JPH03140328A - 高接着性ポリアミド酸及びその硬化物の各製造法 - Google Patents

高接着性ポリアミド酸及びその硬化物の各製造法

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JPH03140328A
JPH03140328A JP27854989A JP27854989A JPH03140328A JP H03140328 A JPH03140328 A JP H03140328A JP 27854989 A JP27854989 A JP 27854989A JP 27854989 A JP27854989 A JP 27854989A JP H03140328 A JPH03140328 A JP H03140328A
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carbon atoms
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JP27854989A
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Koichi Kunimune
国宗 弘一
Yoshihiro Soeda
添田 義弘
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Original Assignee
Chisso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は高接着性のシリコンポリアミド酸及びその硬化
物の各製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、ポリイミド樹脂は電子機器分野における保護材料
、絶縁材料、接着材として或はフィルム、構造材として
主に耐熱性の面から広く用いられている。
そして耐熱性フィルム、コーティング剤或は接着剤とし
て他の無機材料と複合させ使用する方法もしばしば用い
られている。この場合無機材料がガラス等の含けい素化
合物の場合にはその接着性を改良する手段としてシリコ
ン化合物との共重合体が多く提案されている。例えば、
特開昭57−143328号公報、特開昭58−747
3号公報及び特開昭58−13631号公報には原料で
あるジアミン成分の一部をジアミンで両末端を停止した
ポリシトキサンで置き換えて得られるポリイミド前駆体
を使用してポリイミド−シロキサン共重合体とする技術
が提案されている。
また特公昭58−18372号公報、特公昭58−32
162号公報及び特公昭58−32163号公報にはテ
トラカルボン酸二無水物等の適当なカルボン酸誘導体と
ジアミンとを反応させて酸無水物等の末端基をHするポ
リアミドカルボン酸を生成せしめた後、このポリアミド
カルボン酸1モルに対して少なくとも2モルのアミノシ
リコン化合物を一20℃ないし+50℃で反応させるこ
とによってけい素を自存するポリアミドカルボン酸プレ
ポリマーを得、このプレポリマーをイミド化しないまま
か、イミド化するにしても脱水剤の存在下の穏和な条件
下(低温好ましくは50℃以下、とりわけ−20℃ない
し+25℃)で化学的に環化(イミド化)して、aFa
けい素度性ポリイミド前駆体を得、この前駆体を溶液状
態シランジオールもしくはシロキサンジオールの存在下
または不存在下で加熱してイミド化の完成と共に架橋せ
しめてポリイミドシロキサンとする技術が開示されてい
る。
さらに特開昭57−212230号公報ではポリアミド
酸又はポリアミド−アミド酸99.9〜70.0重量%
と特定の有機けい素化合物0.1〜30.0重量%とか
らなる重合体組成物を加熱せしめてなるポリイミド系樹
脂成形物について開示されている。
特開昭56−157427号公報及び特開昭60−76
533号公報では特殊なアミノシランをテトラカルボン
酸成分と反応を行ないシラン変性多価カルボン酸成分と
なし、これとジアミンとの反応を行なうことによりポリ
イミド前駆体を製造する方法が開示されている。
また特開昭61−287926号公報には特定の二酸無
水物、ジアミン及びアミノシランを特定の比率で反応さ
せることにより得られる高接着性ポリアミド酸の製法が
提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記の特開昭57−143328号公報、特開昭58−
7473号公報及び特開昭581、3631号公報では
、成る程度の接着性の改善は見られるが不十分である。
特公昭58−18372号公報、特公昭5832162
号公報及び特公昭58−321.63号公報の方法では
、けい素化合物に対する接着性はある程度改善されては
いるが、例えばアルミニウムに対する接着性は不十分で
ある。また接着対象に対してポリマー溶液を塗布し焼成
を行なうことにより皮膜を形成せしめ、さらに必要によ
りその皮膜の上に同一のポリマー溶液を塗布し焼成を行
なうことにより皮膜上にさらに皮膜を形成するという積
層皮膜を形成せしめるという場合が実用上しばしば行な
われる(このような接着性を以後本明細書において「皮
膜間の接着性」と称することがある。)が、このような
場合の接着性は不満足であった。
特開昭57−212230号公報の場合もけい素化合物
に対する接着性の改善はある程度認められるが、上記皮
膜間の接着性は満足すべきものではなかった。
特開昭56−157427号公報及び特開昭60−76
533号公報の方法ではけい素化合物に対する接着性は
ある程度改善されるが必ずしも満足すべきものではなく
、またアミノシランの添加量を増加させると電気特性が
低下するとのべられている。
特開昭61−287926号公報の方法で得られたポリ
アミド酸は多種類の基板に対して高接着性を示し、有用
な材料であるが、フェスの状態で保存した場合、粘度の
経時低下がやや大きいという欠点を有している。
上記の如〈従来の技術には種々の問題点があり、従って
本発明の目的は、接着剤又は多層積層複合材料用の樹脂
としである程度の耐熱性を有し、無機物、金属及び皮膜
間の接着性が良くかつ保存安定性のすぐれたポリイミド
樹脂を与える前駆体及びそれからえられるポリイミド硬
化物の各製造方法を提供することにある。
〔課題を解決するだめの手段〕
本発明は、下記の式(1)で示されるテトラカルボン酸
二無水物Aモル、式(IT)で示されるトリメリット酸
無水物A′モル、式(III)で示されるジアミン8モ
ル、式(IV)で示されるアミノシランCモルを溶媒の
存在下、式(V)、(V[)及び(■)の関係を存在せ
しめて反応を行なうことによりポリアミド酸を製造する
方法である。
〔式(I)〜(IV)に於いて、R1は4価の炭素環式
芳香族基、複素環式基、脂環式基又は脂肪族基を表わし
、R2は炭素数2〜12の脂肪族基、炭素数4〜30の
脂環式基、炭素数6〜30の芳香脂肪族基、炭素数6〜
30の炭素環式芳香族基、複素環式基又は下記式(■)
で表わされるボリン0キサン基であり、Rは−(CH2
)sNH2−R−NH2 (III) NH,、−R−5iR3,Xk (IV) であり(但し、ここにSは1〜4の整数を表わす。)、
R4は独立に炭素数1〜6のアルキル基、フェニル基又
は炭素数7〜12のアルキル置換フェニル基を表わし、
Xは独立にアルコキシ基、アセトキシ基、又はハロゲン
を表わし、kは1≦に≦3の値をとる。
(ここにRは独立に−(CH2)8 であり(但し、ここにSは1〜4の整数を表わす。)、
R6は独立に炭素数1〜6のアルキル基、フェニル基又
は炭素数7〜12のアルキル置換フェニル基を表わし、
gは1≦g≦100の値をとる。)〕 本発明の方法で使用される原料について説明する。
先ず前記式(1)及び(III)で表わされるテトラカ
ルボン酸二無水物及びジアミンについて記述する。
R1が炭素環式芳香族基である場合、この基は好ましく
は、少なくとも一個の六員環を有する。
R1は、特に、単環式芳香族基、縮合多環式芳香族基、
または数個の縮合環もしくは非縮合環(これらの環は、
直接または橋かけ基を通して互いに結合する。)を有す
る多環式芳香族基である。
上記の橋かけ基としては、例えば、次の基が適当である
−o−−CH−CH2−−CH2 N Ql−と−N Ql 上記式中、Qlは、場合によってはハロゲン原子(好ま
しくはフッ素原子)−個もしくはそれ以上で置換された
、炭素原子数1ないし6、好ましくは1ないし4のアル
キル基もしくはアルキレン基を表わすか、あるいはシク
ロアルキル基、アリール基またはアリーレン基を表わし
、 Qlは、水素原子、シクロアルキル基またはアリール基
を表わすか、あるいは場合によってはハロゲン原子−個
もしくはそれ以上で置換された炭素原子数1ないし4の
アルキル基を表わす。
また、Ql及びQlは、上記の基が互いに、二個の橋か
け基、例えば二個の一5O7−基を通して結合してなる
基でもよい。
R1が複素環式基を表わす場合、それらの例として特に
挙げられるのは、酸素、窒素及び(またはイオウを含む
)五員環もしくは六員環の複素環式芳香族基、またはそ
れらとベンゼン核との縮合環式基である。
R1が表わす炭素環式芳香族基もしくは複素環式基は、
また、例えばニトロ基、炭素原子数1ないし4のアルキ
ル基、トリフルオルメチル基、ハロゲン原子(特にフッ
素原子)、シリル基またはスルファモイル基などの一個
以上で置換されたものであってもよい。
R1が表わす基は、非置換でも、あるいは例えばハロゲ
ン原子(例えば、フッ素、塩素または臭素)、または炭
素原子数1ないし4のアルキル基もしくはアルコキシ基
などの一個以上で置換されたものでもよい。
R1が脂環式基である場合、この基は少なくとも一個の
炭素数4〜8個の脂環式基を有する。複数の脂環式を資
する場合、例えば−〇−−CH=−CH−又は−CH2
−等の橋かけ基を通して互いに結合することもできる。
脂環式構造を形成する炭素原子にメチル基又はエチル基
等の低級炭化水素からなる側鎖が存在してもかまわない
し、側鎖同士が互いに接続してビシクロ環、あるいはト
リシクロ環を形成してもよい。
R1が脂肪族基である場合、炭素数4〜12個の直鎖状
又は側鎖を有する脂肪族基である。
R2が炭素環式芳香族基である場合、好ましいそれらの
例としては、単環式芳香族基、縮合多環式芳香族基、ま
たは非縮合二環式芳香族基が挙げられる。この非縮合二
環式基の場合は、芳香環が互いに橋かけ基を通して結合
している。この場合、可能な橋かけ基は、R1の説明の
ところで挙げた基と同じものを例示することができる。
R2が複素環式基である場合、それは、特に、0、N及
び(または)Sを含む五員環もしくは六員環の複素環式
芳香族基である。
また、R2が脂肪族基である場合には、特に、炭素原子
数2ないし12のアルキレン基、またはそれらのアルキ
レン鎖中にヘテロ原子、例えば0、SまたはN原子が介
在したアルキレン基がそれらの例として挙げられる。
R2が脂環式基である場合の例として挙げられるものは
、シクロヘキシル基またはジシクロヘキシルメタン基な
どであり、一方、芳香脂肪族基である場合の例として特
に挙げられるものは、1゜3−1.4−もしくは2,4
−ビス−アルキレンベンゼンの基、4.4’  −ビス
−アルキレンジフェニル基、及び4.4′ −ビス−ア
ルキレン−ジフェニルエーテル基である。
R1については、それぞれのR1が互いに独立に、非置
換単環式芳香族基、非置換縮合多環式芳香族基、または
非置換非縮合二環式芳香族基を表わすのが好ましい。上
記最後の基は、芳香環が互いに、−0−または−CO−
の橋かけ基を通して結合してなる基が好ましい。
一方、R2については、それぞれのR2が互いに独立に
、場合によってはハロゲン原子または炭素原子数1ない
し4のアルキル基もしくはアルコキシ基の一個以上を置
換基として有する、単環式芳香族基もしくは非縮合二環
式芳香族基であるか、あるいは非置換単環式芳香脂肪族
基または炭素原子数2ないし10の非置換脂肪族基であ
るのが好ましい。
R2がポリシロキサン基である場合は既に示した。
前記式(1)で表わされるテトラカルボン酸二無水物の
例としては、以下のものが挙げられる。
ピロメリット酸二無水物、 3.3’ 、4.4’  −ベンゾフェノン−テトラカ
ルボン酸二無水物、 2.3.3’  4’  −ベンゾフェノン−テトラカ
ルボン酸二無水物、 2.2’ 、3.3’  〜ベンゾフェノンーテトラカ
ルボン酸二無水物、 3.3’ 、4.4’  −ジフェニル−テトラカルボ
ン酸二無水物、 2.2’ 、3.3’  −ジフェニル−テトラカルボ
ン酸二無水物、 ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)−メタンニ無水
物、 ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)−メタンニ無水
物、 2.2−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)−ブロ
バンニ無水物、 ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)−エーテルニ無
水物、 ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)−スルホンニ無
水物、 N、N−(3,4−ジカルボキシフェニル)N−メチル
アミンニ無水物、 3.3’ 、4.4’  −テトラカルポキシベンゾイ
ルオキシベンゼンニ無水物、 2.3,6.7−ナフタリン−テトラカルボン酸二無水
物、 1.2.5.6−ナフタリン−テトラカルボン酸二無水
物、 チオフェン−2,3,4,5−テトラカルボン酸二無水
物、 2.2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)−へキ
サフロロプロパンニ無水物、 シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、メチルシクロ
ブタンテトラカルボン酸二無水物、1.2−ジメチルシ
クロブタンテトラカルボン酸二無水物、 1.3−ジメチルシクロブタンテトラカルボン酸二無水
物、 エチルシクロブタンテトラカルボン酸二無水物、ビシク
ロ[4,2,0]オクタン−1,,6,7゜8−テトラ
カルボン酸二無水物、 2.7 トリシクロ(6,4,0,0)  ドデカン1.8,2
.7−テトラカルボン酸二無水物、1.2,3.4−テ
トラカルボキシブタンニ無水物。
前記−殺伐(III)で表わされるジアミン類としては
公知の化合物を用いることができる。
炭素環式芳香族ジアミン類の例としては特に次の化合物
が挙げられる。
o−、m−およびp−フェニレンジアミン、ジアミノト
ルエン類(例えば、2.4−ジアミノトルエン)、1.
4−ジアミノ−2−メトキシベンゼン、2,5.−ジア
ミノキシレン類、1.3−ジアミノ−4−クロルベンゼ
ン、14−ジアミノ−2,5−ジクロルベンゼン、1,
4−ジアミノ−2−ブロムベンゼン、1.3−ジアミノ
−4イソプロピルベンゼン、N、N’  −ジフェニル
1.4−フェニレンジアミン、4.4’  −ジアミノ
ジフェニル−2,2−プロパン、4.4’ジアミノジフ
エニルメタン、2.2’  −ジアミノスチルベン、4
.4’  −ジアミノスチルベン、4゜4′−ジアミノ
ジフェニル−エーテル、4.4’、ジアミノジフェニル
−チオエーテル、4,4′ジアミノジフエニルスルホン
、3.3’  −ジアミノジフェニルスルホン、4.4
’  −ジアミノ安息香酸フェニルエステル、2.2’
  −ジアミノベンゾフェノン、4.4’  −ジアミ
ノベンゾフェノン、4.4′−ジアミノベンジル、4−
(4’アミノフエニルカルバモイル)−アニリン、ビス
(4−アミノフェニル)−ホスフィンオキシト、ビス(
4−アミノフェニル)−メチル−ホスフィンオキシト、
ビス(3−アミノフェニル)−メチルスルフィンオキシ
ド、ビス(4−アミノフェニル)−フェニルホスフィン
オキシト、ビス(4−アミノフェニル)−シクロヘキシ
ルホスフィンオキシト、N、N−ビス(4−アミノフェ
ニル)N−フェニルアミン、N、N−ビス(4−アミノ
フェニル)−N−メチルアミン、4.4’  −ジアミ
ノジフェニル尿素、1,8−ジアミノナフタリン、■、
5−ジアミノナフタリン、1,5−ジアミノアントラキ
ノン、ジアミノフルオランテン、ビス(4−アミノフェ
ニル)−ジエチルシラン、ビス(4−アミノフェニル)
−ジメチルシラン、ビス(4−アミノフェニル)−テト
ラメチルジシロキサン、3.4’  −ジアミノジフェ
ニルエーテル、ベンジジン、2.2’  −ジメチルベ
ンジジン、2.2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ
)フェニル〕プロパン、ビス[4−(4−アミノフェノ
キシ)フェニル]スルホン、4.4’  −ビス(4−
アミノフェノキシ)ビフェニル、2.2−ビス(4−(
4−アミノフェノキシ)フェニル〕ヘキサフロロプロパ
ン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、
1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン。
複素環式ジアミン類は、例えば次の化合物である。
2.6−ジアミノベンジル、2,4−ジアミノピリミジ
ン、2.4−ジアミノ−5−トリアジン、2.7−ジア
ミツージベンゾフラン、2,7−ジアミツカルバゾール
、3,7−ジアミツフエノチアジン、2,5−ジアミノ
−1,3,4−チアジアゾール、2.4−ジアミノ−6
−フェニル−5−トリアジン。
また、脂肪族ジアミンの例として挙げられるのは、次の
化合物である。
エチレンジアミン、トリメチレンジアミン、テトラメチ
レンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ヘプタメチレ
ンジアミン、オクタメチレンジアミン、ノナメチレンジ
アミン、デカメチレンジアミン、2,2−ジメチルプロ
ピレンジアミン、2゜5−ジメチルへキサメチレンジア
ミン、2.5ジメチルへブタメチレンジアミン、4,4
−ジメチルヘプタメチレンジアミン、3−メチルへブタ
メチレンジアミン、3−メトキシへブタメチレンジアミ
ン、5−メチルノナメチレンジアミン、2゜11−ジア
ミノドデカン、1.12−ジアミノオクタデカン、1.
2−ビス(3−アミノプロポキシ)−エタン、N、N’
  −ジメチル−エチレンジアミン、N、N’−ジエチ
ル−1,3−ジアミノプロパン、N、N’−ジメチル−
1,6−ジアミツヘキサン、式: %式%) で表わされるジアミン。
さらに、脂環式ジアミンとして適当な化合物は、1.4
−ジアミノシクロヘキサンおよび4.4′−ジアミノー
ジシクロヘキンルメタンであり、芳香脂肪族ジアミンと
しては1,4−ビス(2−メチル−4−アミノペンチル
)−ベンゼン、1,4ビス(1,1−ジメチル−5−ア
ミノペンチル)=ベンゼン、1.3−ビス(アミノメチ
ル)−ベンゼンおよび1.4−ビス(アミノメチル)−
ベンゼンが適当である。
また、ジアミノポリシロキサンとして次の化合物を挙げ
ることができる。
次に式(IV)で表わされるアミノシランの例としては
次の化合物を挙げることができる。
アミノメチル−ジ−n−プロポキシ−メチルシラン、(
β−アミノエチル)−ジ−n−プロポキン−メチルシラ
ン、(β−アミノエチル)ジェトキシ−フェニルシラン
、(β−アミノエチル)トリーn−プロポキシシラン、
(β−アミノエチル)−ジメトキシ−メチルシラン、(
γ−アミノプロピル)−ジ−n−プロポキシ−メチルシ
ラン、(γ−アミノプロピル)−ジ−n−ブトキシ−メ
チルシラン、(γ−アミノプロピル)−トリメトキシシ
ラン、(γ−アミノプロピル)−トリエトキシシラン、
(γ−アミノプロピル)−ジ−nペントキシ−フェニル
シラン、(γ−アミノプロピル)−メトキシ−ロープロ
ポキシ−メチルシラン、(δ〜ルアミノブチル−ジメト
キシ−メチルシラン、(3−アミノフェニル)−ジ−n
−プロポキシ−メチルシラン、(4−アミノフェニル)
−トリーロープロポキシシラン、〔β−(4−アミノフ
ェニル)〜エチル〕 −ジェトキシ−メチルシラン、〔
β−(3−アミノフェニル)−エチル〕−ジーロープロ
ポキシーフェニルシラン、〔γ−(4−アミノフェニル
)−プロピル〕 −ジ−n−プロポキシ−メチルシラン
、〔γ−(4−アミノフェノキシ)−プロピル〕 −ジ
ーn−ブロボキシ−メチルシラン、〔γ−(3−アミノ
フェノキシ)−プロビル〕 −ジ−n−ブトキシ−メチ
ルシラン、(γ−アミノプロピル)−メチル−ジメトキ
シシラン、(γ−アミノプロピル)−メチル−ジェトキ
シシラン、(γ−アミノプロピル)−エチル−ジ−ロー
プロポキシシラン、4−アミノフェニルトリメトキシシ
ラン、3−アミノフェニルトリメトキシシラン、4−ア
ミノフェニル−メチル−ジ−メトキシシラン、3−アミ
ノフェニル−ジメチル−メトキシシラン、4−アミノフ
ェニルトリエトキシシラン。
本発明の製造法に於いて使用される好ましい溶媒(以下
反応溶媒と言うことがある。)として、N−メチル−2
−ピロリドン、N、N−ジメチルアセトアミド、N、N
−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、テト
ラメチル尿素、ピリジン、ジメチルスルホン、ヘキサメ
チルホスホルアミド、メチルホルムアミド、N−アセチ
ル−2−ピロリドン、エチレングリコールモノメチルエ
ーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチ
レングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコ
ール七ツメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエ
チルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル
、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、クレゾール、
γ−ブチロラクトン、N、N−ジエチルアセトアミド、
N、N−ジエチルホルムアミド、N、N−ジメチルメト
キシアセトアミド、テトラヒドロフラン、N−メチル−
ε−カプロラクタム、テトラヒドロチオフェンジオキシ
ド〔スルホラン(sulpholane) )を例示す
ることができる。
また、この反応は、上記した如き有機溶媒を混合して得
られる混合溶媒中でも行うことができる。
さらに上記の如き好ましい有機溶媒を、他の非プロトン
性(中性)有機溶媒、例えば芳香族、脂環式もしくは脂
肪族炭化水素またはそれらの塩素化誘導体(例えば、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン類、シクロヘキサン、ペン
タン、ヘキサン、石油エーテル、塩化メチレンなど。)
、またはジオキサンで希釈したものを用いることもでき
る。
次に反応方法について説明する。前記式(1)で示され
るテトラカルボン酸二無水物Aモル、前記式(II)で
示されるトリメリット酸二無水物A′モル、前記式(m
)で示されるジアミン8モル及び前記式(IV)で示さ
れるアミノシランCモルを反応溶媒中で反応させる。こ
のときASA’B及びCはそれらの間に前記式(V)〜
(■)の関係が成立するように定める。
式(V)は全原料化合物中の酸無水物とアミンがほぼ当
量関係であることを表わしており、この範囲からはずれ
ることは高分子量のポリアミド酸を得難く、またこのポ
リアミド酸から得られる硬化物の電気特性を低下せしめ
ることがあるため好ましくない。式(Vl)はトリメリ
ット酸無水物の必要量を示しており、この範囲より小さ
いと金属化合物あるいは無機化合物に対する接着性の劣
る材料しか得られない。又、保存安定性のよいものを得
ることが難しい。一方この範囲より大きいと、得られた
ポリアミド酸の分子量が小さくなるため、このポリアミ
ド酸溶液を基板に塗布して成膜するのが困難になる。
また式(■)はアミノシランの必要量を示しており、こ
の範囲外ではガラス、シリコンウェハーあるいはその他
のけい素化合物に対して、十分な接着性が得られ難い。
反応溶媒はこれと添加した原料との合計量基準で40重
量%以上使用するのがよい。これ以下では攪拌操作が困
難である場合がある。反応は0℃以上80℃以下で行う
のがよい。反応時間は0.2〜20時間反応せしめるの
がよい。
反応原料の反応系への添加順序に関してはテトラカルボ
ン酸二無水物、ジアミン、トリメリット酸無水物及びア
ミノシランの全部を同時に反応溶媒に加えて反応せしめ
てもよく、前二者をあらかじめ反応せしめた後、その反
応生成物にトリメリット酸無水物及びアミノシランを反
応せしめることもできる。後者の方法の場合が高分子量
のポリマーが得られやすい。反応は比較的速やかに進行
し、均一で透明な反応液が生成する。このようにしてポ
リアミド酸の末端にアミノシラン及びトリメリット酸の
付加したポリマー又はオリゴマーが得られる。これらは
特開昭61−287926号公報で提案された高接着性
のポリアミド酸の良好な接着性を維持したまま、さらに
この弱点である保存安定性を改良したものである。
本発明のポリアミド酸を含む塗布液を塗布対象に塗布し
、焼成することによりポリアミドカルボン酸は脱水環化
し、イミド結合を形成すると同時に分子末端の加水分解
性基であるXは加水分解後、縮合反応により高分子量化
し強靭な塗膜を形成する。一方ボリアミド酸末端にはト
リメリット酸無水物のカルボキシル基も存在することが
考えられ、これと上記アミノシランの量を前記式(V)
〜(■)で規制される範囲に存在するとき初めてけい素
化合物、金属、その他無機化合物及び皮膜間の接着等多
種類の基材との接着性に優れるポリアミド酸が得られる
とともに保存安定性の良好なワニスを得ることができる
次に本発明で得られるポリアミド酸を用いて、硬化膜を
製造する方法について説明する。
本発明によって製造したポリアミド酸は殆んどの場合、
ワニス等の如く溶媒に溶解した溶液の状態で使用される
から、本発明方法で得られた溶液を濃縮または溶媒で希
釈して使用するのが良い。
溶媒としては反応溶媒と同じものを使用することができ
る。本発明で得られたポリアミド酸の溶液から成形品を
形成させる方法としては既に公知のどの様な方法で行っ
てもよく、例えばガラス板、銅板、アルミニウム板など
にポリアミド酸溶液を流した後、加熱することにより溶
媒を除去すると共にアミド酸結合は脱水によりイミド結
合へ変換し、シロキサン結合による架橋が進行し硬くて
強靭な皮膜が形成される。積層された複合材料を形成さ
せるためにはこの様な操作を逐次行なうことにより可能
であるが、ワニスを接着剤として複数の異質素材間に塗
り焼成することにより積層された複合材料を得ることが
できる。
本発明によって製造したポリアミド酸を含むワニスは一
旦焼成硬化された皮膜上にさらに塗布し焼成することに
より皮膜上に皮膜を積層せしめることも可能である。フ
ィラーあるいはガラス繊維等にワニスを含浸させ焼成硬
化させることにより強化皮膜を用いた積層材料を形成せ
しめることもまた可能である。
焼成条件は使用する溶媒、塗膜の厚さ等により異なるが
、150〜500℃、好ましくは250〜400℃で0
,5〜1.5時間位で充分である。
この様な本発明の方法によりシリコン系ポリイミド硬化
物を得ることができる。
本発明の方法により得られるシリコン系ポリイミド硬化
物の応用分野としては電子機器、通信機器、重電機器あ
るいは輸送機器等の部品類が考えられるが液晶配向剤等
の電子材料用用途としても良い結果を示す。
〔実施例〕
以下に、実施例及び比較例によって本発明を更に具体的
に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定さ
れるものではないことは勿論である。
実施例1 攪拌装置、滴下ロート、温度計、コンデンサー及び窒素
置換装置を付した1gのフラスコを冷水中に固定した。
フラスコ内を窒素ガスにより置換した後、脱水精製した
5 00 mlのN−メチル−2−ピロリドン(以下r
NMPJという。)及び24.114g (0,120
4モル)の4.4′−ジアミノジフエニルエーテルを投
入し、この溶液を20〜25℃に保ちつつ25.873
g(0,0803モル)の3.3’ 、4.4’  −
ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物を滴下ロート
から30分間で添加し、この温度で3時間反応した後2
6.224g (0,1365モル)のトリメリット酸
無水物(以下rTMAJという。)を添加し、さらに1
時間反応を行なった。その後11.990g (0,0
562モル)のアミノフェニルトリメトキシシラン(メ
タ/バラ−38/62、以下rAPMSJという。)を
添加し、この温度で2時間、さらに45〜50℃で2時
間反応を行ない淡黄色透明のポリアミド酸溶液が得られ
た。この溶液の25℃での回転粘度は320センチポア
ズであった。ここで回転粘度とはE型粘度計(株式会社
東京計器製VISCONICEMD)を使用して温度2
5℃で測定した粘度である(以下同じ。)。
実施例2 実施例1と同様の装置及び方法で26.037g (0
,0602モル)のビス[4−(4−アミノフェノキシ
)フェニル]スルホンを30〜35℃に保った5 00
 mlのN、N−ジメチルアセトアミド中に投入し溶解
させた後、これに 21.258g (0,0723モル)の3.3′4.
4′ −ビフェニルテトラカルボン酸二無水物及び6.
677g (0,0313モル)のAPMS (メタ/
バラ−38/62)を添加して、この温度で10時間反
応を行なった後、1.619g (0,00843モル
)のTMAを添加しさらに3時間反応を行なった。その
結果25℃での回転粘度が210センチポアズである淡
黄色透明のポリアミド酸溶液が得られた。
実施例3 実施例1と同様の装置及び方法で30〜35℃に保った
5 00 mlのNMP中に41.893g(0,16
87モル)の3.3′ −ジアミノジフェニルスルホン
、62.455.(0,1406モル)の、2,2−ビ
ス(3,4−ジカルボキシフェニル)へキサフロロブロ
バンニ無水物及び15.665g (0,0815モル
)のTMAを添加し、この温度で10時間反応を行なっ
た後、4.981g (0,0225モル)の3−アミ
ノプロピルトリエトキシシランを添加し、40〜50℃
で3時間反応を行なった。その結果、25℃での回転粘
度が340センチポアズである淡黄色透明のポリアミド
酸溶液が得られた。
実施例4 実施例1と同様の装置及び方法で47.633g (0
,1630モル)の1.4−ビス(4−アミノ・フェノ
キシ)ベンゼンを15〜20℃に保った5 00 ml
のNMP中に溶解させ、この溶液に65.687g (
0,1833モル)のビス(34−ジカルボキシフェニ
ル)−スルホンニ無水物を添加し、この温度で7時間反
応を行なった後、9.357g (0,0489モル)
のメチルジェトキシシラン及び2.348g (0,0
122モル)のTMAを添加し35〜40℃で3時間反
応を行なった。その結果25℃での回転粘度が2800
センチポアズである淡黄色透明のポリアミド酸溶液が得
られた。
実施例5 実施例1と同様の装置及び方法で25〜30℃に保った
5 00 mlのNMPに33.029g(0,080
5モル)の2,2−ビス+4−(4−アミノフェノキシ
)フェニル)プロパン及び17.548g (0,08
05モル)のピロメリット酸二無水物を添加し、この温
度で5時間反応を行なった後、この溶液に33.029
g(0,0805モル)の2,2−ビス+4−(4アミ
ノフエノキシ)フェニル)プロパン、27.459.(
0゜1287モル)のAPMS(バラ100%)及び5
5.643g (0,2897モル)のTMAを添加し、さらに5時間
反応を行なうことにより、25℃での回転粘度が940
センチポアズである淡黄色透明のポリアミド酸溶液が得
られた。
実施例6 実施例1と同様の装置及び方法で30〜35℃に保った
500m1のNN−ジメチルホルムアミド中に43.6
42K (0,1355モル)の3.3’ 、4.4’
  −ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、14
.656g (0,1355モル)のp−フ二二レンジ
アミン、8.090g(0,0379モル)のAPMS
 (バラ100%)及び8.326g (0,0433
モル)のTMAを添加し、15時間反応を行なった。そ
の結果、25℃での回転粘度が420センチポアズであ
る淡黄色透明のポリアミド酸溶液が得られた。
実施例7 実施例1と同様の装置及び方法で50〜55℃に保った
エチルカルピトール中に209.689r (0,98
31モル)のAPMS (バラ100%)を溶解させ、
この溶液に81.631g(0,364モル)のジメチ
ルシクロブタンテトラカルボン酸二無水物を添加し1時
間反応を行なった後、41.966g (0,2185
モル)のTMAを添加し、さらに2時間反応を行なうこ
とにより、25℃での回転粘度が38センチポアズの淡
黄色透明のポリアミド酸溶液が得られた。
実施例8 実施例1と同様の装置及び方法で35〜40℃に保った
5 00 mlのN FvI P中に42.092g(
0,0812モル)の2.2−ビス[4−(4−アミノ
フェノキシ)フェニル)ヘキサフロロプロパン及び1.
040g (0,00541モル)のTMAを添加し、
この温度で1時間反応を行なった後、40.067g 
(0,0902モル)の2.2−ビス(3,4−ジカル
ボキシフェニル)へキサフロロブロバンニ無水物及び5
.002g(0,0235モル)のAPMS (バラ1
00%)を添加し、さらに6時間反応を行なった。その
結果25℃での回転粘度が1800センチポアズの淡黄
色透明のポリアミド酸溶液が得られた。
比較例1 実施IP41と同様の装置及び方法で20〜25℃に保
った500m1のNMP中に31.341g(0,15
65モル)の4,4′ −ジアミノジフェニルエーテル
を投入し、溶解させた。この溶液に40.972g (
0,1879モル)のピロメリット酸二無水物を30分
間で添加し、この温度で3時間反応した後、1.203
g (0,00626モル)のTMAを添加し、さらに1時
間反応を行なった。その後14.693g(0,068
9モル)のAPMS (メタ/バラ−38/62)を添
加し、この温度で2時間、さらに45〜50℃で2時間
反応を行ない淡黄色透明のポリアミド酸溶液が得られた
。この溶液の回転粘度は680センチポアズであった。
比較例2 実施例1と同様の装置及び方法で30〜35℃に保った
5 00 mlのNMP中に29.357g(0,14
66モル)の4.4′ −ジアミノジフェニルエーテル
、35.951g (0,1222モル)の3.3’ 
4.4’  −ビフェニルテトラカルボン酸二無水物及
び9.390g (0,0489モル)の、T M Aを添加し、この温
度で10時間反応を行なうことにより25℃での回転粘
度が480センチポアズの淡黄色透明のポリアミド酸溶
液が得られた。
比較例3 実施例1と同様の装置及び方法で39.348g (0
,1965モル)の4,4′ −ジアミノジフェニルエ
ーテルを20〜25℃に保った500m1のNMP中に
投入し溶解させた後、これに75.988g (0,2
358モル)の3,3′4.4′ −ベンゾフェノンテ
トラカルボン酸二無水物を30分間で添加しこの温度で
6時間反応を行なった後、13.413g(0,062
9モル)のAPMS (バラ100%)を添加しこの温
度で2時間、さらに45〜50℃で2時間反応を行なっ
た。その結果、25℃での回転粘度が2100センチポ
アズである淡黄色透明液が得られた。
比較例4 実施例1と同様の装置及び方法で29.212g (0
,2701モル)のp−フェニレンジアミン及び7.4
88+r (0,0300モル)の1゜3−ビス(3−
アミノプロピル)−1,1,3゜3−テトラメチルジシ
ロキサンを20〜25℃に保った5 00 mlのN−
メチル−2−ピロリドン中に投入、溶解した後、これに
88.300g(0,3001モル)の3.3’ 、4
.4’  −ビフェニルテトラカルボン酸二無水物を3
0分間で添加しこの温度で5時間さらに45〜50℃で
4時間反応を行なった。その結果、25℃での回転粘度
が1300センチポアズである淡黄色透明液が得られた
比較例5 実施例1と同様の装置及び方法で25〜30℃に保った
500m1のN M P巾に62.530g(0,31
23モル)の4,4′ −ジアミノジフェニルエーテル
及び48.658g (0,2231モル)のピロメリット酸二無水物を添加
し、5時間反応を行なった後、9.517g (0,0
446モル)のAPMS (パラ100%)及び4.2
86g (0,0223モル)のTMAを添加し、さら
に5時間反応を行なうことにより、25℃での回転粘度
が870センチポアズである淡黄色透明液が得られた。
参考のために実施例1〜8及び比較例1〜5で使用した
原料の量ASA’   B及びC(モル)並びに(2B
+C)/ (2A+A’ ) 、A’ / (A+A′
)及びC/ (B十G)を第1表に示す。
実施例9 次のような接着性試験を行なった。
スライドガラス、アルミ板及び銅板の表面に第1表に示
す3例で得られた各種塗布液をスピンナーにより塗布し
100℃で1時間予備乾燥後300℃で1時間焼成し、
1〜2μmの皮膜を形成せしめた。
また皮膜間の接着性試験のために実施例1〜8並びに比
較例1及び3の塗布液については上記のように形成せし
めたスライドガラス上の皮膜の上に、また比較例2及び
4の塗布液については上記のように形成せしめたアルミ
板上の皮膜の上にそれぞれ同一塗布液を塗布し上記同一
条件で焼成し積層した塗膜を形成せしめた。このように
して得られた12種類の塗布液を用いた各々4種類の塗
膜に切目を入れて一辺2■mの正方形の小片に細分し、
その表面にセロハンテープをはり付けて直ちにはがした
。そのときセロハンテープとともにはがれた塗膜小片の
数をはがす前の100個当たりの数で表わした結果を第
2表に示す。これによると本発明の方法によるポリアミ
ド酸の多種類の基盤に対する良好な接着性が明らかであ
る。
実施例10 次のような硬度測定試験を行なった。
スライドガラスの表面に第1表に示す各種塗布液をスピ
ンナーにより塗布し、100℃で1時間T’ 41乾燥
後200℃で1時間あるいは300℃で1時間焼成し、
1〜2μmの皮膜を形成せしめた。
この皮膜の表面の鉛筆硬度(JIS  K5400)を
7111定した結果を第3表に示す。
第2表及び第3表の結果から明らかなように、本発明の
方法によって得られたワニスから得られるポリイミド樹
脂は特開昭61−287926号公報にて開示されてい
るポリイミド樹脂の接着性、硬度に劣ることがない。
膠考例1 さらに、ワニスの状態で保存した場合の粘度の経時低下
を第4表に示す。第4表から明らかなように本発明の方
法により得られるワニスは特開昭61−287926号
公報に開示されているポリアミド酸(比較例3)よりも
安定である。
〔発明の効果〕
本発明の方法により得られるシリコン系ポリイミド前駆
体は基板上にコーティングし、焼成によリイミド化する
ことによりガラス、シリコンウェハー等のけい素化合物
は勿論、アルミニウム、銅等の金属化合物等多種類の基
板に対して良好な接着性を示す。さらに基板上に形成せ
しめた皮膜上に同様にコーティングし、焼成することに
より、その界面は強固に接着する。従って多層、積層材
としても好ましい特性を有する。また、本発明の前駆体
は特開昭61−287926号公報に開示された前駆体
に比較して、保存安定性が高く、実用的価値の一層高い
ものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記の式( I )で示されるテトラカルボン酸二無
    水物Aモル、式(II)で示されるトリメリット酸無水物
    A′モル、式(III)で示されるジアミンBモル、式(
    IV)で示されるアミノシランCモルを溶媒の存在下、式
    (V)、(VI)及び(VII)の関係を存在せしめ反応を
    行なうことを特徴とするポリアミド酸の製造法。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) NH_2−R^2−NH_2(III) NH_2−R^3−SiR^4_3_−_kX_k(I
    V)0.9≦2B+C/2A+A′≦1.1(V)0.
    9≧A′/A+A′≧0.05(VI) C/B+C≧0.1(VII) 〔式( I )〜(IV)に於いてR^1は4価の炭素環式
    芳香族基、複素環式基、脂環式基又は脂肪族基を表わし
    、R^2は炭素数2〜12の脂肪族基、炭素数4〜30
    の脂環式基、炭素数6〜30の芳香脂肪族基、炭素数6
    〜30の炭素環式芳香族基、複素環式基又は下記式(V
    III)で表わされるポリシロキサン基であり、R^3は
    −(CH_2)_s−、▲数式、化学式、表等がありま
    す▼、▲数式、化学式、表等があります▼又は▲数式、
    化学式、表等があります▼ であり(但し、ここにsは1〜4の整数を表わす。)、
    R^4は独立に炭素数1〜6のアルキル基、フェニル基
    又は炭素数7〜12のアルキル置換フェニル基を表わし
    、Xは独立にアルコキシ基、アセトキシ基、又はハロゲ
    ンを表わし、kは1≦k≦3の値をとる。 ▲数式、化学式、表等があります▼(VIII) {ここにR^5は独立に−(CH_2)_s−、▲数式
    、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、表等が
    あります▼又は▲数式、化学式、表等があります▼ であり(但し、ここにsは1〜4の整数を表わす。)、
    R^6は独立に炭素数1〜6のアルキル基、フェニル基
    又は炭素数7〜12のアルキル置換フェニル基を表わし
    、lは1≦l≦100の値をとる。}〕 2、前記式(IV)で表わされるアミノシランが下記式(
    IX)で表わされる化合物であることを特徴とする請求項
    1に記載の方法。 ▲数式、化学式、表等があります▼(IX) (ここにR^7は独立にメチル基又はエチル基を表わす
    。) 3、請求項1に記載の方法により得られるポリアミド酸
    溶液を基板に塗布し、150〜500℃に加熱すること
    により溶媒を揮散させるとともに架橋させるポリイミド
    硬化物の製造法。
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