JPH0314439A - 薄板コイルの結束バンド切断方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 く産業上の利用分野〉 本発明はＲ＋Ｈコイル（以下コイルという）の結束バン
ド切断方法に係り、特にコイル結束バンドに位置ずれが
あったり、仮変形によりコイル表面が波打ち結束バンド
が食い込んだりしていても、コイル結束バンドを確実に
切断することができる薄板コイルの結束バンド切断方法
に関するものでちる。

く従来の技術〉 通常、連続式熱間圧延または連続式冷間圧延により製造
されるストリップ等の薄板はコイル状に巻取った後、コ
イル先端がほぐれて形崩れを起こさぬように薄仮コイル
の外周を金属フープ材よりなるバンドで結束して次工程
に搬送し、種々の処理を行っているが、次工程で処理す
る際に薄板コイルの結束バンドを切断する必要が生じる
。

第７図は、コイル結束バンド切断装置によってアップエ
ンド状態の薄板コイルを切断しようとする状況を示し、
１はＦｌ　＋Ｈコイル、２は結束バンドであり、バンド
２で結束したコイル１はダウンエンド状態でコイル置台
２０上に載置されている。一方、３はコイル結束バンド
切断装置を示し、切断装置用架台４上に進退および傾動
自在に配設されたカッタヘッド５を点線で示すようにコ
イルｌの外周面に押し付け、カッタヘッドに組込んだバ
ンド切断刃８を使用してバンド２を切断するようになっ
ている。切断されたバンド２はバンド処理ヘッダ６によ
ってチョッパに切断したり、巻き取って小さくまとめた
のち、搬送装置７でバック等に搬送するようになってい
る。

第８図は薄鋼板コイルの結束状況を示しており、第８図
において（ａ）に示すように通常、薄鋼板コイル１はバ
ンド２にてその外周表面の中央部を結束してある。しか
るに薄鋼｛反コイノレ１をバッチ焼鈍炉で焼鈍するとき
には、コイル１をダウンエンド状態で処理するため、（
ｂ）に示すように結束バンド２の位置がずれたり、ある
いは（Ｃ）に示すようにバンチ焼鈍時にコイル１が変形
して波打ち状に盛土がり、バンド２がコイル１に食い込
んだ状態になったりしている。

このようにバッチ焼鈍炉では、薄ｗ４板コイル１をダウ
ンエンド状態で、しかも長時間かけて焼鈍するため、こ
のような状態の発生割合が高いので（ｄ）に示すように
バンド２を２条結束してコイル１の変形を防止すること
もある． バンドの結束そのものは自動化が進み自動バンド結束機
が使用されているが、結束バンドの切断については、コ
イル結束バンドが前述のように切断し難い状態になるこ
とがある。

このため前述第７図に示すようなバンド切断装置では自
動化が仲々困難である。バンド切断装置として従来から
多数の提案（例えば特開昭６２−２３５０３６号，特公
昭６１−３０９７８号，特公昭６１−３５０４９，特開
昭５４−８５４９８号公報）がなされているけれども、
前述のような事情により結束バンドの切断は自動化が困
難を極め人力によるはさみ切作業を必要としているのが
現状である． すなわち特開昭６２−２３５０３６号公報に開示されて
いる「コイルハンド切断方法およびその装置ｊはバンド
を持ち上げてディスクカッタで切断するものであるが、
バンドを持ち上げる楔の動きに制限があるため、コイル
表面の波打があると追従できず結束バンドを切断できな
いという問題点がある。

また特公昭６１−３０９７８号公報に開示されている「
包装バンド切断装置」はコイル径による追従機構を有す
るがコイル外周の波打に追従するには制約があり、また
バンドの位置がほぼ同じ位置であればよいがコイルを結
束しているバンドの位置が検出できないため、位置ずれ
があると切断困難という問題点がある。特公昭６１−３
５０４９号公報に開示されている「包装バンド切断装Ｋ
Ｊも同様な考え方に基く多条結束バンドの切断を対象と
しており、前記のものと同し問題点を持っている。更に
特開昭５４−８５４８８号公報に開示されている「コイ
ル材の結束バンド切断装置」は、バンドをはさみ切断す
る方式であり、この方法では確実にバンドを切断できな
いばかりでなく、バンドが押しつぶされて完全な切難し
が困難となる。また移動刃がしやまになってコイル外周
の波に追従できないという問題点がある。

〈発明が解決しようとする課題〉 前述のように従来技術では、コイル結束バンドの位置が
つかめず空振りしたり、うまく結束バンドの下側に刃が
入り込まず切断に失敗することが多かった。特に焼鈍さ
れた薄板コイルはコイル表面が波打ち状態になっている
ことが多いので結束バンドをコイルバンド力ツタ装置で
自動的に切断できる割合が低く、切断不能のものは人力
により切断セざるを得す、完全自動化を阻害していた。

本発明は前述従来技術の問題点を解消し、焼Ｓ＋された
後のコイル等にみられるコイル表面が波打ち変形したコ
イルの結束バンドや焼鈍処理によりバンドが緩んで位置
ずれを起したりあるいはコイル表面に食い込んだ結束バ
ンドを容易、確実に切断することができる薄板コイルの
結束バンド切断方法を提供することを目的とするもので
ある。

く課題を解決するための手段〉 前記目的を達戒する本発明の薄板コイルの結束バンド切
断方法は、コイル表面に沿う車輪を有するカッタヘッド
に固定内刃を挟んで移動外刃と移動押え刃が接する一組
のバンド切断刃を設けると共に、前記バンド切断刃に接
近させて両側に所定のすくい角度を保ってコイル表面に
接触．離脱自在な楔形の検出爪を配設し、前記カッタヘ
ッドの車輪をコイル表面に接触させると共に、前記楔形
の検出爪を結束バンドと直交するコイル幅方向に向けた
のち、前記カッタヘッドを車輪を介してコイル幅方向に
走行せしめ、前記検出爪の先端をコイル表面に追随させ
つつスライドさせることによって前記検出爪で結束バン
ドをすくい上げ、当該すくい上げによって形戒されたコ
イルと結束バンドとの隙間に前記バンド切断刃の移動外
刃と移動押え刃を挿入し、前記バンド切断刃の移動外刃
と固定内刃によって結束バンドを切断することを特徴と
するものである。

〈作用〉 本発明においては、前述のようにカッタヘッドに設けた
検出爪の先端がコイル表面に追従しながら幅方向にスラ
イドするので、コイル表面に波打ちがあったり、あるい
は結束バンドの位置ずれ等があっても検出爪が結束バン
ドに引っ掛って結束バンドの位置を検出すると共に引続
く移動で検出爪が結束バンドの下側に食い込んですくい
上げたのち停止する． コイル切断刃による結束バンドの切断に際しては、コイ
ル切断刃の移動外刃と移動押え刃を検出爪のすくい上げ
によって形威されたコイルと結束バンドとの間隙に容易
に挿入することができ、引続く移動外刃と固定内刃によ
る結束バンドの切断を確実に行うことができる。

く実施例〉 以下、本発明の実施例を図面に従って説明する。

本発明の薄板コイルの結束バンド切断方法に使用するバ
ンド切断装置は、第１図および第２図に示すようにコイ
ルｌの表面に沿う車輪９を有するカンクヘッド５に固定
内刃１０を挟んで移動外刃１１と移動押え刃１２が接す
る一組のバンド切断刃８を設けると共に、前記バンド切
断刃８の両側に楔形の検出爪１３．　１３を配設したも
のを使用する．第３図は検出爪の詳細機構を示しており
、第３図において、コイル１の外周表面に倣って移動し
結束バンド２を検出する楔形の検出爪１３は、ピン１４
によって取付台ｌ７に回転自在に取付けられており、検
出爪１３の回転範囲は取付台１７に配設された上部スト
ツパ１５および側部ストツパｌ６によって規制されてい
る。取付台１７はスプリング１９を介してカッタヘンド
５に接続されていて、検出爪１３に外力が加わるとスプ
リングｌ９が伸縮し、カンタペッド５に設けられたガイ
ドレールｌ８にガイドされて移動可能となっている。ま
た、カッタヘッド５の下部にはストツパ２ｌが設けてあ
り、取付台１７に設けられたストツパ２２と係合させる
ことによって取付台ｌ７の突出しを規制するようになっ
ている．カッタヘッド５をコイル１に接近させて車輪９
をコイルｌに接触させるとコイルｌの幅方向に向けられ
た検出爪ｌ３がスプリング１９に付勢されてコイルｌの
表面に押し付けられる．この状態で、カッタヘッド５の
車輪９をコイル１の表面に沿わせて移動すると、上部ス
トッパｌ５によって所定のすくい角度を保った検出爪ｌ
３は、スプリングｌ９を介して取付台１７と共にコイル
１の表面方向に押し付けられているので、コイルｌの表
面に形成された波打ち変形に追随し、取付台１７はガイ
ドレールｌ８にガイドされて上下に移動する． このようにして楔形の検出爪１３の先端をコイル１の波
打ち等の凹凸に追随させながら結束バンド２の方向にス
ライドさせると第４図示すように検出爪１３が結束バン
ド２に引っｉｔってその位置を検出すると共に、引続く
移動で第５図に示すように検出爪ｌ３が結束バンド２の
下側に食い込んですくい上げられる。このすくい上げ状
熊をセンサ（図示せず）で検出し、力７クヘンド５の移
動を停止させる。

検出爪ｌ３による結束バンド２のすくい上げによってコ
イルｌと結束バンド２との間に隙間が形威されたらカッ
クヘンド５に設けた固定内刃ｔｏ，移動外刃１ｌおよび
移動押え刃ｌ２からなる一組のバンド切断刃８を作動さ
せる。すなわち第６図に示すように移’Ｅｈ外刃１１を
退避位置ＡからＢ位置に下降させた後、コイルｌと結束
バンド２との間隙位置Ｃまで移動させると同時に、移動
押え刃１２を退避位置ＤからＥ位置に下降させた後、コ
イルｌと結束ハンド２との間隙位置Ｆまで移動し、結束
バンド２を一対の移動外刃ｌ１と移動押え刃１２で固定
内刃１０の間に泡え込んだ状態で停止さセる。引続き移
動外刃ｌ１を矢印方向に引上げて、移動外刃１１と固定
内刃１２によって結束バンド２を切断する。

なお、固定内刃１０、移動外刃１ｌおよび移動押え刃１
２より或るバンド切断刃８は前述のようにカックヘッド
５に対して伸縮可能になっているので、検出爪１３によ
って結束バンド２を検出してずくい上げる作動時にはバ
ンド切断刃８はコイルｌの表面から退避させてあるので
、検出爪１３を確実に作動させることができる。

また、バンド切断刃８の両側に接近して配設された検出
爪１３によって結束バンド２をすくい上げるので、バン
ド切断刃８をコイル１の表面方向に押し出して結束バン
ド２を切断する際には、コイル１の外周表面に変形によ
る波打ち等の大きな凹凸が形威されていても、コイル１
と結束バンド２との間に間隙が確保されており、バンド
切断刃８によって結束バンド２を６ｉ実に切断すること
ができる． なお、前述実施例では、コイルｌの外周表面に波打ち状
の凹凸が形成する場合について説明したが第８図（ｂ）
に示すように結束バンド２に位置ずれがある場合には、
検出爪１３が結束バンドを検出するまでカッタヘンド５
を移動して切断することができ、また第８図（ｄ）に示
すように複数条の結束バンド２があっても検出爪ｌ３に
よって順次結束バンド２を検出してコイル端まで移動し
て次々に結束バンド２を切断することができる。

く発明の効果〉 以上説明したように本発明によれば焼鈍された薄板コイ
ルの結束バンドに位置ずれがあったり、コイルが変形し
て結束バンドが食い込んだりしていても、楔形の検出爪
によって結束バンドの位置を的確に検出した後、結束バ
ンドをすくい上げるので、引続き行われるハンド切断刃
による結束バンドの切断作業をＩｉｌｌｌ実に行うこと
が可能となり、切断作業の自動化が達成される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係るカッタヘッドの概略側
面図、第２図は第１図のＡ−Ａ矢視を示す概略正面図、
第３図は本発明に係る検出爪の詳細構造を示す側面図、
第４図および第５図は本発明に係る検出爪の作動手順を
示す説明図、第６図はハンド切断刃の作動手順を示す説
明図、ｆｆｉ７図は従来例に係る結束バンド切断装置を
示す側面図、第８図はコイル結束ハンドの結束状況を示
す説明図である。 】９・・・スプリング。 １・・・コイル、 ８・・・バンド切断刃、 ｌＯ・・・固定内刃、 ｌ２・・・移動押え刃、 ｌ７・・・取付台、 ２・・・争古束ハ゛ンド、 ９・・・車輪、 １ｌ・・・移動外刃、 ｌ３・・・検出爪、 ｌ８・・・ガイドレール、

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. コイル表面に沿う車輪を有するカッタヘッドに固定内刃
   を挟んで移動外刃と移動押え刃が接する一組のバンド切
   断刃を設けると共に、前記バンド切断刃に接近させて両
   側に所定のすくい角度を保ってコイル表面に接触・離脱
   自在な楔形の検出爪を配設し、前記カッタヘッドの車輪
   をコイル表面に接触させると共に、前記楔形の検出爪を
   結束バンドと直交するコイル幅方向に向けたのち、前記
   カッタヘッドを車輪を介してコイル幅方向に走行せしめ
   、前記検出爪の先端をコイル表面に追随させつつスライ
   ドさせることによって前記検出爪で結束バンドをすくい
   上げ、当該すくい上げによって形成されたコイルと結束
   バンドとの隙間に前記バンド切断刃の移動外刃と移動押
   え刃を挿入し、前記バンド切断刃の移動外刃と固定内刃
   によって結束バンドを切断することを特徴とする薄板コ
   イルの結束バンド切断方法。