JPH03132540A

JPH03132540A - 吸音材及び吸音パネル

Info

Publication number: JPH03132540A
Application number: JP27058089A
Authority: JP
Inventors: Yoshisada Fukutomi; 福富　善貞; Yoshio Yamashita; 山下　義生
Original assignee: Onoda ALC Co Ltd
Current assignee: Clion Co Ltd
Priority date: 1989-10-18
Filing date: 1989-10-18
Publication date: 1991-06-05

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）本発明は例えば壁材等の建築材として使用される吸音材
及び吸音パネルに関する。

（従来の技術）従来より、ロックウールやグラスウール等の繊維質材料
を板状に成形した吸音ボードが供されている。このよう
な吸音ボードは、例えば建物の壁に貼り付けられて使用
されるようになっている。

而して、近年では、かかる吸音ボードの内部や表面に吸
音ボードの形状を保持する金属網等の保持体を設けるこ
とが考えられている。このものは、繊維質材料による高
音域の吸音と共に、保持体による低音域の吸音をも図る
ことができて、良好な吸音性能が得られるものである。

（発明が解決しようとする課題）ところが、上記金属網からなる保持体を設けたものでは
、金属網が所定周波数の音に対して共振を起こしてしま
う問題点がある。このため、十分な吸音効果が得られな
くなってしまう欠点があった。

本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は
、線材の共振を極力抑えることができて吸音効果を十分
高めることのできる吸音材及び吸音パネルを提供するに
ある。

［発明の構成コ（課題を解決するための手段）本発明の吸音材は、芯材の表面に制振塗料層を介して無
機多孔粒体を付着してなる線材を、路面状に展開して構
成したところに特徴を有するものである。

また、本発明の吸音パネルは、パネル本体と、このパネ
ル本体に添って設けられ繊維質材料を集合させてなる吸
音層と、多数本の線材を結合してなりパネル本体との間
に吸音層を挟持する吸音材とを備えるものであって、吸
音材を形成する線材を、芯材の表面に制振塗料層を介し
て無機多孔粒体を付着して構成したところに特徴を有す
るものである。

（作用）本発明の吸音材によれば、表面に無機多孔粒体を付着し
た線材により低音域の吸音を図ることができる。そして
、線材は、芯材の表面に制振塗料層が形成されているか
ら、共振が抑えられる。従って、全体として良好な吸音
性能を得ることができる。

また、本発明の吸音パネルによれば、繊維質材料からな
る吸音層により高音域の吸音が図られると共に、表面に
無機多孔粒体を付着した線材からなる吸音材により低音
域の吸音を図ることができる。そして、吸音材を形成す
る線材は、芯材の表面に制振塗料層が形成されているか
ら、線材の共振が抑えられる。従って、全体として良好
な吸音性能を得ることができる。また、吸音層は吸音材
とパネル本体との間に挟持されているから、吸音層の形
状保持作用が得られ、パネル本体への取付けが容易で、
吸音層を構成する繊維質材料の剥落や剥離を防止するこ
とができる。

（実施例）以下本発明の第１の実施例につき第１図乃至第５図を参
照して説明する。

第２図は吸音ボード１の全体構成を示し、この吸音ボー
ド１は、繊維質材料であるロックウールやグラスウール
を集合させて板状に成形された吸音層２と、この吸音層
２をその両面がら挟み付けるように保持する吸音材３と
から構成されている。

この場合、吸音材３は、後述するような線材４を多数本
格子状に結合して路面状に展開した網状物を２枚所定の
隙間をもって連結したいわば筒状をなし、その内部に前
記吸音層２を収容した形態となっている。従って、この
吸音材３は、吸音層２の表面に張り渡された状態となっ
ている。

さて、前記吸音材３を形成する線材４は、第１図及び第
３図に示すように、芯材５の周りに制振塗料層６が設け
られ、さらにその外周に無機多孔粒体７が付着されて構
成されている。前記制振塗料層６は、例えばエポキシ樹
脂、アミン類等の添加剤及びポリサルファイド系オリゴ
マーを含んでなる制振塗料が芯材５の表面に塗布されて
形成されており、また、本実施例では、無機多孔粒体７
として珪酸カルシウム粉粒体（軽量気泡コンクリートの
破砕物）を用いた。

以上のように構成された吸音ボード１は、第５図に示す
ように、例えば建物の壁を構成するパネル８に、吸音材
３の縁辺部分をステーブル９（第４図参照）によって固
定することにより、パネル面に添って取付けられ、以て
吸音壁が構成される。

このような吸音ボード１にあっては、吸音ボド１に入射
する音波に対して、繊維質材料からなる吸音層２により
高音域の吸音が図られると共に、吸音材３により低音域
の吸音を図ることができる。

また、吸音材３を形成する線材４の表面には無機多孔粒
体７が付着されているから、−層良好な吸音効果が得ら
れる。そして、吸音材３を形成する線材４は、芯材５の
表面に制振塗料層６が形成されているから、線材４の共
振が抑えられる。

従って、本実施例によれば、共振により十分な吸音効果
が得られなかった従来のものと異なり、全体として極め
て良好な吸音性能を得ることかできるものである。また
、吸音材３により吸音ボード１はいわばユニット化され
ているから、吸音層２の形状保持の作用が得られるばか
りでなく、吸音ボード］単体としての取扱いが容易とな
り、パネル８への取付は作業も極めて簡単となる。

尚、本実施例では、吸音ｔｒ４３を吸音層２の表面に設
けるようにしたが、いわば筋材として吸音層２の内部に
埋め込むように設けても良い。

次に、本発明の第２の実施例について、第６図を参照し
て説明する。尚、上記第１の実施例と同一部分について
は、同一符号を付すると共に詳しい説明及び新たな図示
を省略する。

第６図は本実施例に係る吸音パネル１１の構成を示して
いる。ここで、パネル本体１２は、例えば軽量気泡コン
クリ−１−（ＡＬＣ）からなり、その表面に四部１２ａ
が形成されている。そして、この四部１２ａ内には、パ
ネル本体１２に添って吸音層］３が設けられる。この吸
音層］３は、繊維質材料であるロックウールやグラスウ
ールを集合させて板状に成形したものである。そして、
この吸音層１３は、吸音材１４によってパネル本体１２
との間に挟持される。

吸音材１４は、この場合線材４を多数本格子状に組合わ
せて結合した網状をなし、やはり上記第１の実施例と同
様に、その線材４は芯材５の表面に制振塗料層６を介し
て珪酸力ルンウムからなる無機多孔粒体７が付着されて
構成されている（第１図及び第３図参照）。かかる吸音
制御４は、前記吸音層１３をパネル本体１２との間に挟
んだ状態で、その縁辺部分がパネル本体１２の四部１２
ａの周縁部分にステーブル９（第４図参照）によって固
定される。これにより、パネル本体１２に吸音層１３及
び吸音材１４を取付けた吸音パネル１］が構成される。

本実施例にあっても、」二記第１の実施例と同様に、吸
音層］３による高音域の吸音及び吸音材］４による低音
域の吸音がなされると共に、制振塗料層６により共振が
抑えられる。

従って、本実施例の吸音パネル１１によれば、極めて良
好な吸音性能を得ることができる。そして、本実施例で
は吸音層１３は吸音材１４とパネル本体１２との間に挟
持されているから、吸音層１３のパネル本体１２への取
付は作業が容易となると共に、吸音層１３を構成する繊
維質材料の剥落や剥離を防止することができる。

尚、本実施例ではパネル本体１２の凹部１２ａ内面に吸
音層１３を密着させるように設けたが、これらの間に例
えばスペーサ等を配して空気層を形成するようにしても
良い。

また、上記各実施例では、吸音＋Ｊ’３．１４をステー
ブル９にてパネル本体１２に取付けるようにしたが、第
７図に示すように、取（＝Ｉ具１６．スペーサ１７及び
カットネイル１８によって取付けるようにしても良い。

さらには、第８図に示すように、ステーブル１９が吸音
層２を貫通ずるように取付けるようにしても良い。

その他、本発明は上記各実施例に限定されるものではな
く、例えば第９図に示す吸音材２０のように多数本の線
材２１を網状ではなく桟状に結合して形成しても良く、
また、吸音材は面状態を波形に形成するようにしても良
い等、要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形が可能であ
る。

［発明の効果コ以上の説明から明らかなように、本発明によれば次のよ
うな優れた効果を奏する。

即ち、請求項１の吸音材によれば、制振塗料層により吸
音材を形成する線材の共振を極力拙走ることができ、吸
音効果を十分高めることができる。

そして、請求項２の吸音パネルによれば、制振塗料層に
より吸音材を形成する線材の共振を極力抑えることがで
き、吸音効果を十分高めることができる。また、吸音層
のパネル本体への取付けも容易となり、吸音層を構成す
る繊維質材料の剥落や剥離を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第５図は本発明の第１の実施例を示すもので
、第１図は一部を破断して示す吸音材の斜視図、第２図
は吸音ボードの断面図、第３図は線材の断面図、第４図
は吸音材のパネル本体への取付は形態を示す拡大断面図
、第５図は吸音ボドをパネルに取付けた状態を示す断面
図である。また、第６図は本発明の第２の実施例を示す吸音パネル
の断面図である。そして、第７図、第８図及び第９図は
本発明の他の実施例を示す夫々第４図、第５図及び第１
図相当図である。図面中、１は吸音ボード、２．１３は吸音層、３．１４
．２０は吸音材、４，２１は線材、５は０芯材、６は制振塗料層、７は無機多孔粒体、コは吸音パネル、２はパネル本体を示す。

Claims

【特許請求の範囲】１、芯材の表面に制振塗料層を介して無機多孔粒体を付
着してなる線材を、略、面状に展開したことを特徴とす
る吸音材。２、パネル本体と、このパネル本体に添って設けられ繊
維質材料を集合させてなる吸音層と、多数本の線材を結
合してなり前記パネル本体との間に前記吸音層を挟持す
る吸音材とを備え、前記線材は、芯材の表面に制振塗料
層を介して無機多孔粒体を付着して構成されていること
を特徴とする吸音パネル。