終了すると、体外循環囲路から導出された血液等
の被検液中の計測対象成分がセンサにより計測され、こ
の計測値が本体部のモニタリング−１段によりモニタリ
ングされる。

［実施例］ 以下、本発明の実施例を図面を参照して具体的に説明す
る。

第１図は本発明の一実施例に係る較正液入り容器ｌの構
成を示すものである。

この較正液入り容器ｌは、予め既知濃度のガス等の計測
対象成分が溶存されてなる較正液１５が充填される容器
本体２と、較正液１５の流入出口となるコネクタ部材３
とにより構成されている。

容器本体２の底面部中央には外部から内部にかけて貫通
した貫通孔４が形成されており、この貫通孔４には当該
貫通孔４を貫通してコネクタ部材３が装着されている。

容器本体２は、熱、超音波あるいは高周波にょる溶着が
可能なフィルム部材たとえばポリプロピレンフィルム部
材５を内面にラミネートしたガス難透過性フィルム部材
、たとえばポリエチレンテレフタレートフィルム部材６
を外面にラミネートしてなるアルミニウムフィルム部材
７により形成された２枚のシートの端縁部を溶着して袋
状に作製したものである。

ポリプロピレンフィルム部材５の膜厚は、好ましくは４
０〜６０μｍであり、４０μｍより薄いと溶着強度が低
く、６０μｍより厚いとガスが抜けるおそれがある。ま
たポリエチレンテレフタレートフィルム部材６の膜厚は
、好ましくは８〜１６μｍであり、８μｍより薄いとガ
スが透過し、１６μｍより厚いと硬くなる。さらにアル
ミニウムフィルム部材７の膜厚も同じ理由により好まし
くは１０〜２０μｍである。

一方、コネクタ部材３は、容器本体２の内面のポリプロ
ピレンフィルム部材５と溶着が可能な材料、たとえばポ
リプロピレンにより筒状に形成され、その軸方向に中空
部８を有している。このコネクタ部材３の容器本体２内
における一端開口部の周縁部にはフランジ９が設けられ
、そのフランジ９が容器本体２の内面のポリプロピレン
フィルム部材５に溶着され固定されている。このコネク
タ部材３の肉厚は好ましくは０．２〜１ｍｍであり、０
．２ｍｍより薄いとガス透過性が増加し、１ＩＩＩＩ１
１より厚いと扱いにくい。

またコネクタ部材の中空部８内には、充填時の校正液逆
流防止用の逆止弁ｌＯが装着されるとともに、容器本体
２の外部に位置する他端開口部は、較正液を充填した後
に、ガス難透過性フィルム部材、たとえばポリエチレン
テレフタレートフィルム部材１１ａを外面、ポリプロピ
レンフィルム部材１１ｂを内面にそれぞれラミネートし
たアルミニウムフィルム部材１２からなる封止部材１３
で封止されている。この封止部材１３は、校正液用配管
１４の先端に形成された尖状ノズル部１４ａが貫通可能
な厚さとなっている。ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム部材１１の膜厚は。

具体的には１２μｍ、ポリプロピレンフィルム部材１１
ｂの厚さは５０μｍであり、またフィルム部材１２の膜
厚は１５μｍである。

上記較正液入り容器ｌに較正液１５を充填する際には、
コネクタ部材３の開口部を封止部材１３により封止する
前に、コネクタ部材３に較正液注入ノズル（図示せず）
を挿入した後、容器本体２内部を脱気し、続いて較正液
中の溶存ガス濃度に等しい混合ガスを容器本体２の内部
に導入し、その後較正液１５を充填する。較正液１５の
充填が完了すると、較正液注入ノズルをコネクタ部材３
から抜く。このとき逆止弁ｌＯにより容器本体２内から
較正液１５が流出することを防止できる。

次に、封止部材１３のポリプロピレンフィルム部材ｔｔ
ｂ側を、速やかにコネクタ部材３の端面に溶着させるこ
とによりその開口部を封止する。

なお、必要に応じて高圧蒸気滅菌（１２１’ｃ。

２０分）を施すことが好ましい。ただし、この際、較正
液入り容器ｌ内の温度は外に対して冷却時間に遅れがあ
るため、容器内の較正液中に溶存しているガスが膨張し
、容器が破裂するおそれがあるので、較正液入り容器ｌ
の冷却は加圧下で行う必要がある。

第２図はこのようにして較正液が充填された較正液入り
容器１の使用時の設置状態を示すものである。図中、ｉ
６は体外循環回路に接続されたモニタリング装置の本体
部である。この本体部１６上に、交換可能なカセット式
の計測ユニット１７が装着されている。この計測ユニッ
ト１７には計測用センサが組込まれたフロースルーセル
１８が設置されるとともに、較正液入り容器配置部１９
が設けられ、この配置部１９に較正液入り容器ｌが設置
されるようになっている。

この較正液入り容器配置部１９のコネクタ部材３が設置
される部位には、コネクタ部材３挿入用の凹部２０が形
成されるとともに、この四部２０内には、一端部がフロ
ースルーセル１８に接続された較正液用配管１４の他端
部に形成された尖状ノズル１４ａが突出するように位置
決めされている。

すなわち、上記較正液入り容器ｌを計測ユニッ１−１７
上に設置する際には、当該較正液入り容器ｌのコネクタ
部材３を凹部２０に挿入するとともに、較正液配管Ｉ４
の尖状ノズル１４ａに押し当て、このノズル１４ａによ
り封止部材１３および逆止弁ｌＯを突き破る。これによ
り尖状ノズル１４ＦＡを介し、て較正液入り容器ｌから
較正液が流’ｔＨシ、較正液配管１４によりフロースル
ーセル１８のセンサ部に導かれる。そして、この較正液
中のガス等の計測対象成分がセンサにより計測され、こ
の計測値に基いて当該センサの較正が行われる。

較正が終了すると、フロー流路が被検液用配管（図示せ
ず）に切替わり、この状態で体外循環回路から導出され
た血液等の被検液中の計測対象成分がセンサ手段により
計測され、この計測値が本体部１６に設けられたモニタ
リング手段によりモニタリングされる。

このように本実施例の較正液入り容器１を用いたモニタ
リング装置においては、較正液入り容器ｌを較正液配管
］４の尖状ノズル１４ａに押し当てるだけでよいので、
較正液１５をセンサ部に速やかに供給でき、したがって
計測準備工程が簡略化される。また、この較正液入り容
器１．較正液用配管１４および７０−スルーセル８を予
めｗｔ菌しておけば、無菌状態でセンサの較正ができる
ので、モニタリング時の安全性が向上し、緊急時の較正
に用いて好適である。

以上に実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上
記実施例に限定されるものではなく、その要旨を変更し
ない範囲で種々変形可能である。たとえば上記実施例に
おいては、この較正液入り容器ｌをガス難透過性部材に
より作製するようにしたが、これはガスが溶存されない
較正液を充填させる較正液入り容器にあっては必須の構
成要件となるものではない。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明に係る較正液入り容器及びこ
れを用いたモニタリング装置によれば。

較正液入り容器本体に、開口部が封止部材により封止さ
れた筒状のコネクタ部材を一体化させるとともに、その
封止部材を較正液配管の接続端部が貫通可能に構成し、
較正液入り容器を較正液配管の接続端部に押し当てるこ
とにより較正液入り容２３を設置させるとともに較正液
を容器本体から流出させるようにしたので、較正液をセ
ンサ部に速やかに供給でき、したがって計測ｄｓ備工程
が簡略化されるという効果を奏する。

また、予め較正液入り容器を滅菌しておけば、無菌状態
でセンサの較正ができるので、モニタリング時の安全性
が向上し、緊急時の較正に用いて好適な較正液入り容器
及びモニタリング装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る較正液入り容器を一部
断面して示す側面図、７Ｒ２図はこの較正液入り容器を
設置した状態を示すモニタリング装置の構成を示す概略
図である。 ｌ・・・較正液入り容器、２・・・容器本体３・・・コ
ネクタ部材、　　４−・−貫通孔５・・・ポリプロピレ
ンフィルム部材 ６．１１．−・・ポリエチレンテレフタレートフィルム
部材 ７．１２・・・アルミニウムフィルム部材０・・・逆止
弁、　　　　１３・・・封止部材４・・・較正液配管、
　　１４ａ・・・尖状ノズル５・・・較正液、　　　　
１６・・・本体部７・・・計測ユニット、１８・・・フ
ロースルーセル９・・・較正液入り容器配置部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）予め計測対象成分が溶存されてなる較正液が充填
   されるとともに、その較正液を、較正液配管を介してセ
   ンサが組込まれたフロースルーセルに供給するものであ
   って、その壁面に外部から内部にかけて貫通する貫通孔
   を有する容器本体と、筒状に形成され前記貫通孔を貫通
   して装着されるとともに、前記容器本体と反対側の端面
   の開口部が、前記較正液配管の接続端部が貫通可能な封
   止部材により封止されたコネクタ部材とを備え、前記容
   器本体、コネクタ部材および封止部材をそれぞれガス難
   透過性材料により形成したことを特徴とする較正液入り
   容器。
2. （２）前記コネクタ部材の内部に、充填時の較正液逆流
   防止用の逆止弁を装着してなる請求項１に記載の較正液
   入り容器。
3. （３）高圧蒸気により滅菌処理がなされた請求項１また
   は２に記載の較正液入り容器。
4. （４）請求項１ないし３のいずれか１つに記載の較正液
   容器が配置される較正液容器配置部と、被検液中の計測
   対象成分計測用のセンサが組込まれたフロースルーセル
   と、前記フロースルーセルに接続されるとともに前記較
   正液入り容器との接続端部が、前記封止部材を貫通可能
   なように尖状に形成され、かつ較正液入り容器配置部の
   コネクタ部材の配置部位に対応させて位置決めされた較
   正液配管と、前記センサが計測する計測対象成分のモニ
   タリングを行うモニタリング手段を有する本体部とを備
   えたことを特徴とするモニタリング装置。