JPH0314025Y2 - - Google Patents

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JPH0314025Y2
JPH0314025Y2 JP1985137409U JP13740985U JPH0314025Y2 JP H0314025 Y2 JPH0314025 Y2 JP H0314025Y2 JP 1985137409 U JP1985137409 U JP 1985137409U JP 13740985 U JP13740985 U JP 13740985U JP H0314025 Y2 JPH0314025 Y2 JP H0314025Y2
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bushing
case
pocket
electrode
coating film
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案は配電用変圧器に使用するケースに関
し、その目的は高圧側ブツシングの端子部と、こ
の端子部と対応して放電電極を形成するブツシン
グポケツト部の端部、あるいはブツシング保護金
具の端部における塗膜の厚さをケース本体部分の
塗膜より薄くして、前記ブツシングの端子部とこ
の端子部と対応するケース側のブツシングポケツ
ト部等との間で形成した放電電極によつて、所定
の外部閃絡協調のとれる間隙を形成するようにし
たことにある。
〔従来技術〕
従来、配電用変圧器のケースに高圧側のブツシ
ングを取付ける場合は、例えば、第4図に示すよ
うに変圧器ケース1の側壁に開口部2を設け、こ
の開口部を囲んでブツシング取付板3を斜設した
覆板4を油密に一体に溶着してブツシングポケツ
ト部5を膨出形成し、このポケツト部5内の斜設
されたブツシング取付板3に高圧側ブツシング6
をケース1の側壁に対して傾斜した状態で挿通し
て装着していた。又、柱上における配電工法の関
係から、第5図に示すようにケース1の側壁に高
圧側ブツシング6を直接水平方向に取付ける場合
もある。
然るに、前者の場合、落雷時異常電圧が変圧器
に侵入したとき、ブツシング6の端子部7に止着
したリード線8の先端とケース1との間に放電間
〓Lを設け、電弧Aを前記放電間〓Lにより放電
させていた。しかし、放電回数がたび重なると、
そのアーク熱によりケース1の側壁に穴があき、
絶縁油が漏出して変圧器が運転不能となつたり、
通行人に危害を与えるおそれがあつた。このた
め、異常電圧を前記放電間〓Lで放電させる代わ
りに、ブツシング6の端子部(充電電極)7と、
ケース1側壁部と反対側のブツシングポケツト部
5の内方端(アース側電極)5aとの間で放電間
〓lを形成して異常電圧を放電させるようにして
いる。しかし、この場合、ブツシング6自体をブ
ツシングポケツト部5側に大きく傾斜させて、放
電間〓L,lの関係をl<Lとする必要があつ
た。ところが、放電間〓lを短くすることは、ブ
ツシング6をポケツト部5側に大きく傾斜させて
取付けなければならないので、ブツシング6とポ
ケツト部5との間隔が必然的に狭くなり、柱上で
のリード線8の接続作業に手間がかかつたりある
いは、リード線8がポケツト部5側に近づきすぎ
て、このリード線8とポケツト部5との間で放電
現象が生ずることがある。更に、近年変圧器ケー
スの塗装は、塗料の品質及び塗装技術の向上によ
つて、ケースの耐久性を維持するのに著しく貢献
している。しかし、ケースの塗装性能が向上する
と、ポケツト部5aの絶縁性能が良好となる反
面、前記のようにブツシング6の端子部7とケー
ス1のポケツト部5内方端5aとの間で放電間〓
を形成することが困難となり、落雷などによる異
常電圧の侵入から変圧器を保護することが難しく
なつてきた。この場合、前記のように放電間〓l
を短くすることも考えられるが、このようにする
と、比較的低電圧でもリード線8とポケツト部5
aとの間で放電現象が頻繁に生じることになり、
配電線の絶縁レベルを低下させるおそれがあつ
た。
次に後者の場合、即ち第5図に示すように、ブ
ツシング6をケース1に水平に取付けた場合は、
ブツシング6の上方に近接して丸棒鋼をU字状に
曲げた電極取付金具9をケース1に取付け、この
取付金具9の先端にブツシング6の端子部と対応
させて先端を尖鋭に形成したアース側の放電電極
10を特別に設け、前記異常電圧をブツシング6
の端子部と放電電極10との間で放電させて変圧
器を異常電圧の侵入から保護していた。しかし、
この構造では、アース側の放電電極10を特別に
設けなければならないので、不経済であるととも
に、柱上作業などに際して作業者が放電電極の尖
端に誤つて触れたりすると怪我をするおそれがあ
つた。
〔考案の目的〕
本考案は前記の欠点を除去して、変圧器の高圧
側ブツシングの取付角度及びこのブツシングの端
子部側の充電電極と対応するケース側のアース側
電極となる部位の塗装を、ケース本体部分とは塗
装処理を異にするか、あるいは、塗膜を薄くする
等して絶縁的弱点部を形成して、アース側電極を
形成することにより、変圧器を異常電圧の侵入か
ら保護するようにした変圧器ケースを提供するも
のである。
〔考案の概要〕
本考案は変圧器の高圧側のブツシングを、ケー
スの側壁側よりアース側電極を有するブツシング
ポケツト部側にやや近付けた状態でケースのブツ
シング取付部に斜設するとともに、前記高圧側ブ
ツシングの端子部側に位置する充電電極と対応し
てケースのブツシング取付部付近のアース側電極
となる部位の塗装処理を、ケース本体部分とは塗
装処理を異にするか、あるいは、塗膜を薄くする
等してアース側電極を形成し、落雷時などにはこ
の部分で異常電圧を閃絡させて絶縁協調をとるよ
うにしたことを特徴とする。
以下、本考案の実施例を第1図ないし第3図に
より説明する。第1図ないし第3図において第4
図及び第5図と同一符号は同一部品を示す。
第1図において高圧側ブツシング6は、ケース
1の側壁に所定の角度で取付けて覆板4とにより
ケース1の側壁に開口した開口部2を覆う板状の
ブツシング取付部3に、このブツシング6の端子
部7からケース1側壁までの距離Lが同じく端子
部7からポケツト部5の内方端5aまでの距離l
よりやや長く(l<L)なるようにして取付け
る。即ち、ブツシングの端子部7とポケツト部5
との間で放電間隙lを形成するために、ブツシン
グ6をポケツト部5側にやや近付けた位置で取付
ける。次に、ブツシングポケツト部5の内方端5
aの端縁にブツシング端子部7の充電電極7aと
対応してアース側電極51aを形成する場合は、
この電極51aを設けるに最適な位置の塗装処理
をケース1の本体部分の塗膜の厚さより薄くす
る。例えば、電極51aを設ける位置の塗装はケ
ースの本体部分を3回塗り(例えば、上塗り・中
塗り・下塗り)とすれば中塗りを省略して2回だ
けとする。即ち、ブツシングポケツト部5のアー
ス側電極51aを設ける部位だけ塗膜をやや薄く
して絶縁的弱点部を設ける。この弱点部は、塗装
時、中塗り塗装を省略するために、下塗り塗装の
後テープを貼着したり、クリツプを挟着する等し
て、中塗り塗料の付着を阻止し、上塗り時に前記
テープ等を除去して上塗り塗装を行うことによつ
て設ける。このように、ブツシング6の端子部7
側の充電電極7aと、ブツシングポケツト部5の
一部に塗膜をやや薄くして絶縁的弱点部を形成し
たアース側電極51aとの間で放電間〓lを構成
し、落雷時などに生ずる異常電圧を放電(第1図
に符号Aで示す電弧)させて、外部閃絡による絶
縁協調をはかる。
次に、本考案の他の実施例として、高圧側ブツ
シングをケース1の側壁に直接取付けるような場
合は、第2図に示すようにケース1の側壁を斜め
にプレス成形して設けたブツシング取付部11に
ブツシング6aをリード線8の挿通孔12を横向
けにした状態で、ケース1側面に水平に取付けた
U字状のブツシング保護金具13の下側縁に近接
させて斜めに取付ける。即ち、第3図のようにブ
ツシング6aはブツシング保護金具13により包
囲された状態でケース1側面に斜設される。第2
図に示すブツシング6aの取付状態においては、
第3図に示すように、ブツシング6aの端子部7
とブツシング保護金具13の先端部下側縁13a
との間において放電間〓lを形成する。この場
合、ブツシング保護金具13の先端部下側縁13
aのアース側電極となる部位は、前記同様塗膜を
薄くして塗装処理を行う。したがつて、異常電圧
の侵入時はブツシング端子部7とブツシング下側
縁13aとの間で異常電圧を放電(第3図に符号
Aで示す電弧)させる。なお、ブツシングポケツ
ト部5とかブツシング保護金具13は、必要に応
じて塗装処理を必要としないステンレス鋼板など
の金属部材により形成し、この金属部材とブツシ
ングの端子部7との間で放電間〓を設けて、異常
電圧を放電させるようにしても本考案は成立す
る。又、本考案はブツシングポケツト部5、ある
いは、ブツシング保護金具13側に形成したアー
ス側電極51a,13a部分、又は、ブツシング
ポケツト部5等アース側電極51aを有する部材
全体に導電性塗料を塗付するように構成してもよ
いことは勿論である。
〔考案の効果〕
本考案は、高圧側ブツシングの端子部の充電電
極と対応するケース側のアース側電極を、ブツシ
ングポケツト部の内方端又は、ブツシング保護金
具の下側縁において、塗膜をケース本体部分の塗
膜に比べて薄くして絶縁的弱点部を形成すること
により、ブツシング端子部とケース側のブツシン
グポケツト部内方端との間で放電間〓を構成し、
落雷時等に生ずる異常電圧を、従来のように、特
殊な放電電極を設けることなく円滑に放電させる
ことができるとともに、前記絶縁的弱電部を設け
ることにより、一定電圧以上の異常電圧を確実に
放電させることができるので、変圧器は外部閃絡
による安定した絶縁協調をはかることができる。
又、前記ケース側のブツシングポケツト部内方
端側に位置するアース側電極は、特別な電極を用
いることなく、充電電極と対向する部位の塗膜
を、ケース本体部分の塗膜に比べ、発錆しない程
度の薄さに形成するだけでよいので、ケース側電
極を特別な部材や手段等を必要としないため、変
圧器ケースを簡易に、かつ、経済的に製作するこ
とができる。
その上、前記塗膜を薄くする場合は、その部位
にテープ等を貼着して塗料が付着しないようにす
ることによつて、塗装処理回路を減らすことがで
きるので、塗装作業は何等の支障もなく、かつ、
手間等を特別に要することもなく容易に、しか
も、確実に行うことができる。
更に、高圧側ブツシングは、アース側電極を形
成するブツシングポケツト部等ケース側の部材に
近接させてケース側壁に斜設してあるので、放電
時の電弧がケース側壁に集中してケースを損傷す
るおそれも全くなく、しかも、高圧側ブツシング
は、前記アース側電極を備えたブツシングポケツ
ト部やブツシング保護金具に囲まれた状態で取付
けられているので、ケース同志が衝接してもブツ
シングポケツト部等の内側に取付けられているこ
とにより、破損することがない等、実用上幾多の
優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案ケースの要部を示す部分拡大
図、第2図は本考案の他の実施例を示す部分拡大
図、第3図は第2図のX矢視図、第4図は従来の
ケースの要部を示す部分拡大図、第5図は従来の
他の実施例を示す部分図である。 1……ケース、5……ブツシングポケツト部、
6……ブツシング、7……ブツシングの端子部、
7a……充電電極、51a……アース側電極。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ケース1の側壁に形成したブツシング取付部3
    には、ブツシング保護用のブツシングポケツト部
    5、あるいは、ブツシング保護金具13を前記ブ
    ツシング取付部を囲むように設けて高圧側ブツシ
    ング6を、その突出端が前記ブツシングポケツト
    部5等の外方に突出しない範囲内で、しかも、ケ
    ース1の側壁から遠ざかる方向において前記ブツ
    シングポケツト部5等の内方端側に近接させた状
    態で斜めに取付け、この高圧側ブツシング6の端
    子部7側に充電電極7aを、該充電電極7aと対
    向するブツシングポケツト部5等の内方端側には
    アース側電極51aをそれぞれ形成して高圧側ブ
    ツシング6とブツシングポケツト部5等との間に
    放電間〓lを構成し、前記放電間〓lの一方を構
    成するアース側電極51aの位置の塗膜を、ケー
    ス1本体部分の塗膜より薄く形成し、この塗膜を
    薄くした前記部位に絶縁的弱点部を設けるように
    したことを特徴とする変圧器のケース。
JP1985137409U 1985-09-06 1985-09-06 Expired JPH0314025Y2 (ja)

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JPS6245812U JPS6245812U (ja) 1987-03-19
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008056324A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Dainippon Printing Co Ltd カートン

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5076322U (ja) * 1973-11-16 1975-07-03

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JP2008056324A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Dainippon Printing Co Ltd カートン

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